JP2013179223A - 分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法 - Google Patents

分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板搬送ステージを簡単な構成として露光装置の大型化を抑制して製作コストを抑えると共に、サイズの大きな基板を高速且つ高精度で搬送することができる分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法を提供する。
【解決手段】分割逐次近接露光装置10は、基板搬送ステージ11と、マスクを保持するマスク保持部及び該マスク保持部を駆動するマスク駆動機構を備えるマスクステージと、露光領域Aに位置する基板Wとマスクとのギャップを検出するギャップセンサと、マスク保持部の上方に配置されて基板Wに対してマスクを介して露光用光を照射する照明手段と、を備える。基板搬送ステージ11は、基板Wを保持する基板保持部20と、該基板保持部20をX方向及びY方向に搬送可能な基板搬送機構19と、基板搬送機構19によって搬送される基板Wを支持する基板支持ユニット16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法に関し、より詳細には、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを露光転写するのに好適な分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイは、基板より小さいサイズのマスクを用い、マスクに対して基板をステップ移動させる毎に、パターン露光用の光をマスク側から照射してマスクパターンを基板上に露光転写して製作される。近年、フラットパネルディスプレイ用基板は、例えば、一辺が3m以上にもなる矩形の大型基板が使用される傾向がある。これに伴い、露光装置、特に基板搬送装置が大型化することで重量が増大し、製作コストが嵩むと共に、基板を高速且つ高精度で搬送し難くなる問題があった。
このような問題に対処するため、基板保持枠に吸着保持された基板を、エア浮上ユニットを用いて非接触で浮上支持させ、該基板保持枠を駆動ユニットによって水平面に沿って移動させて搬送するようにした装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−44712号公報
一般的に、近接露光装置において、露光パターンの露光精度は、露光時におけるマスクと基板とのギャップの大きさに依存することが知られており、高精度で露光するためには、このギャップを狭くすることが求められている。しかしながら、特許文献1によると、基板を吸着保持する基板保持枠が、基板の上下面から突出した状態で基板の周囲に配置されているので、マスクと基板とを接近させてギャップを狭くし難い問題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板搬送ステージを簡単な構成として露光装置の大型化を抑制して製作コストを抑えると共に、サイズの大きな基板を高速且つ高精度で搬送することができる分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 基板を水平面上の互いに直交するX方向及びY方向に搬送する基板搬送ステージと、
マスクを保持するマスク保持部と、該マスク保持部を前記X方向、前記Y方向、前記XY方向に直交するZ軸回りのθ方向に駆動可能、及びチルト駆動可能なマスク駆動機構とを備えるマスクステージと、
前記マスク保持部の上方に配置され、前記基板に対して前記マスクを介して露光用光を照射する照明手段と、
露光領域に位置する前記基板と前記マスクとのギャップを検出するギャップ検出系と、
を備える分割逐次近接露光装置であって、
前記基板搬送ステージは、
前記基板の下面を吸着保持する基板保持部と、
該基板保持部を前記X方向に搬送するためのX方向送り機構と、前記基板保持部を前記Y方向に移動可能なY方向送り機構と、を備える基板搬送機構と、
前記基板搬送機構によって搬送される前記基板を支持する基板支持ユニットと、
を備え、
前記マスク駆動機構により、前記ギャップ検出系によって検出された前記ギャップに基づいて前記マスク保持部をチルト駆動して前記基板とマスクとの相対的な傾きを補正して、前記マスクと前記基板とを所定の露光ギャップで近接して対向配置した状態で、前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写することを特徴とする分割逐次近接露光装置。
(2) 前記基板支持ユニットは、前記マスクの露光領域と同程度以上基板サイズ未満の大きさを有して前記露光領域の直下に配置され、前記基板をエア又は複数のコロで支持する精密基板支持ユニットをさらに備えることを特徴とする(1)に記載の分割逐次近接露光装置。
(3) 前記基板支持ユニットは、前記X方向において、前記露光領域の両側に配置される第1載置領域と第2載置領域に亙って形成され、
前記基板搬送機構は、前記第1載置領域と前記露光領域との間を移動可能な第1基板搬送機構と、前記第2載置領域と前記露光領域との間を移動可能な第2基板搬送機構と、を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の分割逐次近接露光装置。
(4) 前記基板保持部は、端面から10〜20mmの前記基板の端部下面を吸着保持することを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の分割逐次近接露光装置。
(5) 前記マスク駆動機構は、
前記マスク保持部を前記X方向及び前記Z方向に駆動可能な第1駆動部と、該マスク保持部を前記Y方向に案内可能な第1の案内部と、を有する一対の第1駆動機構と、
前記マスク保持部を前記Y方向及び前記Z方向に駆動可能な第2駆動部と、該マスク保持部を前記X方向に案内可能な第2の案内部と、を有する第2駆動機構と、
を有し、
前記第1駆動部によって前記マスク保持部を前記X方向又は前記θ方向に駆動した時、前記第2の案内部によって前記マスク保持部の移動量を吸収し、
前記第2駆動部によって前記マスク保持部を前記Y方向に駆動した時、前記第1の案内部によって前記マスク保持部の移動量を吸収し、
前記第1及び第2駆動部の少なくとも一つによって前記マスク保持部をチルト駆動した時、前記第1及び第2の案内部の少なくとも一つによって前記マスク保持部のチルトによる前記第1及び第2駆動機構間の上面視におけるスパン変化量を吸収することを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の分割逐次露光装置。
(6) マスク保持部は、
前記マスクを下面に真空吸着して保持するマスクホルダと、
前記マスクホルダの上面側に保持されるカバーガラスと、
少なくとも前記マスクホルダ、前記マスク、及び前記カバーガラスによって画成される空間内の空気を吸引して該空間内を減圧させる吸引機構と、
を備えることを特徴とする(1)から(5)のいずれかに記載の分割逐次近接露光装置。
