JP2007263197A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Takaya Uchida
貴也 内田
Kiyousuke Mori
匡輔 森
Toshiaki Ishiguro
稔昌 石黒
Shigeo Takahashi
繁雄 高橋
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Abstract

【課題】断線故障時でもECUの改良やフェイルセーフバルブの追加を伴わずにフェイルセーフ処置が可能な6速型の自動変速機の変速制御装置を提供すること。
【解決手段】第2オンオフソレノイドバルブS2は、ノーマルロー型であり、第4シフトバルブ26のスプール位置を制御する。第2オンオフソレノイドバルブS2が通電時に断線したときに、断線前の第4シフトバルブ26のスプール位置を維持するようにするため、ノーマルハイ型の第4オンオフソレノイドバルブS4と、シャトル弁SBと、を設ける。シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2及び第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧が入力され、一方又は双方の信号圧を第4シフトバルブ26に供給する。第4オンオフソレノイドバルブS4は、第2オンオフソレノイドバルブS2の通電制御と反転して同期するように制御される。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動変速機の変速制御装置に関し、特に、断線故障時でもECUの改良やフェイルセーフバルブの追加を伴わずにフェイルセーフ処置が可能な6速型の自動変速機の変速制御装置に関する。
従来の自動変速機の変速制御装置において、3個の変速用のオンオフソレノイドバルブS1〜S3、4本のシフトバルブ、6組(C1、C2、C3、B1、B2、B3)の摩擦係合要素の組合せにより、R、N、1st〜5thのギヤ段を構成可能なものがある(従来例1;図9参照)。
オンオフソレノイドバルブS1〜S3は、非通電で油圧を排出して油圧LOとし、通電で油圧の排出をやめて油圧HIとするノーマルロー型(NL;ノーマルオープン型)である。第1オンオフソレノイドバルブS1は、通電時にHI状態となった油圧を、第1シフトバルブ33の第2油圧室33eと第3シフトバルブ35の第2油圧室35eに供給し、第1シフトバルブ33の第2スプール33bを第3油圧室33f側に押下げ、かつ、第3シフトバルブ35の第2スプール35bを第3油圧室35f側に押下げる。第2オンオフソレノイドバルブS2は、通電時にHI状態となった油圧を、第4シフトバルブ36の第1油圧室36cに供給し、第4シフトバルブ36のスプール36aを第2油圧室36d側に押下げる。第3オンオフソレノイドバルブS3は、通電時にHI状態となった油圧を、第2シフトバルブ34の第2油圧室34eに供給し、第2シフトバルブ34の第2スプール34bを第3油圧室34f側に押下げる。
マニュアルバルブ31のD圧ポートから出力されたライン圧(D圧)は、第1シフトバルブ33の第4切換回路33j、第2シフトバルブ34の第1切換回路34g及び第2切換回路34h、第4シフトバルブ36の第2切換回路36f及び第3切換回路36gのそれぞれに供給される。
第1シフトバルブ33は、第2スプール33bが押下げられた状態(○側)では、第4切換回路33jを通じて、D圧を第2シフトバルブ34の第3切換回路34i及び第4切換回路34jに供給する。また、第1シフトバルブ33は、第2スプール33bが押上げられた状態(×側)では、第2切換回路33hを通じて、マニュアルバルブ31を介さないライン圧(PL圧)を第3摩擦ブレーキB3OUTに供給する。
第2シフトバルブ34は、第2スプール34bが押下げられた状態(○側)では、第1切換回路34gを通じて、D圧を第3シフトバルブ35の第1油圧室35dに供給する。また、第2シフトバルブ34は、第2スプール34bが押上げられた状態(×側)では、第2切換回路34hを通じて、D圧を第1シフトバルブ33の第1油圧室33dに供給する。さらに、第2シフトバルブ34は、第2スプール34bが押上げられた状態(×側)では、第4切換回路34jを通じて、第1シフトバルブ33の第4切換回路33jの出力圧(D圧)を第3シフトバルブ35の第1切換回路35g、第2切換回路35h及び第3切換回路35iに供給する。
第3シフトバルブ35は、第2スプール35bが押下げられた状態(○側)では、第1切換回路35gを通じて、第2シフトバルブ34の第4切換回路34jの出力圧(D圧)を第4シフトバルブ36の第1切換回路36eに供給する。また、第3シフトバルブ35は、第2スプール35bが押上げられた状態(×側)では、第2切換回路35hを通じて、第2シフトバルブ34の第4切換回路34jの出力圧(D圧)を第4シフトバルブ36の第1切換回路36eに供給する。さらに、第3シフトバルブ35は、第2スプール35bが押上げられた状態(×側)では、第3切換回路35iを通じて、第2シフトバルブ34の第4切換回路34jの出力圧(D圧)を第4シフトバルブ36の第4切換回路36h及び第3摩擦クラッチC3に供給する。
第4シフトバルブ36は、スプール36aが押下げられた状態(○側)では、第1切換回路36eを通じて、第3シフトバルブ35の第2切換回路35hの出力圧(D圧)を第1摩擦ブレーキB1に供給する。また、第4シフトバルブ36は、スプール36aが押上げられた状態(×側)では、第3切換回路36gを通じて、D圧を第1摩擦クラッチC1に供給する。
従来例1に係る自動変速機の変速制御装置では、図10を参照すると、例えば、前進5thのギヤ段は、Dレンジ、S1;通電、S2;非通電、S3;非通電にすることで第3摩擦クラッチC3及び第1摩擦ブレーキB1が係合して達成される。また、前進1stのギヤ段は、Dレンジ、S1;非通電、S2;非通電、S3;通電にすることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦ブレーキB3が係合して達成される。また、前進4thのギヤ段は、Dレンジ、S1;非通電、S2;非通電、S3;非通電にすることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦クラッチC3が係合して達成される。なお、自動変速機のギヤトレーンは図2の通りである。
特開2004−347010号公報
ここで、従来例1の自動変速機の変速制御装置では、6組(C1、C2、C3、B1、B2、B3)の摩擦係合要素を有することから、シフトバルブ(第5シフトバルブ)を1本追加することで、R、N、1st〜6thのギヤ段を構成可能な自動変速機の変速制御装置にすることができる(参考例1;図11参照)。
第3オンオフソレノイドバルブS3は、通電時にHI状態となった油圧を、第5シフトバルブ37の第1油圧室37cにも供給し、第5シフトバルブ37のスプール37aを第2油圧室37d側に押下げる。第4シフトバルブ36は、スプール36aが押下げられた状態(○側)では、第1切換回路36eを通じて、第3シフトバルブ35の第2切換回路35hの出力圧(D圧)を第5シフトバルブ37の第1切換回路37eに供給する。また、第4シフトバルブ36は、スプール36aが押上げられた状態(×側)では、第3切換回路36gを通じて、D圧を第5シフトバルブ37の第2油圧室37dにも供給する。
第5シフトバルブ37は、スプール37aが押下げられた状態(○側)では、第2切換回路37fを通じて、第4シフトバルブ36の第4切換回路36hの出力圧(D圧)を第2摩擦ブレーキB2に供給する。また、第5シフトバルブ37は、スプール37aが押上げられた状態(×側)では、第1切換回路37eを通じて、第4シフトバルブ36の第1切換回路36eの出力圧(D圧)を第1摩擦ブレーキB1に供給する。なお、その他の構成は従来例1と同様である。
