JP4832771B2 - 画像画素の輝度に基づいた補正機能を用いた色温度変換方法および装置 - Google Patents
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Description
前記変換目標色座標演算部は、サンプル輝度別複数の色温度および前記色温度についての色座標を保存する第2保存部と、前記ユーザー設定色温度によって、前記第2保存部からサンプル輝度および色座標を補間して変換目標色座標を求める第2演算部と、を含むことを特徴とする。
変換対象範囲決定変数および調節因子保存部130は、変換対象範囲を決定するための変数および各種調節因子を保存しており、これらの各種変数および調節因子を前記変換対象範囲決定変数計算部120に出力する。
ユーザー設定色温度と基本温度比較部140は、ユーザーが設定した色温度と画像ディスプレイ装置の基本色温度とを比較する。前記比較結果によって、ユーザー設定色温度対応色座標計算部160と該当輝度の基本色温度対応色座標計算部170とが選択的に動作する。
ユーザー設定色温度対応色座標計算部160は、サンプル輝度別色温度別対応色座標ルックアップテーブル150、ユーザーが設定した色温度、および基本色温度を参照して現在処理対象画素の輝度信号、色差信号に対応する変換目標色座標を計算する。
一方、該当輝度の基本色温度対応色座標計算部170は、輝度別基本色温度対応色座標ルックアップテーブル180、ユーザーが設定した色温度、および基本色温度を参照して現行の処理対象画素の輝度信号および色差信号に対応する変換目標色座標を計算する。
輝度別基本色温度対応色座標ルックアップテーブル180は、基本色温度および基本色温度に対応した画素の輝度による色座標を保存している。
色座標変換部190は、変換対象範囲および該範囲に含まれた画素(現行の画素を含む)が変換対象範囲の中心に沿って自動的に移動可能なように、該範囲の中心を変換目標色座標に移動させることによって、現行の画素の色温度を変換する。
図1および2を参照して説明すると、先ずS200段階では、外部から輝度信号Y及び色差信号Cb、Crよりなる画像信号が入力されると、変換対象範囲決定変数計算部120が、変換対象範囲決定変数及び調節因子保存部130から情報を受け取って、該当画素に対応する変換範囲決定変数を計算する。このような変換対象範囲決定変数および調節因子保存部130に保存される変数は、楕円長軸長調節因子、楕円短軸長調節因子、楕円長軸のX軸に対する回転角度、および輝度スケーリング因子などで構成でき、表1にこれらの変数の例を示す。
(1)まず、楕円長軸の基本長Base_Distを計算する。長軸の基本長Base_Distは次のように定義される。
(2)次いで、楕円の長軸長aは調節因子αを乗算して次のように計算する。
(1)先ず、処理する画像を受け取り、受け取った画像を1画素ずつ処理する。
(2)次いで、変換対象範囲決定変数計算部120で計算された変数m1、m2、f、gを受け取る。
(3)そして、受け取った画素の色P(x,y)を回転させた座標値P1(p1x,p1y)を以下の式で求める。
しかし、ユーザー設定色温度Tuと画像ディスプレイ装置の基本色温度Twとが等しい場合ならば(「はい」)、予め設定されて保存された基本色温度Twを基準に変換目標色座標をS240段階で算出する。
(2)次いで、サンプル色温度別対応色座標ルックアップテーブル150から以下の式を満足する2つのサンプル色温度値Tl、Thを探索する。
以下、該当輝度の基本色温度対応色座標計算部170での変換目標色座標を計算する過程を以下に詳細に説明する。
(2)次いで、2つのサンプル輝度信号Yl_dt、Yh_dtと入力された画素の輝度信号Yとの差によって加重値を求め、これを利用して色座標補間して変換目標色座標Tu(CbTu,CrTu)を求める。この時の加重値Wyl_dtおよびWyh_dtは以下の数式22および23を用いて求め、目標色座標CbTuおよびCrTuは数式24および25を用いて求める。
(1)先ず、入力画素の座標値P(x,y)が双方共に0であるかどうかを判断する。もし、双方共に0ならば、すなわち、x=y=0ならば、変換された座標P’(x’,y’)は変換目標色座標のTu(CbTu,CrTu)に単純に代替され、すなわち、x’=CbTu、y’=CrTuとして以下の過程は行わず、次の画素の処理段階に進む。その他の場合には以下の段階を行う。
(2)原点からP1(p1x,p1y)を通る直線が楕円の境界と一致する点までの距離rを以下の数式で計算する。
