JP2006347952A - リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体、それからなる抗肥満薬、食品製剤及び化粧品 - Google Patents

リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体、それからなる抗肥満薬、食品製剤及び化粧品 Download PDF

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Abstract

【課題】 副作用が弱く、優れた中性脂肪減少効果を示すリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体を提供する。また、この誘導体を含有する副作用が弱く、優れた抗肥満薬、食品製剤及び化粧品を提供する。
【解決手段】 アントラキノン誘導体は、植物由来のステロイドとアントラキノンからなる化合物である。また、ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌により発酵させ、アルカリ還元化して得られる化合物である。抗肥満薬は、は中性脂肪減少効果を示すアントラキノン誘導体を主成分とするものである。化粧品は中性脂肪減少効果を示し、アントラキノン誘導体からなるものである。中性脂肪減少効果を示す食品製剤は、アントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物0.001〜0.01重量及びカキの葉の抽出物0.01〜1重量からなるものである。
【選択図】 なし

Description

この発明は、リパーゼ活性化作用、中性脂肪の減少作用、抗肥満作用、抗動脈硬化作用を有するアントラキノン誘導体、それを含有する抗肥満薬、食品製剤及び化粧品に関するものである。
肥満は、メタボリック症候群を含めた生活習慣病と密接に関連しており、飢餓に苦しむ人類が存在する一方で、肥満人口は、世界で1億6千万人ともいわれる。日本においても、平成12年の国民栄養調査によれば、2300万人が肥満又はその前段階の人口と言われている。また、肥満は、重症の場合には肥満症として疾病にも位置付けられており、薬物療法や外科療法が実施され、治療薬の開発も進められている。
さらに、肥満は、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症を代表とした生活習慣病の原因の一つであり、過剰な脂肪の蓄積が引き金と考えられている。特に、中性脂肪は、生体内でも生合成され、食事由来の中性脂肪ともに組織に蓄積されて、実質臓器の機能を低下させる。また、過剰の中性脂肪は血管内皮細胞を攻撃し、血管平滑筋細胞の働きにも影響を及ぼし、動脈硬化の一因にもなる。
中性脂肪の除去には、外科療法として脂肪吸引法が考案されているものの、一時的な対症療法であり、体質の改善には至らないため、再度の脂肪蓄積が認められる。その脂肪減少の効果は一時的であり、体液量の変化や手術による痛み、後遺症などの問題もある(例えば、非特許文献1参照。)。
中性脂肪は主として脂肪組織に蓄積されるが、その分解にはリパーゼという中性脂肪分解酵素が関与している。定常状態での活動及びアドレナリンなどの神経伝達物質刺激によりこのリパーゼの生成が誘導され、その活性が活性化される場合がある。特に、脂肪細胞内で活性化される脂肪細胞型リパーゼに注目されており、その働きを増強することが肥満の改善にもつながることから、リパーゼ活性化作用を有する物質の探索及び開発が進められているものの、産業上の利用には至っていない。
リパーゼに関する発明としては、リパーゼの安定化方法があり、中性脂肪測定試薬において、リパーゼにポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルを共存させることを特徴とするリパーゼの安定化方法について報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特定のリパーゼ基質およびリパーゼ基質可溶化剤である1,2−ジフタノイル−グリセロ−3−ホスホコリンを少なくとも含有する酵素活性測定用又はリパーゼ基質溶液およびそれを利用したリパーゼ活性測定用試薬キットについて報告されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、組換プラスミドおよびこれをベクターとして用いる異種蛋白質の分泌生産方法がみられる(例えば、特許文献3参照。)。
一方、脂質代謝に関する発明には、天然物由来の中性脂肪の低下を目的とした植物であるバナバに関しての報告があり、成分としてコロソリン酸が同定されている(例えば、特許文献4参照。)。
一方、化学合成されたリパーゼ活性化剤の報告は少なく、たとえば、デキストラン硫酸とクロフィブラートがある。しかし、デキストラン硫酸には抗凝血、下痢などの副作用が報告され、問題となるケースが多い。また、クロフィブラートやベザフィブレートについても、筋肉痛、肝臓障害、CPK値の上昇などの副作用が認められる。
ギシギシは日本古来の食用植物であり、食経験も豊富であり、その安全性が確認されている。その働きとしては、実、葉又は根に、抗酸化作用が知られている(例えば、特許文献5参照。)。しかし、中性脂肪の低下作用について調査された報告はなく、中性脂肪を減少させる有用な物質は同定されていない。
中性脂肪と化粧品に関係について皮膚の土台である皮下組織や脂肪組織を維持する化粧品の例は少ない。つまり、皮膚組織の皮下脂肪の過剰な増加は、皮膚の健康状態を左右し、血流やリンパの流れを阻害することから、皮膚における中性脂肪を適切に維持することは、重要であり、中性脂肪量を調整する化粧品は新しいコンセプトを持つ製品群になる可能性がある。
特開2002−369681 特開平11−318494 特開平5−284973 特開2002−205949 特開平6−220450 Markantonis、SLら、Clin.Ther.26、271−281、2004。
前記したように中性脂肪を減少させるため、化学合成されたリパーゼ活性化剤は、筋肉痛、血液凝固系の異常、下痢などの副作用を発生させる問題がある。
一方、天然由来の物質についてその安全性は高いものの、その効果が軽度であるという問題がある。そこで、副作用が弱く、効果の優れた中性脂肪の減少作用を呈する天然物由来物質が望まれている。
この発明は上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用を呈するリパーゼ活性化作用のあるアントラキノン誘導体を提供することである。
また、ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌と発酵させ、アルカリ還元化して得られる中性脂肪の減少作用を呈するリパーゼ活性のあるアントラキノン誘導体を提供することである。
さらに、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用を呈するリパーゼ活性化作用のあるアントラキノン誘導体を含有する副作用が弱く、優れた抗肥満薬、食品製剤及び化粧品を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、下記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体に関するものである。
Figure 2006347952
