JP4787682B2 - 継手及びこの継手に用いるソケット - Google Patents

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    • F16L37/23Couplings of the quick-acting type in which the connection is maintained by means of balls, rollers or helical springs under radial pressure between the parts by means of balls

Description

本発明はソケット及びプラグから構成される継手に関し、特に、プラグをソケットに挿入するだけで両者の連結ができる、いわゆるワンタッチ連結式の管継手、及びこのような継手に用いられるソケットに関する。
従来のワンタッチ連結式の管継手としては、本出願人によって特許文献1の管継手が提案されている。
特許文献1の管継手は、ソケットと、ソケットに挿入されるプラグと、ソケットに取り付けられたスリーブとから構成されている。
この管継手において、ソケットに形成されプラグを受け入れるソケット本体は、施錠子(後ボール)を受け入れた第1貫通孔(後ボール収容孔)及びスリーブ操作子(前ボール)を受け入れた第2貫通孔(前ボール収容孔)を有する。ソケット本体に挿入されるプラグの傾斜面がスリーブ操作子を半径方向外側へ押圧し、スリーブの傾斜面を押圧し、該スリーブを軸線方向に変位し、スリーブ操作子(前ボール)の半径方向外側への変位を許容する。プラグが更に挿入されて該プラグが上記施錠子(後ボール)に係合して半径方向外側に動かすときに、スリーブの傾斜面が、該施錠子によって係合され、スリーブを更に上記軸線方向で動かす。このように施錠子及びスリーブ操作子が共に半径方向外側に動かされて、最終的には、上記プラグの円筒状外表面に設けられた施錠凹部に嵌合されて当該管継手のロック(連結)が完成する。
特開2005−90669号公報
上記従来の管継手は、このように、ワンタッチでソケットとプラグとのロックを行い、スリーブの軸線方向への移動により、ロックを解除行っていたが、既存のプラグの形状に合わせて、前ボールと後ボールとの距離を決定せざるを得ず、スリーブのわずかな後退ストロークでロックを解除できるという利便性があるものの、操作ミスによって、スリーブをわずかに後退させてしまうだけで、ロックが解除されてしまうという問題点があった。
また、プラグとソケットとの分離操作において、プラグが分離するまでのスリーブの軸線方向のストロークが、前ボールと後ボールとの配置により制限されるため、任意にスリーブのストロークを設定できないという問題があった。
本発明は、ワンタッチでロックされる継手において、分離操作時にプラグが分離するまでのスリーブのストロークを任意にとることができる継手を提供することを目的とする。
さらに、既存の形状のプラグを用いつつ、ソケット側でスリーブのストロークを大きく取ることができる、継手用のソケットを提供することも目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手において、前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、前記スリーブが前記第1の回転方向に回転すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とする継手である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させ、次いで、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の回転方向に回転させることを特徴とする継手である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の継手において、
前記施錠子が前記施錠子収容溝の縁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の回転方向に回転することを特徴とする継手である。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の継手において、
前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を転動して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させることを特徴とする継手である。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の継手において、
前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記施錠子が前記押出部により前記施錠子収容溝に押し出された後、前記施錠子が前記プラグ溝に収容されることを特徴とする継手である。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに固定する直前に、前記スリーブが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転することを特徴とする継手である。
請求項7に係る発明は、ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手において、前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転し、且つ前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の方向に移動して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、前記スリーブが前記第1の回転方向に回転しつつ前記第1の方向に移動すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とする継手である。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させつつ、前記操作子が前記スリーブを前記第1の方向に回転させ、次いで、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の回転方向に回転させつつ、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の方向に移動させる、ことを特徴とする継手である。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の継手において、前記施錠子が前記施錠子収容溝の縁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の回転方向に回転しつつ、前記施錠子が前記施錠子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の方向に移動することを特徴とする継手である。
