JP4842451B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプに連通されるアンロード通路に、ブーム用などのアクチュエータに圧油を給排する方向切換弁を設けた建設機械の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の建設機械を用いた作業として、例えば掘削作業があり、この掘削作業時にブームを起倒動作させることが行われる。このブームの起倒動作の1つに、ブーム用アクチュエータの微調整がある。この微調整は方向切換弁のスプールをパイロット操作弁を介して移動させることにより行われる。また、方向切換弁の開口面積とスプールストロークとの関係は直線ではなく、ストロークの増加と共に開口面積が級数的に増加する曲線となっており、ブーム用アクチュエータの微調整は、ポンプとアクチュエータとの間の開口面積が小さいところで行われる。そのため、エンジンアイドリング時のように方向切換弁に供給される流量が少ないとき、アクチュエータの微調整を行おうとすると、流量が不足しているため、所望のアクチュエータ作動速度が得られない。そこで、操作者はパイロット操作弁のレバーを介してスプールを移動させて、ポンプとアクチュエータとの間の開口面積を大きくして流量を多くしようとする。しかしながら、ストロークが大きくなるほど、ポンプとアクチュエータとの間の開口面積の変化率が大きくなるから、僅かなレバー操作で流量が大きく変化して、微調整が難しくなる。
【0003】
そこで、特開平6−117409号公報に開示されるように、方向切換弁の下流側アンロード通路の圧力が低下したとき、流量が不足しているものとみなし、可変ポンプの吐出量を増加させるもの油圧回路が提案されている。しかしながら、可変ポンプの吐出流量を増加させると、エネルギーを消費することから、改善の余地がある。
【0004】
また、ブーム用の方向切換弁においては、ブーム下げ状態で、自重で降下しているときも、ブーム用アクチュエータ(油圧シリンダ)に掘削状態と同圧の圧油を供給しており、この場合もエネルギーを無駄に消費していて、改善の余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、エネルギーの消費を低減できる建設機械の油圧回路を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、ポンプに連通されるアンロード通路に、アクチュエータに圧油を給排する方向切換弁を設けた建設機械の油圧回路であって、前記方向切換弁は、前記アンロード通路に接続される連通ポートと、前記アンロード通路の上流側から分岐するポンプポートと、タンクに連通されるタンクポートと、前記アクチュエータに連通される二つのアクチュエータポートとを有するとともに、前記連通ポートを連通させ、前記アクチュエータポートを遮断する中立位置と、前記連通ポートを絞りながら、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続する切換位置とを有するものであって、前記アンロード通路における前記方向切換弁よりも下流側の部分である下流側アンロード通路に、前記方向切換弁が前記切換位置にあるとき、前記下流側アンロード通路の圧力が所定値以下になると、前記下流側アンロード通路を通過する流量を減少させる流量減少手段を設けたことを特徴とするものである。請求項1の構成によれば、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続し、アクチュエータの微調整を行う場合、前記下流側アンロード通路の圧力が所定値以下になると、流量減少手段により下流側アンロード通路が絞られ、エンジンの回転数を上げポンプの吐出流量を増すことなく、ポンプポートに供給される流量を増やすことができる。
【0007】
請求項2の構成は、請求項1の構成において、前記流量減少手段は、前記下流側アンロード通路に設けられ、絞りの程度が切り換え可能な絞り弁と、前記下流側アンロード通路の圧力が小さくなると、前記絞り弁を絞り側に作動させるパイロット圧を作用させるパイロット弁とからなる。請求項2の構成によれば、絞り弁とパイロット弁の簡単な構成により、下流側アンロード通路を絞って、ポンプポートの圧力を上げることがでる。
【0008】
