JPH07269381A - 可変圧縮比エンジン - Google Patents

可変圧縮比エンジン

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JPH07269381A
JPH07269381A JP8587694A JP8587694A JPH07269381A JP H07269381 A JPH07269381 A JP H07269381A JP 8587694 A JP8587694 A JP 8587694A JP 8587694 A JP8587694 A JP 8587694A JP H07269381 A JPH07269381 A JP H07269381A
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intake valve
compression ratio
dead center
valve
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JP8587694A
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Godo Ozawa
吾道 小沢
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
    • F02D13/0269Controlling the valves to perform a Miller-Atkinson cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動性と、軽負荷時の燃焼状態を良好にし、
かつ、高出力化を可能とする可変圧縮比エンジンを提供
する。 【構成】 シリンダヘッド1に第1、第2吸気弁2、
3、排気弁4、第1第2カムシャフト10、20を装着
する。第1吸気弁2と排気弁4とは第1カムシャフト1
0で作動し、第2吸気弁3は第2カムシャフト20で作
動する。第2吸気弁3は第2カムシャフト20を回転し
て閉時期を遅らせることができる。高負荷時には第1、
第2吸気弁2、3の閉時期をピストン下死点前20°〜
90°にして圧縮比を下げて高出力化を図り、軽負荷時
には第2吸気弁の閉時期を遅らせて圧縮比を上げて始動
性と燃焼状態とを良好にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転条件により圧縮比
を換えることのできる可変圧縮比エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直接噴射式ディーゼルエンジンの
圧縮比は15〜17付近に設定されているものが多い。
これは始動性、および軽負荷時の良好な燃焼状態(HC
その他を含む青白煙の出ない燃焼)を確保するために必
要な圧縮比である。そして、この圧縮比を得られるよう
に、吸気弁の開閉時期は定められている。
【0003】圧縮比を決定すればそのエンジンの圧縮終
わりにおける筒内圧力が決まり、着火、爆発時の筒内圧
力も決まってくる。許容最大筒内圧力はエンジンによっ
て決まっており、圧縮比が高ければ高いほど圧縮終わり
における筒内圧力は高くなり、したがって、この筒内圧
力と許容最大筒内圧力との差が少なくなり、これがその
エンジンの高出力化をはばむ大きな要因となっている。
【0004】燃焼効率や高出力化の観点からすれば、圧
縮比は11〜13付近が望ましい。一例として圧縮比1
7の場合と、12の場合の実現可能な軸平均有効圧力を
示すと下表のようになる。 上表における圧力の単位はkgf/cm2 である。いま、許容
最大筒内圧力Pmax ≦150kgf/cm2 とすれば、圧縮比
17の場合には軸平均有効圧力は21kgf/cm2 にとどま
るが、圧縮比12の場合には軸平均有効圧力は34kgf/
cm2 にすることが可能となる。。すなわち、高出力化が
可能である。
【0005】しかしながら、良好な始動性や、軽負荷時
の良好な燃焼状態を得ることは絶対条件であるため、高
出力化を犠牲にして圧縮比を15〜17付近に設定して
いるのが現状である。
【0006】このことはガソリンエンジンにおいても同
様であり、燃焼効率(熱効率)上からは圧縮比をディー
ゼルエンジンと同じく11〜13としたいが、高負荷時
のノッキングを防止するために圧縮比を8〜10に設定
している。そのため、燃料消費率が悪く、CO2 の発生
量が多いという問題がある。
【0007】従来、ディーゼルエンジンの熱効率改善、
排気エミッション低減の一手段としての低圧縮比、高膨
張比が得られるミラーサイクルエンジンは効果的な手段
である。ミラーサイクルエンジンには吸気弁の早閉じの
ように吸気行程の途中で吸気の流れを遮断する方式と、
吸気弁を遅閉じとして圧縮行程初期に吸気圧を逃がす方
式がある。しかしながら、前述のようにエンジンの低
速、低負荷域でミラーサイクル作動とすると有効圧縮比
が低下するため着火が安定しないという問題があった。
【0008】この問題を解決する方策として次のごとき
ミラーサイクルエンジンがある。図14はミラーサイク
ルエンジンの概念図であり、吸気弁60は図示しないク
ランクシャフトから、タイミングギヤ、カムシャフト、
タペット、プッシュロッド、ロッカアームを介して開閉
される。吸気弁60の上流通路61の中間には新たな弁
62を設け、エンジンの回転数、負荷などを信号として
検出し、運転条件によっては、変換機構64を介して弁
機構63により弁62を吸気弁60の閉時期より早めに
閉鎖して早閉じミラーサイクル作動させるものである。
66は排気弁、67はシリンダ室である。弁62および
弁機構63はロータリバルブであっても良い。
【0009】図15は上記エンジンのピストン位置と、
吸、排気弁の開口面積との関係を示す図であり、縦軸は
開口面積、横軸はピストン位置を示す。図中、曲線Aは
排気弁66、Bは吸気弁60、Cは弁62を示す。
【0010】低負荷時には(a)に示すように吸気弁6
0と、弁62との開閉時期は同一であり、したがって、
吸気弁60の開口面積はハッチング部に示す部分とな
り、エンジンは通常のサイクル作動を行う。高負荷時に
は(b)に示すように、弁62の開閉時期をSだけ早め
る。その結果、吸気弁60の実質開口面積はハッチング
部に示す部分となり、吸気弁60は早く閉じたこととな
って実圧縮比が低くなる。したがって、エンジンは早閉
じミラーサイクル作動となり高出力化が可能となる。
【0011】しかしながら、上記によればミラーサイク
ル作動させて弁62を閉鎖しても吸気弁60が開いてい
る間は、シリンダ室67の空気量に吸気弁60と弁62
との中間にある通路65の空気量が加算され、ボリュウ
ムとしては増加するため吸気行程の途中で弁62を閉鎖
した効果が減少し、ミラーサイクルの効果を低下させる
こととなる。また、弁62が閉じる直前の吸気抵抗の増
大や、通路65の空気量が無駄容積となって吸気が出入
りすることでのポンピングロスが発生するという問題が
ある。
【0012】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、ロスが無く、ミラーサイクルの効果を十分に発
揮し得る可変圧縮比エンジンを提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の可変圧縮比エンジンの第1の発明においては、1
気筒あたり2個以上の吸気弁を備え、2本以上のカムシ
ャフトに形成されたカムによりそれぞれ該吸気弁を開閉
する内燃機関において、少なくとも1個の吸気弁は、こ
れを開閉するカムの位相を変化させることによりバルブ
タイミングを可変とする吸気装置を備えた。
【0014】第2の発明においては、前記内燃機関にお
いて、吸気弁の閉時期をピストン下死点前に設定し、運
転条件によっては少なくとも1個の吸気弁の閉時期を、
ピストン下死点付近に設定し得る吸気装置を備えた。
【0015】第3の発明においては、、前記ピストン下
死点前に設定された吸気弁の閉時期が、クランク回転角
でピストン下死点前20°〜90°とした。
【0016】第4の発明においては、前記内燃機関にお
いて、吸気弁の閉時期をピストン下死点付近に設定し、
運転条件によっては少なくとも1個の吸気弁の閉時期
を、ピストン下死点後に設定し得る吸気装置を備えた。
【0017】第5の発明においては、前記ピストン下死
点後に設定し得る吸気弁の閉時期が、クランク回転角で
ピストン下死点後40°〜90°とした。
【0018】
【作用】上記構成によれば、1気筒あたり2個以上の吸
気弁を有し、2本以上のカムシャフトに形成されたカム
でそれぞれ駆動される内燃機関の吸気弁の閉時期を、ピ
ストン下死点前20°〜90°に設定したため圧縮比を
低くすることができ、圧縮終わりの筒内圧力が低くなる
ため許容最高圧力までに余裕を生じ、高出力化が可能と
なる。そして、少なくとも1個の吸気弁のバルブタイミ
ングを可変とし、運転条件によってはその閉時期をピス
トン下死点付近に設定できるようにしたため、それによ
り圧縮比を高くして良好な始動性、および燃焼状態を確
保することができる。
【0019】あるいは、前記内燃機関の、吸気弁の閉時
期をピストン下死点付近に設定したため、圧縮比を高く
して良好な始動性、および燃焼状態を確保することがで
きる。そして、少なくとも1個の吸気弁のバルブタイミ
ングを可変とし、運転条件によってはその閉時期をピス
トン下死点後40°〜90°に設定できるようにしたた
め、それにより圧縮比を低くくして高出力時のノッキン
グを防止することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明に係る可変圧縮比エンジンの実
施例について、図面を参照して詳述する。
【0021】図1は1気筒に吸気弁2個、排気弁2個を
有するディーゼルエンジンのシリンダヘッド部分の平面
断面図であり、図2はその側面断面図である。シリンダ
ヘッド1には第1吸気弁2、第2吸気弁3、第1排気弁
4、第2排気弁5、および第1カムシャフト10、第2
カムシャフト20が装着されている。第1カムシャフト
10には第1吸気弁2、第1排気弁4、および第2排気
弁5用のカム11、12、および13が形成されてお
り、カム12は直接第1排気弁4を作動し、カム11、
および13はそれぞれロッカアーム14、および15を
介して第1吸気弁2、および第2排気弁5を作動する。
第2カムシャフト20にはカム21が設けられて、直接
第2吸気弁3を作動する。第2カムシャフト20は図示
しない駆動装置により予め定められた角度だけ回転する
ようになっており、カム21の位相をずらすことにより
第2吸気弁3のバルブタイミングを遅らせることができ
る。22はピストン、23、24は吸気通路、25は排
気通路である。
【0022】つぎに、作動について説明する。図3は高
負荷時におけるピストン22の動きと、吸、排気弁の開
口面積との関係を示す図であり、縦軸は開口面積、横軸
はピストン22の位置を示している。実線は弁1個の開
口面積であり、細い2点鎖線は弁2個の総開口面積を示
している。図中、Aは排気弁、Bは吸気弁を示す。すな
わち、第1、第2排気弁4、5はピストン下死点前から
開き始め、ピストン上死点付近で閉じる。そして、その
位相は常に同一である。第1、第2吸気弁2、3はとも
に位相は同一で、ピストン上死点付近から開き始め、ピ
ストン下死点前20°〜90°付近で閉じるようになっ
ている。
【0023】高負荷時のPV線図は図4に示すごとくで
ある。吸込行程においてピストン22は0から吸い込み
を開始し、1aにおいて第1、第2吸気弁2、3は閉じ
るため筒内圧力は低下し、矢印に沿って1bに至る。圧
縮行程で1bから1aを経て2aに至り、加熱行程で2
aから最高筒内圧力3に至る。膨張行程で3から4に至
り、冷却行程で4から1cに至り、排気行程で1cから
0に至る。すなわち、早閉じミラーサイクルとなり、吸
気行程の終わり付近では1a−1b−1aという膨張、
圧縮を行うだけなので、実質的な圧縮比は低くなり、こ
のときの圧縮比は11〜13付近である。
【0024】図5は始動時、軽負荷時におけるピストン
22の動きと、吸、排気弁の開口面積との関係を示す図
であり、この場合には第2カムシャフト20を駆動装置
により回転させてカム21の位相を変更し、第2吸気弁
3の閉時期を遅らせてピストン下死点付近にする。図中
B1は第1吸気弁2を示し、B2は第2吸気弁3を示
す。したがって吸気弁の開時期はピストン上死点付近、
閉時期はピストン下死点付近となる。
【0025】図6は始動時、軽負荷時のPV線図であ
り、吸気行程0−1、圧縮行程1−2、加熱行程2−
3、膨張行程3−4、冷却行程4−1、排気行程1−0
の通常のサイクル作動となる。このときの圧縮比は15
〜17付近である。
【0026】つぎに、高負荷時と始動時、軽負荷時との
違いについてPV線図により説明する。図7の(b)は
高負荷時、(a)は始動時、軽負荷時のPV線図であ
