JP4835314B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4835314B2
JP4835314B2 JP2006213452A JP2006213452A JP4835314B2 JP 4835314 B2 JP4835314 B2 JP 4835314B2 JP 2006213452 A JP2006213452 A JP 2006213452A JP 2006213452 A JP2006213452 A JP 2006213452A JP 4835314 B2 JP4835314 B2 JP 4835314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
duty value
abnormality
voltage transformer
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006213452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008040090A (ja
Inventor
政士 濱谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006213452A priority Critical patent/JP4835314B2/ja
Publication of JP2008040090A publication Critical patent/JP2008040090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4835314B2 publication Critical patent/JP4835314B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくは、高圧トランスをスイッチング駆動してバイアス電圧を発生する手段とその異常を検出する手段とを備えた画像形成装置に関する。
従来より、被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、高圧トランスをスイッチング駆動して、上記画像形成手段に供給されるバイアス電圧を発生する駆動手段と、上記高圧トランスの出力を検出する出力検出手段と、該出力検出手段が検出した上記出力に基き、上記駆動手段をPWMデューティー値により制御する駆動制御手段と、を備えた画像形成装置が考えられている。この種の装置では、高圧トランスをスイッチング駆動する駆動手段を、駆動制御手段が、出力検出手段に検出された高圧トランスの出力に基いてPWMデューティー値を変えることによって制御する。この結果、高圧トランスの出力は所望の値に制御され、画像形成手段は、その出力をバイアス電圧として供給されることにより被記録媒体に電子写真方式で良好に画像を形成することができる。
ここで、上記バイアス電圧の通電系に漏電や短絡が発生すると、上記駆動手段を制御しているPWMデューティー値が異常な値となる。そこで、上記PWMデューティー値が所定のアブノーマル連続回数を越えて連続して異常な値を取った場合に、上記通電系の異常を検出する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−92314号公報
ところが、上記PWMデューティー値と高圧トランスの出力との関係は、高圧トランスの負荷条件によって大きく変化する。上記特許文献1の装置では、その時点の負荷条件とは無関係に異常状態と判定するPWMデューティー値を設定しているため、異常検出に時間を要した。
そこで、本発明は、高圧トランスの負荷条件を考慮することにより迅速かつ正確に異常を検出することのできる画像形成装置の提供を目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、高圧トランスをスイッチング駆動して、上記画像形成手段に供給されるバイアス電圧を発生する駆動手段と、上記高圧トランスの出力を検出する出力検出手段と、該出力検出手段が検出した上記出力に基き、上記高圧トランスの出力が予め決定された目標電圧に近づくように上記駆動手段をPWMデューティー値により制御する駆動制御手段と、上記PWMデューティー値と上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力とに基き、上記高圧トランスの負荷条件を検出する負荷条件検出手段と、該負荷条件検出手段が検出した負荷条件に応じた異常デューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第1の異常検出手段と、上記負荷条件検出手段が検出した負荷条件と上記異常デューティー値との関係をテーブルとして記憶したテーブル記憶手段と、を備え、上記第1の異常検出手段は、上記テーブルを参照して上記異常を検出することを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、高圧トランスの駆動手段制御用のPWMデューティー値と、出力検出手段にて検出されたその高圧トランスの出力とに基き、負荷条件検出手段は、上記高圧トランスの負荷条件を検出する。そして、第1の異常検出手段は、負荷条件検出手段が検出した負荷条件に応じた異常デューティー値と、駆動制御手段が出力する上記駆動手段制御用のPWMデューティー値とを比較して、異常を検出する。このように、本発明では、高圧トランスの負荷条件に基いてPWMデューティー値の異常を検出しているので、迅速かつ正確に異常を検出することができる。
