JP4842181B2 - エンジン - Google Patents
エンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP4842181B2 JP4842181B2 JP2007063517A JP2007063517A JP4842181B2 JP 4842181 B2 JP4842181 B2 JP 4842181B2 JP 2007063517 A JP2007063517 A JP 2007063517A JP 2007063517 A JP2007063517 A JP 2007063517A JP 4842181 B2 JP4842181 B2 JP 4842181B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- stroke
- pause
- valve
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
そして、このような増加行程サイクル運転を行えば、通常の運転のように1サイクル内に休止行程を追加しないで運転する4行程サイクル運転を行う場合と比較して、1サイクル内に軸出力を発生しない一対の休止行程を1つ以上追加した分、軸出力を比較的大幅に低下させることができ、更に、軸出力を低下させるために吸気路に設けられたスロットルバルブの開度を大幅に絞る必要がないので、スロットルバルブの開度縮小によるポンプ損失の増加を抑制して高効率で運転することができる。
そして、このような構成を採用することにより、上記空気吸気行程において、空気だけが空気専用の吸気バルブを通じて燃焼室に吸気されるので、無駄な燃料の消費がなく、省資源につながるとされている。
前記一対の休止行程の内の少なくとも前記前休止行程において、前記排気バルブに接続された排気路の流路断面積を、前記排気行程よりも拡大させる排気路断面拡大手段を備えた点にある。
従って、本発明により、増加行程サイクル運転を、通常の4行程に対して排気側開放状態でピストンを往復動させる一対の休止行程を追加するというように、簡単且つ小型な構成により行うことができ、更に、当該増加サイクル運転において追加する一対の休止行程の内の少なくとも前休止行程におけるポンプ損失を極力小さくして効率低下を抑制することができるエンジンを実現することができる。
前記排気路断面拡大手段として、前記一対の休止行程の内の少なくとも前記前休止行程において前記バイパス路を開放すると共に、前記排気行程において前記バイパス路を閉鎖するバイパス路開閉手段を備えた点にある。
即ち、前休止行程においては、排気側開放状態でピストンを下降させるのに伴って排気路において下流側から排気バルブ側に向かう排ガスの通流が発生する際に、当該排気バルブ側への排ガスの通流を許容するべく上記逆止弁が開状態となってバイパス路が開放されるので、排気路の流路断面積は、上記バイパス路を含む比較的大きいものとなり、その前休止行程においてポンプ損失を極力小さくすることができる。
一方、後休止行程においては、排気行程と同様に、排気側開放状態でピストンを上昇させるのに伴って排気路において排気バルブ側から下流側へ向かう排ガスの通流が発生する際に、当該排気バルブ側からの排ガスの通流を阻止するべく上記逆止弁が閉状態となってバイパス路が閉鎖される。よって、排気路の流路断面積は、上記バイパス路を除く比較的小さいものとなり、この後休止行程でのポンプ損失の低下を見込むことはできないが、簡単な構成で本願発明を実現する点で上記第3特徴構成を採用することは有効であるといえる。
即ち、一対の休止行程即ち前休止行程及び後休止行程においては、排気側開放状態でピストンを往復させるのに伴って排気路に新気の往復流が発生する際に、上記開閉弁が上記開閉制御手段により開状態とされてバイパス路が開放されるので、排気路の流路断面積は、上記バイパス路を含む比較的大きいものとなり、その一対の休止行程全体においてポンプ損失を大幅に小さくすることができる。
尚、上記開閉弁と上記開閉制御手段との両方を設けることで、構成が若干複雑なものとなる虞があるが、上述したように大幅なポンプ損失の低下を気体できることで当該第4特徴構成を採用することは有効であるといえる。
ピストン2は連結棒4に揺動自在に連結されており、ピストン2の往復動は連結棒4によって1つのクランク軸5の回転運動として得られ、このような構成は通常のエンジンと変わるところがない。
一方、排気路9には、排ガスを無害化処理する触媒、排ガスの熱を回収する熱交換器、排ガスの運動エネルギにより駆動するターボ過給機等のように、排ガスを処理する排ガス処理部30が設けられている。
そして、燃焼室1に吸気された新気Iは、吸気バルブ6及び排気バルブ8の両方が閉状態となる圧縮行程において、ピストン2の上昇により圧縮され、その圧縮された新気Iが、点火プラグ(図示せず)による火花点火又は圧縮着火等の公知の着火方法により着火され、更に、膨張行程において、新気Iに含まれる燃料の燃焼によりピストン2が押し下げられて、軸出力が得られる。
以上のように、このエンジンは、1サイクル内に上述した吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程とからなる4行程を含みサイクルで運転を行うように構成されている。
尚、吸気バルブ6は、吸気行程において、ピストンのTDCからBDCへの下降動作に伴って吸気路7から新気Iを燃焼室1に吸気するべく開状態となり、上記4行程の内の吸気行程以外の圧縮行程、膨張行程、排気行程において閉状態となる。
一方、排気バルブ8は、排気行程において、ピストンのBDCからTDCへの上昇動作に伴って燃焼室1の排ガスEを排気路9に排出するべく開状態となり、上記4行程の内の排気行程以外の吸気行程、圧縮行程、膨張行程において閉状態となる。
尚、エンジン負荷は、エンジンのクランク軸5に付加される仕事量を言い、これに対して軸出力は、エンジンのクランク軸5から出力される仕事量を言う。また、このエンジン負荷については、クランク軸5に係るトルクとクランク軸5の回転数とから導出することができるが、例えば、クランク軸5の軸出力により発電機や圧縮機等を駆動している場合には、その発電機に付加される発電負荷や圧縮機に付加される圧縮負荷を、上記エンジン負荷として取り扱っても構わない。
エンジンは、図1に示すように、1サイクル内に、上記4行程とは別に燃焼を伴わないでピストン2を往復動させる一対の休止行程を一つ追加して運転する6行程サイクル運転を行うことができる。即ち、エンジンは、かかる6行程サイクル運転を行う場合には、1サイクル内に上記4行程とは別に、燃焼を伴わないでピストン2を往復動させる一対の休止行程としての前休止行程と後休止行程とを1つずつ追加し、この6行程からなる1サイクルを繰り返して作動する。
尚、1サイクルの内に、上記4行程とは別に上記一対の休止行程を2つ以上追加しても構わない。
尚、図1において、吸気バルブ及び排気バルブの開閉状態としての「O」は開状態を示し、吸気バルブ及び排気バルブの開閉状態としての「C」は閉状態を示す。
一方、上記後休止行程では、図2(c),図3(c)に示すように、排気バルブ8を開状態とした上記排気側開放状態で、ピストン2がBDCからTDCへ上昇することで、燃焼室1の圧力が上昇して、上記前休止行程で燃焼室1に吸気された排ガスEが排気バルブ8を通じて再び排気路9に戻される。
そして、上記前休止行程と上記後休止行程とからなる一対の休止行程では、排ガスEを燃焼室1に吸気した後に排気路9に戻すので、燃料Gを無駄に消費することは無い。
そこで、このようなポンプ損失を極力小さくするために、一対の休止行程の内の少なくも前休止行程において、排気路9の流路断面積を、排ガスEを排ガス処理部30に通過させる必要がある吸気行程よりも拡大させる排気路断面拡大手段Xを備えることで、少なくとも前休止行程におけるポンプ損失が極力小さくされ、当該ポンプ損失の増大による効率低下が抑制されている。
図2に示すエンジンは、排気路9に、当該排気路9に設けられた排ガス処理部30をバイパスするバイパス路9Bを備えている。即ち、上記スロットルバルブ11は、排気路9が、夫々の両端部が互いに接続された主排気路9Aとバイパス路9Bとに分岐されており、一方の主排気路9Aに上記排ガス処理部30が設けられている。
よって、少なくとも前休止行程において、排気路7の流路断面積は、排気行程よりも上記バイパス路9Bの流路断面積分拡大されることになり、結果、当該前休止行程においてポンプ損失が極力小さくされ、効率低下が抑制されている。
即ち、前休止行程においては、図2(b)に示すように、排気バルブ8が開状態とされる排気側開放状態でピストン2を下降させるのに伴って排気路9において下流側から排気バルブ8側に向かう排ガスEの通流が発生する。その際に、逆止弁21は、バイパス路9Bにおいて当該排気バルブ8側へのガスの通流を許容するべく開状態となるので、バイパス路9Bが開放される。即ち、この前休止行程では、排気路9の流路断面積は、排ガス処理部30が設けられた主排気路9Aの流路断面積と上記バイパス路9Bの流路断面積との和となる。
以上のことから、上記逆止弁21は、一対の休止行程の内の前休止行程において、排気路9の流路断面積を、排気行程よりも拡大させる排気路断面拡大手段Xとして機能すると言える。
図3に示すエンジンは、上記第1実施形態と同様に、排気路9に、当該排気路9に設けられた排ガス処理部30をバイパスするバイパス路9Bを備え、更に、上記排気路断面拡大手段Xとして、一対の休止行程の少なくとも前休止行程においてバイパス路9Bを開放すると共に、排気行程においてバイパス路9Bを閉鎖するバイパス路開閉手段20を備えることで、当該前休止行程においてポンプ損失が極力小さくされ、効率低下が抑制されている。
即ち、上記開閉制御手段23は、クランク軸5の回転角度をクランク角として検出するクランク角センサ26の検出結果により、上記一対の休止行程の開始時点と終了時点とを認識し、当該開始時点に上記開閉弁22を閉状態から開状態に切り替え、当該終了時点に上記開閉弁22を開状態から平常対に切り替える形態で、上記のように開閉弁22を開閉制御する。
以上のことから、上記開閉弁22及び上記開閉制御手段23は、一対の休止行程全体において、排気路9の流路断面積を、排気行程よりも拡大させる排気路断面拡大手段Xとして機能すると言える。
尚、上記開閉弁22は公知の電磁弁や油圧弁等を使用することができ、上記開閉制御手段23は当該開閉弁22を開閉制御するための駆動回路及び制御回路等で構成することができる。
2:ピストン
8:排気バルブ
9:排気路
9A:主排気路
9B:バイパス路
20:バイパス路開閉手段
21:逆止弁
22:開閉弁
23:開閉制御手段
30:排ガス処理部
X:排気路断面拡大手段
Claims (4)
- 1サイクル内に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程とからなる4行程とは別に燃焼を伴わないでピストンを往復動させる一対の休止行程を1つ以上追加して運転する増加行程サイクル運転を行うエンジンであって、
前記一対の休止行程が、排気バルブを開状態とし吸気バルブを閉状態とする排気側開放状態で前記ピストンを下降させる前休止行程と、同排気側開放状態で前記ピストンを上昇させる後休止行程とからなり、
前記一対の休止行程の内の少なくとも前記前休止行程において、前記排気バルブに接続された排気路の流路断面積を、前記排気行程よりも拡大させる排気路断面拡大手段を備えたエンジン。 - 前記排気路に、当該排気路に設けられた排ガス処理部をバイパスするバイパス路を備え、
前記排気路断面拡大手段として、前記一対の休止行程の内の少なくとも前記前休止行程において前記バイパス路を開放すると共に、前記排気行程において前記バイパス路を閉鎖するバイパス路開閉手段を備えた請求項1に記載のエンジン。 - 前記バイパス路開閉手段が、前記バイパス路に設けられ、前記排気バルブ側からのガスの通流を阻止すると共に、前記排気バルブ側へのガスの通流を許容する逆止弁で構成されている請求項2に記載のエンジン。
- 前記バイパス路開閉手段が、前記バイパス路に設けられ当該バイパス路を開閉可能な開閉弁と、前記一対の休止行程において前記開閉弁を開状態とすると共に、前記排気行程において前記開閉弁を閉状態とする開閉制御手段とで構成されている請求項2に記載のエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007063517A JP4842181B2 (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007063517A JP4842181B2 (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008223618A JP2008223618A (ja) | 2008-09-25 |
JP4842181B2 true JP4842181B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=39842519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007063517A Expired - Fee Related JP4842181B2 (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4842181B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101765660B1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-08-08 | 한국기계연구원 | 밸브트레인을 이용한 배기열회수시스템 및 방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5863347A (ja) * | 1981-10-12 | 1983-04-15 | Hitachi Ltd | 漬け物の漬け方法 |
JPH0330539A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | タイミング抽出回路 |
JP2001317412A (ja) * | 2000-05-05 | 2001-11-16 | Osamu Nakada | 6ストローク以上の、1サイクルエンジン。 |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007063517A patent/JP4842181B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101765660B1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-08-08 | 한국기계연구원 | 밸브트레인을 이용한 배기열회수시스템 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008223618A (ja) | 2008-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5009920B2 (ja) | 内燃エンジンの運転方法 | |
KR102080818B1 (ko) | 내연 기관을 작동시키기 위한 방법 및 내연 기관 | |
US6722349B2 (en) | Efficient internal combustion engine valve actuator | |
JP2011149428A (ja) | 部分負荷の下で動作している直噴で過給式の多気筒内燃エンジンの残留燃焼ガス掃気方法 | |
US6769393B2 (en) | Valve system for internal combustion engine | |
CN110494638A (zh) | 用于运行内燃机的方法和内燃机 | |
JP2005291210A (ja) | 内燃過給エンジンの排気ガスの再循環を制御する方法およびそのような方法を使用するエンジン | |
JP2004211699A (ja) | 4サイクル往復動内燃機関 | |
JP2009525430A (ja) | 2行程燃焼機関 | |
JP4842181B2 (ja) | エンジン | |
JP5826294B2 (ja) | 掃気行程を有する6サイクルエンジン | |
JP4842180B2 (ja) | エンジン | |
JP4674180B2 (ja) | エンジン及びヒートポンプシステム | |
US20110214632A1 (en) | Hydro-mechanical variable valve actuation | |
JP2009222060A (ja) | 2サイクルエンジンにおける燃焼ガスの交換(掃気)方法 | |
CN110088453B (zh) | 操作往复式内燃机的方法 | |
JP2009203972A (ja) | 酸素噴射式内燃機関 | |
US20090019850A1 (en) | Engine Process | |
JPH07269381A (ja) | 可変圧縮比エンジン | |
JP3077398B2 (ja) | 2−4ストローク切換エンジン | |
RU2813643C1 (ru) | Устройство для замены дроссельной заслонки | |
JP4439307B2 (ja) | エンジン | |
CN108952975B (zh) | 用于运行外源点火式内燃机的方法和设备 | |
KR101168275B1 (ko) | 응폭 펌프 | |
JPH0610694A (ja) | 2−4ストローク切換エンジン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110707 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110929 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |