JP4835384B2 - 圧縮機 - Google Patents

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この発明は、圧縮機に関し、詳しくは、空気調和機等に使用され、アキシャルギャップ型モータにより圧縮機構部が駆動される圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器内に圧縮機構部とアキシャルギャップ型モータとを搭載したものがある。この圧縮機は、半径方向の力を発生せず、芯ずれ等による振動・騒音の問題がなく、軸方向の寸法を小さくして小型化することができる。
ところで、上記圧縮機では、アキシャルギャップ型モータは、ロータとステータが軸方向に近接し、さらには、ステータのコイルエンドが軸方向端部にロータの軸方向長さをはみ出して存在するラジアルギャップ型モータと比べ、ロータの軸方向端面にメカ等を近接して配置することができるという特徴がある。しかしながら、逆に言えば、圧縮機構部のアンバランスをキャンセルするバランサを設ける場所が制約されるという問題がある。
一方、ラジアルギャップ型モータのバランサとしては、ロータコアに穴を設け、負の質量をバランサとして利用する技術が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。しかし、これらの穴は、貫通しないことにより、バランサを形成するため、穴の他の効果が見込めず、これに加えて、バランサを形成しない冷媒通路となるべき貫通孔を設けるとなると、ロータコア部の磁路面積を制限し、磁気抵抗が上昇する。また、ロータがステータの内側にあるため、径が小さく、必要なアンバランスを確保するために、質量を大きくしなければならなかった。特に、特許文献1および特許文献2では、永久磁石の内側に設けるためにさらに径が小さくなるし、特許文献3では、永久磁石の外側にあるため、径は若干大きくなるが、ロータ磁極表面に形成する磁束に影響を与え、磁極アンバランスを招来する可能性がある。
一方、特許文献4に開示される技術によれば、ロータコア内部に埋設する永久磁石を一方に偏らせているが、これでは、径が小さいため、質量を大きくするか、別部品として設けるバランサを小さくする程度の効果しか見込めない。
特開平5−304751号公報 特開平5−316672号公報 特開平9−84285号公報 特開2000−134882号公報(図8および段落[0056]〜[0061])
そこで、この発明の課題は、アキシャルギャップ型モータを用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現できる圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
上記密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮機構部を回転軸を介して駆動するアキシャルギャップ型モータと
を備え、
上記アキシャルギャップ型モータは、
磁性体にコイルが巻回されたステータと、
上記回転軸に固定され、上記ステータに軸方向に対向すると共に、略円盤状のバックヨークと、上記バックヨークから上記ステータ側に突出した磁極部とを有するロータと、
上記圧縮機構部のアンバランスをキャンセルするように上記ロータの重心を偏芯させるロータ偏芯部と
を有し、
上記ロータ偏芯部は、上記ロータを軸方向に貫通した冷媒通路となる貫通孔または上記ロータの外周に設けられた冷媒通路の少なくとも一方であることを特徴とする。
上記構成の圧縮機によれば、上記ロータを軸方向に貫通した冷媒通路となる貫通孔またはロータの外周に設けられた冷媒通路の少なくとも一方のロータ偏芯部をバランサとして利用して、圧縮機構部のアンバランスをキャンセルするようにロータの重心を偏芯させることによって、別部品が不要となり、さらには、ロータの径が大きいので、アンバランス重量を小さくできる。したがって、アキシャルギャップ型モータを用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、上記バックヨークに設けられている。
上記実施形態によれば、外径が大で比較的厚みのあるバックヨークにロータ偏芯部を設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくできる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、上記バックヨークの外周側と内周側に夫々設けられている。
上記実施形態によれば、上記バックヨークの外周側と内周側にロータ偏芯部を夫々設けることによって、内周付近の冷媒通路となる貫通孔を、軸潤滑に使うことが可能となる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、上記略円盤状のバックヨークの一方の半円部側にある。
上記実施形態によれば、上記略円盤状のバックヨークの一方の半円部側にロータ偏芯部があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記貫通孔は、互いに隣接する上記磁極相互間の領域に開口している。
上記実施形態によれば、上記貫通孔が、互いに隣接する磁極相互間の領域に開口していることによって、磁極への影響を小さくできる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、上記回転軸に対して中心がずれて上記回転軸に固定された略円盤形状の上記バックヨークである。
上記実施形態によれば、上記バックヨークを、回転軸に対して中心がずれて回転軸に固定することによって、アンバランス量を大きくできる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部の上記冷媒通路は、上記バックヨークの外周の反偏芯側に設けられた切り欠きであるか、または、上記バックヨークの外周の偏芯側に設けられた偏芯側の切り欠きおよびその偏芯側の切り欠きよりも大きい反偏芯側に設けられた切り欠きである。
上記実施形態によれば、上記バックヨークの外周の反偏芯側に切り欠きを設けることによって、または、上記バックヨークの外周の偏芯側に偏芯側の切り欠きを設け、その偏芯側の切り欠きよりも大きい反偏芯側に切り欠きを設けることによって、アンバランス量を大きくできると共に、冷媒通路を大きく取ることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ロータの上記磁極部は永久磁石であり、
上記永久磁石の反磁極面の全面が上記バックヨークに密着している。
上記実施形態によれば、上記ロータの磁極部である永久磁石の反磁極面の全面がバックヨークに密着していることによって、磁極アンバランスを防止し、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ロータの上記磁極部は永久磁石であり、
上記ロータ偏芯部は、さらに永久磁石を用いて上記ロータの重心を偏芯させる。
上記実施形態によれば、上記ロータ偏芯部が、さらに永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させることによって、バックヨークに設けられた冷媒通路を大きくし過ぎることなく、バックヨークの磁気飽和を緩和できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、上記バックヨークの一方の半円部側の上記磁極部の上記永久磁石よりも、上記バックヨークの他方の半円部側の上記磁極部の上記永久磁石の大きさを小さくすることにより、上記ロータの重心を偏芯させる。
上記実施形態によれば、上記バックヨークの一方の半円部側の磁極部の永久磁石よりも、バックヨークの他方の半円部側の磁極部の永久磁石の大きさを小さくして、ロータの重心を偏芯させることによって、磁束量のアンバランスはあるが、不等ピッチ等を用いた設計によりコギングを低減できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記磁極部毎の上記永久磁石の磁極面積が同一であり、
上記バックヨークの一方の半円側の上記磁極部の上記永久磁石の重心よりも、上記バックヨークの他方の半円側の上記磁極部の上記永久磁石の重心が半径方向内側にある。
上記実施形態によれば、上記磁極部毎の永久磁石の磁極面積が同一であり、かつ、バックヨークの一方の半円側の磁極部の永久磁石の重心よりも、バックヨークの他方の半円側の磁極部の永久磁石の重心が半径方向内側にあることによって、各磁極部の磁束量が同じになり、磁気的アンバランスを抑制できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記磁極部毎の上記永久磁石の形状が同一である。
上記実施形態によれば、同一形状の永久磁石を用いることによって、コストを低減できると共に、各極の磁束量を同一とすることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記磁極部毎の上記永久磁石間の隙間が一方に偏っている。
上記実施形態によれば、上記磁極部毎の永久磁石間の隙間が一方に偏っていることによって、例えば永久磁石が同一形状であれば、隙間が広い一方の半円部の永久磁石の重心よりも隙間が狭い他方の半円部の永久磁石の重心が半径方向内側となる。このように、上記磁極部毎の永久磁石間の隙間が一方に偏っていることにより、ロータの重心を偏芯させることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記永久磁石の磁極面を、上記磁極部毎に磁気障壁によって区切られた磁性体板が覆う。