また、本発明、上記負荷条件検出手段が検出した負荷条件と上記異常デューティー値との関係をテーブルとして記憶したテーブル記憶手段を、更に備え、上記第1の異常検出手段は、上記テーブルを参照して上記異常を検出する。このため、テーブル記憶手段に記憶されたテーブルを利用することにより、第1の異常検出手段は上記検出された負荷条件に応じた異常デューティー値を即座に得ることができ、処理負荷を軽減すると共に処理を一層迅速化することができる。
また、本発明において更に、上記出力検出手段が絶対値最高の出力を検出したときの上記PWMデューティー値を記憶する最高値記憶手段と、該最高値記憶手段に記憶されたPWMデューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第2の異常検出手段と、を備えてもよく、この場合、次のような更なる効果が生じる。すなわち、この場合、最高値記憶手段に記憶された上記絶対値最高の出力に応じたPWMデューティー値と、駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較することによって、第2の異常検出手段が異常を検出することができる。従って、異常により上記負荷条件の検出すらできなかった場合にも、第2の異常検出手段によって異常を検出することが可能となり、一層安全性が向上する。
また、本発明の画像形成装置は、被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、高圧トランスをスイッチング駆動して、上記画像形成手段に供給されるバイアス電圧を発生する駆動手段と、上記高圧トランスの出力を検出する出力検出手段と、該出力検出手段が検出した上記出力に基き、上記高圧トランスの出力が予め決定された目標電圧に近づくように上記駆動手段をPWMデューティー値により制御する駆動制御手段と、上記PWMデューティー値と上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力とに基き、上記駆動制御手段の異常デューティー値を設定する異常デューティー設定手段と、該異常デューティー設定手段が設定した異常デューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第3の異常検出手段と、上記PWMデューティー値及び上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力と上記異常デューティー値との関係をテーブルとして記憶したテーブル記憶手段と、を備え、上記異常デューティー設定手段は、上記テーブルを参照して上記異常デューティー値を設定することを特徴とするものであってもよい。
このように構成された本発明の画像形成装置では、高圧トランスの駆動手段制御用のPWMデューティー値と、出力検出手段にて検出されたその高圧トランスの出力とに基き、異常デューティー設定手段は、上記駆動制御手段の異常デューティー値を設定する。そして、第3の異常検出手段は、異常デューティー値設定手段が設定した異常デューティー値と、駆動制御手段が出力する上記駆動手段制御用のPWMデューティー値とを比較して、異常を検出する。本発明でも、高圧トランスの負荷条件に実質的に対応する異常デューティー値を参照してPWMデューティー値の異常を検出しているので、上記発明の画像形成装置と同様に、迅速かつ正確に異常を検出することができる。
更に、上記各発明の画像形成装置において、上記画像形成手段は、不要な現像剤の除去を行うクリーニング手段を備え、上記高圧トランスの出力は、上記クリーニング手段に供給されてもよい。この場合、クリーニング手段が不要な現像剤の除去を行っていくに従って上記負荷条件が変化するので、前述のように負荷条件を参照して異常を検出する効果が一層顕著に表れる。
以下に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
[カラーレーザプリンタの全体構成]
図1は、本発明が適用された画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ(以下、単にプリンタという)1の概略構成を表す側断面図である。図1に示すように、プリンタ1は、被記録媒体の一例としての記録用紙Pをセットした状態で脱着可能な用紙トレイ12と、用紙トレイ12にセットされた記録用紙Pを1枚ずつ抽出する給紙ローラ14と、給紙ローラ14により抽出された記録用紙Pを搬送する一対の搬送ローラ16と、搬送ローラ16により搬送される記録用紙Pをガイドするガイド経路18と、ガイド経路18を介して搬送されてきた記録用紙Pに画像を形成する画像形成手段の一例としての画像形成部20と、画像形成部20により画像の形成された記録用紙Pを排出トレイ32に排出する一対の排紙ローラ34と、これら各部を制御する制御部36(図2参照)とを備えている。
そして、画像形成部20は、記録用紙Pへの画像の形成を行う4つの画像形成ユニット40と、ガイド経路18を介して搬送されてきた記録用紙Pを画像形成ユニット40によって画像形成が行われる位置(転写位置)に沿って搬送するベルトユニット50と、画像形成ユニット40により記録用紙Pに形成された画像を加熱・加圧して記録用紙Pに定着させるための定着ユニット60と、ベルトユニット50をクリーニングする着脱可能なクリーニングユニット70とを備えている。
これらのうち、ベルトユニット50は、記録用紙Pの搬送経路における下流側に配置されてた駆動モータ(図示せず)からの動力を受けて回転する駆動ローラ52と、記録用紙Pの搬送経路における上流側に配置されている従動ローラ54と、駆動ローラ52及び従動ローラ54の間に掛け渡された被クリーニング体の一例としての無端の搬送ベルト56と、画像形成ユニット40を構成する感光体ドラム42(後述する)に搬送ベルト56を挟んで対向する位置に配置された転写ローラ58と、クリーニングユニット70を構成するクリーニング手段の一例としてのクリーニングローラ72(後述する)に搬送ベルト56を挟んで対向する位置に配置されたバックアップローラ59と、を備えている。
なお、記録用紙Pが載置される搬送ベルト56の面を表面、その反対側の面を裏面として、感光体ドラム42及びクリーニングローラ72は搬送ベルト56の表面側に当接し、転写ローラ58及びバックアップローラ59は搬送ベルト56の裏面側に当接するように配置されている。また、バックアップローラ59は、クリーニングユニット70の着脱を容易にするため、その着脱時には、搬送ベルト56とは非接触となる位置に移動させることが可能なように構成されている。
画像形成ユニット40は、ベルトユニット50による記録用紙Pの搬送方向(図1における矢印参照,以下同様)に沿って4つ配置されており、それぞれが感光体ドラム42,この感光体ドラム42への帯電を行う帯電器44,帯電器44により一様に帯電した感光体ドラム42の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する露光器46,感光体ドラム42に形成された静電潜像に、正極性帯電させた現像剤の一例としてのトナーを付着させることでトナー像を形成する現像部48などにより構成されている。但し、露光器46は、その大部分の図示が省略されており、最終的にレーザ光が出射される部分のみが図示されている。
そして、これら帯電器44,露光器46,現像部48により感光体ドラム42に形成されたトナー像は、トナーの帯電極性と逆極性(即ち、負極性)の転写バイアス(例えば−10〜−15μA)を感光体ドラム42との間に生じさせるよう電圧印加された転写ローラ58により、ベルトユニット50が搬送する記録用紙Pに転写される。
なお、各画像形成ユニット40は、それぞれ異なる色(本実施の形態においては、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の4色)にて画像を形成するものであり、ベルトユニット50により記録用紙Pが搬送される方向の上流(図1における従動ローラ54側)から、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの順で配置されている。
定着ユニット60は、対向配置された加熱ローラ62及び加圧ローラ64からなり、トナー像が転写された記録用紙Pを、両ローラ62,64によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、トナー像を記録用紙Pに定着させつつ、その記録用紙Pを排紙ローラ34に向けて排出するように構成されている。
[クリーニングユニットの構成]
次に、クリーニングユニット70は、駆動ローラ52側から従動ローラ54側に向かう搬送ベルト56の表面に接触するように配置され、搬送ベルト56に付着した付着物(不要なトナーや紙片等のゴミ)を除去するクリーニングローラ72と、このクリーニングローラ72に接触してクリーニングローラ72に付着した付着物を、回収容器(図示せず)の位置まで搬送するクリーニングシャフト74と、クリーニングシャフト74に付着した付着物を削ぎ落として回収容器に回収するクリーニングブレード76とを備えている。
なお、クリーニングローラ72は、搬送ベルト56の幅方向に延びた導電性材料(例えば、鉄材にNiメッキを施した材料やステンレス材料)からなる軸部材を、シリコーンからなる発泡材で被覆することで構成されており、クリーニングシャフト74は、導電性材料からなる軸部材により構成されている。また、クリーニングローラ72は、搬送ベルト56に連動して回転駆動され、搬送ベルト56との接触部分が搬送ベルト56とは逆方向に移動するように構成されている。
更に、クリーニングローラ72と搬送ベルト56を介して対向するバックアップローラ59が接地されると共に、クリーニングローラ72及びクリーニングシャフト74には、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアス電圧の一例としてのクリーニング電圧BCLN1,BCLN2が印加されるように構成されている。つまり、バックアップローラ59とクリーニングローラ72との間、及び、クリーニングローラ72とクリーニングシャフト74との間に電位差(電界)を生じさせ、その電位差によりトナーに作用する静電気力によって、トナーを搬送ベルト56からクリーニングローラ72へ、更に、クリーニングローラ72からクリーニングシャフト74へ移動させ、クリーニングブレード76によって掻き取ることにより、クリーニングを行うようにされている。
[クリーニングユニットに関わる制御系の構成]
ここで、図2は、制御部36のうち、クリーニングユニット70の制御に関わる部分の構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御部36は、CPU,ROM,RAMを備えた周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)80を中心に構成され、装置各部を駆動制御するための各種信号を入出力する駆動制御手段の一例としてのASIC81、図示しない上位機器としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)から各種命令やデータが入力される入力インタフェース(入力I/F)82、各種指令を入力するための入力キーや各種表示を行うための表示パネル等からなる操作パネル部83を備えている。
また、制御部36は、クリーニングローラ72に印加する第1クリーニング電圧BCLN1を発生させる印加手段の一例としての電圧発生回路84と、クリーニングシャフト74に印加する第2クリーニング電圧BCLN2を発生させる電圧発生回路85と、クリーニングローラ72に印加された第1クリーニング電圧BCLN1の大きさを検出する出力検出手段の一例としての電圧検出回路86と、クリーニングシャフト74に印加された第2クリーニング電圧BCLN2の大きさを検出する電圧検出回路87とを備えている。
なお、電圧発生回路84,85は次のように構成され、パルス幅変調(PWM)方式の制御信号PWM1,PWM2により、そのPWMデューティー値DUTY1,DUTY2に応じて出力電力が制御されるものである。なお、電圧発生回路84,85は、負出力である。
図3は、電圧発生回路84の構成を表す一部ブロック図を含んだ回路図である。なお、電圧発生回路85もほぼ同様に構成されている。図3に示すように、電圧発生回路84は、高圧トランス91と、高圧トランス91の一次コイルに流れる電流を、ASIC81から供給される制御信号PWM1に従って断続制御する駆動手段の一例としての駆動回路92と、コンデンサC1〜C3及びダイオードD1〜D3により構成されて高圧トランス91の二次コイルに誘起された電圧を昇圧して、第1クリーニング電圧BCLN1の出力端に供給する昇圧回路93と、を備えている。このため、制御信号PWM1のPWMデューティー値DUTY1を変化させることにより高圧トランス91の一次コイルへの通電量が変化し、それによって第1クリーニング電圧BCLN1が変化する。
図4は、PWMデューティー値DUTY1と第1クリーニング電圧BCLN1との関係を表すグラフである。図4に示すように、高圧トランス91の出力の負荷が一定であれば、PWMデューティー値DUTY1が小さくなるほど、第1クリーニング電圧BCLN1の絶対値は大きくなる(電圧発生回路84は負出力なので、出力電圧としては低くなる)という関係が存在し、しかも、その傾きは、高圧トランス91の出力の負荷が大きいほど大きくなる。但し、図4では、クリーニングユニット70毎の特性のばらつきを考慮して、傾きに幅を持たせて記載している。また、図2,図3に示すように、電圧検出回路86は第1クリーニング電圧BCLN1を検出し、検出電圧DV1としてASIC81に入力する。
[クリーニングユニットに関わる制御]
そこで、マイコン80は、ASIC81を介して次のようにPWMデューティー値DUTY1を制御する。なお、PWMデューティー値DUTY2に対する制御も同様に実行される。図5は、電源投入時にマイコン80が開始する処理を表すフローチャートである。
図5に示すように、処理が開始されると、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、異常デューティー値の一例としての出力短絡デューティーとして、予め設定された初期値(例えば、0%に充分近い数値)がセットされる。続くS2では、短絡検出カウンタが0にセットされ、初期化される。続いて、上記パソコン等から印刷命令が入力されるまで処理はS3にて待機する(S3:N)。
印刷命令が入力されると(S3:Y)、S4にて、目標電圧の上限と下限が決定され、続くS5にて、ASIC81を介して制御信号PWM1が出力される。なお、最初に処理がS5へ移行した時点でのPWMデューティー値DUTY1は、80%にセットされる。続くS7では、その時点でASIC81が出力している制御信号PWM1のPWMデューティー値DUTY1が、S1にてセットされた出力短絡デューティーよりも小さいか否かが判断される。制御開始時には、PWMデューティー値DUTY1は出力短絡デューティーよりも大きいので(S7:N)、S8にて短絡検出カウンタが0にセットされた後、S9にて240μsの待機がなされる。なお、この240μsは、ASIC81及び電圧発生回路84における制御の1シーケンスに相当する時間である。
240μsが経過すると、処理はS9からS10へ移行し、そのときの検出電圧DV1がS4にて設定された目標電圧の上限・下限の範囲内に入っているか否かが判断される。検出電圧DV1が上記範囲内に入っていない場合は(S10:N)、処理はS11へ移行し、PWMデューティー値DUTY1の増減シーケンスがASIC81を介して実行される。すなわち、検出電圧DV1が目標電圧の上限よりも高い場合には、PWMデューティー値DUTY1を減少させ、また下限よりも低い場合には、増加させる。通常、電源投入時には、検出電圧DV1は、目標電圧の上限よりも高いので、PWMデューティー値DUTY1を減少させて高圧トランス91の出力電圧を下げる。続くS12では、印刷が終了したか否かが判断され、終了していない場合は(S12:N)、処理は前述のS5へ移行する。
すると、S5では、S11にて増減されたPWMデューティー値DUTY1で制御信号PWM1が出力され、以下、S5〜S12の処理が繰り返されることにより、検出電圧DV1が目標電圧に近付くようにPWMデューティー値DUTY1のフィードバック制御がなされる。そして、このS5〜S12のフィードバック制御中に、検出電圧DV1が目標電圧の上限・下限の範囲内に入ると、S13にて次のように出力短絡デューティーが設定された後、処理は前述のS12へ移行する。
すなわち、マイコン80のROM(テーブル記憶手段の一例に相当)には、図6に例示するようなテーブルが記憶されている。図6に例示するように、このテーブルは、第1クリーニング電圧BCLN1の目標電圧と、その目標電圧が得られたときのPWMデューティー値DUTY1の値(Duty)とを、高圧トランス91の負荷として予測される予測負荷、及び、そのとき設定すべき出力短絡デューティーとしての短絡検出PWM(百分率と1024段階のロジック値との両方)と対応付けたものである。そこで、S13では、検出電圧DV1が目標電圧の上限・下限の範囲内に入ったときのPWMデューティー値DUTY1に基き、図6のテーブルを用いて出力短絡デューティーを設定するのである。
このように、S13にて高圧トランス91の負荷条件に応じた出力短絡デューティーが設定されると、前述のS5〜S12の処理において、S7では新たに設定された出力短絡デューティーとPWMデューティー値DUTY1とが比較されるようになる。
一方、S7にてPWMデューティー値DUTY1が出力短絡デューティーよりも小さいと判断されると(S7:Y)、S15にて短絡検出カウンタの値が1つインクリメントされ、続くS16にて、短絡検出カウンタの値が4以上となったか否かが判断される。そして、短絡検出カウンタの値が4未満の場合は(S16:N)、処理は前述のS9へ移行し、短絡検出カウンタの値が4以上の場合は(S16:Y)、処理はS17へ移行する。
S17では、電圧発生回路84による高電圧の出力が停止され、続くS18にて、操作パネル部83による報知を含む各種エラー処理が実行された後、処理は一旦終了する。また、短絡検出カウンタの値が4に達する前に(S16:N)、PWMデューティー値DUTY1の値が出力短絡デューティー以上となると(S7:N)、短絡検出カウンタの値が再び0にセットされる(S8)。このため、一時的な外乱等によってPWMデューティー値DUTY1が出力短絡デューティーを下回った場合には(S7:Y)、短絡検出カウンタの値が4に達する前に(S16:N)、短絡検出カウンタの値が再び0にセットされ(S8)、処理はS17,S18による異常処理へは移行しない。
[効果]
以上説明したように、本実施の形態では、実際に検出された検出電圧DV1及びPWMデューティー値DUTY1に基いて、そのときの負荷条件に応じた出力短絡デューティーが設定され(S13)、その出力短絡デューティーとPWMデューティー値DUTY1との比較により異常が検出される(S7,S15,S16)。なお、S7,S15,S16の処理では、第1クリーニング電圧BCLN1の通電系における短絡,過電圧いずれの場合も異常として検出され、出力停止(S17)及びエラー処理(S18)が実行される。
このように、本実施の形態では、高圧トランス91の負荷条件に基いてPWMデューティー値DUTY1の異常を検出しているので、迅速かつ正確に異常を検出することができる。また、高圧トランス91の負荷は、クリーニングローラ72への付着物の付着状態によって変化するので、上記のように実際の負荷条件に応じた出力短絡デューティーを用いて異常を検出することによる効果は極めて顕著である。しかも、本実施の形態では、図6のテーブルを利用することにより、マイコン80の処理負荷を軽減すると共に処理を一層迅速化することができる。
また、上記実施の形態では、S13にて設定した出力短絡デューティーを利用してPWMデューティー値DUTY1の異常を検出しているので、S13による出力短絡デューティーの設定後は、仮に電圧検出回路86による電圧の検出が不能になったとしても、PWMデューティー値DUTY1の異常を検出することができる。
なお、上記実施の形態において、S13の処理が負荷条件検出手段及び異常デューティー設定手段に、S7,S8,S15,S16の処理が第1の異常検出手段及び第3の異常検出手段に、それぞれ相当する。
[他の実施の形態]
また、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態では、制御の開始時に出力短絡デューティーを予め設定された初期値にセットしているが、制御の開始時には出力短絡デューティーを次のように設定してもよい。図7は、制御の開始時に出力短絡デューティーを設定する処理を表すフローチャートである。なお、本実施の形態では、図5のS1の処理が図7に示すように変更されるだけであるので、変更箇所のみを図示して他は説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態では、電源が投入されて処理が開始されると、初期値設定シーケンスのスタートタイミング(例えば、いわゆるガラ回しのタイミング)となるまで処理は待機する(S21:N)。そして、初期値設定シーケンスのスタートタイミングとなると(S21:Y)、S22にて、PWMデューティー値DUTY1が100%にセットされ、続くS23にて、ASIC81を介して制御信号PWM1が出力される。続くS24では、1msの待機がなされ、続いて、S25にて、検出電圧DV1が高圧トランス91の最大電圧未満であるか否かが判断される。なお、図7及びその説明における「最大」,「未満」等の文言や不等号は、電圧の絶対値の大小について表現している。
検出電圧DV1が上記最大電圧未満の場合は(S25:Y)、S26にて、PWMデューティー値DUTY1が所定量(例えば、1%)減算され、続くS27にて、PWMデューティー値DUTY1が0%であるか否かが判断される。DUTY1=0%でない場合は(S27:N)、処理は前述のS23へ移行し、以降、PWMデューティー値DUTY1を減算しながらS23〜S27の処理が繰り返される。
そして、S23〜S27の処理を繰り返す間に検出電圧DV1が最大電圧に達すると(S25:N)、S31にて、そのときのPWMデューティー値DUTY1が出力短絡デューティーとして決定されてRAMに記憶され、S32にて制御信号PWM1の出力が停止された後、処理は前述のS2(図5参照)へ移行する。一方、S23〜S27の処理を繰り返す間にPWMデューティー値DUTY1が0%となると(S27:Y)、S18と同様のエラー処理がS33にて実行された後、処理が一旦終了する。