参考例1に係る自動変速機の変速制御装置では、図12を参照すると、例えば、前進6thのギヤ段は、Dレンジ、S1非通電、S2;通電、S3;通電にすることで第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2が係合して達成される。また、前進1stのギヤ段は、Dレンジ、S1非通電、S2;非通電、S3;通電にすることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦ブレーキB3が係合して達成される。また、前進4thのギヤ段は、Dレンジ、S1非通電、S2;非通電、S3;非通電にすることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦クラッチC3が係合して達成される。
参考例1に係る自動変速機の変速制御装置において、前進6thのギヤ段を構成しているときに、第2オンオフソレノイドバルブS2が断線故障(OFF故障)した場合、Dレンジ、S1非通電、S2;非通電、S3;通電となることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦ブレーキB3が係合して前進1stとなってしまうため(図12参照)、フェイルセーフ上の処置が必要である。ところが、現状システムではECU(Electronic Control Unit)の回路構成上、通電状態のオンオフソレノイドバルブの断線故障を検知することができないため、フェイルセーフ上の処置が不可能である。したがって、参考例1において、前進6thのギヤ段を構成しているときに、第2オンオフソレノイドバルブS2が断線故障すると、6thから1stへの飛び越しシフトダウンが発生し、エンジンのオーバーラン及び急減速の可能性があり危険である。
また、参考例1に係る自動変速機の変速制御装置において、前進6thのギヤ段を構成しているときに、全てのオンオフソレノイドバルブS1〜S3が断線故障(OFF故障)した場合、Dレンジ、S1非通電、S2;非通電、S3;非通電となることで第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦クラッチC3が係合して前進4thとなってしまうため、6thから4thへの飛び越しシフトダウンが発生する。6thを構成しているときのS2、S3は通電状態であるが、ECUの回路構成上、通電状態のS2、S3の故障が検知できず、S1は非通電状態であるためS1の故障の検知は可能であるが、全てのオンオフソレノイドバルブS1〜S3が断線してしまうと、フェイルセーフ上の処置は不可能である。そのため、全てのオンオフソレノイドバルブS1〜S3が非通電状態のギヤ段構成により4thとなる。
通電状態のオンオフソレノイドバルブの断線を検知できるようにECUの回路構成を変更するには、ECU基板の新規設計が必要であり、コストが大幅に増加する。また、断線故障を検知しても、システムダウン時は電気的なフェイルセーフ処置は不可能であり、油圧回路にて構成可能な範囲でのギヤ段に固定される。
以上の問題により、現行のギヤトレーンにおいて、参考例1のようにギヤ段を6速まで使用することが車両安全上困難であるため、従来例1のように5速までの使用に限定されていた。
ところで、オンオフソレノイドバルブの故障時のフェイルセーフ手段として、特許文献1のようにオンオフソレノイドバルブと並列にフェイルセーフバルブを設けた例があるが、このような手段では油圧回路が複雑になるおそれがあり、多くのフェイルセーフ弁の追加や大幅な油圧回路のレイアウト変更が必要となり、コストが大幅に増加するおそれもある。
本発明の主な課題は、断線故障時でもECUの改良やフェイルセーフバルブの追加を伴わずにフェイルセーフ処置が可能な6速型の自動変速機の変速制御装置を提供することである。
本発明の視点においては、複数の摩擦係合要素への油圧の供給・排出の組合せによって変速段が切換えられる自動変速機の変速制御装置であって、スプールの位置に応じてライン圧が供給される前記摩擦係合要素への油路を切換える複数のシフトバルブと、通電状態に応じて信号圧により対応する前記シフトバルブのスプールの位置を制御する複数のオンオフソレノイドバルブと、前記オンオフソレノイドバルブの通電・非通電を制御する電子制御部と、を備え、前記オンオフソレノイドバルブのうち第1のオンオフソレノイドバルブは、非通電状態で信号圧を出力せず、通電状態で信号圧を出力するノーマルロー型であり、前記第1のオンオフソレノイドバルブは、前記シフトバルブのうち所定のシフトバルブのスプールの位置を制御し、前記第1のオンオフソレノイドバルブが通電時に断線したときに、断線前の前記所定のシフトバルブのスプールの位置を維持するように作動する手段を備えることを特徴とする。
本発明の前記自動変速機の変速制御装置においては、前記手段は、第2のオンオフソレノイドバルブとシャトル弁を有し、前記第2のオンオフソレノイドバルブは、非通電状態で信号圧を出力し、通電状態で信号圧を出力しないノーマルハイ型であり、前記シャトル弁には、前記第1のオンオフソレノイドバルブ及び前記第2のオンオフソレノイドバルブの信号圧が入力され、前記シャトル弁は、前記第2のオンオフソレノイドバルブの信号圧がハイ、かつ、前記第1のオンオフソレノイドバルブの信号圧がローのときに、前記第1のオンオフソレノイドバルブ側のポートを閉じ、前記第2のオンオフソレノイドバルブの信号圧を前記所定のシフトバルブに供給し、前記シャトル弁は、前記第1のオンオフソレノイドバルブの信号圧がハイ、かつ、前記第2のオンオフソレノイドバルブの信号圧がローのときに、前記第2のオンオフソレノイドバルブ側のポートを閉じ、前記第1のオンオフソレノイドバルブの信号圧を前記所定のシフトバルブに供給し、前記シャトル弁は、前記第1のオンオフソレノイドバルブの信号圧がハイ、かつ、前記第2のオンオフソレノイドバルブの信号圧がハイのときに、双方の信号圧を前記所定のシフトバルブに供給し、前記電子制御部は、前記第2のオンオフソレノイドバルブを前記第1のオンオフソレノイドバルブの通電制御と反転して同期するように制御することが好ましい。
本発明の前記自動変速機の変速制御装置においては、前記オンオフソレノイドバルブは、4個であり、前記シフトバルブは、5個であり、前記摩擦係合要素は、6個であり、
前記オンオフソレノイドバルブのうち前記第1のオンオフソレノイドバルブ及び前記第2のオンオフソレノイドバルブ以外のオンオフソレノイドバルブは、非通電状態で信号圧を出力せず、通電状態で信号圧を出力するノーマルロー型であることが好ましい。
なお、特許請求の範囲の請求項に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであって、本発明を図面の態様に限定することを意図するものではない。
本発明(請求項1−3)によれば、既存の5速型の自動変速機の変速制御装置(図9の従来例)に対し油圧回路の小規模変更(シフトバルブ、オンオフソレノイドバルブ、シャトル弁の各1個の追加)で安価にフェイルセーフ成立可能な6速型の自動変速機の変速制御装置を提供することができる。よって、高価なフェイルセーフ専用バルブを新たに設ける必要がない。また、ノーマルハイ型、ノーマルロー型バルブの両方をシャトル弁を介してシフトバルブの方向制御油圧に使用することで、断線などのフェール状態で必ずノーマルハイ型、ノーマルロー型バルブの一方から油圧がシフトバルブに対して供給されるようになり、電源OFFなどのシステムダウン時でもECUのフェイルセーフ制御に頼らずフェイルセーフ処置が可能である。さらに、通電状態のオンオフソレノイドバルブの断線を検知できるようにECUの回路構成を変更する必要がない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置の全体構成を示した概略図である。自動変速機の変速制御装置は、自動変速機1と、油圧制御部3と、電子制御部4と、を備える。自動変速機1は、エンジン2の出力軸(図示せず)に接続されている。油圧制御部3は、自動変速機1の内部に組み込まれた油圧駆動式の係合要素(図示せず)への油圧を供給制御する。電子制御部4は、油圧制御部3内に備えられたソレノイド(図示せず)を駆動制御する。
