JP4841522B2 - プランジャ - Google Patents

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Description

本発明は、物品の固定や位置決め等に使用されるプランジャに関する。
この種のプランジャは、ハウジングおよびピンを有しており、前記ハウジングからピンを突出した状態で対象物体を固定ないしは位置決めする一方、対象物体の固定ないしは位置決めを解除するときは、ピンをハウジング内に引き込むようになっている。
そして、従来より、この種のプランジャにおいて、ピンを引き込み位置に保持する機構を有するものが存在しており、その代表的なものは、ピンに結合されたノブを引き上げて、ピンをハウジング内に引き込んだ後、ノブを回転することにより、ピンを引き込み位置に保持できる一方、この保持状態よりピンをハウジングから突出させるときは、逆方向にノブを回転するようになっていた。また、別の形式のものとして、レバーによりピンを操作するようになっており、レバーを所定位置に回動することにより、ピンを引き込み位置に保持できるようになっているものもあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−139056号公報
しかしながら、前記従来のプランジャのうち、ノブを回転することにより、ピンを引き込み位置に保持する形式のものは、プランジャの操作に手間が掛かるという問題があった。また、前記レバーにより操作する形式のものは、回動するレバーにより大きな空間が占有されてしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、ピンを引き込み位置に保持でき、なおかつピンの出し入れ操作を極めて容易かつ迅速に行うことができるプランジャを提供することにある。
本発明の他の目的は、操作部分が大きな空間を占有することのないプランジャを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明によるプランジャは、
ハウジングと、
このハウジングの内周部に、該ハウジングの軸線と平行方向に延びるように複数設けられたハウジング溝と、
前記ハウジングに複数設けられたハウジング傾斜面と、
ハウジング内に引き込まれた状態および該ハウジングから前方に突出した状態の両方を取り得るように、該ハウジングに対し前記軸線方向に移動可能に支持されたピンと、
このピンを前記ハウジング内に引き込まれるように後方に付勢するピン付勢手段と、
前記ハウジングに、前記軸線方向に移動可能かつ該ハウジングに対して前記軸線の回りに回転不可能に支持されているとともに、前記ハウジングから後方に露出されるプッシュ部を後端部に設けられているスライド部材と、
前記スライド部材の前端部に設けられたカム面と、
前記ハウジング内に、前記ピンと前記スライド部材との間において、該ハウジングに対して前記軸線方向に移動可能かつ前記軸線の回りに回転可能に収容された回転部材と、
この回転部材の外周部に、前記軸線の回りに等角度間隔で前記軸線と平行方向に延びるように設けられており、前記ハウジング溝に嵌合されると、前記ハウジングに対して前記回転部材を回転不可能とする複数の回転部材突条と、
これらの回転部材突条の後端部に設けられた回転部材傾斜面とを有してなり、
前記回転部材突条が前記ハウジング溝に嵌合している状態において、前記プッシュ部が前方に押し込まれて行くと、前記スライド部材が前記軸線方向かつ前方に移動するとともに、前記スライド部材の前記カム面が前記回転部材傾斜面に押圧されることにより、前記回転部材および前記ピンも同方向に移動し、前記ピンが前記ハウジングから前方に突出した状態となり、さらに前記プッシュ部が所定以上深く押し込まれると、前記回転部材突条が前記ハウジング溝から脱出し、前記回転部材が前記ハウジングに対し回転可能になり、前記カム面に対し前記回転部材傾斜面が滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対し所定角度回転し、前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致しない状態となり、
次に、前記プッシュ部が押されなくなると、前記ピン付勢手段の付勢力により、前記ピンとともに前記回転部材が後方に移動し、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に押圧され、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に沿って滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対しさらに所定角度回転するが、依然として前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致していないので、前記回転部材突条は前記ハウジング溝に侵入できず、前記回転部材は前記ハウジングに対し軸線方向に関し元の位置に戻れず、前記ピンが前記ハウジングから前方に突出した状態に維持され、
次に、前記プッシュ部が再度押し込まれて行くと、前記スライド部材が前記軸線方向かつ前方に移動し、前記スライド部材の前記カム面が前記回転部材傾斜面に押圧されることにより、前記回転部材および前記ピンも同方向に移動するとともに、前記カム面に対し前記回転部材傾斜面が滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対し所定角度回転するが、依然として前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致しておらず、
次に、前記プッシュ部が押されなくなると、前記ピン付勢手段の付勢力により、前記ピンとともに前記回転部材が後方に移動し、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に押圧され、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に沿って滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対しさらに所定角度回転し、前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致するようになり、前記回転部材突条が前記ハウジング溝に侵入して嵌合し、前記回転部材が前記ハウジングに対し前記軸線方向に関し元の位置に戻り、前記ピンが前記ハウジング内に引き込まれた状態になるようになっているものである。
本発明においては、プッシュ部を一度押し込んで離すと、ハウジングからピンが突出し、対象物体を固定ないしは位置決めできるようになる。そして、さらにもう一度プッシュ部を押し込んで離すと、ハウジング内にピンが引き込まれ、かつ引き込み状態に保持される。そして、以後、プッシュ部が押し込まれる度に、ピンが交互にハウジングに対し出し入れされる。
したがって、本願発明のプランジャにおいては、ピンを引き込み位置に保持でき、なおかつピンの出し入れ操作を極めて容易かつ迅速に行うことができる。また、操作部分(プッシュ部)が大きな空間を占有することがない。
本発明のプランジャは、
(イ)ピンを引き込み位置に保持でき、なおかつピンの出し入れ操作を極めて容易かつ迅速に行うことができる、
(ロ)操作部分(プッシュ部)が大きな空間を占有することがない、
等の優れた効果を得られるものである。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜22は本発明の一実施例を示している。図1〜4に示されるように、プランジャ1のハウジング2は、金属からなる前側ケース2aとプラスチックからなる後側ケース2bとからなっている。前記前側ケース2aは、円筒状部3と、この円筒状部3の後端部に該円筒状部3と同軸に設けられた六角形状部4とを一体的に有している。前記円筒状部3の外周部には雄ねじ部5が設けられており、図2〜4のように、プランジャ1を支持させるべきプランジャ支持材6に設けられたねじ穴7に雄ねじ部5を螺合することにより、前側ケース2aひいてはハウジング2全体をプランジャ支持材6に固定できるようになっている。前記六角形状部4の内周部には、雌ねじ部8が設けられている。
図5〜8は、前記後側ケース2bを単独で取り出して示している。これらの図によく示されるように、後側ケース2bは、全体に円筒状をなしており、その前端付近外周部に雄ねじ部9を設けられている(図5,8参照)。そして、図2〜4に示されるように、後側ケース2bの雄ねじ部9を前側ケース2aの六角形状部4の雌ねじ部8に螺合することにより、前側ケース2aと後側ケース2bとが結合されて、ハウジング2を構成している。
前記後側ケース2bの内周部には、該後側ケース2bの軸線(ハウジング2全体の軸線と一致する)と平行方向に延びるように、3つのハウジング溝10が前記軸線の回りに120度間隔で設けられている。前記後側ケース2bの内周部の前端部には、各ハウジング溝10間にそれぞれ2つ1組のハウジング傾斜面11a,11bが設けられている。したがって、後側ケース2b全体では、合計3組のハウジング傾斜面11a,11bが設けられている。
図1〜4に示されるように、前記前側ケース2aには、金属からなるピン12が、該前側ケース2a内(したがって、ハウジング2内)に引き込まれた状態および該ハウジング2から前方に突出した状態の両方を取り得るように、該前側ケース2aに対し該前側ケース2aの軸線(したがって、ハウジング2全体の軸線)方向に移動可能に支持されている。前記前側ケース2aの前端側底部とピン12の後端部に一体的に設けられた径拡大部12aとの間には、圧縮コイルばねからなるピン付勢手段13が介装されており、このピン付勢手段13はピン12を後方(図1〜4における上方が後方、下方が前方となる)、したがって前側ケース2a内に引き込まれる方向に付勢している。
図2〜4に示されるように、スライド部材14は、プラスチックからなるスライド部材本体14aと、このスライド部材本体14aの後端部に固定されたプラスチックからなるプッシュ部14bとからなる。このスライド部材本体14aとプッシュ部14bとは、それぞれ異なる色を着色されて別々に成形された上、前記のように互いに固定されている。図9〜13は、前記スライド部材本体14aを単独で取り出して示しており、大略段付き円筒状をなしている。このスライド部材本体14aの前端外周部には、3つのスライド部材突条15が該スライド部材本体14aの軸線(後で明らかになるように、この軸線はハウジング2全体の軸線と一致している)回りに120度間隔で、前記軸線と平行方向に延びるように設けられている。前記スライド部材本体14aの前端部には、カム面16が設けられている。このカム面16は、スライド部材本体14aの軸線の回りに等角度間隔で、それぞれ6つの三角形状の山と谷を交互に形成する凹凸面からなる。なお、前記カム面16は、スライド部材突条15の前端部にまで連続して広がっている。
前記スライド部材14は、図6に示されるように、スライド部材突条15をハウジング溝10に嵌合されることにより、後側ケース2bに、該後側ケース2bの軸線方向に移動可能かつ該後側ケース2bに対して軸線の回りに回転不可能に支持されている。前記プッシュ部14bは、ハウジング2の後方に露出されている。
図2〜4に示されるように、前記後側ケース2bの後端底部とスライド部材突条15の後端部との間には圧縮コイルばねからなるスライド部材付勢手段17が介装されており、スライド部材14を前方に付勢している。このスライド部材付勢手段17の付勢力は、ピン付勢手段13の付勢力より弱くされている。
前記ハウジング2内には、プラスチックからなる回転部材18が、ピン12とスライド部材14との間において、該ハウジング2に対して該ハウジング2の軸線方向に移動可能かつ該ハウジング2の軸線の回りに回転可能に収容されている。図14〜17は、前記回転部材18を単独で取り出して示している。この回転部材18の外周部には、3つの回転部材突条19が、該回転部材18の軸線(したがって、ハウジング2全体の軸線)回りに120度間隔で、前記軸線と平行方向に延びるように設けられている。各回転部材突条19の後端部には、回転部材傾斜面20が設けられている。前記回転部材18とピン12との間には、ワッシャ21が介装されている。
次に、本実施例の作動を説明する。図2〜4に示されるように、前側ケース2aの雄ねじ部5をプランジャ支持材6に設けられたねじ穴7に螺合することにより、ハウジング2をプランジャ支持材6に固定し、プランジャ1を対象物体22に対向させる。本実施例における対象物体22は、プランジャ1支持体に対して位置を固定された回転軸回りに回転可能となっており、前記回転軸に対して垂直な横断面が円形をなしている。前記対象物体22の外周には、ピン挿入穴23が複数設けられている。
図2は、プランジャ1の初期状態を示しており、この初期状態では図17のように回転部材突条19がハウジング溝10に嵌合されるとともに、ピン12、回転部材18およびスライド部材14はピン付勢手段13の付勢力により後方(図2〜4における上方)に偏倚しており、ピン12はハウジング2内に引き込まれた状態となっている。
次に、図3のように対象物体22のピン挿入穴23の位置をピン12の位置に合致させた状態で、図2の状態から使用者が指でプッシュ部14bを押し込んで行くと、スライド部材14がハウジング2の軸線方向(以下、単に軸線方向という)かつ前方(図2〜4における下方)に移動するとともに、スライド部材14のカム面16が回転部材傾斜面20に押圧されることにより、回転部材18およびピン12も前方に移動し、ピン12がハウジング2から前方に突出し、ピン挿入穴23に挿入されて行く。ただし、回転部材突条19がハウジング溝10に嵌合されているので、回転部材18はハウジング2に対し回転できない。
さらに、プッシュ部14bが所定以上深く押し込まれると、回転部材突条19がハウジング溝10から脱出し、回転部材18がハウジング2に対し回転可能になるので、カム面16に対し回転部材傾斜面20が滑ることにより、図18のように回転部材突条19がカム面16の谷に係合するまで、回転部材18がスライド部材14およびハウジング2に対し回転する(なお、図18は図17の矢印A方向に見て示す図である)。これにより、回転部材18は図2および17の位置から所定角度(約18度)回転し、図19に示されるように、回転方向に関して回転部材突条19の位置がハウジング溝10の位置と合致しない状態となる。
次に、プッシュ部14bが押されなくなると、ピン付勢手段13の付勢力により、回転部材18が若干後方に移動し、図20のように回転部材傾斜面20がハウジング傾斜面11aに押圧されるので、回転部材傾斜面20がハウジング傾斜面11aに沿って滑り、図21のように回転部材突条19がハウジング傾斜面11aと11bとの境界に存在する立ち上がり部11cに当接するまで、回転部材18がスライド部材14に対しさらに所定角度回転する。これにより、回転部材18は、図22のように、図2および18の位置からすると、合計60度回転したことになる。この位置は、縦断面で見れば、図4の位置である。この位置では、依然として回転方向に関して回転部材突条19の位置がハウジング溝10の位置と合致していないので、ピン付勢手段13によりピン12を介して回転部材18が後方に付勢されているにもかかわらず、回転部材突条19はハウジング溝10に侵入できないので、回転部材18はハウジング2に対し軸線方向に関し図2の初期位置には戻れず、ピン12がハウジング2から突出した状態に維持される。これ故、対象物体22のピン挿入穴23にピン12を挿入した状態に維持し、対象物体22を所定位置に位置決めおよび固定することができる。
なお、本実施例では、この状態では、スライド部材14ひいてはプッシュ部14bは、スライド部材付勢手段17の付勢力により前方に偏倚し、プッシュ部14bはハウジング2に近づき、スライド部材14のうちのプッシュ部14bとは異なる色の部分(プッシュ部14bより前方の部分)はハウジング2内に収容された状態となる。
次に、プッシュ部14bが再度押し込まれて行くと、スライド部材14のカム面16が回転部材傾斜面20に押圧されることにより、スライド部材14が軸線方向かつ前方に移動する。そして、回転部材突条19がウジング傾斜面11aと11bとの境界に存在する立ち上がり部11cから外れ、回転部材18がハウジング2に対し回転可能になると、カム面16に対し回転部材傾斜面20が滑ることにより、図18と同様に回転部材突条19がカム面16の谷に係合するまで、回転部材18がスライド部材14およびハウジング2に対し回転する。これにより、回転部材18は図20の位置から所定角度(約18度)回転する。この状態では、依然として回転方向に関して回転部材突条19の位置がハウジング溝10の位置と合致しない状態となっている。
次に、プッシュ部14bが押されなくなると、ピン付勢手段13の付勢力により、回転部材18が若干後方に移動し、回転部材傾斜面20がハウジング傾斜面11bに押圧される(図20ではハウジング傾斜面11aに押圧されていたが、今度はハウジング傾斜面11bに押圧される)ので、回転部材傾斜面20がハウジング傾斜面11bに沿って滑り、回転部材18が、回転方向に関して回転部材突条19の位置がハウジング溝10の位置と合致するまで、所定角度回転する。これにより、回転部材18が、図4,21および22の位置からすると、合計60度回転したことになり、図17の場合と同様に、回転部材突条19がハウジング溝10に侵入して嵌合し、ピン12、回転部材18およびスライド部材14はピン付勢手段13の付勢力により後方に偏倚し、プランジャ1は図2および18の初期状態に戻り、ピン12はハウジング2内に引き込まれた状態となる。これにより、対象物体22の位置決めないしは固定が解除される。
したがって、このプランジャ1では、プッシュ部14bを一度押し込んで離すと、ハウジング2からピン12が突出し、対象物体22を固定ないしは位置決めできるようになる。そして、さらにもう一度プッシュ部14bを押し込んで離すと、ハウジング2内にピン12が引き込まれ、かつ引き込み状態に保持される。そして、以後、プッシュ部14bが押し込まれる度に、ピン12が交互にハウジング2に対し出し入れされる。
以上のように、このプランジャ1は、ピン12を引き込み位置に保持可能であって、なおかつ、プッシュ部14bを押すだけで、ピン12の出し入れ操作を極めて容易かつ迅速に行うことができる。また、操作部分(プッシュ部14b)がレバー式のプランジャの場合のように大きな空間を占有することがない。
また、図4のようにピン12および回転部材18が前方に移動し、ピン12がハウジング2から突出している場合でも、スライド部材14は後方に移動可能であるので、もしスライド部材付勢手段17が存在しないと、スライド部材14の位置が不定になるので、外部から見ただけでは、ピン12が突出位置にあるのか、引き込み位置にあるのか分からなくなる虞がある。
しかるに、本実施例では、スライド部材14を前方に付勢するスライド部材付勢手段17が存在するので、軸方向に関しスライド部材14は常に回転部材18の位置に追随し、プッシュ部14bの位置とピン12の位置とが常に対応関係を有することになるため、外側からプッシュ部14bの位置を見ただけで(すなわち、プッシュ部14bがハウジングの後方に大きく突出しているか、僅かしか突出していないかを見るだけで)、ピン12が突出位置にあるのか、引き込み位置にあるのか判別することができる。
さらに、本実施例では、外部から見てスライド部材14のうちのプッシュ部14bとそれに隣接する部分(スライド部材本体14aのうちのブッシュ部14b外に出ている部分)とが異なる色とされているので、スライド部材14のうちのプッシュ部14bとは異なる色の部分が見えるか否かで、プッシュ部14bの位置、ひいてはピン12が突出位置にあるのか引き込み位置にあるのかを、より容易に判別することができる。
なお、前記実施例では、対象物体22が回転方向に移動するようになっているが、本発明によるプランジャは、回転方向に移動する対象物体22のみならず、平面方向等の他の移動態様を示す対象物体に対しても使用できるものである。また、本発明によるプランジャは、ピン挿入穴を有さない対象物体に対しても使用できるものである。
以上のように本発明によるプランジャは、物品の固定や位置決め等に使用されるプランジャとして有用である。
本発明の一実施例におけるプランジャを示す斜視図である。 前記実施例のプランジャを、ピンが引き込み位置にある状態において示す縦断面図である。 前記実施例のプランジャを、プッシュ部を押し込んで行く過程において示す縦断面図である。 前記実施例のプランジャを、ピンが突出位置に維持されるようになった状態において示す縦断面図である。 前記実施例のプランジャのハウジングの後側部分を構成する後側ケースを示す縦断面図である。 図5のVI−VI線における断面図である(一点鎖線でスライド部材も示されている)。 図6のVII−VII線における断面図である。 前記後側ケースを示す底面図である。 前記実施例のプランジャのスライド部材本体を示す後方側からの斜視図である。 前記スライド部材本体を示す前方側からの斜視図である。 前記スライド部材本体を示す正面図である。 前記スライド部材本体を示す平面図である。 前記スライド部材本体を示す底面図である。 前記実施例のプランジャの回転部材を示す斜視図である。 前記回転部材を示す正面図である。 前記回転部材を示す平面図である。 図2の状態におけるハウジングに対する回転部材の回転位置を示す横断面図である。 図2の状態からプッシュ部を押し込んで行き、回転部材突条がハウジング溝を脱出した段階におけるスライド部材と回転部材との最終位置関係を示す図17における矢視A方向図である。 図18の状態におけるハウジングに対する回転部材の回転位置を示す横断面図である。 図18および19の状態からプッシュ部が押されなくなり、回転部材傾斜面がハウジング傾斜面に押圧されるようになった状態を示す縦断面図である。 図18および19の状態からプッシュ部が押されなくなった段階における回転部材突条とハウジング傾斜面との最終位置関係を示す縦断面図である。 図4および21の状態におけるハウジングに対する回転部材の回転位置を示す横断面図である。
符号の説明
1 プランジャ
2 ハウジング
2a 前側ケース(ハウジング2の一部)
2b 後側ケース(ハウジング2の一部)
3 前側ケース2aの円筒状部
4 前側ケース2aの六角形状部
6 プランジャ支持材
10 ハウジング溝
11a,11b ハウジング傾斜面
12 ピン
13 ピン付勢手段
14 スライド部材
14a スライド部材本体
14b プッシュ部
15 スライド部材突条
16 カム面
17 スライド部材付勢手段
18 回転部材
19 回転部材突条
20 回転部材傾斜面
21 ワッシャ
22 対象物体
23 ピン挿入穴

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    このハウジングの内周部に、該ハウジングの軸線と平行方向に延びるように複数設けられたハウジング溝と、
    前記ハウジングに複数設けられたハウジング傾斜面と、
    ハウジング内に引き込まれた状態および該ハウジングから前方に突出した状態の両方を取り得るように、該ハウジングに対し前記軸線方向に移動可能に支持されたピンと、
    このピンを前記ハウジング内に引き込まれるように後方に付勢するピン付勢手段と、
    前記ハウジングに、前記軸線方向に移動可能かつ該ハウジングに対して前記軸線の回りに回転不可能に支持されているとともに、前記ハウジングから後方に露出されるプッシュ部を後端部に設けられているスライド部材と、
    前記スライド部材の前端部に設けられたカム面と、
    前記ハウジング内に、前記ピンと前記スライド部材との間において、該ハウジングに対して前記軸線方向に移動可能かつ前記軸線の回りに回転可能に収容された回転部材と、
    この回転部材の外周部に、前記軸線の回りに等角度間隔で前記軸線と平行方向に延びるように設けられており、前記ハウジング溝に嵌合されると、前記ハウジングに対して前記回転部材を回転不可能とする複数の回転部材突条と、
    これらの回転部材突条の後端部に設けられた回転部材傾斜面とを有してなり、
    前記回転部材突条が前記ハウジング溝に嵌合している状態において、前記プッシュ部が前方に押し込まれて行くと、前記スライド部材が前記軸線方向かつ前方に移動するとともに、前記スライド部材の前記カム面が前記回転部材傾斜面に押圧されることにより、前記回転部材および前記ピンも同方向に移動し、前記ピンが前記ハウジングから前方に突出した状態となり、さらに前記プッシュ部が所定以上深く押し込まれると、前記回転部材突条が前記ハウジング溝から脱出し、前記回転部材が前記ハウジングに対し回転可能になり、前記カム面に対し前記回転部材傾斜面が滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対し所定角度回転し、回転方向に関して前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致しない状態となり、
    次に、前記プッシュ部が押されなくなると、前記ピン付勢手段の付勢力により、前記ピンとともに前記回転部材が後方に移動し、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に押圧され、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に沿って滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対しさらに所定角度回転するが、依然として回転方向に関して前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致していないので、前記回転部材突条は前記ハウジング溝に侵入できず、前記回転部材は前記ハウジングに対し軸線方向に関し元の位置に戻れず、前記ピンが前記ハウジングから前方に突出した状態に維持され、
    次に、前記プッシュ部が再度押し込まれて行くと、前記スライド部材が前記軸線方向かつ前方に移動し、前記スライド部材の前記カム面が前記回転部材傾斜面に押圧されることにより、前記回転部材および前記ピンも同方向に移動するとともに、前記カム面に対し前記回転部材傾斜面が滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対し所定角度回転するが、依然として回転方向に関して前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致しておらず、
    次に、前記プッシュ部が押されなくなると、前記ピン付勢手段の付勢力により、前記ピンとともに前記回転部材が後方に移動し、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に押圧され、前記回転部材傾斜面が前記ハウジング傾斜面に沿って滑ることにより、前記回転部材が前記スライド部材および前記ハウジングに対しさらに所定角度回転し、回転方向に関して前記回転部材突条の位置が前記ハウジング溝の位置と合致するようになり、前記回転部材突条が前記ハウジング溝に侵入して嵌合し、前記回転部材が前記ハウジングに対し前記軸線方向に関し元の位置に戻り、前記ピンが前記ハウジング内に引き込まれた状態になるようになっているプランジャ。
  2. 前記カム面は、前記軸線の回りに複数の三角形状の山と谷を等角度間隔で交互に形成する凹凸面からなる請求項1記載のプランジャ。
  3. 前記スライド部材を前方に付勢するスライド部材付勢手段をさらに有している請求項1または2記載のプランジャ。
  4. 外部から見て前記スライド部材のうちの前記プッシュ部と該プッシュ部に隣接する部分とは異なる色にされている請求項1,2または3記載のプランジャ。
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