(3)そして、色座標変化量加重値であるwm値を以下の式を用いて計算する。
(4)また、変換された座標P’(x’,y’)を以下の数式を用いて計算する。変換目標色座標T(xt,yt)=Tu(CbTu,CrTu)であり、前の段階で求めた値である。
表4に、輝度別基本色温度対応色座標ルックアップテーブル650に保存された内容を示す。
図8および図9を参照すれば、変換目標色座標R’および入力された画素の色座標Pがいずれも変換対象領域700内に存在する場合、入力された画素の色座標Pに相応する変換された色座標P’の計算が可能である。
基準色座標Rと変換目標色座標R’との距離sと、色座標変換後の色座標P’との距離
は以下の式で求められる。
であるので、変換後の色座標P’を以下の数式31で表すことができる。
符号820で、楕円の方程式はfx2+gy2=1であり、ここで、f=1/a2、g=1/b2であり、一方、P1は入力された画素Pを所定の角度だけ回転させた画素である。
原点および変換された後の色座標値を通る直線821と楕円との交点を(xc,yc)と仮定する。距離rは次のように計算できる。
Claims (15)
- ユーザーが設定した色温度と予め記憶されているサンプル輝度別の基本色温度とを比較し、入力された画像の色温度を補正することにより、画像表示装置の色温度を制御する色温度変換装置による色温度変換方法であって、
画像信号の2つの色差成分により定義される色座標系において2次曲線を定義する変数を導出するための複数の係数が登録される第1テーブルと、前記画像表示装置の表示特性である輝度値と色温度値との対に対応して2つの色差値が登録される第2テーブルとを前記色温度変換装置の記憶手段に記憶する段階と、
入力された画像信号の輝度値と前記第1テーブルに含まれる係数とに基づいて、前記2次曲線を定義する変数を、前記色温度変換装置の第1算出手段が算出する段階と、
前記入力された画像信号の2つの色差値からなる座標値が前記算出された変数により定義される2次曲線内に存在するかを、前記色温度変換装置の判定手段が判定する段階と、
前記入力された画像信号の2つの色差値からなる座標値が前記算出された変数により定義される2次曲線内に存在すると判定された場合、ユーザーにより設定された色温度と前記基本色温度とを、前記色温度変換装置の比較手段が比較する段階と、
前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが異なる場合、前記第2テーブルを参照して、前記入力された画像信号の輝度値に類似する2つのサンプル輝度値と前記ユーザにより設定された色温度値に類似する2つのサンプル色温度値とを決定し、前記決定された2つのサンプル色温度値と前記ユーザにより設定された色温度値とにより定義される2つの色温度の加重値を算出し、前記算出された2つの色温度加重値と前記算出された2つのサンプル輝度値にそれぞれ対応する2つの色差値との線形結合により2つの中間の色差値を算出し、前記決定された2つのサンプル輝度値と前記入力された画像信号の輝度値とにより定義される2つの輝度の加重値を算出し、前記算出された2つの輝度加重値と前記算出された2つの中間色差値との線形結合により2つの最終的な色差値を、前記色温度変換装置の第2算出手段が算出する段階と、
前記算出された2つの最終的な色差値からなる座標に前記色座標系の原点を移動させることにより、前記入力された画像信号の2つの色差値を、前記色温度変換装置の変換手段が変換する色座標変換段階と、
を含むことを特徴とする色温度変換方法。 - 前記第1テーブルは、前記2次曲線が楕円である場合に、前記入力された画像信号の輝度値と乗算して前記楕円の長軸の基本長を算出するための輝度スケーリング因子と、前記算出された長軸の基本長と乗算して前記楕円の長軸長を算出するための調節因子と、前記算出された長軸長と乗算して前記楕円の短軸長を算出するための調節因子とを含む、
ことを特徴とする請求項1記載の色温度変換方法。 - 前記第1テーブルは、前記楕円の長軸の前記色座標系のX軸に対する回転角度を更に含み、
前記判定する段階は、前記回転角度による正弦値と余弦値とからなる2つの回転係数と前記入力された画像の画素の2つの色差値との線形結合により得られる2つの回転された色差値の自乗値と、前記楕円の長軸長と短軸長とによる2つの変数との線形結合により得られる値が所定値を超えるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の色温度変換方法。 - 前記決定された2つのサンプル輝度値は、前記第2テーブルに登録される輝度値のうち、前記入力された画像信号の輝度値よりも高い輝度値のなかで該画像信号の輝度値に最も近い輝度値と、該画像信号の輝度値よりも低い輝度値のなかで該画像信号の輝度値に最も近い輝度値とからなり、