電子制御部4は、ECU(Electronic Control Unit)であり、マイクロコンピュータを備えていて、エンジン回転数センサ(Neセンサ)5、入力軸回転数センサ(Ntセンサ)6、出力軸回転数センサ(Noセンサ)7、開度センサ(θセンサ)8、及びポジションセンサ9のそれぞれと接続されている。エンジン回転数センサ(Neセンサ)5は、エンジン2の出力軸の回転数Neを検出する。入力軸回転数センサ(Ntセンサ)6は、自動変速機1の入力軸11の回転数Ntを検出する。出力軸回転数センサ(Noセンサ)7は、自動変速機1の出力軸12の回転数(当該車両の車速に相当する)Noを検出する。開度センサ(θセンサ)8は、エンジン2のスロットル開度(エンジン負荷に相当する)θを検出する。ポジションセンサ9は、運転者の操作によるセレクターレバーのポジション(走行レンジ)を検出する。電子制御部4は、センサ5〜9の出力に基づいて、オンオフソレノイドバルブS1〜S4への通電を制御する。これにより、所要の変速段を達成する(図3参照)。
図2は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における自動変速機のスケルトン図である。自動変速機(図1の1)は、トルクコンバータ10と、入力軸11と、出力軸12と、第1列シングルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3と、を備える。トルクコンバータ10は、エンジン(図1の2)の出力軸に連結されている。また、トルクコンバータ10は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ10bと出力側のタービンランナ10aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。入力軸11は、トルクコンバータ10の出力軸である。出力軸12は、差動装置(図示せず)を介して車軸に連結される。第1列シングルピニオンプラネタリギヤG1、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2、及び第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3は、入力軸11と連結する。自動変速機1は、複数(7つ)の摩擦係合要素としての第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2と、第3摩擦ブレーキB3と、ロックアップクラッチLUと、が組み込まれている。自動変速機1は、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)により、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1〜第3摩擦ブレーキB1〜B3の係合・非係合が選択されることでその変速段及びシフトパターンが切換えられるようになっている。ロックアップクラッチLUは、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)の制御により、前進段であってポンプインペラ10bとタービンランナ10aとの回転差が小さいときに係合する。なお、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1〜第3摩擦ブレーキB1〜B3、並びにロックアップクラッチLUは、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態とされ、低圧に設定されることで非係合状態とされる。また、第3摩擦ブレーキB3は2つに分割したB3IN、B3OUTとしてもよい。
図3は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1〜第3摩擦ブレーキB1〜B3の係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。自動変速機(図1の1)は、リバースと、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する前進6段後進1段の変速段を達成可能な変速機である。すなわち、第2摩擦クラッチC2及び第3摩擦ブレーキB3のみが係合されると、入力軸(図2の11)に対して出力軸(図2の12)の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。また、第3摩擦ブレーキB3のみが係合されると、ニュートラルとなる。また、第1摩擦クラッチC1及び第3摩擦ブレーキB3のみが係合されると1速になる。第1摩擦クラッチC1および第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると2速になる。第1摩擦クラッチC1および第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると3速になる。第1及び第3摩擦クラッチC1、C3のみが係合されると4速になる。第3摩擦クラッチC3および第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると5速になる。第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると6速になる。なお、図3において、運転者による手動レバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の構成及びその制御態様について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置(6速型)における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
油圧制御部3は、マニュアルバルブ21と、インヒビタバルブ22と、シフトバルブ23〜27と、オンオフソレノイドバルブS1〜S4と、シャトル弁SBと、を有する。
マニュアルバルブ21は、手動レバー(マニュアルレバー;図示せず)の操作によって選択される走行レンジに連動した油圧回路の切換えを行う。マニュアルバルブ21は、手動レバーの操作に連動してケーシング内を摺動するスプール21aを備えている。マニュアルバルブ21は、Dレンジ(3、2、Lレンジを含む)のときにPL圧ポートから入力されたPL圧をD圧としてD圧ポートから出力し、RレンジのときにPL圧ポートから入力されたPL圧をR圧としてR圧ポートから出力する。また、マニュアルバルブ21は、3、2及びLレンジのときにPL圧ポートから入力されたPL圧を32L圧として32L圧ポートから出力し、LレンジのときにPL圧ポートから入力されたPL圧をL圧としてL圧ポートから出力する。マニュアルバルブ21のD圧ポートの出力圧(D圧)は、第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、第2シフトバルブ24の第1切換回路24g及び第2切換回路24h、第4シフトバルブ26の第2切換回路26f及び第3切換回路26gのそれぞれに供給される。マニュアルバルブ21のR圧ポートの出力圧(R圧)は、第1シフトバルブ23の第6切換回路23lに供給される。マニュアルバルブ21の32L圧ポートの出力圧(32L圧)は、インヒビタバルブ22の第1切換回路22e、及び第4シフトバルブ26の第2油圧室26dに供給される。マニュアルバルブ21のL圧ポートの出力圧(L圧)は、インヒビタバルブ22の第2切換回路22fに供給される。
インヒビタバルブ22は、5th及び6thのときに、マニュアルバルブ21からの32L圧、及びL圧を遮断するバルブであり、バルブボディ(図示せず)内にスプール22aと、スプリング22bと、第1油圧室22cと、第2油圧室22dと、を有する。スプール22aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング22bは、第2油圧室22d内に配され、スプール22aを第1油圧室22c側に付勢する。第1油圧室22cは、5th及び6thのときに通電となる第2オンオフソレノイドバルブS2からの信号圧が導入されることでスプール22aを第2油圧室22d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室22dは、排出ポート(排出回路;EX)に連通する油圧室である。スプール22aは、第1油圧室22cの油圧による押圧力が、スプリング22bの付勢力よりも、高いときに第2油圧室22d側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室22c側(「×」)にスライドする。インヒビタバルブ22は、「×」のときに第2シフトバルブ24の第1切換回路24gとマニュアルバルブ21の32L圧ポートを連通させ、「○」のときに第2シフトバルブ24の第1切換回路24gと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第1切換回路22eを有する。また、インヒビタバルブ22は、「×」のときに第2シフトバルブ24の第1油圧室24dとマニュアルバルブ21のL圧ポートを連通させ、「○」のときに第2シフトバルブ24の第1油圧室24dと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第2切換回路22fを有する。また、インヒビタバルブ22は、「×」のときに第1シフトバルブ23の第5切換回路23k、及び第2シフトバルブ24の第5切換回路24kと、第1シフトバルブ23の第6切換回路23lを連通させ、「○」のときに第1シフトバルブ23の第5切換回路23k、及び第2シフトバルブ24の第5切換回路24kと、排出ポート(EX)を連通させるように切換える第3切換回路22gを有する。
第1シフトバルブ23は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール23aと、第2スプール23bと、スプリング23cと、第1油圧室23dと、第2油圧室23eと、第3油圧室23fと、を有する。第1スプール23aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール23bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール23aとスプリング23cの間にてスライド可能に配されている。スプリング23cは、第3油圧室23f内に配され、第2スプール23bを第1油圧室23d側に付勢する。第1油圧室23dは、第2シフトバルブ24の第2切換回路24hの出力圧(D圧)が導入されることで、第1スプール23aを第3油圧室23f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室23eは、第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が導入されることで、第2スプール23bを第3油圧室23f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室23fは、排出ポート(排出回路;EX)に通ずる油圧室である。第2スプール23bは、第1油圧室23dの油圧による押圧力、又は第2油圧室23eの油圧による押圧力が、スプリング23cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室23f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室23d側(「×」)にスライドする。第1シフトバルブ23は、「×」のときに他のバルブ(図示せず)と排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに他のバルブ(図示せず)にPL圧を供給するように切換える第1切換回路23gを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときに第3摩擦ブレーキB3OUTにPL圧を供給し、「○」のときに第3摩擦ブレーキB3OUTと第2シフトバルブ24の第5切換回路24kを連通させるように切換える第2切換回路23hを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときに第2シフトバルブ24の第3切換回路24i及び他のバルブ(図示せず)と排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに遮断するように切換える第3切換回路23iを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときに第2シフトバルブ24の第3切換回路24i及び第4切換回路24j並びに他のバルブ(図示せず)と排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに第2シフトバルブ24の第3切換回路24i及び第4切換回路24j並びに他のバルブ(図示せず)にD圧を供給するように切換える第4切換回路23jを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときにインヒビタバルブ22の第3切換回路22g、及び第2シフトバルブ24の第5切換回路24kと他のバルブ(図示せず)を連通させ、「○」のときにインヒビタバルブ22の第3切換回路22g、及び第2シフトバルブ24の第5切換回路24kと第3摩擦ブレーキB3IN及び第2摩擦クラッチC2を連通させるように切換える第5切換回路23kを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときにR圧を第3摩擦ブレーキB3IN及び第2摩擦クラッチC2に供給し、「○」のときにR圧をインヒビタバルブ22の第3切換回路22gに供給するように切換える第6切換回路23lを有する。また、第1シフトバルブ23は、「×」のときにインヒビタバルブ22の第3切換回路22gと排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに遮断するように切換える第7切換回路23mを有する。
第2シフトバルブ24は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール24aと、第2スプール24bと、スプリング24cと、第1油圧室24dと、第2油圧室24eと、第3油圧室24fと、を有する。第1スプール24aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール24bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール24aとスプリング24cの間にてスライド可能に配されている。スプリング24cは、第3油圧室24f内に配され、第2スプール24bを第1油圧室24d側に付勢する。第1油圧室24dは、インヒビタバルブ22の第2切換回路22fの出力圧(L圧)が導入されることで第1スプール24aを第3油圧室24f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室24eは、第3オンオフソレノイドバルブS3の信号圧が入力されることで、第2スプール24bを第3油圧室24f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室24fは、第4シフトバルブ26の第2切換回路26fの出力圧(D圧)が導入されることで第2スプール24bを第1油圧室24d側に押付けるように作用する油圧室である。第2スプール24bは、第1油圧室24dの油圧による押圧力、又は第2油圧室24eの油圧による押圧力が、スプリング24cの付勢力と第3油圧室24fの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第3油圧室24f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室24d側(「×」)にスライドする。第2シフトバルブ24は、「×」のときに第3シフトバルブ25の第1油圧室25dとインヒビタバルブ22の第1切換回路22eを連通させ、「○」のときに第3シフトバルブ25の第1油圧室25dにD圧を供給するように切換える第1切換回路24gを有する。また、第2シフトバルブ24は、「×」のときに第1シフトバルブ23の第1油圧室23dにD圧を供給し、「○」のときに第1シフトバルブ23の第1油圧室23dと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第2切換回路24hを有する。また、第2シフトバルブ24は、「○」のときに第3シフトバルブ25の第4切換回路25jと他のバルブ(図示せず)を連通させ、「×」のとき第3シフトバルブ25の第4切換回路25jと第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、及び他のバルブ(図示せず)を連通させるように切換える第3切換回路24iを有する。また、第2シフトバルブ24は、「×」のときに第3シフトバルブ25の第1切換回路25g、第2切換回路25h及び第3切換回路25iと第1シフトバルブ23の第4切換回路23jを連通させ、「○」のときに第3シフトバルブ25の第1切換回路25g、第2切換回路25h及び第3切換回路25iと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第4切換回路24jを有する。また、第2シフトバルブ24は、「○」のときに第1シフトバルブ23の第2切換回路23hとインヒビタバルブ22の第3切換回路22gを連通させ、「×」のときに第1シフトバルブ23の第2切換回路23hと他のバルブ(図示せず)を連通させるように切換える第5切換回路24kを有する。
第3シフトバルブ25は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内に第1スプール25aと、第2スプール25bと、スプリング25cと、第1油圧室25dと、第2油圧室25eと、第3油圧室25fと、を有する。第1スプール25aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。第2スプール25bは、バルブボディ(図示せず)内であって第1スプール25aとスプリング25cの間にてスライド可能に配されている。スプリング25cは、第3油圧室25f内に配され、第2スプール25bを第1油圧室25d側に付勢する。第1油圧室25dは、第2シフトバルブ24の第1切換回路24gの出力圧(D圧又は32L圧)が導入されることで第1スプール25aを第3油圧室25f側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室25eは、第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されることで、第2スプール25bを第3油圧室25f側に押付けるように作用する油圧室である。第3油圧室25fは、排出ポート(EX)に通ずる油圧室である。第2スプール25bは、第1油圧室25dの油圧による押圧力、又は第2油圧室25eの油圧による押圧力が、スプリング25cの付勢力よりも、高いときに第3油圧室25f側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室25d側(「×」)にスライドする。第3シフトバルブ25は、「×」のときに第4シフトバルブ26の第1切換回路26eと他のバルブ(図示せず)を連通させ、「○」のときに第4シフトバルブ26の第1切換回路26eと第2シフトバルブ24の第4切換回路24jを連通させるように切換える第1切換回路25gを有する。また、第3シフトバルブ25は、「×」のときに第4シフトバルブ26の第1切換回路26eと第2シフトバルブ24の第4切換回路24jを連通させ、「○」のときに第4シフトバルブ26の第1切換回路26eと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第2切換回路25hを有する。また、第3シフトバルブ25は、「○」のときに第4シフトバルブ26の第4切換回路26h、及び第3摩擦クラッチC3と第2シフトバルブ24の第4切換回路24jを連通させ、「×」のとき第4シフトバルブ26の第4切換回路26h、及び第3摩擦クラッチC3と排出ポート(EX)を連通させるように切換える第3切換回路25iを有する。また、第3シフトバルブ25は、「×」のときに第4シフトバルブ26の第5切換回路26iと排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに第4シフトバルブ26の第5切換回路26iと第2シフトバルブ24の第3切換回路24iを連通させるように切換える第4切換回路25jを有する。
第4シフトバルブ26は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内にスプール26aと、スプリング26bと、第1油圧室26cと、第2油圧室26dと、を有する。スプール26aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング26bは、第2油圧室26d内に配され、スプール26aを第1油圧室26c側に付勢する。第1油圧室26cは、シャトル弁SBの出力圧が導入されることでスプール26aを第2油圧室26d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室26dは、マニュアルバルブ21の32L圧ポートの32L圧が導入されることでスプール26aを第1油圧室26c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール26aは、第1油圧室26cの油圧による押圧力が、スプリング26bの付勢力と第2油圧室26dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室26d側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室26c側(「×」)にスライドする。第4シフトバルブ26は、「×」のときに第5シフトバルブ27の第1切換回路27eと第3シフトバルブ25の第1切換回路25gを連通させ、「○」のときに第5シフトバルブ27の第1切換回路27eと第3シフトバルブ25の第2切換回路25hを連通させるように切換える第1切換回路26eを有する。また、第4シフトバルブ26は、「×」のときに第2シフトバルブ24の第3油圧室24fと排出ポート(EX)を連通させ、「○」のときに第2シフトバルブ24の第3油圧室24fにD圧を供給するように切換える第2切換回路26fを有する。また、第4シフトバルブ26は、「×」のときに第5シフトバルブ27の第2油圧室27d及び第1摩擦クラッチC1にD圧を供給し、「○」のときに第5シフトバルブ27の第2油圧室27d及び第1摩擦クラッチC1と排出ポート(EX)を連通させるように切換える第3切換回路26gを有する。また、第4シフトバルブ26は、「○」のときに第5シフトバルブ27の第2切換回路27fと排出ポート(EX)を連通させ、「×」のときに第5シフトバルブ27の第2切換回路27fと第3シフトバルブ25の第3切換回路25i及び第3摩擦クラッチC3を連通させるように切換える第4切換回路26hを有する。また、第4シフトバルブ26は、「×」のときに第5シフトバルブ27の第2切換回路27fと第3シフトバルブ25の第4切換回路25jを連通させ、「○」のときに第5シフトバルブ27の第2切換回路27fと排出ポート(EX)を連通させるように切換える第5切換回路26iを有する。
第5シフトバルブ27は、油路を切換える切換弁であり、バルブボディ(図示せず)内にスプール27aと、スプリング27bと、第1油圧室27cと、第2油圧室27dと、を有する。スプール27aは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング27bは、第2油圧室27d内に配され、スプール27aを第1油圧室27c側に付勢する。第1油圧室27cは、第3オンオフソレノイドバルブS3の信号圧が導入されることでスプール27aを第2油圧室27d側に押付けるように作用する油圧室である。第2油圧室27dは、第4シフトバルブ26の第3切換回路26gの出力圧(D圧)が導入されることでスプール27aを第1油圧室27c側に押付けるように作用する油圧室である。スプール27aは、第1油圧室27cの油圧による押圧力が、スプリング27bの付勢力と第2油圧室27dの油圧による押圧力の合力よりも、高いときに第2油圧室27d側(「○」)にスライドし、低いときに第1油圧室27c側(「×」)にスライドする。第5シフトバルブ27は、「×」のときに第1摩擦ブレーキB1と第4シフトバルブ26の第1切換回路26eを連通させ、「○」のときに第1摩擦ブレーキB1と排出ポート(EX)を連通させるように切換える第1切換回路27eを有する。また、第5シフトバルブ27は、「×」のときに第2摩擦ブレーキB2と第4シフトバルブ26の第5切換回路26iを連通させ、「○」のときに第2摩擦ブレーキB2と第4シフトバルブ26の第4切換回路26hを連通させるように切換える第2切換回路27fを有する。
