JPH10214780A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH10214780A
JPH10214780A JP9028408A JP2840897A JPH10214780A JP H10214780 A JPH10214780 A JP H10214780A JP 9028408 A JP9028408 A JP 9028408A JP 2840897 A JP2840897 A JP 2840897A JP H10214780 A JPH10214780 A JP H10214780A
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mask
deflection
light
exposure apparatus
detecting
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Masahiko Yasuda
雅彦 安田
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Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクに生じたたわみを検出して補正し、マ
スクパターンの投影を良好に行う。 【解決手段】 自重あるいは熱的な膨張など,何らかの
理由によってマスク10がたわむと、マスクたわみ検出
系22によってそのたわみが検出され、検出結果は演算
装置32に出力される。演算装置32では、入力された
マスクたわみ検出系22による検出結果に基づいて、マ
スク10のたわみ量が演算され、更にはマスクたわみ補
正装置38における気圧制御量が算出される。この気圧
制御量は気圧制御装置34に供給され、気圧制御装置3
4によってマスクたわみ補正装置38の気密室40の気
圧がマスク10のたわみを補正するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
や液晶表示素子などの製造工程においてマスク(フォト
マスクやレチクルなど)のパターンを基板(ウエハやガ
ラスプレートなど)に露光する投影露光装置にかかり、
更に具体的には、そのマスク(もしくはレチクル)に生
ずるたわみに関するものである。
【0002】
【背景技術と発明が解決しようとする課題】従来の投影
露光装置では、マスクを保持する台であるマスクホルダ
によってマスク周辺部が下から支持されている。図7
(A)にはその様子が示されており、マスク900は、
周辺部がマスクホルダ902によって支持されている。
マスクホルダ902とマスク900との接触面には、吸
引用の孔もしくは溝904が設けられており、これを真
空源によって吸引することで、マスク900が支持され
る構成となっている。
【0003】しかしながら、このようなマスク保持手法
では、同図(A)に示すようにマスク900が自重でた
わみ、マスク900上に形成されているパタ−ンの横ず
れや像面の湾曲などが生じるという不都合がある。更
に、露光時には露光光がマスク900に照射されるが、
このとき照射熱によってマスク900の温度が上昇し、
この照射熱によってマスク900が膨張する。ところ
が、マスク900の周縁がマスクホルダ902に固定さ
れているため、同図(B)に示すようにマスク900に
更に歪みが生じる。その結果、マスク900のパタ−ン
にも歪みが生じ、パターンの投影像のディスト−ション
が変化したり、像面の湾曲が更に悪化してパターン面内
における焦点深度が低下するという不都合がある。特に
最近ではパターンが微細化してきており、わずかなパタ
ーンの変動も問題となっている。
【0004】この発明は、以上の点に着目したもので、
マスクパターンの投影を良好に行うことをその目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、マスク(10,102,172)に形成されたパ
ターンの像を露光対象(20,120)に投影する投影露光装
置において、前記マスクのたわみを検出するたわみ検出
手段(22);前記マスクのたわみを補正するたわみ補正
手段(34,38,50,112,174);前記マスクたわみ検出手段
による検出結果に基づいて前記たわみ補正手段における
たわみ補正量を演算する演算手段(32,56,104);この