請求項3の構成は、ポンプに連通されるアンロード通路に、アクチュエータに圧油を給排する方向切換弁を設けた建設機械の油圧回路であって、前記方向切換弁は、前記アンロード通路に接続される連通ポートと、前記アンロード通路の上流側から分岐するポンプポートと、タンクに連通されるタンクポートと、前記アクチュエータに連通される二つのアクチュエータポートとを有するとともに、前記アンロード通路が連通し、前記アクチュエータポートを遮断する中立位置と、前記アンロード通路を絞りながら、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続する切換位置とを有するものであって、前記アクチュエータはブーム用の油圧シリンダであり、前記アンロード通路における前記方向切換弁よりも下流側の部分である下流側アンロード通路に、前記ブームの自重降下時に前記下流側アンロード通路に流出する流量を多くすることで、前記アクチュエータポートの圧力が前記ブーム掘削作動時における前記アクチュエータポートの圧力より低くなるようにした圧力制御手段を設けたことを特徴とする建設機械の油圧回路。請求項3の構成によれば、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続し、ブームの下げを行う場合、前記ブームの自重降下時の前記方向切換弁のアクチュエータポートの圧力が前記ブームの掘削作動時のアクチュエータポートの圧力より低くなるようにしたから、ポンプの出力を抑えて、エネルギー消費を低減することができる。
【0009】
請求項4の構成は、請求項3の構成において、前記圧力制御手段は、掘削作動時に必要な絞り面積よりも大きく形成された前記方向切換弁の前記切換位置と、前記下流側アンロード通路に設けられ、前記ブームの自重降下時に前記油圧シリンダのロッド側圧力が所定値以上になると、前記下流側アンロード通路を通過する流量を減少させる流量減少機構とにより構成されることを特徴とする。請求項4の構成によれば、自重降下中のブームが接地したとき、前記ブーム用アクチュエータのロッド側圧力が上がると、方向切換弁の下流側アンロード通路の流量を減少させる方向切換弁のポンプポートの圧力が上がり、ブーム用アクチュエータの掘削作業ができるようになる。
【0010】
請求項5の構成は、請求項3の構成において、前記圧力制御手段は、前記ポンプポートと前記下流側アンロード通路とのバイパス路に設けられ、前記ブームの自重降下時に前記油圧シリンダのロッド側圧力が所定値以上になると閉じる開閉弁であることを特徴とする。請求項5の構成によれば、パイパス路と開閉弁という簡単な構成で、ブーム接地時に、方向切換弁のポンプポートの圧力を上げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第1実施形態の油圧回路図が、図2に、ブーム用方向切換弁の中立位置と切換位置に対応するスプールのストロークと開口面積の関係を示すグラフ図が示されている。
【0012】
図1の油圧回路が適用される建設機械は、例えば油圧ショベルであって、この油圧ショベルには、クローラ式の下部走行体、下部走行体の上に旋回自在に搭載される上部旋回体、上部旋回体の前部に起倒自在に取り付けられるブーム、ブームの先端部に前後揺動自在に取り付けられるアーム、アームの先端部に取り付けられるバケット等の各種の油圧作動部が設けられている。これら油圧作動部を作動せしめるアクチュエータとして、走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリンダ、バッケットシリンダ等の各種油圧アクチュエータが設けられている。これら油圧油圧アクチュエータは、上部旋回体に搭載されるエンジンの動力に基づく圧油供給で油圧作動させられる。図1は、これら油圧アクチュエータのうち、ブームシリンダとバケットシリンダを作動させる油圧回路を表示するものである。
【0013】
図1において、吐出ポンプ1とタンク2とがアンロード通路3を介して連通している。このアンロード通路3に、ブームシリンダ11に圧油を給排するブーム用方向切換弁4と、バケットシリンダ12に圧油を給排するバケット用方向切換弁5とが直列に設けられている。
【0014】
ブーム用方向切換弁4は、操作レバーの操作量に応じたパイロット圧を発生させるパイロット操作弁13によって切り換えられる。このブーム用方向切換弁4の下流側アンロード通路3aに、絞り弁6が設けられ、パイロット操作弁13からのパイロット圧の供給を受け、下流側アンロード通路3aの圧力によって作動するパイロット補助弁14が設けられている。
【0015】
