JP4844225B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
カラー複写機等の画像形成装置において、従来よりも多くの色材(トナー、インク等)を用いて画像を形成する技術が普及しつつある。色材の色数を増やすと、色再現域を拡張することができ、より本来の画像に忠実な色再現を行うことが可能となる。また、原稿の読み取りに際しては、従来、ラインセンサ等によりレッド、グリーンおよびブルーの3色の波長域で撮像し、この3色の色成分からなる画像データを生成する構成が一般的であったが、色材の多色化に伴い、より多色での読み取りが求められている。
被撮像物を4色以上の色で撮像する技術自体は、従来よりさまざまなものが知られている。例えば、特許文献1および2に記載されているような、複数のカラーフィルタを切り替えながら複数回の撮像を行う構成が代表的である。
特開昭61−84150号公報 特開平5−110767号公報
しかし、特許文献1および2に記載された技術を用いて多色での読み取りを実現しようとした場合、読み取るべき色数と同じ回数の撮像が必要となる。そのため、これをカラー複写機等のスキャナ部分に適用した場合、原稿の読み取りに長時間を要するだけでなく、装置の大型化も免れることができない。
また、読み取るべき色数と同数のラインセンサを設けることにより、多色での読み取りを実現する方法も考えられる。しかしながら、このように多数のラインセンサを設けた場合、各々のラインセンサ上に、多色に対応する所望の波長範囲のみに限定して光を透過させるためのオンチップカラーフィルタを形成することが必要になるが、その色材を調製することが困難であるという問題がある。また、センサの構造が複雑になり、かつ、画像信号を処理するための回路の規模も大きくなるので高コストになるという問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スキャナ等の画像読取装置において、多色での読み取りを従来とは異なる仕組みで実現するための技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、原稿に白色光を照射する照射手段(ランプ)と、前記照射手段により照射された光のうち前記原稿において反射した反射光を結像させる結像手段(結像レンズ部)と、前記結像手段により結像される反射光を分光し、その分光光の進行方向を波長に応じて異ならせる分光手段(分光素子)と、前記分光手段により分光された分光光を前記結像手段により結像される結像位置において感知し、その受光量を表す画像データを生成する受光手段であって、波長域が異なる複数の分光光をそれぞれの結像位置において感知する複数のセンサを有する受光手段(撮像部および出力部)と、前記複数のセンサが感知する分光光の波長域が連続的に変化するようにして、前記分光手段または前記複数のセンサを、前記受光手段で画像データを生成するときの位置に移動させる移動手段(回動機構)とを備え、前記受光手段は、前記複数のセンサが、それぞれ、レッド、グリーンおよびブルーの色成分のいずれかに対応する波長域の分光光を受光可能であり、前記移動手段が前記分光手段または前記複数のセンサを移動させる前に、レッド、グリーンおよびブルーの色成分に対応する波長域のそれぞれの一部である第1、第2および第3の波長域(B 1 、G 1 、およびR 1 )の分光光を感知し、その後、前記移動手段が前記分光手段または前記複数のセンサを移動させた後に、レッド、グリーンおよびブルーの色成分に対応する波長域のそれぞれの一部であり、かつ、前記第1、第2および第3の波長域と異なる第4、第5および第6の波長域(B 2 、G 2 、およびR 2 )の分光光を感知する画像読取装置を提供する。
た、本発明に係る画像読取装置は、前記分光手段に入射する光を所定の入射方向からの光に制限する制限手段(スリット)を備える構成であってもよい。
また、前記分光手段は、分散プリズムやブレーズド回折格子であってもよい。
また、本発明に係る画像読取装置は、前記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、前記移動手段が、前記複数のセンサを前記第1の方向に垂直な方向に移動させる構成であってもよい。
あるいは、前記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、前記移動手段が、ある波長の前記分光光の進行方向が前記第1の方向に垂直な方向にずれるように前記分光手段を傾ける構成であってもよい。