(7) 前記基板搬送機構は、前記基板をエア又は複数のコロで支持する支持構造を備えることを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載の分割逐次近接露光装置。
(8) (1)に記載の分割逐次近接露光装置を用いた分割逐次近接露光方法であって、
前記基板の下面を前記基板保持部で吸着保持し、前記基板を前記基板支持ユニットにより支持した状態で、前記基板搬送機構で前記露光領域に搬送する工程と、
前記ギャップ検出系によって検出された前記ギャップに基づいて、前記マスク駆動機構で前記マスク保持部をチルト駆動して前記基板と前記マスクとの相対的な傾きを補正する工程と、
前記マスクと前記基板とを近接して所定の露光ギャップで対向配置した状態で、前記照明手段からの露光用光を前記マスクを介して前記基板に照射し、前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写する工程と、
前記基板支持ユニットにより支持された前記基板を前記基板搬送機構により次の露光位置にステップ移動させ、前記マスク駆動機構により前記マスク保持部を駆動して前記基板と前記マスクとの相対的な傾きを補正した後、前記照明手段からの露光用光により前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写することを繰り返し行う工程と、
を有することを特徴とする分割逐次近接露光方法。
本発明の分割逐次近接露光装置及び分割逐次近接露光方法によれば、基板搬送ステージは、基板の下面を吸着保持する基板保持部と、該基板保持部をX方向及びY方向に搬送可能な基板搬送機構と、基板搬送機構によって搬送される基板を支持する基板支持ユニットと、を備える。そして、露光領域に位置する基板とマスクとのギャップを検出するギャップ検出系が設けられ、マスク駆動機構により、基板支持ユニットにより支持された基板に対して、ギャップ検出系が検出するギャップに基づいて基板とマスクとの相対的な傾きを補正する。その後、照明手段からの露光用光をマスクを介して基板に照射してマスクのパターンを基板に露光転写する。これにより、基板の大きさに制約されることなく、基板搬送ステージを簡単な機構で構成することができ、露光装置の大型化を抑制して製造コストを抑えると共に、サイズの大きな基板を高速且つ高精度で搬送することができる。また、基板保持部は、基板の下面を吸着保持するので、マスクと基板のギャップを狭くして配置することができ、高精度に露光することができる。
本発明に係る分割逐次近接露光装置の概略構成を示す平面図である。 (a)は図1に示す分割逐次近接露光装置の基板搬送機構の平面図、(b)は基板搬送機構の側面図、(c)は基板搬送機構の正面図である。 基板位置を測定するレーザ干渉計の模式図である。 マスクステージの斜視図である。 図4におけるマスクステージの部分平面図である。 図5におけるVI‐VI断面図である。 図6における第1駆動機構の拡大図である。 図5におけるVIII‐VIII断面図である。 変形例のマスクステージの縦断面図である。 (a)はアライメント検出系及びギャップセンサが取り付けられたセンサキャリアを示す正面図であり、(b)はその側面図である。 負荷機構を備えるマスクホルダの断面図である。
以下、本発明に係る分割逐次近接露光装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
分割逐次近接露光装置10は、基板Wを浮上させて支持すると共に、基板Wを水平面上の所定の方向であるX方向および該所定の方向と直交する方向であるY方向に搬送する基板搬送ステージ11(図1参照)と、マスクMを保持するマスク保持部13及びマスク保持部13を駆動するマスク駆動機構14を備えるマスクステージ12(図4参照)と、マスク保持部13の上方に配置されて基板Wに露光用光を照射する照明手段15(図6参照)と、を主に備える。
図1に示すように、基板搬送ステージ11は、露光領域Aに対してX方向一方側に配置される第1載置領域B1から露光領域Aに対してX方向他方側に配置される第2載置領域B2に亙り、且つ、Y方向において露光領域Aを除いて基板長と同程度に亙って設けられる基板支持ユニット16と、露光領域Aの直下に配置され、露光領域Aより若干大きな精密基板支持ユニット18と、基板保持部20で基板WのY方向一側(図1において下辺)を保持してX方向に搬送可能、且つY方向に移動可能な基板搬送機構19とを備える。基板搬送機構19は、第1載置領域B1と露光領域Aとの間を移動可能な第1基板搬送機構19Aと、第2載置領域B2と露光領域Aとの間を移動可能な第2基板搬送機構19Bと、を備える。
基板支持ユニット16は、フレーム上に設けられた複数の排気エアパッド21を備え、ポンプ(図示せず)やソレノイドバルブ(図示せず)を介して排気エアパッド21からエアを排気することで、基板Wは、基板支持ユニット16上に空気流によって非接触で浮上した状態で保持され、基板Wが抵抗なく搬送可能となる。
精密基板支持ユニット18は、基本的に基板支持ユニット16と同様の構成を有し、複数の吸排気エアパッド21が第1及び第2載置領域B1,B2の吸排気エアパッド21よりも密に配置されている。これにより、空気流によって非接触で浮上支持する基板Wの高さ(Z方向位置)を、第1及び第2載置領域B1,B2よりも精度よく制御可能である。
図2に示すように、基板搬送機構19(19A、19B)は、X方向送り機構23と、X方向送り機構23によってX方向に沿って往復搬送されるX移動基台24と、X移動基台24上に配設されるY方向送り機構25と、Y方向送り機構25によってY方向に沿って往復搬送されるY移動基台26とを備え、Y移動基台26の上方には、基板Wの下面を保持する基板保持部20が設けられている。
X方向送り機構23は、X方向に沿って基台27とX移動基台24との間に配設され、た一対のリニアガイド28と、この一対のリニアガイド28の間に配置されて、X方向に延設されたリニアモータ29とを備える。各リニアガイド28は、ガイドレール30及びスライダ31から構成され、リニアモータ29は、X方向に沿って基台27上に固定された固定子32と、該固定子32に対向配置されてX移動基台24の下面に取り付けられた可動子33とを有する。X移動基台24は、リニアモータ29で駆動され一対のリニアガイド28に沿ってX方向に移動可能に支持されている。なお、リニアモータ29は、公知のボールねじ機構であってもよい。
Y方向送り機構25は、Y方向に沿ってX移動基台24とY移動基台26との間に配設された一対のリニアガイド34と、この一対のリニアガイド34の間に配置されて、Y方向に延設されたリニアモータ35とを備える。各リニアガイド34は、ガイドレール36及びスライダ37から構成され、リニアモータ35は、Y方向に沿ってX移動基台24上に固定された固定子38と、該固定子38に対向配置されてY移動基台26の下面に取り付けられた可動子39とを有する。Y移動基台26は、リニアモータ35で駆動され一対のリニアガイド34に沿ってY方向に移動可能に支持されている。なお、リニアモータ35は、公知のボールねじ機構であってもよい。
X移動基台24の上面には、側面視でコの字型のフレーム40がX方向に並んで設けられており、各フレーム40の上面には、複数の排気エアパッド22が配置されている。また、基板保持部20は、Y移動基台26の上面にX方向に並んで設けられた複数の可動片41と、複数の可動片41の上面に取り付けられた複数の吸着パッド42とが設けられている。また、各可動片41は、フレーム40の上面から上方に延出するように形成され、Y移動基台26のY方向移動に伴って、隣接するフレーム40の間を、排気エアパッド22と干渉しないようにして、吸着パッド42を精密基板ユニット18の端部まで移動させる。
上記したように、基板搬送機構19は、基板支持ユニット16により非接触で支持され、且つ基板保持部20で吸着保持された基板Wを、X方向送り機構23によりX方向に搬送すると共に、Y方向送り機構25によりY方向に搬送して、第1載置領域B1及び第2載置領域B2と露光領域Aとの間を往復搬送する。また、基板搬送機構19は、露光時には基板Wをステップ移動させる。
なお、基板保持部20は、複数の吸着パッド42によって、基板WをY方向の一端、例えば、端面から10〜20mmの端部だけで保持するので、確実に保持できるように、基板Wの幅(X方向長さ)全長に亘って保持するのが望ましい。また、基板Wは、排気エアパッド21,22からの空気流によって浮上した状態で保持されるので、基板Wの搬送抵抗は極めて小さく、搬送時に基板保持部20に作用する負荷も小さい。特に、基板搬送機構19にも、排気エアパッド22を設けたので、図1の第1載置領域B1に仮想線で示したような基板Wにおいて、基板搬送機構19の上方に位置する部分に対しても、浮上支持することができる。なお、基板搬送機構19は、排気エアパッド22からのエアにより浮上支持する支持構造の代わりに、複数のコロによって接触支持するようにしてもよい。
図1及び図3に示すように、分割逐次近接露光装置10は、第1及び第2基板搬送機構19A、19BによってそれぞれX方向及びY方向に搬送される基板Wの位置を測定するための一対のレーザ干渉計50を備える。各レーザ干渉計50は、レーザ発振部52、ビームスプリッタ53及びフォトディテクタ54を備えるレーザヘッド51を有する。基板支持ユニット16の側方には、レーザヘッド51から照射された測長レーザをX測長レーザとY測長レーザとに分離するビームスプリッタ55と、各測長レーザを所定の方向に屈曲させるビームベンダ56とを備える。ビームスプリッタ55、及びビームベンダ56からの各測長レーザは、基板保持部20のX方向に沿う側面、及び搬送される基板WのY方向に沿う側面に向けて照射され、その反射光がX軸測長用及びY軸測長用の干渉部58に返えされ、基板WのX,Y方向の位置、及びヨーイングを測定する。各測長レーザを反射する基板保持部20及び基板Wの側面には、反射光を確実に干渉部58に返すためにターゲットプリズム57を配置するのが好ましい。各測長レーザの経路上には、各ターゲットプリズム57に対向して干渉部58が配置されている。干渉部58は、各測長レーザから参照光を分離するビームスプリッタ59と、分離された参照光をビームスプリッタ59へ反射するリファレンスプリズム60と、反射光と参照光との干渉光の周波数を検知するフォトディテクタ61とを備える。なお、Y軸測長用の干渉部58は、X移動基台24に載置されている。また、X軸測長用の干渉部58は、Y移動基台26に2台載置されてもよく、Y軸方向のヨーイングを測定する。
次に、レーザ干渉計50の作動原理を、図3を参照して説明する。レーザ発振部52で発振した2つの周波数(L1およびL2)のレーザは、ビームスプリッタ53で測長レーザとリファレンスレーザとに分離される。リファレンスレーザは、フォトディテクタ54に入射し、周波数差(L1−L2)がリファレンス信号としてパルスコンバータ67へ出力される。一方、測長レーザは、ビームスプリッタ59において参照光(周波数L2)が分離し、リファレンスプリズム60に向かい、測長レーザ(周波数L1)がターゲットプリズム57に向かう。ターゲットプリズム57は、基板W(基板保持部20)の移動に伴って共に移動するので、反射するレーザの周波数はドップラ効果により△Dだけ変化する(L1±△D)。反射した測長レーザと参照光とは、ビームスプリッタ59において干渉して、フォトディテクタ61に入射し、その周波数差(L1−L2±△D)が干渉信号としてパルスコンバータ67に出力される。パルスコンバータ67は、リファレンス信号(L1−L2)と干渉信号(L1−L2±△D)とを信号処理し、ドップラ効果による周波数信号差(±△D)をカウンタ68にカウントして基板Wの位置を正確に測定する。
次に、マスクステージ12について、図4から図8を参照して説明する。
図4〜図8に示すように、マスクステージ12は、分割逐次近接露光装置10の基台(図示せず)から立設する4本の起立フレーム83(図1参照)に固定された略矩形枠状のフレーム84に配設され、基板搬送ステージ11の上方に位置している。マスクステージ12は、マスクMを保持する略矩形状のマスク保持部13と、マスク保持部13を駆動するマスク駆動機構14とを備える。マスク駆動機構14は、一対の第1駆動機構81A、81B及び第2駆動機構82と、を備える。一対の第1駆動機構81A、81Bは、フレーム84のY方向に沿う一辺84aに、Y方向に離間して固定されており、マスク保持部13のY方向に延びる一辺13aを、該一辺13aの中間位置から等間隔離れた位置でそれぞれ支持している。第2駆動機構82は、フレーム84のY方向に沿う他の一辺84bに固定されており、一対の第1駆動機構81A、81Bが支持するマスク保持部13の一辺13aと対向する一辺13bの中間位置を支持している。
第1及び第2駆動機構81A、81B、82は、下面にマスクMが保持されるマスク保持部13をフレーム84の枠内でX、Y、Z、θ方向に移動自在に保持する。尚、一対の第1駆動機構81A、81Bは、後述するX軸モータ87の取り付け方向が異なる以外は、同一構造を有するので、以下の説明においては、主に第1駆動機構81Aについて説明する。
図7も参照して、第1駆動機構81Aは、マスク保持部13をZ方向に駆動可能な第1のZ軸モータ86及びX方向に駆動可能なX軸モータ87を有する第1駆動部85と、マスク保持部13をY方向に案内する第1の案内部である一対のY方向のリニアガイド88とを備える。第1のZ軸モータ86は、フレーム84の一辺84aに固定されたハウジング89に、回転軸90をZ方向下方に向けて固定されている。回転軸90には、ハウジング89に回転自在に支持されたねじ軸91が連結されており、ねじ軸91に螺合するナット92と共にボールねじ機構を構成する。
ナット92には、Z軸方向のリニアガイド93に案内されてZ方向に移動可能とされた第1のZ軸可動台94が固定されている。これにより、第1のZ軸モータ86が回転すると、第1のZ軸可動台94がZ方向に移動する。
第1のZ軸可動台94の上部からフレーム84の内側(X方向)に向かって張り出して形成された張り出し部94aには、第1の自在継手としての十字継手95の一方のコの字部材96aが固定されている。十字継手95は、両端に設けられた軸支持部が、互いに直交する方向に組み合わされて配置された一対のコの字部材96a、96bと、各軸支持部に回動自在に嵌合する十字軸97とから構成される。これにより、他方のコの字部材96bは、一方のコの字部材96aに対して、XZ面、及びYZ面内で回動自在に連結される。なお、図5では、十字継手95、及び後述する十字継手122等を省略して図示している。
十字継手95の他方のコの字部材96bは、X軸モータ基台98に固定されている。X軸モータ基台98には、X軸モータ87が、第1の傾斜方向、即ち水平面内(XY面)においてX方向に対して所定の角度αだけ傾けられて固定されている(図5参照)。X軸モータ87の回転軸に固定されたねじ軸99にはナット101が螺合し、このナット101は第1の案内板102に固定されている。尚、一対の第1駆動機構81A、81Bの各X軸モータ87は、その軸芯の取付け角度αが一対の第1駆動機構81A,81B間のX方向中心線X(本実施形態では、マスク保持部13の重心Gを通過するX方向中心線)に対して線対称に配置されている。
第1の案内板102の上面と、X軸モータ基台98の下面との間には、ガイドレール103a及びスライダ103bからなる第3の案内部としての一対のリニアガイド103が、ねじ軸99の軸芯と平行に配設されており、第1の案内板102を第1の傾斜方向に案内する。
また、第1の案内板102の下面には、Y方向に延びるガイドレール88a及びスライダ88bからなる第1の案内部としての一対のリニアガイド88が設けられており、一対のスライダ88bに固定された回転台104をY方向に案内する。回転台104には、回転軸104aが取り付けられ、その回転軸104aの周囲に転がり軸受105を配置して、マスク保持部13を水平面内で回動自在に支持する回転支持機構106を構成する。
第2駆動機構82は、マスク保持部13をZ方向に駆動可能な第2のZ軸モータ111及びY方向に駆動可能なY軸モータ112を有する第2駆動部110と、マスク保持部13をX方向に案内する第2の案内部であるX方向のリニアガイド113とを備える。
第2のZ軸モータ111は、フレーム84の一辺84bに固定されたハウジング114に、回転軸115をZ方向下方に向けて固定されている。回転軸115には、ハウジング114に回転自在に支持されたねじ軸118が連結されており、ねじ軸118に螺合するナット117と共にボールねじ機構を構成する。
ナット117には、Z軸方向のリニアガイド119に案内されてZ方向に移動可能とされた第2のZ軸可動台121が固定されている。これにより、第2のZ軸モータ111が回転すると、第2のZ軸可動台121がZ方向に移動する。
第2のZ軸可動台121の上部からフレーム84の内側(X方向)に向かって張り出して形成された張り出し部121aには、第2の自在継手である十字継手122の一方のコの字部材123aが固定されている。十字継手122は、両端に設けられた軸支持部が、互いに直交する方向に組み合わされて配置された一対のコの字部材123a、123bと、各軸支持部に回動自在に嵌合する十字軸124とから構成される。これにより、他方のコの字部材123bは、一方のコの字部材123aに対して、XZ面、及びYZ面内で回動自在に連結される。
十字継手122の他方のコの字部材123bは、Y軸モータ基台125に固定されている。Y軸モータ基台125には、Y軸モータ112が、第2の傾斜方向、即ち水平面内(XY面)においてY方向に対して所定の角度βだけ傾けられて固定されている(図5参照)。Y軸モータ112の回転軸に固定されたねじ軸126にはナット127が螺合し、このナット127は第2の案内板128に固定されている。
第2の案内板128の上面と、Y軸モータ基台125の下面との間には、ガイドレール129a及びスライダ129bからなる第4の案内部としての一対のリニアガイド129が、ねじ軸126の軸芯と平行に配設されており、第2の案内板128を第2の傾斜方向に案内する。
また、第2の案内板128の下面には、X方向に延びるガイドレール113a及びスライダ113bからなる第2の案内部としての一対のリニアガイド113が設けられており、一対のスライダ113bに固定された回転台130をX方向に案内する。回転台130には、回転軸130aが取り付けられ、その回転軸130aの周囲に転がり軸受131を配置して、マスク保持部13を水平面内で回動自在に支持する回転支持機構132を構成する。
上記したように、マスク保持部13は、3つの十字継手95、95、122を介してZ軸可動台94、94、121に支持されているので、一対の第1駆動機構81A、81Bの第1のZ軸モータ86、86、及び第2駆動機構82の第2のZ軸モータ111のいずれかが作動したときに生じるZ軸可動台94、94、121(フレーム84)とマスク保持部13との相対的な傾きが、3つの十字継手95、95、122の回動によって吸収される。
また、マスク保持部13は、一対の第1駆動機構81A、81Bの転がり軸受105、105、及び第2駆動機構82の転がり軸受131を介してZ軸可動台94、94、121に支持されているので、一対の第1駆動機構81A、81BのX軸モータ87、87、及び第2駆動機構82のY軸モータ112のいずれかが作動したときに生じるフレーム84とマスク保持部13との相対的な回転(Z軸周りの回転)θは、3つの転がり軸受105、105、131によって吸収される。
図6及び図8に示すように、マスク保持部13は、マスクホルダ133と、カバーガラス134とを備える。マスクホルダ133の下面には、マスクMのマスクパターンが描かれていない周縁部を吸着するための複数のマスク吸着溝135が開設されており、マスクMは、マスク吸着溝135を介して図示しない真空式吸着装置によりマスクホルダ133の下面に着脱自在に保持される。また、マスクホルダ133の上面には、マスクホルダ133の開口を覆うようにカバーガラス134が載置される。これにより、マスクホルダ133、マスクM、及びカバーガラス134によって外部から閉鎖された空間136が画成される。
マスクホルダ133には、空間136に連通する不図示の吸引路が形成されており、該吸引路を介して空間136が外部に配置された吸引機構(図示せず)に接続されている。この吸引機構は、例えば、ブロア、負圧補助タンク、流量計、流量調整バルブ、及び圧力調整機構などで構成されており、これらを用いて空間136の圧力を所定の圧力に調整して空間136内の圧力を減圧することにより、自重によって下方に撓むマスクMの撓みが補正される。
なお、図11に示すように、マスク保持部13は、マスクホルダ133の下面にマスククランプ機構137を配設してもよく、これにより自重で下方に撓むマスクMの落下を確実に防止することができる。また、マスククランプ機構137は、図11(a)に示すように、マスク保持枠に固定されてもよく、あるいは、図11(b)に示すように、マスクホルダ133に固定されてもよい。
以下、本実施形態のマスクステージ12の各動作について説明する。
(X方向移動)
マスク保持部13のX方向移動は、一対の第1駆動機構81A、81BのX軸モータ87、87を互いに逆方向に同期回転させることにより行われる。図4及び図5に示すように、2つのX軸モータ87、87を回転させ、ねじ軸99に螺合するナット101を介して第1の案内板102をX軸モータ基台98の一対のリニアガイド103でガイドしながら第1の傾斜方向(矢印A方向)に移動させる。
一対のリニアガイド103がX軸に対して角度α傾斜しているので、第1の案内板102の第1の傾斜方向への移動量のY方向成分(第1の案内板102の第1の傾斜方向移動量×sinα)は、第1の案内部88のガイドレール88aとスライダ88bとの相対移動によって吸収される。従って、回転台104、即ちマスク保持部13がY方向に移動することはない。
一方、第1の案内板102の第1の傾斜方向への移動量のX方向成分(第1の案内板102の第1の傾斜方向移動量×cosα)は、第1の案内部88の案内方向(Y方向)と直交しているので、移動量のX方向成分は回転台104を介してマスク保持部13に伝達され、マスク保持部13をX方向に移動させる。このとき、第2駆動機構82の第2の案内部113は、ガイドレール113aとスライダ113bとが相対移動してマスク保持部13のX方向移動を許容する。
上記したように、一対の第1駆動機構81A、81BのX軸モータ87、87を、2つの第1の案内板102、102の第1の傾斜方向への移動量のX方向成分が同じ長さとなるように同期回転させることにより、マスク保持部13が回転(θ方向)することなくX方向に水平移動する。
また、一対のリニアガイド103がX軸に対して角度α傾斜しているので、第1の案内板102の第1の傾斜方向への移動量のcosαがマスク保持部13のX方向移動量となり、これは第1の案内板102の第1の傾斜方向移動量より小さい。即ち、第1の傾斜方向への第1の案内板102の大きな移動量は、マスク保持部13の小さなX方向移動量に変換される。従って、第1の案内板102をX軸に対して角度αだけ傾けた方向に駆動することにより、第1の案内部88が変位縮小機構として作用する。これにより、マスク保持部13のX方向移動を高精度で制御することが可能となる。
(θ方向回転)
マスク保持部13のθ方向回転は、一対の第1駆動機構81A、81BのX軸モータ87、87を異なる回転数で回転させることにより行われる。図5及び図6に示すように、例えば、第1駆動機構81AのX軸モータ87の回転数が、第1駆動機構81BのX軸モータ87の回転数より多く回転すると、第1駆動機構81Aの回転台104のX方向移動量(X1)は、第1駆動機構81Bの回転台104のX方向移動量(X2)より大きくなり、マスク保持部13は反時計方向に回動する。また、第1駆動機構81AのX軸モータ87の回転数が、第1駆動機構81BのX軸モータ87の回転数より少ないと、マスク保持部13は時計方向に回動する。
このとき、フレーム84に固定されている一対の第1駆動機構81A、81B及び第2駆動機構82と、マスク保持部13との相対回転(θ)は、回転台104、104、130とマスク保持部13との接合部に配置されている回転支持機構106,106,132によって吸収される。また、マスク保持部13のθ方向回転によって、マスク保持部13がフレーム84に対してXY方向に相対移動する場合があるが(マスク保持部13がθ方向回転しつつ、XY方向に移動)、このXY方向移動は、第1の案内部88及び第2の案内部113によって吸収される。
(Y方向移動)
マスク保持部13のY方向移動は、第2駆動機構82のY軸モータ112を回転させることにより行われる。図5及び図6に示すように、Y軸モータ112を回転させて、ねじ軸126に螺合するナット127を介して第2の案内板128をY軸モータ基台125の第4の案内部129でガイドしながら第2の傾斜方向(矢印B方向)に移動させる。
第4の案内部129は、Y軸に対して角度β傾斜しているので、第2の案内板128の第2の傾斜方向への移動量のX方向成分(第2の案内板128の第2の傾斜方向移動量×sinβ)は、リニアガイド113のガイドレール113aとスライダ113bとの相対移動によって吸収される。従って、回転台130、即ちマスク保持部13がX方向に移動することはない。
一方、第2の案内板128の第2の傾斜方向への移動量のY方向成分(第2の案内板128の第2の傾斜方向移動量×cosβ)は、第2の案内部113の案内方向(X方向)と直交しているので、回転台130を介してマスク保持部13に伝達され、マスク保持部13をY方向に移動させる。このとき、一対の第1駆動機構81A、81Bの一対のリニアガイド88は、ガイドレール88aとスライダ88bとが相対移動してマスク保持部13のY方向移動を許容する。
また、第4の案内部129がY軸に対して角度β傾斜しているので、第2の案内板128の第2の傾斜方向への移動量のcosβがマスク保持部13のY方向移動量となり、これは第2の案内板128の第2の傾斜方向移動量より小さい。即ち、第2の案内板128の第2の傾斜方向への大きな移動量が、マスク保持部13の小さなY方向移動量に変換される。従って、第2の案内板128をY軸に対して角度βだけ傾けた方向に駆動することにより、第2の案内部113が変位縮小機構として作用する。これにより、マスク保持部13のY方向移動を高精度で制御することが可能となる。
(Z方向移動)
マスク保持部13のZ方向移動は、一対の第1駆動機構81A、81Bの第1のZ軸モータ86、86、及び第2駆動機構82の第2のZ軸モータ111を回転させることにより行われる。図6に示すように、第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111を回転させて、ねじ軸91、91、118に螺合するナット92、92、117を介して第1のZ方向可動台94、94、及び第2のZ方向可動台121をZ方向に移動させる。このZ方向移動は、十字継手95、95、122、第1の案内部としての一対のリニアガイド88、88、及び第2の案内部としての一対のリニアガイド113、回転支持機構106、132を介してマスク保持部13に伝達されてマスク保持部13がZ方向に移動する。
(マスクの作動位置と退避位置間の移動)
第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111の回転数を多く回転させることによって、マスク保持部13はZ方向に大きく移動し、基板Wに近接した作動位置と、基板Wから離間した退避位置との間で移動が可能となる。このとき、第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111を同期回転させることによって、マスク保持部13を水平状態に維持した状態でZ方向に大きく移動させることができ、マスクMの交換などのメンテナンス作業が容易となる。
(マスクと基板のギャップ調整)
マスクMと基板Wのギャップ調整は、第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111を微小回転させることにより行われる。即ち、基板WとマスクMが既に平行状態にあるときには、第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111を同期させながら僅かに回転させることによって、マスク保持部13を水平状態に維持した状態で基板Wに接近、または離間させて所定のギャップとなるようにギャップ調整を行う。尚、マスクMと基板W間のギャップは、後述のギャップセンサ143によって測定され、この測定値に基づいて第1のZ軸モータ86、86、及び第2のZ軸モータ111の回転が制御される。
基板WとマスクMが平行でない場合、第1のZ軸モータ86、86と第2のZ軸モータ111の内、任意のモータを他のモータより多く、または少なく回転させることにより、マスク保持部13の傾きを基板Wと平行となるように調整する(チルト補正)。このとき、XZ及びYZ面内におけるマスク保持部13のフレーム84に対する傾きは、3つの十字継手95、95、122の自由な回動によって許容される。
また、フレーム84に対するマスク保持部13の傾き(XZ及びYZ面内)が変わると、第1及び第2駆動機構81A,81B,82間の上面視におけるスパン変化量が変化する。例えば、第1のZ軸モータ86、86によるZ方向移動量に対して、第2のZ軸モータ111によるZ方向移動量(図6において上方移動)が多い場合、図6に示すように、マスク保持部13は、XZ平面内で一対の第1駆動機構81A、81B側(厳密には十字継手95の十字軸97の軸芯)を中心として回動し、角度γだけ傾斜する。このときの第1駆動機構81A,81Bと第2駆動機構82との間の上面視におけるスパンは、第1駆動機構81A,81Bと第2駆動機構82との間の長さをCとすると、C×cosγと短くなる。マスク保持部13が傾斜する前後での第1駆動機構81A,81Bと第2駆動機構82との間のスパン変化量(C(1−cosγ))は、第2の案内部としてのリニアガイド113のガイドレール113aとスライダ113bがX方向に相対移動することにより吸収される。
同様に、マスク保持部13がYZ平面内で水平状態から角度γ傾斜したとき(図8参照)、例えば、第1駆動機構81A,81B間の上面視におけるスパンは、第1駆動機構81A,81B間の長さをDとすると、D×cosγと短くなる。このチルトによるマスク保持部13の第1駆動機構81A,81B間のスパン変化量(D(1−cosγ))は、各第1の案内部としてのリニアガイド88のガイドレール88aとスライダ88bがY方向に相対移動することにより吸収される。
上記したように、本実施形態のマスクステージ12によれば、X、Y、Z、およびθ方向駆動が統合された機構である一対の第1駆動機構81A、81B、及び第2駆動機構82を用いることによって、マスク保持部13をX、Y及びθ駆動した際のマスク保持部13の移動量、並びにチルト駆動した際の各駆動機構81A,81B,82間の上面視におけるスパン変化量を第1及び第2案内部としてのリニアガイド88,113によって吸収することができる。これにより、マスク保持部13の駆動機構81A,81B,82を小型化すると共に、軽量化して、応答性を向上させることができる。
なお、図9は、変形例のマスク保持機構の図6相当の断面図である。この変形例では、各張り出し部94a,121aは、Z軸可動台94、121の下部からフレーム84の内側(X方向)に向かって張り出して形成されている。そして、張り出し部94a,121a上には、下方から順に十字継手95、122、X軸モータ基台98及びY軸モータ基台125、第3及び第4の案内部としてのリニアガイド103、129、第1及び第2の案内板102、128、第1及び第2の案内部としてのリニアガイド88、113、回転台104、130が配置され、マスク保持部13を下方から支持している。これにより、図6に示す配置例と比較して、マスクステージ12の高さ方向寸法を小さくしてコンパクトにすることができる。
また、図4及び図10に示すように、フレーム84の対向する二辺84c,84dの上方には、一対のキャリア用フレーム141が取り付けられており、一対のキャリア用フレーム141には、アライメント検出系142及びギャップセンサ(ギャップ検出系)143をそれぞれ備えた複数(本実施形態では、4つ)のセンサキャリア144が検出系駆動機構145によって駆動可能に配置されている。なお、図4では、1つのセンサキャリア144に設けられたアライメント検出系142及びギャップセンサ143のみを示し、残りのセンサキャリア144に取り付けられたアライメント検出系142及びギャップセンサ143の図示を省略している。
検出系駆動機構145は、センサキャリア144をY方向に駆動可能なキャリア駆動モータ146と、モータ146によって回転するねじ軸147及びねじ軸147に螺合するナット148を備えたボールねじ機構149と、該ボールねじ機構149の両側でセンサキャリア144をY方向に案内する一対のリニアガイド150とを備える。
アライメント検出系142は、CCDカメラ、対物レンズ、ミラー、照射手段等を備えて構成されており、CCDカメラでマスク側のアライメントマークと基板側のアライメントマークとを撮像する。また、ギャップセンサ143は、図示しないレーザ発光部とレーザ受光部とを備え、マスクMの下面及び基板Wの上面で反射したレーザ光をレーザ受光部を構成するラインセンサで検出する。
従って、アライメント検出系142及びギャップセンサ143は、センサキャリア144によって矩形状のマスクMの四隅近傍にて、アライメント検出系142がマスク側のアライメントマークが視認できる位置に、及び、ギャップセンサ143がマスクMの下面を検出できる位置にそれぞれ進退可能となる。これにより、アライメント検出系142によって、マスクMに形成された対応するアライメントマークと、基板Wのアライメントマークを撮像して検出しながら、マスク駆動機構14を駆動してマスクMと基板Wとのアライメント調整が行われる。また、ギャップセンサ143によって、マスクMと基板Wとのギャップが測定され、該ギャップに基づいてマスク駆動機構14を駆動してギャップ、及び傾き調整が行われる。
照明手段15は、いずれも不図示の紫外線照射用の光源である、例えば高圧水銀ランプと、高圧水銀ランプから照射された光を集光する凹面鏡と、凹面鏡の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータと、光路の向きを変えるための平面ミラー及び球面ミラーと、平面ミラーとオプチカルインテグレータとの間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッターと、を備える従来の照明光学系が使用可能であり、マスク保持部13の上方に配設されている。また、光源としては、大きさに関わりなく、複数であってもよく、高圧水銀ランプの代わりに、LEDが適用されてもよい。
次に、本実施形態の分割逐次近接露光装置10を用いた分割逐次近接露光方法について、説明する。なお、第1、第2基板搬送機構19A、19Bの作動は、作動タイミングが異なるだけで同様に作動するので、以下の説明においては主に第1基板搬送機構19Aについて述べる。
まず、基板搬送ロボットやローラ式搬送装置などの不図示の搬送装置によって第1載置領域B1に搬入される基板Wの端部を第1基板搬送機構19Aの基板保持部20で吸着保持する。これと同時に基板支持ユニット16は、排気エアパッド21,22からの空気流によって基板Wを非接触で浮上支持する。そして、第1基板搬送機構19Aを駆動して浮上支持された基板Wを一定の速度でX方向に搬送し、基板W上の第1ステップで露光すべき露光エリアを露光領域A、即ち、マスクステージ12の直下に位置させる。このとき、基板WのX、Y方向位置は、一対のレーザ干渉計50によって測定される。
露光領域Aに搬送された基板Wは、マスクステージ12のチルト機構により、マスク保持部13に保持されるマスクMと、基板Wの第1ステップ露光エリアとが近接して対向する。
次いで、アライメント検出系142が、マスク側のアライメントマークと基板側のアライメントマークとを撮像し、両アライメントマークのずれ量に基づいてマスク駆動機構14によってマスク保持部13をX、Y方向およびθ方向に駆動してマスクMと基板Wとのアライメント調整を行う。なお、X、Y方向のアライメント調整は、第1基板搬送機構19AのX方向送り機構23及びY方向送り機構25によっても可能である。
なお、2層目以降の露光においては、マスク側のアライメントマークと基板側のアライメントマークとのアライメントを行う。また、1層目の露光の場合は、レーザ干渉部58によって基板Wの位置(X方向、Y方向、ヨーイング)を測定し、マスク駆動機構14で基板WとマスクMの相対的な位置決めを行う。
また、ギャップセンサ143は、マスクMの下面及び基板Wの上面で反射したレーザ光を検出してマスクM、基板W間のギャップを複数位置(本実施形態においてはマスクの四隅近傍の4ヶ所)で測定する。ギャップセンサ143によって検出されたギャップ量に基づいて、マスク駆動機構14でマスク保持部13を駆動し、基板WとマスクMとのギャップを補正(ギャップ調整)すると共に、相対的な傾きを補正(チルト補正)する。なお、アライメント調整、ギャップ調整、及びチルト補正の具体的方法については、既に説明した手順による。
アライメント調整、ギャップ調整、及びチルト補正された基板Wに対して、照明手段15からの露光用光をマスクMを介して照射し、基板W上にマスクMのパターンを露光転写する。次いで、基板搬送機構19Aを駆動し、基板支持ユニット16及び精密支持ユニット18によって浮上支持された基板Wをステップ移動させて、第2ステップで露光すべき露光エリアをマスクMの直下に位置させ、マスク駆動機構14を駆動してアライメント調整、ギャップ調整、及びチルト補正した後、照明手段15により基板W上にマスクMのパターンを露光転写することを、所定回数繰り返し行って1枚目の基板W上に複数のパターンを作成する。
このような露光領域Aでの露光処理と同時に、第2載置領域B2では、露光済みの基板Wが不図示の基板搬送ロボットなどの搬送装置によって搬出されたり、搬入される基板Wが第2基板搬送機構19Bの基板保持部20で吸着保持される。
露光処理が終了した基板Wは、基板搬送機構19Aにより露光領域Aから第1載置領域B1に搬送される。これと同時に第2載置領域B2の基板Wが、基板支持ユニット16からの空気流で非接触で浮上支持されながら、露光領域Aに搬送される。次いで、上記と同様の処理を行って基板Wに複数のパターンを作成して基板Wの露光処理を終了する。以後、第1載置領域B1及び第2載置領域B2に交互に搬入される基板Wに対して同様の露光処理を行う。
以上説明したように、本実施形態の分割逐次近接露光装置10によれば、基板搬送ステージ11は、基板Wの下面を吸着保持する基板保持部20と、該基板保持部20をX方向及びY方向に搬送可能な基板搬送機構19と、基板搬送機構19によって搬送される基板Wを支持する基板支持ユニット16と、を備える。そして、露光領域Aに位置する基板WとマスクMとのギャップを検出するギャップセンサ143が設けられ、マスク駆動機構14により、基板支持ユニット16により支持された基板Wに対して、ギャップセンサ143が検出するギャップに基づいて基板WとマスクMとの相対的な傾きを補正する。その後、照明手段15からの露光用光をマスクMを介して基板Wに照射してマスクMのパターンを露光転写する。これにより、基板Wの大きさに制約されることなく、基板搬送ステージ11を簡単な機構で構成することができ、露光装置10の大型化を抑制しつつ、サイズの大きな基板Wを高速且つ高精度で搬送することができる。また、基板保持部20は、基板Wの下面を吸着保持するので、マスクMと基板Wのギャップを狭くして配置することができ、高精度に露光することができる。
また、基板支持ユニット16は、露光領域Aと同程度の大きさを有して露光領域Aの直下に配置され、基板Wをエア又は複数のコロで支持する精密基板支持ユニット18をさらに備えるので、露光領域Aに位置する基板Wの高さを精度よく制御することができる。
基板支持ユニット16は、X方向において、露光領域Aの両側に配置される第1載置領域B1と第2載置領域B2に亙って形成され、基板搬送機構19は、第1載置領域B1と露光領域Aとの間を移動可能な第1基板搬送機構19Aと、第2載置領域B2と露光領域Aとの間を移動可能な第2基板搬送機構19Bと、を有するので、交互に露光処理を行うことで効率的に基板Wの露光処理を行うことができる。
基板保持部20は、端面から10〜20mmの基板Wの端部下面を保持するので、基板搬送機構19の構成を簡素化することができる。またこれによって製作コストを抑制することができる。
また、マスク駆動機構14は、マスク保持部13をX方向及びZ方向に駆動可能な第1駆動部85と、該マスク保持部13をY方向に案内可能な第1の案内部としての一対のY方向のリニアガイド88と、を有する一対の第1駆動機構81A、81Bと、マスク保持部13をY方向及びZ方向に駆動可能な第2駆動部110と、該マスク保持部13をX方向に案内可能な第2の案内部としてのX方向のリニアガイド113と、を有する第2駆動機構82と、を有し、第1駆動部85によってマスク保持部13をX方向又はθ方向に駆動した時、X方向のリニアガイド113によってマスク保持部13の移動量を吸収し、第2駆動部110によってマスク保持部13をY方向に駆動した時、Y方向のリニアガイド88によってマスク保持部13の移動量を吸収し、第1及び第2駆動部85,110の少なくとも一つによってマスク保持部13をチルト駆動した時、X方向及びY方向のリニアガイド88,113の少なくとも一つによってマスク保持部13のチルトによる第1及び第2駆動機構81A,81B,82間の上面視におけるスパン変化量を吸収する。これにより、統合した機構におけるチルト駆動を円滑に行うことができる。
マスク保持部13は、マスクMを下面に真空吸着して保持するマスクホルダ133と、マスクホルダ133の上面側に保持されるカバーガラス134と、マスクホルダ133、マスクM、及びカバーガラス134によって画成される空間136内の空気を吸引して該空間136内を減圧させる吸引機構と、を備えるので、自重によって下方に撓むマスクMの撓みを補正することができ、大型のマスクMを使用する場合においても、高精度での露光転写が可能となる。
また、基板搬送機構19は、基板Wをエア又は複数のコロで支持する支持構造を備えるので、露光時に、搬送方向(X方向)と直交するY方向に基板Wをステップ移動させた際にも、基板搬送機構19の上方で、基板Wを所定の高さで支持することができ、基板搬送機構19の大きさをコンパクトに構成することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、精密基板支持ユニットは、空気流によって基板を所定の高さに支持するとして説明したが、これに限定されず、精密基板支持ユニットに複数の吸引孔を設けて精密基板支持ユニットの上面に基板を吸着保持するようにしてもよい。
また、基板支持ユニットは、空気流によって基板を非接触で浮上支持するとして説明したが、これに限定されず、基板支持ユニットの上面に多数のころを配置し、該ころにより基板を精密に支持することもできる。
10 分割逐次近接露光装置
11 基板搬送ステージ
12 マスクステージ
13 マスク保持部
14 マスク駆動機構
15 照明手段
16 基板支持ユニット
18 精密基板支持ユニット
19 基板搬送機構
19A 第1基板搬送機構
19B 第2基板搬送機構
20 基板保持部
23 X方向送り機構
25 Y方向送り機構
81A,81B 第1駆動機構
82 第2駆動機構
133 マスクホルダ
134 カバーガラス
136 空間
142 アライメント検出系
143 ギャップセンサ(ギャップ検出系)
A 露光領域
B1 第1載置領域
B2 第2載置領域
M マスク
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を水平面上の互いに直交するX方向及びY方向に搬送する基板搬送ステージと、
    マスクを保持するマスク保持部と、該マスク保持部を前記X方向、前記Y方向、前記XY方向に直交するZ軸回りのθ方向に駆動可能、及びチルト駆動可能なマスク駆動機構とを備えるマスクステージと、
    前記マスク保持部の上方に配置され、前記基板に対して前記マスクを介して露光用光を照射する照明手段と、
    露光領域に位置する前記基板と前記マスクとのギャップを検出するギャップ検出系と、
    を備える分割逐次近接露光装置であって、
    前記基板搬送ステージは、
    前記基板の下面を吸着保持する基板保持部と、
    該基板保持部を前記X方向に搬送するためのX方向送り機構と、前記基板保持部を前記Y方向に移動可能なY方向送り機構と、を備える基板搬送機構と、
    前記基板搬送機構によって搬送される前記基板を支持する基板支持ユニットと、
    を備え、
    前記マスク駆動機構により、前記ギャップ検出系によって検出された前記ギャップに基づいて前記マスク保持部をチルト駆動して前記基板とマスクとの相対的な傾きを補正して、前記マスクと前記基板とを所定の露光ギャップで近接して対向配置した状態で、前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写することを特徴とする分割逐次近接露光装置。
  2. 前記基板支持ユニットは、前記マスクの露光領域と同程度以上基板サイズ未満の大きさを有して前記露光領域の直下に配置され、前記基板をエア又は複数のコロで支持する精密基板支持ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の分割逐次近接露光装置。
  3. 前記基板支持ユニットは、前記X方向において、前記露光領域の両側に配置される第1載置領域と第2載置領域に亙って形成され、
    前記基板搬送機構は、前記第1載置領域と前記露光領域との間を移動可能な第1基板搬送機構と、前記第2載置領域と前記露光領域との間を移動可能な第2基板搬送機構と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の分割逐次近接露光装置。
  4. 前記基板保持部は、端面から10〜20mmの前記基板の端部下面を吸着保持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の分割逐次近接露光装置。
  5. 前記マスク駆動機構は、
    前記マスク保持部を前記X方向及び前記Z方向に駆動可能な第1駆動部と、該マスク保持部を前記Y方向に案内可能な第1の案内部と、を有する一対の第1駆動機構と、
    前記マスク保持部を前記Y方向及び前記Z方向に駆動可能な第2駆動部と、該マスク保持部を前記X方向に案内可能な第2の案内部と、を有する第2駆動機構と、
    を有し、
    前記第1駆動部によって前記マスク保持部を前記X方向又は前記θ方向に駆動した時、前記第2の案内部によって前記マスク保持部の移動量を吸収し、
    前記第2駆動部によって前記マスク保持部を前記Y方向に駆動した時、前記第1の案内部によって前記マスク保持部の移動量を吸収し、
    前記第1及び第2駆動部の少なくとも一つによって前記マスク保持部をチルト駆動した時、前記第1及び第2の案内部の少なくとも一つによって前記マスク保持部のチルトによる前記第1及び第2駆動機構間の上面視におけるスパン変化量を吸収することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分割逐次露光装置。
  6. マスク保持部は、
    前記マスクを下面に真空吸着して保持するマスクホルダと、
    前記マスクホルダの上面側に保持されるカバーガラスと、
    少なくとも前記マスクホルダ、前記マスク、及び前記カバーガラスによって画成される空間内の空気を吸引して該空間内を減圧させる吸引機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の分割逐次近接露光装置。
  7. 前記基板搬送機構は、前記基板をエア又は複数のコロで支持する支持構造を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の分割逐次近接露光装置。
  8. 請求項1に記載の分割逐次近接露光装置を用いた分割逐次近接露光方法であって、
    前記基板の下面を前記基板保持部で吸着保持し、前記基板を前記基板支持ユニットにより支持した状態で、前記基板搬送機構で前記露光領域に搬送する工程と、
    前記ギャップ検出系によって検出された前記ギャップに基づいて、前記マスク駆動機構で前記マスク保持部をチルト駆動して前記基板と前記マスクとの相対的な傾きを補正する工程と、
    前記マスクと前記基板とを近接して所定の露光ギャップで対向配置した状態で、前記照明手段からの露光用光を前記マスクを介して前記基板に照射し、前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写する工程と、
    前記基板支持ユニットにより支持された前記基板を前記基板搬送機構により次の露光位置にステップ移動させ、前記マスク駆動機構により前記マスク保持部を駆動して前記基板と前記マスクとの相対的な傾きを補正した後、前記照明手段からの露光用光により前記基板上に前記マスクのパターンを露光転写することを繰り返し行う工程と、
    を有することを特徴とする分割逐次近接露光方法。
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