JP4836356B2 - オイルポンプのストレーナ及びそれを用いた車輌 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルを吸入するオイルポンプの吸入口に異物を通過させないために設けられるストレーナに係り、特にハイブリッド車輌やアイドリングストップ車輌などのエンジンを一時停止させるような車輌において、エンジン停止時に駆動する電動オイルポンプのストレーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、例えばハイブリッド車輌やアイドリングストップエンジンを備えた車輌など、エンジンを一時停止させて燃費の向上及び二酸化炭素の排出抑制を図る車輌が開発されている。そのような車輌に搭載される自動変速機においては、該自動変速機の油圧制御装置にオイルを供給する機械式オイルポンプがエンジンに連動しており、エンジンの停止と共に該機械式オイルポンプも停止してしまう。そのため、例えば車輌の発進時などに油圧制御を正常に行えるように、補助的にオイルの供給を行う電動オイルポンプが設けられている。
【0003】
ところで、一般にオイルポンプには、異物などが入ると故障などの原因になるため、異物などを吸引しないためのメッシュ等からなるフィルターを備えたストレーナがオイルパンの吸引口に設けられている。即ち、上記電動オイルポンプにも、オイルパンよりオイルを吸引する吸引口にストレーナを設ける必要があるが、特に補助的に設けられる電動オイルポンプのストレーナは、自動変速機のコンパクト化のため、また、自動変速機の大幅な設計変更を生じさせないために、限られた位置や空間に設ける必要がある。
【0004】
以下、従来の電動オイルポンプのストレーナについて図12及び図13に沿って説明する。図12及び図13は従来のストレーナの一例を示す図で、それぞれ(a)は上方視図、(b)は正面断面図、(c)は側面図である。
【0005】
図12に示すように、ストレーナ100は、略々長方形状からなる本体101に吸引孔101a,101aを有しており、それら吸引孔101a,101aにはメッシュ等からなるフィルター104が張設されている。また、本体101には金属製の固定部102,102及び固定部103,103が該本体101の側面側に設けられており、それら固定部102,103がオイルパン2aに溶接部aにて溶接されることで、本体101がオイルパン2aに穿設されている吸引口7,8に被覆するように配置、固定されている。
【0006】
上記ストレーナ100は、吸引口7,8(つまり電動オイルポンプ)に異物等が入ることを防いでいるが、例えば油温等の条件によりオイルの粘性が増してオイルが自動変速機の油圧回路等に残っている状態など、オイルパン2a内の油面が低下するような場合に、吸引口7の位置の油面以下、つまり図12(b)及び(c)中の破線に示す油面L1以下になると、吸引口7よりエアーの吸込みを引起してしまう。すると、吸引されたオイルが泡状になってしまうため、自動変速機が正常な油圧制御を行えない虞がある。
【0007】
そこで、図13に示すようなストレーナ200が考えられている。ストレーナ200は、樹脂製の本体201の下方側にフィルター204が張設された吸引孔201aと、本体201の上方側に接続口201cと、を有しており、該接続口201cが吸引口7に接続されている。また、本体201には取付部201bが形成されており、該取付部201bに金属製の固定部202が取付けられ、該固定部202がオイルパン2aに溶接部aにて溶接されることで、本体201が固定されている。
【0008】
上記ストレーナ200は、吸引孔201aが下方に向けられて配置されているため、該吸引孔201aの位置の油面以下、つまり図13(b)及び(c)中の破線で示す油面L2以下になるまで、エアーの吸込みを引起すことがない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、登坂路又は降坂路などでは、車両全体が傾斜し、オイルパン2aが矢印X−Y方向に傾斜することがある。すると、上記ストレーナ200においても、特に登坂路の場合に、図13(c)中に示す油面L3の位置が、油面L3’に示すような位置になることがあり、吸引孔201aよりエアーの吸込みを引起してしまう。また、吸引孔201aを下方側に向けることは、沈澱している異物等を吸引し易くなり、フィルター204が詰り易くなる。それらの問題を解決するためには、本体201全体を出来るだけ大きくして、吸引孔の位置をオイルパン2aの中心位置に近づけ、かつ吸引孔201aも詰り難くなるように吸引孔201aを大きくすることが好ましい。
【0010】
しかしながら、オイルは高温になるものであり、ストレーナ200を大きくすることは熱伸縮も大きくなり、樹脂製のストレーナ200と金属製のオイルパン2aとを上述のように溶接により固定するため、熱伸縮の相違によりストレーナ200、溶接部a、又はオイルパン2aが破損してしまう虞がある。また、ストレーナ200をオイルパン2aに溶接以外のものを用いて固定することは、例えばボルトやその係合穴が必要となり、更にオイルパン2aにボルトの係合穴を穿設するとシールする部材などを新たに設けることになって、部品点数の増加や、製造工程の増加、更に新たな部品を配置する空間の確保、など様々な問題を生じてしまう。
【0011】
そこで本発明は、ストレーナとオイルパンとを固定するための取付部と固定部との間に融通機構を備え、もって上記課題を解決するオイルポンプのストレーナ及びそれを用いた車輌を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図11参照)、オイルを溜めるオイルパン(2a)に設けられ、オイルポンプ(12)に連通して前記オイルを吸引する吸引口(7)に接続されるオイルポンプのストレーナ(30)において、
前記オイルをろ過する吸引孔(31a)と前記吸引口(7)に接続される接続口(36)とを備える本体(31)と、
前記本体(31)の側部に配設される取付部(32,33)と、
前記取付部(32,33)に取付けられ、前記オイルパン(2a)に固定される固定部(41,51)と、
前記取付部(32,33)と前記固定部(41,51)との間に融通機構と、を備え、
前記融通機構は、前記本体(31)の熱伸縮と前記オイルパン(2a)の熱伸縮との相違を吸収してなり、
前記吸引口(7)は、前記オイルパン(2a)の前後方向一端近傍部分に配設されてなり、
前記本体(31)は、前記オイルパン(2a)の前後方向一端近傍部分から前後方向中心部に到達する大きさからなる、
ことを特徴とするオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0013】
請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図3参照)、前記本体(31)は樹脂材料からなり、
前記オイルパン(2a)は金属材料からなる、
請求項1記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0014】
請求項3に係る本発明は(例えば図1ないし図9参照)、前記取付部(32,33)は前記本体(31)に一体成形されてなり、
前記固定部(41,51)は金属材料からなり、
前記固定部(41,51)を前記オイルパン(2a)に溶接してなる、
請求項2記載のオイルポンプのストレーナにある。
【0016】
請求項4に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記本体(31)は、上方視で前後方向に長い長方形状からなり、
前記取付部(32,33)と前記固定部(41,51)は、前記本体(31)の前後方向の側部及び左右方向の側部に配設されてなり、
前記融通機構は、前記前後方向側部に配設される前記取付部(32)と前記固定部(41)との間に備えられてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0017】
請求項5に係る本発明は(例えば図4、図5及び図10参照)、オイルを溜めるオイルパン(2a)に設けられ、オイルポンプ(12)に連通して前記オイルを吸引するように該オイルパンに形成された吸引口(7)に接続されるオイルポンプのストレーナ(30)において、
前記オイルをろ過する吸引孔(31a)と前記吸引口(7)に接続される接続口(36)とを備える本体(31)と、
前記本体(31)の側部に配設される取付部(32,33)と、
前記取付部(32,33)に取付けられ、前記オイルパン(2a)に固定される固定部(41,51)と、
前記取付部(32,33)と前記固定部(41,51)との間に融通機構と、を備え、
前記融通機構は、前記取付部(32,321,326)に形成された係合部(32c,32c1,32c6)と、前記固定部(41,411,416)に形成され、前記係合部(32c,32c1,32c6)に遊嵌する嵌合穴(42,421,426)と、を有し、前記遊嵌の所定の隙間(d)に基づき、嵌合方向(例えば矢印A−B方向)に相対移動自在に構成されて、前記本体(31)の熱伸縮と前記オイルパン(2a)の熱伸縮との相違を吸収する、
ことを特徴とするオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0019】
請求項6に係る本発明は(例えば図4及び図5参照)、前記取付部(32,321)は、常温にて前記係合部(32c,32c1)と前記嵌合穴(42,421)とを組付けする際に、前記所定の隙間(d)を位置決めする基準線(32a,32a1)を有してなる、
請求項5記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0020】
請求項7に係る本発明は(例えば図10参照)、所定の厚み(d)を有する基準板(466)を、常温にて前記係合部(32c6)と前記嵌合穴(426)とを組付けする際に前記所定の隙間(d)に介在し、前記所定の隙間(d)を位置決めし、その後、取外す、ことで構成された、
請求項5記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0021】
請求項8に係る本発明は(例えば図6ないし図8参照)、前記融通機構は、前記固定部(412,413,414)に形成された係合部(432,433,434)と、前記取付部(322,323,324)に形成され、前記係合部(432,433,434)に遊嵌する嵌合穴(32c2,32c3,32c4)と、を有し、前記遊嵌の所定の隙間(d)に基づき、嵌合方向(例えば矢印A−B方向)に相対移動自在に構成されてなる、
請求項1ないし4のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0022】
請求項9に係る本発明は(例えば図6参照)、前記嵌合穴(32c2)は凸部(32e2)と、
前記係合部(432)は前記凸部(32e2)に嵌合する凹部(43b2)と、を有し、
前記凸部(32e2)と前記凹部(43b2)とは、常温にて前記係合部(432)と前記嵌合穴(32c2)とを組付する際に嵌合し、前記所定の隙間(d)を位置決めしてなる、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0023】
請求項10に係る本発明は(例えば図7参照)、前記固定部の係合部(433)及び前記取付部の嵌合穴(32c3)は、それぞれ基準孔(32f3、43b3)を備え、
前記基準孔(32f 3 、43b 3 )に挿入自在な基準棒(443)を、常温にて前記取付部(32)と前記固定部(41)とを組付けする際に前記それぞれの基準孔(32f3、43b3)を共に貫通する形で挿入し、前記所定の隙間(d)を位置決めし、その後、取外す、ことで構成された、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0024】
請求項11に係る本発明は(例えば図8参照)、前記係合部(434)は溝部(43c4)と、
前記嵌合穴(32c4)は前記溝部(43c4)に嵌合する突起部(32g4)と、を有し、
前記溝部(43c4)と前記突起部(32g4)とは、常温にて前記取付部(32)と前記固定部(41)とを組付ける際に嵌合し、前記所定の隙間(d)を位置決めしてなる、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0025】
請求項12に係る本発明は(例えば図9参照)、前記融通機構は、前記固定部(415)に板状に形成された係合部(455)と、前記取付部(325)に二重板状に形成され、前記係合部(455)を挟持する挟持部(32c5)と、を有し、前記係合部(455)の側方に所定の隙間(d)を有して挟持し、相対移動自在に構成されてなる、
請求項1または4のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ(30)にある。
【0026】
請求項13に係る本発明は(例えば図11参照)、駆動源と、
前記駆動源からの入力を油圧制御により変速して出力する自動変速機(1)と、
前記駆動源に連動し、前記自動変速機(1)の油圧制御に必要な油圧を供給する機械式オイルポンプと、
前記駆動源が停止した際に、前記自動変速機(1)の油圧制御に補助的に必要な油圧を供給する電動オイルポンプ(12)と、を備えた車輌において、
請求項1ないし12のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ(30)が、前記電動オイルポンプ(12)に適用されてなる、車輌にある。
請求項14に係る本発明は(例えば図11参照)、駆動源と、
前記駆動源からの入力を油圧制御により変速して出力する自動変速機(1)と、
前記駆動源に連動し、前記自動変速機(1)の油圧制御に必要な油圧を供給する機械式オイルポンプと、
前記駆動源が停止した際に、前記自動変速機(1)の油圧制御に補助的に必要な油圧を供給する電動オイルポンプ(12)と、を備えた車輌において、
