JP4844192B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧源からの油を用いて直接電磁弁で係合要素の締結と開放とを同時に行う自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、オフフェール状態となったときに車両の走行が可能となるように所定の係合要素を係合させる自動変速機の油圧制御装置に関する。
近年、自動変速機の油圧制御装置においては、いわゆるクラッチツウクラッチ制御と呼ばれる、油圧源からの油を用いて直接電磁弁(リニヤソレノイドバルブ)で係合要素の締結と開放とを同時に行う方式により、スムーズかつ高レスポンスな変速フィーリングの実現が図られている。このような自動変速機の油圧制御装置においては、断線、コネクタの離脱等によって電磁弁が故障し、油圧が出力されないいわゆるオフフェール状態となった場合に、車両の走行が可能となるように所定の係合要素を係合させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の車両用自動変速機の油圧制御回路では、第1切換弁(同文献の図6の202)によってオフフェール時点の弁作動状態が記憶すなわち維持され、第2切換弁(同図の204)によってオフフェール時には所定の元圧PDがブレーキB3に供給され、且つ第1油路(同図の220)と第2油路(同図の224)とがそれぞれクラッチC1とクラッチC2とに供給されるように弁作動状態が切り換えられるように構成されている。これにより、オフフェール時の車両走行状態が低中速側ギヤ段であった場合にはブレーキB3とクラッチC1とが係合され低中速側ギヤ段(3速段)が成立し、高速側ギヤ段であった場合にはブレーキB3とクラッチC2とが係合され高速側ギヤ段(5速段)が成立して、オフフェールの際には電磁弁に関係なく車両の走行が適切に行われるというものである。
ここで、自動変速機のギヤトレーンにおいて、後進段(Rレンジ)を形成するための2つの係合要素の1つが前進段(Dレンジ)1st時にも締結する係合要素(一般的にはブレーキ)であり、もう1つが前進段の1st以外の所定の変速段にも締結する係合要素(一般的にはクラッチであり、3rd、5th等に使用)である。多段自動変速機の油圧制御装置では、前進時にて、上記2つの係合要素の締結、すなわち後進段(以下、Rev)の構成を避けるため、1stとRevに共用されるブレーキに併設して1−2用ワンウェイクラッチ(以下、1−2OWC)を配設し、1stとRevの共用ブレーキは前進時にはエンジンブレーキ(ローコースト)のみの使用に限定することで、フェールセーフを実施し、Rev構成を回避している。ただし、1−2OWCを廃止すると、コスト低減が大きく、しかも自動変速機の軸方向長さや、自動変速機の重量の低減を図るメリットが大きい。また、多段化してくると、直圧制御方式といえども、係合要素に対する電磁弁(リニヤソレノイドバルブなど)の増加が、コスト及び油圧制御装置の構造スペース上、不利となるので、変速頻度の少ない1stブレーキの電磁弁を他の電磁弁と共用したものが開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許文献2の自動変速機の油圧制御装置では、低速段用切換弁(同文献の図4の51)と高速段用切換弁(同図の52)を切換作動させるソレノイド弁(オンオフソレノイドバルブ)SL1とを備えてなり、低速段用切換弁と高速段用切換弁に、高速段達成時に常時係合される係合要素C−2の油圧サーボ(同図の82)の油圧を印加することによって、インターロックを生じる3つ以上の係合要素の油圧サーボの油圧を油圧検出手段S/Wが検出したときに、ソレノイド弁SL1を作動させ、低速段達成時には低速段側の所定の変速段に切り換え、高速段達成時には高速段側の所定の変速段に切り換えるように構成されている。また、リニヤソレノイド弁(リニヤソレノイドバルブ)を1個低減するために、係合要素C−2用のリニヤソレノイド弁SLC2を係合要素B−2にも使えるようにリニヤソレノイド弁SLC2の出力圧を、ソレノイド弁SL1の切換動作により切換弁(同図の52)にて係合要素C−2又は切換弁(同図の53)の入力ポートに供給するように切り換えるように構成されている。さらに、ソレノイド弁SL2の切換動作により切換弁(同図の53)にて係合要素B−2に供給される油圧をR圧(Rレンジのときのみマニュアルバルブから供給されるライン圧PL)又はSLC2圧(リニヤソレノイド弁SLC2から出力される制御油圧)を選択し、1stでのエンジンブレーキ又はリバースを達成する。なお、特許文献2では、係合要素C3への油圧供給は高速時に行うので、係合要素B2が作動する低速段では油圧が高速段用切換弁(同図の52)にて遮断されてリバース構成を回避していることから、1−2OWCの廃止を考えたものではなく(同文献の図1にワンウェイクラッチF−1有り)、ローコースト制御とリバース制御の係合要素B2と前進時の高速段用の係合要素C2を1つのリニヤソレノイド弁SLC2にて共用することを目的としている。
特許文献3の車両用6速自動変速機の油圧制御システムでは、油圧を一定に維持すると同時に、運転条件によってライン圧を可変させるライン圧制御部(同文献の図4のA)と、トルクコンバーターのトルク増配及びダンパークラッチの制御を行なう発進制御部(同図のB)と、ライン圧を制御圧として使用可能に減圧して供給する減圧制御部(同図のC)と、変速制御部(同図のD)と、フェイルセイフ制御部(同図のE)とを含み、変速制御部(同図のD)は、リデューシングバルブ(同図の22)から供給される減圧及び前記減圧を制御する第1、2、3、4ソレノイドバルブ(デューティソレノイドバルブ;同図のSS1、SS2、SS3、SS4)によって各々制御されて、マニュアルバルブ(同図の24)から供給される前進圧と後進圧とを制御して、少なくとも一つの摩擦部材に油圧を供給する第1、2、3、4圧力制御バルブ(コントロールバルブ;同図の26、28、30、32)を含むように構成されている。また、ソレノイドバルブ(リニヤソレノイドバルブ)と圧力制御バルブ(コントロールバルブ)を1組低減するために、第3クラッチC3用の第4ソレノイドバルブ(同図のSS4)と第4圧力制御バルブ(同図の32)を、第1ブレーキB1(文献1のB2)にも使えるようにオン/オフソレノイドバルブ(同図のSS5)とスイッチバルブ(切換弁;同図の40)にて切換え、さらに第1ブレーキB1とスイッチバルブ(同図の40)の間に第2フェイルセイフバルブ(同図の44)を配置している。これにより、第4ソレノイド弁(同図のSS4)で制御する第4圧力制御バルブ(同図の32)の出力圧をオン/オフソレノイドバルブ(同図のSS5)にて作動するスイッチバルブ(同図の40)によって、第3クラッチC3と第2フェイルセイフバルブ(同図の44)の入力ポートの一方を選択する。第2フェイルセイフバルブ(同図の44)はその出力圧を第2ブレーキB2と第2クラッチC2のうち2つ以上の圧が作動すると第1ブレーキB1を解放し、それ以外ではその出力圧と第1ブレーキB1を連結する。なお、特許文献3では、ギヤトレーンは特許文献2と同じものであり、特許文献2のC2をC3とし、同じくB2をB1として記述している。
特開2005−24059号公報 特開2005−140215号公報 特開2005−3191号公報
しかしながら、特許文献1の車両用自動変速機の油圧制御回路のようなオフフェール構成を商用、トラック向けの自動変速機に搭載した場合、クラッチC1用のソレノイド弁SL1の1次故障でクラッチC1に油圧が供給されなくなると、オフフェールにて3rd走行が可能となるものの、乗用車向けのATと違って積載量が多いトラックでは3rdでは駆動力不足となるおそれがある。また、同様にブレーキB3用のソレノイド弁SL5が一次故障でブレーキB3に油車両用6速自動変速機の油圧制御システム圧が供給されなくなると、前進時は3rdもしくは5th走行が可能となるものの後進できなくなり、車両が大きいトラックでは後進による方向転換や後進した後の作業ができなくなり、業務遂行できないばかりか、最寄のサービスステーションさえ辿り着くことができないおそれがある。
また、特許文献3の車両用6速自動変速機の油圧制御システムでは、後進時、第2ソレノイドバルブ(同文献の図4のSS2)をデューティ制御し、第2フェイルセイフバルブ(同図の44)に作動するC2圧を低下させているので、オン/オフソレノイドバルブ(同図のSS5)もしくはスイッチバルブ(同図の40)が1次故障にて、油圧供給が第1ブレーキB1から第3クラッチC3へ切換ると、5th走行するおそれがある。また、ソレノイドバルブの故障又は圧力制御バルブの1次故障で後進できなくなるおそれもある。さらに、前進時、高速段の5th走行中に遂にオン/オフソレノイドバルブ(同図のSS5)もしくはスイッチバルブ(同図の40)が1次故障にて、油圧供給が第3クラッチC3から第1ブレーキB1へ切換ると、フェイルセイフバルブ(同図の44)が作動しB1圧をカットするとはいえ、所定圧に至るまでB1圧が所定時間供給され、リバース構成となり、車両が急減速等の危険状態となるおそれがある。
本発明の主な課題は、1次故障しても安全に前進低速段や後進段を達成できるようにすることである。
本発明の視点においては、複数の係合要素のうち一部の係合要素への油圧の供給と、その他の係合要素からの油圧の排出との組合せによって変速段が切換えられる自動変速機の油圧制御装置であって、供給ポートに入力されたライン圧を通電状態に応じて調圧して制御油圧を生成し、前記制御油圧を出力ポートから出力圧として出力し、前記制御油圧によって対応する前記係合要素の係合、非係合を制御する複数のコントロールバルブと、スプールを有するとともに、前記コントロールバルブのいずれからも油圧が出力されないフェール状態となったときに前記フェール状態となる前の変速段の前記スプール位置を維持してライン圧を出力するように切換えられる第1オフフェールバルブと、所定の前記コントロールバルブからの出力圧、又は、ライン圧を出力するようにスプール位置が切換えられるロックバルブと、通電状態に応じて前記ロックバルブのスプール位置の制御が可能なオンオフソレノイドバルブと、前記フェール状態のときに前記第1オフフェールバルブからの前記ライン圧を所定の前記係合要素に向けて出力し、所定の前記コントロールバルブの油圧が出力されている正常状態のときに前記ロックバルブからの油圧を所定の前記係合要素に向けて出力するようにスプール位置が切換えられる第2オフフェールバルブと、を備えることを特徴とする。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記第2オフフェールバルブから出力された油圧を受けうる所定の前記係合要素には、低中速段構成時に用いられる係合要素と、高速段構成時に用いられる係合要素と、後進段構成時に用いられる係合要素と、が含まれることが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、所定の前記コントロールバルブの出力圧を、高速段時に用いられる係合要素、又は、低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるリレーバルブと、通電状態に応じて前記リレーバルブのスプール位置の制御が可能な第2オンオフソレノイドバルブと、を備え、前記第2オフフェールバルブは、前進段時において、前記正常状態のときに前進段時のライン圧を所定の前記コントロールバルブに供給し、かつ、前記フェール状態のときに前進段時のライン圧を前記コントロールバルブに供給するのを遮断し、前記リレーバルブは、後進段時において、所定の前記コントロールバルブの出力圧が前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力されているときに後進段時のライン圧を所定の前記コントロールバルブに供給し、かつ、所定の前記コントロールバルブの出力圧が前記高速段時に用いられる係合要素に向けて出力されているときに、後進段時のライン圧を所定の前記コントロールバルブに供給するのを遮断し、後進段時のライン圧(R圧)を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力し、前記リレーバルブは、前進段時において、前記高速段時と後進段時に用いられる係合要素に油圧がかかっているときに、所定の前記コントロールバルブの出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素に向けて出力するように切換える油圧室を有することが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記リレーバルブは、所定の前記コントロールバルブの出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素に向けて出力しているときに、スプール位置を維持するように作用する油圧室を有することが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記リレーバルブから前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に通ずる油路に配設されるとともに、前記リレーバルブの出力圧、又は、後進段時のライン圧を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるアプライバルブを備え、
前記アプライバルブは、前進段時において、前記リレーバルブの出力圧が入力されているときに、前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素と同時に係合するとインターロックを生じてしまう係合要素にかかる油圧が所定値以上になると前記リレーバルブの出力圧を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力しないように作用する油圧室を有することが好ましい。
なお、特許請求の範囲の請求項に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであって、本発明を図面の態様に限定することを意図するものではない。
本発明(請求項1、2)によれば、コントロールバルブユニット(例えば、SL1)がオフ故障したとしても、オンオフソレノイドにてロックバルブを作動させて所定の係合要素(例えば、C1)にD圧を供給できるので低速段(例えば、2速段)でも走行が可能となる。また、後進段走行時に所定の係合要素(例えば、C3)用のコントロールバルブユニット(例えば、SL3)がオフ故障したとしても、オンオフソレノイドSにてロックバルブを作動させて所定の係合要素(例えば、C3)にR圧を供給できるので後進段走行が可能となる。
本発明(請求項3−5)によれば、所定のコントロールバルブユニットがオフ故障したとしても後進段を確保することができる。また、前進時の1次故障にて、リバース構成となることを確実に回避し、2次故障の場合でも、第3摩擦クラッチC3および第2摩擦ブレーキB2の一方又は両方への油圧の供給をカットすることができるのでリバース構成を回避することが可能である。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。自動変速機の油圧制御装置は、自動変速機1と、油圧制御部3と、電子制御部4と、を備える。自動変速機1は、エンジン2の出力軸(図示せず)に接続されている。油圧制御部3は、自動変速機1の内部に組み込まれた油圧駆動式の摩擦係合要素(図示せず)への油圧を供給制御する。電子制御部4は、油圧制御部3内に備えられたソレノイド(図示せず)を駆動制御する。
電子制御部4は、マイクロコンピュータを備えていて、エンジン回転数センサ(Neセンサ)5、入力軸回転数センサ(Ntセンサ)6、出力軸回転数センサ(Noセンサ)7、開度センサ(θセンサ)8、及びポジションセンサ9のそれぞれと接続されている。エンジン回転数センサ(Neセンサ)5は、エンジン2の出力軸の回転数Neを検出する。入力軸回転数センサ(Ntセンサ)6は、自動変速機1の入力軸11の回転数Ntを検出する。出力軸回転数センサ(Noセンサ)7は、自動変速機1の出力軸12の回転数(当該車両の車速に相当する)Noを検出する。開度センサ(θセンサ)8は、エンジン2のスロットル開度(エンジン負荷に相当する)θを検出する。ポジションセンサ9は、運転者の操作によるセレクターレバーのポジション(走行レンジ)を検出する。電子制御部4は、センサ5〜9の出力に基づいて、コントロールバルブユニットSL1〜SL4、オンオフソレノイドバルブS1〜S3への通電を制御する。これにより、所要の変速段を達成する(図3参照)。
図2は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。自動変速機(図1の1)は、トルクコンバータ10と、入力軸11と、出力軸12と、第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3と、を備える。トルクコンバータ10は、エンジン(図1の2)の出力軸に連結されている。また、トルクコンバータ10は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ10bと出力側のタービンランナ10aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。入力軸11は、トルクコンバータ10の出力軸である。出力軸12は、差動装置(図示せず)を介して車軸に連結される。第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2、及び第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3は、入力軸11と連結する。自動変速機1は、複数(6つ)の摩擦係合要素としての第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2と、ロックアップクラッチLUと、が組み込まれている。自動変速機1は、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)により、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合が選択されることでその変速段及びシフトパターンが切換えられるようになっている。ロックアップクラッチLUは、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)の制御により、前進段であってポンプインペラ10bとタービンランナ10aとの回転差が小さいときに係合する。第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3においては、第2摩擦ブレーキB2に並列させてワンウェイクラッチOWCが配設されている。なお、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2、並びにロックアップクラッチLUは、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態とされ、低圧に設定されることで非係合状態とされる。また、第2摩擦ブレーキB2は2つに分割したB2S、B2Lとしてもよい。
図3は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。自動変速機(図1の1)は、リバースと、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する前進6段後進1段の変速段を達成可能な変速機である。すなわち、第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、入力軸(図2の11)に対して出力軸(図2の12)の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。また、第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、ニュートラルとなる。また、第1摩擦クラッチC1(ローコースト制御時は第2摩擦ブレーキB2を含む)のみが係合されると1速になる。第1摩擦クラッチC1および第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると2速になる。第1及び第3摩擦クラッチC1、C3のみが係合されると3速になる。第1及び第2摩擦クラッチC1、C2のみが係合されると4速になる。第2及び第3摩擦クラッチC2、C3のみが係合されると5速になる。第2摩擦クラッチC2及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると6速になる。なお、図3において、運転者による手動レバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。
ここで、一般的に後進段の構成を避け、かつ、1−2変速のため、第2摩擦ブレーキB2に1−2OWC(ワンウェイクラッチ)を配置し、ローコースト制御を分離することによって、リニヤソレノイドを1個低減することができる。これにより、コスト低減を図ることができ、変速ショックを低減することができ、B2用のリニヤソレノイドバルブのオフ故障での1st走行不能を回避することができ、B2用のD→N用アキュームレータも廃止できる。また、1−2OWCを配置しても、OWCのロック回避のための係合要素の追加が不要等のメリットがある。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成及びその制御態様について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
油圧制御部3は、第1〜第4コントロールバルブユニットSL1〜SL4と、ロックバルブ21と、オンオフソレノイドバルブSと、第1オンフェールバルブ22と、第2オンフェールバルブ23と、第1オフフェールバルブ24と、第2オフフェールバルブ25と、シャトル弁SBと、N−Rアキュムレータ26と、D−Nアキュムレータ27と、を有する。
第1コントロールバルブユニットSL1は、第1摩擦クラッチC1用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第1コントロールバルブユニットSL1は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第1コントロールバルブユニットSL1は、Dレンジにあるマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧PL(D圧)を、正常時の第1オンフェールバルブ22と、オリフィス及びチェックボール弁(主にチェックボール弁)とを介して導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧から制御油圧(SL1圧)を生成してこれを出力ポートから出力する。SL1圧は、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iおよび第3油圧室24fに供給される。第1コントロールバルブユニットSL1は、非通電状態においてSL1圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL1圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第1コントロールバルブユニットSL1は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第2コントロールバルブユニットSL2は、第2摩擦クラッチC2用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第2コントロールバルブユニットSL2は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第2コントロールバルブユニットSL2は、D圧を導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧から制御油圧(SL2圧)を生成してこれを出力する。SL2圧は、第1オフフェールバルブ24の第1油圧室24d、第3切換回路24i、及び第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jに供給される。第2コントロールバルブユニットSL2は、非通電状態においてSL2圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL2圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第2コントロールバルブユニットSL2は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第3コントロールバルブユニットSL3は、第3摩擦クラッチC3用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第3コントロールバルブユニットSL3は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第3コントロールバルブユニットSL3は、PL圧を導入するとともに、通電量に応じて導入されたPL圧から制御油圧(SL3圧)を生成してこれを出力する。SL3圧は、シャトル弁SB、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに供給される。第3コントロールバルブユニットSL3は、非通電状態においてSL3圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL3圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第3コントロールバルブユニットSL3は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第4コントロールバルブユニットSL4は、第1摩擦ブレーキB1用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第4コントロールバルブユニットSL4は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第4コントロールバルブユニットSL4は、D圧を、正常時の第2オンフェールバルブ23を介して導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧から制御油圧(SL4圧)を生成してこれを出力する。SL4圧は、第1摩擦ブレーキB1、及び第2オフフェールバルブ25の第2油圧室25fに供給される。第4コントロールバルブユニットSL4は、非通電状態においてSL4圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL4圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第4コントロールバルブユニットSL4は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
ロックバルブ21は、油路を切換える切換弁であり、所定のコントロールバルブユニットSL1、SL3からの出力圧、又は、シフト状態に応じたライン圧(D圧、R圧)、を出力するようにスプール位置が切換えられる。ロックバルブ21は、バルブボディ(図示せず)内にスプール21aと、スプリング21bと、第1油圧室21cと、第2油圧室21dと、を有する。スプール21aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング21bは、第2油圧室21d内に配され、スプール21aを第1油圧室21c側に付勢する。第1油圧室21cは、オンオフソレノイドバルブSからの油圧が導入されることでスプール21aを第2油圧室21d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室21dは、第2摩擦クラッチC2にかかる油圧(C2圧)が導入されることでスプール21aを第1油圧室21c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール21aは、第1油圧室21cの油圧による押圧力が、スプリング21bの付勢力と第2油圧室21dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室21d側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室21c側(「×」)にスライドする。ロックバルブ21は、「×」のときに第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートと第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを連通させ、「○」のときにシャトル弁SBと第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを連通させるように切換える第1切換回路21eを有する。また、ロックバルブ21は、「×」のときに第1コントロールバルブユニットSL1の出力ポートと第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを連通させ、「○」のときに第1オンフェールバルブ22と第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを連通させるように切換える第2切換回路21fを有する。ロックバルブ21と第1オンフェールバルブ22の間の油路に、オリフィスおよびチェックボール弁を有する。
オンオフソレノイドバルブSは、通電・非通電の切換えに応じてロックバルブ21のスプール21aの作動状態を切換える。オンオフソレノイドバルブSは、非通電状態で信号圧をロックバルブ21に供給せず、通電状態で信号圧をロックバルブ21に供給するノーマルロー型(NL)である。
第1オンフェールバルブ22は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール22aと、第2スプール22bと、スリーブ22cと、スプリング22dと、第1油圧室22eと、第2油圧室22fと、第3油圧室22gと、を有する。第1スプール22aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール22bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール22aとスプリング22dの間にてスライド可能に配されている。スリーブ22cは、第2スプール22bの外周に配され、第2摩擦クラッチC2にかかる油圧(C2圧)を第3油圧室22gに導入するための油穴を有する。スプリング22dは、第3油圧室22g内に配され、第1スプール22aおよび第2スプール22bを第1油圧室22e側に付勢する。第1油圧室22eは、PL圧が導入されることで第1スプール22aを第3油圧室22g側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室22fは、第3摩擦クラッチC3にかかる油圧(C3圧)が導入されることで第1スプール22aを第1油圧室22e側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室22gは、C2圧が導入されることで第1スプール22aおよび第2スプール22bを第1油圧室22e側に押付けるように作用する油圧室である。第1スプール22aは、第1油圧室22eの油圧による押圧力が、スプリング22dの付勢力と第2油圧室22fの油圧による押圧力と第3油圧室22gの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第3油圧室22g側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室22e側(「フェール」)にスライドする。第1オンフェールバルブ22は、「正常」のときに導入されたD圧を、オリフィスおよびチェックボール弁を通じて、第1コントロールバルブユニットSL1の供給ポート、及びロックバルブ21の第2切換回路21fに供給し、「フェール」のときにオリフィスおよびチェックボール弁を通じて、第1コントロールバルブユニットSL1の供給ポート、及びロックバルブ21の第2切換回路21fを排出ポート(EX)と連通させるように切換える。なお、第1オンフェールバルブ22の第1スプール22aと第2スプール22bは、一体であってもよい。
第2オンフェールバルブ23は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内にスプール23aと、スプリング23bと、第1油圧室23cと、第2油圧室23dと、を有する。スプール23aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング23bは、第2油圧室23d内に配され、スプール23aを第1油圧室23c側に付勢する。第1油圧室23cは、PL圧が導入されることでスプール23aを第2油圧室23d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室23dは、第3摩擦クラッチC3にかかる油圧(C3圧)が導入されることでスプール23aを第1油圧室23c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール23aは、第1油圧室23cの油圧による押圧力が、スプリング23bの付勢力と第2油圧室23dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室23d側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室23c側(「フェール」)にスライドする。第2オンフェールバルブ23は、「正常」のときにD圧を第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートに供給し、「フェール」のときに第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートと排出ポート(EX)を連通させるように切換える。
第1オフフェールバルブ24は、油路を切換える切換弁であり、コントロールバルブユニットSL1〜4のいずれからも油圧が出力されていないフェール状態となったときにフェール状態となる前の車両のギヤ段のスプール位置を維持してライン圧を出力するように切換えられる。第1オフフェールバルブ24は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール24aと、第2スプール24bと、スプリング24cと、第1油圧室24dと、第2油圧室24eと、第3油圧室24fと、を有する。第1スプール24aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール24bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール24aとスプリング24cの間にてスライド可能に配されている。スプリング24cは、第3油圧室24f内に配され、第1スプール24aおよび第2スプール24bを第1油圧室24d側に付勢する。第1油圧室24dは、第2コントロールバルブユニットSL2から出力された制御油圧(SL2圧)が導入されることで第1スプール24aおよび第2スプール24bを第3油圧室24f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室24eは、第2切換回路24hから出力される油圧が導入されることで第2スプール24bを第3油圧室24f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室24fは、第1コントロールバルブユニットSL1の出力された制御油圧(SL1圧)が導入されることで第1スプール24aおよび第2スプール24bを第1油圧室24d側に押付けるように作用する油圧室である。第2スプール24bは、第1油圧室24dの油圧による押圧力と第2油圧室24eの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング24cの付勢力と第3油圧室24fの油圧による押圧力の合力よりも、高いとき(5、6速段のとき)に第3油圧室24f側(「5,6」)にスライドし、低いとき(1−4速段のとき)に第1油圧室24d側(「1−4」)にスライドする。第1オフフェールバルブ24は、「5,6」のときに排出ポート(EX)と第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを連通させ、「1−4」のときにD圧を第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iに供給するように切換える第1切換回路24gを有する。第1オフフェールバルブ24は、「5,6」のときにD圧を第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jおよび第2油圧室24eに供給し、「1−4」のときに排出ポート(EX)と第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jおよび第2油圧室24eを連通させるように切換える第2切換回路24hを有する。第1オフフェールバルブ24は、「5,6」のときにSL2圧を第2オフフェールバルブ25の第3油圧室25gに供給し、「1−4」のときにSL1圧を第2オフフェールバルブ25の第3油圧室25gに供給するように切換える第3切換回路24iを有する。
第2オフフェールバルブ25は、油路を切換える切換弁であり、コントロールバルブユニットSL1〜4のいずれからも油圧が出力されていないフェール状態のときに第1オフフェールバルブ24からのライン圧(D圧、R圧)を所定の係合要素(C1、C2、C3)に向けて出力し、所定のコントロールバルブユニット(SL1〜4の1つ又は2つ)の油圧が出力されている正常状態のときに所定のロックバルブユニットSL1〜4からの出力圧を所定の係合要素(C1、C2、C3の1つ又は2つ)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられる。第2オフフェールバルブ25は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール25aと、第2スプール25bと、第3スプール25cと、スプリング25dと、第1油圧室25eと、第2油圧室25fと、第3油圧室25gと、第4油圧室25hと、を有する。第1スプール25aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール25bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール25aと第3スプール25cの間にてスライド可能に配されている。第3スプール25cは、バルブボディ(図示せず)内であって第3スプール25cとスプリング25dの間にてスライド可能に配されている。スプリング25dは、第4油圧室25h内に配され、第1〜第3スプール25a〜25cを第1油圧室25e側に付勢する。第1油圧室25eは、第3コントロールバルブユニットSL3から出力された制御油圧(SL3圧)が導入されることで第1〜第3スプール25a〜25cを第4油圧室25h側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室25fは、第4コントロールバルブユニットSL4から出力された制御油圧(SL4圧)が導入されることで第2、第3スプール25b、25cを第4油圧室25h側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室25gは、第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iから出力される油圧が導入されることで第3スプール25cを第4油圧室25h側に押付けるように作用する油圧室である。第4油圧室25hは、排出ポート(EX)に通じる油圧室である。第3スプール25cは、第1油圧室25eの油圧による押圧力、第2油圧室25fの油圧による押圧力、および第3油圧室25gの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング25dの付勢力よりも、高いときに第4油圧室25h側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室25e側(「フェール」)にスライドする。第2オフフェールバルブ25は、「正常」のときにロックバルブ21の第2切換回路21fと第1摩擦クラッチC1を連通させ、「フェール」のときに第1オフフェールバルブ24の第1切換回路24gと第1摩擦クラッチC1を連通させるように切換えるC1切換回路25iを有する。第2オフフェールバルブ25は、「正常」のときに第2コントロールバルブユニットSL2の出力ポートと第2摩擦クラッチC2を連通させ、「フェール」のときに第1オフフェールバルブ24の第2切換回路24hと第2摩擦クラッチC2を連通させるように切換えるC2切換回路25jを有する。第2オフフェールバルブ25は、「正常」のときにロックバルブ21の第1切換回路21eと第3摩擦クラッチC3を連通させ、「フェール」のときにD圧を第3摩擦クラッチC2に供給するように切換えるC3切換回路25kを有する。
シャトル弁SBは、SL3圧およびR圧が導入されるとともに、SL3圧がR圧よりも高いときにSL3圧をロックバルブ21の第1切換回路21eに供給し、R圧がSL3圧よりも高いときにR圧をロックバルブ21の第1切換回路21eに供給する弁である。
N−Rアキュムレータ26は、シャトル弁SBのR圧入力側の油路に設けられるとともに、NレンジからRレンジにしたときの油圧ショックを緩衝する装置である。D−Nアキュムレータ27は、第1オンフェールバルブ22からロックバルブ21の第2切換回路21fに通ずる油路に設けられるとともに、NレンジからDレンジにしたときの油圧ショックを緩衝する装置である。
なお、Rレンジのときにマニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が第2摩擦ブレーキB2に供給され第2摩擦ブレーキB2が係合する。
次に、実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について図面を用いて説明する。図5〜17は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。
(オフフェールの3速段走行時)
図5を参照すると、オフフェールの3速段走行時では、第1オフフェールバルブ24は1−4側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25はフェール側に切換えられている。すなわち、第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eにD圧が第2切換回路24hにて遮断され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL1が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。なお、ロックバルブ21については○側か×側かを問わない。また、オフフェールの3速段走行時では、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、Dレンジのときにマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧(D圧)が、第1オフフェールバルブ24の第1切換回路24g、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成し、車両走行を継続することが可能である。また、低中速段から3速段へのシフトになるので、駆動力の不足を回避することができ、速やかにシフトが実行されて車両走行の継続が可能である。
(オフフェールの5速段走行時)
図6を参照すると、オフフェールの5速段走行時では、第1オフフェールバルブ24は5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25はフェール側に切換えられている。すなわち、第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。なお、ロックバルブ21については○側か×側かを問わない。また、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧(Dレンジのときにマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧)が、第1オフフェールバルブ24の第2切換回路24h、第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成し、車両走行を継続することが可能である。また、高速段から5速段へのシフトになるので、高速走行中であっても低中速段に比較してエンジン回転速度が低回転となり、エンジン回転速度が過剰回転領域(レッドゾーン)にまで上昇することなく速やかに車両走行を継続することができる。
(正常の1速段(OWC)走行時(1))
図7を参照すると、正常の1速段(OWC)走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これによって、1速段(OWC)を達成する。
(正常の1速段(OWC)走行時(2))
図8を参照すると、正常の1速段(OWC)走行時(2)では、図7の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これによって、1速段(OWC)を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の1速段(OWC)走行(1)、(2)のときに第1コントロールバルブユニットSL1がオフ故障すると、図5のオフフェールの3速段走行となる。
(正常の2速段走行時(1))
図9を参照すると、正常の2速段走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力され、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。
(正常の2速段走行時(2))
図10を参照すると、正常の2速段走行時(2)では、図9の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の2速段走行(2)のときにSL1のみがオフ故障しても図10の正常の2速段走行のままである。また、SL4がオフ故障した場合は、SL1を非通電にすることで図5のオフフェールの3速段走行となる。
(正常の3速段走行時(1))
図11を参照すると、正常の3速段走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。
(正常の3速段走行時(2))
図12を参照すると、正常の3速段走行時(2)では、図11の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がシャトル弁SB、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の3速段走行(2)のときにSL1のみがオフ故障しても図12の正常の3速段走行のままである。また、SL3がオフ故障した場合は、SL1を非通電にすることで図5のオフフェールの3速段走行となる。
(正常の4速段走行時)
図13を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されていないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。なお、ロックバルブ21はオンオフソレノイドSに関係なく×側となるため第1摩擦クラッチC1にD圧を供給するこができないが、油路の簡素化と第1摩擦クラッチC1のトルク容量確保のため、ロックバルブ21の第2油圧室21dにC2圧を導くのを廃止してもよい。ただし、その場合は5速段、6速段でのフェールセーフはオンフェールのみで行うこととなる。
(正常の5速段走行時)
図14を参照すると、正常の5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22がフェール側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が5、6側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。なお、摩擦クラッチC2、C3のトルク容量を確保したければ、図6のオフフェールの5速段走行にて対応することが可能である。
(正常の6速段走行時)
図15を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が5、6側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されていないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力され、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。
(正常の後進段走行時(1))
図16を参照すると、正常の後進段走行時(1)では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されていないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL1圧が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、図示されていないが、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が第2摩擦ブレーキB2に供給され第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、R圧はオリフィス、チェックボール弁を経てN−Rアキュムレータ26と連通し、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)を通ってロックバルブ21の第1切換回路21eにて遮断される。
(正常の後進段走行時(2))
図17を参照すると、正常の後進段走行時(2)では、図16の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、R圧がオリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、図示されていないが、マニュアルバルブ(図示せず)がRレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が第2摩擦ブレーキB2に供給され第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。また、第3摩擦クラッチC3にR圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。
ただし、図17の正常の後進段走行時(2)では、第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障すると第2オフフェールバルブ25によってR圧(オリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21eを経たR圧)が第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kにて遮断されてしまい、第3摩擦クラッチC3が係合しなくなってしまう。そこで、この対策の例を図18、図19に示す。ただし、この対策の例には様々な手法が存在するので、図18、図19の手法に限定されるのではない。
(変形例1)
図18の変形例1は、第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートから第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに至る油路にシャトル弁SB2を設けた例である。シャトル弁SB2は、SL3圧およびR圧が導入されるとともに、SL3圧がR圧よりも高いときにSL3圧を第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに供給し、R圧がSL3圧よりも高いときにR圧を第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに供給する弁である。図17の正常の後進段走行時(2)と同様なシフト構成(SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側)となっているときに第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障しても、図18の変形例1では、R圧がシャトル弁SB2を経て第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに入力されて、第2オフフェールバルブ25が正常側に維持されるので、後進段を維持することができる。
(変形例2)
図19の変形例2は、D圧から第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに至る油路にシャトル弁SB3を設けた例である。シャトル弁SB3は、D圧と、オリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21eを経由したR圧とが導入されるとともに、DレンジのときにD圧を第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに供給し、RレンジのときにR圧を第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに供給する弁である。図17の正常の後進段走行時(2)において第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障した場合、図19の変形例2のように、図17の正常の後進段走行時(2)のシフト構成(SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側)のうち第2オフフェールバルブ25がフェール側に切り換えられ、R圧がオリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給され第3摩擦クラッチC3の係合が維持されるので、後進段を維持することができる。
実施形態1によれば、第1摩擦クラッチC1用の第1コントロールバルブユニットSL1がオフ故障したとしても、オンオフソレノイドSにてロックバルブ21を作動させて第1摩擦クラッチC1にD圧を供給できるので2ndでも走行が可能となる。また、後進段走行時に第3摩擦クラッチC3用の第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障したとしても、オンオフソレノイドSにてロックバルブ21を作動させて第3摩擦クラッチC3にR圧を供給できるので後進段走行が可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図20は、本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
実施形態1(図4)ではオンオフソレノイドSがNL型であったが、NH型(非通電状態においてSL1圧を出力し、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて小さくなるSL1圧を出力するノーマルロー型)とするならば、実施形態2(図20)のロックバルブ31のようにすればよい。その他の構成については、実施形態1(図4)と同様である。
ロックバルブ31は、油路を切換える切換弁であり、所定のコントロールバルブユニットSL1、SL3からの出力圧、又は、シフト状態に応じたライン圧(D圧、R圧)、を出力するようにスプール位置が切換えられる。ロックバルブ31は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール31aと、第2スプール31bと、スプリング31cと、第1油圧室31dと、第2油圧室31eと、第3油圧室31fと、を有する。第1スプール31aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール31bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール31aとスプリング31cの間にてスライド可能に配されている。スプリング31cは、第3油圧室31f内に配され、第1スプール31aおよび第2スプール31bを第1油圧室31d側に付勢する。第1油圧室31dは、オンオフソレノイドバルブSからの油圧が導入されることで第1スプール31aおよび第2スプール31bを第3油圧室31f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室31eは、C2圧が導入されることで第2スプール31bを第3油圧室31f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室31fは、排出ポート(EX)に通ずる。スプール31aは、第1油圧室31dの油圧による押圧力と第2油圧室31eの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング31cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室31f側(「×」)にスライドし、低いときに第1油圧室31d側(「○」)にスライドする。ロックバルブ31は、「×」のときに第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートと第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを連通させ、「○」のときにシャトル弁SBと第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを連通させるように切換える第1切換回路31gを有する。また、ロックバルブ31は、「×」のときに第1コントロールバルブユニットSL1の出力ポートと第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを連通させ、「○」のときに第1オンフェールバルブ22と第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを連通させるように切換える第2切換回路31hを有する。ロックバルブ31と第1オンフェールバルブ22の間の油路に、オリフィスおよびチェックボール弁を有する。
実施形態2によれば、実施形態1と同様な効果を奏する。
(実施形態3、4)
次に、本発明の実施形態3、4に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図21は、本発明の実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。図22は、本発明の実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
実施形態2(図20)のようにオンオフソレノイドバルブSが非通電時にロックバルブ31の第1切換回路31g、第2切換回路31hの出力ポートとコントロールバルブユニットSL3、SL1が連通するのではなく、通電時に連通した方が都合が良い場合は、オンオフソレノイドSがNL型なら図21(実施形態3)、オンオフソレノイドSがNH型なら図22(実施形態4)とすればよい。図21(実施形態3)は、図20(実施形態2)のオンオフソレノイドバルブSをNL型にしたものであり、図22(実施形態4)は、図4(実施形態1)のオンオフソレノイドバルブSをNH型にしたものである。その他の構成については、実施形態1と同様である。
実施形態3、4によれば、実施形態1と同様な効果を奏する。
なお、実施形態1〜4において、第2オンフェールバルブ23は第3摩擦クラッチC3が係合しているときに第1摩擦ブレーキB1用の第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートへのD圧の供給を遮断し、第1オンフェールバルブ22は第3摩擦クラッチC3および第2摩擦クラッチC2が係合しているときに第1摩擦クラッチC1用の第1コントロールバルブユニットSL1の供給ポートへのD圧の供給を遮断しているが、例えば、第1コントロールバルブユニットSL1の代わりに、第1摩擦クラッチC1および第2摩擦クラッチC2が係合しているときに第3コントロールバルブユニットSL3の供給ポートへのPL圧の供給を遮断するオンフェールバルブを設けてもよいし、別のパターンでも可とする。
(実施形態5)
次に、本発明の実施形態5に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図23は、本発明の実施形態5に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
図23(実施形態5)は特許文献1の図6に対して本発明を適用したものである。ロックバルブ21の第1切換回路21eと第2オフフェールバルブ35(第2切換弁)のB3切換回路35mに連結し、同様にロックバルブ21の第2切換回路21fと第2オフフェールバルブ35(第2切換弁)のC1切換回路35kに連結されている。また、オフフェールを実施しない時の3速段走行時(SL1によりC1が係合、SL5によりB3が係合)に第3摩擦ブレーキB3と第5コントロールバルブユニットSL5の連結を保つために、ロックバルブ21の第1切換回路21eの上から1番目と3番目のポートを連結するシャトル弁SBが設置されている。また、5速段、6速段でオンオフソレノイドバルブSの故障で第1摩擦クラッチC1に油圧が供給されないように、C2圧をロックバルブ21の第2油圧室21dに入力されるようにしている。
なお、実施形態5では、実施形態1のSL3の代わりにSL5とし、SL4の代わりにSL3とし、C3の代わりにB3としている。また、実施形態5では、実施形態1の第2オフフェールバルブ25の代わりに、SL5圧が第1油圧室35fに入力されたとき、SL4圧が第2油圧室35gに入力されたとき、SL3圧が第3油圧室35hに入力されたとき、SL2圧又はSL1圧が第4油圧室35iに入力されたとき、のいずれかのときに、C1切換回路35k、C2切換回路35l、B3切換回路35mを正常側に切り換える第2オフフェールバルブ35としている。その他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態5によれば、実施形態1と同様な効果を奏する。
(実施形態6)
次に、本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図24は、本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
油圧制御部3は、第1〜第4コントロールバルブユニットSL1〜SL4と、ロックバルブ41と、第1オンオフソレノイドバルブS1と、第1オンフェールバルブ42と、第2オンフェールバルブ43と、第1オフフェールバルブ44と、第2オフフェールバルブ45と、シャトル弁SB4と、N−Rアキュムレータ46と、D−Nアキュムレータ47と、カットオフバルブ48と、シャトル弁SB5と、リレーバルブ49と、第2オンオフソレノイドバルブS2と、アプライバルブ50と、B2アキュムレータ51と、を有する。
第1コントロールバルブユニットSL1は、第1摩擦クラッチC1用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第1コントロールバルブユニットSL1は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第1コントロールバルブユニットSL1は、Dレンジにあるマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧PL(D圧)を、正常時の第1オンフェールバルブ42と、オリフィス及びチェックボール弁(主にチェックボール弁)とを介して導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧から制御油圧(SL1圧)を生成してこれを出力ポートから出力する。SL1圧は、ロックバルブ41の第2切換回路41hに供給される。第1コントロールバルブユニットSL1は、非通電状態においてSL1圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL1圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第1コントロールバルブユニットSL1は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第2コントロールバルブユニットSL2は、第2摩擦クラッチC2用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第2コントロールバルブユニットSL2は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第2コントロールバルブユニットSL2は、シャトル弁SB5からのD圧またはR圧を導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧またはR圧から制御油圧(SL2圧)を生成してこれを出力する。SL2圧は、リレーバルブ49の第1切換回路49j、第2切換回路49kに供給される。第2コントロールバルブユニットSL2は、非通電状態においてSL2圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL2圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第2コントロールバルブユニットSL2は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第3コントロールバルブユニットSL3は、第3摩擦クラッチC3用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第3コントロールバルブユニットSL3は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第3コントロールバルブユニットSL3は、PL圧を導入するとともに、通電量に応じて導入されたPL圧から制御油圧(SL3圧)を生成してこれを出力する。SL3圧は、ロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45の第1油圧室45eに供給される。第3コントロールバルブユニットSL3は、非通電状態においてSL3圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL3圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第3コントロールバルブユニットSL3は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
第4コントロールバルブユニットSL4は、第1摩擦ブレーキB1用のコントロールバルブユニットであり、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったものである。なお、第4コントロールバルブユニットSL4は、リニヤソレノイドバルブとコントロールバルブが分離した構成であってもよい。第4コントロールバルブユニットSL4は、D圧を、正常時の第2オンフェールバルブ43を介して導入するとともに、通電量に応じて導入されたD圧から制御油圧(SL4圧)を生成してこれを出力する。SL4圧は、第1摩擦ブレーキB1、第2オフフェールバルブ45の第2油圧室45f、及びアプライバルブ50の第1油圧室50gに供給される。第4コントロールバルブユニットSL4は、非通電状態においてSL4圧を出力せず、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなるSL4圧を出力するノーマルロー型(NL)である。第4コントロールバルブユニットSL4は、非通電状態において出力ポートと排出ポート(EX)を連通する。
ロックバルブ41は、油路を切換える切換弁であり、所定のコントロールバルブユニットSL1、SL3からの出力圧、又は、シフト状態に応じたライン圧(D圧、R圧)、を出力するようにスプール位置が切換えられる。ロックバルブ41は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール41aと、第2スプール41bと、スプリング41cと、第1油圧室41dと、第2油圧室41eと、第3油圧室41fと、を有する。第1スプール41aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール41bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール41aとスプリング41cの間にてスライド可能に配されている。スプリング41cは、第3油圧室41f内に配され、第1スプール41aおよび第2スプール41bを第1油圧室41d側に付勢する。第1油圧室41dは、第1オンオフソレノイドバルブS1からの油圧が導入されることで第1スプール41aおよび第2スプール41bを第3油圧室41f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室41eは、C2圧が導入されることで第2スプール41bを第3油圧室41f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室41fは、排出ポート(EX)に通ずる。第1スプール41aは、第1油圧室41dの油圧による押圧力と第2油圧室41eの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング41cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室41f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室41d側(「×」)にスライドする。ロックバルブ41は、「○」のときに第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートと第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45l、シャトル弁SB4、及びリレーバルブ49の第4油圧室49iを連通させ、「×」のときにオリフィス及びチェックボール弁を通じて入力されたR圧を第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45l、シャトル弁SB4、及びリレーバルブ49の第4油圧室49iに供給するように切換える第1切換回路41gを有する。また、ロックバルブ41は、「○」のときに第1コントロールバルブユニットSL1の出力ポートと第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを連通させ、「×」のときに第1オンフェールバルブ42と第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを連通させるように切換える第2切換回路41hを有する。ロックバルブ41と第1オンフェールバルブ42の間の油路に、オリフィスおよびチェックボール弁を有する。
第1オンオフソレノイドバルブS1は、通電・非通電の切換えに応じてロックバルブ41の第1スプール41a及び第2スプール41bの作動状態を切換える。第1オンオフソレノイドバルブS1は、非通電状態で信号圧をロックバルブ41に供給せず、通電状態で信号圧をロックバルブ41に供給するノーマルロー型(NL)である。
第1オンフェールバルブ42は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール42aと、第2スプール42bと、スリーブ42cと、スプリング42dと、第1油圧室42eと、第2油圧室42fと、第3油圧室42gと、を有する。第1スプール42aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール42bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール42aとスプリング42dの間にてスライド可能に配されている。スリーブ42cは、第2スプール42bの外周に配され、第2摩擦クラッチC2にかかる油圧(C2圧)を第3油圧室42gに導入するための油穴を有する。スプリング42dは、第3油圧室42g内に配され、第1スプール42aおよび第2スプール42bを第1油圧室42e側に付勢する。第1油圧室42eは、PL圧が導入されることで第1スプール42aを第3油圧室42g側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室42fは、第3摩擦クラッチC3にかかる油圧(C3圧)が導入されることで第1スプール42aを第1油圧室42e側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室42gは、C2圧が導入されることで第1スプール42aおよび第2スプール42bを第1油圧室42e側に押付けるように作用する油圧室である。第1スプール42aは、第1油圧室42eの油圧による押圧力が、スプリング42dの付勢力と第2油圧室42fの油圧による押圧力と第3油圧室42gの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第3油圧室42g側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室42e側(「フェール」)にスライドする。第1オンフェールバルブ42は、「正常」のときに導入されたD圧を、オリフィスおよびチェックボール弁を通じて、第1コントロールバルブユニットSL1の供給ポート、及びロックバルブ41の第2切換回路41hに供給し、「フェール」のときにオリフィスおよびチェックボール弁を通じて、第1コントロールバルブユニットSL1の供給ポート、及びロックバルブ41の第2切換回路41hを排出ポート(EX)と連通させるように切換える。
第2オンフェールバルブ43は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内にスプール43aと、スプリング43bと、第1油圧室43cと、第2油圧室43dと、を有する。スプール43aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング43bは、第2油圧室43d内に配され、スプール43aを第1油圧室43c側に付勢する。第1油圧室43cは、PL圧が導入されることでスプール43aを第2油圧室43d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室43dは、第3摩擦クラッチC3にかかる油圧(C3圧)が導入されることでスプール43aを第1油圧室43c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール43aは、第1油圧室43cの油圧による押圧力が、スプリング43bの付勢力と第2油圧室43dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室43d側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室43c側(「フェール」)にスライドする。第2オンフェールバルブ43は、「正常」のときにD圧を第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートに供給し、「フェール」のときに第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートと排出ポート(EX)を連通させるように切換える。
第1オフフェールバルブ44は、油路を切換える切換弁であり、コントロールバルブユニットSL1〜4のいずれからも油圧が出力されていないフェール状態となったときにフェール状態となる前の車両のギヤ段のスプール位置を維持してライン圧を出力するように切換えられる。第1オフフェールバルブ44は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール44aと、第2スプール44bと、スプリング44cと、第1油圧室44dと、第2油圧室44eと、第3油圧室44fと、を有する。第1スプール44aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール44bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール44aとスプリング44cの間にてスライド可能に配されている。スプリング44cは、第3油圧室44f内に配され、第1スプール44aおよび第2スプール44bを第1油圧室44d側に付勢する。第1油圧室44dは、リレーバルブ49の第1切換回路49jから出力された油圧(SL2圧)が導入されることで第1スプール44aおよび第2スプール44bを第3油圧室44f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室44eは、第2切換回路44hから出力される油圧(D圧)が導入されることで第2スプール44bを第3油圧室44f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室44fは、第1コントロールバルブユニットSL1の出力された制御油圧(SL1圧)が導入されることで第1スプール44aおよび第2スプール44bを第1油圧室44d側に押付けるように作用する油圧室である。第2スプール44bは、第1油圧室44dの油圧による押圧力と第2油圧室44eの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング44cの付勢力と第3油圧室44fの油圧による押圧力の合力よりも、高いとき(5、6速段のとき)に第3油圧室44f側(「5,6」)にスライドし、低いとき(1−4速段のとき)に第1油圧室44d側(「1−4」)にスライドする。第1オフフェールバルブ44は、「5,6」のときに排出ポート(EX)と第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを連通させ、「1−4」のときにD圧を第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jに供給するように切換える第1切換回路44gを有する。第1オフフェールバルブ44は、「5,6」のときにD圧を第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kおよび第2油圧室44eに供給し、「1−4」のときに排出ポート(EX)と第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kおよび第2油圧室44eを連通させるように切換える第2切換回路44hを有する。第1オフフェールバルブ44は、「5,6」のときにリレーバルブ49の第1切換回路49jと第2オフフェールバルブ45の第3油圧室45gを連通させ、「1−4」のときにSL1圧を第2オフフェールバルブ45の第3油圧室45gに供給するように切換える第3切換回路44iを有する。
第2オフフェールバルブ45は、油路を切換える切換弁であり、コントロールバルブユニットSL1〜4のいずれからも油圧が出力されていないフェール状態のときに第1オフフェールバルブ44からのライン圧(D圧、R圧)を所定の係合要素(C1、C2、C3)に向けて出力し、所定のコントロールバルブユニット(SL1〜4の1つ又は2つ)の油圧が出力されている正常状態のときに所定のロックバルブユニットSL1〜4からの出力圧を所定の係合要素(C1、C2、C3の1つ又は2つ)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられる。第2オフフェールバルブ45は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール45aと、第2スプール45bと、第3スプール45cと、スプリング45dと、第1油圧室45eと、第2油圧室45fと、第3油圧室45gと、第4油圧室45hと、を有する。第1スプール45aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール45bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール45aと第3スプール45cの間にてスライド可能に配されている。第3スプール45cは、バルブボディ(図示せず)内であって第3スプール45cとスプリング45dの間にてスライド可能に配されている。スプリング45dは、第4油圧室45h内に配され、第1〜第3スプール45a〜45cを第1油圧室45e側に付勢する。第1油圧室45eは、第3コントロールバルブユニットSL3から出力された制御油圧(SL3圧)が導入されることで第1〜第3スプール45a〜45cを第4油圧室45h側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室45fは、第4コントロールバルブユニットSL4から出力された制御油圧(SL4圧)が導入されることで第2、第3スプール45b、45cを第4油圧室45h側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室45gは、第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iから出力される油圧が導入されることで第3スプール45cを第4油圧室45h側に押付けるように作用する油圧室である。第4油圧室45hは、排出ポート(EX)に通じる油圧室である。第3スプール45cは、第1油圧室45eの油圧による押圧力、第2油圧室45fの油圧による押圧力、および第3油圧室45gの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング45dの付勢力よりも、高いときに第4油圧室45h側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室45e側(「フェール」)にスライドする。第2オフフェールバルブ45は、「正常」のときにD圧をシャトル弁SB5に供給し、「フェール」のときにシャトル弁SB5と排出ポート(EX)を連通させるように切換えるD圧切換回路45iを有する。第2オフフェールバルブ45は、「正常」のときにロックバルブ41の第2切換回路41hと第1摩擦クラッチC1を連通させ、「フェール」のときに第1オフフェールバルブ44の第1切換回路44gと第1摩擦クラッチC1を連通させるように切換えるC1切換回路45jを有する。第2オフフェールバルブ45は、「正常」のときにリレーバルブ49の第1切換回路49jと第2摩擦クラッチC2を連通させ、「フェール」のときに第1オフフェールバルブ44の第2切換回路44hと第2摩擦クラッチC2を連通させるように切換えるC2切換回路45kを有する。第2オフフェールバルブ45は、「正常」のときにロックバルブ41の第1切換回路41gと第3摩擦クラッチC3を連通させ、「フェール」のときにシャトル弁SB4と第3摩擦クラッチC3を連通させるように切換えるC3切換回路45lを有する。
シャトル弁SB4は、ロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧又はSL3圧)、及びD圧が導入されるとともに、第1切換回路41gの出力圧がD圧よりも高いときに第1切換回路41gの出力圧を第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lに供給し、D圧が第1切換回路41gの出力圧よりも高いときにD圧を第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lに供給する弁である。
N−Rアキュムレータ46は、ロックバルブ41の第1切換回路41gのR圧入力側の油路に設けられるとともに、NレンジからRレンジにしたときの油圧ショックを緩衝する装置である。D−Nアキュムレータ47は、第1オンフェールバルブ42からロックバルブ41の第2切換回路41hに通ずる油路に設けられるとともに、NレンジからDレンジにしたときの油圧ショックを緩衝する装置である。
カットオフバルブ48は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール48aと、第2スプール48bと、スプリング48cと、第1油圧室48dと、第2油圧室48eと、第3油圧室48fと、を有する。第1スプール48aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール48bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール48aとスプリング48cの間にてスライド可能に配されている。スプリング48cは、第3油圧室48f内に配され、第1スプール48aおよび第2スプール48bを第1油圧室48d側に付勢する。第1油圧室48dは、C3圧が導入されることで第1スプール48aおよび第2スプール48bを第3油圧室48f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室48eは、C2圧が導入されることで第1スプール48aを第1油圧室48d側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室48fは、排出ポート(EX)に通ずる油圧室である。第2スプール48bは、第1油圧室48dの油圧による押圧力、及び第2油圧室48eの油圧による押圧力の一方又は両方が、スプリング48cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室48f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室48d側(「×」)にスライドする。カットオフバルブ48は、「○」のときに導入されたD圧をアプライバルブ50の第3油圧室50iに供給し、「×」のときにアプライバルブ50の第3油圧室50iを排出ポート(EX)と連通させるように切換える。なお、カットオフバルブ48の第1スプール48aと第2スプール48bは、一体であってもよい。
シャトル弁SB5は、リレーバルブ49の第3切換回路49lの出力圧(R圧)、及び第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45iの出力圧(D圧)が導入されるとともに、第3切換回路49lの出力圧がD圧切換回路45iの出力圧よりも高いときに第3切換回路49lの出力圧を第2コントロールバルブユニットSL2の供給ポートに供給し、D圧切換回路45iの出力圧が第3切換回路49lの出力圧よりも高いときにD圧切換回路45iの出力圧を第2コントロールバルブユニットSL2の供給ポートに供給する弁である。
リレーバルブ49は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール49aと、第2スプール49bと、第3スプール49cと、スリーブ49dと、スプリング49eと、第1油圧室49fと、第2油圧室49gと、第3油圧室49hと、第4油圧室49iと、を有する。第1スプール49aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール49bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール49aとスプリング49eの間にてスライド可能に配されている。第3スプール49cは、バルブボディ(図示せず)内であってスプリング49eの第2スプール49b側の反対側にてスライド可能に配されている。スリーブ49dは、第3スプール49cの外周に配され、ロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧又はSL3圧)を第4油圧室49iに導入するための油穴を有する。スプリング49eは、第3油圧室49h内に配され、第1スプール49aおよび第2スプール49bを第1油圧室49f側に付勢し、第3スプール49cを第4油圧室49i側に付勢する。第1油圧室49fは、第2オンオフソレノイドバルブS2からの信号圧が導入されることで第1〜第3スプール49a〜49cを第4油圧室49i側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室49gは、R圧が導入されることで第2、第3スプール49b、49cを第4油圧室49i側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室49hは、第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が導入されることで第1、第2スプール49a、49bを第1油圧室49f側に押付けるように作用する油圧室である。第4油圧室49iは、ロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧又はSL3圧)が導入されることで第1〜第3スプール49a〜49cを第1油圧室49f側に押付けるように作用する油圧室である。第2スプール49bは、第1油圧室49fの油圧による押圧力、及び第2油圧室49gの油圧による押圧力の一方又は両方の力が、スプリング49eの付勢力、第3油圧室49hの油圧による押圧力、および、第4油圧室49iの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第4油圧室49i側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室49f側(「×」)にスライドする。リレーバルブ49は、「○」のときに第3油圧室49h、第1オフフェールバルブ44の第1油圧室44d、第3切換回路44i、及び第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kと排出ポート(EX)を連通させ、「×」のときにSL2圧を第3油圧室49h、第1オフフェールバルブ44の第1油圧室44d、第3切換回路44i、及び第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kに供給するように切換える第1切換回路49jを有する。リレーバルブ49は、「○」のときにSL2圧をアプライバルブ50の切換回路と第2油圧室50hに供給し、「×」のときにR圧をアプライバルブ50の切換回路と第2油圧室50hに供給するように切換える第2切換回路49kを有する。リレーバルブ49は、「○」のときにR圧をシャトル弁SB5に供給し、「×」のときにシャトル弁SB5と排出ポート(EX)を連通させるように切換える第3切換回路49lを有する。なお、リレーバルブ49の第1スプール49aと第2スプール49bは、一体であってもよい。
第2オンオフソレノイドバルブS2は、通電・非通電の切換えに応じてリレーバルブ49のスプール49a〜49cの作動状態を切換える。第2オンオフソレノイドバルブS2は、非通電状態で信号圧をリレーバルブ49に供給せず、通電状態で信号圧をリレーバルブ49に供給するノーマルロー型(NL)である。
アプライバルブ50は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール50aと、第2スプール50bと、第3スプール50cと、第4スプール50dと、スリーブ50eと、スプリング50fと、第1油圧室50gと、第2油圧室50hと、第3油圧室50iと、第4油圧室50jと、第5油圧室50kと、を有する。第1スプール50aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール50bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール50aと第3スプール50cの間にてスライド可能に配されている。第3スプール50cは、バルブボディ(図示せず)内であって第2スプール50aとスプリング50fの間にてスライド可能に配されている。第4スプール50dは、バルブボディ(図示せず)内であってスプリング50fの第3スプール50c側の反対側にてスライド可能に配されている。スリーブ50eは、第4スプール50dの外周に配され、PL圧を第5油圧室50kに導入するための油穴を有する。スプリング50fは、第4油圧室50j内に配され、第1〜3スプール50a〜50cを第1油圧室50g側に付勢し、第4スプール50dを第5油圧室50k側に付勢する。第1油圧室50gは、SL4圧が導入されることで第1〜第4スプール50a〜50dを第5油圧室50k側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室50hは、リレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧又はR圧)が導入されることで第2〜第4スプール50b〜50dを第5油圧室50k側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室50iは、カットオフバルブ48の出力圧(D圧)が導入されることで第3、第4スプール50c、50dを第5油圧室50k側に押付けるように作用する油圧室である。第4油圧室50jは、排出ポート(EX)に通ずる油圧室である。第5油圧室50kは、PL圧が導入されることで第1〜第4スプール50a〜50dを第1油圧室50g側に押付けるように作用する油圧室である。第3スプール50cは、第1油圧室50gの油圧による押圧力と第2油圧室50hの油圧による押圧力の合力、第3油圧室50iの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング50fの付勢力と第4油圧室50jの油圧による押圧力の合力、および、第5油圧室50kの油圧による押圧力の一方又は両方よりも、高いときに第5油圧室50k側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室50g側(「×」)にスライドする。アプライバルブ50は、「○」のときにR圧を第2摩擦ブレーキB2及びB2アキュムレータ51に供給し、「×」のときにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧又はR圧)を第2摩擦ブレーキB2及びB2アキュムレータ51に供給するように切換える。なお、アプライバルブ50の第1スプール50a乃至第4スプール50dは、一体であってもよい。
B2アキュムレータ51は、アプライバルブ50から第2摩擦ブレーキB2に通ずる油路に設けられるとともに、第2摩擦ブレーキB2にアプライバルブ50の出力圧が供給されたときの油圧ショックを緩衝する装置である。
実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について図面を用いて説明する。図25〜39は、本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。なお、実施形態6では、図2の自動変速機のスケルトン図における第2摩擦ブレーキB2に併設されたワンウェイクラッチOWCがない場合について説明する。
実施形態6の動作について、実施形態1の動作との違いを図24を用いて説明する。第2摩擦クラッチC2の制御時には、第2オンオフソレノイドバルブS2を非通電状態にし、第2コントロールバルブユニットSL2からのSL2圧をリレーバルブ49の第1切換回路49jを経て第3油圧室49h、第1オフフェールバルブ44の第1油圧室44d、第3切換回路44i、及び第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kに供給し、最終的に第2摩擦クラッチC2に至る。また、第2摩擦ブレーキB2の制御時には、第2オンオフソレノイドバルブS2を通電状態にし、第2コントロールバルブユニットSL2からのSL2圧をリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50の切換回路と第2油圧室50hに至り、フェール作動しない場合(「○」側)に限って第2摩擦ブレーキB2に至る。
ここで、Dレンジでは第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2にD圧を供給しているので、第2オフフェールバルブ45が「フェール」状態の場合はD圧を遮断することができる。一方、Rレンジでは、「正常」状態のリレーバルブ49の第3切換回路49lを経由する場合のみ、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2にR圧を供給するので、第2摩擦クラッチC2にSL2圧が供給されることはない。
また、前進時はロックバルブ41の第1切換回路41gを経由したSL3圧がリレーバルブ49の第4油圧室49iに導入されることでリレーバルブ49を「フェール」状態に作動させることができ、後進時には第4油圧室49iに導入されるSL3圧に対して対向側の第2油圧室49gにR圧が導入されることでリレーバルブ49を「正常」状態とする。すなわち、SL3圧に関係なく第2オンオフソレノイドバルブS2にてリレーバルブ49を作動させることができる。
また、アプライバルブ50は、B2圧自身とSL4圧(B1圧)にて、B2圧を解放する1−2変速時のフェール手段とは別に、Dレンジにてリレーバルブ49の第2切換回路49kを経由したC2圧およびC3圧が作用してD圧を出力するカットオフバルブ48にて、第2摩擦ブレーキB2とR圧油路の連通を保持する構成となっている。また、第1オンオフソレノイドバルブS1の作用によりロックバルブ41にてSL1圧を遮断する場合、SL3圧を遮断してC3圧をカットすることもできる。
(正常の1速段走行時)
図25を参照すると、正常の1速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。
(正常の2速段走行時)
図26を参照すると、正常の2速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、S2が非通電、カットオフバルブ48が×側、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。ここで、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給されている。第2コントロールバルブユニットSL2の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50について、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されて○側に切換わるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。
(正常の3速段走行時)
図27を参照すると、正常の3速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。ここで、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給されている。第2コントロールバルブユニットSL2の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kに供給されたとしても、リレーバルブ49が×側に切換えられており、仮にリレーバルブ49が○側となってSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側であるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。
(正常の4速段走行時)
図28を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側に切換えられているので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。よって、4速段から1速段へのダウンシフトは発生しない。
(正常の5速段走行時)
図29を参照すると、正常の5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42がフェール側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側に切換えられているので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。よって、5速段から後進段へのシフトは発生しない。
(正常の6速段走行時)
図30を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給され、第2摩擦ブレーキB2に至ったとしても、アプライバルブ50について、第1油圧室50gにSL4圧(B1圧)が入力され、かつ、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されて○側に切換えられるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。すなわち、第1摩擦ブレーキB1と第2摩擦ブレーキB2のインターロックを回避できる。
(オフフェールの3速段走行時)
図31を参照すると、オフフェールの3速段走行時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オフフェールバルブ44の第1切換回路44g、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧がシャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。また、このとき、第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45iにてD圧の供給は遮断されるので、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給されることがなく、第2摩擦ブレーキB2が締結することはない。
(オフフェールの5速段走行時)
図32を参照すると、オフフェールの5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42がフェール側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オフフェールバルブ44の第2切換回路44h、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧がシャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。また、このとき、第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45iにてD圧が遮断されるので、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給されることがなく、第2摩擦ブレーキB2が締結することはない。また、停車後、レンジを切換えたり、イグニッションを一旦切ると、第1オフフェールバルブ44のラッチ(第2油圧室44eへの第2切換回路44hの出力圧(D圧)の入力)が解除されるので、再発進時は図31のオフフェールの3速段走行となる。
(1速段のC1ライン圧ロック時)
図33を参照すると、1速段のC1ライン圧ロック時(1速段状態でリニヤソレノイドSL1の最大出力圧ではトルク容量を確保できないストール発進時)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。この場合、第3摩擦クラッチC3への油圧の供給はロックバルブ41にて遮断されるので1−2変速、1−4変速は制御可能であるが、C3及びB2が係合する後進段構成を回避することが可能である。
(2速段のC1ライン圧ロック時)
図34を参照すると、2速段のC1ライン圧ロック時(2nd発進などC1トルク容量が必要なとき)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。この場合、第3摩擦クラッチC3への油圧の供給はロックバルブ41にて遮断されるので2⇔1、2⇔4の変速は制御可能であるが、C3及びB2が係合する後進段構成を回避することが可能である。
(N(C1)のC3強制カット時)
図35を参照すると、第1摩擦クラッチC1のみが係合したN(C1)のC3強制カット時(1速段および2速段のC1ライン圧ロック時におけるC3強制カット)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。なお、その他の係合要素は係合しない。これによって、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラル状態(N(C1))となる。この場合、SL3圧が出力されてもC3に締結することはない。また、1次故障にてこの状態となったとしても、図31のオフフェールの3速段を使えば3速段走行も可能である。
(正常の後進段走行時)
図36を参照すると、正常の後進段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第3切換回路49l、シャトル弁SB5を経て第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、リレーバルブ49において、第2油圧室49gにR圧が入力され、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるが、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧(第1油圧室49fに入力される信号圧)を制御することでリレーバルブ49の状態を切換えることができる。また、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
(後進段のC3ライン圧ロック時)
図37を参照すると、後進段のC3ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧)が入力されるので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、R圧がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合(C3ライン圧ロック)する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第3切換回路49l、シャトル弁SB5を経て第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
(後進段のB2ライン圧ロック時)
図38を参照すると、後進段のB2ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(R圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合(B2ライン圧ロック)する。これによって、後進段を達成する。なお、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
(後進段のC3、B2ライン圧ロック時)
図39を参照すると、後進段のC3、B2ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(R圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、R圧がロックバルブ41の第1切換回路41g、シャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合(C3ライン圧ロック)する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合(B2ライン圧ロック)する。これによって、全断線しても後進段を確保することができる。
実施形態6によれば、コントロールバルブユニットがオフ故障したとしても後進段を確保することができる。また、前進時の1次故障にて、リバース構成となることを確実に回避し、2次故障の場合でも、第3摩擦クラッチC3および第2摩擦ブレーキB2の一方又は両方への油圧の供給をカットすることができるのでリバース構成を回避することが可能である。さらに、1−2変速を第2コントロールバルブユニットSL2を用いて実施できる。
(実施形態7)
次に、本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図40は、本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
実施形態7では、実施形態6におけるカットオフバルブ(図24の48)を廃止し、その代用として第2オンフェールバルブ53にカットオフバルブ(図24の48)の機能を持たせている。すなわち、第2オンフェールバルブ53は、フェール時にD圧を出力するようにして、アプライバルブ50に作動して、第2摩擦ブレーキB2にR圧を供給する。その他の構成は実施形態6と同様である。
第2オンフェールバルブ53は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内にスプール53aと、スプリング53bと、第1油圧室53cと、第2油圧室53dと、を有する。スプール53aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング53bは、第2油圧室53d内に配され、スプール53aを第1油圧室53c側に付勢する。第1油圧室53cは、PL圧が導入されることでスプール53aを第2油圧室53d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室53dは、第3摩擦クラッチC3にかかる油圧(C3圧)が導入されることでスプール53aを第1油圧室53c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール53aは、第1油圧室53cの油圧による押圧力が、スプリング53bの付勢力と第2油圧室53dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室53d側(「正常」)にスライドし、低いときに第1油圧室53c側(「フェール」)にスライドする。第2オンフェールバルブ53は、「正常」のときにD圧を第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートに供給し、「フェール」のときに第4コントロールバルブユニットSL4の供給ポートと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第1切換回路53eを有する。第2オンフェールバルブ53は、「正常」のときにアプライバルブ50の第3油圧室50iと排出ポート(EX)を連通させ、「フェール」のときにD圧をアプライバルブ50の第3油圧室50iに供給するように切換える第2切換回路53fを有する。
実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について図面を用いて説明する。図41、42は、本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。なお、実施形態7では、図2の自動変速機のスケルトン図における第2摩擦ブレーキB2に併設されたワンウェイクラッチOWCがない場合について説明する。また、実施形態6の作動と同じものは省略し、違うもののみ説明する。
(正常の4速段走行時)
図41を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ53が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ53では、第1油圧室53cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室53dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iに第2オンフェールバルブ53の第2切換回路53fの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。ここで、実施形態7(図41)について、実施形態6の正常の4速段走行時(図28参照)と異なる点は、実施形態6がカットオフバルブ(図28の48)が作動しアプライバルブ(図28の50)を作動させているのに対して、実施形態7では第2オンフェールバルブ53が作動していないのでアプライバルブ50は非作動である点である。そのため、実施形態7では、C2圧によるラッチ保持のみでリレーバルブ49が第2摩擦ブレーキB2側に出力しないようにしている。実施形態7では、ラッチ保持の1次故障と第2オンオフソレノイドS2又はリレーバルブ49の2次故障によって4速段から1速段となる可能性があるが、制御にて、例えば、第2コントロールバルブユニットSL2を非通電にして第1摩擦クラッチC1のみ係合したニュートラルN(C1)にし、その後、適切な変速段とすることが可能である。
(正常の6速段走行時)
図42を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ53が正常側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ53では、第1油圧室53cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室53dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iに第2オンフェールバルブ53の第2切換回路53fの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ53の第1切換回路53eを経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。ここで、実施形態7(図42)について、実施形態6の正常の6速段走行時(図30参照)と異なる点は、4速段と同様に、第2オンフェールバルブ53が作動していないのでアプライバルブ50は非作動である点である。4速段(図41参照)と同様に2次故障に至らないと第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)はアプライバルブ50に至らない。また、SL2圧がアプライバルブ50に至ったとしても、B1圧とSL2圧によってアプライバルブ50が作動し第2摩擦ブレーキB2にSL2圧が至ることはない。
実施形態7によれば、実施形態6と同様の効果を奏する。
(実施形態8)
次に、本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図43は、本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
実施形態8では、実施形態7と同様に、実施形態6におけるカットオフバルブ(図24の48)を廃止し、その代用としてロックバルブ61にカットオフバルブ(図24の48)の機能を持たせている。すなわち、ロックバルブ61は、非作動のときにD圧を出力するようにして、アプライバルブ50を作動して、第2摩擦ブレーキB2にR圧を供給する。その他の構成は実施形態6と同様である。
ロックバルブ61は、油路を切換える切換弁であり、所定のコントロールバルブユニットSL1、SL3からの出力圧、又は、シフト状態に応じたライン圧(D圧、R圧)、を出力するようにスプール位置が切換えられる。ロックバルブ61は、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール61aと、第2スプール61bと、スプリング61cと、第1油圧室61dと、第2油圧室61eと、第3油圧室61fと、を有する。第1スプール61aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール61bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール61aとスプリング61cの間にてスライド可能に配されている。スプリング61cは、第3油圧室61f内に配され、第1スプール61aおよび第2スプール61bを第1油圧室61d側に付勢する。第1油圧室61dは、第1オンオフソレノイドバルブS1からの油圧が導入されることで第1スプール61aおよび第2スプール61bを第3油圧室61f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室61eは、C2圧が導入されることで第2スプール61bを第3油圧室61f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室61fは、排出ポート(EX)に通ずる。スプール61aは、第1油圧室61dの油圧による押圧力と第2油圧室61eの油圧による押圧力の少なくとも1つの力が、スプリング61cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室61f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室61d側(「×」)にスライドする。ロックバルブ61は、「○」のときにD圧をアプライバルブ50の第3油圧室50iに供給し、「×」のときにアプライバルブ50の第3油圧室50iを排出ポート(EX)と連通させるように切換えるD圧切換回路61gを有する。ロックバルブ61は、「○」のときに第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートと第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45l、シャトル弁SB4、及びリレーバルブ49の第4油圧室49iを連通させ、「×」のときにオリフィス及びチェックボール弁を通じて入力されたR圧を第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45l、シャトル弁SB4、及びリレーバルブ49の第4油圧室49iに供給するように切換える第1切換回路61hを有する。また、ロックバルブ41は、「○」のときに第1コントロールバルブユニットSL1の出力ポートと第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを連通させ、「×」のときに第1オンフェールバルブ42と第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを連通させるように切換える第2切換回路61iを有する。ロックバルブ61と第1オンフェールバルブ42の間の油路に、オリフィスおよびチェックボール弁を有する。
実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について図面を用いて説明する。図44〜47は、本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。また、実施形態6の作動と同じものは省略し、違うもののみ説明する。
(N(C1)時)
図44を参照すると、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラルN(C1)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ61が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。なお、その他の係合要素は係合しない。これによって、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラル状態(N(C1))となる。なお、実施形態6(図25)では1速段ではあるが、図44のようにロックバルブ61が非作動のためロックバルブ61からD圧が出力され、アプライバルブ50に作動しSL2圧が入力されても第2摩擦ブレーキB2に至ることはない。また、実施形態8では1速段を構成する場合は下記のC1ライン圧ロックとなる。
(1速段のC1ライン圧ロック時)
図45を参照すると、1速段のC1ライン圧ロック時(1速段状態でリニヤソレノイドSL1の最大出力圧ではトルク容量を確保できないストール発進時)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ61が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。なお、実施形態8で1−2(OWC)を廃止する場合、N→Dで第1摩擦クラッチC1を第1コントロールバルブユニットSL1にて制御できないので、このパターンではアキュムレータ制御となる。
(正常の2速段走行時)
図46を参照すると、正常の2速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が通電、ロックバルブ61が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。ここで、図46について、実施形態6の正常の2速段走行時(図26参照)と異なる点は、ロックバルブ61が非作動のためD圧が出力され、アプライバルブ50が作動するため、2→1変速ができないことである。2→1変速を実施するためには下記の2速段のC1ライン圧ロックにて実施する。
(2速段のC1ライン圧ロック時)
図47を参照すると、2速段のC1ライン圧ロック時(2nd発進などC1トルク容量が必要なとき)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ61が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。なお、N→D(1速段)と同様、N→D(2速段)はこのパターンでアキュムレータ(D−Nアキュムレータ47)制御となる。
実施形態8によれば、実施形態6と同様の効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置のオフフェールの3速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置のオフフェールの5速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の1速段(OWC)走行時(1)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の1速段(OWC)走行時(2)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の2速段走行時(1)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の2速段走行時(2)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の3速段走行時(1)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の3速段走行時(2)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の4速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の5速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の6速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の後進段走行時(1)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の後進段走行時(2)の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の変形例1の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の変形例2の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態5に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の1速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の2速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の3速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の4速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の5速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の6速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置のオフフェールの3速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置のオフフェールの5速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の1速段のC1ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の2速段のC1ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置のN(C1)のC3強制カット時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の後進段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の後進段のC3ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の後進段のB2ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置の後進段のC3、B2ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の4速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の6速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置のN(C1)時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置の1速段のC1ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置の正常の2速段走行時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置の2速段のC1ライン圧ロック時の動作を説明するための部分油圧回路図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
5 エンジン回転数センサ
6 入力軸回転数センサ
7 出力軸回転数センサ
8 開度センサ
9 ポジションセンサ
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
21 ロックバルブ
21a スプール
21b スプリング
21c 第1油圧室
21d 第2油圧室
21e 第1切換回路
21f 第2切換回路
22 第1オンフェールバルブ
22a 第1スプール
22b 第2スプール
22c スリーブ
22d スプリング
22e 第1油圧室
22f 第2油圧室
22g 第3油圧室
23 第2オンフェールバルブ
23a スプール
23b スプリング
23c 第1油圧室
23d 第2油圧室
24 第1オフフェールバルブ
24a 第1スプール
24b 第2スプール
24c スプリング
24d 第1油圧室
24e 第2油圧室
24f 第3油圧室
24g 第1切換回路
24h 第2切換回路
24i 第3切換回路
25 第2オフフェールバルブ
25a 第1スプール
25b 第2スプール
25c 第3スプール
25d スプリング
25e 第1油圧室
25f 第2油圧室
25g 第3油圧室
25h 第4油圧室
25i C1切換回路
25j C2切換回路
25k C3切換回路
26 N−Rアキュムレータ
27 D−Nアキュムレータ
31 ロックバルブ
31a 第1スプール
31b 第2スプール
31c スプリング
31d 第1油圧室
31e 第2油圧室
31f 第3油圧室
31g 第1切換回路
31h 第2切換回路
35 第2オフフェールバルブ
35a 第1スプール
35b 第2スプール
35c 第3スプール
35d 第4スプール
35e スプリング
35f 第1油圧室
35g 第2油圧室
35h 第3油圧室
35i 第4油圧室
35j 第5油圧室
35k C1切換回路
35l C2切換回路
35m B3切換回路
41 ロックバルブ
41a 第1スプール
41b 第2スプール
41c スプリング
41d 第1油圧室
41e 第2油圧室
41f 第3油圧室
41g 第1切換回路
41h 第2切換回路
42 第1オンフェールバルブ
42a 第1スプール
42b 第2スプール
42c スリーブ
42d スプリング
42e 第1油圧室
42f 第2油圧室
42g 第3油圧室
43 第2オンフェールバルブ
43a スプール
43b スプリング
43c 第1油圧室
43d 第2油圧室
44 第1オフフェールバルブ
44a 第1スプール
44b 第2スプール
44c スプリング
44d 第1油圧室
44e 第2油圧室
44f 第3油圧室
44g 第1切換回路
44h 第2切換回路
44i 第3切換回路
45 第2オフフェールバルブ
45a 第1スプール
45b 第2スプール
45c 第3スプール
45d スプリング
45e 第1油圧室
45f 第2油圧室
45g 第3油圧室
45h 第4油圧室
45i D圧切換回路
45j C1切換回路
45k C2切換回路
45l C3切換回路
46 N−Rアキュムレータ
47 D−Nアキュムレータ
48 カットオフバルブ(遮断手段)
48a 第1スプール
48b 第2スプール
48c スプリング
48d 第1油圧室
48e 第2油圧室
48f 第3油圧室
49 リレーバルブ
49a 第1スプール
49b 第2スプール
49c 第3スプール
49d スリーブ
49e スプリング
49f 第1油圧室
49g 第2油圧室
49h 第3油圧室
49i 第4油圧室
49j 第1切換回路
49k 第2切換回路
49l 第3切換回路
50 アプライバルブ
50a 第1スプール
50b 第2スプール
50c 第3スプール
50d 第4スプール
50e スリーブ
50f スプリング
50g 第1油圧室
50h 第2油圧室
50i 第3油圧室
50j 第4油圧室
50k 第5油圧室
51 B2アキュムレータ
53 第2オンフェールバルブ
53a スプール
53b スプリング
53c 第1油圧室
53d 第2油圧室
53e 第1切換回路
53f 第2切換回路(遮断手段)
61 ロックバルブ
61a 第1スプール
61b 第2スプール
61c スプリング
61d 第1油圧室
61e 第2油圧室
61f 第3油圧室
61g D圧切換回路(遮断手段)
61h 第1切換回路
61i 第2切換回路
SL1 第1コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL2 第2コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL3 第3コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL4 第4コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL5 第5コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
S オンオフソレノイドバルブ
S1 第1オンオフソレノイドバルブ
S2 第2オンオフソレノイドバルブ
SB シャトル弁
SB2 シャトル弁
SB3 シャトル弁
SB4 シャトル弁
SB5 シャトル弁

Claims (5)

  1. 複数の係合要素のうち一部の係合要素への油圧の供給と、その他の係合要素からの油圧の排出との組合せによって変速段が切換えられる自動変速機の油圧制御装置であって、
    供給ポートに入力されたライン圧を通電状態に応じて調圧して制御油圧を生成し、前記制御油圧を出力ポートから出力圧として出力し、前記制御油圧によって対応する前記係合要素の係合、非係合を制御する複数のコントロールバルブ(SL1〜4)と、
    スプールを有するとともに、前記コントロールバルブのいずれからも油圧が出力されないフェール状態となったときに前記フェール状態となる前の変速段の前記スプール位置を維持してライン圧を出力するように切換えられる第1オフフェールバルブ(24、44)と、
    所定の前記コントロールバルブからの出力圧、又は、ライン圧を出力するようにスプール位置が切換えられるロックバルブ(21、31、41、61)と、
    通電状態に応じて前記ロックバルブのスプール位置の制御が可能なオンオフソレノイドバルブ(S、S1)と、
    前記フェール状態のときに前記第1オフフェールバルブからの前記ライン圧を所定の前記係合要素に向けて出力し、所定の前記コントロールバルブの油圧が出力されている正常状態のときに前記ロックバルブからの油圧を所定の前記係合要素に向けて出力するようにスプール位置が切換えられる第2オフフェールバルブ(25、35、45)と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記第2オフフェールバルブから出力された油圧を受けうる所定の前記係合要素には、低中速段構成時に用いられる係合要素(C1、C3)と、高速段構成時に用いられる係合要素(C2、C3)と、後進段構成時に用いられる係合要素(C3)と、が含まれることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を、高速段時に用いられる係合要素(C2)、又は、低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるリレーバルブ(49)と、
    通電状態に応じて前記リレーバルブのスプール位置の制御が可能な第2オンオフソレノイドバルブ(S2)と、
    を備え、
    前記第2オフフェールバルブは、前進段時において、前記正常状態のときに前進段時のライン圧(D圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給し、かつ、前記フェール状態のときに前進段時のライン圧(D圧)を前記コントロールバルブ(SL2)に供給するのを遮断し、
    前記リレーバルブは、後進段時において、
    所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧が前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力されているときに後進段時のライン圧(R圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給し、かつ、
    所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧が前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力されているときに、後進段時のライン圧(R圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給するのを遮断し、後進段時のライン圧(R圧)を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力し、
    前記リレーバルブは、前進段時において、前記高速段時と後進段時に用いられる係合要素(C3)に油圧がかかっているときに、所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力するように切換える油圧室(49i)を有することを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記リレーバルブは、所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力しているときに、スプール位置を維持するように作用する油圧室(49h)を有することを特徴とする請求項3記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記リレーバルブから前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に通ずる油路に配設されるとともに、前記リレーバルブの出力圧、又は、後進段時のライン圧(R圧)を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるアプライバルブ(50)を備え、
    前記アプライバルブ(50)は、前進段時において、前記リレーバルブの出力圧が入力されているときに、前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)と同時に係合するとインターロックを生じてしまう係合要素(B1)にかかる油圧が所定値以上になると前記リレーバルブの出力圧を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力しないように作用する油圧室(50g、50h)を有することを特徴とする請求項3又は4記載の自動変速機の油圧制御装置。
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