JP4843261B2 - 新規3,4−seco−lupane型トリテルペノイドサポニン化合物 - Google Patents

新規3,4−seco−lupane型トリテルペノイドサポニン化合物 Download PDF

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Description

本発明は、医薬、特に、リパーゼ阻害剤として有用な新規3,4-seco-lupane型トリテルペノイドサポニン化合物の用途に関する。さらに、本発明は、3,4-seco-lupane型トリテルペノイドサポニン化合物を含む、リパーゼ阻害剤に関し、更に詳しくは、生体内での脂質の消化吸収をにない肥満症、高脂血症の鍵を握る膵リパーゼを有効に阻害して肥満や高脂血症の抑制や予防に寄与し得ると共に、細菌性リパーゼに起因するニキビ、皮膚炎、ふけなどの皮膚疾患の予防、治療に有効な安全性の高いリパーゼ阻害剤に関する。
3,4-seco-lupane型トリテルペノイドサポニンは、落葉性小低木であるウコギ科の、智異山ウコギ(Acanthopanax chiisanensis)、ケヤマウコギ(Acanthopanax divaricatus)及びAcanthopanax senticosus forma inermisの葉から抽出単離される化合物として、非特許文献1〜4に報告されている。また、リパーゼ阻害作用のような生理活性については、肝毒性予防作用、糖尿病予防作用などが、非特許文献5、6に報告されているに過ぎない。本発明の化合物は、これら文献に記載されておらず、新規の化合物である。
また、従来、からだの脂肪組織及び種々の臓器に異常な脂肪沈着を来し、その結果起こる肥満、あるいは血清脂質が異常に高い症状を示す高脂血症は、高血圧、動脈硬化、糖尿病などの各種生活習慣病の発症に密接に関与していると考えられている。肥満は、体質的因子、食餌性因子、精神的因子、中枢性因子、代謝性因子、運動不足などが要因となり、結果的にカロリー摂取が消費カロリーを上回り、脂肪が蓄積して起こると言われている。食餌中の脂質は、膵臓のリパーゼで分解されて小腸から吸収される。そこで脂質の吸収を抑制するべく、リパーゼ作用の活性阻害機能を有するリパーゼ阻害剤を用い、肥満を防止したり、あるいは高脂血症状を抑制することが可能であると考えられている。
この様な観点から、特に日常的に摂取しうる種々の天然物由来の成分で、強いリパーゼ阻害活性を有する成分、すなわち脂質吸収抑制活性を有する天然成分の探索が精力的に行われている。これまでに、ホスファチジルコリン(非特許文献7)、大豆蛋白(非特許文献8、9)、タンニン(非特許文献10)、シャクヤク、オウレン、オウバク、ボタンピ、ゲンノショウコ、チャ、クジンなどの生薬の溶媒抽出エキス(特許文献1)、ピーマン、かぼちゃ、しめじ、まいたけ、ふじき、緑茶、紅茶及びウーロン茶の水抽出物(特許文献2)、ドッカツ、リョウキョウ、ビンロウシ、ヨウバイヒ、ケツメイシの抽出物(特許文献3)などがリパーゼ阻害活性を有するものとして報告されているが、物性や効果の面で需要性に乏しい。さらに、このような探索においては、原料中の含有量が多く、工業的生産に適した物質が期待されているが、これまでに条件を十分に満たす物質は未だ見出されていない。
また、人体における細菌性リパーゼには、皮膚表層に常在する微生物(プロピオニバクテリウム アクネス:Propionibacterium acnes、ピティロスポラム オバール:Pityrosporum ovale、マイクロコッカス属:Micrococcus sp.など)が産生するリパーゼがあり、これらのリパーゼが皮脂中に含まれるトリグリセライドを分解し遊離脂肪酸を産生する。遊離脂肪酸は、皮膚に対して刺激性の炎症反応を起こし、ニキビ、皮膚炎、ふけなどの皮膚疾患の要因の一つとして考えられている。特に、ニキビの原因とされるプロピオニバクテリウム アクネスの菌数と産生する遊離脂肪酸量には相関関係があり、毛包壁に対して、刺激性の炎症反応とそれに伴う過角化、コメドの形成を引き起こすと考えられている(非特許文献11)。
しかし、細菌性リパーゼを阻害して疾患を抑制または予防する薬剤の開発は未だあまり進められておらず、2-Pyridylmethyl-2-(p-(2-methylpropyl)-phenyl)propinate(慣用名:イブプロフェンピコノール)(非特許文献12)、テトラサイクリンおよび金属塩(特許文献4)や植物抽出物としてビワ葉抽出物(特許文献5)やコラ・デ・カバロ抽出物(特許文献6)などが報告されているが、他の配合成分との関係からリパーゼ阻害作用を発揮できなかったり、局所適用における安全性、有効性の点で必ずしも満足し得るものではない。
本研究者はリパーゼ阻害剤について、鋭意研究を続けており、ウコギ科のヒメウコギから抽出したオレアナン型トリテルペノイドサポニンを有効成分とするリパーゼ阻害剤を特許出願した(特許文献7)。本発明は、さらに研究開発を続けた結果、新たにリパーゼ阻害作用を奏する化合物を開発したものである。
