JP4787812B2 - 継手、この継手に用いるソケット及びプラグ - Google Patents

継手、この継手に用いるソケット及びプラグ Download PDF

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本発明はソケット及びプラグから構成される継手に関し、特に、プラグをソケットに挿
入するだけで両者の連結ができる管継手、及びこのような継手に用いられるソケット及びプラグに関する。
従来のこの種の管継手としては、本出願人によって国際公開2005/028940号(特許文献1)の管継手が提案されている。
国際公開2005/028940号の管継手は、ソケットと該ソケットに挿入連結されるプラグとからなり、ソケットは周方向で間隔をあけて設けられ半径方向で変位可能とされた複数のプラグ施錠子と、該プラグ施錠子よりプラグ受入端部開口寄りの位置で周方向に間隔をあけて設けられ半径方向で変位可能とされた複数のスリーブ操作子と、該ソケットの外周に軸線方向で変位可能に設けられて、ソケットに挿入されたプラグを施錠するためにプラグ施錠子を該プラグの外周面に設けられた係合溝に押圧するためのスリーブとを有する。
この管継手は、プラグがソケットに挿入されていない状態では、プラグ施錠子はスリーブの内周面に形成された円筒状の施錠面により半径方向内側に押圧されており、一方、スリーブ操作子はスリーブの上記施錠面の前端縁から前方且つ半径方向外側向けて傾斜する傾斜面の半径方向内端部に係合している。プラグを挿入すると、先ず、その先端部がスリーブ操作子を半径方向外側に押し出し、該スリーブ操作子が上記傾斜面を押圧しながら半径方向外側に変位し、これにより、スリーブを軸線方向で後方へ変位する。スリーブ操作子が傾斜面の半径方向外端部に至る時点で、該傾斜面の半径方向内端部がプラグ施錠子と係合する位置となる。プラグが更に挿入されると、プラグ施錠子がスリーブの傾斜面を押圧しながら半径方向外側に変位する。このようにして、プラグの先端部がプラグ施錠子を越えて進むと、該プラグ施錠子及びスリーブ操作子は、プラグの外周面に形成されている施錠凹部に入り、それによりスリーブはバネ力により初期位置にもどされ、スリーブの施錠面が上記施錠凹部にあるプラグ施錠子を押圧し、これにより、プラグが抜け出せないようにしている。
以上から分かるように、上記管継手においては、プラグとソケットとが連結されているときに、スリーブが後方に変位して、施錠面によるプラグ施錠子の抑えが外れ、傾斜面が該プラグ施錠子に係合するようになり、プラグに対して引抜き方向での力を加えれば、プラグ施錠子はスリーブ傾斜面を押圧しながら半径方向外側に変位可能となり、プラグを外すことが可能となる。プラグとソケットとの正常な連結時のプラグ施錠子が施錠面と係合する点からスリーブ傾斜面までの距離は、上述の記載から分かるように、ほぼスリーブの傾斜面の軸線方向長さに相当する。この傾斜面はその傾斜角度を小さくすれば、その軸線方向長さは長くなるが、傾斜角度を一定以上小さくすると、上記ボールが該スリーブ傾斜面を押圧してもスリーブが軸線方向で変位しなくなる。従って、この傾斜面の軸線方向長さを余り大きくすることはできない。このため、上述の管継手においては、連結状態にあるときに、落下や不意な衝撃等によって、スリーブがわずかに後退するだけで、プラグ施錠子の施錠が解除されてしまう虞がある。
国際公開2005/028940号
本発明は、このような点に鑑み、スリーブによるプラグ施錠子の施錠が解除されにくくした継手を提供することを目的としている。
本発明に係る継手は、
ソケット(以下に述べる本発明の実施形態の説明では、参照番号2で示す)と、該ソケットに挿入されて連結されるプラグ(30)とからなり、
該プラグ(30)は、
その先端から後方に延び、該ソケットに挿入される挿入部(31)を有し、該挿入部の外周面には半径方向で突出した押出部(32)と該押出部の後側に隣接して設けられた施錠凹部(34)とを有し、
ソケット(2)は、
プラグ(30)を受け入れる先端開口、半径方向で貫通するように設けられた第1貫通孔(同実施形態の説明においては丸孔13bとして実施化している)、及び、半径方向で貫通するように設けられ当該ソケットの前後方向に延びた細長い第2貫通孔を有する筒状のソケット本体(10)と、
第1貫通孔(13b)内に半径方向で可動とされたプラグ施錠子(12b)であって、
当該ソケット(2)に挿入されたプラグ(30)の外周面に形成された施錠凹部(34)に係合して、該プラグのソケットからの引抜を阻止するための第1半径方向位置と、
該第1半径方向位置から半径方向外側に変位して、該施錠凹部からはずれ、該ソケットからの該プラグの引抜きを可能とする第2半径方向位置と
の間で変位可能とされたプラグ施錠子(12b)と、
該第2貫通孔内に設定され、該第2貫通孔に沿って該前後方向に変位可能とされたスリーブ操作子(12a)と、
該ソケット本体(10)の周囲に設定され、該ソケット本体の前後方向で変位可能とされたスリーブ(50)であって、
その内周面が、該第1半径方向位置にある該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを阻止する施錠面(50b)と、該ソケット本体の前後方向を基準として、該施錠面よりも前方位置にあり、該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを許容する開放面(50c)と、該開放面と該施錠面との間に設けられて開放面から該施錠面に向けて半径方向内側に傾斜している傾斜面(50a)とを有するスリーブと、