また、その他の態様として、前記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、前記分光手段が、所定の厚さを有し、分光光を屈折させる屈折部材(光学平行平板)をさらに備え、前記移動手段が、ある波長の前記分光光の進行方向が前記第1の方向に垂直な方向にずれるように前記屈折部材を傾ける構成であってもよい。
また、本発明は、上述の画像読取装置と、前記受光手段により生成された画像データに基づいて、前記原稿を表す画像を用紙等のシート状物に形成する画像形成手段とを備える画像形成装置としても特定される。
以上のように、本発明によれば、画像読取装置において、多色での読み取りを従来とは異なる仕組みで実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下で参照する図面においては、本発明の内容を容易に理解せしめるために、構成要素の一部を単純化したり、要部を強調して示す場合がある。そのため、寸法等の比例関係が実際と大きく異なるものもある。
[実施形態の構成]
図1は、本発明の一実施形態である画像読取装置10の構成を示す図である。なお、以下の説明においては、同図において矢印X、YおよびZで示す直交座標を定義し、これらの座標軸に平行な方向を、それぞれ「X方向」、「Y方向」および「Z方向」という。なお、同図においてX方向とは、紙面に垂直な方向のことである。
本実施形態の画像読取装置10は、カラー複写機等の画像形成装置のスキャナとして好適に用いられるものである。画像読取装置10は、図1に示すように、プラテンガラス11と、プラテンカバー12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像レンズ部15と、分光部16と、撮像部17と、出力部18とを備える。なお、図1において、一点鎖線で示す矢印は光(照射光および反射光)の進行する経路を表している。
プラテンガラス11は、読み取るべき原稿Oを載置するための透明なガラス板であり、その表面が水平となるように設置されている。プラテンカバー12はプラテンガラス11を覆うように設けられており、外光を遮断してプラテンガラス11上に載置された原稿Oの読み取りを容易にする。
フルレートキャリッジ13は、ランプ131と、リフレクタ132と、ミラー133と、スリット134とを備える。なお、これらの各部材は、X方向についてプラテンガラス11と同程度の幅(奥行き)を有する。ランプ131は、原稿Oおよびリフレクタ132に対して光を照射する光源である。このランプ131としては、タングステンハロゲンランプやキセノンアークランプ等の白色光を照射する光源を用いるのが望ましい。なお、ここにおいて「白色光」とは、照射エネルギーの分光分布が可視領域のほぼ全域に渡る光を意味する。リフレクタ132は平面状あるいは放物線状の集光面を有する反射板であり、ランプ131により照射される照射光を原稿O上の読み取るべき領域に偏向させる。このリフレクタ132を設けることにより、原稿Oの読み取るべき領域には十分な光量で照射光が照射される。ミラー133はランプ131より照射された光のうちの原稿Oにおいて反射した反射光をさらに反射させ、ハーフレートキャリッジ14へと導く。
スリット134はミラー133に入射する反射光のY方向の幅を制限する部材であり、Y方向に読み取り幅1ライン分の情報のみを通過させるための開口部を有している。開口部の幅Wsは、原稿Oから結像レンズ部15までの光路長をL、結像レンズ部15の開口高さをH、原稿Oからスリット134までの光路長をL’、読み取る原稿の1ライン分の幅をWiとすると、以下の式(1)により決定される。
Ws=H×(L’/L)+Wi ・・・(1)
ここで、例えばL=450mm、H=25mm、L’=30mm、Wi=0.042mmである場合、スリット134の開口部の幅Wsは約1.7mmである。このように、スリット134は開口部を通過する光を原稿Oの1ライン分の反射光のみに制限することで、原稿Oの読み取り時における色分解精度を向上させている。
ハーフレートキャリッジ14はミラー141、142を備え、フルレートキャリッジ13からの反射光をさらに反射させて結像レンズ部15へと導く。なお、これらの各部材は、X方向についてプラテンガラス11と同程度の幅(奥行き)を有する。
フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14は、図示せぬ駆動手段によりY方向に移動される。すなわち、Y方向は本実施形態における副走査方向に相当するものである。フルレートキャリッジ13は所定の速度でY方向に移動され、ハーフレートキャリッジ14はフルレートキャリッジ13の移動速度の半分の速度でY方向に移動される。