特開昭64−90131号公報 特開平3−219872号公報 特開平5−255100号公報 特開昭59−186919号公報 特開平10−265364号公報 特開平11−228338号公報 特開2004−43373号公報 D-R. Hahnら,Chem.Pharm.Bull.,32(3),1244-1247(1984) S-Y. Parkら,Tetrahedron Lett.,42,2825-2828(2001) K. Shirasunaら,Phytochemistry,45(3),579-584(1997) S-Y. Parkら,J. Nat. Prod.,63,1630-1633(2000) Kim C-J.ら,Yakhak Hoeji,24,123-134(1980) Kim C-J.ら,Yakhak Hoeji,43,208-213(1999) K.Tanigutiら、Bull.Facul. Agric. Meiji Univ. 73巻、9〜26頁(1986年) K.Satouchiら、Agric. Biol. Chem. 38巻、97〜101頁(1974年) K.Satouchiら、Agric. Biol. Chem. 40巻、889〜897頁(1976年) S.Ahimuraら、日食工、41巻、561〜564頁(1994年) McGinley, K, J.ら、J. Clin. Microbiol. 12巻、672〜675頁(1980年) 西日皮膚、47巻、5号、888〜898、899〜908頁(1985年)
本発明の課題は、連用しても副作用の恐れがない、効果的で安全性の高い、リパーゼ作用の活性阻害機能を有する化合物を開発し、肥満防止、あるいは高脂血症抑制、又はプロピオニバクテリウム アクネスなどの皮膚常在菌が産生するリパーゼを阻害することによるニキビなどの皮膚疾患の予防あるいは治療に有効な当該化合物を含有するリパーゼ阻害剤、抗肥満剤、高脂血症改善剤、ニキビ用皮膚改善剤を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、マンシュウウコギから抽出単離される化合物で式(1)で示される3,4−seco−lupane型トリテルペノイドサポニンの一種で、新規化合物である3, 4−seco−4 (23), 20 (29)−lupadiene−4, 28−dioic acid 28−O −α−L−rhamnopyranosyl(1→4)−β−D−glucopyranosyl(1→6)−β−D−glucopyranosideを見出し、さらに、本化合物がリパーゼ阻害活性を有する素材として医薬、食品、化粧品に使用できる性質を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明の主な構成は、次のとおりである。1.下記式(1)
Figure 0004843261
(Rはα-L-rhamnopyranosyl(1→4)-β-D-glucopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl残基を表わす)で示される化合物及びその塩2.1.記載の式(1)で示される化合物を含むリパーゼ阻害剤3.1.記載の式(1)で示される化合物を含む脂質吸収阻害剤4.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、抗肥満剤5.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、高脂血症改善剤6.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、ニキビ改善剤7.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、医薬8.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、食品9.1.記載の式(1)で示される化合物を含む、化粧料
本発明の化合物は、リパーゼ阻害活性を有し、医薬、食品、化粧料として使用できる。さらに、リパーゼ活性を強力に阻害することから、肥満や高脂血症の抑制や予防に寄与し得ると共に、細菌性リパーゼに起因するニキビや皮膚炎、ふけなどの皮膚疾患の予防、治療に有効である。このリパーゼ阻害剤は、長期に連用しても安全で効果的であるから、健康食品のような形態の食品としても提供できる。
マンシュウウコギ(Acanthopanax sessiliflorus)は、ウコギ科の落葉低木で、中国では五加とよばれ、葉および根皮を乾燥させたものは、滋養強壮、鎮痛剤として腹痛、疲労回復、冷え症などに用いられている。
本発明の化合物は、マンシュウウコギ(Acanthopanax sessiliflorus)の葉を適当な溶媒で抽出し、その抽出溶媒より精製して得ることができる。抽出溶媒としては、水又は水と混和する有機溶媒の混合液、メタノール、エーテル、アセトン、アセトニトリル、n−ブタノール、酢酸エチル、クロロホルムなどを用いることができる。好適な例としては0〜30 重量%の含水エタノールが挙げられる。原料と抽出