該スリーブを、該ソケット本体の前後方向を基準として前方に付勢し、プラグが挿入されていない状態で、該スリーブの該施錠面が該プラグ施錠子の半径方向外側位置となり、且つ、該傾斜面が該スリーブ操作子に係合する初期位置とするバネ部材と、
を有し、
該スリーブ操作子(12a)は、該プラグ(30)が該ソケット(2)に挿入されるときに、該プラグの押出部(32)によって該第2貫通孔(13a)に沿って後方に動かされて該スリーブを動かし、該スリーブ(50)の該傾斜面(50a)が該プラグ施錠子(12b)に近づいたときに、該第2貫通孔(13a)に沿った動きが停止され、該プラグ(30)が更に挿入されることにより、該プラグの押出部(32)によって半径方向外側に押し出されて該スリーブ(50)の該傾斜面(50a)を押圧して該スリーブを後方へ変位させ、それにより、該スリーブの傾斜面(50a)が該スリーブの半径方向において該プラグ施錠子(12b)に対応する位置となるようにするとともに、当該スリーブ操作子(12a)が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部(34)に入るようにされ、
該プラグ(30)が更に挿入されることにより、該押出部(32)が該プラグ施錠子(12b)を該スリーブの傾斜面(50a)に押圧して該スリーブを後方に変位しながら該プラグ施錠子(12b)を半径方向外側に押し上げて進み、該プラグ施錠子(12b)が該プラグの押出部(32)を越えて該施錠凹部(34)にはいるようにし、この状態にすることにより、該バネ部材(15)が該スリーブ(50)を該初期位置に向けて戻し、該スリーブ(50)の傾斜部(50a)がスリーブ操作子(12b)と係合して、該スリーブ操作子(12b)を該第2貫通孔(13a)に沿って前方へ戻すようにしたことを基本的特徴としている。
この継手においては、第2貫通孔をソケット本体の軸線方向に延びる細長い孔とし、プラグが挿入されたときに、先ず、スリーブ操作子が該第2貫通孔に沿って後方へ変位されることによりスリーブを後方へ変位させ、該スリーブの傾斜面がプラグ施錠子に近づいた時点で、スリーブ操作子の第2貫通孔に沿った動きを停止させ、半径方向外側に変位させることにより該スリーブを更に後方に変位させ、それにより当該スリーブの傾斜面がプラグ施錠に半径方向で対応する位置とするようにしたので、プラグがソケットに挿入されて、スリーブが初期位置に戻されたときに、プラグ施錠子がスリーブの施錠面に係合する位置からスリーブの傾斜面までの距離を、前述の公知の継手に比べて長くとることができ、プラグが不用意に外れる可能性を少なくすることができる。
この継手においては、特に、スリーブの施錠面(50b)から開放面(50c)に延びる傾斜面(50a)が、施錠面(50b)に隣接した部分に突起部(50d)を有し、該ソケットが該初期位置にあるとき及び該スリーブが該初期位置に戻されるときには、該傾斜面(50a)の該突起部が該スリーブ操作子と係合するようにすることができる。
このようにした継手においては、スリーブが初期位置に戻るときに、突起部(50d)がスリーブ操作子に加える力は、突起部がなくて傾斜部(50a)がスリーブ操作子に係合して初期位置に戻す場合に比べて、初期位置に向けての力が大きくなり、スリーブ操作子をより確実に戻すことを可能とする。
具体的には、該プラグ施錠子及びスリーブ操作子を球体とすることができる。
また、該第2貫通孔が前端及び後端を有し、該スリーブ操作子は、スリーブが該初期位置にあるときには該前端に係合し、該スリーブが後方へ動かされて該傾斜面が該プラグ施錠子に近づいたときは該後端に係合して停止されるようにすることができる。
更に具体的には、押出部(32)はプラグの先端方向に面する傾斜面(32a)であって、後方に向かうに従い半径方向外側に向かう傾斜面(32a)を有し、該傾斜面によってスリーブ操作子(12a)及び施錠子(12b)を半径方向外側に変位させるようになっており、押出部の傾斜面(32a)のプラグの軸線に対してなす角度(α)が、スリーブ(50)の傾斜面(50a)のスリーブの軸線に対してなす角度(β)よりも大きくなるようにする。
これは、プラグがソケットに挿入されて、押出部がスリーブ操作子と係合し、該スリーブ操作子が該押出部とスリーブの傾斜面との間に係合されたときに、プラグからの力によってスリーブ操作子がスリーブの傾斜面を半径方向外側に変位しないでスリーブを後方へ押し進めるようにするためである。
第2貫通孔(13a)は、具体的には、その横断面が、当該ソケット本体(10)の半径方向内側に向かうに従って幅が狭くなるほぼ扇形とされ、該ソケット本体の外周面及び内周面に開口する外側開口及び内側開口を有し、該スリーブ操作子(12a)が球体とされて該第2貫通孔の該外側開口及び該内側開口から部分的に突出するようになされ、該プラグが該ソケットに挿入されたときに該押出部(32)が該内側開口から部分的に突出したスリーブ操作子(12a)に係合し、また、該スリーブ(50)が、該プラグが挿入されていなかった初期位置に向けて戻されるときに、該スリーブの該傾斜面(50a)の突出部が該外側開口から部分的に突出したスリーブ操作子(12a)に係合して該スリーブ操作子とともに戻されるようにすることができる。
この場合、該施錠凹部が、該プラグ施錠子を受け入れた状態で、該プラグ施錠子が、該バネ部材によって該付勢されている該スリーブの動きを阻止しない位置となる深さの第1部分と、該第1部分よりも当該プラグの後方側に設けられた第2部分(段部36)とを有し、該第2部分が該第1部分よりも浅くされ、該スリーブ操作子が、該初期位置まで戻されたスリーブとともに動かされたときに該第2部分と係合するようにすることができる。
これは、第2貫通孔の内側開口に沿って初期位置に戻されるスリーブ操作子が、該第2部分と係合すること第2貫通孔に対して浮きあげられて、第2貫通孔を画定している両側壁に対する押圧力を減じることにより、該両側壁の摩擦等による損傷を少なくするためのものである。
本発明はまた、先端から後方に延びるソケットに挿入される挿入部(31)を有し、挿入部の外周面に、押出部(32)と該押出部の後方側に該押出部に連接して形成された施錠凹部(34)とを有するプラグの該押出部を受け入れる先端開口を有する筒状のソケット本体であって、半径方向で貫通するように設けられた第1貫通孔(13b)、及び、半径方向で貫通するように設けられ当該ソケットの前後方向に延びた細長い第2貫通孔(13a)を有するソケット本体(10)と、
第1貫通孔内に半径方向で可動とされたプラグ施錠子(12b)であって、
該プラグの該施錠凹部に係合して、該プラグのソケットからの引抜を阻止するための第1半径方向位置と、
該第1半径方向位置から半径方向外側に変位して該施錠凹部からはずれ、該ソケットからの該プラグの引抜きを可能とする第2半径方向位置と
の間で変位可能とされたプラグ施錠子(12b)と、
該第2貫通孔内に設定され、該第2貫通孔に沿って該前後方向に変位可能とされたスリーブ操作子(12a)と、
該ソケット本体の周囲に設定され、該ソケット本体の前後方向で変位可能とされたスリーブ(50)であって、
その内周面が、該第1半径方向位置にある該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを阻止する施錠面(50b)と、該ソケット本体の前後方向を基準として、該施錠面よりも前方位置にあり、該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを許容する開放面(50c)と、該開放面と該施錠面との間に設けられて開放面から該施錠面に向けて半径方向内側に傾斜している傾斜面(50a)とを有するスリーブ(50)と、
該スリーブ(50)を、該ソケット本体の前後方向を基準として前方に付勢し、プラグが挿入されていない状態で、該スリーブの該施錠面(50b)が該プラグ施錠子の半径方向外側位置となり、且つ、該傾斜面(50a)が該スリーブ操作子に係合する初期位置とするバネ部材と、
を有し、
該スリーブ操作子(12a)は、
プラグが該ソケットに挿入されるときに、該スリーブの該傾斜面(50a)と該プラグの押出部(32)によって該第2貫通孔(13a)に沿って後方に動かされて該スリーブを後方へ動かし、該スリーブの該傾斜面(50a)が該プラグ施錠子(12b)に近づいたときに、該第2貫通孔に沿った動きが停止され、該プラグが更に挿入されることにより、該プラグの押出部によって半径方向外側に押し出されて該スリーブの該傾斜面を押圧して該スリーブを後方へ変位させ、それにより、該スリーブの傾斜面が該スリーブの半径方向において該プラグ施錠子に対応する位置となるようにするとともに、当該スリーブ操作子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部(34)に入るようにされ、
該プラグが更に挿入されることにより、該押出部(32)が該プラグ施錠子(12b)を該スリーブの傾斜面(50a)に押圧して該スリーブを後方に変位しながら該プラグ施錠子(12b)を半径方向で押し上げて進み、該プラグ施錠子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部にはいるようにし、この状態にすることにより、該バネ部材が該スリーブを、プラグが挿入されていなかった位置に向けて戻し、該スリーブの傾斜面がスリーブ操作子と係合して、該スリーブ操作子を該第2貫通孔に沿って前方へ戻すようにされており、
該傾斜面(50a)が該施錠面に隣接した部分に突起部(50d)を有し、該スリーブが該初期位置にあるとき及び該スリーブが該初期位置に戻されるときには、該傾斜面(50a)の該突起部(50d)が該スリーブ操作子と係合するようになされている継手のソケットを提供する。
本発明は更に、上記継手のソケットに挿入連結されるプラグであって、
先端から後方に延びるソケットに挿入される挿入部(31)を有し、該挿入部の外周面に、押出部(32)と該押出部の後方側に該押出部に連接して形成された施錠凹部(34)とを有し、該施錠凹部が、該プラグ施錠子(12b)を受け入れた状態で、該プラグ施錠子が、該バネ部材(15)によって該付勢されている該スリーブの動きを阻止しない位置となる深さの第1部分と、該第1部分よりも当該プラグの後方側に設けられた第2部分(36)とを有し、該第2部分が該第1部分よりも浅くされ、該スリーブ操作子(12a)が、該初期位置まで戻されたスリーブとともに動かされたときに該第2部分と係合するようにされたプラグを提供する。
本発明に係る継手を管継手に適用した実施形態を、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明に係る管継手1は、ソケット2と、該ソケット2に挿入して連結されるプラグ30とからなる。ソケット2は、ソケット本体10と該ソケット本体10の周りに取り付けられ軸線方向(図1においては左右方向)で変位可能とされたスリーブ50を有する。プラグ30には、ソケット本体10に挿入される挿入部31が形成されており、挿入部31の外周面には、環状に突出する押出部32が形成され、その後側(図1において右側)には、環状に形成された施錠凹部34が設けられる。
図示しないが、ソケット本体10及びプラグ30の内部には両者が接続されると開放される弁がそれぞれ設けられる。
ソケット本体10は概ね筒状であり、プラグの挿入部31を受け入れるためのプラグ受入部11を備えている。該プラグ受入部11には、球形のスリーブ操作子12aを受け入れる長孔13aが、該プラグ受入部11の壁面を貫通して設けられ、ソケット本体10の軸線方向(図2において左右)に延びている。長孔13aは、概ね長方形状の開口を、プラグ受入部11の内面側及び外面側に有する。図示の例では、長孔13aは、プラグ受入部11の周方向で等間隔に3個設けられている。プラグ受入部11にはまた、球形のプラグ施錠子12bを受け入れる丸孔13bが、周方向で所定間隔で6箇設けられている。
図3に示すように、丸孔13bは、プラグ受入部11の外周面に開口する外側開口はプラグ施錠子12bとほぼ同じ直径とされ、内周面に開口する内側開口はプラグ施錠子12bの直径より小さくされている。丸孔13bに収納されたプラグ施錠子12bは、プラグ受入部11の内側開口から外側に部分的に突出し、外側開口からは実質的に突出しないように保持される。プラグ施錠子12bは、後述するように、プラグの施錠凹部34内に嵌合されることにより、該プラグがソケットから抜け出るのを阻止する。
図3及び図4に示すように、長孔13aの横断面は、ほぼ台形状もしくは扇状とされており、プラグ受入部11の内周面に開口している内側開口がスリーブ操作子12aの直径より小さく、また、プラグ受入部11の外周面に開口している外側開口は、スリーブ操作子12aの直径より大きくされている。長孔13aに収容されたスリーブ操作子12aは、内側開口及び外側開口から部分的に外側に突出した状態で保持される。
図4の長孔13aの横断面を画定する傾斜面の延長線と、プラグ受入部の中心点Oから半径方向に延びて長孔13aの中央を通る直線との間の角度θは、本実施形態では約40度とされている。この角度θがこれ以上小さいと、スリーブ操作子12aが半径方向に内側に押し付けられたときに該長孔の側面から受ける反力が大きくなり、したがって、該側面との間の摩擦力も大きくなり、スリーブ操作子12aが長孔に沿って摺動しにくくなるためである。しかし、角度θの値としては、40度に限定されず、スリーブ操作子12aが長孔に沿っての摺動が可能であるならば、例えば、約30度程度とすることも可能である。
スリーブ50は、図5に示す状態においてプラグ施錠子12bを半径方向外側から抑えて、該プラグ施錠子12bが丸孔13bの内側開口から部分的に突出した状態を保持する円筒状の施錠面50bと、プラグ施錠子12bが半径方向外側に動いて、プラグ施錠子12bが丸孔13bの内側開口に引き込まれた状態になるのを許容する開放面50cと、該開放面21から施錠面20に向けて傾斜する傾斜面50aとを有している。
後述するように、図5に示すスリーブ50の位置は、図10に示すプラグがソケットに完全に連結された状態のスリーブ50の位置と同じであり、図10の状態のプラグに対しソケットからの引抜き力を加えても、施錠面50bがプラグ施錠子を半径方向外側から抑えているので、プラグの押出部32が該プラグ施錠子によって係止され、当該プラグが抜け出るのを阻止する。これに対し、スリーブを左方に動かして、開放面50cがプラグ施錠子と半径方向で整合する位置にすると、プラグに引抜き力が加わった場合、プラグ施錠子は押出部32により半径方向外側に押し出されるようになり、当該プラグの引抜が可能となる。
スリーブ50の内周面と、プラグ受入部11の外周面との間の空間には、コイルスプリング15が収容され、スリーブ50をソケット本体10の右端に向けて付勢している。具体的には、コイルスプリング15の左端は、フランジを有する環状の止め部材17に係合し、右端はスリーブに係合している。止め部材17は、ソケット本体10の外側表面に環状に形成された係止凹部10a(図2参照)に嵌合されているC字状の止め輪17aによって係止されている。
図4に示す状態において、スリーブ操作子12aの一部(図12に上下の矢印で挟んで示す)は、プラグ受入部11の外周面から突出するように設定され、スリーブ50の内周面に形成された傾斜面50aに当接している(図12(b)参照)。
次に、第1の実施形態の管継手において、ソケット本体10にプラグ30を接続する際の動作を、図6乃至図12を用いて説明する。
図5に示す状態から、プラグ30の挿入部31を、ソケット本体10のプラグ受入部11に差し込むと、図6に示すように、長孔13aの右端側に位置するスリーブ操作子12aは、プラグ30の押出部32に形成された傾斜面32aに当接する。すなわち、この状態では、スリーブ操作子12aは、プラグの傾斜面32aとスリーブの傾斜面50aとに当接することとなる。
図6の状態からさらに、プラグ30をソケット本体10に押し込んで行くと、スリーブ操作子12aは、スリーブの傾斜面50aを押し、図8の状態まで移動する。すなわち、スリーブ操作子12aは、プラグの傾斜面32aとスリーブの傾斜面50aとの間に挟まれており、プラグの傾斜面32aの角度α(図5b参照)が、スリーブの傾斜面50aの角度β(図5a参照)より大きいので、スリーブ操作子12aは、半径方向外側には押し出されず、長孔13aに沿って動かされ、コイルバネ15を圧縮しながらスリーブ50を左方へ移動する。
図8に示すように、スリーブ操作子12aが、長孔13aの左側端13a2まで移動すると、そこで停止される。この状態でプラグ30がソケット本体10に挿入し続けられると、スリーブ操作子12aは、プラグの傾斜面32aによって半径方向外側に変位されスリーブの傾斜面50aを押圧することになり、それによりスリーブ50が更に後退されて、図9に示す状態となる。
このとき、プラグの傾斜面32aは、プラグ施錠子12bに当接し、また、プラグ施錠子12bは、スリーブ50の傾斜面50aに当接する。図9の状態から更に、プラグ30をソケット本体10に押し込んで行くと、プラグ施錠子12bは、プラグの傾斜面32aに押され、スリーブの傾斜面50aを押してスリーブ50を後退させるとともに当該プラグの傾斜面32aに沿って半径方向外側に変位する。
図10に示すように、プラグ施錠子12bがプラグ30の押出部32の頂上まで移動した時に、スリーブ50を左方向に移動させる力が無くなり、スリーブ50の移動が停止される。
図10の状態からさらにプラグ30をソケット本体50に挿入すると、スリーブ操作子12aが、施錠凹部34に落ち込み、続いて、プラグ施錠子12bが、施錠凹部34に落ち込む。プラグ施錠子12bが施錠凹部34に落ち込むと、該プラグ施錠子12bとスリーブの傾斜面50aとの当接が解除される結果、コイルスプリング15の付勢力により、スリーブ50がプラグ30の挿入方向と反対方向(右側)に移動して、プラグが挿入されていなかった初期の位置と同じ位置に戻る(図11)。
このように図10から図11の状態に移行する際に、図12の拡大図に示すように、スリーブ操作子12aの一部(図12に上下の矢印で挟んで示す)は、ソケット本体のプラグ受入部11の外周面から突出しているため、スリーブの傾斜面50aに当接されて図中右方向に移動され、長孔13aの右側端13a1に当接して停止する(図12(b)参照)。この状態で、プラグ施錠子12bは、図11に示すように、スリーブ50の施錠面50bとプラグの施錠凹部34との間に挟まれて、ロックされる。連結状態において、ソケット10からプラグ30を引き抜こうとしても、押出部30の傾斜面32bにより半径方向外向きの力を加えられるプラグ施錠子12bが施錠面50bにより抑えられ、プラグの引き抜きが阻止される。
次に、プラグ30をソケット10から取り外す場合の動作を説明する。
管継手の使用者は、コイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50を後方(図11において左方向)に移動させる。この移動によって、スリーブ50の開放面50cがスリーブ操作子12a及びプラグ施錠子12bの周りの位置となり、両ボール12a、12bは遊嵌状態となる。この状態で、プラグ30をソケット10から分離する方向(図13において右方向)に引くと、プラグ30の押出部32によって、プラグ施錠子12b及びスリーブ操作子12aは順に隙間55側に変位され、プラグ30の引き抜きが可能になる。
以上から分かるように、本実施形態に係る管継手においては、スリーブ10とプラグ30との連結状態において、プラグ施錠子12bがスリーブ50の施錠面50bと係合している位置からスリーブの傾斜面50aまでの距離は図11にγで示す長さとなる。前述の国際公開2005/028940号の管継手におけるように、スリーブ操作子12aを収納する孔がプラグ施錠子の孔と同様な丸孔である場合、スリーブ10とプラグ30とを連結状態において、プラグ施錠子12bがスリーブ50の施錠面50bと係合している位置からスリーブの傾斜面50aまでの距離は、図8に示される状態における長さとなる。従って、この長さと比較した場合、上述の長さγは、はるかに長くなることが分かる。
〔第2の実施形態〕
本発明の管継手に係る第2の実施形態を図14乃至図17を用いて説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と実質的に同一部分には同一の符号を付して示す。
第2の実施形態の管継手1は、ソケット10、スリーブ50、プラグ30から構成され、プラグ30以外は、第1の実施形態の管継手に用いたものと同一である。
図14及び図15に示すように、プラグ30は、施錠凹部34の後方に形成された環状の段部36を有している。段部36は、施錠凹部34の底より若干高くなっている。
ソケット10にプラグ30を接続する際の動作は次のとおりである。
第1の実施形態における図6乃至図10に相当する状態は、この第2の実施形態においても同じである。図10に相当する状態から、さらにプラグ30をソケット50に挿入すると、図16に示すように、プラグ施錠子12bが、押出部32の頂上を乗り越えて、押出部32の後方の施錠凹部34に落ち込む。プラグ施錠子12bが施錠凹部34に落ち込むと、プラグ施錠子12bとスリーブの傾斜面50aとの当接が解除される結果、スリーブ50がプラグ30の挿入方向と反対方向(右側)に移動して、図16に示す状態となる。
その際、スリーブ50に押されるスリーブ操作子12aは、段部36に当たって、これを乗り上げながら、長孔13aの右側端13a1まで移動する。
プラグ側段部36を形成する理由を、図17及び図18を参照して説明する。図17は、図16の17−17線に沿った断面図であり、図18は、図17の波線円で囲まれたE領域の拡大図である。図18に示すように、長孔13aの内側開口縁部13cは、鋭角であり薄肉になるため、十分な強度を確保できないおそれが生じる。しかし、スリーブ操作子12aが長孔13a内を左から右に移動する場合(図10から図16に移動する場合)に、スリーブ操作子12aは、プラグ側段部36に乗り上げて移動することにより、内側開口縁部13cに接触せずに移動することにより、内側開口縁部13cの変形を防止することができる。
〔第3の実施形態〕
図19乃至図24は、本発明に係る管継手の第3の実施形態を示す。
この管継手1は実質的には第2実施形態と同じ構成とされているが、スリーブ50が、その施錠面50bから開放面50cに延びる傾斜面50aにおける施錠面50bに隣接した部分に突起部50dを有する。
図示の例では、突起部50dは、傾斜面50aの延長線を超えて延びた施錠面50bの延長部分として形成されている。
この突起部50dの設計の条件は次の通りである。まず、ソケットにプラグが挿入されていない状態においては、突起部50dがスリーブ操作子12aと係合し、スリーブの傾斜面50aは係合しない。ソケットにプラグが挿入されて押出部32がスリーブ操作子12aと係合した状態では、突起部50d及び押出部32からスリーブ操作子12aに加わる力F1,F2の合力F3が半径方向外向きとなり(図21)、スリーブ操作子12aを半径方向外側に変位させて、スリーブの傾斜面50aに係合するようにさせる。この状態になったときのスリーブの傾斜面50aとプラグの押出部32とからスリーブ操作子12aに加わる力の合力は半径方向内向きとなり、スリーブ操作子12aは、半径方向で変位せずに、プラグのソケットへの挿入に伴って、スリーブ50を後退させる。
この管継手において、プラグをソケットに挿入し、前述の実施形態におけると同じように、スリーブ操作子12a及びプラグ施錠子12bが順次、プラグの押出部32を超えて図22に示す状態になると、コイルスプリング15によって押し戻されるスリーブ50は、その突起部50dでスリーブ操作子12aと係合し、図19に示す初期位置まで戻し、図23に示す状態となる。突起部50dと傾斜面50aとのスリーブ操作子12aに対する作用的関係は上述のようなものであり、従って、スリーブが突起部50dを介してスリーブ操作子に係合して該スリーブを図23に示す初期位置に戻るときの戻し方向での力は、第1及び第2の実施形態における如く、傾斜面50cを介してスリーブ操作子に係合してスリーブを押し戻す場合に比べて大きなものとなり、スリーブをより確実に初期位置に戻すことが可能となる。
尚、図24は図22の24−24線に沿ってみた図を示している。図示のように、この第3実施例においては、長孔13aは第1及び第2実施形態におけるように横断面が扇形ではなく矩形状とされている。これは前述したように、扇形にした場合、長孔13aの内側開口縁部13cは、鋭角であり薄肉になり強度が低くなるため、図24に示すようにして、内側開口縁部13cの部分の肉厚を大きくするものである。
上記第1乃至第3の実施形態では、本発明の継手を管継手に適用した場合を説明したが、本発明は管継手に限らず、例えば、物品を連結するための継手にも適用することも可能である。また、上述の実施形態においては、開放面50cを当該スリーブの軸線に平行な面として示したが、この開放面はプラグ施錠子12bが第1貫通孔としての丸孔13bの内側開口内に引き込まれた状態になるのを許容するものであればよく、従って、例えば、上述の傾斜面50aの延長としての傾斜面とすることもできる。
本発明の第1の実施形態に係る管継手を構成するソケット及びプラグの外観側面図である。 図1のソケットからスリーブを取り外した状態の外観図である。 図1の3−3線に沿って見た図である。 図1の4−4線に沿って見た図である。 (a)は図3の5−5線に沿って見たスリーブ及びソケットの断面図であり、(b)は図3の5−5線に沿って見たプラグの断面図である。 第1の実施形態のソケットに対するプラグの接続開始状態を示す管継手の断面図である。 図6の状態からプラグの挿入が僅かに進んだ状態を示す管継手の断面図である。 図7の状態からプラグをソケットに挿入した連結中状態を示す管継手の断面図である。 図8の状態からプラグの挿入が更に進んだ状態を示す管継手の断面図である。 図9の状態からプラグの挿入が更に進んだ状態を示す管継手の断面図である。 ソケットに対するプラグ挿入連結が完了した状態を示す管継手の断面図である。 (a)は図8の状態の管継手の要部断面図であり、(b)は図5及び図11の状態の管継手の要部断面図である。 図10の連結完了状態からスリーブを移動して、ソケットからプラグが分離可能となった状態を示す管継手の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る管継手を構成するソケット及びプラグの外観側面図である。 図14のプラグの長手方向の断面図である。 第2の実施形態に係るプラグをソケットに挿入した接続完了状態を示す管継手の断面図である。 図16の17−17線に沿った管継手の径方向断面図である。 図17のE領域の拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る管継手のソケットの縦断面図である。 図19の管継手の要部の拡大断面図である。 図19のソケットにプラグが挿入されて、該プラグの押出部がスリーブ操作子に係合して押圧するときの該スリーブ操作子にかかる力の関係を示す図である。 プラグの挿入が進み、該プラグの押出部がスリーブ操作子及びプラグ施錠子を超えた状態を示す図である。 スリーブが初期位置に戻った状態を示す図である。 図22の24−24線に沿って見た図である。
符号の説明
管継手1;ソケット2;ソケット本体10;係止凹部10a;プラグ受入部11;スリーブ操作子12a;プラグ施錠子12b;第2貫通孔(長孔)13a;第1貫通孔(丸孔)13b;コイルスプリング15(バネ部材);止め部材17;止め輪17a;施錠面20;開放面21;プラグ30;挿入部31;押出部32;施錠凹部34;第2部分(段部)36;スリーブ50;傾斜面50a;施錠面50b;開放面50c;突起部50d

Claims (8)

  1. ソケットと、該ソケットに挿入されて連結されるプラグとからなり、
    該プラグは、
    その先端から後方に延び、該ソケットに挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面には半径方向で突出した押出部と該押出部の後側に隣接して設けられた施錠凹部とを有し、
    ソケットは、
    プラグの挿入部を受け入れる先端開口、半径方向で貫通するように設けられた第1貫通孔、及び、半径方向で貫通するように設けられ当該ソケットの前後方向に延びた細長い第2貫通孔を有する筒状のソケット本体と、
    第1貫通孔内に半径方向で可動とされたプラグ施錠子であって、
    当該ソケットに挿入されたプラグの該施錠凹部に係合して、該プラグのソケットからの引抜を阻止するための第1半径方向位置と、
    該第1半径方向位置から半径方向外側に変位して、該施錠凹部からはずれ、該ソケットからの該プラグの引抜きを可能とする第2半径方向位置と
    の間で変位可能とされたプラグ施錠子と、
    該第2貫通孔内に設定され、該第2貫通孔に沿って該前後方向に変位可能とされたスリーブ操作子と、
    該ソケット本体の周囲に設定され、該ソケット本体の前後方向で変位可能とされたスリーブであって、
    その内周面が、該第1半径方向位置にある該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを阻止する施錠面と、該ソケット本体の前後方向を基準として、該施錠面よりも前方位置にあり、該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを許容する開放面と、該開放面と該施錠面との間に設けられて開放面から該施錠面に向けて半径方向内側に傾斜している傾斜面とを有するスリーブと、
    該スリーブを、該ソケット本体の前後方向を基準として前方に付勢し、プラグが挿入されていない状態で、該スリーブの該施錠面が該プラグ施錠子の半径方向外側位置となり、且つ、該傾斜面が該スリーブ操作子に係合する初期位置とするバネ部材と、
    を有し、
    該スリーブ操作子は、該プラグが該ソケットに挿入されるときに、該プラグの押出部によって該第2貫通孔に沿って後方に動かされて該スリーブを後方へ動かし、該スリーブの該傾斜面が該プラグ施錠子に近づいたときに該第2貫通孔に沿った動きが停止され、該プラグが更に挿入されることにより、該プラグの押出部によって半径方向外側に押し出されて該スリーブの該傾斜面を押圧して該スリーブを後方へ変位させ、それにより、該スリーブの傾斜面が該スリーブの半径方向において該プラグ施錠子に対応する位置となるようにするとともに、当該スリーブ操作子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部に入るようにされ、
    該プラグが更に挿入されることにより、該押出部が該プラグ施錠子を該スリーブの傾斜面に押圧して該スリーブを後方に変位しながら該プラグ施錠子を半径方向で押し上げて進み、該プラグ施錠子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部にはいるようにし、この状態にすることにより、該バネ部材が該スリーブを該初期位置に向けて戻し、該スリーブの傾斜面がスリーブ操作子と係合して、該スリーブ操作子を該第2貫通孔に沿って前方へ戻すようになされ、
    該傾斜面が該施錠面に隣接した部分に突起部を有し、該スリーブが該初期位置にあるとき及び該スリーブが該初期位置に戻されるときには、該傾斜面の該突起部が該スリーブ操作子と係合するようになされている継手。
  2. 該プラグ施錠子及びスリーブ操作子が球体とされている請求項1に記載の継手。
  3. 該第2貫通孔が前端及び後端を有し、該スリーブ操作子は、スリーブが該初期位置にあるときには該前端に係合し、該スリーブが後方へ動かされて該傾斜面が該プラグ施錠子に近づいたときは該後端に係合して停止されるようにした請求項1に記載の継手。
  4. 該押出部は該プラグの該先端方向に面する傾斜面であって、後方に向かうに従い半径方向外側に向かう傾斜面を有し、該傾斜面によって該スリーブ操作子及び施錠子を半径方向外側に変位させるようになっており、該押出部の該傾斜面の該プラグの軸線に対してなす角度が、該スリーブの該傾斜面の該スリーブの軸線に対してなす角度よりも大きくされている請求項2に記載の継手。