第1オンオフソレノイドバルブS1は、通電・非通電の切換えに応じて、第1シフトバルブ23の第2スプール23b、及び第3シフトバルブ25の第2スプール25bの作動状態を切換える。第1オンオフソレノイドバルブS1は、非通電状態でオリフィスを通じて入力されたPL圧を排出して信号圧を第1シフトバルブ23および第3シフトバルブ25に供給せず、通電状態でPL圧の排出をやめて信号圧を第1シフトバルブ23および第3シフトバルブ25に供給するノーマルロー型(NL)である。
第2オンオフソレノイドバルブS2は、通電・非通電の切換えに応じて、シャトル弁SBを通じて、第4シフトバルブ26のスプール26a、及びインヒビタバルブ22のスプール22aの作動状態を切換える。第2オンオフソレノイドバルブS2は、非通電状態でオリフィスを通じて入力されたPL圧を排出して信号圧をシャトル弁SBに供給せず、通電状態でPL圧の排出をやめて信号圧をシャトル弁SBに供給するノーマルロー型(NL)である。
第3オンオフソレノイドバルブS3は、通電・非通電の切換えに応じて、第2シフトバルブ24の第2スプール24b、及び第5シフトバルブ27のスプール27aの作動状態を切換える。第3オンオフソレノイドバルブS3は、非通電状態でオリフィスを通じて入力されたPL圧を排出して信号圧を第2シフトバルブ24および第5シフトバルブ27に供給せず、通電状態でPL圧の排出をやめて信号圧を第2シフトバルブ24および第5シフトバルブ27に供給するノーマルロー型(NL)である。
第4オンオフソレノイドバルブS4は、電子制御部(図1の4)の制御により第2オンオフソレノイドバルブS2の通電制御と反転して同期するバルブである。第4オンオフソレノイドバルブS4が通電のときは第2オンオフソレノイドバルブS2が非通電となり、第4オンオフソレノイドバルブS4が非通電のときは第2オンオフソレノイドバルブS2が通電となる。第4オンオフソレノイドバルブS4は、通電状態でオリフィスを通じて入力されたPL圧の排出して信号圧をシャトル弁SBに供給せず、非通電状態でPL圧の排出をやめて信号圧をシャトル弁SBに供給するノーマルハイ型(NH)である。
シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2と第4シフトバルブ26の第1油圧室26c(及びインヒビタバルブ22の第1油圧室22c)の間の油路に配設されている。シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2及び第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧が入力され、第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに向けて出力する。シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧が第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧よりも高いときに、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧を第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに供給する。シャトル弁SBは、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧が第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧よりも高いときに、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧を第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに供給する。シャトル弁SBは、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧がHI、かつ、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧がLOのときに、チェックボールが第2オンオフソレノイドバルブS2側のポートを閉じ、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧を第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに供給する。シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧がHI、かつ、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧がLOのときに、チェックボールが第4オンオフソレノイドバルブS4側のポートを閉じ、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧を第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに供給する。シャトル弁SBは、第2オンオフソレノイドバルブS2の信号圧がHI、かつ、第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧がHIのときに、双方の信号圧を第4シフトバルブ26の第1油圧室26cに供給する。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定されるシフトパターンとの関係について説明する。図5は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。
図5において、「正常時」はオンオフソレノイドバルブの全てが正常状態(電気的に故障していない状態)のときであり、「電気的故障時」はオンオフソレノイドバルブのいずれか又は全てが電気的に故障(OFF故障)しているときである。「S2断線」は、第2オンオフソレノイドバルブS2のみが断線故障(OFF故障)しているときであり、「全SOL断線」は、すべてのオンオフソレノイドバルブが断線故障(OFF故障)しているときである。「R」はRレンジにあることを示しており、「N」はNレンジにあることを示しており、「D」はDレンジにあることを示している。また、「D」欄の横側の細部の数字は前進の変速段数を示している。「オンオフソレノイドバルブ」欄のS1(NL)、S2(NL)、S3(NL)、S4(NH)の下側において、「通」は対応するオンオフソレノイドバルブが通電状態であることを示しており、「非」は対応するオンオフソレノイドバルブが非通電状態であることを示しており、「−」は対応するオンオフソレノイドバルブが断線状態(OFF故障状態)であることを示している。摩擦係合要素に係る「クラッチ」及び「ブレーキ」のC1、C2、C3、B1、B2、B3の下側において、「○」は対応する摩擦係合要素が係合状態であることを示しており、空欄は対応する摩擦係合要素が非係合状態であることを示している。
以下、Dレンジ6th時に関連する動作について図面を用いて説明する。図6〜8は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。
(Dレンジ6th正常時)
図6を参照すると、Dレンジ6th正常時は、S1;非通電、S2;通電、S3;通電、S4;非通電となっている。これにより、第1シフトバルブ23は、第1油圧室23dに第2シフトバルブ24の第2切換回路24hの出力圧(D圧)が入力され、第2油圧室23eに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、かつ、第3油圧室23fが排出ポート(EX)に連通するので、第2スプール23bが押下げられた○側となる。第2シフトバルブ24は、第1油圧室24dにインヒビタバルブ22の第2切換回路22fの出力圧が入力されず、第2油圧室24eに第3オンオフソレノイドバルブS3の信号圧が入力され、かつ、第3油圧室24fに第4シフトバルブ26の第2切換回路26fの出力圧(D圧)が入力されるので、第2油圧室24eと第3油圧室24fの油圧が相殺され、第2スプール24bがスプリング24cにより押上げられることで、第2スプール24bが押上げられた×側となる。第3シフトバルブ25は、第1油圧室25dに第2シフトバルブ24の第1切換回路24gの出力圧(D圧又は32L圧)が入力されず、第2油圧室25eに第1オンオフソレノイドバルブS1の信号圧が入力されず、かつ、第3油圧室25fが排出ポート(EX)と連通するので、第2スプール25bが押上げられた×側となる。第4シフトバルブ26は、第1油圧室26cにシャトル弁SBの出力圧(S2又はS4の信号圧)が入力され、かつ、第2油圧室26dにマニュアルバルブ21の32L圧ポートの32L圧が入力されないので、スプール26aが押下げられた○側となる。第5シフトバルブ27は、第1油圧室27cに第3オンオフソレノイドバルブS3の信号圧が入力され、かつ、第2油圧室27dに第4シフトバルブ26の第3切換回路26gの出力圧(D圧)が入力されないので、スプール27aが押下げられた○側となる。この状態で、第3摩擦クラッチC3には、D圧が第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、第2シフトバルブ24の第4切換回路24j、及び第3シフトバルブ25の第3切換回路25iを通じて供給されて、第3摩擦クラッチC3が係合する。また、第2摩擦ブレーキB2には、D圧が第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、第2シフトバルブ24の第4切換回路24j、第3シフトバルブ25の第3切換回路25i、第4シフトバルブ26の第4切換回路26h、及び第5シフトバルブ27の第2切換回路27fを通じて供給されて、第2摩擦ブレーキB2が係合する。これによって、第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2が係合した6thを達成する(図5参照)。
(Dレンジ6th正常時→S2断線)
図7を参照すると、Dレンジ6th正常時(図6参照)において第2オンオフソレノイドバルブS2が断線した場合、シャトル弁SBには第2オンオフソレノイドバルブS2からの信号圧の供給がなくなるが、既に第4オンオフソレノイドバルブS4からの信号圧が供給されているため、シャトル弁SBのボールが第2オンオフソレノイドバルブS2側のポートを塞ぎ、第4シフトバルブ26の第1油圧室26cへの信号圧の供給が継続され、第4シフトバルブ26のスプール位置は○側で変わらない。なお、第1オンオフソレノイドバルブS1及び第3オンオフソレノイドバルブS3の状態は変わらないので、第4シフトバルブ26以外のシフトバルブのスプール位置も変わらない。これにより、第4シフトバルブ26のスプール26aの位置が維持され、6thギヤ段が維持される(図5参照)
(Dレンジ6th正常時→全SOL断線)
図8を参照すると、Dレンジ6th正常時(図6参照)において全てのオンオフソレノイドバルブS1〜S4が断線した場合、シャトル弁SBにはNL型の第2オンオフソレノイドバルブS2からの信号圧の供給がなくなるが、NH型の第4オンオフソレノイドバルブS4からの信号圧が供給されているため、シャトル弁SBのボールが第2オンオフソレノイドバルブS2側のポートを塞ぎ、第4シフトバルブ26の第1油圧室26cへの信号圧の供給が継続され、第4シフトバルブ26のスプール位置は○側で変わらない。また、第5シフトバルブ27では、第3オンオフソレノイドバルブS3から第1油圧室27cへの信号圧の供給がなくなり、スプール27aがスプリング27bにより押し上げられるので×側に変わる。また、第2シフトバルブ24では、第3オンオフソレノイドバルブS3から第2油圧室24eへの信号圧の供給がなくなるが、第3油圧室24fに第4シフトバルブ26の第2切換回路26fの出力圧(D圧)が入力されるので、第2スプール24bが押上げられた状態(×側)で変わらない。なお、第1オンオフソレノイドバルブS1はもともと非通電であるので、第1オンオフソレノイドバルブS1が断線しても、第1シフトバルブ23のスプール位置は押上げられた○側で変わらない。この状態で、第3摩擦クラッチC3には、D圧が第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、第2シフトバルブ24の第4切換回路24j、及び第3シフトバルブ25の第3切換回路25iを通じて供給されて、第3摩擦クラッチC3が係合する。また、第1摩擦ブレーキB1には、D圧が第1シフトバルブ23の第4切換回路23j、第2シフトバルブ24の第4切換回路24j、第3シフトバルブ25の第2切換回路25h、第4シフトバルブ26の第1切換回路26e、及び第5シフトバルブ27の第1切換回路27eを通じて供給されて、第1摩擦ブレーキB1が係合する。これによって、第3摩擦クラッチC3及び第1摩擦ブレーキB1が係合した5thを達成する(図5参照)。
実施形態1によれば、Dレンジ6th正常時にNL型の第2オンオフソレノイドバルブS2が断線故障した場合、NH型の第4オンオフソレノイドバルブS4による信号圧により、第4シフトバルブ26のスプール位置が保持され、6thギヤ段が保持されるので、6thから1stへの飛び越しダウンシフトを回避することができる。
また、Dレンジ6th正常時に全てのオンオフソレノイドバルブS1〜S4が断線故障しても、NH型の第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧が出力されたままなので、第4シフトバルブ26のスプール位置が保持され、5thギヤ段が構成されるので、6thから4thへの飛び越しダウンシフトを回避することができる。
なお、Dレンジのその他のギヤ段においても、正常時はシャトル弁SBに第2オンオフソレノイドバルブS2と第4オンオフソレノイドバルブS4の信号圧が同時に供給されているか、同時に供給されていないかのどちらかであるため、一方のオンオフソレノイドバルブが故障した場合でも第4シフトバルブ26のスプール位置の維持が可能である。
以上より、既存の5速型の自動変速機の変速制御装置(図9の従来例)に対し油圧回路の小規模変更(シフトバルブ、オンオフソレノイドバルブ、シャトル弁の各1個の追加)で安価にフェイルセーフ成立可能な6速型の自動変速機の変速制御装置を提供することができる。よって、高価なフェイルセーフ専用バルブを新たに設ける必要がない。また、電源OFFなどのシステムダウン時でもECUのフェイルセーフ制御に頼らずフェイルセーフ処置が可能である。さらに、通電状態のオンオフソレノイドバルブの断線を検知できるようにECUの回路構成を変更する必要がない。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置の全体構成を示した概略図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における自動変速機のスケルトン図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1〜第3摩擦ブレーキB1〜B3の係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置(6速型)における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置のDレンジ6th正常時の動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置のDレンジ6th正常時に第2オンオフソレノイドバルブS2が断線したときの動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の変速制御装置のDレンジ6th正常時に全てのオンオフソレノイドバルブが断線したときの動作を説明するための部分油圧回路図である。 従来例1に係る自動変速機の変速制御装置(5速型)における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 従来例1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。 参考例1に係る自動変速機の変速制御装置(6速型)における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 参考例1に係る自動変速機の変速制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