溶媒の割合は、1:0.5〜1:10(重量比)が望ましく、また抽出は常温、加圧、攪拌下で1〜10時間程度行うことが望ましい。ろ過により抽出液を得ることができるが、その際必要があればアンバーライトなどのろ過助剤を用いることもできる。
こうして得られた抽出液は、減圧濃縮、凍結乾燥など通常の方法により濃縮する。本発明の化合物は水溶性であるが酢酸エチルあるいはn−ブタノールで抽出される性質を有することから、この性質を利用して、次のような精製を行うことができる。抽出溶媒が水などの場合、濃縮する前にエーテル、石油エーテル、ヘキサン、クロロホルムなどの酢酸エチルあるいはn−ブタノールより脂溶性の高い溶媒で洗浄し、余剰物を除くこともできる。抽出溶媒に有機溶媒が含まれる場合は、濃縮後、残渣を水に転溶し、エーテル、石油エーテル、ヘキサン、クロロホルムなどの酢酸エチルあるいはn−ブタノールより脂溶性の高い溶媒で洗浄し、余剰物を除くことが望ましい。
洗浄後の水溶液は減圧濃縮、凍結乾燥など通常の方法により濃縮し、そのまま分画精製に供するか、水溶液を酢酸エチルあるいはn−ブタノールで抽出し、酢酸エチル画分あるいはn−ブタノール画分を濃縮後、分画精製することにより、本発明の化合物を得ることもできる。分画精製の方法としては、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーなど通常の方法を用いることができるが、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた逆相クロマトグラフィーで分画することが望ましい。その際には、リパーゼ阻害活性を指標にして精製を進めることが望ましい。精製した画分は減圧濃縮、凍結乾燥など通常の方法により濃縮し、本発明の化合物を得ることができる。
すなわち、乾燥させたマンシュウウコギ(Acanthopanax sessiliflorus)の葉を熱メタノールを用いて抽出する。エバポレーターを用いてメタノールを留去する。残った抽出物を蒸留水を用いて懸濁した後に、ヘキサンを用いて脱脂する。その後水層を高極性多孔質樹脂DIAION HP-20(三菱化学社製)に供し、蒸留水、メタノール、3-ペンタノンを用いて順次溶出させ、これにより得られたメタノール画分を減圧濃縮、凍結乾燥など通常の方法により濃縮することにより、本発明の化合物を得ることができる。
本発明の化合物を含有する抽出物をそのままリパーゼ阻害剤、脂質吸収阻害剤、抗肥満剤、高脂血症改善剤、ニキビ用皮膚改善剤として用いても良く、さらに高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなど慣用の精製手段を用いて精製したものを用いても良い。
本発明の化合物は、新規の化合物であり、さらにリパーゼ阻害活性のような生理活性を有することは、本発明により得られた新知見である。
本発明における化合物は、卓越したリパーゼ阻害活性を有しており、これを含有する食品、医薬及び化粧料として、さらに、抗肥満剤、高脂血症改善剤、ニキビ用皮膚改善剤として使用可能である。
本発明の化合物を、リパーゼ阻害剤、抗肥満剤、高脂血症改善剤、ニキビ用皮膚改善剤及びこれらを含有する食品、医薬及び化粧料として製造することができる。
医薬としての適用方法は、経口投与又は非経口投与のいずれも採用することができる。投与に際しては、有効成分を経口投与、直腸内投与、注射などの投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。このような製剤としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は製剤上の常法手段により調製することができる。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの慣用の添加剤を適宜添加することもできる。
食品としては、そのまま、又は種々の栄養成分を加えて、若しくは飲食品中に含有せしめて、高脂血症あるいは肥満の治療及び予防に有用な保健用食品又は食品素材として食される。例えば、上述した適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して食用に供してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソーセージなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの水産加工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品に添加して使用したり、水、果汁、牛乳、清涼飲料などの飲料に添加して使用してもよい。
本発明の化合物の有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の阻害活性の強さなどにより、適宜選択・決定されるが、例えば、経口投与の場合、一般に1日当たり0.001〜1000 mg/kg体重程度であり、1日に数回に分けて投与してもよい。