Xは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
Yは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
請求項2に記載の発明は、Xが水酸基であり、かつ、Yが水素基である下記の式(2)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体に関するものである。
Figure 2006347952
請求項3に記載の発明は、Xが水酸基であり、かつ、Yが水酸基である下記の式(3)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体に関するものである。
Figure 2006347952
請求項4に記載の発明は、Xが水酸基であり、かつ、Yがメチル基である下記の式(4)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体に関するものである。
Figure 2006347952
請求項5に記載の発明は、ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌により発酵させ、アルカリ還元化して得られる請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体に関するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる抗肥満薬に関するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物0.001〜0.01重量及びカキの葉の抽出物0.01〜1重量からなる食品製剤に関するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる化粧品に関するものである。
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項5に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体によれば、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用が発揮される。
請求項6に記載の抗肥満薬によれば、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用が発揮される。
請求項7に記載の食品製剤によれば、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用が発揮される。
請求項8に記載の化粧品によれば、副作用が弱く、優れた中性脂肪の減少作用が発揮される。
以下、この発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
まず、下記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体について説明する。
Figure 2006347952
Xは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
Yは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
ここでいうアントラキノン誘導体は、ステロイド骨格を有する物質とアントラキノン骨格を有する物質のエステル結合体であり、リパーゼに対し、優れた活性化作用を呈する。
リパーゼは酵素であり、その活性中心には、脂肪酸とグリセリンのエステル部位を認識する反応基が存在している。アントラキノン誘導体のステロイド部分の母核に結合した反応性に富んだ水酸基とアントラキノン母核の水酸基は、リパーゼの活性中心に反応し、中性脂肪を認識する部位を活性化させる。同時に、このアントラキノン誘導体はリパーゼにより分解された脂肪酸の遊離を促すことにより、中性脂肪の排泄を促進する。この2つの機序により脂肪分解のターンオーバーが活性化されるという特徴を有する。
一方、リパーゼは消化液である膵液にも含有され、膵液リパーゼは食塊の消化分解を促進する。しかし、脂肪細胞に存在するリパーゼと膵液リパーゼとはそのアミノ酸の構造と性質に著しい差異があり、前記のアントラキノン誘導体は、脂肪細胞に特有のリパーゼを特異的に活性化し、膵液のリパーゼには作用しない。
脂肪細胞に存在するリパーゼは中性、酸性、アルカリ性のいずれのpH領域でも、活性を呈する酵素である。中性脂肪とは、グリセリンと脂肪酸がエステル結合した物質であり、グリセリンに対する脂肪酸の結合数により、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドがある。
ここでいうリパーゼは、トリグリセリドに対して働き、ジグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を2分子生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を3分子生じる。
ここでいうリパーゼは、ジグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、ジグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を2分子生じる。
ここでいうリパーゼは、モノグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を生じる。生成された脂肪酸とグリセリンは細胞内で分解されてエネルギーを産生させる。
Xが水素基である場合、アントラキノン骨格が安定することから好ましい。Xが水酸基である場合、水溶性が増加することから、好ましい。Xがメチル基である場合、油溶性が増加し、アントラキノン骨格の水酸基の反応性が増加することから好ましい。
Yが水素基である場合、アントラキノン骨格が安定することから好ましい。Yが水酸基である場合、水溶性が増加することから、好ましい。Yがメチル基である場合、油溶性が増加し、アントラキノン骨格の水酸基の反応性が増加することから好ましい。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、化学的に合成することができ、さらに、植物細胞、動物細胞、酵母、微生物により生合成させて得ることができる。また、植物を発酵させて抽出して得ることができる。バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根から抽出により得ることができる。
バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、納豆菌又は枯草菌を発酵させて得ることができる。バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、納豆菌又は枯草菌を発酵させて得られた発酵物をアルカリ還元して得ることができる。このようにすることにより、生成物は還元力及び抗酸化力の強い状態で得られ、酸化に対する抵抗力と保存性が高いことから好ましい。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、液体又は粉末として得られて医薬品素材、食品素材、化粧品素材として利用できる。体内では、吸収された後、過剰量は、エステラーゼにより分解され、ステロイドとアントラキノンに分解され、さらに、肝臓において代謝されることから、安全性も高く、副作用も少ない。