結像レンズ部15は1または複数のレンズを備え、ミラー142からの反射光を撮像部17の位置で結像させる。分光部16は入射光を色成分が異なる複数の光に分光し、後述する撮像部17のセンサ171、172および173のそれぞれに互いに色成分が異なる光を感知させる。
図2は、この分光部16の構成をより詳細に示した図である。同図に示すように、分光部16は、分光素子161と、回動機構162とを備える。分光素子161としては、例えば色分散プリズムを用いるのが望ましい。ここで色分散プリズムとは、例えば図9に示すように、2種類の異なる硝材(ガラス)を貼り合わせた構成となっている。これらの硝材は、収差の少ない光学平面板に近づけるべく、互いに屈折率がほぼ等しくなっている。具体的な硝材としては、例えばSchott社のSK5とLF5とを用いることができる。なお、SK5とLF5は、波長と屈折率の間に図10に示すような関係がある。
図11は、分光部16が色分散を発生させる様子を表す図である。なお、ここでは簡略化のため、フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14を図示していない。同図に示すように、原稿Oにおいて反射した反射光は、スリット134によって1ライン分の幅に制限された状態で結像レンズ部15を通り、分光素子161による色分散を受けて撮像部17に結像される。このとき、分光素子161の2種類の硝材による色分散は、波長が短くなるほど結像位置の変化の割合が大きくなる非線形性を有している。したがって、図11に示すように、波長が400nmである光と500nmである光の結像位置の間の距離を示すスケールよりも、波長が600nmである光と700nmである光の結像位置の間の距離を示すスケールのほうが小さくなる。
ここで図2の説明に戻る。回動機構162はモータ等の駆動部を備え、図中の点Aを軸にして分光素子161を角度θだけ回動させ、破線(161’)で示した位置に移動させる。以下においては、分光素子161の位置(姿勢)を区別するために、図2に実線で示した位置を「第1位置」といい、破線で示した位置を「第2位置」という。また、以下においては、分光部16において分光された反射光のそれぞれを「分光光」という。なお、図11においては、分光光は3方向の矢印にて示されているが、これらの方向以外の方向に進行する分光光も、もちろん存在する。
再び図1を参照し、画像読取装置10の他の各部の構成を説明する。撮像部17はX方向に延在するセンサ171、172および173を備え、結像レンズ部15により結像される反射光を感知して分光光の光量に応じた画像信号を生成する。すなわち、X方向は本実施形態における主走査方向に相当するものである。センサ171、172および173は、それぞれ、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子(受光素子)をX方向に複数配置してなるラインセンサであり、各々がブルー(B)、グリーン(G)およびレッド(R)の色成分に対応する波長域の光を透過させるオンチップカラーフィルタを備えている。具体的には、本実施形態のセンサ171、172および173は、それぞれ、主として400〜500(nm)、500〜580(nm)および575〜700(nm)近傍の波長域の反射光を感知し、B、GおよびRの色成分を表すアナログの画像信号を生成して出力する。センサ171、172および173の分光感度特性は、図3のようになっている。なお、センサ171,172,173の配置間隔は、分光素子161の分散特性に合わせて、非等間隔とすることが望ましい。
出力部18は、撮像部17より出力されたアナログ信号(画像信号)に各種処理を実行し、これをデジタルデータである画像データとして出力する。具体的には、出力部18は各色の画像信号にAD変換やシェーディング補正等を実行し、各色の画像データを所定の形式(点順次または面順次)で後段の装置に出力する。
[動作]
以上の構成のもと、画像読取装置10は、フルレートキャリッジ13(およびハーフレートキャリッジ14)を副走査方向に移動させながら原稿Oに光を照射し、原稿Oの表面において反射した反射光に基づいて画像データを生成する。以下では、この動作のことを「スキャン動作」という。本実施形態の画像読取装置10は、回動機構162により分光素子161の位置を変化させて2回のスキャン動作を行い、6色の色成分からなる画像データを出力する。その具体的な動作は、以下の通りである。