上記実施形態によれば、上記磁極部毎に磁気障壁によって区切られた磁性体板が永久磁石の磁極面を覆うことによって、永久磁石のアンバランスを緩和できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記磁性体板は、上記磁気障壁によって区切られた部分の形状が上記回転軸に対して対称かつ全て同一である。
上記実施形態によれば、上記磁性体板の磁気障壁によって区切られた部分の形状を全て同一とすることによって、永久磁石のアンバランスを緩和できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータ偏芯部は、同一の上記ロータにおいて、上記永久磁石を用いて上記ロータの重心を偏芯させる一方、上記バックヨークの上記貫通孔または上記冷媒通路を、上記永久磁石による偏芯方向と反対の側に設けた。
上記実施形態によれば、同一のロータにおいて、永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させる一方、バックヨークの貫通孔または冷媒通路を、永久磁石による偏芯方向と反対の側に設けたことによって、バランサのための追加部品は一切不要になる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ステータの両側に上記ロータを有し、
一方の上記ロータに第1の上記ロータ偏芯部を有し、他方の上記ロータに第2の上記ロータ偏芯部を有し、
第1の上記ロータ偏芯部による偏芯方向と第2の上記ロータ偏芯部による偏芯方向が反対である。
上記実施形態によれば、一方のロータの第1のロータ偏芯部による偏芯方向と他方のロータの第2のロータ偏芯部による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記圧縮機構部に近い側の上記ロータは、少なくとも上記バックヨークに設けられた上記ロータ偏芯部があり、
上記圧縮機構部から遠い側の上記ロータは、上記磁極部に永久磁石を用いて上記ロータの重心を偏芯させる上記ロータ偏芯部か、または、上記バックヨークに設けられた上記ロータ偏芯部を有する。
上記実施形態によれば、上記圧縮機構部に近い側のロータに、少なくともバックヨークに設けられたロータ偏芯部を有し、圧縮機構部から遠い側のロータに、磁極部に永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させるロータ偏芯部(またはバックヨークに設けられたロータ偏芯部)を有することによって、アンバランス重量を最小化できる。
以上より明らかなように、この発明の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータを用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、外径が大で比較的厚みのあるバックヨークにロータ偏芯部を設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記バックヨークの外周側と内周側にロータ偏芯部を夫々設けることによって、内周付近の冷媒通路となる貫通孔を、軸潤滑に使うことが可能となる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、バックヨークの一方の半円部側にロータ偏芯部があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記貫通孔が、互いに隣接する磁極相互間の領域に開口していることによって、磁極への影響を小さくできる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記バックヨークを、回転軸に対して中心がずれて回転軸に固定することによって、アンバランス量を大きくできる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記バックヨークの外周の反偏芯側に切り欠きを設けることによって、または、上記バックヨークの外周の偏芯側に偏芯側の切り欠きを設け、その偏芯側の切り欠きよりも大きい反偏芯側に切り欠きを設けることによって、アンバランス量を大きくできると共に、冷媒通路を大きく取ることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記ロータの磁極部である永久磁石の反磁極面の全面をバックヨークに密着させることによって、磁極アンバランスを防止でき、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記ロータ偏芯部が、さらに永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させることによって、バックヨークに設けられた冷媒通路を大きくし過ぎることなく、バックヨークの磁気飽和を緩和できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記バックヨークの一方の半円部側の磁極部の永久磁石よりも、バックヨークの他方の半円部側の磁極部の永久磁石の大きさを小さくして、ロータの重心を偏芯させることによって、磁束量のアンバランスはあるが、不等ピッチ等を用いた設計によりコギングを低減することができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記磁極部毎の永久磁石の磁極面積が同一であり、かつ、バックヨークの一方の半円側の磁極部の永久磁石の重心よりも、バックヨークの他方の半円側の磁極部の永久磁石の重心が半径方向内側にあることによって、各磁極部の磁束量が同じになり、磁気的アンバランスを抑制することができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、同一形状の永久磁石を用いることによって、コストを低減できると共に、各極の磁束量を同一とすることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記磁極部毎の永久磁石間の隙間が一方に偏っていることによって、ロータの重心を偏芯させることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記磁極部毎に磁気障壁によって区切られた磁性体板が永久磁石の磁極面を覆うことによって、永久磁石のアンバランスを緩和することができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記磁性体板の磁気障壁によって区切られた部分の形状を回転軸に対して対称かつ全て同一とすることによって、永久磁石のアンバランスを緩和することができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、同一のロータにおいて、永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させる一方、バックヨークの貫通孔または冷媒通路を、永久磁石による偏芯方向と反対の側に設けたことによって、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、一方のロータの第1のロータ偏芯部による偏芯方向と他方のロータの第2のロータ偏芯部による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、上記圧縮機構部に近い側のロータに、少なくともバックヨークに設けられたロータ偏芯部を有し、圧縮機構部から遠い側のロータに、磁極部に永久磁石を用いてロータの重心を偏芯させるロータ偏芯部(またはバックヨークに設けられたロータ偏芯部)を有することによって、アンバランス重量を最小化することができる。
以下、この発明の圧縮機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1Aはこの発明の第1実施形態のロータリ圧縮機の断面図を示しており、図1Bは、このロータリ圧縮機に用いるロータおよびステータの分解斜視図を示している。この第1実施形態のロータリ圧縮機は、高圧ドーム型であり、ロータがステータの軸方向両側にある。
この第1実施形態のロータリ圧縮機は、図1Aに示すように、密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、上記密閉容器1内かつ圧縮機構部2の上側に配置され、圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ3とを備えている。上記密閉容器1の下側側方に、吸入管11を接続する一方、密閉容器1の上側に吐出管12を接続している。上記吸入管11から供給される冷媒ガスは、圧縮機構部2の吸込側に導かれる。
上記アキシャルギャップ型モータ3は、密閉容器1内側に外周側の一部が固定され、中央部を回転軸4が貫通するステータ40と、上記ステータ40の軸方向の上側に配置され、回転軸4に外嵌して固定された上側ロータ30と、上記ステータ40の軸方向の下側に配置され、回転軸4に外嵌して固定された下側ロータ50とを有する。上記上側ロータ30と下側ロータ50が固定された回転軸4の下端側を圧縮機構部2に連結している。