請求項10に係る発明は、請求項7乃至9の何れか一項に記載の継手において、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を転動して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させつつ、前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の移動方向に移動させることを特徴とする継手である。
請求項11に係る発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットにさらに挿入すると、前記施錠子が前記押出部により前記施錠子収容溝に押し出された後、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となることを特徴とする継手である。
請求項12に係る発明は、請求項7乃至11の何れか一項に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに固定する直前に、前記スリーブが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転し、且つ前記スリーブが前記第1の移動方向とは逆の第2の移動方向に移動することを特徴とする継手である。
請求項13に係る発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の継手において、前記スリーブの回転角度を所定範囲に規制する回転規制手段を備えることを特徴とする継手である。
請求項14に係る発明は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに固定した状態で、前記スリーブを所定方向に平行移動することにより、前記固定した状態を解除することを特徴とする継手である。
請求項15に係る発明は、請求項1乃至14の何れか一項に記載の継手において、前記プラグを前記ソケットに固定した状態で、前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させて、前記施錠子を前記施錠子収容溝に収容することにより、前記固定した状態を解除することを特徴とする継手である。
請求項16に係る発明は、ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手に用いるソケットおいて、前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、前記スリーブが前記第1の回転方向に回転すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とするソケットである。
請求項17に係る発明は、ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手に用いるソケットおいて、前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転し、且つ前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の方向に移動して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、前記スリーブが前記第1の回転方向に回転しつつ前記第1の方向に移動すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とするソケットである。
請求項1または請求項16に係る発明によれば、ソケットとプラグとの接続時にはスリーブが第1の回転方向に回転してソケットとプラグとをワンタッチで固定することができる。
請求項7または請求項17に係る発明によれば、ソケットとプラグとの接続時には、スリーブが第1の回転方向に回転しながら第1の方向に移動して、ソケットとプラグとをワンタッチで固定することができる。
本発明に係る継手を管継手に適用した各実施形態を、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形態に係る管継手を、図1乃至図11を参照して説明する。図1は管継手1の側面図を示しており、この管継手1は、管状のソケット10と、ソケット10に挿入されるプラグ30と、ソケット10の右端部(プラグ30の挿入側)に取り付けられる管状のスリーブ50とから構成される。図1に矢印で示す挿入方向から、プラグ30がソケット10に挿入される。なお、以下、図示しないが、ソケット10及びプラグ30には両者が接続されると開放する弁がそれぞれ設けられ、これらの弁が開くことによりソケット10とプラグ30との間の管路が連通する。
さらに、プラグ30には、ソケット10に挿入される挿入部31が形成されており、挿入部31の外周面は環状に突出するボール押出部32が形成される。ボール押出部32の挿入方向に対して後方において、挿入部31の外周面はプラグ溝33が形成される。
図2に、ソケット1の軸線方向Aに沿ったソケット10及びスリーブ50の断面図を示す。ソケット1は、プラグ30の挿入部31を受け入れる管状のプラグ受入部11を備えており、プラグ受入部11内にプラグ受入空間部11aが形成される。プラグ受入部11には、プラグ30が挿入されるプラグ挿入開口縁11bが形成される。さらに、プラグ受入部11には、前ボール受入孔13aが形成され、プラグ挿入開口縁11bから見て、前ボール受入孔13aの後方(左側)に、後ボール受入孔13bが形成されている。図示しないが、前ボール受入孔13a及び後ボール受入孔13bは、プラグ受入部11に環状に所定間隔で複数配置されている。また、前ボール受入孔13a、後ボール受入孔13bは、それぞれ前ボール(操作子)12a、後ボール(施錠子)12bを収容する。
前ボール受入孔13a及び後ボール受入孔13bは、それぞれプラグ受入部11の壁面を貫通している。各ボール受入孔13a、13bは、プラグ受入部11の外面側の開口が、その内面側の開口より大きく、内面側の開口がボールの直径より小さく形成され、外面側の開口がボールの直径より大きく形成されている。したがって、ボール受入孔13a、13bに収容されたボール12a、12bは、それぞれプラグ受入部11からプラグ挿入空間11a内に、当該ボールの一部が露出する状態で保持される。
さらに、後ボール受入孔13bより後方(左側)のプラグ受入部11には、ゴム製の環状シール19が配置されている。環状シール19は、ソケット10とプラグ30との接続時に、プラグ30の挿入部31に当接して、ソケット10とプラグ30との間を密封する。
プラグ受入部11の外周側にはスリーブ50が取り付けられる。このスリーブ50は、ソケット1の軸線方向Aに対して平行に、図2にSで示されるストロークで摺動可能である。スリーブ50の内周面と、プラグ受入部11の外周面との間には、捩りコイルスプリング15(付勢部材)を収容するスプリング収容空間16が環状に形成されている。捩りコイルスプリング15は、両端に折曲部を備えたコイル形状であり、その一端がソケット10の孔(図示しない)に係止されており、他端がスリーブ50のスプリング係止溝56(図4参照)に係止される。
スリーブ50は、図2の状態から後退方向Z2に摺動可能であり、スリーブ50の摺動方向は軸線方向Aに平行である。図2の位置からさらに前進方向Z1にスリーブ50が移動してソケット10から外れることを防止するために、プラグ受入部11にはスリーブ止め部材17が取り付けられている。
スリーブ止め部材17は、環状部17a(図2)と直線部17b(図6(b))とから構成される。スリーブ止め部材17の環状部17aは、プラグ受入部11の外周面に形成された不図示の環状溝に収容され、スリーブ50の前進方向Z1への移動を規制する。スリーブ止め部材17の直線部17bは、プラグ受入部11の外周面上で軸線方向Aに平行に形成された不図示の直線溝に配置される。スリーブ止め部材17の直線部17b(回転規制手段)は、後述の図9(b)や図10(b)に示すように、スリーブ50のスリーブ止め部材係合溝56に係合して、スリーブ50の回転角度を一定角度範囲に規制する。
次に、図3乃至図5を用いて、スリーブ50の構造を説明する。図3に示すように、筒状のスリーブ50はその左側内面に、捩りコイルスプリング15を収容するスプリング収容面52を備える。図3において、スリーブ50の右側は左側と比べて、肉厚に形成されており、スリーブ50の右側内面には、スリーブ50の右端の接続側端部53から、軸線方向Aに平行に複数の溝が形成される。スリーブ50の内周面には環状のスリーブ突出部54が形成されており、このスリーブ突出部54の右端54aは、スリーブ止め部材17の環状部17aに当接する。
図4は、図3のスリーブ50をその右端の接続側部53側から見た平面図である。スリーブ50の内曲面には、接続側端部53側からスリーブ突出部54を貫通する複数の溝55、56、57、58が設けられている。これらの溝の形状及び配置を説明するために、スリーブ50を仮想的に図4のB−B線で切断して、スリーブ50の内曲面を平板状に展開したものを図5に示して説明する。
図5に示すように、溝は合計10個形成されており、それぞれの溝はB−B線(即ち軸線方向A)と平行に形成されている。スリーブ50の内周面には、捩りコイルスプリング15の端部に形成された折曲部を係止するためのスプリング係止溝55と、スリーブ50の回転角度を規制するために、スリーブ止め部材17の直線部17bが係合するスリーブ止め部材係合溝56と、前ボール12aを収容する前ボール収容溝57と、スリーブ突出部54の内曲面から前ボール収容溝57までがなだらかに接続するように、前ボール収容溝57の縁を軸線方向Aと平行に切り取って形成された前ボール収容溝傾斜面57aと、後ボール12bを収容する後ボール収容溝58とが形成されている。
さらに、スリーブ突出部54には、軸線方向Aに平行にスリーブ施錠面54cが形成されており、スリーブ施錠面54cは上記各溝55〜58に比べて浅い溝である。なお、図4においては、スリーブ施錠面54cを図示していないが、スリーブ施錠面54cは、図4における後ボール収容溝58の時計方向側に隣接して、後ボール収容溝58と平行に形成される。スリーブ施錠面54cは、後述のロック状態(図10)において、後ボール12bに当接して、プラグ30がソケット10から抜ける方向に力が加わった場合に、スリーブ50が軸線方向Aに移動することや、スリーブ50が回転することを防止するものである。尚、本発明の形態では、スリーブ施錠面54cを浅い溝に形成したが、スリーブ施錠面54cは溝でなくとも軸線方向Aに平行な面であればよい。スリーブ施錠面54cを溝に形成することにより、スリーブ施錠面54cの溝に後ボール12bが嵌まり、誤ってスリーブ50が回転してしまうのを防止することができる。
次に、第1の実施形態の管継手において、ソケット10にプラグ30を接続する際の動作を説明する。第1の実施形態において、プラグ30とソケット10との接続時には、プラグ30をソケット10に挿入すると、スリーブ50が軸線方向Aに摺動せず自動的に回転のみして、プラグ30とソケット10とを接続するものである。以下の図6乃至図10においては、本発明における各溝と各ボールとの関係を示すために、説明に必要な溝以外は図示を省略し、且つスリーブ止め部材係合溝56及び前ボール収容溝57に対する、後ボール収容溝58の円周上の配置角度を変更している。
図6(a)には、プラグを接続する前のソケット10及びスリーブ50の軸線方向Aにおける断面図を示している。図6(a)に示すように、スリーブ50は捩りコイルスプリング15により前進方向Z1に付勢されて、スリーブ止め部材17の環状部17aにより、図6(a)に示す位置で係止されている。また、図6(b)は、図6(a)のC−C線における断面図である。図6(a)及び(b)に示すように、前ボール12a及び後ボール12bは、それぞれスリーブ50の前ボール収容溝57及び後ボール収容溝58に収容されていない。以下、図7(b)、図8(b)、図9(b)、図10(b)は、図6(a)のC−C線と同じ位置で、図7(a)、図8(a)、図9(a)、図10(a)におけるソケット10及びスリーブ50を切断した状態を示している。
なお、スリーブ50は、捩りコイルスプリング15により、図6(a)に示す前進方向Z1に常時付勢されている。したがって、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50が後退方向Z2に押されても、押圧力が無くなれば、自動的に前進方向Z1に移動して、図6(a)の位置に戻ろうとする。また、スリーブ50は、図6(b)において、捩りコイルスプリング15により反時計方向Yに付勢されている。したがって、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50が時計方向Xに回転させられても、時計方向Xへの回転させる力が無くなると、自動的に反時計方向Yに回転し、図6(b)の位置に戻ろうとする。