ブーム用方向切換弁4は、アンロード通路3に接続される連通ポートP′,T′と、アンロード通路3の上流側の分岐路3bに接続されるポンプポートPと、タンク2aに連通されるタンクポートTと、ブームシリンダ11に連通される二つのアクチュエータポートA,Bと、を有する。これらポートを有するブーム用方向切換弁4は、連通ポートP′,T′を連通させ、アクチュエータポートA,Bを遮断する中立位置4aと、連通ポートP′,T′を絞りながら、ポンプポートPとアクチュエータポートA,Bの一方Bを接続し、アクチュエータポートA,Bの他方AとタンクポートTとを接続する、ブームシリンダ11下げ方向の第1切換位置4bと、連通ポートP′,T′を絞りながら、ポンプポートPとアクチュエータポートA,Bの一方Aを接続し、アクチュエータポートA,Bの他方BとタンクポートTとを接続する、ブームシリンダ11上げ方向の第2切換位置4cとを有する。
【0016】
このブーム用方向切換弁4は、パイロット操作弁13のレバー13aの操作量に応じたパイロット圧を発生させ、パイロット室4d,4eにより図示されないスプールを移動させて、中立位置4aから切換位置4b又は切換位置4cへと切り換える構成である。図2に示すように、中立位置4aから切換位置4cへ切り換えて、ブームシリンダ11を上げる場合、連通ポート(P′−T′)の開口が徐々に絞られ、アクチュエータポート(P−A)への開口が徐々に開口する。中立位置4aから切換位置4bへ切り換えて、ブームシリンダ11を下げる場合、連通ポート(P′−T′)の開口が徐々に絞られるが、その開口の程度は切換位置4cの場合に比較して大きく、切換位置4bに至った状態でも僅かに開口している。また、連通ポート(P′−T′)の開口とともに、アクチュエータポート(P−B)への開口も徐々に開口するが、その程度は切換位置4cの場合に比較して、小さくなっておる。なお、点線で示す連通ポート(P‘’−T‘’)は従来の開口を示すものである。
【0017】
バケット用方向切換弁5のポンプポートPに至るパラレル通路7が、絞り7aと逆止弁7bを介して設けられている。バケット用方向切換弁5は、中立位置5aと切換位置5b,5cを有し、切換位置5b,5cはブーム用方向切換弁4の切換位置4cと同様となっている、通常のセンターオープンタイプの切換弁である。
【0018】
絞り弁6は、中立位置6aと、ブーム用方向切換弁4が切換位置4cに対応する第1絞り位置6cと、ブーム用方向切換弁4が切換位置4bに対応する第2絞り位置6bとを有する。この絞り弁6は、ブーム用方向切換弁4が切換位置4cにあるとき、下流側アンロード通路3aの圧力が所定値以下になると、流量を減少させる流量減少手段を構成する。
【0019】
中立位置6aから第1絞り位置6cへの切り換えは、パイロット補助弁14からのパイロット室6eへのパイロット圧の作用によって行われる。パイロット補助弁14は、遮断位置14aと連通位置14bとを有する。遮断位置14aには、下流側アンロード通路3aの圧力を導入するパイロット通路14cとバネ14dが接続されている。連通位置14bには、パイロット操作弁13のパイロット圧を受けるパイロット室14eが接続されている。パイロット操作弁13が操作され、パイロット通路14cの圧力が高いときには、パイロット補助弁14は遮断位置14aにあって、絞り弁6は下流側アンロード通路3aを全開させる中立位置にある。パイロット操作弁13が操作されても、パイロット通路14cの圧力が低いときには、パイロット補助弁14は連通位置14bに切り換わり、絞り弁6は下流側アンロード通路3aを絞る第2第1絞り位置6cに切り換わる。
【0020】
中立位置6aから第2絞り位置6bへの切り換えは、ブームシリンダ11のロッド側室への供給路11aからパイロット室6dへのパイロット圧の作用によって行われる。自重落下するブームシリンダ11のブームが接地することにより、ブームシリンダ11のロッド側室の圧力が上昇すると、絞り弁6は下流側アンロード通路3aを絞る流量減少機構としての第2絞り位置6bに切り換わる。
このように、絞り弁6は、ブームの自動降下時に前記方向切換弁4の下流側アンロード通路に流出する流量を多くして、アクチュエータポートの圧力が掘削作業時のアクチュエータポートの圧力より低くする圧力制御手段を構成する。
【0021】
この第1実施形態の油圧回路の作動をブーム上げ動作時とブーム下げ動作とに分けて説明する。
(1)ブーム上げ動作時