医薬品素材として利用する場合、目的とするアントラキノン誘導体を分離精製することは、目的とするアントラキノン誘導体の純度が高まり、不純物を除去できる点から好ましい。
分離用担体又は樹脂により分離され、分取されることにより目的とする誘導体が得られる。分離用担体又は樹脂としては、表面が後述のようにコーティングされた、多孔性の多糖類、酸化珪素化合物、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、スチレン−ビニルベンゼン共重合体等が用いられる。0.1〜300μmの粒度を有するものが好ましく、粒度が細かい程、精度の高い分離が行なわれるが、分離時間が長い欠点がある。
例えば、逆相担体又は樹脂として表面が疎水性化合物でコーティングされたものは、疎水性の高い物質の分離に利用される。陽イオン物質でコーティングされたものは陰イオン性に荷電した物質の分離に適している。また、陰イオン物質でコーティングされたものは陽イオン性に荷電した物質の分離に適している。特異的な抗体をコーティングした場合には、特異的な物質のみを分離するアフィニティ担体又は樹脂として利用される。
アフィニティ担体又は樹脂は、抗原抗体反応を利用して抗原の特異的な調製に利用される。分配性担体又は樹脂は、シリカゲル(メルク社製)等のように、物質と分離用溶媒の間の分配係数に差異がある場合、それらの物質の単離に利用される。
これらのうち、製造コストを低減することができる点から、吸着性担体又は樹脂、分配性担体又は樹脂、分子篩用担体又は樹脂及びイオン交換担体又は樹脂が好ましい。さらに、分離用溶媒に対して分配係数の差異が大きい点から、逆相担体又は樹脂及び分配性担体又は樹脂はより好ましい。
分離用溶媒として有機溶媒を用いる場合には、有機溶媒に耐性を有する担体又は樹脂が用いられる。また、医薬品製造又は食品製造に利用される担体又は樹脂は好ましい。これらの点から吸着性担体としてダイヤイオン(三菱化学(株)社製)及びXAD−2又はXAD−4(ロームアンドハース社製)、分子篩用担体としてセファデックスLH−20(アマシャムファルマシア社製)、分配用担体としてシリカゲル、イオン交換担体としてIRA−410(ロームアンドハース社製)、逆相担体としてDM1020T(富士シリシア社製)がより好ましい。これらのうち、ダイヤイオン、セファデックスLH−20及びDM1020Tはさらに好ましい。
得られた抽出物は、分離前に分離用担体又は樹脂を膨潤化させるための溶媒に溶解される。その量は、分離効率の点から抽出物の重量に対して1〜50倍量が好ましく、3〜20倍量がより好ましい。分離の温度としては物質の安定性の点から4〜30℃が好ましく、10〜25℃がより好ましい。
分離用溶媒には、水、又は、水を含有する低級アルコール、親水性溶媒、親油性溶媒が用いられる。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールが用いられるが、食用として利用されているエタノールが好ましい。セファデックスLH−20を用いる場合、分離用溶媒には低級アルコールが好ましい。シリカゲルを用いる場合、分離用溶媒にはクロロホルム、メタノール、酢酸又はそれらの混合液が好ましい。
ダイヤイオン及びDM1020Tを用いる場合、分離用溶媒はメタノール、エタノール等の低級アルコール又は低級アルコールと水の混合液が好ましい。
リパーゼ活性化作用を指標として目的とするアントラキノン誘導体を含む画分を採取して乾燥又は真空乾燥により溶媒を除去し、目的とするアントラキノン誘導体を粉末又は濃縮液として得ることは溶媒による影響を除外できることから、好ましい。
次に、下記の式(2)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体について説明する。
Figure 2006347952
ここで示されるアントラキノン誘導体は、前記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体で、Xが水酸基であり、かつ、Yが水素基である物質である。
ここでいうアントラキノン誘導体は、ステロイド骨格を有する物質とアントラキノン骨格を有する物質のエステル結合体であり、リパーゼに対し、優れた活性化作用を呈する。
リパーゼは酵素であり、その活性中心には、脂肪酸とグリセリンのエステル部位を認識する反応基が存在している。リパーゼの反応基は、前記に示すアントラキノン誘導体のステロイド部分の反応性に富んだ水酸基とアントラキノン母核の水酸基により認識部位が活性化される。同時に、アントラキノン誘導体はリパーゼにより分解された脂肪酸の遊離を促し、脂肪分解のターンオーバーを活性化させるという特徴がある。
また、リパーゼは消化液である膵液にも含有され、食塊の消化分解を促進する。しかし、脂肪細胞に存在するリパーゼとは、性質が異なり、ここでいうアントラキノン誘導体は、脂肪細胞に特有のリパーゼに特異的であり、膵液のリパーゼには作用しない。
ここでいうアントラキノン誘導体は水酸基が多いことから、より酵素活性が活性化され、脂肪酸の排泄能力も高く、より優れたリパーゼ活性化作用を呈する。
ここでいうリパーゼとは、中性脂肪を分解する酵素であり、中性、酸性、アルカリ性のいずれのpH領域でも、活性を呈する酵素である。中性脂肪とは、グリセリンと脂肪酸がエステル結合した物質であり、グリセリンに対する脂肪酸の結合数により、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドがある。
ここでいうリパーゼは、脂肪組織内で、トリグリセリドに対して働き、ジグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を2分子生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を3分子生じる。
ここでいうリパーゼは、ジグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、ジグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を2分子生じる。
ここでいうリパーゼは、モノグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を生じる。生成された脂肪酸とグリセリンは細胞内で分解されてエネルギーを産生させる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、化学的に合成することができ、また、植物細胞、動物細胞、酵母、微生物により生合成させて得ることができる。また、植物を発酵させて抽出して得ることができる。バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根から抽出により得ることができる。
化学合成する場合、ステロイド化合物とアントラキノンを金属などの触媒により重合することができる。