演算手段によって演算されたたわみ補正量に応じて前記
たわみ補正手段を制御する制御手段(34,58,118);を
備えたことを特徴とする。
【0006】主要な形態によれば、前記たわみ検出手段
は、前記マスクに斜方向から光を照射する光照射手段
(24,26);この光照射手段によって照射された光の前
記マスクによる反射光を検出し、その受光位置の変化に
対応した検出信号を出力する光検出手段(28,30);を
備えたことを特徴とする。また、前記たわみ補正手段
は、気圧の変動によって前記マスクのたわみを調整す
る,あるいは、圧電素子(50,112,174)の伸縮によって
前記マスクのたわみを調整することを特徴とする。
【0007】本発明によれば、自重や熱変形などによっ
て生じたマスクのたわみが、例えば斜入射検出系などに
よって検出される。そして、この検出結果に基づいてた
わみ補正量が演算され、たわみが補正される。たわみが
補正されることにより、パターン像の湾曲などが抑制さ
れ、マスクパタ−ンの正確で安定した像が得られる。主
要な態様によれば、気圧の変動や圧電素子の伸縮によっ
てマスクのたわみが補正され、投影像の変動が補正され
る。
【0008】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
実施例を参照しながら詳細に説明する。実施例1では気
圧を調整してマスクのたわみが制御されており、実施例
2では圧電素子を利用してマスクのたわみが制御されて
いる。実施例3は、走査型の露光装置に本発明を適用し
たものである。
【0010】
【実施例1】最初に、図1及び図2を参照しながら実施
例1について説明する。図1には、実施例1にかかる投
影露光装置の主要部が示されている。同図において、マ
スク10は、パターン形成面を下にしてマスクホルダ1
2によって真空吸着により保持されている。マスク10
の上方には露光用の光を出力する光源14が設けられて
おり、この光源14とマスク10との間には、照明光学
系16が設けられている。マスク10の露光光透過側に
は投影光学系18を挟んで露光対象であるウエハ20が
配置されている。
【0011】本実施例における投影露光の動作は、一般
的な投影露光装置と同様である。すなわち、光源14か
ら射出された露光光は、照明光学系16によってマスク
10に照射される。そして、マスク10に描写されてい
るパタ−ンの像は、露光光により、投影光学系18を通
じてウエハ20上に投影される。
【0012】ところで、本実施例では、図1に示すよう
に、マスクホルダ12の下側にマスクたわみ検出系22
が設けられている。このマスクたわみ検出系22は、例
えば特開昭60−168112号公報に開示されている
ウエハ20の露光面を投影光学系18の結像面に合わせ
込むための斜入射タイプのフォーカスセンサと同様の構
成,機能を備えており、光照射部と光検出部によって構
成されている。すなわち、光照射部からマスク10のパ
ターン形成面を検出光を照射し、その反射光を光検出部
で検出することにより、マスク10のたわみを検出する
ものである。光照射部は、発光ダイオードなどの光源2
4と、投影レンズ26を主要構成としている。光検出部
は、受光レンズ28と、フォトダイオードなどのディテ
クタ30を主要構成としている。ディテクタ30の検出
信号出力側は、演算装置32に接続されている。
【0013】ここで、図2を参照しながらマスクたわみ
検出系22の動作を説明する。光源24から射出された
光は、投影レンズ26によってマスク10のパタ−ン面
付近で焦点を結ぶ。そして、マスク10のパタ−ン面で
反射された光は、受光レンズ28を通してディテクタ3
0上で再び焦点を結ぶ。この状態で、マスク10のパタ
ーン面が図2(B),(C)に実線で示すように上下に変
動したとすると、ディテクタ30に対する光入射位置も
実線で示すようにそれぞれ変化することとなる。従っ
て、ディテクタ30における光入射位置の変化から、例
えば図2(A)の状態を基準としてマスク10のたわみ
量を検出することができる。
【0014】図1に戻って、演算装置32の出力側には
気圧制御装置34が接続されており、この気圧制御装置
34はパイプ36を介してマスクたわみ補正装置38に
接続されている。マスクたわみ補正装置38は、下面側
がマスク10に密着しており、上面側が露光光に影響を
与えないように平面ガラスで塞がれた密閉箱状の構成と
なっている。すなわち、マスク10との間に気密室40
が形成されており、この気密室40内の気圧を気圧制御
装置34で制御することでマスク10のたわみを制御す
る機能を備えている。気圧制御装置34は、演算装置3
2から入力される気圧制御量に基づいて、気密室40の
気圧を制御する機能を備えている。
【0015】以上のように構成された実施例1の全体的
な作用を説明する。自重あるいは熱的な膨張など,何ら
かの理由によってマスク10がたわむと、マスクたわみ
検出系22によってそのたわみ量が検出される。具体的
な手順を説明すると、まず図2(A)に示すように、マ
スク10にたわみがなく、そのパターン面が投影光学系
18(図1参照)の結像面に合致しているときのディテ
クタ30における光入射位置が基準位置として記憶され
る。すなわち、図2(A)の状態におけるディテクタ3
0の検出信号が演算装置32に入力され、演算装置32
ではこの入力検出信号が基準位置の信号として記憶され
る。
【0016】マスク10が図2(B)又は(C)に示すよ
うに点線から実線のようにたわむと、光源24から出力
された光は、同図に点線から実線で示すように変化す
る。同図(B)はマスク10が下方にたわんだ場合、同
図(C)はマスク10が上方にたわんだ場合である。こ
のようなディテクタ30における入射位置が変化した光
の検出信号は、演算装置32に供給される。演算装置3
2では、この入力検出信号が図2(A)の基準位置の検
出信号と比較され、上述した基準位置に対する相対的な
位置ずれ量,すなわちマスク10のたわみ量が演算され
る。更に演算装置32では、演算したたわみ量に基づい
て、マスク10のたわみを補正するために必要な気圧制
御量が算出される。
【0017】この演算結果は、気圧制御装置34に供給
され、気圧制御装置34によってマスクたわみ補正装置
38の気密室40の気圧がマスク10のたわみを補正す
るように制御される。以上のようなマスク10のたわみ
補正動作は、常時,あるいは適当な頻度で行われ、マス
ク10の自重や熱膨張などによるたわみが補正される。
【0018】このように、実施例1によれば、マスクた
わみ検出系22でマスク10のたわみが検出され、演算
装置32でたわみ量の演算,このたわみ量を補正する気
圧制御量の算出が行われ、更に、気圧制御装置34でマ
スクたわみ補正装置38の気密室40の気圧が制御され
る。このため、マスク10の自重によるたわみに起因す
るパタ−ンの横ずれや像面の湾曲,マスク10の熱的変
形に起因するディスト−ションや像面湾曲などが軽減さ
れて、良好にマスクパターンの投影を行うことが可能と
なる。
【0019】
【実施例2】次に、図3を参照しながら実施例2につい
て説明する。なお、上述した実施例1と対応する構成部
分には同一の符号を用いることとする。実施例1では、
マスクのたわみ補正を気密室を利用して行ったが、この
実施例2では圧電素子を利用してマスクのたわみが補正
される。図3(A)には、実施例2の主要部の側面が示
されており、同図(B)にはマスクの平面が示されてい
る。これらの図において、マスク10の上面の周縁に
は、適当な間隔で圧電素子50A〜50Hが配置されて
いる。これら圧電素子50A〜50Hは、マスク10の
周囲を囲む断面略L字状の固定枠52によって固定され
ている。マスク10の下面の周縁は、マスクホルダ54
のプラテン54A〜54Hによって吸着保持されてい
る。前記固定枠52は、マスクホルダ54に固定されて
いる。
【0020】圧電素子50A〜50Hとプラテン54A
〜54Hは、図3(B)に示すような平面配置となって
おり、圧電素子50A〜50Hがプラテン54A〜54
Hよりも外側となる配置構成となっている。
【0021】上述したマスクたわみ検出系22のディテ
クタ30の出力側は演算装置56に接続されており、こ
の演算装置56の出力側は電圧制御装置58に接続され
ている。そして、この電圧制御装置58の出力側が、固
定枠52を介して各圧電素子50A〜50Hにそれぞれ
接続されている。演算装置56は、ディテクタ30から
入力される検出信号に基づいてマスク10のたわみ量を
演算するとともに、このたわみ量を補正する圧電素子5
0A〜50Hの電圧制御量を算出する機能を備えてい
る。電圧制御装置58は、入力された電圧制御量に基づ
いて、圧電素子50A〜50Hの印加電圧を制御する機
能を備えている。
【0022】次に、本実施例の作用を説明する。実施例
1と同様にして得られたマスクたわみ検出系22による
検出信号は、演算装置56に供給される。演算装置56
では、入力信号からマスクたわみ量が演算され、更にこ
のたわみ量から各圧電素子50A〜50Hの電圧制御量
が算出されて電圧制御装置58に供給される。電圧制御
装置58では、入力された電圧制御量に基づいて各圧電
素子50A〜50Hの印加電圧が制御される。
【0023】図3(C)には、同図(B)の#3−#3線
に沿って矢印方向に見た端面が示されている。マスク1
0は、通常は図2(B)に実線で示すように下方にたわ
む。本実施例によれば、図3(C)に示すように、マス
クホルダ54のプラテン54C,54Hは圧電素子50
C,50Hよりも内側の配置となっている。このため、
圧電素子50C,50Hが伸長するような電圧を印加す
ると、マスク10の端部が矢印FAで示すようにたわむ
ようになる。すると、プラテン54C,54Hによる支
持位置との関係で、マスク10の中央部分は矢印FBで
示すように変位することとなる。すなわち、下方向のマ
スク10のたわみが補正されるようになる。このような
圧電素子50C,50Hに対する印加電圧の制御が、電
圧制御装置58によって行われる。他の圧電素子に対し
ても同様である。
【0024】以上のように、本実施例によれば、マスク
たわみ検出系22でマスク10のたわみが検出され、演
算装置56でたわみ量の演算,このたわみ量を補正する
電圧制御量の算出が行われ、更に、電圧制御装置58で
圧電素子50A〜50Hの印加電圧が制御されて、実施
例1と同様の効果を得ることができる。
【0025】
【実施例3】次に、図4及び図5を参照しながら実施例
3について説明する。以下の実施例は、例えば特開平4
−196513号公報に開示されている走査型の露光装
置に対する例で、液晶表示素子などの製造に用いられ
る。照明光学系(図示せず)から出力されたスリット状
の光束100は、矢印FDで示すようにマスク102に
入射するようになっている。このマスク102の下側側
方には、上述したマスクたわみ検出系22が設けられて
おり、そのディテクタ30の出力側は演算装置104に
接続されている。
【0026】マスク102の光透過側には投影光学系1
06が設けられている。この投影光学系106には、図
5に主要部を分解して示すように、適当なレンズエレメ
ント108,110間に、外周に沿って当間隔に圧電素
子112A〜112Cが設けられている。すなわち、圧
電素子112A〜112Cが伸縮することによって、レ
ンズエレメント108,110の間隔が制御できるよう
になっている。また、圧電素子112A〜112Cによ
る3点支持の構成となっているため、レンズエレメント
108を投影光学系106の光軸に垂直な面に対して傾
けることもできる。これらの動作により、マスク102
のたわみに起因する投影像の変動,例えば投影倍率やデ
ィストーションなどが補正されるようになっている。
【0027】これら圧電素子112A〜112Cに対す
る印加電圧の制御は、電圧制御装置118によって行わ
れるようになっており、上述した演算装置104の出力
側が電圧制御装置118に接続されている。投影光学系
106の光透過側にはガラスプレート120が配置され
ている。マスク102とガラスプレート120は、投影
倍率を考慮した速度で反対方向に同期走査される。例え
ば、マスク102が矢印FE方向に移動するときは、ガ
ラスプレート120は矢印FF方向に移動する。
【0028】以上のように構成された実施例3の作用を
説明する。よく知られているように、走査型の露光装置
の場合、マスク102及びガラスプレート120が投影
光学系106に対して同期走査され、マスクパターンの
像が逐次ガラスプレート側に投影される。本実施例で
は、矢印FE方向にマスク102が移動するとともに、
ガラスプレート120が矢印FF方向に投影倍率を考慮
した速度で同期移動する。すると、スリット状の光束1
00がマスク102を相対的に走査し、これによってマ
スクパターン像がガラスプレート120上に逐次投影さ
れる。
【0029】この場合において、マスク102にたわみ
が生ずると、これが上述した実施例と同様にマスクたわ
み検出系22で検出され、そのたわみ量が演算装置10