  5. 該第2貫通孔の横断面が、当該ソケット本体の半径方向内側に向かうに従って幅が狭くなるほぼ扇形とされ、該ソケット本体の外周面及び内周面に開口する外側開口及び内側開口を有し、該スリーブ操作子が球体とされて該第2貫通孔の該外側開口及び該内側開口から該第2貫通孔から部分的に突出するようになされ、該プラグが該ソケットに挿入されたときに該押出部が該内側開口から部分的に突出したスリーブ操作子に係合し、また、該スリーブが、該プラグが初期位置に向けて戻されるときに、該スリーブの該傾斜面の突起部が該外側開口から部分的に突出したスリーブ操作子に係合して該スリーブ操作子とともに戻されるようにした請求項1に記載の継手。
  6. 該施錠凹部が、該プラグ施錠子を受け入れた状態で、該プラグ施錠子が、該バネ部材によって該付勢されている該スリーブの動きを阻止しない位置となる深さの第1部分と、該第1部分よりも当該プラグの後方側に設けられた第2部分とを有し、該第2部分が該第1部分よりも浅くされ、該スリーブ操作子が、該初期位置まで戻されたスリーブとともに動かされたときに該第2部分と係合するようにされた請求項5に記載の継手。
  7. ソケット及び該ソケットに挿入連結されるプラグからなる管継手におけるソケットであって、
    先端から後方に延びるソケットに挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面に、押出部と該押出部の後方側に該押出部に連接して形成された施錠凹部とを有するプラグの該押出部を受け入れる先端開口を有する筒状のソケット本体であって、半径方向で貫通するように設けられた第1貫通孔、及び、半径方向で貫通するように設けられ当該ソケットの前後方向に延びた細長い第2貫通孔を有するソケット本体と、
    第1貫通孔内に半径方向で可動とされたプラグ施錠子であって、
    該プラグの該施錠凹部に係合して、該プラグのソケットからの引抜を阻止するための第1半径方向位置と、
    該第1半径方向位置から半径方向外側に変位して該施錠凹部からはずれ、該ソケットからの該プラグの引抜きを可能とする第2半径方向位置と
    の間で変位可能とされたプラグ施錠子と、
    該第2貫通孔内に設定され、該第2貫通孔に沿って該前後方向に変位可能とされたスリーブ操作子と、
    該ソケット本体の周囲に設定され、該ソケット本体の前後方向で変位可能とされたスリーブであって、
    その内周面が、該第1半径方向位置にある該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを阻止する施錠面と、該ソケット本体の前後方向を基準として、該施錠面よりも前方位置にあり、該プラグ施錠子が半径方向外側に動いて該第2半径方向位置となるのを許容する開放面と、該開放面と該施錠面との間に設けられて開放面から該施錠面に向けて半径方向内側に傾斜している傾斜面とを有するスリーブと、
    該スリーブを、該ソケット本体の前後方向を基準として前方に付勢し、プラグが挿入されていない状態で、該スリーブの該施錠面が該プラグ施錠子の半径方向外側位置となり、且つ、該傾斜面が該スリーブ操作子に係合する初期位置とするバネ部材と、
    を有し、
    該スリーブ操作子は、プラグが該ソケットに挿入されるときに、該プラグの押出部によって該第2貫通孔に沿って後方に動かされて該スリーブを後方へ動かし、該スリーブの該傾斜面が該プラグ施錠子に近づいたときに、該第2貫通孔に沿った動きが停止され、該プラグが更に挿入されることにより、該プラグの押出部によって半径方向外側に押し出されて該スリーブの該傾斜面を押圧して該スリーブを後方へ変位させ、それにより、該スリーブの傾斜面が該スリーブの半径方向において該プラグ施錠子に対応する位置となるようにするとともに、当該スリーブ操作子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部に入るようにされ、
    該プラグが更に挿入されることにより、該押出部が該プラグ施錠子を該スリーブの傾斜面に押圧して該スリーブを後方に変位しながら該プラグ施錠子を半径方向で押し上げて進み、該プラグ施錠子が該プラグの押出部を越えて該施錠凹部にはいるようにし、この状態にすることにより、該バネ部材が該スリーブを該初期位置に向けて戻し、該スリーブの傾斜面がスリーブ操作子と係合して、該スリーブ操作子を該第2貫通孔に沿って前方へ戻すようになされ、
    該傾斜面が該施錠面に隣接した部分に突起部を有し、該スリーブが該初期位置にあるとき及び該スリーブが該初期位置に戻されるときには、該傾斜面の該突起部が該スリーブ操作子と係合するようになされている継手のソケット。
  8. 請求項7に記載のソケットに挿入連結されるプラグであって、
    先端から後方に延びるソケットに挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面に、押出部と該押出部の後方側に該押出部に連接して形成された施錠凹部とを有し、該施錠凹部が、該プラグ施錠子を受け入れた状態で、該プラグ施錠子が、該バネ部材によって該付勢されている該スリーブの動きを阻止しない位置となる深さの第1部分と、該第1部分よりも当該プラグの後方側に設けられた第2部分とを有し、該第2部分が該第1部分よりも浅くされ、該スリーブ操作子が、該初期位置まで戻されたスリーブとともに動かされたときに該第2部分と係合するようにされたプラグ。
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