生合成する場合、ギシギシの根の抽出物より得られたアントラセン化合物とステロイド化合物を食品加工用リパーゼ、たとえば、名糖産業のリパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼAL、アマノエンザイム製リパーゼM「アマノ」10、リパーゼA「アマノ」6、リパーゼF−AP15とともに、反応させ、イオン交換樹脂により精製することにより、得られる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、酒精酵母、枯草菌又は納豆菌を発酵させて得ることができる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、酒精酵母、枯草菌又は納豆菌を発酵させて得られた発酵物をアルカリ還元して得ることができる。このようにすることにより、還元力及び抗酸化力の強い状態で得られ、保存性が高いことから好ましい。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、液体、固体又は粉末として得られ、医薬品素材、食品素材、化粧品素材として利用できる。
体内では、胃酸や消化酵素によっては分解されず、小腸上皮細胞より脂質輸送系を介して吸収される。主として、リンパ流に乗って脂肪組織に運ばれて、効果を発揮する。過剰に摂取した場合、血中のエステラーゼによりステロイドとアントラキノンに分解され、さらに、肝臓において代謝され、より安全な物質に他社されて、尿中に排泄されることから、安全性も高く、副作用も少ない。
次に、下記の式(3)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体について説明する。
Figure 2006347952
ここで示されるアントラキノン誘導体は、前記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体で、Xが水酸基であり、かつ、Yが水酸基である物質である。
ここでいうアントラキノン誘導体は、ステロイド骨格を有する物質とアントラキノン骨格を有する物質のエステル結合体であり、リパーゼに対し優れた活性化作用を呈し、中性脂肪を分解する。
リパーゼの活性中心には、脂肪酸とグリセリンのエステル部位を認識する反応基が存在している。リパーゼの反応基は、前記に示すアントラキノン誘導体のステロイド部分の反応性に富んだ水酸基とアントラキノン母核の水酸基により認識部位が活性化される。同時に、アントラキノン誘導体はリパーゼにより分解された脂肪酸の遊離を促し、ターンオーバーを活性化させるという特徴がある。
また、リパーゼは消化液である膵液にも含有され、食塊の消化分解を促進する。しかし、脂肪細胞に存在するリパーゼとは、性質が異なり、ここでいうアントラキノン誘導体は、脂肪細胞に特有のリパーゼを特異的に活性化し、膵液のリパーゼには作用しない。
ここでいうアントラキノン誘導体は水酸基が多いことから、より酵素活性が活性化され、脂肪酸の排泄能力も高く、より優れたリパーゼ活性化作用を呈する。
ここでいうリパーゼは、中性脂肪を分解する酵素であり、中性、酸性、アルカリ性のいずれのpH領域でも、活性を呈する酵素である。中性脂肪とは、グリセリンと脂肪酸がエステル結合した物質であり、グリセリンに対する脂肪酸の結合数により、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドがある。
ここでいうリパーゼは、脂肪組織内で、トリグリセリドに対して働き、ジグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を2分子生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を3分子生じる。
ここでいうリパーゼは、ジグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、ジグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を2分子生じる。
ここでいうリパーゼは、モノグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を生じる。
生成された脂肪酸とグリセリンは細胞内で分解されてエネルギーを産生させる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、化学的に合成することができ、さらに、植物細胞、動物細胞、酵母、微生物により生合成させて得ることができる。また、植物を発酵させて抽出して得ることができる。バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根から抽出により得ることができる。
前記のアントラキノン誘導体を生合成する場合、ギシギシの根の抽出物より得られたアントラセン化合物とステロイド化合物を食品加工用リパーゼ、たとえば、名糖産業のリパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼAL、アマノエンザイム製リパーゼM「アマノ」10、リパーゼA「アマノ」6、リパーゼF−AP15とともに、反応させ、イオン交換樹脂により精製することにより、得られる。
前記のアントラキノン誘導体を生合成する場合、バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、枯草菌又は納豆菌を発酵させて得ることができる。
前記のアントラキノン誘導体を生合成する場合、バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母、枯草菌又は納豆菌を発酵させて得られた発酵物をアルカリ還元して得ることができる。このようにすることにより、還元力及び抗酸化力の強い状態で得られ、保存性が高いことから好ましい。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、液体又は粉末として得られて医薬品素材、食品素材、化粧品素材として利用できる。
この誘導体は、体内に吸収された後、過剰量は、エステラーゼにより分解され、ステロイドとアントラキノンに分解され、さらに、肝臓において代謝されることから、安全性も高く、副作用も少ない。
次に、下記の式(4)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体について説明する。
Figure 2006347952
ここで示されるアントラキノン誘導体は、前記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体で、Xが水酸基であり、かつ、Yがメチル基である物質である。
ここでいうアントラキノン誘導体は、ステロイド骨格を有する物質とアントラキノン骨格を有する物質のエステル結合体であり、リパーゼに対し、優れた活性化作用を呈する。
リパーゼは酵素であり、その活性中心には、脂肪酸とグリセリンのエステル部位を認識する反応基が存在している。リパーゼの反応基は、前記に示すアントラキノン誘導体のステロイド部分の反応性に富んだ水酸基とアントラキノン母核の水酸基により認識部位が活性化され。同時に、アントラキノン誘導体はリパーゼにより分解された脂肪酸の遊離を促し、ターンオーバーが活性化されるという特徴がある。さらに、アントラキノン母核のメチル基が脂肪酸排泄を増加させるという特徴がある。
また、リパーゼは消化液である膵液にも含有され、食塊の消化分解を促進する。しかし、脂肪細胞に存在するリパーゼとは、性質が異なり、ここでいうアントラキノン誘導体は、脂肪細胞に特有のリパーゼに特異的であり、膵液のリパーゼには作用しない。
ここでいうアントラキノン誘導体は水酸基が多いことから、より酵素活性が活性化され、脂肪酸の排泄能力も高く、より優れたリパーゼ活性化作用を呈する。
