JP4834993B2 - 排水の処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機窒素化合物及び/又はアンモニア態窒素を含有する排水の処理装置に関し、更に詳しくは、有機窒素化合物及び/又はアンモニア態窒素に加えて無機イオンを含有した排水の処理を行う処理装置に関するものである。
電子産業分野における半導体製造工程や液晶製造工程では、モノエタノールアミン(MEA)やテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド(TMAH)などのアミンやアンモニウムが多く使用されるため、これらの有機窒素化合物及び/又はアンモニア態窒素が含まれた排水が排出されている。
上記のMEAやTMAH等の有機窒素化合物は、活性汚泥と混合して曝気処理する好気性微生物処理により分解され、窒素分を硝酸や亜硝酸の形に酸化することができる。そして、このような硝酸等の窒素酸化物を含有した排水から硝酸性窒素や亜硝酸性窒素を除去するため、逆浸透膜を用いた分離手段によって透過水と濃縮水とに分離し、その後、分離された濃縮水を生物処理装置によって生物学的に脱窒処理する方法が従来より行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−70986号公報
しかしながら、上述した方法では、排水が有機窒素化合物に起因した硝酸性窒素、亜硝酸性窒素に加えてカルシウムイオン、アルミニウムイオン、鉄イオン等の2価や3価の無機イオンを含有している場合には、逆浸透膜によって透過水と濃縮水とに分離する(以下、「逆浸透膜によって透過水と濃縮水とに分離すること」を「膜分離」ということがある。)を際に、無機イオンのスケールが逆浸透膜の膜面に析出して沈着する。このため、逆浸透膜を透過する透過水量の現象が徐々に進み、膜分離が困難となる問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、排水が無機イオンを含有していても、逆浸透膜の膜面にスケールが付着することがない排水の処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の排水の処理装置は、電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド等の有機窒素化合物を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオン等の2価又は3価の無機イオンを含有する排水を軟化する軟化手段と、該軟化手段からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離手段と、前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒手段と、前記軟化手段に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒手段へ送給する再生排水送給手段と、を備えることを特徴とする。
軟化手段は、排水中の無機イオンをナトリウムイオン等にイオン交換して軟化する。このため、軟化手段からの流出液を逆浸透膜分離手段によって透過水と濃縮水とに分離する際に無機イオンのスケールが逆浸透膜の膜面に析出することがなく、スケールの付着を防止することができる。従って、逆浸透膜による透過水と濃縮水との分離(膜分離)を円滑に行うことができ、分離された濃縮水を脱窒手段に供給することにより生物学的に脱窒処理した後、放流することができる。
上記課題を解決するための本発明の排水の処理装置は、電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド等の有機窒素化合物を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオン等の2価又は3価の無機イオンを含有する排水の供給手段と、該供給手段からの前記排水を受け入れ、曝気処理により有機窒素化合物を微生物分解すると共に硝化を行う曝気槽と、該曝気槽内の混合液を固液分離する固液分離手段と、該固液分離手段で分離された分離水を軟化する軟化手段と、該軟化手段からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離手段と、前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒手段と、前記軟化手段に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒手段へ送給する再生排水送給手段と、を備えることを特徴とする。
曝気槽では、MEAやTMAH等の有機窒素化合物を微生物分解して硝酸性窒素や亜硝酸性窒素に分解し、固液分離手段では固液分離を行う。固液分離された分離水は、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素に加えて無機イオンを含有しているが、その後の処理を行う軟化手段では、無機イオンをナトリウムイオン等にイオン交換して軟化するため、そこからの流出液を逆浸透膜によって透過水と濃縮水とに分離しても、無機イオンのスケールが膜面に析出することがなく、スケールの付着を防止することができる。従って、逆浸透膜による透過水と濃縮水との分離(膜分離)を円滑に行うことができ、分離された濃縮水を脱窒手段に供給することにより生物学的に脱窒処理し、この脱窒処理水を放流することができる。
本発明の排水の処理装置において、前記脱窒処理水を前記曝気槽に送給する送給手段を有することが好ましい。この発明では、脱窒処理水を曝気槽でのpH調整剤を補助する手段として用いることができる。
本発明の排水の処理装置においては、前記曝気槽は、微生物を担持する担体が充填されているものであることが好ましく、また、前記脱窒手段は、脱窒細菌が汚泥粒を形成している脱窒槽であることが好ましい。
また、本発明の排水の処理方法は、電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド等の有機窒素化合物を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオン等の2価又は3価の無機イオンを含有する排水を軟化する軟化工程と、該軟化工程からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離工程と、前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒工程と、前記軟化工程に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒工程へ送給する再生排水送給工程と、を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の排水の処理装置によれば、軟化手段がカルシウムイオン、アルミニウムイオン、鉄イオン等の無機イオンをナトリウムイオン等にイオン交換して軟化するため、軟化手段からの流出液を逆浸透膜によって透過水と濃縮水とに分離しても、無機イオンのスケールが膜面に析出することがなく、スケールの付着を防止することができる。このため、逆浸透膜による透過水と濃縮水との分離(膜分離)を円滑に行うことができる。
以下、本発明の排水の処理装置について、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明における第1の排水の処理装置を示すブロック図である。図1に示す処理装置1は、軟化手段2と、逆浸透膜分離手段3と、脱窒手段としての脱窒槽4と、を備えることに特徴がある。
軟化手段2には、供給手段5から排水が供給される。排水は、MEAやTMAH等の有機性窒素化合物に起因した硝酸性窒素や亜硝酸性窒素を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、鉄イオン等の2価及び/又は3価の無機イオンを含有している。軟化手段2は、排水中の無機イオンをイオン交換により軟化するものであり、その反応塔には、陽イオン交換樹脂が充填されている。従って、軟化手段2の上部から排水を導入して反応塔を通過させることにより、排水は、含有している無機イオンがナトリウムイオンにイオン交換された後、軟化手段2の下部から流出され、この流出液が逆浸透膜分離手段3に導入される。
ここで、軟化手段2においては、無機イオンを逆浸透膜分離工程での濃縮倍率に応じて飽和濃度の1/10000〜1/1の濃度、より好ましくは1/10000〜9/10の濃度となるように除去されるものである。
逆浸透膜分離手段3では、イオン交換された排水を逆浸透膜により透過水6と濃縮水7とに分離する。そして、透過水6は回収水として再利用され、濃縮水7は脱窒槽4に導入される。濃縮水7はメタノール等の有機物と共に脱窒槽4に導入され、導入された濃縮水7は生物学的な脱窒処理が行われて脱窒処理水8となり、必要に応じて曝気され沈殿処理された後、放流される。
脱窒槽4における生物学的な脱窒処理としては、浮遊活性汚泥法あるいは上向流式汚泥床(USB)法を用いることができる。USB法は、脱窒細菌によって形成した汚泥粒を用いて脱窒処理を行う方法である。すなわち、担体や炭酸カルシウム等を核として直径1〜数mmのグラニュールを形成して脱窒処理を行うものであり、逆浸透膜分離手段3からの濃縮水7を脱窒槽4の下部から導入して濃縮水7をグラニュールと接触させることにより、濃縮水7中の硝酸性窒素や亜硝酸性窒素を分解し、この脱窒処理水8を脱窒槽4の上部から取り出すようになっている。このUSB法は、浮遊活性汚泥に比べて設置面積が小さく、高負荷化が可能であるという利点を有している。
以上の処理装置1によれば、排水が無機イオンを含有していても、軟化手段2を通過することによりイオン交換により無機イオンが除去される。このため、その後の逆浸透膜分離手段3での透過水と濃縮水との分離(膜分離)の際に、これらの無機イオンがスケールとなって逆浸透膜の膜面に析出して付着することがなくなる。従って、逆浸透膜による透過水と濃縮水との分離(膜分離)を円滑に行うことができるため、排水の処理を迅速且つ効率良く行うことができる。
図2は、本発明における第2の排水の処理装置11を示すブロック図である。図2に示す処理装置11は、図1の構造に加えて、再生排水供給手段9を備えている。再生排水供給手段9は、一端が軟化手段2の上部に接続され、他端が脱窒槽4に接続されている。また、再生排水供給手段9は、再生排水を貯留する再生排水貯留槽10を備えている。
図2の処理装置11は、軟化手段2、逆浸透膜分離手段3及び脱窒槽4を備えることにより図1の処理装置1と同様に作用することができる。これに加えて、図2の処理装置11では、再生排水供給手段9を備えることにより、軟化手段2における反応塔の下部から塩化ナトリウム水溶液等の逆洗水12を導入し、反応塔内の陽イオン交換樹脂に捕捉されている無機イオンを陽イオン交換樹脂から分離することができる。分離した無機イオンを含む水は、再生排水となり、再生排水貯留槽10に貯留される。貯留した再生水は、その一部又は全部が逆浸透膜分離手段3からの濃縮水7と共に脱窒槽4に供給される。
一般的に、脱窒槽4における生物学的脱窒処理では、少量の無機イオンが必要である。特に、USB法では、発生する窒素ガスの付着や内包によるグラニュールの浮上・流出が問題となるため、高い沈降性を有したグラニュールの形成が窒素処理負荷を維持するために重要となる。このためには、グラニュールや汚泥に無機イオンを取り込ませて比重を大きくすることが有効である。
一方、軟化手段2では、塩化ナトリウム水溶液を使用しているため、その再生排水には、カルシウムイオンやマグネシウムイオン、鉄イオン等の無機イオンが高濃度に含有されている。再生排水供給手段9は、このような無機イオンを高濃度に含有した再生排水を脱窒槽4に供給するため、脱窒槽4内のグラニュールや汚泥の比重を大きくすることができる。これにより、脱窒槽4での脱窒処理を高効率で行うことが可能となる。
図3は、本発明における第3の排水の処理装置21を示すブロック図である。図3に示す処理装置21では、図1及び図2と同様に、軟化手段2、逆浸透膜分離手段3及び脱窒槽4を備えている。これに加えて、処理装置21は、カルシウム化合物(CaCl)等の無機イオンを脱窒槽4に供給することが可能な構造となっている。無機イオンは、逆浸透膜分離手段3からの濃縮水7に混入されることにより脱窒槽4に導入される。これにより、図2の処理装置11と同様に、脱窒槽4内のグラニュールや汚泥の比重を大きくすることができ、脱窒槽4での脱窒処理を高効率で行うことが可能となる。
図4は、本発明における第4の排水の処理装置31を示すブロック図である。図4に示す処理装置31は、曝気槽32と、沈殿槽からなる固液分離手段33と、軟化手段2と、濾過器34と、逆浸透膜分離手段3と、脱窒槽4とを備えている。曝気槽32は、散気手段35から内部に空気が曝気される。供給手段5は、この曝気槽32に排水を供給する。排水は、MEA、TMAH等の有機窒素化合物及び/又はアンモニア態窒素と上述した無機イオンとを含有した状態で曝気槽32に導入される。
曝気槽32では、散気手段35から曝気された空気により排水を曝気処理する。この曝気処理では、微生物により有機窒素化合物が酸化分解されると共に、窒素成分が硝化されて硝酸性窒素あるいは亜硝酸性窒素となる。固液分離手段33は、曝気槽32で曝気処理された処理液を固液分離する。固液分離手段33と曝気槽32との間には、汚泥返送ライン36が設けられており、固液分離手段33で分離された分離汚泥は、汚泥返送ライン36を介して曝気槽32に返送される。一方、分離された上澄み水は、軟化手段2に供給される。
軟化手段2では、固液分離手段33からの上澄み水が上部から導入され、反応塔を通過する間にイオン交換される。これにより、上澄み水中に含有されている無機イオンがナトリウムイオンにイオン交換され、上澄み水が軟化する。
イオン交換された上澄み水は、濾過器34を通過することにより微細な固形分が除去される。濾過器34としては、砂濾過、精密濾過、限外濾過、その他の手段を用いることができる。
濾過器34を通過した後は、逆浸透膜分離手段3に供給されて透過水6と濃縮水7とに分離される。透過水6は回収水として再利用され、濃縮水7はメタノール等の有機物が添加されて脱窒槽4に導入され、脱窒槽4内で生物学に脱窒処理される。脱窒処理された脱窒処理水8は、必要に応じて再曝気されて沈殿処理された後、放流される。
この処理装置31においては、脱窒槽4からの脱窒処理水の一部を曝気槽32に給送する給送手段37が設けられている。このように、給送手段37によって曝気槽32に給送される脱窒処理水8は、pH調整剤として作用し、供給手段5からの排水のpH調整を円滑に行うことができる。
この第4の処理装置31においては、排水が有機窒素化合物及び/又はアンモニア態窒素と無機イオンとを含有していても、曝気槽32によって有機窒素化合物が酸化分解及び硝化されて硝酸性窒素や亜硝酸性窒素となるため、脱窒槽4が脱窒を有効に行うことができる。また、固液分離手段33からの上澄み水をイオン交換する軟化手段2を設けているため、無機イオンを除去することができ、逆浸透膜分離手段3における逆浸透膜の膜面に無機イオンがスケールとなって付着することがなくなる。これにより、逆浸透膜による透過水6と濃縮水7との分離(膜分離)を効率良く行うことができる。
なお、図示を省略するが、図2と同様に、軟化手段2の陽イオン交換樹脂に捕捉された無機イオンを分離して再生排水とし、この再生排水の一部又は全部を脱窒槽4に供給するようにしても良い。これにより、脱窒槽4内のグラニュールや汚泥の比重を大きくすることができ、脱窒槽4での脱窒処理を高効率で行うことができる。
図5は、本発明の排水の第5の処理装置41を示すブロック図である。図5に示す処理装置41では、図4の処理装置31に対し硝化菌を保持した担体42を用いるものであり、この担体42は曝気槽32に導入される。硝化菌を保持する担体42としては、発泡樹脂等の比表面積が大きいものが用いられる。このように硝化菌を保持した担体42を曝気槽32に適用することにより、曝気槽32における硝化をさらに効率良く行うことが可能となる。
図5の処理装置41では、これに加えて凝集反応槽43及び凝集沈殿槽44を用いている。凝集反応槽43は、曝気槽32で担体42から剥離する汚泥や増殖した浮遊菌体等の固形物に凝集剤を加えて凝集させるものであり、凝集後のフロックは、凝集沈殿槽44に供給され、凝集沈殿槽44で固液分離される。このように、凝集反応槽43及び凝集沈殿槽44を用いることにより、固液分離を確実且つ迅速に行うことが可能となる。
図6は、本発明の第6の排水の処理装置51を示すブロック図である。図6に示す処理装置51は、図4における処理装置31の曝気槽32に代えて浸漬膜式曝気槽52を用いるものである。浸漬膜式曝気槽52は、浸漬膜53を用いるものであり、この浸漬膜53が曝気槽52内の排水に浸漬された状態となっており、曝気槽52内で微生物分解及び硝化されることにより生成した処理水は、浸漬膜53によって濾過された後、軟化手段2に供給される。従って、この処理装置51では、図4の処理装置31における固液分離手段33が不要となり、設置面積を小さくすることができる。
この場合、曝気槽52内は散気手段35によって曝気状態となっており、ここに浸漬膜53を配置することにより、下部からの曝気により膜表面の堆積物を除去することができる。従って、長期間にわたって浸漬膜53が安定して作用することができる。浸漬膜53としては、限外濾過膜、精密濾過膜等を使用することができ、その材質としては、ポリオレフィン、酢酸セルロース、セラミック等を選択することができる。このような浸漬膜53は、洗浄することにより繰り返し使用が可能であり、経済的なものとすることができる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する。以下の実施例及び比較例では、Caイオン濃度45mg/L、NO−N濃度80mg/Lの排水を原水として、200L/dの流量で通水して窒素除去処理を実施した。なお、対象排水での運転は、各工程の装置を立ち上げてから、処理能力が定常状態となった時点で開始した。各処理工程の運転条件は以下の通りである。
(1)軟化処理工程:弱酸性陽イオン交換樹脂(バイエル社製、商品名「Lewatit CNP80」)、SV70hr―1
(2)膜分離工程:逆浸透膜(RO膜)(日東電工社製、商品名「NTR759 HR−S2」)
(3)脱窒工程:USB法(上向流汚泥床法:Upflow Sludge Balnket 法、脱窒槽容積3.5L、pH7.5、温度35℃、メタノール240mg/Lを添加
(比較例)
図7に示すフローにより排水の処理を行った。すなわち、軟化処理工程を経ない原水を逆浸透膜で透過水6と濃縮水7とに分離し、分離した濃縮水7を脱窒槽4で脱窒処理した。運転を開始した後、逆浸透膜にスケールが徐々に付着し、表1に示すように、逆浸透膜で分離される透過水量(以下、フラックスという)が、運転開始時と比較して1日目には26%低下し、3日目には42%低下した。
Figure 0004834993
(実施例1)
図1に示すフローにより排水の処理を行った。すなわち、排水を軟化手段2でイオン交換処理した後、逆浸透膜分離手段3に通液して透過水6と濃縮水7とに分離し、その後、その濃縮水7を脱窒槽4に導入して脱窒処理を行った。結果を表2に示す。
表2に示すように、この実施例1では、運転開始から1日目のフラックス低下率は、運転開始時と比較して2.1%しか低下しておらず、15日目と30日目においても、それぞれ3.1%、4.3%しか低下しておらずに5%以下が維持され、逆浸透膜による透過水と濃縮水との分離を継続して行うことが確認できた。また、脱窒工程では、運転開始時から徐々に処理水中の硝酸性窒素濃度の増加が見られたが、運転開始から30日目の硝酸性窒素は86.5%であり、除去率として85%を維持できていた。なお、硝酸性窒素の除去率とは、脱窒工程に流入する流入水から硝酸性窒素(NO−N)を除去した割合を示すものである。
Figure 0004834993
(実施例2)
図2に示すフローにより排水の処理を行った。すなわち、排水を軟化手段2でイオン交換処理した後、逆浸透膜分離手段3に通液して透過水6と濃縮7水とに分離し、その後、その濃縮水7を脱窒槽4に導入して脱窒処理を行った。脱窒処理に際しては、再生排水給送手段9から再生排水を濃縮水7に混合して脱窒槽4に導入した。この再生剤には塩化ナトリウム(NaCl)を使用した。結果を表3に示す。
表3に示すように、この実施例2では、運転開始から30日目でも、フラックスの低下率に顕著な増加がみられず5%以下が維持され、また、硝酸性窒素の除去率にも顕著な変動がみられず総じて約95%であった。したがって、逆浸透膜分離処理及び脱窒処理とも運転開始時と同じ処理能と処理水質を維持できていた。
Figure 0004834993
(実施例3)
図3に示すフローにより排水の処理を行った。すなわち、排水を軟化手段2でイオン交換処理した後、逆浸透膜分離手段3に通液して透過水6と濃縮水7とに分離し、その後、その濃縮水7を脱窒槽4に導入すると共にカルシウム化合物を脱窒槽4に添加して脱窒処理を行った。カルシウム化合物としては、塩化カルシウムを使用した。結果を表4に示す。
表4に示すように、この実施例3では、運転開始から30日目でも、フラックスの低下率に顕著な増加がみられず5%以下が維持され、また、硝酸性窒素の除去率にも顕著な変動がみられず総じて約95%であった。したがって、逆浸透膜分離処理及び脱窒処理とも運転開始時と同じ処理能と処理水質を維持できていた。
Figure 0004834993
図8は、実施例1〜3でのグラニュールの沈降速度の推移を示したグラフである。カルシウムイオンが脱窒槽4へ導入する水に含まれなかった実施例1では、運転開始時には50m/hrであったグラニュールの沈降速度が、運転開始後30日目には40m/hrに低下していた。一方、カルシウムイオンを添加した実施例2及び実施例3では、運転開始後30日目でもグラニュールの沈降速度を50m/hrに維持できていた。
以上の結果から、軟化処理工程を導入することによって逆浸透膜分離処理と脱窒処理を安定して実施できることがわかる。また、脱窒槽に無機イオンとしてカルシウムイオンを添加することで、脱窒処理をより高負荷で安定して行うことができた。
本発明の第1の排水の処理装置を示すブロック図である。 本発明の第2の排水の処理装置を示すブロック図である。 本発明の第3の排水の処理装置を示すブロック図である。 本発明の第4の排水の処理装置を示すブロック図である。 本発明の第5の排水の処理装置を示すブロック図である。 本発明の第6の排水の処理装置を示すブロック図である。 比較例のブロック図である。 実施例1〜3のグラニュールの沈降速度を示す特性図である。
符号の説明
1、11、21、31、41、51 処理装置
2 軟化手段
3 逆浸透膜分離手段
4 脱窒槽
5 供給手段
6 透過水
7 濃縮水
8 脱窒処理水
9 再生排水給送手段
10再生排水貯留槽
12 逆洗水
32 曝気槽
33 固液分離手段
34 濾過器
35 散気手段
36 汚泥返送ライン
37 脱窒処理水の給送手段
42 担体
43 凝集反応槽
44 凝集沈殿槽
52 浸漬膜式曝気槽
53 浸漬膜

Claims (6)

  1. 電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイドの有機窒素化合物が酸化分解及び硝化された硝酸性窒素又は亜硝酸性窒素を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオンの2価又は3価の無機イオンを含有する排水を軟化する軟化手段と、
    該軟化手段からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離手段と、
    前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒手段と、
    前記軟化手段に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒手段へ送給する再生排水送給手段と、
    を備えることを特徴とする排水の処理装置。
  2. 電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイドの有機窒素化合物を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオンの2価又は3価の無機イオンを含有する排水の供給手段と、
    該供給手段からの前記排水を受け入れ、曝気処理により有機窒素化合物を微生物分解すると共に硝化を行う曝気槽と、
    該曝気槽内の混合液を固液分離する固液分離手段と、
    該固液分離手段で分離された分離水を軟化する軟化手段と、
    該軟化手段からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離手段と、
    前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒手段と、
    前記軟化手段に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒手段へ送給する再生排水送給手段と、
    を備えることを特徴とする排水の処理装置。
  3. 前記脱窒処理水を前記曝気槽に送給する送給手段を有することを特徴とする請求項2に記載の排水の処理装置。
  4. 前記曝気槽は、微生物を担持する担体が充填されているものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の排水の処理装置。
  5. 前記脱窒手段は、脱窒細菌が汚泥粒を形成している脱窒槽であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排水の処理装置。
  6. 電子産業分野の製造工程から排出される排水であって、モノエタノールアミン又はテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイドの有機窒素化合物が酸化分解及び硝化された硝酸性窒素又は亜硝酸性窒素を含有すると共に、カルシウムイオン、アルミニウムイオン又は鉄イオンの2価又は3価の無機イオンを含有する排水を軟化する軟化工程と、
    該軟化工程からの流出液を逆浸透膜により透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜分離工程と、
    前記濃縮水を生物学的に脱窒処理して脱窒処理水を得る脱窒工程と、
    前記軟化工程に逆洗水を導入して排出される、前記無機イオンを含む再生排水の一部又は全量を前記脱窒工程へ送給する再生排水送給工程と、
    を備えることを特徴とする排水の処理方法。
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