5 エンジン回転数センサ
6 入力軸回転数センサ
7 出力軸回転数センサ
8 開度センサ
9 ポジションセンサ
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
21、31 マニュアルバルブ
21a、31a スプール
22、32 インヒビタバルブ
22a、32a スプール
22b、32b スプリング
22c、32c 第1油圧室
22d、32d 第2油圧室
22e、32e 第1切換回路
22f、32f 第2切換回路
22g、32g 第3切換回路
23、33 第1シフトバルブ
23a、33a 第1スプール
23b、33b 第2スプール
23c、33c スプリング
23d、33d 第1油圧室
23e、33e 第2油圧室
23f、33f 第3油圧室
23g、33g 第1切換回路
23h、33h 第2切換回路
23i、33i 第3切換回路
23j、33j 第4切換回路
23k、33k 第5切換回路
23l、33l 第6切換回路
23m、33m 第7切換回路
24、34 第2シフトバルブ
24a、34a 第1スプール
24b、34b 第2スプール
24c、34c スプリング
24d、34d 第1油圧室
24e、34e 第2油圧室
24f、34f 第3油圧室
24g、34g 第1切換回路
24h、34h 第2切換回路
24i、34i 第3切換回路
24j、34j 第4切換回路
24k、34k 第5切換回路
25、35 第3シフトバルブ
25a、35a 第1スプール
25b、35b 第2スプール
25c、35c スプリング
25d、35d 第1油圧室
25e、35e 第2油圧室
25f、35f 第3油圧室
25g、35g 第1切換回路
25h、35h 第2切換回路
25i、35i 第3切換回路
25j、35j 第4切換回路
26、36 第4シフトバルブ
26a、36a スプール
26b、36b スプリング
26c、36c 第1油圧室
26d、36d 第2油圧室
26e、36e 第1切換回路
26f、36f 第2切換回路
26g、36g 第3切換回路
26h、36h 第4切換回路
26i、36i 第5切換回路
27、37 第5シフトバルブ
27a、37a スプール
27b、37b スプリング
27c、37c 第1油圧室
27d、37d 第2油圧室
27e、37e 第1切換回路
27f、37f 第2切換回路
S1 第1オンオフソレノイドバルブ
S2 第2オンオフソレノイドバルブ
S3 第3オンオフソレノイドバルブ
S4 第4オンオフソレノイドバルブ
SB シャトル弁

Claims (3)

  1. 複数の摩擦係合要素への油圧の供給・排出の組合せによって変速段が切換えられる自動変速機の変速制御装置であって、
    スプールの位置に応じてライン圧が供給される前記摩擦係合要素への油路を切換える複数のシフトバルブ(23〜27)と、
    通電状態に応じて信号圧により対応する前記シフトバルブのスプールの位置を制御する複数のオンオフソレノイドバルブ(S1〜S4)と、
    前記オンオフソレノイドバルブの通電・非通電を制御する電子制御部(4)と、
    を備え、
    前記オンオフソレノイドバルブのうち第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)は、非通電状態で信号圧を出力せず、通電状態で信号圧を出力するノーマルロー型であり、
    前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)は、前記シフトバルブのうち所定のシフトバルブ(26)のスプールの位置を制御し、
    前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)が通電時に断線したときに、断線前の前記所定のシフトバルブ(26)のスプールの位置を維持するように作動する手段(S4、SB)を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記手段は、第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)とシャトル弁(SB)を有し、
    前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)は、非通電状態で信号圧を出力し、通電状態で信号圧を出力しないノーマルハイ型であり、
    前記シャトル弁(SB)には、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)及び前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)の信号圧が入力され、
    前記シャトル弁(SB)は、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)の信号圧がハイ、かつ、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)の信号圧がローのときに、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)側のポートを閉じ、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)の信号圧を前記所定のシフトバルブ(26)に供給し、
    前記シャトル弁(SB)は、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)の信号圧がハイ、かつ、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)の信号圧がローのときに、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)側のポートを閉じ、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)の信号圧を前記所定のシフトバルブ(26)に供給し、
    前記シャトル弁(SB)は、前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)の信号圧がハイ、かつ、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)の信号圧がハイのときに、双方の信号圧を前記所定のシフトバルブ(26)に供給し、
    前記電子制御部(4)は、前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)を前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)の通電制御と反転して同期するように制御することを特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記オンオフソレノイドバルブは、4個であり、
    前記シフトバルブは、5個であり、
    前記摩擦係合要素は、6個であり、
    前記オンオフソレノイドバルブのうち前記第1のオンオフソレノイドバルブ(S2)及び前記第2のオンオフソレノイドバルブ(S4)以外のオンオフソレノイドバルブ(S1、S3)は、非通電状態で信号圧を出力せず、通電状態で信号圧を出力するノーマルロー型であることを特徴とする請求項2記載の自動変速機の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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