また、上記圧縮機構部2は、シリンダ状の本体部20と、この本体部20の上下の開口端のそれぞれに取り付けられた上端板8および下端板9とを備える。上記回転軸4は、上端板8および下端板9を貫通して、本体部20の内部に挿入されている。上記回転軸4は、圧縮機構部2の上端板8に設けられた軸受21と、圧縮機構部2の下端板9に設けられた軸受22により回転自在に支持されている。上記本体部20内の回転軸4にクランクピン5が設けられ、そのクランクピン5に嵌合されて駆動されるピストン6とそれに対応するシリンダとの間に形成された圧縮室7により圧縮を行う。ピストン6は偏芯した状態で回転し、または、公転運動を行い、圧縮室7の容積を変化させる。
上記構成のロータリ圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ3を回転させることにより圧縮機構部2を駆動すると、吸入管11から圧縮機構部2に冷媒ガスが供給され、圧縮機構部2で冷媒ガスを圧縮する。そうして圧縮機構部2で圧縮された高圧冷媒ガスは、圧縮機構部2の吐出ポート23より密閉容器1内に吐出され、回転軸4の周りに設けられた溝(図示せず)、ステータ40および上側ロータ30,下側ロータ50の内部を軸方向に貫通する穴(図示せず)、ステータ40および上側ロータ30,下側ロータ50の外周部と密閉容器1の内面との間の空間等を通ってアキシャルギャップ型モータ3の上部空間に運ばれた後、吐出管12を介して密閉容器1の外部に吐出される。
このとき、アキシャルギャップ型モータ3を構成する上側ロータ30,ステータ40,下側ロータ50は、密閉容器1の内側周の径、またはその付近まで設けられているため、上流側と下流側との静圧の差が大きくなりやすい。特にこのロータリ圧縮機は、高圧ドーム型であるので、密閉容器1内部の圧力も高く、アキシャルギャップ型モータ3の上流側と下流側の静圧の差は大となる。従って、上側ロータ30、ステータ40,下側ロータ50の内部および周りに、十分な貫通孔を設けて、冷媒通路とすることが求められる。
そこで、図1Bに示すように、上側ロータ30は、中央孔31aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク31と、バックヨーク31のステータ40に対向する面側に、円周方向に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石32と、中央孔33aを有する円板形状の磁性体板33とを重ね合わせて形成している。この磁性体板33は、バックヨーク31の中央孔31aの径よりも内径が大であり(シャフトを通して磁束が短絡するのを防止するため)、必要に応じて、外径もバックヨーク31の外径より小とすることができる。ステータ40との対向部を大きく超えて磁性体板を増やすことは無意味だからである。
また、上記磁性体板33には、放射状に磁気障壁の一例としての4つのスリット33bを設け、スリット33b間に各永久磁石32を周方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、バックヨーク31には、磁性体板33のスリット33bに対向する領域かつ中央孔31a近傍に円孔31bを設けている。上記磁性体板33のスリット33bおよび磁性体板33の内外周と、永久磁石32間の空間と、バックヨーク31の円孔31bで、冷媒ガスが軸方向に流れる冷媒通路を形成している。
上側ロータ30,下側ロータ50は、4つの永久磁石32を円周方向に磁極が交互になるように配置している。なお、ステータ40は、軸方向に磁束が発生するため、ステータ40を介して対向する上側ロータ30,下側ロータ50の永久磁石32のステータに対向する面の磁極は反対の極性である。また、上側ロータ30,下側ロータ50において、各磁性体板33のスリット33bによって、4つの永久磁石32を互いに磁気的に絶縁している。磁性体板33があるため、永久磁石の位置がアンバランスであっても、磁気的にはバランスのよい磁束分布を得ることができる。
また、ステータ40は、複数の磁心63まわりに直接アキシャルコイル62を巻回している。例えば、4極の場合、磁心63およびコイル62はそれぞれ6つあり、ラジアルギャップ型モータの集中巻4極6スロットに相当する。すなわち、6のコイルは円周方向に、U相、V相、W相、U相、V相、W相の順に配置される。なお、上記6つの磁心は、互いに磁気的に独立であるため、軸方向両側に配置された磁性体板61に接続されている。この磁性体板61には、磁心に対向する領域間が磁気的に絶縁されるようにスリット61bを夫々設けている。上記アキシャルコイルは、例えば3相スター結線され、インバータから電流が供給される。ここで、磁性体板61の中央孔61aは、回転軸4(図1Aに示す)を通して磁束が短絡するのを防止するために十分に大きくする必要が有り、磁性体板61を磁性体からなる密閉容器1に直接保持することも磁束の短絡を防止する観点から望ましくない。従って、ステータ40は全体をモールドするか、非磁性金属にて保持するのが望ましい。なお、磁性体板61は必須ではない。
上側ロータ30の永久磁石32は、全て同一形状で等間隔に設けられるが、永久磁石32のみが、図面右側に偏って設けられている(ロータ偏芯部の一例)。偏る範囲は、回転軸4(図1Aに示す)から一定距離離れ、かつ、永久磁石32の磁極面が磁性体板33に、永久磁石32の反磁極面がバックヨーク31に全て覆われる程度であることが望ましい。磁気抵抗を増大させないためである。これにより、永久磁石32が副バランサの役割を果たす。
さらに、図1Cに示すように、下側ロータ50は、中央孔51aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク51と、バックヨーク51のステータ40に対向する面側に、円周方向に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石32と、中央孔33aを有する円板形状の磁性体板33とを重ね合わせて形成している。下側ロータ50の永久磁石32は、上側ロータ30と同様にして、上側ロータ30の偏り方向と逆方向の図面左側に偏る。
また、下側ロータ50のバックヨーク51には、図面右側に偏って貫通孔51c,51d,51eが設けられる。貫通孔51c,51dは、永久磁石の極間の隙間に設けられるため、貫通孔51c,51dは永久磁石32に邪魔されずに十分な冷媒通路となり得る。また、貫通孔51eは、永久磁石32が内周側に偏っているため、磁極中心付近であっても、磁路を妨げることなく、冷媒通路を設けることができる。永久磁石32の偏りと併せて、ロータ偏芯部の一例としての貫通孔51c,51d,51eの偏りにて、主バランサの役割を果たす。
上側ロータ30と下側ロータ50の冷媒通路の合計断面積は略同一とすればよいが、差を設けても、磁路を妨げない範囲であれば問題ない。それによって、ロータの軽量化が図れる。同一面積であっても冷媒通路の位置を変えれば、アンバランス量は自由に変えることができる。
ここで、アンバランス量は、アンバランス質量Mxに質量の重心の回転中心からの距離Rxを乗じたものになるため、アンバランス量を大きくしたければ、質量の重心の回転中心からの距離を大きくすれば良い。また、貫通孔はMx<0となるので、貫通側の偏った側と反対側にアンバランスとして働く。
図1Aの右下側に示すように、圧縮機構部のアンバランス部S1、主バランサS2、副バランサS3において、それぞれの重量をM1,M2,M3、偏芯(重心の回転中心からの距離)をR1,R2,R3、ある基準位置からの軸方向高さをZ1,Z2,Z3とすると、以下の式を満たすようバランサを設けるのが良い。
静バランス : M1・R1+M2・R2+M3・R3=0
動バランス : M1・R1・Z1+M2・R2・Z2+M3・R3・Z3=0
上記式より、主バランサS2のM2・R2が最も大きい必要があるので、この第1実施形態においては、下側ロータ50のバックヨーク51のアンバランスと、永久磁石32のアンバランスを併用している。また、副バランサS3は主バランサS2および圧縮機構部2のアンバランス部S1からステータ40を隔てている分だけ距離があるため、同バランスの式より、アンバランス量が比較的小さくても良い。従って、上側ロータ30では、永久磁石32のアンバランスのみを用いる。これは、バックヨーク31のみのアンバランスを用いても良い。貫通孔の偏りを小さくすれば、貫通孔の合計断面積を特に小さくしたり大きくしたりしなくても、アンバランスを設けることは可能である。
上記ロータリ圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ3を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部2のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、比較的厚みのあるバックヨーク51にロータ偏芯部としての貫通孔51c,51d,51eを設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、上記バックヨーク51の外周側と内周側に貫通孔51c,51d(ロータ偏芯部)を夫々設けることによって、内周付近の冷媒通路となる貫通孔51dを、軸潤滑に使うことが可能となる。
また、上記バックヨーク51の一方の半円部側に貫通孔51c,51d,51e(ロータ偏芯部)があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、上記貫通孔51c,51dが、互いに隣接する磁極相互間の領域に開口していることによって、磁極への影響を小さくできる。
また、上記上側ロータ30,下側ロータ50の磁極部である永久磁石32の反磁極面の全面をバックヨーク31,51に密着させることによって、磁極アンバランスを防止でき、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、上記ロータ偏芯部が、さらに永久磁石32を用いて下側ロータ50の重心を偏芯させることによって、バックヨーク51に設けられた冷媒通路を大きくし過ぎることなく、バックヨーク51の磁気飽和を緩和できる。