ここでいうリパーゼとは、中性脂肪を分解する酵素であり、中性、酸性、アルカリ性のいずれのpH領域でも、活性を呈する酵素である。中性脂肪とは、グリセリンと脂肪酸がエステル結合した物質であり、グリセリンに対する脂肪酸の結合数により、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドがある。
ここでいうリパーゼは、脂肪組織でトリグリセリドに対して働き、ジグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を2分子生じる。又は、トリグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を3分子生じる。
ここでいうリパーゼは、ジグリセリドに対して働き、モノグリセリドと脂肪酸を生じる。又は、ジグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を2分子生じる。
ここでいうリパーゼは、モノグリセリドに対して働き、グリセリンと脂肪酸を生じる。生成された脂肪酸とグリセリンは細胞内で分解されてエネルギーを産生させる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、化学的に合成することができ、さらに、植物細胞、動物細胞、酵母、微生物により生合成させて得ることができる。また、植物を発酵させて抽出して得ることができる。バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根から抽出により得ることができる。
生合成する場合、ギシギシの根の抽出物より得られたアントラキノン化合物とステロイド化合物を食品加工用リパーゼ、たとえば、名糖産業のリパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼAL、アマノエンザイム製リパーゼM「アマノ」10、リパーゼA「アマノ」6、リパーゼF−AP15とともに、反応させ、イオン交換樹脂により精製することにより、得られる。
バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母又は納豆菌を発酵させて得ることができる。
バナバの葉、茎又は根、ギシギシの実、葉又は根、大豆とともに、乳酸菌、ビール酵母又は納豆菌を発酵させて得られた発酵物をアルカリ還元して得ることができる。このようにすることにより、還元力及び抗酸化力の強い状態で得られ、保存性が高いことから好ましい。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、液体又は粉末として得られて医薬品素材、食品素材、化粧品素材として利用できる。
この誘導体は、体内に吸収された後、過剰量は、エステラーゼにより分解され、ステロイドとアントラキノンに分解され、さらに、肝臓において代謝されることから、安全性も高く、副作用も少ない。
次に、ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌により発酵させ、アルカリ還元化して得られる請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体について説明する。
得られるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、前記に記載のアントラキノン誘導体のいずれかである。
用いられるギシギシの実、葉又は根は、ギシギシの実、葉又は根であるが、同じタデ科ギシギシに属する植物であるスイバ、ヒメスイバ、アレチギシギシ、エゾノギシギシの実、葉又は根である。このうち、根は、一年中得ることができることから、安定的に産生できる点から好ましい。
ギシギシの実、葉又は根は粉砕され、粉砕物とされる。粉砕の前に、洗浄し、シュウ酸などの塩類を除くために、アクを除去させることは好ましい。粉砕には、すりこぎ、ハサミ、家庭用ミキサー、業務用ミキサーなどが用いられる。
ギシギシは、日本産、海外産のいずれでも用いられる。新鮮なものが得られることから、日本産が好ましいが、乾燥したものも用いられる。
大豆の粉砕物は、日本産、中国産、アメリカ産などの海外産のいずれも、用いられ、乾燥した後、ミキサーで粉砕して用いられる。
ここで用いる納豆菌は、枯草菌の一種であり、古来より日本人の食生活に関与してきた有用菌であり、その安全性も担保されている。
ここでは、食品加工用に用いられるものが好ましく、糖質、脂質、たんぱく質、ポリフェノール、ステロイド、アントラキノン、有機酸を修飾させて生合成を行う働きがある微生物であり、その発酵生成物の安全性は既に確認されている。
この発酵により、ステロイドとアントラキノンが納豆菌と反応し、目的とする誘導体が生合成の結果として得られる。このような過程で得られたものは、天然物質から生成されるものであり、化学的に合成されたものではないことから、有害な触媒や溶媒を含有しないものであり、その安全性は高い。
ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌の混合の比率は、ギシギシの実、葉又は根の粉砕物1重量に対し、大豆の粉砕物は0.5〜3重量、納豆菌は、0.001〜0.01重量である。
ギシギシの実、葉又は根の粉砕物1重量に対し、大豆の粉砕物が0.5重量を下回る場合、発酵が進まないおそれがあり、大豆の粉砕物が3重量を上回る場合、過剰の発酵により、生成されるアントラキノン誘導体が分解されて収率が少なくなるおそれがある。
ギシギシの実、葉又は根の粉砕物1重量に対し、納豆菌が0.5重量を下回る場合、発酵が進まないおそれがあり、納豆菌が3重量を上回る場合、過剰の発酵により、生成されるアントラキノン誘導体が分解されて収率が少なくなるおそれがある。
発酵は、清浄な発酵タンク、ボトル、瓶などの容器で実施され、適量な精製水とともに、仕込まれる。発酵の温度は、5〜30℃が好ましく、発酵時間は24時間〜72時間が好ましい。
発酵の判定は、目的とするアントラキノン誘導体またはその酸化物の生成を指標とする。すなわち、質量分析器付き高速液体クロマトグラフィ(HPLC、島津製作所)に、発酵液を供し、分析し、目的とするアントラキノン誘導体またはその酸化物量を求める。
得られた発酵液から固形物を除外するために、ろ紙又は珪藻土によるろ過を行うことが好ましい。このようにしてアントラキノン誘導体を含む発酵液が得られる。
得られた発酵液は、アントラキノン誘導体を安定化させるために、アルカリ還元化される。アルカリ還元化によりアントラキノン母核が酸化型のキノン型から水酸型になる。このアルカリ還元化にはアルカリ還元装置を用いることが好ましい。
このアルカリ還元装置としては、株式会社ゼノン製の家庭用電解水生成装置であるセルラキッス、アクアステラ、アリビオ、日本トリム社製の、TI−700型、TI−800型などが用いられる。
前記の発酵液を配管に流してアルカリ還元装置に供して得られる。目的とするリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体が液体として得られる。また、この液体を凍結乾燥装置、たとえば、日本エフディ製凍結乾燥機、株式会社ユスジマ製凍結乾燥機、東洋技研製TGD−250LF2などに供し、粉末として、アントラキノン誘導体が得られる。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、液体又は粉末として得られて医薬品素材、食品素材、化粧品素材として利用できる。
