JP4829006B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを分割逐次露光方式で近接(プロキシミティ)露光転写するのに好適な露光装置に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイは、基板上にマスクのパターンを分割逐次露光方式で近接露光転写することで製造される。従来のこの種の分割逐次露光装置としては、例えば、被露光材としての基板より小さいマスクを用い、該マスクをマスクステージで保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を近接して対向配置し、この状態でワークステージをマスクに対してステップ移動させて各ステップ毎にマスク側から基板にパターン露光用の光を照射することにより、マスクに描かれた複数のマスクパターンを基板上に露光転写して一枚の基板に複数のディスプレイ等を作成するようにしたものが知られている。
特許第2672535号明細書 特開平1−155354号公報
ところで、近接露光転写を行う場合の1つの問題は、マスクのパターンをいかに精度良く転写させるかにある。即ち、光源からの光束を完全に平行な状態でマスクに照射することは困難であるから、露光時においてマスクと基板との間に距離があると、解像度が低下し、斜入射した光によりパターンの精度良い転写ができない。そこで、マスクと基板とは接触しない範囲で極力近接させたいという要求がある。ところが、マスクは原寸であるため、例えば1m以上の長さを有する一方で、その厚さは通常15mm以下であるため、マスクの周辺を保持したときに、自重によってもたわみやすいという特徴がある。従って、マスクと基板とを近接させるためには、マスクのたわみを補正する必要があるといえる。
これに対し、特許文献1に示す露光装置においては、マスクの下方に密閉容器により密閉空間を画成し、その内部を加圧することでマスクのたわみを補正している。しかるに、マスクの下方には、ガラス基板を移動させる移動台が配置されているので、密閉容器はそれを収容できる大型のものとなり、その内部を加圧するために大きな加圧ポンプを必要とするという問題がある。
一方、特許文献2においては、マスクの上方に密閉空間を画成し、その内部を吸引することでマスクのたわみ補正を行っている。しかしながら、特許文献2の技術では、密閉空間を画成するための透明板をマスクの直近に配置しているため、マスクと同じ大きさの透明板が必要となって、コストを増大させると共に、取り扱い容易性に劣るという問題がある。更に、マスクの直近に透明板を配置すると、熱がこもりやすいという問題もある。加えて、マスクのアライメントに用いるアライメント光学系は、一般的にはマスクに近接させるほど精度良い検出を行えるが、マスク上部が密閉されていると、アライメント光学系を十分に近接させることができないという問題もある。
そこで本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、光学特性を確保しつつも、マスクと基板とを接近させることができる露光装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の露光装置は、露光用の光を照射する光源と、光学系と、パターンを形成したマスクを保持するマスク保持部と、基板を保持する基板保持部とを有し、前記光源からの光を前記光学系を介して前記マスクに照射することにより、前記パターンを前記基板に露光する露光装置において、
前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバと、
前記チャンバ内の気圧と、前記マスクの他方の面に接する前記チャンバ外の気圧とに圧力差を与える圧力制御手段とを有し、
前記圧力制御手段は、前記マスクの重力方向上側の面を、大気圧より低い圧力とすることを特徴とする。
図1〜3の比較例と比較しつつ、図4の本発明の原理を説明する。なお、ここでは図で上下方向を重力方向とする。図1に示すように、マスクMが平坦なマスク保持部HLDに周囲を固定されているだけの場合、その自重Wによりたわみ、最大たわみ量はδ1となるものとする。これに対し図2に示すように、マスク保持部HLDに、中央に向かうにつれて高くなるように傾き角θを与えると、マスクMのたわみ量はδ2(<δ1)となるが、マスクMが大きい場合には、これをゼロに近づけることは困難である。又、マスク保持部HLDが平坦でなくなるため、固定方法が悪いとマスクMがずれたり脱落する恐れがある。更に、たわみ量δ2を極力小さくするためには、傾き角θの調整が重要になるが、その調整は困難である。
一方、図3に示すように、マスク保持部HLDの上部に透明板TPを配置して、マスクMとの間に薄い密閉空間を形成し、かかる密閉空間を外部の負圧ポンプP−で吸引することで、マスクMのたわみを補正することも考えられる。ところが、図3の例では、露光用の光を導くための光学系(或いはアライメント光学系)を、透明板TPの上方に配置しなくてはならない。かかる場合、透明板TPは透明といっても透過率は100%ではなく、素材に応じた光量低下が生じることとなる。又、マスクMのパターンにおいて遮光された光の一部は熱に変換されるので、密閉空間内が熱せられ、マスクMの局所的な変形を招く恐れがある。更には、光学系OPTの配置の自由度が制限されるという問題もある。
これに対し本発明によれば、図4に示すように、マスクMの一方の面(図4では上面)に接し光学系OPTの少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバCと、チャンバC内の気圧と、マスクの他方の面(図4では下面)に接するチャンバC外の気圧とに圧力差を与える圧力制御手段としての負圧ポンプP−を備えているので、かかる圧力差によってマスクMのたわみが補正されるにもかかわらず、光学系OPTからの光は、透明板TPに遮られることなくマスクMに到達し、光の利用効率を高めることができる。又、マスクMの上面においては、比較的大きな空間内で気体の流動があるので、マスクMの上面が冷却されやすく、その熱変形を抑えることができる。更に、透明板TPを設けていないので、光学系OPTのレイアウトを比較的自由に設計できる。
更に、前記前記チャンバ内の気圧と、前記チャンバ外の気圧との差圧を測定するセンサを有すると、フィードバック制御などが可能となる。なお、これ以外にマスクの形状を直接或いは間接的に測定するセンサを設けても良い。「マスクの形状を測定する」とは、例えばマスクのたわみ量を測定することも含む。
更に、前記圧力制御手段は、前記チャンバ内の気体を吸引する負圧ポンプを含み、前記負圧ポンプは、前記マスクと前記光学系との間から気体を吸引すると、前記マスクから昇華した物質が前記光学系を汚染することが抑制される。
更に、前記圧力制御手段は、前記マスクの重力方向下側の面を、大気圧より高い圧力とすると好ましい。
更に、前記チャンバ内は、前記光源から隔離されていると、前記光源の熱が伝わりにくいので好ましい。
更に、前記マスク保持部と前記チャンバとの間には、相対移動が可能となるようにスキマが形成されており、更に前記チャンバ内における前記マスクの近傍に圧力センサを設けると好ましい。
更に、前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバを第1のチャンバとし、前記マスクの他方の面に接するチャンバを第2のチャンバとしたときに、前記第2のチャンバから前記第1のチャンバに移動する気体が通過する開口(スキマを含む)の面積をXとし、前記第2のチャンバから大気外へと移動する気体が通過する開口(スキマを含む)の面積をYとしたときに、Y/Xは3以上であると好ましい。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。図5は、本実施の形態の露光装置の断面図であり、図6は、本実施の形態の露光装置の要部斜視図であり、図7は、そのマスクステージ近傍を拡大して示す図である。図8は、図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。図9は、図8の構成を矢印IX方向に見た図である。
図5において、定盤G上に複数の脚部1を介して、厚板状のベース2が配置されている。ベース2上には、基板(不図示)を保持するテーブルを含むワークステージ機構10が設けられると共に、その周囲に支持柱3が植設されている。支持柱3の上端には、マスクステージ機構20が配置されている。
ベース2の周囲は、サーマルチャンバ4により遮蔽されている。サーマルチャンバ4は、完全に密閉されておらず、側壁に基板を搬送するための開口4bを有している。一方、マスクステージ20の上方は、光学系チャンバ5により遮蔽されている。光学系チャンバ5に隣接して、光源チャンバ6が配置されている。
光源チャンバ6内には、光源となる高圧水銀ランプ41が配置されており、光学系チャンバ5内には、高圧水銀ランプ41から出射され、光源チャンバ6と光学系チャンバ5との間に配置された透明板43を通過する光束を、マスクMに導くための光学系42の一部が配置されている。
本実施の形態においては、光学系チャンバ5に設けられた排気路5aを介して負圧ポンプP−が連結されている。負圧ポンプP−を動作させることによって、光学系チャンバ5内を大気圧より低い気圧に維持することができる。なお、CPU7は、光学系チャンバ5内であるマスクの上面近傍と、光学系チャンバ5外である下面近傍の圧力をそれぞれ測定し、その圧力差に対応した信号を出力するセンサSからの信号に基づいて、負圧ポンプP−を駆動制御できる。
更に、本実施の形態にかかる露光装置の具体的構成を説明する。図6において高圧水銀ランプ41と、パターン露光用の光学系42と、マスクMを可動保持するマスクステージ機構20と、ガラス基板(被露光材)を保持するワークステージ機構10が設けられている。ガラス基板(単に基板ともいう)は、マスクMに対向配置されて該マスクMに描かれたマスクパターンPを露光転写すべく表面(マスクMの対向面)に感光剤が塗布されて透光性とされている。
光学系42は、紫外線照射用の高圧水銀ランプ41から照射された光を集光する凹面鏡42aと、その焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ42b,42cと、平面ミラー42d、42e及び球面ミラー42fと、平面ミラー42dとオプチカルインテグレータ42b,42cとの間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター42gとを備えている。
露光時に露光制御用シャッター42gを開制御されると、高圧水銀ランプ41から照射された光が、図6に示す光路Lを経て、マスクステージ機構20に保持されるマスクMひいてはワークステージ機構10に保持される基板(図6では共に図示せず)の表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射され、これにより、マスクMのマスクパターンPが基板上に露光転写されるようになっている。
マスクステージ機構20は、マスクステージベース21を備えている。ベース2に対して支持柱3により支持されるマスクステージベース21は、図7に示すように、長方形状とされて中央部に開口21aを有しており、開口21aにはマスク保持枠(マスク保持部)22がX,Y方向に移動可能に装着されている。
図8において、マスク保持枠22は、マスクステージベース21の開口21aの内周との間に所定のスキマΔを介して挿入されており、その上端外周にフランジ22aが設けられると共に、下端面にはフランジ22bが外側に張出して固着されており、各フランジ22a,22b間でマスクステージベース21を厚さ方向に挟むようにしてスキマΔ分だけX,Y方向に移動可能に取り付けられている。マスク保持枠22の下端面のフランジ22bの内側に、マスクパターンPが描かれているマスクMが真空式吸着装置(図示せず)を介して着脱自在に保持されるようになっている。かかる保持状態では、マスクMの下面はマスクステージベース21の下面より下に位置しているので、ワークステージをY軸方向に移動させる場合、該ワークステージのZ軸方向の退避を必要最小限とすることができる。
また、マスクステージベース21の上面には、マスク保持枠22をX,Y平面内で移動させて該マスク保持枠22に保持されたマスクMの基板に対する位置を調整するマスク位置調整装置24が設けられている。マスク位置調整装置24は、マスク保持枠22のY軸方向に沿う一辺に取り付けられたX軸方向駆動装置24xと、マスク保持枠22のX軸方向に沿う一辺に取り付けられた二台のY軸方向駆動装置24yとを備えている。
図8,9に示すように、X軸方向駆動装置24xは、X軸方向に伸縮するロッド24aを有する駆動用アクチュエータ(例えば電動アクチュエータ)24bと、マスク保持枠22のY軸方向に沿う辺部に取り付けられたリニアガイド(直動軸受案内)24cとを備えており、リニアガイド24cの案内レール24rはY軸方向に延びてマスク保持枠22に固定され、案内レール24rに移動可能に取り付けられたスライダ24sはロッド24aの先端にピン支持機構24dを介して連結されている。Y軸方向駆動装置24yも同様の構成を有するので、説明は省略する。X軸方向駆動装置24xによりマスク保持枠22のX軸方向の調整を、二台のY軸方向駆動装置24yによりマスク保持枠22のY軸方向及びθ軸方向(Z軸まわりの揺動)の調整を行う。
図7において、マスク保持枠22のX軸方向に互いに対向する二辺の内側には、マスクMと基板との対向面間のスキマを測定する手段としてのギャップセンサ25と、マスクMと基板との平面ずれ量を検出する手段としてのアライメントカメラ26とが配設されており、ギャップセンサ25及びアライメントカメラ26は共に移動機構27を介してX軸方向に移動可能とされている。
移動機構27は、マスク保持枠22のX軸方向に互いに対向する二辺の上面側にはそれぞれギャップセンサ25及びアライメントカメラ26を保持する保持架台27aがY軸方向に延びて配置されており、該保持架台27aの前記Y軸方向駆動装置24yから離間する側の端部は、リニアガイド27bによって支持されている。リニアガイド27bは、マスクステージベース21上に設置されてX軸方向に沿って延びる案内レール27cと、案内レール27c上を移動するスライダ(図示せず)とを備えており、該スライダに保持架台27aの前記端部が固定されている。
スライダをモータ及びボールねじからなる駆動用アクチュエータ27dによって駆動することにより、保持架台27aを介してギャップセンサ25及びアライメントカメラ26がX軸方向に移動するようになっている。なお、マスクステージベース21の開口21aのY軸方向の両端部にはマスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ(遮蔽板)28がマスクMより上方に位置して配置されており、このマスキングアパーチャ28はモータ,ボールねじ及びリニアガイドよりなるマスキングアパーチャ駆動装置28aによりY軸方向に移動可能とされてマスクMの両端部の遮蔽面積を調整できるようになっている。
図6において、ワークステージ機構10は、ベース2上に設置されており、マスクMと基板との対向面間のスキマを所定量に調整するZ軸送り台11と、該Z軸送り台11上に配設されてワークステージをY軸方向に移動させるワークステージ送り機構12とを備えている。Z軸送り台11は、ベース2上に立設された上下粗動装置11aによってZ軸方向に粗動可能に支持されたZ軸粗動ステージ11bと、該Z軸粗動ステージ11bの上に上下微動装置11cを介して支持されたZ軸微動ステージ11dとを備えている。上下粗動装置11aには例えば空圧シリンダが用いられ、単純な上下動作を行うことによりZ軸粗動ステージ11bを予め設定した位置までマスクMと基板とのスキマの計測を行うことなく昇降させる。
一方、上下微動装置11cは、モータとボールねじとくさびとを組み合わせてなる可動くさび機構を備えており、この実施の形態では、例えばZ軸粗動ステージ11bの上面に設置したモータ11eによってボールねじのねじ軸11fを回転駆動させるようにすと共にボールねじナット11gをくさび状に形成してそのくさび状ナット11gの斜面をZ軸微動ステージ11dの下面に突設したくさび(不図示)の斜面と係合させ、これにより、可動くさび機構を構成している。
ボールねじのねじ軸11fを回転駆動させると、くさび状ナット11gがY軸方向に水平微動し、この水平微動運動が両くさびの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換される。この可動くさび機構からなる上下微動装置11cは、Z軸微動ステージ11dのY軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台合計3台設置され、それぞれが独立に駆動制御されるようになっており、これにより、上下微動装置11cは、マスクMと基板とのスキマを計測しつつ目標値までZ軸微動ステージ11dの高さを微調整する機能に加えて、水平面に対する傾斜の微調整を行うチルト機能をも有するものになっている。
ワークステージ送り機構12は、Z軸微動ステージ11dの上面にX軸方向に互いに離間配置されてそれぞれY軸方向に沿って延設された二組のリニアガイド12aと、リニアガイド12aのスライダ(図示せず)に取り付けられたY軸送り台12bと、Y軸送り台12bをY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置12cとを備えており、Y軸送り駆動装置12cのモータ12dによって回転駆動されるボールねじ軸12eに螺合されたボールねじナット(図示せず)にY軸送り台12bが連結されている。
このY軸送り台12bの上には、基板(図6で不図示)を保持する基板保持部であるワークステージ13が取り付けられ、また、ワークステージ13のY軸送り誤差を検出する送り誤差検出手段14としてのレーザ干渉計(光学的計測センサ)14c,14dのミラー14a,14bが設置されている。ミラー14aはY軸送り台12bの幅方向の一側でY軸方向に沿って延びており、ミラー14bはY軸送り台12bのY軸方向の一端側にX軸方向に互いに離間して二か所配置されている。
送り誤差検出手段14は、ミラー14aに対向配置されてベース2に支持された真直度検出用のレーザ干渉計14cと、2個のミラー14bにそれぞれ対向配置されてベース2に支持された2台の傾斜及びY軸方向距離検出用のレーザ干渉計14dとを備えている。各レーザ干渉計14c、14dよりY軸送り台12bひいては第1の分割パターンの露光に続いて第2の分割パターンをつなぎ露光する際に基板を次のエリアに送る段階で発生するワークステージ13の送り誤差を検出して、その検出信号をCPU7の補正制御部に出力するようにしている。補正制御部は、この検出信号に基づいてつなぎ露光のための位置決め補正量を算出して、その算出結果をマスク位置調整装置(及び必要に応じて上下微動装置11c)に出力し、これにより、該補正量に応じてマスク位置調整装置等が駆動制御されて位置ずれが補正される。
次に、ワークステージ13の送り誤差について説明すると、ワークステージ13をY軸方向に所定の距離だけ送る場合の送り誤差としては、送り位置(距離)の誤差以外に、真直度とワークステージ面の傾きとがある。真直度とは、送り始点を通るY軸と実際の送り進行方向直線との間の送り終点におけるずれ量(X−Z平面内の)であり、X軸方向成分ΔXとZ軸方向成分ΔZとからなる。一方、ワークステージ面の傾きは、ワークステージ13の移動時のヨーイング(Z軸回りの回動),ピッチング(X軸回りの回動),ローリング(Y軸回りの回動)等により発生するものであり、ヨーイングではワークステージ面が水平のまま左右いずれかに首振りしてY軸に対し角度θだけずれ、ピッチングではワークステージ面が進行方向の前後に所定角度傾斜し、ローリングではワークステージ面が水平に対し左右に所定角度傾斜する。これらの誤差は、例えば直動軸受案内装置であるリニアガイドの精度等に起因して発生する。
送り誤差のうち、ヨーイングと真直度のX軸方向成分ΔXとは、送り誤差検出手段14により知ることができる。すなわち、Y軸方向の二台のレーザ干渉計14d、14dの計測値の差からヨーイングを検出でき、その結果とX方向のレーザ干渉計14cにより真直度を求めることができる。また、Y軸方向位置の誤差は、Y軸方向の二台のレーザ干渉計14d、14dの平均値で求めることができる。その他、真直度のZ軸方向成分ΔZ,ピッチング,ローリングは三台のギャップセンサ25により知ることができる。
この実施の形態では、Y軸方向をX軸方向のレ−ザ干渉計14c用のミラー14aの反射面に平行な方向としてY軸方向の真直度の基準をミラー14aによって定めている。そして、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマーク(不図示)とを整合させた状態のときに、マスクMのマスクパターンPの向きがY軸方向、換言すればミラー14aの反射面に平行な方向に対し傾きがない状態となるように設定されている。このため、2ヵ所のマスク側アライメントマークの中心同士を結ぶ線と、Y軸方向と一致させるべき方向とがなす角度が、2ヵ所のワーク側アライメントマークの中心同士を結ぶ線と、ミラー14aの反射面とのなす角度と等しくなるようにしている。
本実施の形態では、X軸方向のレーザ干渉計14c用のミラー14aの反射面を、ワークステージ13上の二か所のワーク側アライメントマークAの中心同士を結んだ線と厳密に直交するように設定し、二か所のマスク側アライメントマークの中心同士を結んだ線とマスクパターンPの向きとの関係も同様とした。そして、ワーク側アライメントマークAを基準にしてマスクMとのアライメントを行い、一回目のステップ露光が行われる。
なお、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマークとの整合については、アライメントカメラ26によって高精度に且つ容易に行えるようにしている。アライメントカメラ26は、マスクステージ11の下面に保持されているマスクMの表面のマスクマーク(不図示)をマスク裏面側から光学的に検出するものであり、ピント調整機構によりマスクMに対して接近離間移動してピント調整がなされるようになっている。
CPU7は、負圧ポンプP−の制御のみならず、露光制御シャッター42gの開制御、ワークステージ13の送り制御、レーザ干渉計14c,14dの検出値に基づく補正量の演算、マスク位置調整装置24の駆動制御、アライメント調整時の補正量の演算、Z軸送り台11の駆動制御、ワーク自動供給装置(図示せず)の駆動制御等、分割逐次近接露光装置に組み込まれた殆どのアクチュエータの駆動及び所定の演算処理をマイクロコンピュータやシーケンサ等を用いたシーケンス制御を基本として実行するようになっている。
次に、露光装置の動作を説明する。例えば、カラーフィルタ形大型液晶ディスプレイ用のRGBカラーフィルタに所定のパターンを形成する場合、ガラス基板上に先ず各画素間を仕切るブラックマトリックスのパターンをレジスト塗布した後に酸素遮断膜を塗布し、次いで、露光、現像の各工程を経る。このようにブラックマトリックスのパターンが形成された基板上に、R(赤),G(緑),B(青)の三原色の個々のパターンを各色毎にブラックマトリックスのパターン形成と同様の工程を繰り返しながら形成していく。ここでは、基板上に最初に形成するブラックマトリックスのパターンを「一層目」、一層目の上に形成する三原色のいずれかのパターンを「二層目」、次に形成する三原色の他のいずれかのパターンを「三層目」、更にその次に形成する三原色の残りのパターンを「四層目」という。
ここでは、大型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタのガラス基板の上に一層目のブラックマトリックスのパターンを2分割逐次近接露光により形成する場合を例に採る。分割逐次近接露光装置のマスクステージ1の下面には、一層目のパターンが描かれたマスクMが予め真空吸着により装着されている。また、ワークステージ13は、Y軸方向の前進限近傍(1ステップ目位置近傍であり、基板の搬入・搬出を行う位置)に位置し且つZ軸方向の最下限迄下降している。また、1枚の基板の処理が終わると次々に別の基板の処理を繰り返す場合を想定しており、すでに何枚かの処理を終わっているものとする。この場合、負圧ポンプP−から排気され、光学系チャンバ5内は、マスクMがたわまない程度の所定の圧力に設定されている。一方、サーマルチャンバ4及び光源チャンバ6内は大気圧に維持されている。
(1)アライメントのためのギャップ調整
まず、Z軸送り台11を構成するZ軸送り台11の上下粗動装置11aを駆動してワークステージ13を予め設定してある粗動上限目標位置(例えばマスクMの表面から数mm程度の位置)まで急速上昇させる。この粗動時には、ギャップセンサ25によるワークチャック(不図示)の上面(実際にはその上に固定されたガラス製の被検部上面)とマスクMとのスキマ間隔(ギャップ)の計測は行わない。
次に、Z軸送り台11の3台の上下微動装置11cを駆動してそのクサビ作用によりワークステージ13を微動で上昇させ、これにより、ワークステージ13とマスクMとを近接させる。この微動時には、マスク側アライメントマーク(不図示)を有するマスクMの表面と、ワーク側アライメントマークAを有するワークチャックの面との間のギャップをギャップセンサ25により計測し、その計測結果を上下微動装置11cの制御装置に出力し、該制御装置は予め設定してあるアライメント時の目標ギャップ量と一致するように上下微動装置11cを制御してワークステージ13を上昇させる。
このように、Z軸送り台11の上下動の速度を二速に分けて、ワークステージ13の上昇距離の大部分を上下粗動装置11aで高速上昇させるとともに、最終的には上下微動装置11cでワークステージ13を微動且つ高精度で上昇させるようにしているため、分割逐次近接露光におけるギャップ調整作業の高速化と高精度化を同時に達成することができる。
(2)アライメント調整
このようにして、ワークステージ13とマスクMとを近接させた状態においては、基板のステップ方向(Y軸方向)とマスクMとの相対位置及び姿勢が正しく整合していない場合、ワークステージ13に対してマスクパターンPを有するマスクMが傾斜している場合(ワークステージ13の向きとY軸方向の向きとは一致しているとして)には、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマークとは整合せず、ずれてしまう。従って、このまま1ステップ目のマスクパターンPの露光転写を行うと、次ステップ目で同一の基板上に形成される分割パターンPとのずれが生じて、精度の良いブラックマトリックスのパターンが得られない。そこで、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマーク(不図示)との整合作業(アライメント)をアライメントカメラ26を用いて行う。
また、ピントずれを検出するのにギャップセンサ25で実際のマスク下限位置を計測し、その計測値をCPU7に出力して予めマスク下面(マスクマーク面Mm)に設定しておいたピント位置(目標位置)からの相対ピント位置変化量を計算してその分だけピント調整機構を操作してアライメントカメラ26の位置を補正しているので、例えばマスク厚のばらつきによるピントずれを調整してマスクマークに対するベストフォーカスを保証することができる。
なお、ギャップセンサ25からの信号と、センサSからの信号とを予め対応付け、マスクMのたわみを補正できる圧力差が予め求めておけば、かかる圧力差をCPU7に記憶することで、実際の露光時におけるマスクMのたわみを補正するように、負圧ポンプP−の吸引力を変化させる(フィードバック制御する)ことができる。このとき、マスク保持枠22とマスクステージベース21との間にはスキマΔが存在するので、このスキマを介してサーマルチャンバ4から光学系チャンバ5へと空気が侵入するが、負圧ポンプP−の吸引量を調整することで、マスクMの形状を最適に保持できる。
その他、マスクMを保持する保持枠22の変形を監視する監視センサを設けることもできる。特にマスクMは非常に高価なものであるため、その損傷を回避したいが、露光装置の動作中に保持枠22からマスクMが脱落する場合もある。そこで、監視センサを設けることにより、保持枠22の変形が所定量を超えたと判断した場合、装置を停止したりアラームを出すようにすると、マスクMの脱落を未然に回避できる。
マスクのたわみ(又は形状)を測定するセンサとしては、ギャップセンサ25に限らず、種々の光学的センサ、磁気的センサ、機械的センサ(例えばマスクMの固定部の微小変位を測定する)等を用いることができる。なお、マスクMの上面近傍の気圧を検出するセンサを別個に設け、そのセンサの信号をCPU7に入力することで、負圧ポンプP−の吸引力を変化させる(フィードバック制御する)こともできる。
又、スキマΔを介して侵入する空気により、マスクMを冷却することもできる。ただし、基板Wに塗布された物質が昇華して、光学系42のミラー等に付着して汚染することを抑制するために、負圧ポンプP−の排気路は、マスクMと光学系42との間に配置するのが望ましい。
(3)基板の投入、
1ステップ目の露光アライメント終了後、Z軸送り台11により一旦ワークステージ13を必要なだけ下降させる。この状態で、ワークステージ13とマスクステージ11との間隔(例えば60mm程度)を利用して、ワーク自動供給装置(図示せず)により基板をワークステージ13上に投入し、ワークステージ13上のワークチャックに保持する。その後、再度Z軸送り台11により、マスクMの下面と基板上面とのスキマを、露光する際に必要な所定の値となるように調整する。その手順は、ギャップセンサ25により計測されるのがマスクMの下面と基板上面とのギャップである点を除けば、上述と同じ手順である。
ワーク自動供給装置により基板をワークステージ13上に投入した後、レーザ干渉計14c,14dの検出値をCPU7の補正制御部に出力し、該補正制御部で算出された位置決め補正量に基づいてマスク位置調整装置24を制御してマスク保持枠22の位置を調整し、これにより、Z軸送り台11によるワークステージ13を上下動に起因するワークステージ13のXY平面内での位置ずれを補正してマスクMの向きとY軸方向との傾きのない状態に戻す。
次に、光学系42の露光制御用シャッター42gを開制御して1ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板の所定位置に焼き付けて、基板上に第1の分割パターンを得る。
(4)2ステップ目の露光位置へのワークステージ13の移動
続いて、第2の分割パターンのつなぎ露光を行うために、ワークステージ送り機構12の送り駆動装置12cを駆動してワークステージ13を移動させることにより、ワークステージ13をマスクMに対してY方向に1ステップ量だけ送り、基板を2ステップ目の露光位置に配置する。このとき、基板とマスクMとの干渉を避けるため、ワークステージ13を必要な分だけZ軸方向に下降させるようにしてもよい。
(5)ワークステージ13の送り誤差によるアライメント調整
上記のようにワークステージ13をマスクMに対してY方向に1ステップ量だけ送る際には、先にのべた要因による送り誤差が生じるため、そのまま2ステップ目の露光をすると第2の分割パターンがわずかではあるが位置ずれをおこす。例えば、ワークステージ13のステップ送り中にワークステージ13のヨーイングと真直度のエラーにより、正規位置からのズレが生じる。
そこで、基板上に第2の分割パターンを露光転写する前に、基板の送り誤差を送り誤差検出手段14のレーザ干渉計14c,14dで検出してその検出結果をつなぎ露光位置を補正するCPU7の補正制御部に出力し、補正制御部では検出結果に基づいてつなぎ露光のための位置決め補正量を算出し、その算出結果に基づいてマスク位置調整装置24(及び送り時のピッチング補正など、必要に応じてギャップ調整を行うために上下微動装置11c)のX軸方向駆動装置24x及びY軸方向駆動装置14yを制御してマスク保持枠22の位置を調整し、マスクMの基板に対する位置ずれを補正する。なお、Z軸送り台11によるマスクMと基板とのギャップ調整を行った場合は、その後の状態でのヨーイング及び真直度のデータに基づいて調整する。
(6)2ステップ目の露光
その後、光学系42の露光制御用シャッター42gを開制御して2ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板の所定位置に焼き付けて、基板上に位置ずれが修正された第2の分割パターンを得る。その後、ワークステージ13を1ステップ目の位置へ戻し、処理済みの基板を図示しないアンローダにより搬出する。
本実施の形態によれば、圧力制御手段としての負圧ポンプP−により、マスクMの上面に接し光学系42の少なくとも一部を内包した空間を囲う光学系チャンバ5内を吸引することで、その気圧Pmと、マスクMの下面に接するサーマルチャンバ4内の気圧(大気圧Pa)との間に圧力差(Pm<Pa)を与えることができ、かかる圧力差によってマスクMのたわみが補正されるにもかかわらず、光学系42からの光は、透明板等に遮られることなく直接マスクMに到達し、光の利用効率を高めることができる。又、マスクMの上面においては、比較的大きな空間内で気体の流動があるので、マスクMの上面が冷却されやすく、その熱変形を抑えることができる。更に、透明板等を設けていないので、光学系42のレイアウトを比較的自由に設計できる。更に、本実施の形態においては、熱源となる高圧水銀ランプ41は光源チャンバ6内で強制空冷されているが、光源チャンバ6と光学系チャンバ5とは透明板43により仕切られているので、高圧水銀ランプ41から発生した熱がマスクMや基板に伝導しにくくなり、それにより高精度な露光転写を行うことができる。
図10は、第2の実施の形態にかかる露光装置を示す図である。本実施の形態は、図5〜9に示す実施の形態に対して、光学系チャンバ5に負圧ポンプを連結する代わりに、サーマルチャンバ4に給気路4aを介して正圧ポンプP+を接続している。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態によれば、圧力制御手段としての正圧ポンプP+により、マスクMの下面に接するサーマルチャンバ4内を加圧することで、その気圧Ppと、マスクMの上面に接する光学系チャンバ5内の気圧(大気圧Pa)との間に圧力差(Pp>Pa)を与えることができ、かかる圧力差によってマスクMのたわみを補正することができる。
図11は、第3の実施の形態にかかる露光装置を示す図である。本実施の形態は、図5〜9に示す実施の形態に対して、光学系チャンバ5に負圧ポンプP−を連結することに加えて、サーマルチャンバ4に給気路4aを介して正圧ポンプP+を接続している。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態によれば、圧力制御手段としての正圧ポンプP+により、マスクMの下面に接するサーマルチャンバ4内を加圧し、且つ圧力制御手段としての負圧ポンプP−により、マスクMの上面に接する光学系チャンバ5内を減圧することで、サーマルチャンバ4内の気圧Pp’と、光学系チャンバ5内の気圧Pm’との間に圧力差(Pp’>Pa>Pm’、ただしPp’−Pm’=Pa−Pm=Pp−Pa)を与えることができ、かかる圧力差によってマスクMのたわみを補正することができる。又、図5に示す負圧ポンプP−、図10に示す正圧ポンプP+より容量の低いポンプを用いることができる。
図12は、本発明者が行った試験に供試した露光装置をモデル化した試験装置の概略図である。図13は、本発明者が行った試験結果を示す図である。図12において、第1のチャンバである上方チャンバUCと、第2のチャンバである下方チャンバLCとの間にマスクMが配置されている。下方チャンバLCにおいて、ブロワ給気口LOを介して外部のポンプから気体を供給され、且つチャンバスキマ(例えばロボットにより基板の出し入れを行うための開口)LIから大気外へと気体が漏れ出ている。一方、上方チャンバUCにおいて、ブロワ排気口UOを介して外部のポンプに気体を吸引され、且つチャンバスキマUIを介して大気から気体が侵入している。更に、マスクMの周囲に設けた周囲スキマCLを介して、下方チャンバLCから上方チャンバUCへと気体が移動するようになっている。かかる構成によれば、下方チャンバLC内の気圧P+は大気圧より大となり、上方チャンバUC内の気圧P−は大気圧より低くなる。
図12の試験装置において、ブロワ給気口LOに接続された外部のポンプを停止させた状態で、周囲スキマCLに対するチャンバスキマLIの開口面積比を変化させたときにおける、下方チャンバLC内の気圧P+と上方チャンバUC内の気圧P−との差圧の変化を、ブロワ排気口UOに接続されたポンプの能力を変えて図13に示す。図13により、周囲スキマCLの開口Xの面積に対するチャンバスキマLIの開口Yの面積が3倍以上になると、差圧は一定になることがわかる。これを言い換えると、下方チャンバLCから上方チャンバUCに移動する気体の流量をxとし、下方チャンバLCから大気外へと移動する気体の流量をyとしたときに、y/xを3以上にすることで、ブロワ給気口LOの排気量に関わらず差圧を一定にできる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
本発明の比較例を示す図である。 本発明の比較例を示す図である。 本発明の比較例を示す図である。 本発明の原理を示す図である。 第1の実施の形態にかかる露光装置の断面図である。 本実施の形態の露光装置の要部斜視図である。 マスクステージ近傍を拡大して示す図である。 図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。 図8の構成を矢印IX方向に見た図である。 第2の実施の形態にかかる露光装置を示す図である。 第3の実施の形態にかかる露光装置を示す図である。 本発明者らが行った試験に供試した露光装置をモデル化した試験装置の概略図である。 本発明者らが行った試験結果を示す図である。
符号の説明
1 マスクステージ
2 ベース
3 支持柱
4 サーマルチャンバ
4a 給気路
5 光学系チャンバ
5a 排気路
6 光源チャンバ
10 ワークステージ機構
11 マスクステージ
11a 上下粗動装置
11b 軸粗動ステージ
11c 上下微動装置
11d 軸微動ステージ
11e モータ
11f ボールねじ軸
11g ナット
12 ワークステージ送り機構
12a リニアガイド
12b Y軸送り台
12c 駆動装置
12d モータ
12e ボールねじ軸
13 ワークステージ
14 誤差検出手段
14a ミラー
14b ミラー
14c レーザ干渉計
14d レーザ干渉計
14y Y軸方向駆動装置
17a 保持架台
20 マスクステージ機構
21 マスクステージベース
21a 開口
22 マスク保持枠
22a フランジ
22b フランジ
24 マスク位置調整装置
24a ロッド
24c リニアガイド
24d ピン支持機構
24r 案内レール
24s スライダ
24x X軸方向駆動装置
24y Y軸方向駆動装置
25 ギャップセンサ
26 アライメントカメラ
27 移動機構
27b リニアガイド
27c 案内レール
27d 駆動用アクチュエータ
28 マスキングアパーチャ
28a マスキングアパーチャ駆動装置
41 高圧水銀ランプ
42 光学系
42a 凹面鏡
42b, オプチカルインテグレータ
42d 平面ミラー
42f 球面ミラー
42g 露光制御シャッター
42g 露光制御用シャッター
43 透明板
G 定盤
M マスク
P+ 正圧ポンプ
P− 負圧ポンプ
Pa 大気圧

Claims (7)

  1. 露光用の光を照射する光源と、光学系と、パターンを形成したマスクを保持するマスク保持部と、基板を保持する基板保持部とを有し、前記光源からの光を前記光学系を介して前記マスクに照射することにより、前記パターンを前記基板に露光する露光装置において、
    前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバと、
    前記チャンバ内の気圧と、前記マスクの他方の面に接する前記チャンバ外の気圧とに圧力差を与える圧力制御手段とを有し、
    前記圧力制御手段は、前記マスクの重力方向上側の面を、大気圧より低い圧力とすることを特徴とする露光装置。
  2. 前記前記チャンバ内の気圧と、前記チャンバ外の気圧との差圧を測定するセンサを有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記圧力制御手段は、前記チャンバ内の気体を吸引する負圧ポンプを含み、前記負圧ポンプは、前記マスクと前記光学系との間から気体を吸引することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記圧力制御手段は、前記マスクの重力方向下側の面を、大気圧より高い圧力とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の露光装置。
  5. 前記チャンバ内は、前記光源から隔離されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の露光装置。
  6. 前記マスク保持部と前記チャンバとの間には、相対移動が可能となるようにスキマが形成されており、更に前記チャンバ内における前記マスクの近傍に圧力センサを設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の露光装置。
  7. 前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバを第1のチャンバとし、前記マスクの他方の面に接するチャンバを第2のチャンバとしたときに、前記第2のチャンバから前記第1のチャンバに移動する気体が通過する開口の面積をXとし、前記第2のチャンバから大気外へと移動する気体が通過する開口の面積をYとしたときに、Y/Xは3以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の露光装置。
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