画像読取装置10は、回動機構162により分光素子161の位置を第1位置とした状態で、1回目のスキャン動作を行う。そして、撮像部17は、ブルー、グリーンおよびレッドの色成分に対応する波長域に含まれる分光光をそれぞれ感知し、3種類の画像信号を生成する。このときセンサ171、172および173が感知する波長域は、それぞれ、400〜440(nm)、500〜545(nm)および590〜640(nm)である。そして、出力部18はこれらの画像信号に応じた画像データを生成する。
1回目のスキャン動作による画像データが生成されたら、画像読取装置10は2回目のスキャン動作を行う。このとき、画像読取装置10は、回動機構162により分光素子161を回動させ、その位置を第1位置から第2位置へと変化させる。そして、撮像部17は、ブルー、グリーンおよびレッドの色成分に対応する波長域に含まれる分光光をそれぞれ感知し、3種類の画像信号を生成する。このときセンサ171、172および173が感知する波長域は、それぞれ、460〜500(nm)、545〜590(nm)および640〜690(nm)である。そして、出力部18はこれらの画像信号に応じた画像データを生成する。
このようにして2回のスキャン動作を行うことにより、図4に示すような6種類の波長域B1、B2、G1、G2、R1およびR2の分光光が感知され、これらの分光光に基づいた6色の色成分に対応する画像データが生成される。なお、波長域B1、G1、およびR1の分光光は、上述の1回目のスキャン動作により生成される画像データに対応し、波長域B2、G2およびR2の分光光は、上述の2回目のスキャン動作により生成される画像データに対応するものである。
このように、感知される分光光が2回のスキャン動作で変化するのは、分光素子161の位置、すなわち傾きが変化し、分光光の進行方向にずれが生じるからである。この現象が生じる原理を、図5の概念図を参照しながら説明する。なお、同図において、図5(a)は1回目のスキャン動作における分光部16と撮像部17を示しており、図5(b)、(c)は2回目のスキャン動作における分光部16と撮像部17を示している。
図5(a)に示すように、分光素子161が第1位置にあるときには、センサ171、172および173には波長域B1、G1、およびR1の分光光を感知する。そして、図5(b)に示すように、分光素子161が第2位置にあるときには、波長域B1、G1、およびR1の分光光の進行方向がZ方向にずれ、センサ171、172および173の位置とは異なる位置に結像される。このとき、センサ171、172および173の位置において結像するのは、波長域B1、G1、およびR1よりも長波長側にシフトした波長域の分光光である。つまり、これらの分光光が、図5(c)に示すような波長域B2、G2、およびR2の分光光である。
以上のように、本実施形態の画像読取装置10によれば、比較的簡便な構成によって6色での読み取りが可能となる。このような多色での読み取りにより、原稿の分光反射率の推定がより正確に行えるようになるので、メタメリズム(条件等色)が抑制されたより忠実な色再現の実現が容易となる。
[変形例]
以上においては、一の好適な実施形態を例示して本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の態様にて実施することも可能である。本発明においては、例えば、上述した実施形態に対して以下のような変形を適用することができる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。また、以下に示す変形例においては、上述の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付している。
(1)変形例1
上述の実施形態においては、分散プリズムを分光素子の一例として用いていたが、分光素子として反射型または透過型のブレーズド回折格子を用いることも可能である。図6は、反射型の回折格子を分光素子(161a)として用いた場合の分光部(16a)を例示した図である。同図に示すように、反射型の回折格子を用いた場合には、撮像部17は分光素子161aで反射した分光光が進行する方向に設けられる。撮像部17に進行する分光光の波長をシフトさせるには、図中の点Aを軸に分光素子161aの角度を回転させればよい。
(2)変形例2