オイルを溜めるオイルパン(2a)に設けられ、オイルポンプ(12)に連通して前記オイルを吸引するように該オイルパンに形成された吸引口(7)に接続されると共に、前記オイルをろ過する吸引孔(31a)と前記吸引口(7)に接続される接続口(36)とを備える本体(31)と、前記本体(31)の側部に配設される取付部(32,33)と、前記取付部(32,33)に取付けられ、前記オイルパン(2a)に固定される固定部(41,51)と、前記取付部(32,33)と前記固定部(41,51)との間に融通機構と、を有し、前記融通機構は、前記本体(31)の熱伸縮と前記オイルパン(2a)の熱伸縮との相違を吸収する、オイルポンプのストレーナ(30)を備え、
前記オイルポンプのストレーナ(30)が、前記電動オイルポンプ(12)に適用されてなる、車輌にある。
【0027】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、取付部と固定部との間に備えられた融通機構は、本体の熱伸縮とオイルパンの熱伸縮との相違を吸収するので、本体を大きくすることができる。また、吸引孔も大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。また、吸引口がオイルパンの前後方向一端近傍部分に配設されているが、本体がオイルパンの前後方向一端近傍部分から前後方向中心部に到達する大きさからなるので、吸引孔をオイルパンの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。
【0029】
請求項2に係る本発明によると、本体は樹脂材料からなり、オイルパンは金属材料からなるので、本体の熱伸縮とオイルパンの熱伸縮との相違が大きいが、融通機構により上記相違を吸収することができる。
【0030】
請求項3に係る本発明によると、取付部は本体に一体成形されている樹脂材料であるが、固定部は金属材料からなるので、固定部をオイルパンに溶接することができ、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。
【0032】
請求項4に係る本発明によると、融通機構は、前後方向に長い長方形状の本体にて前後方向の側部及び左右方向の側部に配設されている取付部と固定部とのうち、前後方向側部に配設される取付部と固定部との間に備えられているので、特に熱伸縮が大きい前後方向における本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を吸収することができる。
【0033】
請求項5に係る本発明によると、融通機構は、取付部に形成された係合部と、固定部に形成され、係合部に遊嵌する嵌合穴と、を有して、遊嵌の所定の隙間に基づき嵌合方向に相対移動自在に構成されているので、該所定の隙間に基づいて本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を吸収することができる。
【0035】
請求項6に係る本発明によると、取付部は、常温にて係合部と嵌合穴とを組付けする際に、所定の隙間を位置決めする基準線を有しているので、該所定の隙間を高精度に得ることができ、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。
【0036】
請求項7に係る本発明によると、常温にて係合部と嵌合穴とを組付けする際に、所定の厚みを有する基準板が所定の隙間に介在されて、該所定の隙間を位置決めするので、該所定の隙間を高精度に得ることができ、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。
【0037】
請求項8に係る本発明によると、融通機構は、固定部に形成された係合部と、取付部に形成され、係合部に遊嵌する嵌合穴と、を有して、遊嵌の所定の隙間に基づき嵌合方向に相対移動自在に構成されているので、該所定の隙間に基づいて本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を吸収することができる。
【0038】
請求項9に係る本発明によると、嵌合穴は凸部を、また係合部は凸部に嵌合する凹部を有しており、凸部と凹部とは、常温にて係合部と嵌合穴とを組付する際に嵌合して所定の隙間を位置決めするので、該所定の隙間を高精度に得ることができ、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。
【0039】
請求項10に係る本発明によると、固定部の係合部及び取付部の嵌合穴は、それぞれ基準孔を備え、それら基準孔に挿入自在な基準棒が常温にて取付部と固定部とを組付けする際にそれぞれの基準孔を共に貫通する形で挿入されて、所定の隙間を位置決めするので、該所定の隙間を高精度に得ることができ、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。
【0040】
請求項11に係る本発明によると、係合部は溝部と嵌合穴は溝部に嵌合する突起部とを有しており、溝部と突起部とは常温にて取付部と固定部とを組付ける際に嵌合して所定の隙間を位置決めするので、該所定の隙間を高精度に得ることができ、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。また、溝部と突起部とにより位置決めされているので、前後左右方向に相対移動することができ、本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を前後左右方向に吸収することができる。
【0041】
請求項12に係る本発明によると、融通機構は、固定部に板状に形成された係合部と、取付部に二重板状に形成され、係合部を挟持する挟持部と、を有しており、係合部の側方に所定の隙間を有して挟持して相対移動自在に構成されているので、該所定の隙間に基づいて本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を吸収することができる。また、挟持部が係合部を挟持する形であるので、板状の係合部に対する水平方向に移動自在であり、本体とオイルパンとの熱伸縮の相違を前後左右方向に吸収することができる。更に、取付部と固定部とを、例えば取付部の先端部分と係合部の側面とを位置合わせすることにより位置決めすることができ、該所定の隙間を高精度に得ることができる。それにより、例えば本体とオイルパンとの熱伸縮により、取付部と固定部とがはずれるようなこと、又は所定の隙間が狭くなりすぎることを防止することができる。
【0042】
請求項13及び14に係る本発明によると、駆動源と、駆動源からの入力を油圧制御により変速して出力する自動変速機と、駆動源に連動し、自動変速機の油圧制御に必要な油圧を供給する機械式オイルポンプと、駆動源が停止した際に、自動変速機の油圧制御に補助的に必要な油圧を供給する電動オイルポンプと、を備えた、例えばハイブリッド車輌やアイドリングストップ車輌などの車輌において、本発明に係るストレーナが電動オイルポンプに適用されている車輌を得ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を図に沿って説明する。まず、本発明を適用し得る車輌について図11に沿って説明する。図11は本発明を適用し得る車輌の自動変速機を示す外観図である。なお、本実施の形態においては、車輌の進行方向に基づいて図11中左方側を「前方」、右方側を「後方」とする。
【0044】
自動変速機1は、図11に示すように、トルクコンバータ6を覆うハウジング、多段変速機構3を覆うミッションケース及び出力軸が配置されるエクステンション部2bからなるケース2を有しており、該ケース2には、多段変速機構3とロックアップクラッチを有するトルクコンバータ6が収納される形で設けられている。多段変速機構3は、例えばシンプルプラネタリギヤ、プラネタリギヤユニット等からなるギヤ機構が配置されており、該ギヤ機構に設けられたクラッチやブレーキを油圧制御装置21により油圧制御することで、不図示のエンジン(駆動源)から入力された回転を例えば前進5速、後進1速に変速して出力する。
【0045】
自動変速機1には、不図示のエンジンに連動し、上記油圧制御装置21にオイルを供給する不図示の機械式オイルポンプがトルクコンバータ6後方付近のケース2内に配設されており、また、ケース2のトルクコンバータ6が収納された位置に対応する外周部の下側部に、補助油圧ユニットである電動オイルポンプ12が配設されている。ケース2の下部には、図11中破線で示す油圧制御装置21の下方部分を覆うような形で該ケース2に固定されたオイルパン2aが設けられており、該オイルパン2aにはオイルが溜められている。
【0046】
電動オイルポンプ12は、電気モータ12d及び該電気モータ12dにより回転駆動されるポンプ12eが一体に組み立てられており、それら組み立てられた状態の電動オイルポンプ12がケース2に固着されている。また、電動オイルポンプ12のポンプ12eには、吸入口12bと吐出口12cが形成されている。吸入口12bには、配管13の一端が接続されており、配管13の他端は上記オイルパン2aの側部の前方一端近傍部分に形成されている吸引口7に接続されている。吐出口12cには配管15の一端が接続されており、配管15の他端は分岐管路16を介して油圧制御装置21に接続されている。
【0047】
なお、本実施の形態において、電動オイルポンプ12はケース2のトルクコンバータ6が収納された位置に対応する外周部に配設されているが、その他の部分に配設してもよく、例えばケース2において比較的小径であるエクステンションケース2bの外周部の下側部に配設してもよい。この場合は、配管を短くするためにオイルパン2aの後方一端近傍部分に吸引口を設ける。
【0048】
ついで、本発明に係る電動オイルポンプのストレーナについて図1ないし図3に沿って説明する。図1は本発明に係るストレーナを示す上方視図、図2は本発明に係るストレーナを示す側面図、図3は本発明に係るストレーナを示す正面断面図である。
【0049】
ストレーナ30は、図1に示すように、前後方向に長い略々長方形状の本体31を有しており、本体31にはオイルパン2aの前方一端近傍部分に形成されている吸引口7に接続するための接続部35が設けられている。接続部35には接続口36が形成されており、図3に示すように、接続口36はアクリルゴム等からなるシールリング37によりシールされて吸引口7に接続されている。
【0050】
また、図1に示すように、本体31の下方側の後方部分には吸引孔31a,31aを備えており、それら吸引孔31a,31aにはメッシュ等からなるフィルター34が張設されている。本体31がオイルパン2aの前方一端近傍部分(つまり吸引口7)から前後方向中心部に到達する大きさを有しているので、吸引孔31a,31aがオイルパン2aにおける中心付近に配置されている。そのため、例えば登坂路において油面が傾斜し、図2中に示す油面L4より傾斜しなければ、エアーの吸込みを引起すことはない。つまり、本体31を大きくし、オイルパン2aの前後方向中心部に吸引孔31a,31aを配置しているので、例えば車輌が登坂路又は降坂路にある場合に、矢印X−Y方向に油面が傾斜してもエアーの吸込みを引起すことは殆どない。
【0051】
本体31の側面側(接続部35の左右方向の反対側)には、図1に示すように、固着部50が配設されており、本体31の後方側面側には、詳しくは後述する実施例において説明する固着部40が配設されている。固着部50は、図1及び図3に示すように、本体31に一体成形されている取付部33と、金属製の固定部51と、から構成されており、固定部51の一端が溶接部bにより溶接されてオイルパン2aに固定されていると共に、他端に嵌合穴52を備えて取付部33に嵌合し、本体31をオイルパン2aに対して固定している。
【0052】
なお、上述のように、オイルパン2aは油圧制御装置21の下方部分を覆う形(つまり油圧制御装置21の下方部分がオイルパン2a内に突出する形)で設けられており、オイルパン2a内には上記機械式オイルポンプのストレーナ22が配設されている(図1、図2、図3及び図11参照)。そのため、ストレーナ30は、オイルパン2aと油圧制御装置21との間の限られた空間に配設されている。
【0053】
<実施例1>
以下、本発明に係る実施例1について図1及び図4に沿って説明する。図4は本発明に係る実施例1の固着部40を示す側面図である。固着部40は、図1及び図4に示すように、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部32に、略々板形状の樹脂製からなる係合部32cを有しており、金属製の固定部41の一端に該係合部32cの形状に遊嵌するように形成されている嵌合穴42を有して構成されている。また、取付部32の上面には、詳しくは後述する基準線32aと段差部32bとを有している。
【0054】
ついで、取付部32と固定部41とを常温にて組付ける際について説明する。取付部32には、その上面に基準線32aが備えられており、常温にて固定部41の嵌合穴42を取付部32の係合部32cに遊嵌させて組付ける際に、該嵌合穴42の先端部分42aと基準線32aとの位置を合わせて、該取付部32に対する固定部41の位置決めを行う。取付部32と固定部41とが位置決めされると、嵌合穴42の先端部42aと取付部32の段差部32bとの間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部41の溶接部aを溶接し、オイルパン2aに対して固定部41を固定する。
【0055】
以上のように、取付部32と固定部41とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部32と固定部41との遊嵌方向(例えば図1、図2及び図4に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0056】
そして、溶接により固定部41をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部32と固定部41とを基準線32aにより位置決めし、固定部41を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部32と固定部41とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0057】
<実施例2>
以下、本発明に係る実施例2について図5に沿って説明する。図5は本発明に係る実施例2の固着部401を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図、(c)は(a)におけるC−C矢視断面図である。本実施例2の固着部401は、上記実施例1と略同様な構成であり、嵌合穴42の形状を変更したものである。
【0058】
固着部401は、図5(a)及び(b)に示すように、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部321に、略々板形状の樹脂製からなる係合部32c1を有しており、金属製の固定部411の一端に該係合部32c1の形状に遊嵌するように形成されている嵌合穴421を有して構成されている。また、取付部321の上面には、詳しくは後述する基準線32a1と段差部32b1とを有している。嵌合穴421は、図5(c)に示すように、略々8字形状を水平方向に回転させた形状で下方部分が開口している。そのため、該嵌合穴421と係合部32c1とは接触面積が少なくなっており、接触抵抗が少なくなっている。
【0059】
ついで、取付部321と固定部411とを常温にて組付ける際について説明する。取付部321には、その上面に基準線32a1を有しており、常温にて固定部411の嵌合穴421を取付部321の係合部32c1に遊嵌させて組付ける際に、該嵌合穴421の先端部分42a1と上記基準線32a1との位置を合わせて、該取付部321に対する固定部411の位置決めを行う。取付部321と固定部411とが位置決めされると、嵌合穴421の先端部42a1と取付部321の段差部32b1との間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部411の溶接部aを溶接し、オイルパン2aに対して固定部411を固定する。
【0060】
以上のように、取付部321と固定部411とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部321と固定部411との遊嵌方向(例えば図1、図2及び図5に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0061】
そして、溶接により固定部411をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部321と固定部411とを基準線32a1により位置決めし、固定部411を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部321と固定部411とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0062】
また、本実施例2の固着部401は、嵌合穴421と係合部32c1との接触面積が少ないので、接触抵抗を少なくすることができ、つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するための相対移動を滑らかに行うことができる。
【0063】
<実施例3>
以下、本発明に係る実施例3について図6に沿って説明する。図6は本発明に係る実施例3の固着部402を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図である。本実施例2の固着部402は、上記実施例1又は実施例2における嵌合穴と係合部との配置を変更したものである。
【0064】
固着部402は、図6(a)及び(b)に示すように、金属製の固定部412の一端に略々板形状の係合部432を有しており、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部322に、該係合部432の形状に遊嵌するように形成されている嵌合穴32c2を有して構成されている。該嵌合穴32c2の下面側の略中心付近には凸部32e2が形成されており、また、係合部432の所定位置には凹部となる基準孔43b2が形成されている。
【0065】
ついで、取付部322と固定部412とを常温にて組付ける際について説明する。上述のように、取付部322には上記凸部32e2と、固定部412には上記基準孔43b2と、を有しており、常温にて固定部412の係合部432を取付部322の嵌合穴32c2に遊嵌させて組付ける際に、該凸部32e2と該基準孔43b2とが嵌合して、取付部322に対する固定部412の位置決めがなされる。取付部322と固定部412とが位置決めされると、係合部432の先端部43a2と係合穴32c2の側端部32d2との間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部412の溶接部aを溶接し、オイルパン2aに対して固定部412を固定する。
【0066】
以上のように、取付部322と固定部412とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部322と固定部412との遊嵌方向(例えば図1、図2及び図6に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0067】
そして、溶接により固定部412をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部322と固定部412とを、凸部32e2と基準孔43b2とが嵌合することにより位置決めし、固定部412を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部322と固定部412とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0068】
<実施例4>
以下、本発明に係る実施例4について図7に沿って説明する。図7は本発明に係る実施例4の固着部403を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図である。本実施例4の固着部403は、上記実施例3における取付部と固定部との位置決めを変更したものである。
【0069】
固着部403は、図7(a)及び(b)に示すように、金属製の固定部413の一端に略々板形状の係合部433を有しており、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部323に、該係合部433の形状に遊嵌するように形成されている嵌合穴32c3を有して構成されている。該嵌合穴32c3の上方の略中心付近には基準孔32f3が形成されており、また、係合部433の所定位置には基準孔43b3が形成されている。
【0070】
ついで、取付部323と固定部413とを常温にて組付ける際について説明する。上述のように、取付部323と固定部413とにはそれぞれ基準孔32f3と基準孔43b3とを有しており、常温にて固定部413の係合部433を取付部323の嵌合穴32c3に遊嵌させて組付ける際に、該基準孔32f3と該基準孔43b3とを共に貫通する形で基準棒443を挿入して、取付部323に対する固定部413の位置決めをする。取付部323と固定部413とが位置決めされると、係合部433の先端部43a3と係合穴32c3の側端部32d3との間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部413の溶接部aを溶接し、オイルパン2aに対して固定部413を固定し、その後、基準棒443を取外す。
【0071】
以上のように、取付部323と固定部413とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部323と固定部413との遊嵌方向(例えば図1、図2及び図7に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0072】
そして、溶接により固定部413をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部323と固定部413とを、基準孔32f3と基準孔43b3とを共に貫通する形で基準棒443を挿入することにより位置決めし、固定部413を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部323と固定部413とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0073】
また、本実施例4においては、係合部433及び嵌合穴32c3に、上記実施例3のように凸部及び凹部を有していないので、相対移動する際の抵抗が少なくすることができ、つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するための相対移動を滑らかに行うことができる。
【0074】
<実施例5>
以下、本発明に係る実施例5について図8に沿って説明する。図8は本発明に係る実施例5の固着部404を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図である。本実施例5の固着部404は、上記実施例3又は実施例4における取付部と固定部との位置決めを変更したものである。
【0075】
固着部404は、図8(a)及び(b)に示すように、金属製の固定部414の一端に略々板形状の係合部434を有しており、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部324に、該係合部434の形状に遊嵌し、かつ側方が開口する形で形成されている嵌合穴32c4を有して構成されている。該嵌合穴32c4の上面側の略中心付近には帯状の突起部32g4が形成されており、また、係合部434の所定位置には溝部43c4が形成されている。
【0076】
ついで、取付部324と固定部414とを常温にて組付ける際について説明する。上述のように、取付部324には上記突起部32g4と、固定部414には上記溝部43c4と、を有しており、常温にて固定部414の係合部434を取付部324の嵌合穴32c4に遊嵌させて組付ける際に、該突起部32g4と該溝部43c4とが嵌合して、取付部324に対する固定部414の位置決めがなされる。取付部324と固定部414とが位置決めされると、係合部434の先端部43a4と係合穴32c4の側端部32d4との間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部414の溶接部aを溶接し、オイルパン2aに対して固定部414を固定する。
【0077】
以上のように、取付部324と固定部414とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部324と固定部414との遊嵌方向(例えば図1、図2及び図8に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0078】
そして、溶接により固定部414をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部324と固定部414とを、突起部32g4と溝部43c4とが嵌合することにより位置決めし、固定部414を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部324と固定部414とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0079】
また、本実施例5の固着部404は、嵌合穴32c4が水平横方向(矢印A−B方向を前後方向とする場合の左右方向)に開口する形で形成されており、溝部43c4と帯状の突起部32g4とにより位置決めされているので、該水平横方向にも移動自在であり、つまり、前後左右方向に相対移動することができ、本体31とオイルパン2aとの熱伸縮の相違を前後左右方向に吸収することができる。
【0080】
<実施例6>
以下、本発明に係る実施例6について図9に沿って説明する。図9は本発明に係る実施例6の固着部405を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図、(c)は(b)におけるZ矢視図である。本実施例6の固着部405は、上記実施例3ないし実施例5における取付部と固定部との遊嵌を更に変更したものである。
【0081】
固着部405は、図8(a)、(b)及び(c)に示すように、金属製の固定部415は、その中間部分がオイルパン2aに略平行に沿うような形状となっており、該平行部分に幅W1の板状に形成された係合部455を有している(図9(a)参照)。本体31の後方側面部分には、側面視略コの字状である二重板状に一体成形され、幅W2の取付部325を有しており、該係合部455を二重板状の間に挟持する挟持部32c5を有して構成されている。
【0082】
ついで、取付部325と固定部415とを常温にて組付ける際について説明する。上述のように、取付部325には幅W2の挟持部32c5と、固定部415には幅W1の係合部455と、を有しており、常温にて固定部415の係合部455を取付部325の挟持部32c5に挟持させて組付ける際に、取付部325の先端部分32h5と係合部455の側面45b5とを位置合わせすると、取付部325に対する固定部415の位置決めがなされる。取付部325と固定部415とが位置決めされると、係合部455の側面45a5と挟持部32c5の側面32d5との間(つまり係合部455の側方)に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部415の溶接部c,cを溶接し、オイルパン2aに対して固定部415を固定する。
【0083】
以上のように、取付部325と固定部415とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部325と固定部415とが(例えば図1、図2及び図9に示す矢印A−B方向に)相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0084】
そして、溶接により固定部415をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部325と固定部415とを、取付部325の先端部分32h5と係合部455の側面45b5とを位置合わすることにより位置決めし、固定部415を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部325と固定部415とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0085】
また、本実施例6の固着部405は、取付部325の挟持部32c5が固定部415の係合部455を挟持する形であるので、板状の係合部455に対する水平方向に移動自在であり、つまり、ストレーナ30とオイルパン2aとは前後左右方向に相対移動することができ、本体31とオイルパン2aとの熱伸縮の相違を前後左右方向に吸収することができる。
【0086】
<実施例7>
以下、本発明に係る実施例7について図10に沿って説明する。図10は本発明に係る実施例2の固着部406を示す側面図である。本実施例7の固着部406は、上記実施例1と略同様な構成であり、上記実施例1における取付部と固定部との位置決めを変更したものである。
【0087】
固着部406は、図10に示すように、本体31の後方側面部分に一体成形された取付部326に、略々板形状の樹脂製からなる係合部32c6を有しており、金属製の固定部416の一端に該係合部32c6の形状に遊嵌するように形成されている嵌合穴426を有して構成されている。また、取付部326の上面には詳しくは後述する段差部32b6を有している。
【0088】
ついで、取付部326と固定部416とを常温にて組付ける際について説明する。常温にて固定部416の嵌合穴426を取付部326の係合部32c6に遊嵌させて組付ける際には、取付部326の段差部32b6と嵌合穴426の先端部分42a6との間にジグ(基準板)466を介在させ、該取付部326に対する固定部416の位置決めを行う。すると、ジグ466は所定の厚みdを有しているので、嵌合穴426の先端部42a6と取付部326の段差部32b6との間に所定の隙間dを有するように組付けられる。この状態から、固定部416の溶接部aを溶接して、オイルパン2aに対して固定部416を固定し、その後、ジグ466を取外す。
【0089】
以上のように、取付部326と固定部416とを所定の隙間dを有して組付けることにより、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違が生じても、所定の隙間dに基づいて、取付部326と固定部416との遊嵌方向(例えば図10に示す矢印A−B方向)の相対移動を可能にすることができる(融通機構)。つまり、本体31の熱伸縮とオイルパン2aの熱伸縮との相違を吸収するので、ストレーナ30の本体31を、特に前後方向に大きくすることができる。それにより、吸引孔31a,31aをオイルパン2aの中心部に配置することができ、例えば車輌が登坂路又は降坂路などで傾斜した際にもエアーの吸込みを防ぐことができる。更に、吸引孔31a,31aも大きくすることが可能となり、例えば沈澱している異物等を吸引することがあっても詰り難くすることができる。
【0090】
そして、溶接により固定部416をオイルパン2aに固定することができるので、例えばボルトやその係合穴、シールするための部材などを新たに設ける必要が無く、部品点数の増加、製造工程の増加、新たな部品を配置する空間の確保、などを防ぐことができる。更に、取付部326と固定部416とをジグ466を介在させることにより位置決めし、固定部416を溶接するので、上記所定の隙間dを高精度に得ることができ、例えば本体31とオイルパン2aとの熱伸縮により、取付部326と固定部416とがはずれるようなこと、又は所定の隙間dが狭くなりすぎることを防止することができる。
【0091】
なお、本実施例7において、嵌合穴426は実施例1の嵌合穴42と略同様な形状であるが、嵌合穴426を実施例2のような形状にしてもよく、その際は、実施例2と同様に、嵌合穴426と係合部32c6との接触面積が少ないので、接触抵抗を少なくすることができ、同様な効果を得ることができる。
【0092】
なお、以上の実施の形態において、固着部40に融通機構を備えて本体31とオイルパン2aとの前後方向における熱伸縮の相違を吸収しているが、固着部50も固着部40と同様な構成にすることで左右方向の熱伸縮の相違を吸収するようにしてもよい。
【0093】
また、上述したように電動オイルポンプ12を例えばエクステンションケース2bの外周部の下側部に配設し、配管を短くするためにオイルパン2aの後方一端近傍部分に吸引口を設ける場合には、ストレーナの前後方向を対称的にすることで本発明に係るストレーナを適用することができる。
【0094】
また、以上の実施の形態において、本発明に係るストレーナを電動オイルポンプに適用しているが、これに限らず、機械式オイルポンプのストレーナをオイルパンに固定する場合には機械式オイルポンプに適用してもよく、更に、オイルパンに固定するストレーナであれば何れのものに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストレーナを示す上方視図。
【図2】本発明に係るストレーナを示す側面図。
【図3】本発明に係るストレーナを示す正面断面図。
【図4】本発明に係る実施例1の固着部40を示す側面図。
【図5】本発明に係る実施例2の固着部401を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図、(c)は(a)におけるC−C矢視断面図。
【図6】本発明に係る実施例3の固着部402を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図。
【図7】本発明に係る実施例4の固着部403を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図。
【図8】本発明に係る実施例5の固着部404を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図。
【図9】本発明に係る実施例6の固着部405を示す図で、(a)は上方視図、(b)は側面図、(c)は(b)におけるZ矢視図。
【図10】本発明に係る実施例7の固着部406を示す側面図。
【図11】本発明を適用し得る車輌の自動変速機を示す外観図。
【図12】従来のストレーナの一例を示す図で、(a)は上方視図、(b)は正面断面図、(c)は側面図。
【図13】従来のストレーナの一例を示す図で、(a)は上方視図、(b)は正面断面図、(c)は側面図。
【符号の説明】
1 自動変速機
2a オイルパン
7 吸引口
12 (電動)オイルポンプ
30 ストレーナ
31 本体
31a 吸引孔
32,321,322,323,324,325,326 取付部
32c,32c1,32c6 係合部
32c2,32c3,32c4 嵌合穴
32c5 挟持部
32e2 凸部
32f3 基準孔
32g4 突起部
33 取付部
36 接続口
41,411,412,413,414,415,416 固定部
42,421,426 嵌合穴
432,433,434 係合部
43b2 凹部(基準孔)
43b3 基準孔
43c4 溝部
443 基準棒
455 係合部
466 基準板(ジグ)
51 固定部
d 所定の隙間(基準板の所定の厚み)
Claims (14)
- オイルを溜めるオイルパンに設けられ、オイルポンプに連通して前記オイルを吸引する吸引口に接続されるオイルポンプのストレーナにおいて、
前記オイルをろ過する吸引孔と前記吸引口に接続される接続口とを備える本体と、
前記本体の側部に配設される取付部と、
前記取付部に取付けられ、前記オイルパンに固定される固定部と、
前記取付部と前記固定部との間に融通機構と、を備え、
前記融通機構は、前記本体の熱伸縮と前記オイルパンの熱伸縮との相違を吸収してなり、
前記吸引口は、前記オイルパンの前後方向一端近傍部分に配設されてなり、
前記本体は、前記オイルパンの前後方向一端近傍部分から前後方向中心部に到達する大きさからなる、
ことを特徴とするオイルポンプのストレーナ。 - 前記本体は樹脂材料からなり、
前記オイルパンは金属材料からなる、
請求項1記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記取付部は前記本体に一体成形されてなり、
前記固定部は金属材料からなり、
前記固定部を前記オイルパンに溶接してなる、
請求項2記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記本体は、上方視で前後方向に長い長方形状からなり、
前記取付部と前記固定部とは、前記本体の前後方向の側部及び左右方向の側部に配設されてなり、
前記融通機構は、前記前後方向側部に配設される前記取付部と前記固定部との間に備えられてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ。 - オイルを溜めるオイルパンに設けられ、オイルポンプに連通して前記オイルを吸引するように該オイルパンに形成された吸引口に接続されるオイルポンプのストレーナにおいて、
前記オイルをろ過する吸引孔と前記吸引口に接続される接続口とを備える本体と、
前記本体の側部に配設される取付部と、
前記取付部に取付けられ、前記オイルパンに固定される固定部と、
前記取付部と前記固定部との間に融通機構と、を備え、
前記融通機構は、前記取付部に形成された係合部と、前記固定部に形成され、前記係合部に遊嵌する嵌合穴と、を有し、前記遊嵌の所定の隙間に基づき、嵌合方向に相対移動自在に構成されて、前記本体の熱伸縮と前記オイルパンの熱伸縮との相違を吸収する、
ことを特徴とするオイルポンプのストレーナ。 - 前記取付部は、常温にて前記係合部と前記嵌合穴とを組付けする際に、前記所定の隙間を位置決めする基準線を有してなる、
請求項5記載のオイルポンプのストレーナ。 - 所定の厚みを有する基準板を、常温にて前記係合部と前記嵌合穴とを組付けする際に前記所定の隙間に介在し、前記所定の隙間を位置決めし、その後、取外す、ことで構成された、
請求項5記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記融通機構は、前記固定部に形成された係合部と、前記取付部に形成され、前記係合部に遊嵌する嵌合穴と、を有し、前記遊嵌の所定の隙間に基づき、嵌合方向に相対移動自在に構成されてなる、
請求項1ないし4のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記嵌合穴は凸部と、
前記係合部は前記凸部に嵌合する凹部と、を有し、
前記凸部と前記凹部とは、常温にて前記係合部と前記嵌合穴とを組付する際に嵌合し、前記所定の隙間を位置決めしてなる、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記固定部の係合部及び前記取付部の嵌合穴は、それぞれ基準孔を備え
前記基準孔に挿入自在な基準棒を、常温にて前記取付部と前記固定部とを組付けする際に前記それぞれの基準孔を共に貫通する形で挿入し、前記所定の隙間を位置決めし、その後、取外す、ことで構成された、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記係合部は溝部と、
前記嵌合穴は前記溝部に嵌合する突起部と、を有し、
前記溝部と前記突起部とは、常温にて前記取付部と前記固定部とを組付ける際に嵌合し、前記所定の隙間を位置決めしてなる、
請求項8記載のオイルポンプのストレーナ。 - 前記融通機構は、前記固定部に板状に形成された係合部と、前記取付部に二重板状に形成され、前記係合部を挟持する挟持部と、を有し、前記係合部の側方に所定の隙間を有して挟持し、相対移動自在に構成されてなる、
請求項1または4のいずれか記載のオイルポンプのストレーナ。 - 駆動源と、
前記駆動源からの入力を油圧制御により変速して出力する自動変速機と、
前記駆動源に連動し、前記自動変速機の油圧制御に必要な油圧を供給する機械式オイルポンプと、
前記駆動源が停止した際に、前記自動変速機の油圧制御に補助的に必要な油圧を供給する電動オイルポンプと、を備えた車輌において、
請求項1ないし12のいずれか記載のオイルポンプのストレーナが、前記電動オイルポンプに適用されてなる、車輌。 - 駆動源と、
前記駆動源からの入力を油圧制御により変速して出力する自動変速機と、
前記駆動源に連動し、前記自動変速機の油圧制御に必要な油圧を供給する機械式オイルポンプと、
前記駆動源が停止した際に、前記自動変速機の油圧制御に補助的に必要な油圧を供給する電動オイルポンプと、を備えた車輌において、
オイルを溜めるオイルパンに設けられ、オイルポンプに連通して前記オイルを吸引するように該オイルパンに形成された吸引口に接続されると共に、前記オイルをろ過する吸引孔と前記吸引口に接続される接続口とを備える本体と、前記本体の側部に配設される取付部と、前記取付部に取付けられ、前記オイルパンに固定される固定部と、前記取付部と前記固定部との間に融通機構と、を有し、前記融通機構が、前記本体の熱伸縮と前記オイルパンの熱伸縮との相違を吸収する、オイルポンプのストレーナを備え、
前記オイルポンプのストレーナが、前記電動オイルポンプに適用されてなる、車輌。
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