また、上記磁極部毎の永久磁石32の磁極面積が同一であり、かつ、バックヨーク31,51の一方の半円側の磁極部の永久磁石32の重心よりも、バックヨーク31,51の他方の半円側の磁極部の永久磁石32の重心が半径方向内側にあることによって、各磁極部の磁束量が同じになり、磁気的アンバランスを抑制することができる。
また、同一形状の永久磁石32を用いることによって、コストを低減することができる。さらに、各極の磁束量を同一とすることで磁気的回転アンバランスを減らすことができる。
また、上記磁極部毎に磁気障壁であるスリット33bよって区切られた磁性体板33が永久磁石32の磁極面を覆うことによって、永久磁石32のアンバランスを緩和することができる。
また、上記磁性体板33の磁気障壁であるスリット33bによって区切られた部分の形状を全て同一とすることによって、永久磁石32のアンバランスを緩和することができる。
また、同一の下側ロータ50において、永久磁石32を用いて下側ロータ50の重心を偏芯させる一方、バックヨーク51の貫通孔51c,51d,51eを、永久磁石32による偏芯方向と反対の側に設けたことによって、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化できる。
また、上側ロータ30の第1のロータ偏芯部(永久磁石32)による偏芯方向と他方の下側ロータ50の第2のロータ偏芯部(永久磁石32と貫通孔51c,51d,51e)による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部2のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化することができる。
また、上記圧縮機構部2に近い側の下側ロータ50に、バックヨーク51に設けられたロータ偏芯部を有し、圧縮機構部2から遠い側の上側ロータ30に、磁極部に永久磁石32を用いて上側ロータ30の重心を偏芯させるロータ偏芯部を有することによって、アンバランス重量を最小化することができる。なお、貫通孔は、予めバックヨークにあけておいてもよく、ロータとして完成した後に実際のバランスを測定して後に加工してもよい。
〔第2実施形態〕
図2Aはこの発明の第2実施形態のロータリ圧縮機の断面図を示しており、図2Bはこのロータリ圧縮機に用いるロータおよびステータの分解斜視図を示している。この第2実施形態のロータリ圧縮機は、アキシャルギャップ型モータのロータを除いて第1実施形態のロータリ圧縮機の構成と同一の構成をしており、同一構成部については、同一参照番号を付して説明を省略する。
図2Aに示すように、この第2実施形態のロータリ圧縮機のアキシャルギャップ型モータ103は、ステータ40と、上記ステータ40の軸方向の上側に配置された上側ロータ130Aと、上記ステータ40の軸方向の下側に配置された下側ロータ130Bとを有する。
また、図2Bに示すように、上側ロータ130Aは、中央孔131aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク131と、上記バックヨーク131のステータ40に対向する面側に、円周に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石32とを重ね合わせて形成している。
また、下側ロータ130Bは、上側ロータ130Aと同様に、中央孔131aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク131と、上記バックヨーク131のステータ40に対向する面側に、上記バックヨーク131のステータ40に対向する面側に、円周に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石32とを重ね合わせて形成している。
また、上側ロータ130A,下側ロータ130Bのバックヨーク131には、周方向に配列された永久磁石32間の空間に対向する領域かつ中央孔131a近傍に円孔131bを設けている。ステータ40にも、回転軸4が貫通する中央孔の近傍に円孔(図示せず)を設けている。上記永久磁石32間の空間と、永久磁石32間の空間と、バックヨーク131の円孔131bと、ステータ40の円孔で冷媒ガスが軸方向に流れる冷媒通路を形成している。
この第2実施形態において、偏芯しているのは、上側ロータ130A,下側ロータ130Bのバックヨーク131のみである(ロータ偏芯部の一例)。上側ロータ130Aのバックヨーク131は、紙面右側にわずかに偏芯していて、下側ロータ130Bのバックヨーク131は、紙面左側に大きく偏芯している。偏芯の限度は、密閉容器1にバックヨーク131が触れず、永久磁石32の反磁極面をバックヨーク131が覆う範囲内である。なお、中央孔131aは回転軸4が通るので偏芯してはならない。冷媒通路については任意であり、必要なアンバランス量を得るために任意に設計し得る。
なお、バックヨーク131の外周は円形であることがより望ましい。風損を低減するためである。このときのアンバランス量は、Mx(バックヨークの質量)×Rx(偏芯量=バックヨークの外周円の中心と回転中心の距離)である。
しかしながら、上側ロータ130A,下側ロータ130Bのバックヨークの一方の半円部に切り欠きを設けるか、または、バックヨークの一方の半円部と他方の半円部に複数の切り欠きを夫々設けて、それぞれの切り欠きの大きさを異ならせる等の方法であってもかまわない。
また、上記磁性体板33には、放射状に磁気障壁の一例としての4つのスリット33bを設け、スリット33b間に各永久磁石32を周方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、バックヨーク131には、磁性体板33のスリット33bに対向する領域かつ中央孔131a近傍に円孔131bを設けている。
上記ロータリ圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ103を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部2のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、上記バックヨーク131を、回転軸4に対して中心がずれて回転軸4に固定することによって、アンバランス量を大きくできる。
また、上記上側ロータ130A,下側ロータ130Bの磁極部である永久磁石32の反磁極面の全面をバックヨーク131に密着させることによって、磁極アンバランスを防止でき、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、上側ロータ130A(第1のロータ偏芯部)による偏芯方向と他方の下側ロータ130B(第2のロータ偏芯部)による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部2のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化することができる。
〔第3実施形態〕
図3Aはこの発明の第3実施形態のロータリ圧縮機の断面図を示しており、図3Bはこのロータリ圧縮機に用いるロータおよびステータの分解斜視図を示している。この第2実施形態のロータリ圧縮機は、アキシャルギャップ型モータのロータおよびステータを除いて第1実施形態のロータリ圧縮機の構成と同一の構成をしており、同一構成部については、同一参照番号を付して説明を省略する。
上記第1,第2実施形態と同様、このアキシャルギャップ型モータ203は、図3Aに示すように、ステータ240の両側にロータを有するが、下側ロータ250は、永久磁石を有しない。従って、トルク発生は、上側ロータ230とステータ240の間で主として働く。しかし、下側ロータ250は、ステータ240のバックヨークとして働き、それ以上に、スラスト力をキャンセルする役割を有する。また、回転磁界に同期して回るため、ヒステリシス損を低減できる。下側ロータと上側ロータは、同一の軸に固定されて同時に回転するのが望ましい。
図3Bに示すように、上側ロータ230は、中央孔31aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク231と、バックヨーク231のステータ240に対向する面側に、円周方向に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石32と、中央孔33aを有する円板形状の磁性体板33とを重ね合わせて形成している。また、上記磁性体板33には、放射状に磁気障壁の一例としての4つのスリット33bを設け、スリット33b間に各永久磁石32を周方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、バックヨーク231には、磁性体板33のスリット33bに対向する領域かつ中央孔231a近傍に円孔231bを設けている。さらに、上側ロータ230のバックヨーク231には、紙面左側にロータ偏芯部の一例としての貫通孔231cを余分に設けている。
また、円板形状の下側ロータ250のコアには、中央孔251aと、その中央孔251a近傍に円孔251bを設けると共に、紙面右側かつ外周付近に、ロータ偏芯部の一例としての貫通孔251cを設けている。下側ロータ250のコアにある貫通孔251cは、上側ロータ230のバックヨーク231にある貫通孔231cに比べ、回転軸4からの距離も、質量(孔なので負の質量になる)も大である。従って、アンバランス量は、下側ロータ250のコアにおいて大となる。特に、下側ロータ250に永久磁石がないので、磁束量も上側ロータ230のバックヨーク231に比べて少なく、比較的自由に貫通孔を設けることができるという利点もある。なお、ステータ240の上側ロータ230に面した側には磁性体板61があるが、下側ロータ250に面した側には磁性体板がない。上側ロータ230は永久磁石32が有り、永久磁石32の磁束をステータ240が多く集めるために、磁性体板33が必要であるが、下側ロータ250には起磁力がなく、ステータコアの磁束がそのまま下側ロータ250に渡る単なる通路であるため、磁性体板は必須ではない。
上記ロータリ圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ3を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部2のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、比較的厚みのあるバックヨーク231にロータ偏芯部としての貫通孔231c,251cを設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、上記バックヨーク231,251の一方の半円部側に貫通孔231c,251c(ロータ偏芯部)があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、上記バックヨーク231の貫通孔231cが、互いに隣接する磁極相互間の領域に開口していることによって、磁極への影響を小さくできる。
また、上記上側ロータ230の磁極部である永久磁石32の反磁極面の全面をバックヨーク231に密着させることによって、磁極アンバランスを防止でき、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、上側ロータ230の第1のロータ偏芯部(貫通孔231c)による偏芯方向と他方の下側ロータ50の第2のロータ偏芯部(貫通孔251c)による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部2のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化することができる。
〔第4実施形態〕
図4はこの発明の第4実施形態のロータリ圧縮機の断面図を示している。この第4実施形態のロータリ圧縮機は、アキシャルギャップ型モータを除いて第1実施形態のロータリ圧縮機の構成と同一の構成をしており、同一構成部については、同一参照番号を付して説明を省略する。このロータリ圧縮機は、高圧ドーム型であり、ステータ340とロータ330はそれぞれ1つずつである。ロータ330のバックヨーク331には、紙面右側にロータ偏芯部の一例としての貫通孔331aを設けている(主バランサS2)。この貫通孔331aは、永久磁石332の磁極間にある。これにより、バックヨーク331のアンバランスは、紙面左側に設けられたことになる。一方、永久磁石332は、紙面右側に偏っている(副バランサS3)。これにより、永久磁石332のバックヨーク331は紙面右側に設けられたことになる。
これにより、圧縮機構部2の紙面右側に向かって設けられたアンバランスをキャンセルすることができる。なお、ロータ330が1つの場合は、圧縮機構部2側にロータ330を設けるほうが、図4の右下側に示すように、主バランサS2と圧縮機構部2のアンバランス部S1との距離が短くなり、バランサの量を小さくできて好適である。
なお、永久磁石332の磁極面の磁性体板333は永久磁石332が偏っているため、設けることが望ましい。
上記ロータリ圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ303を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部2のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、比較的厚みのあるバックヨーク331にロータ偏芯部としての貫通孔331aを設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、上記バックヨーク331の一方の半円部側に貫通孔331a(ロータ偏芯部)があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、上記貫通孔331aが、互いに隣接する磁極相互間の領域に開口していることによって、磁極への影響を小さくできる。
また、上記ロータ331aの磁極部である永久磁石332の反磁極面の全面をバックヨーク331に密着させることによって、磁極アンバランスを防止でき、磁気抵抗の上昇を抑えることができる。
また、上記ロータ偏芯部が、さらに永久磁石332を用いてロータ330の重心を偏芯させることによって、バックヨーク331aに設けられた冷媒通路を大きくし過ぎることなく、バックヨーク331の磁気飽和を緩和できる。
また、上記磁極部毎の永久磁石332の磁極面積が同一であり、かつ、バックヨーク331の一方の半円側の磁極部の永久磁石332の重心よりも、バックヨーク331の他方の半円側の磁極部の永久磁石332の重心が半径方向内側にあることによって、各磁極部の磁束量が同じになり、磁気的アンバランスを抑制することができる。
また、同一形状の永久磁石332を用いることによって、コストを低減することができる。
また、同一のロータ331において、永久磁石332を用いてロータ331の重心を偏芯させる一方、バックヨーク331の貫通孔331aを、永久磁石332による偏芯方向と反対の側に設けたことによって、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化できる。なお、主バランサと副バランサの距離が短すぎるために磁石によるバランサが困難な場合は、磁石によるバランサを廃止して、回転軸の端部を切り欠くなどによって、回転軸にバランサを設けてもよい。
さらに、図5Aは上記第4実施形態のロータリ圧縮機において置き換えが可能なアキシャルギャップ型モータの斜視図を示しており、図5B,図5C,図5D,図5Eは上記アキシャルギャップ型モータのロータの永久磁石の配置の例を示している。
図5Aに示すように、このアキシャルギャップ型モータ403のロータ430は、ロータ430のバックヨーク431には、紙面右側にロータ偏芯部の一例としての貫通孔431aを設けている。この貫通孔431aは、永久磁石432の磁極間にある。これにより、バックヨーク431のアンバランスは、紙面左側に設けられたことになる。一方、永久磁石432は、紙面右側に偏っている。これにより、永久磁石432のバックヨーク431は紙面右側に設けられたことになる。
このアキシャルギャップ型モータ403のロータ430において、永久磁石432の形状を異ならせるか、配置を不等ピッチとすることで、結果的に紙面右側にアンバランスを発生させる。図5Aのアキシャルギャップ型モータ403では、永久磁石432の磁極面積は同一で、右側は外周側に、左側は内周側に設けている。永久磁石432の周方向のピッチは等しい。
これに対して、図5Bに示すロータの永久磁石の配置の例では、永久磁石532A,532Bの磁極面積は同一で、右側の永久磁石532Bは外周側に、左側の永久磁石532Aは内周側に設けている。永久磁石532A,532Bの周方向のピッチは等しい。永久磁石532A,532Bでは、ピッチおよび中心角が等しいため、外周側にある永久磁石532Bは径方向長さが短く、内周側にある永久磁石532Aは径方向長さが長くなる。永久磁石532A,532Bの磁極面積が同一であれば、バックヨーク531の磁気抵抗が十分に小さければ(飽和しなければ)、磁極毎に同一磁束量を発生させることができ、ロータの磁性体板の助けも合って、磁極アンバランスを解消できる。
次に、図5Cに示すロータの永久磁石の配置の例では、永久磁石632A,632Bの設置半径は同一で、外径および内径も同一であるが、永久磁石632Aと永久磁石632Bでは、ピッチおよび中心角が異なる。すなわち、永久磁石632Aよりも永久磁石632Bの中心角が大きいので、永久磁石632A間の周方向のピッチに対して永久磁石632Aと永久磁石632Bとの間および永久磁石632B間の周方向のピッチは大きくなる。
これにより、永久磁石632A,632B間の隙間が紙面左側に偏るため、結果として、右側にアンバランスを設けることができる。これは、不要なラジアル力を低減することができる。ただ、磁極間のアンバランスは発生することになる。例えば、不等ピッチによるコギングトルク低減効果を得たい場合に有効である。
次に、図5Dに示すロータの永久磁石の配置の例では、永久磁石732A,732Bは、内径、周方向のピッチおよび中心角が同一であるが、外径が異なる。これにより、永久磁石732A,732Bの重心が紙面右側に偏るため、結果として、右側にアンバランスを設けることができる。磁極間のアンバランスは発生することになる。なお、永久磁石732A,732Bの着磁分布により磁束量が均一となるようにしてもよい。
次に、図5Eに示すロータの永久磁石の配置の例では、永久磁石832は、設置半径は同一で、外径および内径も同一であるが、ピッチが異なる。これにより、永久磁石832間の隙間が紙面左側で大となり、永久磁石832の重心が紙面右側に偏るため、結果として、右側にアンバランスを設けることができる。これは、不要なラジアル力を低減することができる。また、永久磁石832の形状が同一であるため、磁極間のアンバランスを低減することができる。例えば、不等ピッチによるコギングトルク低減効果を得たい場合に有効である。
また、図5B,図5Dに示すように、バックヨーク531の一方の半円部側の永久磁石532B,732Bよりも、バックヨークの他方の半円部側の永久磁石532A,732Aの大きさを小さくして、ロータの重心を偏芯させることによって、磁束量のアンバランスはあるが、不等ピッチ等を用いた設計によりコギングを低減することができる。
また、図5Eに示すように、上記磁極部毎の永久磁石間の隙間が一方に偏っていることによって、ロータの重心を偏芯させることができる。
〔第5実施形態〕
図6Aはこの発明の第5実施形態のスクロール圧縮機の断面図を示しており、このスクロール圧縮機は、低圧ドーム型であり、上側ロータのバックヨークと下側ロータのバックヨークに、貫通孔を設けてバランサとしている。
図6Aに示すように、この第5実施形態のスクロール圧縮機は、密閉容器901と、上記密閉容器901内に配置された圧縮機構部902と、上記密閉容器901内かつ圧縮機構部902の下側に配置され、圧縮機構部902を回転軸904を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ903とを備えている。
上記アキシャルギャップ型モータ903は、密閉容器901内の圧縮機構部902の吸込側の低圧空間に配置されている。
上記アキシャルギャップ型モータ903は、ステータ940と、このステータ940の軸方向両側に配置された上側ロータ930,下側ロータ950とを有している。この上側ロータ930,下側ロータ950を回転軸904に外嵌して固定し、上側ロータ930,下側ロータ950の回転力を回転軸904を介して圧縮機構部902に伝達する。
また、上記圧縮機構部902は、密閉容器901内に取り付けられた本体部920と、本体部920に固定された固定スクロール924と、その固定スクロール924に噛み合う旋回スクロール923とを有する。上記固定スクロール924と旋回スクロール923は、鏡板に立設された渦捲き状のラップを夫々有し、固定スクロール924と旋回スクロール923とが互いに噛み合って複数の圧縮室925を形成する。上記旋回スクロール923は、アキシャルギャップ型モータ903の回転軸904の上端に接続され、回転軸904の回転により旋回する。
上記本体部920は、挿通された回転軸904の上端側を回転自在に支持している。上記密閉容器901内かつアキシャルギャップ型モータ903の下側に、回転軸904の下端側を回動自在に支持する保持部905が設けられている。
また、上記本体部920は、下側の低圧空間と圧縮室925とを連通する吸入孔921を有し、固定スクロール924は、上側の高圧空間と圧縮室925とを連通する吐出孔926を有する。
上記密閉容器901の下側側面には、アキシャルギャップ型モータ903の下側ロータ950の近傍に吸入管911を接続する一方、密閉容器901の上部に吐出管912を接続している。
上記構成のスクロール圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ903により回転軸904を介して圧縮機構部902を駆動すると、吸入管911から供給された冷媒ガスは、アキシャルギャップ型モータ903を冷却しながらアキシャルギャップ型モータ903のエアギャップや軸方向に設けられた冷媒通路(図示せず)を通過し、吸入孔921を介して供給された冷媒ガスを圧縮機構部902で圧縮する。そうして圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構部902の吐出孔926から上部空間に吐出され、吐出管912を介して密閉容器901の外部に吐出される。
このとき、上側ロータ930および下側ロータ950には、バックヨーク931,951に、軸付近の冷媒通路となるべく貫通孔(図示せず)があり、それに加えて、上側ロータ930のバックヨーク931に紙面左側に比較的大きいロータ偏芯部の一例としての貫通孔931aが比較的外側に、下側ロータ950のバックヨーク951に紙面右側に比較的小さいロータ偏芯部の一例としての貫通孔951aが比較的内側に設けられている。この貫通孔931a,951aが、負の質量となるため、上側ロータ930のバックヨーク931においては、紙面右側のアンバランスとして働き、下側ロータ950のバックヨーク951においては紙面左側のアンバランスとして働く。従って、クランク軸および可動スクロールのアンバランスを相殺することができる。
また、上記ステータ940は、図6Bに示すように複雑な形をしているが、単純には、軸方向に伸びた複数の磁心986に跨ってコイル985を巻回している(磁心群984に巻回)。これにより、それぞれの磁心986の表面には、1つのコイルが磁極を構成するか、または2つのコイルが協働して磁極を構成する。また、V相とW相が協働した場合、U相、V相、W層それぞれの電流の和は0となるため、−U相磁極を構成する。従って、ステータ940に流れる電流による磁束も4極の磁極を呈する。図1Aの場合に比べ、磁心の表面に発生する磁極は、U相,V相,W相の3通りではなく、U相,V相,W相の他にこれらの相のうち2つの相が協働してなす極を含め、6通りの状態が存在する。これにより、磁束の変化が滑らかになり、振動や騒音を低減する作用を有する。これは、いわゆる4極12スロットの分布巻と同一の構成である。
上記スクロール圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ903を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部2のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、比較的厚みのあるバックヨーク931,951にロータ偏芯部としての貫通孔931a,951aを設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、上記バックヨーク931,951の一方の半円部側に貫通孔931a,951a (ロータ偏芯部)があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
また、上側ロータ930の第1のロータ偏芯部(貫通孔931a)による偏芯方向と他方の下側ロータ950の第2のロータ偏芯部(貫通孔951a)による偏芯方向を反対にすることによって、第1,第2のロータ偏芯部により静バランスと動バランスをつり合わせて、圧縮機構部2のアンバランスを効果的にキャンセルでき、バランサのための追加部品は一切不要になり、構成を簡略化することができる。
〔第6実施形態〕
図7Aはこの発明の第6実施形態のスクロール圧縮機の断面図を示している。
図7Aに示すように、この第6実施形態のスクロール圧縮機は、密閉容器1001と、上記密閉容器1001内に配置された圧縮機構部1002と、上記密閉容器1001内かつ圧縮機構部1002の下側に配置され、圧縮機構部1002を回転軸1004を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ1003とを備えている。
上記アキシャルギャップ型モータ1003は、密閉容器1001内の圧縮機構部1002の吐出側の高圧空間に配置されている。このスクロール圧縮機は、いわゆる、高圧ドーム型である。
上記アキシャルギャップ型モータ1003は、ステータ1040と、このステータ1040の軸方向上側に配置されたロータ1030とを有している。このロータ1030を回転軸1004に外嵌して固定し、ロータ1030の回転力を回転軸1004を介して圧縮機構部1002に伝達する。
また、上記圧縮機構部1002は、密閉容器1001内に取り付けられた本体部1020と、本体部1020に固定された固定スクロール1024と、その固定スクロール1024に噛み合う旋回スクロール1023とを有する。上記固定スクロール1024と旋回スクロール1023は、鏡板に立設された渦捲き状のラップを夫々有し、固定スクロール1024と旋回スクロール1023とが互いに噛み合って複数の圧縮室1025を形成する。上記旋回スクロール1023は、アキシャルギャップ型モータ1003の回転軸1004の上端に接続され、回転軸1004の回転により旋回する。
上記本体部1020は、挿通された回転軸1004の上端側を回転自在に支持している。上記密閉容器1001内かつアキシャルギャップ型モータ1003の下側に、回転軸1004の下端側を回動自在に支持する保持部1005が設けられている。
上記密閉容器1001の上部に吸入管1011を接続する一方、密閉容器1001の圧縮機構部1002の下側側面に吐出管1012を接続している。
また、上記本体部1020は、上側の吐出管1012と圧縮室1025とを連通する吸入孔を有し、下側の高圧空間と圧縮室1025とを連通する吐出孔(図示せず)を有する。
次に、上記スクロール圧縮機の作用を説明する。
上記吸入管1011から圧縮機構部1002の圧縮室1025に冷媒を供給し、モータ1003により圧縮機構部1002を駆動させ、冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、圧縮機構部1002から密閉容器1001内に吐出され、主としてロータ1030を冷却した後に、吐出管1012より密閉容器1001の外側に吐出される。
上記ロータ1030は、ステータ1040に対して圧縮機構部1002側にある。また、ロータ1030のバックヨーク1031には、紙面右側に余分に貫通孔1031c(図7Bに示す)を有する。これが負の質量になり、左側にアンバランスを有することになる。一方、回転軸1004の上端には、クランクピン1004aの反対側(紙面右側)にバランサ1050がある(主バランサS2)。
上記第6実施形態の構成により、圧縮機構部1002のピンと可動スクロールの偏芯に起因するアンバランス(紙面左側)に対して、主バランサS2は、圧縮機構部1002のアンバランス部S1に近く、副バランサS3は圧縮機構部1002から遠い(主バランサS2に比べて)ので、主バランサS2を小型化できるという利点がある。
図7Bは上記スクロール圧縮機のロータ1030とステータ1040の分解斜視図である。
ロータ1030は、中央孔1031aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク1031と、バックヨーク1031のステータ1040に対向する面側に、円周に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石1032と、中央孔1033aを有する円板形状の磁性体板1033とを重ね合わせて形成している。この磁性体板1033は、バックヨーク1031の中央孔1031aの径よりも内径が大であり(シャフトを通して磁束が短絡するのを防止するため)、必要に応じて、外径もバックヨーク1031の外径より小とすることができる。
また、ロータ1030のバックヨーク1031には、図面右側に偏ってロータ偏芯部の一例としての貫通孔1031cが設けられる。貫通孔1031cは、永久磁石1032の極間の隙間に設けられるため、貫通孔1031cは永久磁石1032に邪魔されずに十分な冷媒通路となり得る。
また、上記磁性体板1033には、放射状に磁気障壁の一例としての4つのスリット1033bを設け、スリット1033b間に各永久磁石1032を周方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、バックヨーク1031には、磁性体板1033のスリット1033bに対向する領域かつ中央孔1031a近傍に円孔1031bを設けている。上記磁性体板1033のスリット1033bおよび磁性体板の内外周と、永久磁石1032間の空間と、バックヨーク1031の円孔1031bで、冷媒ガスが軸方向に流れる冷媒通路を形成している。
ステータ1040は、中央孔1061aを有する円板形状の磁性体板1061と、磁性体からなる基板1063と、上記基板1063上に円周に沿って立設された6つの磁心1064に巻回されたコイル1062とを有している。上記ステータ1040の各磁性体板1061には、複数の磁心1064を互いに磁気的に絶縁するためのスリット1061bを放射状に設けている。
ステータ1040は、軸方向に伸びた磁心1064まわりに直接アキシャルコイルが巻回されている。上記6つの磁心1064は、基板1063によって互いに磁気的に接続され、基板1063と反対側(ロータに対向する側)では、磁性体板1061により接続されている。上記コイル1062は、例えば3相スター結線され、インバータから電流を供給する。
上記スクロール圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータ1003を用いて小型化を図りつつ、簡単な構成で圧縮機構部1002のアンバランスをキャンセルすることができ、生産性の向上と更なる小型化を実現することができる。
また、比較的厚みのあるバックヨーク1031にロータ偏芯部としての貫通孔1031cを設けることによって、バランス重量を多く取れ、磁気的アンバランスへの影響が小さいので、振動・騒音や磁気抵抗上昇への影響を小さくすることができる。
また、上記バックヨーク1031の一方の半円部側に貫通孔1031c(ロータ偏芯部)があることによって、バランス重量を大きくでき、差圧を低減し、油上がりを減少できる。
図8は図7Aのスクロール圧縮機に適用可能な他のモータを示す分解斜視図である。
図8に示すように、ロータ磁極部1132は永久磁石ではなく軟磁性材料、すなわち鉄心である。これは、スイッチトリラクタンスモータの極歯である。また、ステータ1140のコイル1162も、スイッチトリラクタンスモータに適した駆動電流が流される点が異なる。
ロータ1130は、中央孔1131aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク1131と、バックヨーク1131のステータ1140に対向する面側に、円周に沿って配列された扇形状の4つの永久磁石1132とを重ね合わせて形成している。
また、ロータ1130のバックヨーク1131には、図面右側に偏ってロータ偏芯部の一例としての貫通孔1131cが設けられる。貫通孔1131cは、永久磁石1132の極間の隙間に設けられるため、貫通孔1131cは永久磁石1132に邪魔されずに十分な冷媒通路となり得る。
また、上記バックヨーク1131には、永久磁石1132間の領域に対向する領域かつ中央孔1131a近傍に円孔1131bを設けている。上記永久磁石1132間の空間と、バックヨーク1131の円孔1131bで、冷媒ガスが軸方向に流れる冷媒通路を形成している。
ステータ1140は、中央孔1161aを有する円板形状の磁性体板1161と、磁性体からなる基板1163と、上記基板1163上に円周に沿って立設された6つの磁心1164に巻回されたコイル1162とを有している。上記ステータ1140の各磁性体板1161には、複数の磁心1164を互いに磁気的に絶縁するためのスリット1161bを放射状に設けている。
ステータ1140は、軸方向に伸びた磁心1164まわりに直接アキシャルコイルが巻回されている。上記6つの磁心1164は、基板1163によって互いに磁気的に接続され、基板1163と反対側(ロータに対向する側)では、磁性体板1161により接続されている。上記コイル1162は、例えば3相スター結線され、インバータから例えば2相間に矩形の電流を供給する。
バックヨーク1131のアンバランスについては、図7Bに示す構成と同様であり、説明を省略する。すなわち、バックヨーク1131を用いたバランサは、永久磁石を用いないモータにも適用可能であることを示すものである。
図1A〜図8に示す第1〜第6実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータを用いれば、軸方向に小型化させることにより、圧縮機を小型化できる上に、薄型であっても永久磁石を十分に設置することができ、さらには、巻線が容易で占積率も高くできるので、モータ効率を容易に向上でき、圧縮効率を向上させることができる。
また、上記第1〜第6実施形態では、ロータリ圧縮機およびスクロール圧縮機について説明したが、この発明の圧縮機はこれに限らず、密閉容器と、密閉容器内に配置され、偏芯運動をする圧縮機構部と、密閉容器内に配置され、圧縮機構部を回転軸を介して駆動するアキシャルギャップ型モータとを備え、アキシャルギャップ型モータは、磁性体にコイルが巻回されたステータと、回転軸に固定され、ステータにより回転駆動するロータとを有するものであればよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、ロータ偏芯部としてロータを軸方向に貫通した冷媒通路となる貫通孔を用いたが、ロータ偏芯部は、ロータの外周に設けられた冷媒通路であってもよく、ロータを軸方向に貫通した冷媒通路となる貫通孔と、ロータの外周に設けられた冷媒通路の両方を設けてもよい。
なお、この発明の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのステータやロータの構成は、この第1〜第6実施形態に限らない。また、この発明の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータは、他に例えばラジアルギャップを共に有していてもよい。すなわち、軸方向に作用する力を容易にキャンセル可能なアキシャルギャップを少なくとも1面有していればよい。
図1Aはこの発明の第1実施形態のロータリ圧縮機の断面図である。 図1Bは上記ロータリ圧縮機の上側ロータとステータの分解斜視図である。 図1Cは上記ロータリ圧縮機の下側ロータのバックヨークの斜視図である。 図2Aはこの発明の第2実施形態のロータリ圧縮機の断面図である。 図2Bは上記ロータリ圧縮機のロータとステータの分解斜視図である。 図3Aはこの発明の第3実施形態のロータリ圧縮機の断面図である。 図3Bは上記ロータリ圧縮機のロータとステータの分解斜視図である。 図4はこの発明の第4実施形態のロータリ圧縮機の断面図である。 図5Aは上記ロータリ圧縮機において置き換えが可能なアキシャルギャップ型モータの斜視図である。 図5Bは上記第4実施形態のロータリ圧縮機のロータの永久磁石の配置の例を示す模式図である。 図5Cは上記第4実施形態のロータリ圧縮機のロータの永久磁石の配置の例を示す模式図である。 図5Dは上記第4実施形態のロータリ圧縮機のロータの永久磁石の配置の例を示す模式図である。 図5Eは上記第4実施形態のロータリ圧縮機のロータの永久磁石の配置の例を示す模式図である。 図6Aはこの発明の第5実施形態のスクロール圧縮機の断面図である。 図6Bは上記スクロール圧縮機のステータの斜視図である。 図7Aはこの発明の第6実施形態のスクロール圧縮機の断面図である。 図7Bは上記スクロール圧縮機のロータとステータの分解斜視図である。 図8は上記第6実施形態のスクロール圧縮機に適用可能な他のモータを示す分解斜視図である。
符号の説明
1,901,1001…密閉容器
2,902,1002…圧縮機構部
3,103,203,303,403,903,1003…アキシャルギャップ型モータ
4,904,1004…回転軸
5…クランクピン
6…ピストン