また、上述の実施形態においては、分光素子を回動させることでセンサが感知する分光光の波長域を変化させていたが、分光素子の位置を変えずに同様の効果を得ることもできる。例えば、図7に示す分光部16bのように、分光素子161の近傍に光学平行平板163を設け、この光学平行平板163を回動機構162と同様の構成を有する回動機構164bにより回動させるようにしてもよい。このようにすれば、光学平行平板163を透過する分光光が屈折することにより、分光光の進行方向をZ方向にずらすことが可能である。光学平行平板163は、例えば、所定の厚さdを有するBK7等の低分散硝材からなるものである。硝材の屈折率と厚さをあらかじめ特定しておくことにより、分光光の進行方向が回動に応じてどの程度ずれるかを特定することができる。なお、光学平行平板163を分光素子161の手前側に設け、反射光の進行方向をZ方向にずらしてから分光素子161に入射するようにしてもよい。
(3)変形例3
また、分光素子の位置を変えずに同様の効果を得るためのその他の例としては、図8に示す例が挙げられる、同図において、撮像部17cは、センサ171、172および173をZ方向に移動させる移動機構174を備えている。撮像部17cは、所望の波長域の分光光を感知できるように変位することで、多色での読み取りを行うことができる。なお、移動機構174としては、例えば、ピエゾ駆動素子を用いることができる。
(4)その他
また、上述の実施形態においては、ブルー、グリーンおよびレッドの色成分に対応するセンサとして、主として400〜500(nm)、500〜580(nm)および575〜700(nm)近傍の波長域の反射光をそれぞれ感知するセンサ171、172および173を用いたが、本発明において、ブルー、グリーンおよびレッドの色成分とは、この波長域のみに限定されるものではない。例えば、分光感度特性が上述の実施形態と異なるセンサを用いることも可能である。また、読み取り対象が原稿Oのようなシート状物である場合には、センサをラインセンサとするのが望ましいが、読み取り対象によっては、センサをラインセンサではなくエリアセンサとしてもよい。
また、上述の実施形態においては、センサ171、172および173により1回のスキャン動作で3色の波長域の光を感知するとしたが、ラインセンサの数はこれに限定されない。もっとも、上述したように、ラインセンサの数を少なくすればより多くのスキャン動作が必要となるし、ラインセンサの数を増やせばセンサの構造が複雑になり、かつ、画像信号を処理するための回路の規模も大きくなるので高コストになるという問題が生じる。
なお、上述の実施形態においては、センサ171、172および173はオンチップカラーフィルタを備える構成であったが、本発明のように反射光を分光する場合、カラーフィルタは必須の構成要素ではない。しかしながら、例えば、スリット134の開口部の幅が大きいような場合には、所望の走査ラインと異なる走査ラインからの反射光も分光部16に入射し、受光光の光量に誤差を生じさせる可能性があるので、カラーフィルタを備える構成のほうがより望ましいと言える。
ところで、スリット134を設けた場合、照射光量に対して十分な受光量を確保できないという問題がある。そのため、十分な受光量を確保することを目的に、スリット134の開口部の幅を大きくしたり、あるいはスリットそのものを設けないようにしてもよい。なお、このような場合には、上述したように、センサにカラーフィルタを設ける構成が望ましい。
また、上述の実施形態においては、画像読取装置10が6色での読み取りを行うときの動作を説明したが、通常のレッド、グリーンおよびブルーの3色での読み取りを行うことも可能である。3色での読み取りを行う場合には、例えば、分光素子161の位置を上述の第1位置と第2位置のほぼ中間の位置にした状態でスキャン動作を行えばよい。
また、上述したように、上述の実施形態の画像読取装置10は、カラー複写機等の画像形成装置のスキャナとして好適に用いられるものである。すなわち、換言すれば、本発明は、例えば画像読取装置10と同様の構成を有する画像読取手段と、この画像読取手段により生成された画像データに基づいて、原稿を表す画像を用紙等のシート状物に形成する画像形成手段とを備える画像形成装置としても特定され得るものである。なお、この場合において、画像形成手段としては、一般的な周知のカラープリンタを用いることができるが、用いる色材の色が多色(5色以上)であると、より好適である。