このような処理を実行することにより、制御開始時には最大電圧に対応する出力短絡デューティーを設定することができる。また、このような処理を実行することにより、異常により検出電圧DV1を目標電圧に制御することができず(S10:N)、延いてはS13による出力短絡デューティーの設定すらできないような場合にも、S31にて決定された出力短絡デューティーにより異常を検出することができ一層安全性が向上する。なお、本実施の形態において、S31の処理が最高値記憶手段に、図5におけるS13の処理が負荷条件検出手段及び異常デューティー設定手段に、S7,S8,S15,S16の処理が第1の異常検出手段,第2の異常検出手段,及び第3の異常検出手段に、それぞれ相当する。
また更に、上記実施の形態では、高圧トランス91の出力として検出電圧DV1,DV2を検出してその検出電圧DV1,DV2を所定電圧に制御しているが、電流や電力を検出して、定電流制御若しくは定電力制御を実行してもよい。例えば、本発明を転写ローラ58へのバイアス電圧の供給に応用した場合は、定電流制御を行ってもよい。また、電流制御の場合、図4の縦軸を電流とすると負荷が大きいほど傾きが小さくなり、それに応じて図6のテーブルも様変りする。また、図6のテーブルは、目標電圧,Duty(%),短絡検出PWM(ロジック値)の3項目からなるものであってもく、テーブルを使用する代りに数式を用いて出力短絡デューティーを計算してもよい。
本発明を適用したカラーレーザプリンタの概略構成を表す側断面図である。 そのカラーレーザプリンタのクリーニングユニットに関わる制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系の電圧発生回路の構成を表す回路図である。 その回路における制御信号PWM1のデューティー値DUTY1と第1クリーニング電圧BCLN1との関係、及びクリーニング電圧BCLN1が印加される負荷との関係を表すグラフである。 上記制御系による処理を表すフローチャートである。 その処理で使用されるテーブルを表す説明図である。 上記制御系による処理の変形例を表すフローチャートである。
符号の説明
1…カラーレーザプリンタ 20…画像形成部 36…制御部
40…画像形成ユニット 42…感光体ドラム 44…帯電器
46…露光器 48…現像部 50…ベルトユニット
70…クリーニングユニット 72…クリーニングローラ
74…クリーニングシャフト 76…クリーニングブレード
80…マイコン 81…ASIC 84,85…電圧発生回路
86,87…電圧検出回路 91…高圧トランス 92…駆動回路
93…昇圧回路 P…記録用紙

Claims (4)

  1. 被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
    高圧トランスをスイッチング駆動して、上記画像形成手段に供給されるバイアス電圧を発生する駆動手段と、
    上記高圧トランスの出力を検出する出力検出手段と、
    該出力検出手段が検出した上記出力に基き、上記高圧トランスの出力が予め決定された目標電圧に近づくように上記駆動手段をPWMデューティー値により制御する駆動制御手段と、
    上記PWMデューティー値と上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力とに基き、上記高圧トランスの負荷条件を検出する負荷条件検出手段と、
    該負荷条件検出手段が検出した負荷条件に応じた異常デューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第1の異常検出手段と、
    上記負荷条件検出手段が検出した負荷条件と上記異常デューティー値との関係をテーブルとして記憶したテーブル記憶手段と、
    を備え
    上記第1の異常検出手段は、上記テーブルを参照して上記異常を検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記出力検出手段が絶対値最高の出力を検出したときの上記PWMデューティー値を記憶する最高値記憶手段と、
    該最高値記憶手段に記憶されたPWMデューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第2の異常検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
    高圧トランスをスイッチング駆動して、上記画像形成手段に供給されるバイアス電圧を発生する駆動手段と、
    上記高圧トランスの出力を検出する出力検出手段と、
    該出力検出手段が検出した上記出力に基き、上記高圧トランスの出力が予め決定された目標電圧に近づくように上記駆動手段をPWMデューティー値により制御する駆動制御手段と、
    上記PWMデューティー値と上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力とに基き、上記駆動制御手段の異常デューティー値を設定する異常デューティー設定手段と、
    該異常デューティー設定手段が設定した異常デューティー値と上記駆動制御手段が出力するPWMデューティー値とを比較して異常を検出する第3の異常検出手段と、
    上記PWMデューティー値及び上記出力検出手段が検出した上記高圧トランスの出力と上記異常デューティー値との関係をテーブルとして記憶したテーブル記憶手段と、
    を備え、
    上記異常デューティー設定手段は、上記テーブルを参照して上記異常デューティー値を設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 上記画像形成手段は、不要な現像剤の除去を行うクリーニング手段を備え、
    上記高圧トランスの出力は、上記クリーニング手段に供給されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2006213452A 2006-08-04 2006-08-04 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4835314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006213452A JP4835314B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006213452A JP4835314B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008040090A JP2008040090A (ja) 2008-02-21
JP4835314B2 true JP4835314B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=39175179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006213452A Expired - Fee Related JP4835314B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4835314B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4775467B2 (ja) * 2009-03-19 2011-09-21 ブラザー工業株式会社 高圧電源

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0338665A (ja) * 1989-07-05 1991-02-19 Canon Inc 画像形成装置
JPH05224503A (ja) * 1992-02-17 1993-09-03 Sharp Corp 高圧電源回路
JPH08154376A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Ricoh Co Ltd スイッチング電源装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2003330251A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Canon Inc 高圧電源装置の保護装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008040090A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4360384B2 (ja) 画像形成装置
JP2008058566A (ja) 画像形成装置
US9846394B2 (en) Transfer apparatus, image forming apparatus and cleaning control method to help prevent image deterioration
JP4835314B2 (ja) 画像形成装置
JP6524712B2 (ja) 画像形成装置
JP2017223874A (ja) 画像形成装置
JP2007072072A (ja) 画像形成装置
US10095174B2 (en) High-voltage power supply and image forming apparatus
JP5171689B2 (ja) 画像形成装置
US8483584B2 (en) Image forming apparatus including controller for detecting and reducing abnormal discharges
US10488790B2 (en) Image forming apparatus having transfer voltage control
JP6622499B2 (ja) 画像形成装置
JP5921210B2 (ja) 画像形成装置
JP2015114610A (ja) 画像形成装置
JP4600401B2 (ja) 画像形成装置
JP2010117563A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2010210994A (ja) 画像形成装置
JP6808438B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
US9645531B2 (en) Image forming apparatus
JP7146567B2 (ja) 画像形成装置
JP5193747B2 (ja) 画像形成装置
JP6598583B2 (ja) 画像形成装置
JP2008292687A (ja) 画像形成装置
JP2004045731A (ja) 画像形成装置
JP6699202B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4835314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees