JP4844192B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
前記アプライバルブは、前進段時において、前記リレーバルブの出力圧が入力されているときに、前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素と同時に係合するとインターロックを生じてしまう係合要素にかかる油圧が所定値以上になると前記リレーバルブの出力圧を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素に向けて出力しないように作用する油圧室を有することが好ましい。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。自動変速機の油圧制御装置は、自動変速機1と、油圧制御部3と、電子制御部4と、を備える。自動変速機1は、エンジン2の出力軸(図示せず)に接続されている。油圧制御部3は、自動変速機1の内部に組み込まれた油圧駆動式の摩擦係合要素(図示せず)への油圧を供給制御する。電子制御部4は、油圧制御部3内に備えられたソレノイド(図示せず)を駆動制御する。
図5を参照すると、オフフェールの3速段走行時では、第1オフフェールバルブ24は1−4側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25はフェール側に切換えられている。すなわち、第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eにD圧が第2切換回路24hにて遮断され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL1が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。なお、ロックバルブ21については○側か×側かを問わない。また、オフフェールの3速段走行時では、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、Dレンジのときにマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧(D圧)が、第1オフフェールバルブ24の第1切換回路24g、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成し、車両走行を継続することが可能である。また、低中速段から3速段へのシフトになるので、駆動力の不足を回避することができ、速やかにシフトが実行されて車両走行の継続が可能である。
図6を参照すると、オフフェールの5速段走行時では、第1オフフェールバルブ24は5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25はフェール側に切換えられている。すなわち、第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられ、第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。なお、ロックバルブ21については○側か×側かを問わない。また、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧(Dレンジのときにマニュアルバルブ(図示せず)から出力されるライン圧)が、第1オフフェールバルブ24の第2切換回路24h、第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成し、車両走行を継続することが可能である。また、高速段から5速段へのシフトになるので、高速走行中であっても低中速段に比較してエンジン回転速度が低回転となり、エンジン回転速度が過剰回転領域(レッドゾーン)にまで上昇することなく速やかに車両走行を継続することができる。
図7を参照すると、正常の1速段(OWC)走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これによって、1速段(OWC)を達成する。
図8を参照すると、正常の1速段(OWC)走行時(2)では、図7の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これによって、1速段(OWC)を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の1速段(OWC)走行(1)、(2)のときに第1コントロールバルブユニットSL1がオフ故障すると、図5のオフフェールの3速段走行となる。
図9を参照すると、正常の2速段走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力され、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。
図10を参照すると、正常の2速段走行時(2)では、図9の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の2速段走行(2)のときにSL1のみがオフ故障しても図10の正常の2速段走行のままである。また、SL4がオフ故障した場合は、SL1を非通電にすることで図5のオフフェールの3速段走行となる。
図11を参照すると、正常の3速段走行時(1)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21では、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。
図12を参照すると、正常の3速段走行時(2)では、図11の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22、ロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がシャトル弁SB、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。また、第1摩擦クラッチC1にD圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。なお、正常の3速段走行(2)のときにSL1のみがオフ故障しても図12の正常の3速段走行のままである。また、SL3がオフ故障した場合は、SL1を非通電にすることで図5のオフフェールの3速段走行となる。
図13を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されていないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ22を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ21の第2切換回路21f、第2オフフェールバルブ25のC1切換回路25iを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。なお、ロックバルブ21はオンオフソレノイドSに関係なく×側となるため第1摩擦クラッチC1にD圧を供給するこができないが、油路の簡素化と第1摩擦クラッチC1のトルク容量確保のため、ロックバルブ21の第2油圧室21dにC2圧を導くのを廃止してもよい。ただし、その場合は5速段、6速段でのフェールセーフはオンフェールのみで行うこととなる。
図14を参照すると、正常の5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22がフェール側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が5、6側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。なお、摩擦クラッチC2、C3のトルク容量を確保したければ、図6のオフフェールの5速段走行にて対応することが可能である。
図15を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23が正常側、第1オフフェールバルブ24が5、6側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、オンオフソレノイドバルブSが通電/非通電を問わず第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されているので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力されず、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されていないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力され、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力されず、第2油圧室25fにSL4圧が入力され、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL2圧が入力され、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)が第2オフフェールバルブ25のC2切換回路25jを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ23を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。
図16を参照すると、正常の後進段走行時(1)では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが非通電、ロックバルブ21が×側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。すなわち、ロックバルブ21は、第1油圧室21cにオンオフソレノイドバルブSの信号圧が入力されず、かつ、第2油圧室21dにC2圧(第2摩擦クラッチC2にかかる油圧)が入力されていないので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ22では、第1油圧室22eにPL圧が入力され、第2油圧室22fにC3圧(第3摩擦クラッチC3にかかる油圧)が入力され、かつ、第3油圧室22gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ23では、第1油圧室23cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室23dにC3圧が入力されているのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ24では、第1油圧室24dにSL2圧が入力されず、第2油圧室24eに第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室24fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ25では、第1油圧室25eにSL3圧が入力され、第2油圧室25fにSL4圧が入力されず、第3油圧室25gに第1オフフェールバルブ24の第3切換回路24iを経てSL1圧が入力されず、かつ、第4油圧室25hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、図示されていないが、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が第2摩擦ブレーキB2に供給され第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、R圧はオリフィス、チェックボール弁を経てN−Rアキュムレータ26と連通し、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)を通ってロックバルブ21の第1切換回路21eにて遮断される。
図17を参照すると、正常の後進段走行時(2)では、図16の状態からオンオフソレノイドSを作動させたものであり、すなわち、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側となっている。この状態で、R圧がオリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、図示されていないが、マニュアルバルブ(図示せず)がRレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が第2摩擦ブレーキB2に供給され第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。また、第3摩擦クラッチC3にR圧を供給することができるので、トルク容量を確保することができる。
図18の変形例1は、第3コントロールバルブユニットSL3の出力ポートから第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに至る油路にシャトル弁SB2を設けた例である。シャトル弁SB2は、SL3圧およびR圧が導入されるとともに、SL3圧がR圧よりも高いときにSL3圧を第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに供給し、R圧がSL3圧よりも高いときにR圧を第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに供給する弁である。図17の正常の後進段走行時(2)と同様なシフト構成(SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側)となっているときに第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障しても、図18の変形例1では、R圧がシャトル弁SB2を経て第2オフフェールバルブ25の第1油圧室25eに入力されて、第2オフフェールバルブ25が正常側に維持されるので、後進段を維持することができる。
図19の変形例2は、D圧から第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに至る油路にシャトル弁SB3を設けた例である。シャトル弁SB3は、D圧と、オリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21eを経由したR圧とが導入されるとともに、DレンジのときにD圧を第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに供給し、RレンジのときにR圧を第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kに供給する弁である。図17の正常の後進段走行時(2)において第3コントロールバルブユニットSL3がオフ故障した場合、図19の変形例2のように、図17の正常の後進段走行時(2)のシフト構成(SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、Sが通電、ロックバルブ21が○側、第1オンフェールバルブ22が正常側、第2オンフェールバルブ23がフェール側、第1オフフェールバルブ24が1−4側、第2オフフェールバルブ25が正常側)のうち第2オフフェールバルブ25がフェール側に切り換えられ、R圧がオリフィス、チェックボール弁、シャトル弁SB(R圧>SL3圧)、ロックバルブ21の第1切換回路21e、第2オフフェールバルブ25のC3切換回路25kを経て第3摩擦クラッチC3に供給され第3摩擦クラッチC3の係合が維持されるので、後進段を維持することができる。
次に、本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図20は、本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
次に、本発明の実施形態3、4に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図21は、本発明の実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。図22は、本発明の実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
次に、本発明の実施形態5に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図23は、本発明の実施形態5に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
次に、本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図24は、本発明の実施形態6に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
図25を参照すると、正常の1速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。
図26を参照すると、正常の2速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、S2が非通電、カットオフバルブ48が×側、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。ここで、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給されている。第2コントロールバルブユニットSL2の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50について、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されて○側に切換わるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。
図27を参照すると、正常の3速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。ここで、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給されている。第2コントロールバルブユニットSL2の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kに供給されたとしても、リレーバルブ49が×側に切換えられており、仮にリレーバルブ49が○側となってSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側であるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。
図28を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側に切換えられているので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。よって、4速段から1速段へのダウンシフトは発生しない。
図29を参照すると、正常の5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42がフェール側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給されたとしても、アプライバルブ50が○側に切換えられているので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。よって、5速段から後進段へのシフトは発生しない。
図30を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。ここで、リレーバルブ49の1次故障でSL2圧がリレーバルブ49の第2切換回路49kを経てアプライバルブ50に供給され、第2摩擦ブレーキB2に至ったとしても、アプライバルブ50について、第1油圧室50gにSL4圧(B1圧)が入力され、かつ、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されて○側に切換えられるので、SL2圧が第2摩擦ブレーキB2に至らない。すなわち、第1摩擦ブレーキB1と第2摩擦ブレーキB2のインターロックを回避できる。
図31を参照すると、オフフェールの3速段走行時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オフフェールバルブ44の第1切換回路44g、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧がシャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、3速段を達成する。また、このとき、第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45iにてD圧の供給は遮断されるので、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給されることがなく、第2摩擦ブレーキB2が締結することはない。
図32を参照すると、オフフェールの5速段走行時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42がフェール側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オフフェールバルブ44の第2切換回路44h、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧がシャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これによって、5速段を達成する。また、このとき、第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45iにてD圧が遮断されるので、D圧が第2コントロールバルブユニットSL2に供給されることがなく、第2摩擦ブレーキB2が締結することはない。また、停車後、レンジを切換えたり、イグニッションを一旦切ると、第1オフフェールバルブ44のラッチ(第2油圧室44eへの第2切換回路44hの出力圧(D圧)の入力)が解除されるので、再発進時は図31のオフフェールの3速段走行となる。
図33を参照すると、1速段のC1ライン圧ロック時(1速段状態でリニヤソレノイドSL1の最大出力圧ではトルク容量を確保できないストール発進時)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。この場合、第3摩擦クラッチC3への油圧の供給はロックバルブ41にて遮断されるので1−2変速、1−4変速は制御可能であるが、C3及びB2が係合する後進段構成を回避することが可能である。
図34を参照すると、2速段のC1ライン圧ロック時(2nd発進などC1トルク容量が必要なとき)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。この場合、第3摩擦クラッチC3への油圧の供給はロックバルブ41にて遮断されるので2⇔1、2⇔4の変速は制御可能であるが、C3及びB2が係合する後進段構成を回避することが可能である。
図35を参照すると、第1摩擦クラッチC1のみが係合したN(C1)のC3強制カット時(1速段および2速段のC1ライン圧ロック時におけるC3強制カット)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が×側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力されず、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。なお、その他の係合要素は係合しない。これによって、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラル状態(N(C1))となる。この場合、SL3圧が出力されてもC3に締結することはない。また、1次故障にてこの状態となったとしても、図31のオフフェールの3速段を使えば3速段走行も可能である。
図36を参照すると、正常の後進段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第3切換回路49l、シャトル弁SB5を経て第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、リレーバルブ49において、第2油圧室49gにR圧が入力され、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるが、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧(第1油圧室49fに入力される信号圧)を制御することでリレーバルブ49の状態を切換えることができる。また、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
図37を参照すると、後進段のC3ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧)が入力されるので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、R圧がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合(C3ライン圧ロック)する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第3切換回路49l、シャトル弁SB5を経て第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、後進段を達成する。なお、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
図38を参照すると、後進段のB2ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力され、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(R圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、PL圧が第3コントロールバルブユニットSL3に供給され、第3コントロールバルブユニットSL3の出力圧(SL3圧)がロックバルブ41の第1切換回路41g、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合(B2ライン圧ロック)する。これによって、後進段を達成する。なお、1次故障でアプライバルブ50が故障(○側で故障)しても、R圧がアプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されるので、第2摩擦ブレーキB2の係合状態を維持することができる。
図39を参照すると、後進段のC3、B2ライン圧ロック時では、SL1が非通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43がフェール側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45がフェール側、カットオフバルブ48が○側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力され、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されるのでフェール側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力されず、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するのでフェール側に切換えられている。カットオフバルブ48では、第1油圧室48dにC3圧が入力され、第2油圧室48eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室48fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力され、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(R圧)が入力されるので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(R圧)が入力され、第3油圧室50iにカットオフバルブ48の出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Rレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からR圧が出力されておりD圧が出力されていない。また、PL圧は、Rレンジであっても油圧制御部3に入力されている。この状態で、R圧がロックバルブ41の第1切換回路41g、シャトル弁SB4、第2オフフェールバルブ45のC3切換回路45lを経て第3摩擦クラッチC3に供給されて第3摩擦クラッチC3が係合(C3ライン圧ロック)する。これと同時に、R圧がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合(B2ライン圧ロック)する。これによって、全断線しても後進段を確保することができる。
次に、本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図40は、本発明の実施形態7に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
図41を参照すると、正常の4速段走行時では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ53が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ53では、第1油圧室53cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室53dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iに第2オンフェールバルブ53の第2切換回路53fの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ41の第2切換回路41h、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これによって、4速段を達成する。ここで、実施形態7(図41)について、実施形態6の正常の4速段走行時(図28参照)と異なる点は、実施形態6がカットオフバルブ(図28の48)が作動しアプライバルブ(図28の50)を作動させているのに対して、実施形態7では第2オンフェールバルブ53が作動していないのでアプライバルブ50は非作動である点である。そのため、実施形態7では、C2圧によるラッチ保持のみでリレーバルブ49が第2摩擦ブレーキB2側に出力しないようにしている。実施形態7では、ラッチ保持の1次故障と第2オンオフソレノイドS2又はリレーバルブ49の2次故障によって4速段から1速段となる可能性があるが、制御にて、例えば、第2コントロールバルブユニットSL2を非通電にして第1摩擦クラッチC1のみ係合したニュートラルN(C1)にし、その後、適切な変速段とすることが可能である。
図42を参照すると、正常の6速段走行時では、SL1が非通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ41が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ53が正常側、第1オフフェールバルブ44が5、6側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ41では、第1油圧室41dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室41eにC2圧が入力され、かつ、第3油圧室41fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されるので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ53では、第1油圧室53cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室53dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力され、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されないので5、6側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力され、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ41の第1切換回路41gの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iに第2オンフェールバルブ53の第2切換回路53fの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第1切換回路49j、第2オフフェールバルブ45のC2切換回路45kを経て第2摩擦クラッチC2に供給されて第2摩擦クラッチC2が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ53の第1切換回路53eを経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、6速段を達成する。ここで、実施形態7(図42)について、実施形態6の正常の6速段走行時(図30参照)と異なる点は、4速段と同様に、第2オンフェールバルブ53が作動していないのでアプライバルブ50は非作動である点である。4速段(図41参照)と同様に2次故障に至らないと第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)はアプライバルブ50に至らない。また、SL2圧がアプライバルブ50に至ったとしても、B1圧とSL2圧によってアプライバルブ50が作動し第2摩擦ブレーキB2にSL2圧が至ることはない。
次に、本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図43は、本発明の実施形態8に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
図44を参照すると、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラルN(C1)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が通電、ロックバルブ61が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。なお、その他の係合要素は係合しない。これによって、第1摩擦クラッチC1のみが係合したニュートラル状態(N(C1))となる。なお、実施形態6(図25)では1速段ではあるが、図44のようにロックバルブ61が非作動のためロックバルブ61からD圧が出力され、アプライバルブ50に作動しSL2圧が入力されても第2摩擦ブレーキB2に至ることはない。また、実施形態8では1速段を構成する場合は下記のC1ライン圧ロックとなる。
図45を参照すると、1速段のC1ライン圧ロック時(1速段状態でリニヤソレノイドSL1の最大出力圧ではトルク容量を確保できないストール発進時)では、SL1が通電、SL2が通電、SL3が非通電、SL4が非通電、S1が非通電、ロックバルブ61が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が○側、S2が通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力されず、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力され、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので○側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力されず、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力され、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オフフェールバルブ45のD圧切換回路45i、シャトル弁SB5を経由して第2コントロールバルブユニットSL2に供給され、第2コントロールバルブユニットSL2の出力圧(SL2圧)がリレーバルブ49の第2切換回路49k、アプライバルブ50を経て第2摩擦ブレーキB2に供給されて第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、1速段を達成する。なお、実施形態8で1−2(OWC)を廃止する場合、N→Dで第1摩擦クラッチC1を第1コントロールバルブユニットSL1にて制御できないので、このパターンではアキュムレータ制御となる。
図46を参照すると、正常の2速段走行時では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が通電、ロックバルブ61が○側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が○側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力され、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので○側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力され、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので○側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42を経て第1コントロールバルブユニットSL1に供給され、第1コントロールバルブユニットSL1の出力圧(SL1圧)がロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。ここで、図46について、実施形態6の正常の2速段走行時(図26参照)と異なる点は、ロックバルブ61が非作動のためD圧が出力され、アプライバルブ50が作動するため、2→1変速ができないことである。2→1変速を実施するためには下記の2速段のC1ライン圧ロックにて実施する。
図47を参照すると、2速段のC1ライン圧ロック時(2nd発進などC1トルク容量が必要なとき)では、SL1が通電、SL2が非通電、SL3が非通電、SL4が通電、S1が非通電、ロックバルブ61が×側、第1オンフェールバルブ42が正常側、第2オンフェールバルブ43が正常側、第1オフフェールバルブ44が1−4側、第2オフフェールバルブ45が正常側、リレーバルブ49が×側、S2が非通電、アプライバルブ50が×側となっている。すなわち、ロックバルブ61では、第1油圧室61dに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、第2油圧室61eにC2圧が入力されず、かつ、第3油圧室61fが排出ポート(EX)と連通するので×側に切換えられている。第1オンフェールバルブ42では、第1油圧室42eにPL圧が入力され、第2油圧室42fにC3圧が入力されず、かつ、第3油圧室42gにC2圧が入力されないので正常側に切換えられている。第2オンフェールバルブ43では、第1油圧室43cにPL圧が入力され、かつ、第2油圧室43dにC3圧が入力されないので正常側に切換えられている。第1オフフェールバルブ44では、第1油圧室44dにリレーバルブ49の第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、第2油圧室44eに第2切換回路44hの出力圧(D圧)が入力されず、かつ、第3油圧室44fにSL1圧が入力されるので1−4側に切換えられている。第2オフフェールバルブ45では、第1油圧室45eにSL3圧が入力されず、第2油圧室45fにSL4圧が入力され、第3油圧室45gに第1オフフェールバルブ44の第3切換回路44iの出力圧(SL1圧)が入力され、かつ、第4油圧室45hが排出ポートに連通するので正常側に切換えられている。リレーバルブ49では、第1油圧室49fに第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が入力されず、第2油圧室49gにR圧が入力されず、第3油圧室49hに第1切換回路49jの出力圧(SL2圧)が入力されず、かつ、第4油圧室49iにロックバルブ61の第1切換回路61hの出力圧(SL3圧)が入力されないので×側に切換えられている。アプライバルブ50では、第1油圧室50gにSL4圧が入力され、第2油圧室50hにリレーバルブ49の第2切換回路49kの出力圧(SL2圧)が入力されず、第3油圧室50iにロックバルブ61のD圧切換回路61gの出力圧(D圧)が入力されず、第4油圧室50jが排出ポート(EX)と連通し、かつ、第5油圧室50kにPL圧が入力されるので×側に切換えられている。なお、ここでは、Dレンジにあり、マニュアルバルブ(図示せず)からD圧が出力されておりR圧が出力されていない。この状態で、D圧が第1オンフェールバルブ42、オリフィス、チェックボール弁、ロックバルブ61の第2切換回路61i、第2オフフェールバルブ45のC1切換回路45jを経て第1摩擦クラッチC1に供給されて第1摩擦クラッチC1が係合(C1ライン圧ロック)する。これと同時に、D圧が第2オンフェールバルブ43を経て第4コントロールバルブユニットSL4に供給され、第4コントロールバルブユニットSL4の出力圧(SL4圧)が第1摩擦ブレーキB1に供給されて第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、2速段を達成する。なお、N→D(1速段)と同様、N→D(2速段)はこのパターンでアキュムレータ(D−Nアキュムレータ47)制御となる。
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
5 エンジン回転数センサ
6 入力軸回転数センサ
7 出力軸回転数センサ
8 開度センサ
9 ポジションセンサ
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
21 ロックバルブ
21a スプール
21b スプリング
21c 第1油圧室
21d 第2油圧室
21e 第1切換回路
21f 第2切換回路
22 第1オンフェールバルブ
22a 第1スプール
22b 第2スプール
22c スリーブ
22d スプリング
22e 第1油圧室
22f 第2油圧室
22g 第3油圧室
23 第2オンフェールバルブ
23a スプール
23b スプリング
23c 第1油圧室
23d 第2油圧室
24 第1オフフェールバルブ
24a 第1スプール
24b 第2スプール
24c スプリング
24d 第1油圧室
24e 第2油圧室
24f 第3油圧室
24g 第1切換回路
24h 第2切換回路
24i 第3切換回路
25 第2オフフェールバルブ
25a 第1スプール
25b 第2スプール
25c 第3スプール
25d スプリング
25e 第1油圧室
25f 第2油圧室
25g 第3油圧室
25h 第4油圧室
25i C1切換回路
25j C2切換回路
25k C3切換回路
26 N−Rアキュムレータ
27 D−Nアキュムレータ
31 ロックバルブ
31a 第1スプール
31b 第2スプール
31c スプリング
31d 第1油圧室
31e 第2油圧室
31f 第3油圧室
31g 第1切換回路
31h 第2切換回路
35 第2オフフェールバルブ
35a 第1スプール
35b 第2スプール
35c 第3スプール
35d 第4スプール
35e スプリング
35f 第1油圧室
35g 第2油圧室
35h 第3油圧室
35i 第4油圧室
35j 第5油圧室
35k C1切換回路
35l C2切換回路
35m B3切換回路
41 ロックバルブ
41a 第1スプール
41b 第2スプール
41c スプリング
41d 第1油圧室
41e 第2油圧室
41f 第3油圧室
41g 第1切換回路
41h 第2切換回路
42 第1オンフェールバルブ
42a 第1スプール
42b 第2スプール
42c スリーブ
42d スプリング
42e 第1油圧室
42f 第2油圧室
42g 第3油圧室
43 第2オンフェールバルブ
43a スプール
43b スプリング
43c 第1油圧室
43d 第2油圧室
44 第1オフフェールバルブ
44a 第1スプール
44b 第2スプール
44c スプリング
44d 第1油圧室
44e 第2油圧室
44f 第3油圧室
44g 第1切換回路
44h 第2切換回路
44i 第3切換回路
45 第2オフフェールバルブ
45a 第1スプール
45b 第2スプール
45c 第3スプール
45d スプリング
45e 第1油圧室
45f 第2油圧室
45g 第3油圧室
45h 第4油圧室
45i D圧切換回路
45j C1切換回路
45k C2切換回路
45l C3切換回路
46 N−Rアキュムレータ
47 D−Nアキュムレータ
48 カットオフバルブ(遮断手段)
48a 第1スプール
48b 第2スプール
48c スプリング
48d 第1油圧室
48e 第2油圧室
48f 第3油圧室
49 リレーバルブ
49a 第1スプール
49b 第2スプール
49c 第3スプール
49d スリーブ
49e スプリング
49f 第1油圧室
49g 第2油圧室
49h 第3油圧室
49i 第4油圧室
49j 第1切換回路
49k 第2切換回路
49l 第3切換回路
50 アプライバルブ
50a 第1スプール
50b 第2スプール
50c 第3スプール
50d 第4スプール
50e スリーブ
50f スプリング
50g 第1油圧室
50h 第2油圧室
50i 第3油圧室
50j 第4油圧室
50k 第5油圧室
51 B2アキュムレータ
53 第2オンフェールバルブ
53a スプール
53b スプリング
53c 第1油圧室
53d 第2油圧室
53e 第1切換回路
53f 第2切換回路(遮断手段)
61 ロックバルブ
61a 第1スプール
61b 第2スプール
61c スプリング
61d 第1油圧室
61e 第2油圧室
61f 第3油圧室
61g D圧切換回路(遮断手段)
61h 第1切換回路
61i 第2切換回路
SL1 第1コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL2 第2コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL3 第3コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL4 第4コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
SL5 第5コントロールバルブユニット(コントロールバルブ)
S オンオフソレノイドバルブ
S1 第1オンオフソレノイドバルブ
S2 第2オンオフソレノイドバルブ
SB シャトル弁
SB2 シャトル弁
SB3 シャトル弁
SB4 シャトル弁
SB5 シャトル弁
Claims (5)
- 複数の係合要素のうち一部の係合要素への油圧の供給と、その他の係合要素からの油圧の排出との組合せによって変速段が切換えられる自動変速機の油圧制御装置であって、
供給ポートに入力されたライン圧を通電状態に応じて調圧して制御油圧を生成し、前記制御油圧を出力ポートから出力圧として出力し、前記制御油圧によって対応する前記係合要素の係合、非係合を制御する複数のコントロールバルブ(SL1〜4)と、
スプールを有するとともに、前記コントロールバルブのいずれからも油圧が出力されないフェール状態となったときに前記フェール状態となる前の変速段の前記スプール位置を維持してライン圧を出力するように切換えられる第1オフフェールバルブ(24、44)と、
所定の前記コントロールバルブからの出力圧、又は、ライン圧を出力するようにスプール位置が切換えられるロックバルブ(21、31、41、61)と、
通電状態に応じて前記ロックバルブのスプール位置の制御が可能なオンオフソレノイドバルブ(S、S1)と、
前記フェール状態のときに前記第1オフフェールバルブからの前記ライン圧を所定の前記係合要素に向けて出力し、所定の前記コントロールバルブの油圧が出力されている正常状態のときに前記ロックバルブからの油圧を所定の前記係合要素に向けて出力するようにスプール位置が切換えられる第2オフフェールバルブ(25、35、45)と、
を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 前記第2オフフェールバルブから出力された油圧を受けうる所定の前記係合要素には、低中速段構成時に用いられる係合要素(C1、C3)と、高速段構成時に用いられる係合要素(C2、C3)と、後進段構成時に用いられる係合要素(C3)と、が含まれることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
- 所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を、高速段時に用いられる係合要素(C2)、又は、低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるリレーバルブ(49)と、
通電状態に応じて前記リレーバルブのスプール位置の制御が可能な第2オンオフソレノイドバルブ(S2)と、
を備え、
前記第2オフフェールバルブは、前進段時において、前記正常状態のときに前進段時のライン圧(D圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給し、かつ、前記フェール状態のときに前進段時のライン圧(D圧)を前記コントロールバルブ(SL2)に供給するのを遮断し、
前記リレーバルブは、後進段時において、
所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧が前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力されているときに後進段時のライン圧(R圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給し、かつ、
所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧が前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力されているときに、後進段時のライン圧(R圧)を所定の前記コントロールバルブ(SL2)に供給するのを遮断し、後進段時のライン圧(R圧)を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力し、
前記リレーバルブは、前進段時において、前記高速段時と後進段時に用いられる係合要素(C3)に油圧がかかっているときに、所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力するように切換える油圧室(49i)を有することを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。 - 前記リレーバルブは、所定の前記コントロールバルブ(SL2)の出力圧を前記高速段時に用いられる係合要素(C2)に向けて出力しているときに、スプール位置を維持するように作用する油圧室(49h)を有することを特徴とする請求項3記載の自動変速機の油圧制御装置。
- 前記リレーバルブから前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に通ずる油路に配設されるとともに、前記リレーバルブの出力圧、又は、後進段時のライン圧(R圧)を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力するようにスプール位置が切換えられるアプライバルブ(50)を備え、
前記アプライバルブ(50)は、前進段時において、前記リレーバルブの出力圧が入力されているときに、前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)と同時に係合するとインターロックを生じてしまう係合要素(B1)にかかる油圧が所定値以上になると前記リレーバルブの出力圧を前記低中速段時と後進段時に用いられる係合要素(B2)に向けて出力しないように作用する油圧室(50g、50h)を有することを特徴とする請求項3又は4記載の自動変速機の油圧制御装置。
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