ブーム上げの微調整を行う場合、パイロット操作弁13の操作レバー13aを上げ方向に操作すると、パイロット室4eにパイロット圧が作用して、中立位置4aから第2切換位置4cへと切り換わる。ブーム上げの微調整は、図2のプラスストローク側のA付近(アクチュエータポート(P−A)が僅かに開き、連通ポート(P′−T′)がまだ開いている状態)で行われる。このとき、パイロット補助弁14のパイロット室14eにパイロット操作弁13のパイロット圧が作用している。そして、例えば、エンジンアイドリング時のように、ポンプ1の吐出流量が少ないときは、下流側アンロード通路3aの圧力を導入するパイロット通路14cの圧力が上がらず、パイロット補助弁14は、遮断位置14aから連通位置14bに切り換わる。パイロット操作弁13からのパイロット圧が絞り弁6のパイロット室6eに作用し、絞り弁6は、中立位置6aから第1絞り位置6cに切り換わり、下流側アンロード通路3aを絞って流出する流量を減らす。すると、アクチュエータポート(P−A)への流量が確保され、吐出ポンプ1およびエンジンの回転数を上げなくても、ブーム作動速度が速くなってブーム上げの微調整がし易くなり、省エネルギーが達成される。
【0022】
(2)ブーム下げ動作時
ブームを下げる場合、パイロット操作弁13の操作レバー13aを下げ方向に操作すると、パイロット室4dにパイロット圧が作用して、中立位置4aから第1切換位置4bへと切り換わる。図2のマイナスストローク側で示されるように、連通ポート(P′−T′)が従来のものよりも開いた状態で、アクチュエータポート(P−B)が僅かに開き、タンクポート(A−T)の開口が頭打ちで抑えられる。そのため、ブームは自重落下で下がる。このように、アクチュエータポートBの圧力を抑えてブームを自重落下させるため、吐出ポンプ1からの圧油の供給が抑えられて省エネルギーになる。
【0023】
ブームが接地すると、自重落下が止まり、ブームシリンダ11のロッド側室の圧力が上昇し、供給路11aからパイロット室6dへのパイロット圧の作用により、絞り弁6は、中立位置6aから第2絞り位置6bに切り換わり、下流側アンロード通路3aを絞るため、分岐路3bの圧力が上がり、ブームの掘削動作ができる。
【0024】
図3は、建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第2実施形態の油圧回路図である。図1のものと、絞り弁26の形式が異なるだけで、その他は図1と同じである。下流側アンロード通路3aに設けられる絞り弁26は、連通位置26aと絞り位置26bに切り換え可能である。連通位置26aにはバネ26cで切り換わり、絞り位置26bには第1パイロット室26d又は第2パイロット室26eへのパイロット圧の導入で切り換わる。第1パイロット室26dには、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11aからパイロット圧が導入される。第2パイロット室26eには、パイロット補助弁14からのパイロット圧が導入される。
【0025】
ブーム上げの微調整時には、図1の場合と同様に、パイロット補助弁14を経て第2パイロット室26eにパイロット圧が導入され、絞り弁26が連通位置26aから絞り位置26bに切り換わり、アンロード通路3の圧力が上がり、アクチュエータポート(P−A)への流量が確保され、吐出ポンプ1の回転数を上げなくても、ブーム上げの微調整が可能になり、省エネルギーが達成される。
【0026】
ブーム下げ時に自重落下させていて、接地した時には、図1の場合と同様に、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11aからパイロット圧が導入され、絞り弁26は、連通位置26aから絞り位置26bに切り換わり、下流側アンロード通路3aを絞るため、分岐路3bの圧力が上がり、ブームの掘削動作ができる。
【0027】
図4は、建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第3実施形態の油圧回路図である。図1のものと異なる点は、絞り弁36が、ブーム下げ時だけに対応する圧力制御手段に構成され、図1のパイロット補助弁14とそれに対応する絞り弁6の第1絞り位置6cが省かれた点であり、その他は図1と同じである。絞り弁36は、連通位置36aと絞り位置36bとを有し、絞り位置36bへはバネ36cで切り換わり、連通位置36aへはパイロット室36dへのパイロット圧の導入で切り換わる。このパイロット室36dへは、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11bからのパイロット圧が導入される。
【0028】
ブーム下げ時に自重落下しているときには、ブームシリンダ11のボトム側室に至る供給路11の圧力は高く、絞り弁36の連通位置36aを保ち、接地した時には、ブームシリンダ11のボトム側室に至る供給路11bの圧力が下がる。この供給路11bの圧力がパイロット圧として導入される。絞り弁36は、ばね36cのバネ力よりもパイロット圧が少なくなると、連通位置36aから絞り位置36bに切り換わり、下流側アンロード通路3aを絞るために分岐路3bの圧力が上がり、ブームの掘削動作ができる。
【0029】
図5は、建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第4実施形態の油圧回路図である。図4のものと異なる点は、開閉弁46が、下流側アンロード通路3aに至るパイバス路3cに設けられて圧力制御手段を構成している点と、連通ポートの開口が図2に示す(P‘’−T‘’)で形成されている点とであり、その他は図4と同じである。開閉弁46は、連通位置46aと遮断位置46bとを有し、連通位置46aへはバネ46cで切り換わり、遮断位置46bへはパイロット室46dへのパイロット圧の導入で切り換わる。このパイロット室46dへは、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11aからのパイロット圧が導入される。
【0030】
ブーム下げ時に自重落下しているときには、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11aの圧力は低いままであり、開閉弁46の連通位置36aを保ち、接地した時には、図1の場合と同様に、ブームシリンダ11のロッド側室に至る供給路11aからパイロット圧が導入され、開閉弁46は、連通位置46aから遮断位置46bに切り換わり、実質的に下流側アンロード通路3aを絞るために分岐路3bの圧力が上がり、ブームの掘削動作ができる。
【0031】
絞り弁46を下流側アンロード通路3aに至るパイバス路3cに設けることで、絞り弁46をオンオフの簡単な構成にして、下流側アンロード通路3aを絞ることができ、絞り弁46をブーム用方向切換弁4のブロック内に一体的に設けることを可能にする。
【0032】
以上説明した第1実施形態〜第2実施形態の油圧回路は、ブーム上げ時の微調整時に、アクチュエータポートAへの流量が確保され、吐出ポンプ1の回転数を上げなくても、微調整が可能になり、省エネルギーになる。
【0033】
以上説明した第1実施形態〜第4実施形態の油圧回路は、ブーム下げ時に、アクチュエータポートBに供給される圧力を低減しブームを自重落下させるため、吐出ポンプ1の圧油を作用させるのを抑えて省エネルギーになる。
【0034】
上述した実施形態において、以下の様に変更して実施することができる。
(1)第1実施形態及び第2実施形態において、ブーム上げ時の微調整時に、アクチュエータポートAへの流量が確保され、ブーム下げ時に、アクチュエータポートBに供給される圧力を低減しブームを自重落下させる構成であったが、ブーム上げ時の微調整時に、アクチュエータポートAへの流量が確保されるだけの構成だけであってもよい。
【0035】
(2)第1実施形態及び第2実施形態において、ブーム上げ時の微調整時に限らず、建設機械の走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリンダ、バッケットシリンダ等の各種油圧アクチュエータの微調整時にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1〜2に記載の油圧回路によると、ブーム上げなど時の微調整時に、アクチュエータポートへの流量が確保され、吐出ポンプの回転数を上げなくても、微調整が可能になり、省エネルギーを達成することができる。
【0037】
請求項3〜5に記載の油圧回路によると、ブーム下げ時に、アクチュエータポートに供給される圧力を低減しブームを自重落下させるため、吐出ポンプの圧油の無駄な使用がなくなって、省エネルギーを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第1実施形態の油圧回路図である。
【図2】ブーム用方向切換弁の中立位置と切換位置に対応するスプールのストロークと開口面積の関係を示すグラフ図である。
【図3】建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第2実施形態の油圧回路図である。
【図4】建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第3実施形態の油圧回路図である。
【図5】建設機械のブームシリンダへの圧油の供給を示す第4実施形態の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 吐出ポンプ
2 タンク
3 アンロード通路
3a 下流側アンロード通路
3b 分岐路
3c パイパス路
4 ブーム用方向切換弁
4a 中立位置
4b 第1切換位置
4c 第2切換位置
6 絞り弁(流量減少手段、圧力制御手段)
11 ブーム用シリンダ(アクチュエータ)
26 絞り弁(流量減少手段、圧力制御手段)
36 絞り弁(圧力制御手段、流量減少機構)
46 開閉弁(圧力制御手段)
P′,T′ 連通ポート
P ポンプポート
A,B アクチュエータポート
T タンクポート

Claims (5)

  1. ポンプに連通されるアンロード通路に、アクチュエータに圧油を給排する方向切換弁を設けた建設機械の油圧回路であって、
    前記方向切換弁は、前記アンロード通路に接続される連通ポートと、前記アンロード通路の上流側から分岐するポンプポートと、タンクに連通されるタンクポートと、前記アクチュエータに連通される二つのアクチュエータポートとを有するとともに、前記連通ポートを連通させ、前記アクチュエータポートを遮断する中立位置と、前記連通ポートを絞りながら、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続する切換位置とを有するものであって、
    前記アンロード通路における前記方向切換弁よりも下流側の部分である下流側アンロード通路に、前記方向切換弁が前記切換位置にあるとき、前記下流側アンロード通路の圧力が所定値以下になると、前記下流側アンロード通路を通過する流量を減少させる流量減少手段を設けたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 前記流量減少手段は、前記下流側アンロード通路に設けられ、絞りの程度が切り換え可能な絞り弁と、前記下流側アンロード通路の圧力が小さくなると、前記絞り弁を絞り側に作動させるパイロット圧を作用させるパイロット弁とからなる請求項1に記載の建設機械の油圧回路。
  3. ポンプに連通されるアンロード通路に、アクチュエータに圧油を給排する方向切換弁を設けた建設機械の油圧回路であって、
    前記方向切換弁は、前記アンロード通路に接続される連通ポートと、前記アンロード通路の上流側から分岐するポンプポートと、タンクに連通されるタンクポートと、前記アクチュエータに連通される二つのアクチュエータポートとを有するとともに、前記アンロード通路が連通し、前記アクチュエータポートを遮断する中立位置と、前記アンロード通路を絞りながら、前記ポンプポートと前記アクチュエータポートの一方を接続し、前記アクチュエータポートの他方と前記タンクポートとを接続する切換位置とを有するものであって、
    前記アクチュエータはブーム用の油圧シリンダであり、前記アンロード通路における前記方向切換弁よりも下流側の部分である下流側アンロード通路に、前記ブームの自重降下時に前記下流側アンロード通路に流出する流量を多くすることで、前記アクチュエータポートの圧力が前記ブーム掘削作動時における前記アクチュエータポートの圧力より低くなるようにした圧力制御手段を設けたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  4. 前記圧力制御手段は、掘削作動時に必要な絞り面積よりも大きく形成された前記方向切換弁の前記切換位置と、前記下流側アンロード通路に設けられ、前記ブームの自重降下時に前記油圧シリンダのロッド側圧力が所定値以上になると、前記下流側アンロード通路を通過する流量を減少させる流量減少機構とにより構成されることを特徴とする請求項3記載の建設機械の油圧回路。
  5. 前記圧力制御手段は、前記ポンプポートと前記下流側アンロード通路とのバイパス路に設けられ、前記ブームの自重降下時に前記油圧シリンダのロッド側圧力が所定値以上になると閉じる開閉弁であることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の油圧回路。
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