また、本発明の化合物を含有せしめて、化粧料または化粧料素材として使用する場合、例えば、本発明の化合物を小麦胚芽油あるいはオリーブ油に添加してリパーゼ阻害剤含有組成物とし、これを化粧料素材として使用することができる。本発明の化合物の添加量は、特に限定されるものではないが、一例としてあげると、小麦胚芽油あるいはオリーブ油の重量に対して0.1 重量%以上60 重量%以下、好ましくは、0.5 重量%以上50 重量%以下が適当である。
さらに、直接、化粧料成分として使用し、リパーゼ阻害作用を有する化粧料を製造することができる。化粧料としては特に限定されるものではないが、機能面からは、例えば乳液、化粧液、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ローション、エッセンス、シャンプー、リンスなどが好ましい。
このような化粧料は、常法に従って製造することができる。化粧料における本発明の化合物の添加量は、特に限定されるものではないが、一例としてあげると、化粧料全重量の0.01 重量%以上20 重量%以下程度が適当である。
本発明の化合物は、その毒性は低く、毎日1000 mg/kg、100 日間という長期間に亘ってラットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化も観察されなかった。
以下に実施例を挙げて、具体的に説明するが、これに限定されるものではない。
製造例[各種サポニンの抽出] サポニンの抽出は、以下に示す方法に従って行った。 すなわち、乾燥したマンシュウウコギ(Acanthopanax sessiliflorus)の葉10 kgを水80 Lを用いて90 ℃で1 時間抽出した。得られた抽出液をエバポレーターを用いて60 ℃でBrix10になるまで濃縮した後、入口温度140 ℃、出口温度80 ℃にて噴霧乾燥することによりマンシュウウコギ葉熱水抽出物を2.2kg得た。本抽出法による収率は、22 %(重量%)であった。
次に、上述の操作により得たマンシュウウコギ葉熱水抽出物(1.64 kg)を、酢酸エチル、n-ブタノール及び水を用いて分配することにより、酢酸エチル可溶画分(21.27 g)、n-ブタノール可溶画分(263.93 g)、水画分(1373.94 g)を得た。酢酸エチル可溶画分(21.27 g)をShepadex LH-20 カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 4 cm× 20 cm)に供し、メタノールを用いて溶出し、18 個の画分を得、TLCにて溶出パターンを確認しながら4つの画分(S-1:9.69 g、S-2:5.69 g、S-3:4.63 g、S-4:0.25 g)に分けた。次にS-3 画分(4.63 g)をメタノールにて結晶化することにより、フラボノイドの一種であるヒペリン(hyperin)1.21 gを得た。次に、S-1 画分(9.69 g)をシリカゲル カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 9.5 cm× 30 cm)に供し、クロロホルム:メタノール:水=75:25:5(v/v/v)混液及びクロロホルム:メタノール:酢酸エチル:水=20:20:40:10(v/v/v/v)混液で順次溶出し、さらに、ODS カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 5.5 cm× 30 cm)にて70%(v/v)メタノールにて溶出することにより110 個の画分を得、このうちTLCにて溶出パターンを確認しながら38 個目から63 個目の画分を濃縮することにより本発明の化合物0.25gを得た。
また、初期に分離したn-ブタノール可溶画分からも本発明の化合物を抽出することができる。n-ブタノール可溶画分(263.93 gのうち28.34 gを以下処理した)をSephadex LH-20 カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 4 cm× 20 cm)に供し、メタノールにて溶出することにより33 個の画分を得、TLCにて溶出パターンを確認しながら、4つの画分(A-1:14.11 g、A-2:2.08 g、A-3:0.73 g、A-4:0.20 g)に分けた。A-1 画分をさらにシリカゲル カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 9.5 cm× 30 cm)に供し、クロロホルム:メタノール:水=75:25:3(v/v/v)混液にて溶出することにより117 個の画分を得、TLCにて溶出パターンを確認しながら3つの画分(B-1:0.23 g、B-2:2.93 g、B-3:6.64 g)に分けた。続いて、B-3 画分をODS カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 5.5 cm× 30 cm)に供し、メタノール:水=65:35(v/v)混液にて溶出することにより81 個の画分を得、TLCにて溶出パターンを確認しながら5つの画分(C-1:0.07 g、C-2:0.59 g、C-3:0.18 g、C-4:0.58 g、C-5:0.56 g)を得た。C-5 画分をさらにODS カラムクロマトグラフィー(カラムサイズ:φ 5.5 cm× 30 cm)に供し、アセトニトリル:水=45:55(v/v)混液にて溶出することにより96 個の画分を得、TLCにて溶出パターンを確認しながら25 個目から41 個目の画分を濃縮することにより本発明の化合物0.18 gが得られた。
得られた本発明の化合物をHMBC(Heteronuclear Multiple−Bond Correlation)法により解析した。HMBC法は2あるいは3共有結合離れた水素-炭素間の相関シグナルを検出することにより、部分構造を結合し分子構造を決定するのに極めて有効な手法である。本発明者はこの本発明の化合物を「セシロサイド」と命名した。相関図(図2)に基づいた化学的特性を、以下に示す。[3,4-seco-4(23),20(29)-lupadiene-4,28-dioic acid 28-O-α-L-rhamnopyranosyl(1→4)-β-D-glucopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranoside]収率:0.42 %、白色粉末、13C NMR:表1参照、1H NMR:表2参照、HR-FAB-MS(positive)m/z:941.5165、TOF-MS m/z :963.7087 [M+Na]、979.6440 [M+K]
Figure 0004843261
Figure 0004843261
薬理試験[リパーゼ阻害活性試験]{基質(10%大豆油/アラビアゴムエマルジョン)の調製} アラビアゴム1 gを約5 mlの蒸留水に溶かし、5 Lの蒸留水で一晩透析する。その後、透析チューブからアラビアゴムを20 mlメートルグラスに出し、共洗いをしながら、20 mlにする。また、大豆油1 gを50 mlビーカーに秤り取る。これに、前述の5 %アラビアゴム10 mlを加え、スターラーでよく攪拌した。
{銅混合液の調製} 6.45 % 硝酸銅(II)三水和物100 ml、1M トリエタノールアミン90 ml、1N 酢酸 10 mlを加えて、銅混合液200 mlを調製した。
{発色試薬(0.1 %DEDC)の調製} N,N-ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム三水和物10 mgを、10 mlのブタノールに溶解させた。
{阻害活性試験} リパーゼ阻害活性の測定は、K.Satouchiらの方法(Agric. Biol.Chem. 40巻、889〜897頁(1976年))に従い、Duncombe法により測定した。
すなわち、0.5M Tris-HCl (pH 7.4)緩衝液50 mlに、基質として10%大豆油エマルジョン50 ml、5mM 酢酸カルシウム100 ml、実施例1で得られたそれぞれのサポニンの各種濃度(1、0.75、0.5、0.25 mg/ml)の水溶液100 mlを加えた後、蒸留水を加えて450 mlとする。これを37 ℃、65 r.p.m.で5分間、プレインキュベーションした後、リパーゼ(シグマ社製、ブタ膵臓由来)(1 mg/ml)を50 ml加えて、37 ℃、125 r.p.m.で20 分間、インキュベートした。その後、クロロホルム3.5 mlを加え上層を除去し、残りの下層に銅混合液1.5 mlを加え、コンセントレーターで15 分間攪拌した後、上層を除去する。残りの下層に発色試薬(0.1 %DEDC)を0.5 ml加えた後、遊離した脂肪酸の量を440 nmでの吸光度を測定することにより、リパーゼ阻害活性を測定した。その結果を図1に示した。(なお、□はヒペリン、●は本発明の化合物である3,4-seco-4(23),20(29)-lupadiene-4,28-dioic acid 28-O-α-L-rhamnopyranosyl(1→4)-β-D-glucopyranosyl(1→6)-β-D- glucopyranosideを表わす)。
図1からもわかるように、マンシュウウコギ葉熱水抽出物由来のフラボノイドであるヒペリン(hyperin)にリパーゼ阻害活性は認められなかったものの、本発明のサポニン、すなわち、3,4-seco-4(23),20 (29)-lupadiene-4,28-dioic acid 28-O-α-L-rhamnopyranosyl(1→4) - β- D-glucopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranoside に高いリパーゼ阻害活性を有することがわかる。
[溶血活性試験]
実験方法
赤血球懸濁液の調製
ラットより採取した血液10mlにACD溶液0.5mlを加えて遠心分離(3000rpm、5min)を行い、赤血球を取り出した。遠心分離後、沈査に等張食塩水(8.9g/L)20mlを加えて遠心分離(3000rpm、5min)を行った。等張食塩水で2回洗浄した後、沈査に等張食塩水を加えて20mlにメスアップした。この赤血球懸濁液0.5mlに1%界面活性剤、TRITON:10g/L、4.5mlを加え撹拌し、遠心分離(3000rpm、5min)を行った。遠心分離後、上清を540nmでの吸光度を測定し、吸光度が0.8〜0.9になるように赤血球懸濁液を調製した。
溶血活性の測定
等張食塩水4.5mlに上記で調製した赤血球懸濁液0.5mlを加えゆっくり撹拌し、その後本発明のサポニンを加えてゆっくり撹拌し、インキュベーション(37℃、20min)した。次いで遠心分離(3000rpm、5min)を行い、得られた上清を540nmでの吸光度を測定した。なお、本試験では陽性対照群として大豆由来のサポニンを用いた。
結果
図3に示したように、陽性対照群としての大豆サポニンは濃度依存的に溶血活性を示し、100μg/mlで約90%の赤血球が破壊された。
一方、本発明のサポニンであるセシロサイドは100μg/mlの濃度において、約30%の溶血活性を示したが、大豆サポニンに比較して非常に弱い値であった。
以上のことから、本発明のサポニンであるセシロサイドは溶血活性が弱いことがわかる。
[アミラーゼ活性阻害作用試験]
アミラーゼ活性の阻害作用は、Bernfeld. Pの方法(MethodsEnzymol., 1, 147-158 (1955))に従って、3,5-ジニトロサリチル酸を用いて反応液中の還元糖の量を定量することにより行った。
すなわち、膵液10μgを酵素として用い、基質として澱粉2mgを用い、反応により生成した還元糖の量を535nmでの吸光度を測定することにより求めた。
なお、比較対照群として、一般的にタンパク質である酵素と水素結合することにより不溶化を起こすことで酵素活性を阻害することが知られているタンニン酸(Loomis, W. D., MethodsEnzymol., 16, 528-544 (1974))を用いた。
(結果)
図4(A)に示したように、タンニン酸はアミラーゼ及びリパーゼの何れにおいても活性阻害作用を有することがわかるが、図4(B)に示したように、本発明のサポニンの一つであるセシロサイドはリパーゼ活性は阻害するもののアミラーゼ活性は阻害しないことから、本発明のサポニンであるセシロサイドはリパーゼ活性を特異的に阻害していることがわかる。
以下に、本発明の有効成分を使用した処方例を記載する。
処方例1
[錠剤の製造]
実施例1で得られた本発明の化合物を用いて、常法に従って、下記の組成の錠剤を製造した。
(組 成) (配合:重量%)
本発明の化合物 24
乳糖 63
コーンスターチ 12
グァーガム 1
処方例2
[ジュースの製造]
実施例1で得られた本発明の化合物を用いて、常法に従って、下記の組成のジュースを製造した。
(組 成) (配合:重量%)
冷凍濃縮温州みかん果汁 5.0
果糖ブドウ糖液糖 11.0
クエン酸 0.2
L-アスコルビン酸 0.02
香料 0.2
色素 0.1
本発明の化合物 0.2
水 83.28
処方例3
[フェイスクリームの製造]
実施例1で得られた本発明の化合物を用いて、常法に従って、下記の組成のフェイスクリームを製造した。
(組 成) (配合:重量%)
イソステアリン酸イソプロピル 8.0
ホホバ油 6.0
セタノール 8.0
ステアリルアルコール 2.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.5
プロピレングリコール 6.0
ソルビトール 1.0
パラベン 0.4
本発明の化合物 0.5
ビタミンE 0.5
香料 0.1
精製水 66.0
□ヒペリンを比較試料とする、●本発明の化合物セシロサイドのリパーゼ阻害活性 本発明の化合物セシロサイドのHMBC法による相関図 本発明の化合物セシロサイドの溶血活性 タンニン酸(A)を比較対照とする、本発明の化合物セシロサイド(B)のアミラーゼ阻害活性

Claims (8)

  1. 下記式(1)
    Figure 0004843261
    (Rはβ−D-glucopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl(1→4)-α-L-rhamnopyranosyl残基を表わす)で示される化合物およびその塩。
  2. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とするリパーゼ阻害剤。
  3. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とする脂質吸収阻害剤。
  4. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とする抗肥満剤。
  5. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とする高脂血症改善剤。
  6. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とするニキビ改善剤。
  7. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とする医薬。
  8. 請求項1記載の式(1)で示される化合物のみを有効成分とする化粧料。
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