図7にはプラグ30の先端をソケット10のプラグ受入部11内に差し込んだ状態を示す。図7(a)では、ボール押出部32の傾斜面(軸線方向Aに対して傾斜)が、前ボール12aに接触して、前ボール12aをプラグ受入部11の外側に向けて押し出し始める。これによって、ソケット10の前ボール収容孔13aに遊嵌された前ボール12aは、スリーブ突出部54側に押し出される。
図7(b)に示すように、外側に押し出されつつある前ボール12aは、スリーブ50の前ボール収容溝57に形成された前ボール収容溝傾斜面57a(径方向に傾斜)を押し始める。
押されたスリーブ50は、図7(b)に示す時計方向Xに回転する。スリーブ50の時計方向Xへの回転に伴って、前ボール12aは、前ボール収容溝57に向かって、前ボール収容溝傾斜面57aを転動し始める。一方、後ボール12bは、図7(a)に示すように、スリーブ突出部54により押されており、ボール押出部32に接触していないためプラグ受入部11の内側(第1側)に突出している。
図8は、図7の状態からさらにプラグ30をソケット10内に挿入した状態である。図8(a)に示すように、前ボール12aは、ボール押出部32によって、プラグ受入部11の内側から前ボール収容溝57側にほぼ押し出されている。図8(b)に示すように、前ボール12aの前ボール収容溝57側への移動に伴って、スリーブ50はさらにソケット10に対して時計方向Xに回転する。このスリーブ50の回転によって、前ボール12aはさらにソケット10によってボール収容孔13aから押し出されて、傾斜面57aに沿って前ボール収容溝57に向かって移動することとなる。
一方、後ボール12bは、図8(a)に示すように、プラグ受入部11の内側に突出しており、ボール押出部32の傾斜面が後ボール12bに接触して、後ボール12bをプラグ受入部11の外側に押し出し始める。
ボール押出部32の傾斜面が、後ボール12bを押し出し始めるとき(図8(a)の状態)、後ボール12bは、スリーブ50の後ボール収容溝58に対して反時計方向Yに若干ずれた状態(図8(b))に配置されている。
したがって、スリーブ50の後ボール収容溝58には傾斜面が形成されていなくとも、後ボール12bがプラグ受入部11の外側方向に押し出されると、後ボール12bが後ボール収容溝角部(後ボール収容溝の縁部)58qを押圧して、捩りコイルスプリング15の反時計方向Yへの付勢力に抗してスリーブ50をさらに時計方向Xに回転させる。
図9は、図8の状態からさらにプラグ30が挿入された状態である。前ボール12aに関しては、図8の状態から、プラグ30がさらに挿入されると、プラグ30の環状突起部32が前ボール12aを越えて、前ボール12aは環状のプラグ溝33内に移動し始める。しかし、この状態では、前ボール12aは、環状のプラグ溝33を形成する面に接触することなく、ソケット10の前ボール収容部13a内に遊嵌されていため、前ボール12aはスリーブ50に対して力を加えない。
一方、図9(a)に示すように、後ボール12bは、プラグ突起部32によって、プラグ受入部11の内側から完全に押し出された状態となっている。この状態では、図9(b)に示すように、後ボール12bが後ボール収容溝角部58qに押されて、後ボール収容溝58に入り込むこととなる。
尚、これ以上のスリーブ50の時計方向Xの回転は、プラグ10のプラグ受入部11に固定されたスリーブ止め部材17の直線部17bがスリーブ止め部材係合溝56の端に接触するため規制される。
図10は、図9の状態からさらにプラグ30が挿入されてロックが完了した状態である。図9の状態からさらにプラグ30が挿入されると、前ボール12aがプラグ溝33内に導かれ、次いで、後ボール12bがボール押出部32を乗り越えてプラグ溝33の傾斜面に当接した状態になる。この状態では、前ボール12a及び後ボール12bによるスリーブ50に対する時計方向Xへの押圧力、即ちスリーブの回転規制が無くなるため、スリーブ50は捩りコイルスプリング15の付勢力によって、反時計方向Yに回転して、図10(b)に示すロック状態(前記プラグを前記ソケットに固定した状態)になる。
ロック状態では、図10(a)に示すように、ソケット10に対するプラグ30の分離方向の移動は、後ボール12bがプラグ溝33の傾斜面に当接することによって阻止されている。一方、後ボール12bは、図10(b)に示すように、プラグ受入部11の内側から外側への移動に関しては、後ボール収容溝58が反時計方向にずれており、スリーブ突出部54が後ボール12bに対向して、移動を制限しているため、後ボール12bがプラグ溝33から外れることもない。
図10(a)に示すように、後ボール12bがソケット10のプラグ受入部11とプラグ溝33との間に介在した状態となり、ソケット10とプラグ30とが後ボール12bによってロック状態となって、両者の接続が完了する。
この状態では、後ボール12bだけがソケット10とプラグ30とのロックに寄与し、前ボール12aはロックには寄与していない。前ボール12aは、図7(b)、図8(b)、図9(b)を用いて説明したように、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50を時計方向Xに回転させることだけに寄与している。
もし仮にスリーブ突出部54の後ボール12bの当接するスリーブ施錠面54cがソケット50の前方端部53に向かって半径方向外側に傾斜する面であれば、いくら後ボール12bがプラグ溝33に収容された状態であっても、プラグ30が後退した場合、後ボールがこの傾斜面を転動することにより、スリーブ50に対して後退方向Z2に向かって力が発生しスリーブ50が後退方向Z2に動いてしまい、ロック状態が解除されて、ソケット10からプラグ30が抜けてしまうことになる。
次に、第1の実施形態において、プラグ30をソケット10から取外す場合の動作を説明する。プラグ30は、図10の状態から、次に説明するように、操作(1)または(2)によって、ソケット10から取り外しが可能である。
(1)図10(b)の状態から、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、使用者がスリーブ50を時計方向Xに回転させる。スリーブ50が時計方向Xに回転して、図9(b)の状態に戻ると、スリーブ50の後ボール収容溝58が後ボール12bに、前ボール収容溝57が前ボール12bに、それぞれ整合する。これにより、後ボール12b及び前ボール12aは遊嵌状態となる。この状態で、プラグ30をソケット10から分離する方向に引くと、プラグ30の環状突起部32によって、後ボール12b及び前ボール12aは順に溝側に押し出されてロックが解除され、プラグ30の引き抜きが可能となる。