4で演算される。演算装置104では、更に、たわみ量
の演算結果を利用して、マスク102のたわみによる投
影像の変動が求められ、この投影像の変動を補正するた
めに必要な圧電素子の電圧制御量が算出される。この電
圧制御量は電圧制御装置118に供給され、更には投影
光学系106の圧電素子112A〜112Cに対する印
加電圧が制御される。このような投影光学系106のレ
ンズエレメントの制御により、レンズエレメント10
8,110の位置関係が変動し、ひいてはマスクたわみ
に起因する投影像の変動が修正されることとなる。
【0030】
【実施例4】次に、図6を参照しながら実施例4につい
て説明する。この実施例も走査型の露光装置の例であ
る。照明光学系(図示せず)から出力されたスリット状
の光束170は、マスク172を移動することによっ
て、矢印FPで示すようにx方向に相対的にマスク17
2を走査する。マスク172の走査と同期してガラスプ
レート(図示せず)を移動することで、マスク172の
パターンがガラスプレート上に逐次投影される。
【0031】ところで、マスク172は、矢印FQ,F
Rで示すようにz方向に自重などによってたわむ。従っ
て、理想的には矢印FQ,FRの両方についてマスク1
72のたわみを補正する。しかし、上述したように、光
束170は、走査方向であるx方向には幅が狭く、直交
するy方向には幅が広い。このような光束170の照射
範囲に着目すれば、矢印FQで示すたわみについてはフ
ォーカスもしくはレベリングの制御を行うことで対応
し、矢印FRで示すたわみのみを補正することで、実用
上良好なパターン投影を行うことが可能となる。
【0032】そこで本実施例では、圧電素子174A〜
174Fが、矢印FRで示すたわみを補正できる位置,
すなわちマスク172における光束170の移動方向の
端部にそれぞれ配置されている。マスク172のたわみ
の検出と補正の手法は、前記実施例2と同様である。例
えば、光束170が圧電素子174C,174Dの近傍
に位置するときは、それらの圧電素子によってたわみを
補正するという具合である。これにより、マスク172
が矢印FSで示すように補正変形し、これが矢印FRで
示すたわみとキャンセルすることとなる。
【0033】
【他の実施例】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例1では、マスクのたわみ補正に気体を
利用したが、液体を用いることを妨げるものではない。
しかし、マスクの取り付けや流体の外部漏れなどの点を
考慮すると、気体の方が好ましい。
【0034】(2)前記実施例では、いずれか一点でマ
スクのたわみを検出したが、複数の点で検出して平均や
最小二乗法により最適なたわみ補正量を演算するように
してもよい。複数の点でたわみを検出する手法として
は、上述したマスクたわみ検出系を複数設けるようにし
てもよいが、例えば一つの光源から出力された光から回
折格子を利用して複数のビームを得るようにすれば、構
成を簡略化できる。
【0035】(3)前記実施例2,3,4において、複
数の点でマスクのたわみを検出し、これらの検出結果に
対応して電圧制御量を圧電素子毎に独立して設定すれ
ば、非対称にマスクがたわんだような場合にも良好にそ
の補正を行うことが可能となる。
【0036】(4)前記実施例では圧電素子をアクチュ
エータとして使用したが、アクチュエータとしては他に
電歪素子,磁歪素子など各種のものが知られており、何
れを用いるようにしてもよい。また、アクチュエータの
数も、必要に応じて適宜増減してよい。
【0037】(5)前記実施例を組み合わせてもよい。
例えば、実施例3の投影光学系側でたわみ補正を行う手
法を、実施例1,2に示した通常のウエハ用露光装置に
適用してもよい。
【0038】(6)実施例3において、マスクたわみの
検出点を、マスクの走査方向に関して光束100の照射
領域の両側に設定し、マスクの走査方向に対して光束1
00の照射領域の手前でマスクのたわみ量を検出するよ
うにすれば、光束100の照明領域内のマスクのたわみ
量に応じた、マスクパターン投影像の補正をリアルタイ
ムに行うことも可能である。
【0039】なお、上記実施例は、マスクのパターンを
ガラスプレート上に転写する液晶表示素子用の露光装置
において説明したが、マスクのパターンをウエハ上に転
写する半導体素子製造用の露光装置にも適用できること
はいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスクのたわみを検出してマスクのたわみもしくは投影
像を補正することとしたので、マスクの自重によるたわ
みによって生じるパタ−ンの横ずれや像面の湾曲,熱的
なマスクの変形によって生じるディスト−ションや像面
湾曲などが低減されて、マスクパターンの投影を良好に
行うことができ、更には正確で安定したマスクパターン
の投影像が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の投影露光装置の主要構成を
示す図である。
【図2】マスクのたわみとマスクたわみ検出系の作用を
示す図である。(A)は基準状態,(B)及び(C)はた
わんだ状態を示す。
【図3】実施例2の主要部を示す図である。(A)は装
置の主要構成,(B)は主要部の平面,(C)は(B)の
#3−#3線に沿って矢印方向に見た端面を示す。
【図4】実施例3の主要部を示す斜視図である。
【図5】実施例3の主要部を示す分解斜視図である。
【図6】実施例4の主要部を示す斜視図である。
【図7】背景技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
10,102,172…マスク 12…マスクホルダ 14…光源 16…照明光学系 18,106…投影光学系 20…ウエハ 22…マスクたわみ検出系 24…光源 26…投影レンズ 28…受光レンズ 30…ディテクタ 32,56,104…演算装置 34…気圧制御装置 36…パイプ 38…マスクたわみ補正装置 40…気密室 50A〜50H,112A〜112C,174A〜17
4F…圧電素子 52…固定枠 54A〜54H…プラテン 58,118…電圧制御装置 100,170…光束 108,110…レンズエレメント 120…ガラスプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 516F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を露光
    対象に投影する投影露光装置において、 前記マスクのたわみを検出するたわみ検出手段と;前記
    マスクのたわみを補正するたわみ補正手段と;前記マス
    クたわみ検出手段による検出結果に基づいて前記たわみ
    補正手段におけるたわみ補正量を演算する演算手段と;
    この演算手段によって演算されたたわみ補正量に応じて
    前記たわみ補正手段を制御する制御手段と;を備えたこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記たわみ検出手段は、 前記マスクに斜方向から光を照射する光照射手段と;こ
    の光照射手段によって照射された光の前記マスクによる
    反射光を検出し、その受光位置の変化に対応した検出信
    号を出力する光検出手段と;を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記たわみ補正手段は、気圧の変動によ
    って前記マスクのたわみを調整することを特徴とする請
    求項1又は2記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記たわみ補正手段は、圧電素子の伸縮
    によって前記マスクのたわみを調整することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して基板上に投影露光する投影露光装置にお
    いて、 前記投影光学系の結像特性を調整する調整手段と;前記
    マスクのたわみ量を検出するたわみ検出手段と;前記た
    わみ検出手段で検出された前記マスクのたわみ量に基づ
    いて前記調整手段を制御する制御手段と;を備えたこと
    を特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記マスクと前記基板とを同期移動する
    ことにより、前記マスクのパターンを前記基板上に走査
    露光することを特徴とする請求項5記載の投影露光装
    置。
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