7,925,1025…圧縮室
8…上端板
9…下端板
11,911,1011…吸入管
12,912,1012…吐出管
20,920,1020…本体部
21,22…軸受
30,130A,230,930…上側ロータ
31,51,131,231,251,331,431,531,931,951,1031,1131…バックヨーク
32,532A,532B,632A,632B,732A,732B,832,1032,1132…永久磁石
33,333,433,1033…磁性体板
33b,1033b…スリット
40,240,340,940,1040,1140…ステータ
50,130B,250,950…下側ロータ
51c,51d,51e,231c,251c,331a,931a,951a…貫通孔
62,985,1062,1162…コイル
330,430,1030,1130…ロータ

Claims (18)

  1. 密閉容器(1,901,1001)と、
    上記密閉容器(1,901,1001)内に配置された圧縮機構部(2,902,1002)と、
    上記密閉容器(1,901,1001)内に配置され、上記圧縮機構部(2,902,1002)を回転軸(4,904,1004)を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ(3,103,203,303,403,903,1003)と
    を備え、
    上記アキシャルギャップ型モータ(3,103,203,303,403,903,1003)は、
    磁性体にコイル(62,985,1062,1162)が巻回されたステータ(40,240,340,940,1040,1140)と、
    上記回転軸(4,904,1004)に固定され、上記ステータ(40,240,340,940,1040,1140)に軸方向に対向すると共に、略円盤状のバックヨーク(31,51,131,231,251,331,431,531,931,951,1031,1131)と、上記バックヨーク(31,51,131,231,251,331,431,531,931,951,1031,1131)から上記ステータ(40,240,340,940,1040,1140)側に突出した磁極部とを有するロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430,930,950,1030,1130)と、
    上記圧縮機構部(2,902,1002)のアンバランスをキャンセルするように上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430,930,950,1030,1130)の重心を偏芯させるロータ偏芯部と
    を有し、
    上記ロータ偏芯部は、上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430,930,950,1030,1130)を軸方向に貫通した冷媒通路となる貫通孔(51c,51d,51e,231c,251c,331a,931a,951a)または上記ロータの外周に設けられた冷媒通路の少なくとも一方であることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、上記バックヨーク(51,231,251,331,931,951,1031,1131)に設けられていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、上記バックヨーク(51)の外周側と内周側に夫々設けられていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、上記略円盤状のバックヨーク(51,231,251,331,431,931,951,1031,1131)の一方の半円部側にあることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記貫通孔(51c,51d,231c,331a,431a)は、互いに隣接する上記磁極相互間の領域に開口していることを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、上記回転軸(4)に対して中心がずれて上記回転軸(4)に固定された略円盤形状の上記バックヨーク(131)であることを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部の上記冷媒通路は、上記バックヨークの外周の反偏芯側に設けられた切り欠きであるか、または、上記バックヨークの外周の偏芯側に設けられた偏芯側の切り欠きおよびその偏芯側の切り欠きよりも大きい反偏芯側に設けられた切り欠きであることを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430,930,950,1030,1130)の上記磁極部は永久磁石(32,332,432,532A,532B,632A,632B,732A,732B,832,1032,1132)であり、
    上記永久磁石(32,332,432,532A,532B,632A,632B,732A,732B,832,1032,1132)の反磁極面の全面が上記バックヨークに密着していることを特徴とする圧縮機。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430)の上記磁極部は永久磁石(32,332,432532A,532B,632A,632B,732A,732B,832)であり、
    上記ロータ偏芯部は、さらに永久磁石(32,332,432532A,532B,632A,632B,732A,732B,832)を用いて上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,330,430)の重心を偏芯させることを特徴とする圧縮機。
  10. 請求項9に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、上記バックヨーク(531)の一方の半円部側の上記磁極部の上記永久磁石(532B,732B)よりも、上記バックヨーク(531)の他方の半円部側の上記磁極部の上記永久磁石(532A,732A)の大きさを小さくすることにより、上記ロータの重心を偏芯させることを特徴とする圧縮機。
  11. 請求項9に記載の圧縮機において、
    上記磁極部毎の上記永久磁石(32,332,432,832)の磁極面積が同一であり、
    上記バックヨーク(31,331,431,531)の一方の半円側の上記磁極部の上記永久磁石(32,332,432,532B,832)の重心よりも、上記バックヨーク(31,331,431,531)の他方の半円側の上記磁極部の上記永久磁石(32,332,432,532A,832)の重心が半径方向内側にあることを特徴とする圧縮機。
  12. 請求項11に記載の圧縮機において、
    上記磁極部毎の上記永久磁石(32,332,432,832)の形状が同一であることを特徴とする圧縮機。
  13. 請求項9に記載の圧縮機において、
    上記磁極部毎の上記永久磁石(832)間の隙間が一方に偏っていることを特徴とする圧縮機。
  14. 請求項9乃至13のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記永久磁石(32,1032)の磁極面を、上記磁極部毎に磁気障壁(33b,1033b)によって区切られた磁性体板(33,1033)が覆うことを特徴とする圧縮機。
  15. 請求項14に記載の圧縮機において、
    上記磁性体板(33,1033)は、上記磁気障壁(33b,1033b)によって区切られた部分の形状が上記回転軸(4)に対して対称かつ全て同一であることを特徴とする圧縮機。
  16. 請求項8または9に記載の圧縮機において、
    上記ロータ偏芯部は、同一の上記ロータ(50,330,430)において、上記永久磁石(32,332,432)を用いて上記ロータ(50,330,430)の重心を偏芯させる一方、上記バックヨーク(51,331,431)の上記貫通孔(51c,51d,51e,331a,431a)または上記冷媒通路を、上記永久磁石(332,432)による偏芯方向と反対の側に設けたことを特徴とする圧縮機。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記ステータ(40,240,940)の両側に上記ロータ(30,50,130A,130B,230,250,930,950)を有し、
    一方の上記ロータ(30,130A,230,930)に第1の上記ロータ偏芯部を有し、他方の上記ロータ(50,130B,250,950)に第2の上記ロータ偏芯部を有し、
    第1の上記ロータ偏芯部による偏芯方向と第2の上記ロータ偏芯部による偏芯方向が反対であることを特徴とする圧縮機。
  18. 請求項17に記載の圧縮機において、
    上記圧縮機構部(2)に近い側の上記ロータ(50,130B,250,930)は、少なくとも上記バックヨーク(51,131,251)に設けられた上記ロータ偏芯部があり、
    上記圧縮機構部(2,902)から遠い側の上記ロータ(30,130A,230,950)は、上記磁極部に永久磁石を用いて上記ロータの重心を偏芯させる上記ロータ偏芯部か、または、上記バックヨーク(31,131,231,951)に設けられた上記ロータ偏芯部を有することを特徴とする圧縮機。
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