本発明の一実施形態である画像読取装置の構成を示す図である。 画像読取装置の分光部の構成を示す図である。 画像読取装置の各センサの分光感度特性を示す図である。 画像読取装置の撮像部において受光される光の波長域を示す図である。 画像読取装置の分光素子の位置変化の様子を示す概念図である。 画像読取装置の分光部の変形例を示す図である。 画像読取装置の分光部の変形例を示す図である。 画像読取装置の撮像部の変形例を示す図である。 画像読取装置の分光素子の構成を示す図である。 画像読取装置の分光素子を構成する2種類の硝材における屈折率の波長依存性を示す図である。 画像読取装置の分光部が色分散を発生させる様子を表す図である。
符号の説明
10…画像読取装置、11…プラテンガラス、12…プラテンカバー、13…フルレートキャリッジ、131…ランプ、132…リフレクタ、133…ミラー、134…スリット、14…ハーフレートキャリッジ、141、142…ミラー、15…結像レンズ部、16、16a16b…分光部、161、161a…分光素子、162、164b…回動機構、163…光学平行平板、17、17c…撮像部、171、172、173…センサ、174…移動機構、18…出力部

Claims (8)

  1. 原稿に白色光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により照射された光のうち前記原稿において反射した反射光を結像させる結像手段と、
    前記結像手段により結像される反射光を分光し、その分光光の進行方向を波長に応じて異ならせる分光手段と、
    前記分光手段により分光された分光光を前記結像手段により結像される結像位置において感知し、その受光量を表す画像データを生成する受光手段であって、波長域が異なる複数の分光光をそれぞれの結像位置において感知する複数のセンサを有する受光手段と、
    前記複数のセンサが感知する分光光の波長域が連続的に変化するようにして、前記分光手段または前記複数のセンサを、前記受光手段で画像データを生成するときの位置に移動させる移動手段と
    を備え
    前記受光手段は、
    前記複数のセンサが、それぞれ、レッド、グリーンおよびブルーの色成分のいずれかに対応する波長域の分光光を受光可能であり、
    前記移動手段が前記分光手段または前記複数のセンサを移動させる前に、レッド、グリーンおよびブルーの色成分に対応する波長域のそれぞれの一部である第1、第2および第3の波長域の分光光を感知し、その後、前記移動手段が前記分光手段または前記複数のセンサを移動させた後に、レッド、グリーンおよびブルーの色成分に対応する波長域のそれぞれの一部であり、かつ、前記第1、第2および第3の波長域と異なる第4、第5および第6の波長域の分光光を感知する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 記分光手段に入射する光を所定の入射方向からの光に制限する制限手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 記分光手段が分散プリズムであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 記分光手段がブレーズド回折格子であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、
    前記移動手段は、
    前記複数のセンサを前記第1の方向に垂直な方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、
    前記移動手段は、
    ある波長の前記分光光の進行方向が前記第1の方向に垂直な方向にずれるように前記分光手段を傾ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 記複数のセンサのそれぞれが、複数の受光素子を第1の方向に配置したラインセンサであり、
    前記分光手段は、所定の厚さを有し、分光光を屈折させる屈折部材をさらに備え、
    前記移動手段は、
    ある波長の前記分光光の進行方向が前記第1の方向に垂直な方向にずれるように前記屈折部材を傾ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 求項1ないしのいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記受光手段により生成された画像データに基づいて、前記原稿を表す画像をシートに形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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