(2)図10(a)の状態から、スリーブ突出部54の軸線方向Aの幅を越えて、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50を後退方向Z2に移動させる。この移動によって、スリーブ50は図11に示す状態になり、前ボール12a及び後ボール12bが、スリーブ50の接続側端部53の近傍に形成された隙間(スリーブ開放面)59に整合すると、両ボール12a、12bは遊嵌状態となる。この状態で、プラグ30をソケット10から分離する方向に引くと、プラグ30の環状突起部32によって、後ボール12b及び前ボール12aは順に隙間59側に移動してロックが解除され、プラグ30の引き抜きが可能になる。
なお、スリーブ突出部54の軸線方向Aの幅を長くして、スリーブ50の軸線方向AにおけるストロークSを大きくすることもできる。これによって、誤ってスリーブ50を多少後退方向Z2に移動させる事態が生じても、プラグ30の抜けを防止できる。また、スリーブ突出部54の軸線方向Aの幅を長くして、スリ−ブ50を後退方向Z2に最大移動させても、後ボール12bがスリーブ突出部54の施錠面54cに対向してプラグ30が抜けないようにし、スリ−ブ50の回転によってのみプラグ30の引き抜きができるようにすることも可能である。
〔第2の実施形態〕本発明の管継手に係る第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態の管継手は、ソケット10、スリーブ50’、プラグ30から構成され、スリーブ50’以外は、第1の実施形態の管継手に用いたものと同一のものを用いる。
図12乃至図14を用いて、第2の実施形態に係るスリーブ50’の構造を説明する。図12に示すように、筒状のスリーブ50’はその左側内面に、捩りコイルスプリング15を収容するスプリング収容面52を備える。図12において、スリーブ50’の右側は左側と比べて、肉厚に形成されており、スリーブ50’の右側内面には、スリーブ50’の右側の接続側端部53から、軸線方向Aに平行に複数の溝が形成される。スリーブ50’の内周面には環状のスリーブ突出部54が形成されており、このスリーブ突出部54の右端54aは、スリーブ止め部材17の環状部17aに接触する。
図13は、図12のスリーブ50’をその右端の接続側端部53側から見た平面図である。スリーブ50’の内曲面には、接続側端部53側からスリーブ突出部54の途中まで、複数の溝57’、58’が設けられている。また、スリーブ50’の内曲面には、接続側端部53側からスリーブ突出部54を貫通する溝55、56が設けられている。これらの溝の形状及び配置を説明するために、スリーブ50’を仮想的に図13のB−B線で切断して、スリーブ50’の内曲面を平板状に展開したものを図14に示して説明する。
図14に示すように、溝は合計10個形成されており、それぞれの溝はB−B線(即ち軸線方向A)と平行に形成されている。スリーブ50’の内周面には、前ボール12aを収容する前ボール収容溝57’と、スリーブ突出部54の内曲面から前ボール収容溝57’がなだらかに接続するように、前ボール収容溝57’の縁を軸線方向Aと平行に切り取って形成された前ボール収容溝傾斜面57’aと、後ボール12bを収容する後ボール収容溝58’とが形成されている。前ボール収容溝57’、後ボール収容溝58’は、接続側端部53側からスリーブ突出部54の途中まで形成されており、第1の実施形態とは異なり、スリーブ突出部54の後端54bを貫通していない。したがって、前ボール収容溝57’、後ボール収容溝58’の挿入方向に末端部には、それぞれ、前ボール収容溝壁部57’b、後ボール収容溝壁部58’bが形成されている。なお、図14から明らかなように、前ボール収容溝57’の接続側端部53から前ボール収容溝壁部57’b迄の長さは、後ボール収容溝58’の接続側端部53から後ボール収容溝壁部58’b迄の長さよりも、短く形成されている。
次に、第2の実施形態の管継手において、ソケット10にプラグ30を接続する際の動作を説明する。第2の実施形態の管継手の動作を概説すると、ソケット10へのプラグ30の接続時には、スリーブ50’が回転しながら後退して、ソケット10とプラグ30とが接続する。両者の分離時には、スリーブ50’は回転動作のみではソケット10から分離せず、スリーブ50’を引くことによって、ソケット30をプラグ10から分離する。
第2の実施形態の管継手の接続動作を、図7、図15〜図18を用いて詳細に説明する。第2の実施形態の管継手において、ソケット30をプラグ10に挿入し始めた状態では、第1の実施形態の図7で示した状態と同じである。図7と同様に、前ボール12a及び後ボール12bは、スリーブ50’の突起部54によってプラグ受入部11の内側に押されている。
図15は、図7の状態からさらにソケット30を挿入した状態である。図15(a)に示すように、ボール押出部32の傾斜面が前ボール12aに当接するため、前ボール12aがボール押出部32によってプラグ受入部11の内側から外側に押される。同時に、図15(b)に示すように、前ボール12aは、前ボール収容溝傾斜面57’aの縁部に当接している。なお、図15(b)からは明確ではないが、前ボール収容溝壁部57’bが前ボール12aに当接するか、またはその近傍に位置している。
したがって、ボール押出部32によって押された前ボール12aは、前ボール収容溝傾斜面57’a及び前ボール収容溝壁部57’bに接触して、これらを押し始める。一方、後ボール12bは、図15の状態において、ボール押出部32に接触しておらず、スリーブ突出部54によって押されたままであり、スリーブ50’には何ら作用していない。
図16は、図15の状態からさらにプラグ30を挿入した状態である。図16(a)に示すように、前ボール12aはボール押出部32に当接しており、前ボール12aは、前ボール収容溝傾斜面57’a及び前ボール収容溝壁部57’bに整合している。
したがって、ボール押出部32が前ボール12aを押すと、前ボール12aがプラグ受入部11の内側から外側の方向に押し出され、前ボール収容溝傾斜面57’a及び前ボール収容溝壁部57’bが前ボール12aによって押される。これによって、スリーブ50’は、捩りコイルスプリング16の付勢力に抗して、図16(a)の後退方向Z2に移動しつつ、図16(b)の時計方向Xに回転する。
一方、後ボール12bは、図16(a)に示すように、ボール押出部32の傾斜面に当接している。さらに、後ボール12bは、後ボール収容溝58’に軸線方向Aに沿ってほぼ整合しつつあり、後ボール収容溝壁部58’bに当接しつつある。また、図16(b)に示すように、後ボール12bは、後ボール収容溝58’、後ボール収容溝壁部58’bと周方向に沿って若干ずれた位置にある。
この状態で、ボール押出部32が後ボール12bを押すと、後ボール12bが後ボール収容溝壁部58’b及び後ボール収容溝角部58’qに当たって、後ボール収容溝58’に入り込むように、後ボール収容溝壁部58’b及び後ボール収容溝角部58’qを押す。
図17は、図16の状態からさらにプラグ30を挿入した状態である。図17(a)に示すように、前ボール12aは、ボール押出部32によって、前ボール収容溝57’に押し出され、図17(b)に示すように、前ボール12aは前ボール収容溝57’にほぼ整合している。一方、後ボール12bは、図17(a)に示すように、ボール押出部32によって、プラグ受入部11の内側から外側の方向に押し出される。このとき、後ボール12bは、図17(b)に示すように、スリーブ50’の時計方向Xへの回転によって移動してきた後ボール収容溝58’と若干ずれた位置で対向する。
そして、後ボール収容溝58’には傾斜面が形成されていないものの、押し出される後ボール12bが、後ボール収容溝角部58’q及び後ボール収容溝壁部58’bを押して、さらに、スリーブ50’を時計方向X及び後退方向Z2に移動する。
前ボール12aは、図17の状態からプラグ30がさらに挿入されると、まず、プラグ突起部32が、前ボール12aを越え、前ボール12aはプラグ30のプラグ溝33に移動する。しかし、前ボール12aは、図18(b)に示すように、プラグ溝33を形成する面に接触することなく、プラグ受入部11の前ボール収容孔13aに遊嵌された状態となる。
一方、後ボール12bは、図17の状態からプラグ30がさらに挿入されて、プラグ突起部32が、後ボール12bを越えると、後ボール12bが、プラグ溝33を形成する傾斜面に徐々に整合した位置に来る。この位置で、後ボール12bがスリーブ50’の後ボール収容溝58’から抜けることが可能となって、後ボール12bによるスリーブ50’に対す回転規制及び軸方向移動規制がなくなる。捩りコイルスプリング15の付勢力により、スリーブ50’は、反時計方向Yに回転すると共に、前進方向Z1に移動して、図18のロック状態になる。
スリーブ50’が反時計方向Yに回転しながら、また、前進方向Z1に移動しながら、スリーブ突出部54が、後ボール12bをプラグ溝33の傾斜面に押圧する(図18(a)の状態)。これにより、後ボール12bがソケット10とプラグ30との間に介在した状態となり、プラグ30とソケット10とがロック状態になる(図18(a)の状態)。後ボール12bだけがロックに寄与し、前ボール12aは、ロックには寄与せず、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、スリーブ50’を時計方向Xへの回転すること、及びスリーブ50’を前進方向Z1に移動することだけに寄与している。
さらに、第2の実施形態の管継手の取外し動作を説明する。スリーブ突出部54は、スリーブ50’の内面のほぼ周方向全域にわたって形成されているので、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗して、時計方向Xに回転させても、後ボール12bはスリーブ突出部54によりプラグ溝33の傾斜面に押圧した状態が維持され、ロックが解除されることはない。
スリーブ突出部54の軸線方向の幅を越えて、捩りコイルスプリング15の付勢力に抗してスリーブを進行方向Z2に移動させることにより、前ボール12a及び後ボール12bが、スリーブ突出部54を越えてスリーブ50’に形成された隙間59に整合すると、前ボール12a及びボール12bは遊嵌状態となり、プラグの引き抜きが可能となる。
もちろん、スリーブ50’を時計方向Xに回転させて、軸線方向Aに対して後ボール12bと後ボール収容溝58’とを整合させた状態とし且つスリーブ50’を後退方向Z2に移動させることで、後ボール12bを後ボール収容溝58’に入れ込むことによってもプラグ30の引き抜きが可能となる。但し、この場合、2アクションとなるため、誤動作でプラグが抜ける可能性は低くなる。
また、スリーブ突出部54の軸線方向Aの幅を長くして、スリ−ブ50’を後退方向Z2に最大移動させても、後ボール12bがスリーブ突出部54の施錠面54cに対向してプラグ30が抜けないようにし、スリ−ブ50’を時計方向Xに回転させて、軸線方向Aに対して後ボール12bと後ボール収容溝58’とを整合させた状態とし且つスリーブ50’を後退方向Z2に移動にさせることで、後ボール12bを後ボール収容溝58’に入れ込むことによってのみプラグ30の引き抜きができるようにすることも可能である。
最後に、上記第1または第2の実施形態の変形形態を説明する。なお、この変形形態において、第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
この変形形態のソケット10は、図19に示すように、捩じりコイルスプリング15の代わりに、スリーブ50を進行方向Z1に付勢するスプリング70と、スリーブ50を時計方向Xに付勢するバネ座部材71とを備える。バネ座部材71は、板状で略V字状に突出するバネ座部材突出部71aを備えている。
ソケット10のプラグ受入部11側には、上述のスリーブ止め部材19を収容する溝と同様に軸線方向溝11cが形成される。軸線方向溝11cにバネ座部材71の突起部71bが収容され、バネ座部材71の回転が規制される。さらに、スリーブ50の内周面側には、軸線方向Aと平行に突出部収容溝59が形成され、バネ座部材突出部71aがスリーブ50の突出部収容溝59に当接することによって、スリーブ50に対して回転方向に付勢力を与える。
この変形形態では、スリーブ50の進行方向Z1への付勢力(スプリング70による付勢力)と、スリーブ50の時計方向Xへの付勢力(バネ座部材71による付勢力)とを、独立した部材で付与することとしたため、これらの付勢力の調整を独立して行うことが容易となる。
上記第1または第2の実施形態では、本発明の継手を管継手に適用した場合を説明したが、本発明は管継手に限らず、例えば、特開2005―351348、特開2001―182726、実開昭55−113620に開示されている物品を固定する固定継手に適用することも可能である。
本発明の第1の実施形態に係るソケットとプラグとから構成される管継手の側面図である。 図1のソケットの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る管継手に用いるスリーブの断面図である。 図3のスリーブをプラグ挿入側から見た正面図である。 図4のスリーブの内面を図3のB−B線で仮想的に展開した平面図である。 図2のソケットに関して、プラグを接続前の状態を示す、(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図1の管継手に関して、ソケットとプラグとの接続開始状態を示す、(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図7の状態からさらにプラグをソケットに挿入した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図8の状態からさらにプラグをソケットに挿入した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図9の状態からさらにプラグをソケットに挿入して挿入が完了した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図10の状態からスリーブを移動して、ソケットからプラグが分離可能となった状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の管継手に用いるスリーブのの断面図である。 図12のスリーブをソケット挿入側から見た正面図である。 図13のスリーブの内面を図3のB−B線で仮想的に展開した平面図である。 本発明の第2の実施形態の管継手に関して、ソケットとプラグとの接続状態を示す、(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図15の状態からさらにプラグをソケットに挿入した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図16の状態からさらにプラグをソケットに挿入した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 図17の状態からさらにプラグをソケットに挿入して挿入が完了した状態を示す(a)軸線方向Aに沿った断面図、(b)半径方向に沿った断面図である。 本発明の変形形態に係るソケットを示す、(a)側面図、(b)半径方向に沿った断面図である。
符号の説明
1 管継手
10 ソケット
11 プラグ受入部
12a 前ボール(操作子)
12b 後ボール(施錠子)
13a 前ボール受入孔(操作子収容孔)
13b 後ボール受入孔(施錠子収容孔)
15 捩りコイルスプリング(付勢手段)
17 スリーブ止め部材
17a 環状部
17b 直線部
19 環状シール
30 プラグ
31 挿入部
32 ボール押出部(押出部)
33 プラグ溝
50 スリーブ
54 スリーブ突出部
54c スリーブ施錠面(施錠面)
57 前ボール収容溝(操作子収容溝)
57a 前ボール収容溝傾斜面(操作子収容溝傾斜面)
58 後ボール収容溝(施錠子収容溝)
58q 後ボール収容溝角部(施錠子収容溝角部)
50’ スリーブ
57’ 前ボール収容溝(操作子収容溝)
57’a 前ボール収容溝傾斜面(操作子収容溝傾斜面)
58’ 後ボール収容溝(施錠子収容溝)
58’b 後ボール収容溝壁部(施錠子収容溝壁部)
58’q 後ボール収容溝角部(施錠子収容溝角部)
X 時計方向(第1の回転方向)
Y 反時計方向(第2の回転方向)
Z1 前進方向(第2の方向)
Z2 後退方向(第1の方向)

Claims (17)

  1. ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手において、
    前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、
    前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、
    前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、
    前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、
    前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、
    前記スリーブが前記第1の回転方向に回転すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とする継手。
  2. 請求項1に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させ、次いで、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の回転方向に回転させることを特徴とする継手。
  3. 請求項2に記載の継手において、
    前記施錠子が前記施錠子収容溝の縁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の回転方向に回転することを特徴とする継手。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の継手において、
    前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を転動して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させることを特徴とする継手。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記施錠子が前記押出部により前記施錠子収容溝に押し出された後、前記施錠子が前記プラグ溝に収容されることを特徴とする継手。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに固定する直前に、前記スリーブが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転することを特徴とする継手。
  7. ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手において、
    前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、
    前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、
    前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、
    前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、
    前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転し、且つ前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の方向に移動して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、
    前記スリーブが前記第1の回転方向に回転しつつ前記第1の方向に移動すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とする継手。
  8. 請求項7に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させつつ、前記操作子が前記スリーブを前記第1の方向に回転させ、次いで、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の回転方向に回転させつつ、前記施錠子が前記スリーブをさらに前記第1の方向に移動させる、ことを特徴とする継手。
  9. 請求項8に記載の継手において、
    前記施錠子が前記施錠子収容溝の縁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の回転方向に回転しつつ、前記施錠子が前記施錠子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗してさらに前記第1の方向に移動することを特徴とする継手。
  10. 請求項7乃至9の何れか一項に記載の継手において、
    前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を転動して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させつつ、前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押して、前記操作子が前記スリーブを前記第1の移動方向に移動させることを特徴とする継手。
  11. 請求項7乃至10の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットにさらに挿入すると、前記施錠子が前記押出部により前記施錠子収容溝に押し出された後、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となることを特徴とする継手。
  12. 請求項7乃至11の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに固定する直前に、前記スリーブが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転し、且つ前記スリーブが前記第1の移動方向とは逆の第2の移動方向に移動することを特徴とする継手。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の継手において、
    前記スリーブの回転角度を所定範囲に規制する回転規制手段を備えることを特徴とする継手。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに固定した状態で、前記スリーブを所定方向に平行移動することにより、前記固定した状態を解除することを特徴とする継手。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の継手において、
    前記プラグを前記ソケットに固定した状態で、前記スリーブを前記第1の回転方向に回転させて、前記施錠子を前記施錠子収容溝に収容することにより、前記固定した状態を解除することを特徴とする継手。
  16. ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手に用いるソケットおいて、
    前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、
    前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、
    前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、
    前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、
    前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、
    前記スリーブが前記第1の回転方向に回転すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とするソケット。
  17. ソケットと、前記ソケットに挿入されるプラグと、前記ソケットに形成されるプラグ受入部と、前記プラグ受入部を貫通して形成される操作子収容孔と、前記操作子収容孔に収容される操作子と、前記ソケットへの前記プラグの挿入方向に対して前記操作子収容孔より後方で、前記プラグ受入部を貫通して形成される、施錠子収容孔と、前記施錠子収容孔に収容されされる施錠子と、前記プラグに形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されると、前記操作子または前記施錠子を押し出す押出部と、前記操作子または前記施錠子を収容するために、前記プラグの挿入方向に対して前記押出部より後方で、前記プラグに形成されるプラグ溝と、前記ソケットに取り付けられるスリーブと、前記スリーブを所定状態に付勢する付勢部材とから構成される継手に用いるソケットおいて、
    前記スリーブ内面に形成されるスリーブ突出部であって、前記操作子または前記施錠子が前記押出部により押されていない状態で、前記操作子または前記施錠子を前記押出部とは逆方向に押す、スリーブ突出部と、
    前記スリーブ突出部に形成される操作子収容溝と、
    前記スリーブ突出部から前記操作子収容溝までをなだらかに接続するように形成される操作子収容溝傾斜面と、
    前記スリーブ突出部に形成される施錠子収容溝と、
    前記スリーブ突出部に形成され、前記施錠子に当接する施錠面とを備えており、
    前記プラグを前記ソケットに挿入すると、前記プラグの前記押出部により前記操作子が押し出され、前記操作子が前記操作子収容溝傾斜面を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の回転方向に回転し、且つ前記操作子が前記操作子収容溝壁部を押すことにより、前記スリーブが前記付勢部材の付勢力に抗して第1の方向に移動して、前記操作子収容溝に前記操作子が収容され、
    前記スリーブが前記第1の回転方向に回転しつつ前記第1の方向に移動すると、前記プラグの前記押出部により前記施錠子が押し出されて、前記施錠子収容溝に前記施錠子が収容され、、前記押出部による前記施錠子の押出が無くなると、前記施錠子が前記プラグ溝に収容された状態となり、前記スリーブ側で前記施錠面が前記状態で前記施錠子を保持して前記施錠子による前記スリーブの回転や移動を防止することによって、前記プラグを前記ソケットに固定することを特徴とするソケット。
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