前記決定された2つのサンプル色度値は、前記第2テーブルに登録される色度値のうち、前記ユーザにより設定された色温度値よりも高い色温度値のなかで該設定された色温度値に最も近い色温度値と、該設定された色温度値よりも低い温度値のなかで該設定された色温度値に最も近い色温度値とからなる、
ことを特徴とする請求項1記載の色温度変換方法。 - 前記記憶手段は、輝度値に対応して2つの色差値が登録される第3テーブルを記憶しており、
前記比較する段階において前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが等しい場合に、
前記第3テーブルを参照して、前記入力された画像信号の輝度値に類似する2つのサンプル輝度値を決定し、前記決定された2つのサンプル輝度値と前記入力された画像信号の画素の輝度値とにより定義される2つの輝度の加重値を算出し、前記算出された2つの輝度加重値と前記算出された2つのサンプル輝度値にそれぞれ対応する2つの色差値との線形結合により2つの最終的な色差値を、前記色温度変換装置の第3算出手段が算出する段階を更に含む、
ことを特徴とする請求項1記載の色温度変換方法。 - 前記第3のテーブルは、前記色温度変換装置に入力可能な全ての輝度値のそれぞれに対応する2つの色差値を登録しており、
前記比較する段階において前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが等しい場合に、
前記入力された画像信号の輝度値に対応する2つの色差値を2つの最終的な色差値として、前記色温度変換装置の読み出し手段が読み出す段階を更に含む、
ことを特徴とする請求項1記載の色座標変換方法。 - 前記色座標変換段階は、
前記2次曲線である楕円の中心を前記色座標系の原点に移動させる段階と、
前記楕円及び前記入力された画像の2つの色差値を、前記楕円の長軸の前記色座標系のX軸に対する回転角度に従ってそれぞれ回転させ、前記楕円の長軸と前記座標系のX軸を平行にし、前記楕円の短軸と前記座標系のY軸を平行にする段階と、
前記色座標系の原点と前記回転角度で回転された前記入力された画像信号の色差値からなる座標とを通過する直線と、前記二次曲線との交点を算出する段階と、
前記交点と前記色座標系の原点との距離を算出する段階と、
前記算出された距離と前記入力された画像信号の2つの色差値の大きさとの差により定義される加重値と、前記2つの最終的な色差値とを乗算し、乗算結果と前記入力された画像信号の2つの色差値とを加える段階と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の色温度変換方法。 - コンピュータに、請求項1乃至7の何れか記載の方法を実行させるための命令を含むコンピュータプログラム。
- ユーザーが設定した色温度と予め記憶されているサンプル輝度別の基本色温度とを比較し、入力された画像の色温度を補正することにより、画像表示装置の色温度を制御する色温度変換装置であって、
画像信号の2つの色差成分により定義される色座標系において2次曲線を定義する変数を導出するための複数の係数が登録される第1テーブルと、前記画像表示装置の表示特性である輝度値と色温度値との対に対応して2つの色差値が登録される第2テーブルとを記憶する記憶手段と、
入力された画像信号の輝度値と前記第1テーブルに含まれる係数とに基づいて、前記2次曲線を定義する変数を算出する第1算出手段と、
前記入力された画像信号の2つの色差値からなる座標値が前記算出された変数により定義される2次曲線内に存在するかを判定する判定手段と、
前記入力された画像信号の2つの色差値からなる座標値が前記算出された変数により定義される2次曲線内に存在すると判定された場合、ユーザーにより設定された色温度と前記基本色温度とを比較する比較手段と、
前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが異なる場合、前記第2テーブルを参照して、前記入力された画像信号の輝度値に類似する2つのサンプル輝度値と前記ユーザにより設定された色温度値に類似する2つのサンプル色温度値とを決定し、前記決定された2つのサンプル色温度値と前記ユーザにより設定された色温度値とにより定義される2つの色温度の加重値を算出し、前記算出された2つの色温度加重値と前記算出された2つのサンプル輝度値にそれぞれ対応する2つの色差値との線形結合により2つの中間の色差値を算出し、前記決定された2つのサンプル輝度値と前記入力された画像信号の輝度値とにより定義される2つの輝度の加重値を算出し、前記算出された2つの輝度加重値と前記算出された2つの中間色差値との線形結合により2つの最終的な色差値を算出する第2算出手段と、
前記算出された2つの最終的な色差値からなる座標に前記色座標系の原点を移動させることにより、前記入力された画像信号の2つの色差値を変換する色座標変換手段と、
を備えることを特徴とする色温度変換装置。 - 前記第1テーブルは、前記2次曲線が楕円である場合に、前記入力された画像信号の輝度値と乗算して前記楕円の長軸の基本長を算出するための輝度スケーリング因子と、前記算出された長軸の基本長と乗算して前記楕円の長軸長を算出するための調節因子と、前記算出された長軸長と乗算して前記楕円の短軸長を算出するための調節因子とを含む、
ことを特徴とする請求項9記載の色温度変換装置。 - 前記第1テーブルは、前記楕円の長軸の前記色座標系のX軸に対する回転角度を更に含み、
前記判定手段は、前記回転角度による正弦値と余弦値とからなる2つの回転係数と前記入力された画像の画素の2つの色差値との線形結合により得られる2つの回転された色差値の自乗値と、前記楕円の長軸長と短軸長とによる2つの変数との線形結合により得られる値が所定値を超えるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項9記載の色温度変換装置。 - 前記決定された2つのサンプル輝度値は、前記第2テーブルに登録される輝度値のうち、前記入力された画像信号の輝度値よりも高い輝度値のなかで該画像信号の輝度値に最も近い輝度値と、該画像信号の輝度値よりも低い輝度値のなかで該画像信号の輝度値に最も近い輝度値とからなり、
前記決定された2つのサンプル色度値は、前記第2テーブルに登録される色度値のうち、前記ユーザにより設定された色温度値よりも高い色温度値のなかで該設定された色温度値に最も近い色温度値と、該設定された色温度値よりも低い温度値のなかで該設定された色温度値に最も近い色温度値とからなる、
ことを特徴とする請求項9記載の色温度変換装置。 - 前記記憶手段は、輝度値に対応して2つの色差値が登録される第3テーブルを記憶しており、
前記比較手段による比較において、前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが等しい場合に、
前記第3テーブルを参照して、前記入力された画像信号の輝度値に類似する2つのサンプル輝度値を決定し、前記決定された2つのサンプル輝度値と前記入力された画像信号の画素の輝度値とにより定義される2つの輝度の加重値を算出し、前記算出された2つの輝度加重値と前記算出された2つのサンプル輝度値にそれぞれ対応する2つの色差値との線形結合により2つの最終的な色差値を算出する第3算出手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項9記載の色温度変換装置。 - 前記第3のテーブルは、前記色温度変換装置に入力可能な全ての輝度値のそれぞれに対応する2つの色差値を登録しており、
前記比較手段による比較において、前記ユーザーが設定した色温度と前記基本色温度とが等しい場合に、
前記入力された画像信号の輝度値に対応する2つの色差値を2つの最終的な色差値として読み出す読み出し手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項9記載の色座標変換装置。 - 前記色座標変換手段は、
前記2次曲線である楕円の中心を前記色座標系の原点に移動させ、
前記楕円及び前記入力された画像の2つの色差値を、前記楕円の長軸の前記色座標系のX軸に対する回転角度に従ってそれぞれ回転させ、前記楕円の長軸と前記座標系のX軸を平行にし、前記楕円の短軸と前記座標系のY軸を平行にし、
前記色座標系の原点と前記回転角度で回転された前記入力された画像信号の色差値からなる座標とを通過する直線と、前記二次曲線との交点を算出し、
前記交点と前記色座標系の原点との距離を算出し、
前記算出された距離と前記入力された画像信号の2つの色差値の大きさとの差により定義される加重値と、前記2つの最終的な色差値とを乗算し、乗算結果と前記入力された画像信号の2つの色差値とを加える、
を含むことを特徴とする請求項9記載の色温度変換装置。
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