り、高負荷時の圧縮比は11〜13と小さいため、圧縮
圧力2aは2より低く、エンジンの許容最高圧力(Pma
x )3に対して余裕ができ、多くの燃料を燃焼させるこ
とができる。その結果、(b)の面積1c−1a−2a
−3−4は(a)の面積1−2−3−4より大きく、す
なわち、仕事量は多くなり高出力を発生することとな
り、小型、高出力エンジンの実現が可能となる。(a)
に示す始動時、軽負荷時には圧縮比は15〜17と大き
いため、良好な始動性と、燃焼状況とを得ることができ
る。しかも、吸気側に無駄な容積はなく、効率的なミラ
ーサイクル作動が行える。
【0027】図8は1気筒あたりそれぞれ2個の吸、排
気弁を備えたガソリンエンジンのシリンダヘッド部分の
平面断面図であり、図9は側面断面図である。シリンダ
ベッド31には第1吸気弁32、第2吸気弁33、第1
排気弁34、第2排気弁35、および第1カムシャフト
40、第2カムシャフト50が装着されている。第1カ
ムシャフト40には第1吸気弁32、第1排気弁34、
および第2排気弁35用のカム41、42、および43
が設けられており、カム41はロッカアーム44を介し
て第1吸気弁32を作動し、カム42、および43は直
接第1排気弁34、および第2排気弁35を作動する。
第2カムシャフト50にはカム51が設けられており、
第2吸気弁33を直接作動する。第2カムシャフト50
は図示しない駆動装置によりあらかじめ定められた角度
だけ回転するようになっており、カム51の位相をずら
すことにより第2吸気弁のバルブタイミングを遅らせる
ことができる。52はピストン、53、54は吸気通
路、55は排気通路である。
【0028】つぎに作動について説明する。図10は軽
負荷時のピストンの動きと、吸、排気弁の開口面積との
関係を示す図であり、縦軸は開口面積、横軸はピストン
52の位置を示している。実線は弁1個の開口面積であ
り、細い2点鎖線は弁2個の総開口面積を示している。
図中、Aは排気弁、Bは吸気弁を示す。すなわち、第
1、第2排気弁34、35はピストン下死点前から開き
始め、ピストン上死点付近で閉じる。そして、その位相
は常に同一である。第1吸気弁32および第2吸気弁3
3の位相も同一であり、ピストン上死点付近から開き始
め、ピストン下死点付近で閉じる。
【0029】図11は始動時、軽負荷時のPV線図であ
り、吸気行程0−1、圧縮行程1−2、加熱行程2−
3、膨張行程3−4、冷却行程4−1、排気行程1−0
のサイクル作動を行う。このときの圧縮比を11〜13
付近とし、始動性や熱効率を向上し、燃費低減やCO2
の発生量低減が可能となる。
【0030】図12は高負荷時のピストンの動きと、
吸、排気弁の開口面積との関係を示す図であり、この場
合には図示しない駆動装置により第2カムシャフト50
を回転させ、第2吸気弁33の閉時期をピストン下死点
後40°〜90°とする。図中B1は第1吸気弁32を
示し、B2は第2吸気弁33を示す。
【0031】図13は高負荷時のPV線図であり、吸気
行程0−1で吸気し、圧縮行程では1−1dでは第2吸
気弁33が開いているため昇圧せず、1d点で第2吸気
弁33が閉じるので圧縮行程は1d−2bとなる。以後
は加熱行程2b−3、膨張行程3−4、冷却行程4−
1、排気行程1−0の遅閉じミラーサイクル作動とな
る。このときの圧縮比は8〜10付近であり、高出力発
生可能であるとともに高出力時のノッキングの発生を防
止する。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、1気筒
当たり2個以上の吸気弁を有し、2本以上のカムシャフ
トによりそれぞれ吸気弁を開閉する内燃機関の、吸気弁
の閉時期をピストン下死点前20°〜90°に設定し、
少なくとも1個の吸気弁のカムシャフトの位相をずらし
て始動時、軽負荷時には吸気弁の閉時期をピストン下死
点付近に設定するようにしたため、高負荷時には圧縮比
を小さくして高出力化を可能とし、小型、高出力エンジ
ンを実現できる。しかも、始動時、軽負荷時には圧縮比
を大きくして始動性、および良好な燃焼状態を確保する
ことができる。
【0033】あるいは、上記内燃機関の、吸気弁の閉時
期をピストン下死点付近に設定し、少なくとも1個の吸
気弁のカムシャフトの位相をずらして高負荷時には吸気
弁の閉時期をピストン下死点後40°〜90°に設定す
るようにしたため、始動時、軽負荷時には圧縮比を大き
くして始動性、熱効率の向上を図って燃費を低減し、C
2 の発生を低減できる。しかも、高負荷時には圧縮比
を小さくしてノッキングの発生を防止することができ、
吸気側に無駄容積の無い、効率的な可変圧縮比エンジン
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディーゼルエンジンのシリンダヘッド
部分の平面断面図てある。
【図2】1同、側面断面図である。
【図3】同エンジンの高負荷時のピストンの動きと、
吸、排気弁の開口面積との関係を示す図である。
【図4】同エンジンの高負荷時のPV線図である。
【図5】同エンジンの始動時、軽負荷時のピストンの動
きと、吸、排気弁の開口面積との関係を示す図である。
【図6】同エンジンの始動時、軽負荷時のPV線図であ
る。
【図7】同エンジンの高負荷時と、始動時、軽負荷時と
のPV線図を比較した図である。
【図8】本発明のガソリンエンジンのシリンダヘッド部
分の平面断面図である。
【図9】同、側面断面図である。
【図10】同エンジンの始動時、軽負荷時のピストンの
動きと、吸、排気弁の開口面積との関係を示す図であ
る。
【図11】同エンジンの始動時、軽負荷時のPV線図で
ある。
【図12】同エンジンの高負荷時のピストンの動きと、
吸、排気弁の開口面積との関係を示す図である。
【図13】同エンジンの高負荷時のPV線図である。
【図14】従来の早閉じミラーサイクルエンジンの概念
図である。
【図15】同、ピストンの動きと、吸、排気弁の開口面
積との関係を示す図である。
【符号の説明】
1、31‥‥シリンダヘッド、2、32‥‥第1吸気
弁、3、33‥‥第2吸気弁、4、34‥‥第1排気
弁、5、35‥‥第2排気弁、10、40‥‥第1カム
シャフト、20、50‥‥第2カムシャフト、14、1
5、44‥‥ロッカアーム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1気筒あたり2個以上の吸気弁を備え、
    2本以上のカムシャフトに設けたカムによりそれぞれ該
    吸気弁を開閉する内燃機関において、少なくとも1個の
    吸気弁のバルブタイミングを、該吸気弁を開閉するカム
    の位相を変化させることにより可変とする吸気装置を備
    えたことを特徴とする可変圧縮比エンジン。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関において、吸気弁の閉時期
    をピストン下死点前に設定し、運転条件によっては少な
    くとも1個の吸気弁の閉時期を、ピストン下死点付近に
    設定し得る吸気装置を備えたことを特徴とする請求項1
    の可変圧縮比エンジン。
  3. 【請求項3】 前記ピストン下死点前に設定された吸気
    弁の閉時期が、クランク回転角でピストン下死点前20
    °〜90°であることを特徴とする請求項2の可変圧縮
    比エンジン。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関において、吸気弁の閉時期
    をピストン下死点付近に設定し、運転条件によっては少
    なくとも1個の吸気弁の閉時期を、ピストン下死点後に
    設定し得る吸気装置を備えたことを特徴とする請求項1
    の可変圧縮比エンジン。
  5. 【請求項5】 前記ピストン下死点後に設定し得る吸気
    弁の閉時期が、クランク回転角でピストン下死点後40
    °〜90°であることを特徴とする請求項4の可変圧縮
    比エンジン。
JP8587694A 1994-03-07 1994-03-30 可変圧縮比エンジン Pending JPH07269381A (ja)

Priority Applications (6)

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JP8587694A JPH07269381A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 可変圧縮比エンジン
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