この誘導体は、体内に吸収された後、過剰量は、エステラーゼにより分解され、ステロイドとアントラキノンに分解され、さらに、肝臓において代謝されることから、安全性も高く、副作用も少ない。
目的とするアントラキノン誘導体を分離精製することは、目的とするアントラキノン誘導体の純度が高まり、不純物を除去できる点から好ましい。分離用担体又は樹脂により分離され、分取されることにより目的とする誘導体を得ることは好ましい。
分離用担体又は樹脂としては、表面がコーティングされた、多孔性の多糖類、酸化珪素化合物、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、スチレン−ビニルベンゼン共重合体等が用いられる。適切な分離用溶媒により分離し、精製され、溶媒を除去して目的とするアントラキノン誘導体を得ることは好ましい。
次に、このリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる抗肥満薬について説明する。
ここでいうリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体とは、前記に記載のアントラキノン誘導体である。
この抗肥満薬はリパーゼを活性化することにより、中性脂肪を減少させるという優れた抗肥満薬である。また、肥満による生活習慣病の予防にも、効果的である。
医薬品として経口剤又は塗布剤などの非経口剤として利用され、医薬部外品としては、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、石鹸、塗布剤、スリミングゲル剤、歯磨き粉等に配合されて利用される。
経口剤としては、錠剤、カプセル剤、散剤、シロップ剤、ドリンク剤等が挙げられる。前記の錠剤及びカプセル剤に混和される場合には、結合剤、賦形剤、膨化剤、滑沢剤、甘味剤、香味剤等とともに用いることができる。前記の錠剤は、シェラック又は砂糖で被覆することもできる。また、前記のカプセル剤の場合には、上記の材料にさらに油脂等の液体担体を含有させることができる。前記のシロップ剤及びドリンク剤の場合には、甘味剤、防腐剤、色素香味剤等を含有させることができる。
非経口剤としては、軟膏剤、クリーム剤、水剤等の外用剤の他に、注射剤が挙げられる。外用剤の基材としては、ワセリン、パラフィン、油脂類、ラノリン、マクロゴールド等が用いられ、通常の方法によって軟膏剤やクリーム剤等とすることができる。注射剤には、液剤があり、その他、凍結乾燥剤がある。これは使用時、注射用蒸留水や生理食塩液等に無菌的に溶解して用いられる。
これらの抗肥満薬中における前記のアントラキノン誘導体の含有量は、0.1〜20重量%が好ましく、1〜15重量%がより好ましく、5〜10重量%がさらに好ましい。前記のアントラキノン誘導体の含有量が0.1重量%未満の場合には、含有量が少なすぎることから作用を十分に発揮することができない。また、20重量%を越える場合には、製剤の安定性に寄与している成分の含有量が相対的に低下する。
前記の抗肥満薬は、他の抗肥満薬や脂質改善薬と併用することができる。たとえば、持田製薬製のイコサペンタエン酸エチル(エパデール)と併用することにより異なる作用機序により相乗的な中性脂肪の減少効果が得られることから好ましい。
前記の抗肥満薬は、糖尿病の治療に糖尿病治療剤とともに用いることは、肥満が糖尿病の原因の一つであることから、その病因を除外できることから好ましい。
前記の抗肥満薬は、高血圧症の治療に、降圧剤とともに用いることは、肥満が高血圧の原因の一つであることから、その病因を除外できることから好ましい。
次に、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物0.001〜0.01重量及びカキの葉の抽出物0.01〜1重量からなる食品製剤について説明する。
原料として用いるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体は、前記のアントラキノン誘導体である。
原料として用いるバナバの葉の抽出物は、バナバの葉から水、湯、エタノール、または脂肪により抽出されて得られるものである。成分として、コロソリン酸、ステロイド、食物線維、ボリフェノール、精油成分を含有するものである。この抽出物は、液体又は粉末として得られる。このバナバの葉の抽出物は、食品製剤の退色防止作用を有する。
原料として用いるカキの葉の抽出物は、カキの葉から水、湯、エタノール、または脂肪により抽出されて得られるものである。カキは、カキノキ科植物であり、カキノキ科カキノキ属である富有柿、次郎柿、平核無柿、甲州百目柿、四溝柿、堂上蜂屋柿、しなの柿、ぶどう柿、ろうあ柿、老鴉柿、姫柿、ろうや柿の葉が用いられる。このうち、富有柿、次郎柿、平核無柿、甲州百目柿、四溝柿、堂上蜂屋柿の葉は、ポリフェノール含量が高いことから、好ましい。
この成分として、カテキン、ステロイド、食物線維、ポリフェノール、精油成分を含有するものである。この抽出物は、液体又は粉末として得られる。これらのカキの葉の成分のうち、特に、ポリフェノールとカテテキンは、食品製剤の腐食を防止する作用を有することから好ましい。
得られる食品製剤は、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物0.001〜0.01重量及びカキの葉の抽出物0.01〜1重量を含有するものである。
リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物の重量が0.001重量を下回る場合、バナバによる退色防止効果が発揮されないおそれがあり、バナバの葉の抽出物の重量が0.01重量を上回る場合、食品としての剤形が整えられないおそれがある。
リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、カキの葉の抽出物の重量が0.01重量を下回る場合、食品製剤の腐食防止効果が発揮されないおそれがあり、カキの葉の抽出物の重量が1重量を上回る場合、食品としての剤形が整えられないおそれがある。
ここでいう食品製剤とは、ヒトが摂取する一般食品、健康食品に加えて、動物のための飼料やペット用の餌やサプリメントとして利用されるものである。
その場合、種々の食品素材又は飲料品素材に添加することによって、例えば、粉末状、錠剤、液状(ドリンク剤等)、カプセル状等の形状の食品製剤とすることができる。また、基材、賦形剤、添加剤、副素材、増量剤等を適宜添加してもよい。
前記の食品製剤は、1日数回に分けて経口摂取される。1日の摂取量は0.1〜10gが好ましく、0.3〜5gがより好ましく、0.5〜3gがさらに好ましい。1日の摂取量が、0.1gを下回る場合、十分な効果が発揮されないおそれがある。1日の摂取量が、10gを越える場合、コストが高くなるおそれがある。上記の他に、飴、せんべい、クッキー、飲料、粉末等の形態で使用することができる。
この食品製剤は、ステロイドとアントラキノンから構成されることから、脂溶性が高くなり、消化管からの吸収性に優れ、かつ、吸収された後、リンパ流を流れる。これによりリンパの中の中性脂肪が分解されることから好ましい。
また、脂肪細胞の細胞膜に結合して持続性が高い特長を有する。さらに、過剰量は血中のエステラーゼなどの酵素により分解されることから、安全性が高い。
得られた食品製剤は、保健機能食品として、栄養機能商品や特定保健用食品として利用されることは好ましい。
得られた食品製剤をイヌやネコなどのペットに利用する場合、カキの葉の抽出物に消臭作用や抗菌作用があることから、中性脂肪分解の効果に加えて家庭内で飼育しているペットの糞便対策にも好ましい。
次に、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる化粧品について説明する。ここでいう化粧品は、ヒトのために用いられる化粧品に加えて、ペットや動物に用いるものも含まれる。この化粧品は、皮下組織の脂肪細胞に働き、脂肪酸を遊離して、その脂肪酸は皮膚細胞のターンオーバーの活性化に利用される。
化粧品として常法に従って界面活性化剤、溶剤、増粘剤、賦形剤等とともに用いることができる。例えば、油溶性クリーム、毛髪用ジェル、洗顔剤、美容液、化粧水等の形態とすることができる。化粧品の形態は任意であり、溶液状、クリーム状、ペースト状、ゲル状、ジェル状、固形状又は粉末状として用いることができる。
化粧品として1日数回に分けて塗布、清拭又は噴霧される。1日の使用量は0.01〜5gが好ましく、0.05〜3gがより好ましく、0.1〜1gがさらに好ましい。1日の使用量が、0.01gを下回る場合、十分な効果が発揮されないおそれがある。1日の使用量が、5gを越える場合、コストが高くなるおそれがある。
得られた化粧品は、皮膚の脂肪を減少させ、引き締め効果が期待され、産生される脂肪酸は真皮及び皮下組織の線維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生を亢進させる。また、医薬部外品としても利用される。
以下、前記実施形態を実施例及び試験例を用いて具体的に説明する。
日本で栽培されたギシギシ、つまり学名ルメックス ジャポニカスの根を採取して、水洗した。水にさらしてシュウ酸などの塩類からなるアクを抜いた。これをミキサー(クイジナート製)に供してギシギシの粉砕物を得た。
また、北海道産大豆をミキサー(クイジナート製)に供し、大豆の粉砕物を得た。ギシギシの粉砕物1kgに、大豆粉砕物1kg、粉末納豆菌(納豆素本舗製)50gを発酵タンク(滅菌された発酵用丸形20リットルタンク)に供し、精製水10kgを添加し、攪拌後、15〜28℃の温度範囲で発酵させた。
発酵過程の途中段階で5回良く攪拌した。発酵終了の判定には、目的とするアントラキノン誘導体またはその酸化物の生成を指標とした。その方法は、質量分析器付き高速液体クロマトグラフィ(HPLC、島津製作所)に発酵液を供して分析し、目的とする物質の生成を確認した。
その結果、発酵48時間後に、目的とするアントラキノン誘導体が十分量生成されたため、発酵時間を48時間とし、発酵を終了させるため、水冷した。
得られた発酵液を珪藻土を敷いたろ過器に供し、ろ過した。得られたろ過液をセルラキッス(株式会社ゼノン製)に供し、電気的にアルカリ還元化させた。得られたアルカリ還元物を日本エフディ製の凍結乾燥機に供し、目的とするアントラキノン誘導体を粉末として238g得た。
以下に、アントラキノン誘導体の構造解析に関する試験方法及び結果について説明する。
(試験例1)
上記のように得られた粉末を溶解し、質量分析器付き高速液体クロマトグラフィ(HPLC、島津製作所)で分析し、さらに、核磁気共鳴装置(NMR、ブルカー製、AC−250)で解析した。その結果、目的とするアントラキノン誘導体が構造解析により同定された。
以下に、脂肪由来リパーゼを用いたリパーゼ活性の測定試験について述べる。
(試験例2)
和光純薬製のヒト由来白色脂肪細胞培養キットを購入し、培養することにより増殖させ、ヒト由来脂肪細胞とした。得られた脂肪細胞を精製水を添加し、超音波装置により破壊して脂肪細胞ホモジネートを得た。これをヒト由来リパーゼの源とした。この脂肪細胞ホモジネートについてカイノスオートシリーズのリパーゼ活性測定試薬を用いて555nmの吸光度を測定することにより、リパーゼ活性を求めた。その結果、前記の脂肪細胞ホモジネートには高いリパーゼ活性が認められた。
次に、以下のように、アントラキノン誘導体によるリパーゼ活性化効果を確認した。すなわち、試験管に0.1Mリン酸緩衝液pH6.8の2mL、実施例1で得られたアントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg又は1mgを1mLの水に懸濁した溶液を添加し、さらに、前記の脂肪細胞ホモジネートを1mL添加した。
これに、レシチン由来中性脂肪(和光純薬製)10mgを懸濁させて添加した。この試験管を30℃で1時間加温した。その後、この液にリパーゼ活性測定試薬(カイノスオートシリーズ)を添加して、555nmの吸光度を測定することによりリパーゼ活性を求めた。なお、実施例1で得られたアントラキノン誘導体の代わりに水を添加した対照群とのリパーゼ活性を比較した。
その結果、実施例1で得られたアントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg及び1mgのリパーゼ活性値は、対照群の値に比し、それぞれ149%、231%及び477%であった。実施例1で得られたアントラキノン誘導体により、リパーゼ活性化効果が認められた。
以下に、SCIDマウスとヒト由来脂肪細胞を用いた脂肪減少効果の試験について説明する。
(試験例3)
ここで用いたSCIDマウスとは重症複合免疫不全マウスであり、免疫機能が低下していることから、種々のヒト由来細胞や組織が移植可能で、ヒト由来脂肪細胞を体内で増殖及び成育させることができる。
このSCIDマウスの背部に、前記のように培養したヒト由来脂肪細胞10万個を移植した。餌としてマウス飼育用固形試料を食べさせた。移植の翌日より、実施例1で得られたアントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg及び1mgを水に懸濁して10日間、経口投与した。なお、対照群には、水を投与した。
1群の動物数を5匹とし、投薬10日後に、エーテル麻酔下で、腹部動脈より採血し、遠心分離して得られた血清を用いて血中中性脂肪量を和光純薬製キット(アセチルアセトン法)にて測定した。
その結果、対照群の血中中性脂肪値に比し、アントラキノン誘導体を0.01mg、0.1mg及び1mg投与したSCIDマウスの血中の中性脂肪値は、平均値としてそれぞれ79%、75%及び67%となり、アントラキノン誘導体による血中の中性脂肪値の減少効果が確認された。この結果から、実施例1で得られたアントラキノン誘導体は、中性脂肪を減少させる効果が確認された。
また、対照群の値に比し、アントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg及び1mg投与の背部に移植したヒト由来脂肪組織の重量は、それぞれ、90%、76%及び55%となり、脂肪組織の減少効果も認められた。
さらに、対照群の値に比し、アントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg及び1mg投与の体重は、それぞれ、93%、82%及び72%であり、体重の減少効果も認められた。
なお、対照群の値に比し、アントラキノン誘導体0.01mg、0.1mg及び1mg投与の血糖値は、それぞれ、95%、88%及び78%であり、血糖値の減少効果も認められた。これらの結果から、実施例1で得られたアントラキノン誘導体には、体重減少、脂肪減少、血糖値減少の効果が認められた。しかし、投薬期間の症状、その他の臓器には肉眼的に異常は認められず、毒性は確認できなかった。
次に、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる抗肥満薬の実施例について説明する。
清浄な溶解槽に、前記の実施例1で得られたアントラキノン誘導体50g、ラノリン300g、マクロゴールド200g、ミツロウ20g、オゾケライト30gを添加し、1時間溶解した。これを混練機に供し、混合した。これを再度、溶解槽で溶解して、過熱し、脱気装置により脱気させて、目的とする抗肥満薬550gを軟膏剤として得た。
以下に、抗肥満薬を用いた試験について説明する。
(試験例4)
前記の実施例2で得られた抗肥満薬を用いた臨床試験を実施した。肥満度(BMI)28.0以上、体脂肪率30.0%以上の女性10名に、前記の実施例2で得られた抗肥満薬を腹部に10gを供し、塗布した。塗布は一日一回とし、30日間行った。塗布30日後に、体脂肪率、体重、血中中性脂肪値を測定した。
その結果、塗布30日後の平均値は塗布前に比し、肥満度については51%低下し、体脂肪率については42%低下した。また、血中中性脂肪量については28%減少した。これらの結果、実施例2の抗肥満薬は、肥満に対して改善効果を発揮することが確認できた。
なお、血糖値も11%の低下が認められた。一方、自覚症状、血液検査値、その他の血液生化学検査などには、異常は認められず、抗肥満薬の安全性が確認された。
以下に、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体、バナバの葉の抽出物及びカキの葉の抽出物からなる食品製剤の実施例について説明する。
食品用混合機(NV型、西村製作所製)に前記の実施例1で得られたリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体の粉末10gに対し、バナバの葉の抽出物の粉末0.1g及びカキの葉の抽出物の粉末1g、ステビア粉末(ダイエーワーク製)3g、食用セルロース(旭化成製)180g、アスコルビン酸(武田食品製)0.01gの比率で添加し、混合した。これを常法によりブタゼラチン由来1号カプセル(カプスゲル製)に300mgずつ充填し、食品製剤を得た。
以下に、中性脂肪の高い方に対する食品製剤の試験について説明する。
(試験例5)
150〜200mg/dLの中性脂肪値を示す男性4名及び女性4名に、実施例3で得られた食品製剤を毎食後に3錠(900mg)ずつ、1日3回、28日間摂取させた。試験実施前及び摂取28日間後の血中中性脂肪値を検査した。
その結果、実施例3の食品製剤の摂取は、摂取前に比して中性脂肪値が男性の平均値で20%、女性の平均値で23%、いずれも減少させた。また、血糖値も男性の平均値で10%、女性の平均値で12%、いずれも減少が認められた。なお、食品製剤摂取による体調の変化はなく、血液検査、その他の血液生化学検査、尿検査の検査値にも、いずれも、副作用は認められなかった。
以下に、リパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる化粧品の実施例について説明する。
化粧品用混合機にモノステアリン酸ポリエチレングリコール1g、親油型モノステアリン酸グリセリン1g、馬油エステル2g及びオレイン酸3gを加熱し、溶解した。得られた溶液に、実施例1で得られたアントラキノン誘導体の粉末20g、プロピレングリコール2g、グリチルリチン酸ジカリウム0.1g、α−トコフェロール0.1g及び精製水70gを添加した。これらを溶解した後、冷却して化粧品として乳液を得た。対照の化粧品として実施例1で得られたアントラキノン誘導体の粉末を除外した乳液を調製した。
以下に、化粧品の効果及び副作用について評価した試験例を示す。
(試験例6)
33〜50才の健常女性の10人に、実施例4で得られた乳液10mLを顔面右半分に、14日間塗布した。顔面左半分にはアントラキノン誘導体の粉末を除外した乳液を塗布した。塗布前及び塗布14日に、顔面左右それぞれの水分保持力(インテグラル製、CM825)及び皮膚弾性力(インテグラル製、衝撃波測定装置、RVM600)を測定した。
その結果、顔面左半分に比し、実施例4の化粧品を塗布した顔面右半分の水分保持力及び皮膚弾性力は、それぞれ112%及134%といずれの値も改善された。皮膚弾性力は皮膚の脂肪組織とコラーゲン量に依存し、皮下脂肪が過剰であると水分保持力が低下し、弾性も低下した。また、皮下脂肪の量が適切であれば、水分保持力と弾性力が向上することが判明している。
これらの結果は、実施例4の化粧品は皮下脂肪量を調整することにより、水分保持力と弾性力が向上されることが確認された。また、この化粧品の塗布による副作用は認められなかった。
本発明で得られる副作用が弱い、優れた中性脂肪の減少作用を発揮するリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体によれば、中性脂肪の高めの状態を改善する治療効果、発症の予防効果や肌改善効果が期待される。本発明のアントラキノン誘導体は、医薬品、食品製剤、化粧品に利用され、生活習慣病や肌の健康に悩む国民の生活を改善できる。したがって、本件は、医薬業界、食品業界、化粧品業界の発展に貢献できる発明である。

Claims (8)

  1. 下記の式(1)で示されるリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体。
    Figure 2006347952
    Xは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
    Yは、水素基、水酸基、メチル基のいずれから選択される一つ。
  2. Xが水酸基であり、かつ、Yが水素基である下記の式(2)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体。
    Figure 2006347952
  3. Xが水酸基であり、かつ、Yが水酸基である下記の式(3)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体。
    Figure 2006347952
  4. Xが水酸基であり、かつ、Yがメチル基である下記の式(4)で示される請求項1に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体。
    Figure 2006347952
  5. ギシギシの実、葉又は根の粉砕物、大豆の粉砕物を納豆菌により発酵させ、アルカリ還元化して得られる請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体。
  6. 請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる抗肥満薬。
  7. 請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体1重量に対し、バナバの葉の抽出物0.001〜0.01重量及びカキの葉の抽出物0.01〜1重量からなる食品製剤。
  8. 請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のリパーゼ活性化作用を呈するアントラキノン誘導体からなる化粧品。
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