JP4828637B2 - 配信システム、サーバ装置、および、配信方法 - Google Patents

配信システム、サーバ装置、および、配信方法 Download PDF

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Description

本発明は、配信システム、サーバ装置、端末装置、および、配信方法に関する。
従来、プログラムやコンテンツや設定などのソフトウェアリソースの配信方法としては、サーバ側から送信するプッシュ型方式と、端末側から取り出すプル型方式（ダウンロード型方式）がある。
このうち、ダウンロード型方式の配信方法は、サーバ側で端末側の電源状態を把握することが不要であり、端末側で都合のよいタイミングで取り出せる等の利点がある。この方式は、常に最新の修正プログラム等を適用する場合や、適用が必要かどうか端末側で判断する場合等には好都合である。
ここで、特許文献１は、ネットワークに接続された医療用機器のソフトウェアを最新に保つ方法に関するものであって、サーバが保持するソフトウェアの版数と、機器に実装されているソフトウェアの版数とを比較して、新しいソフトウェアがあればダウンロードすることにより、機器に実装されるソフトウェアを最新に保つ方法が開示されている。
また、特許文献２には、電子機器が有するファームウェアのアップデートを容易に行うことを可能とするために、電子機器からの問い合わせ時や新たなファームウェアが追加された時などの所定のタイミングで、サーバは、保持するファームウェアのバージョンを端末側に通知し、端末は、この通知に基づいて、端末が有するファームウェアより新しいバージョンであることを確認した場合に、サーバからファームウェアをダウンロードしてインストールするシステムについて開示されている。
特開平１１−３０６０００号公報 特開２００３−５９９１号公報
しかしながら、従来のダウンロード型の配信方法においては、サーバ側で公開しているリソースが適用されるか否かは、端末の起動時や端末で更新操作を行った時などのタイミングであり、端末側の動作に依存する、という問題を有していた。すなわち、サーバ側で更新日時を制御したり、配信状況を確認したりすることは困難であり、また、端末の使用時間にダウンロードや適用が行われるため、本来の端末の使用に悪影響を来たすという問題を有していた。
例えば、特許文献１や特許文献２等に記載の従来の配信方法では、ダウンロードするリソースのサイズが大きい場合に、ダウンロードのためにネットワークに負荷がかかり、端末の本来の目的の使用に影響を与えることがある、という問題を生ずる。そのため、業務時間外などの端末本来の目的で使用しない時間帯にダウンロードさせることも考えられるが、このような時間帯は深夜などであることが一般的であり、端末やサーバで手動でダウンロード操作を行わせることは困難である。一方、端末側の電源制御が可能なスケジューラを使用して起動時刻を変更する等により、自動でダウンロード操作を行うことも考えられるが、このスケジューラの設定を全ての端末で行うのは労力を要する、という問題が依然として残る。
また、従来の配信方法では、リソースの配信を行う場合に、特定日時以降になるまでダウンロードさせない方法が採られていたが、この方法では、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが集中してネットワークに負荷がかかり、全ての端末に適用するまでに時間を要するという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、適用のタイミングや配布のタイミング等をサーバ側で制御することができる、配信システム、サーバ装置、端末装置、および、配信方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の配信システムは、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置と、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置と、をネットワークを介して通信可能に接続して構成された配信システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得手段と、上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定手段と、上記適用開始判定手段により上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用手段と、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から、上記配布パッケージの上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、上記取得要求受信手段により上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信する配布パッケージ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、端末装置は、配布パッケージの取得要求をサーバ装置に送信し、サーバ装置から配布パッケージを受信して記憶部に格納し、記憶部に格納した配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定し、適用開始タイミングであると判定した場合に、適用スクリプトを実行することによりリソースの適用を行い、サーバ装置は、端末装置から配布パッケージの取得要求を受信し、取得要求を受信した場合に、記憶された配布パッケージを端末装置に送信するので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明の配信システムは、上記記載の配信システムにおいて、上記端末装置の上記制御部は、配布対象または適用対象となる上記配布パッケージについて問い合わせを行うための問い合わせ情報を、上記サーバ装置に送信する問い合わせ手段、を更に備え、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の上記端末装置のうち、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージの配布対象または適用対象となる上記端末装置を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段、を更に備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象または上記適用対象となる上記配布パッケージについての回答情報を上記端末装置に送信する回答情報送信手段、を更に備え、上記取得要求送信手段は、上記サーバ装置から上記回答情報を受信した場合に、当該回答情報に基づいて上記取得要求を上記サーバ装置に送信すること、を特徴とする。
この発明によれば、更に、端末装置は、配布対象または適用対象となる配布パッケージについて問い合わせを行うための問い合わせ情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、複数の端末装置のうち、配布パッケージの配布対象または適用対象となる端末装置を特定する対象端末情報を記憶し、問い合わせ情報を受信した場合に、記憶された対象端末情報に基づいて、配布対象または適用対象となる配布パッケージについての回答情報を端末装置に送信し、端末装置は、サーバ装置から回答情報を受信した場合に、当該回答情報に基づいて取得要求をサーバ装置に送信するので、複数の端末装置のうち対象となる端末装置を選んで、適切なタイミングでダウンロードや適用等を行わせることができる、という効果を奏する。
また、本発明の配信システムは、上記記載の配信システムにおいて、上記対象端末特定情報記憶手段は、上記配布パッケージの上記適用対象ではない上記端末装置を特定する上記対象端末情報を記憶し、上記回答情報送信手段は、上記問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記適用対象ではない上記配布パッケージについてのキャンセル要求を上記回答情報として送信し、上記端末装置の上記制御部は、上記キャンセル要求を受信した場合に、上記配布パッケージ取得手段により受信され且つ上記リソース適用手段により適用されていない上記配布パッケージを上記記憶部から削除するキャンセル実行手段、を更に備えたことを特徴とする。
この発明によれば、更に、サーバ装置は、配布パッケージの適用対象ではない端末装置を特定する対象端末情報を記憶し、問い合わせ情報を受信した場合に、対象端末情報に基づいて、適用対象ではない配布パッケージについてのキャンセル要求を回答情報として送信し、端末装置は、キャンセル要求を受信した場合に、受信され且つ適用されていない配布パッケージを記憶部から削除するので、適用開始タイミング以前に配布パッケージを適宜ダウンロードさせる一方で、配布パッケージの適用を取りやめる場合には、既にダウンロードされていてもサーバ側からキャンセル要求が可能で、端末側の電源状態によらず適用のキャンセルを行うことができる、という効果を奏する。
また、本発明の配信システムは、上記記載の配信システムにおいて、上記サーバ装置の上記制御部は、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象の上記端末装置に配布通知を送信し、上記適用対象ではない上記端末装置にキャンセル通知を送信する通知送信手段、を更に備え、上記問い合わせ手段は、上記配布通知または上記キャンセル通知を受信した場合に、上記問い合わせ情報を上記サーバ装置に送信すること、を特徴とする。
この発明によれば、更に、サーバ装置は、記憶された対象端末情報に基づいて、配布対象の端末装置に配布通知を送信し、適用対象ではない端末装置にキャンセル通知を送信し、端末装置は、配布通知またはキャンセル通知を受信した場合に、問い合わせ情報をサーバ装置に送信するので、端末側での問い合わせ情報の送信タイミングに拠らず、サーバ側で、端末でのダウンロードタイミングや、ダウンロード済みの配布パッケージの削除を適時制御することができる、という効果を奏する。
また、本発明の配信システムは、上記記載の配信システムにおいて、上記配布パッケージは、当該配布パッケージの名称および版数を更に含んでおり、上記端末装置の上記制御部は、上記配布パッケージの上記名称および上記版数に対応付けて、上記配布パッケージ取得手段による受信結果および／または上記リソース適用手段による適用結果を格納したインベントリ情報を、上記サーバ装置に送信するインベントリ情報送信手段、を更に備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から上記インベントリ情報を受信して上記記憶部に格納するインベントリ情報格納手段、を更に備えたことを特徴とする。
この発明によれば、更に、端末装置は、配布パッケージの名称および版数に対応付けて、受信結果および／または適用結果を格納したインベントリ情報を、サーバ装置に送信し、サーバ装置は、端末装置からインベントリ情報を受信して記憶部に格納するので、サーバ側で、端末での配布パッケージのダウンロード状況や適用状況を確認することができ、ダウンロードまたは適用された配布パッケージの版管理を行うことができる、という効果を奏する。
また、本発明の配信システムは、上記記載の配信システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、ダウンロード可能な時間帯またはダウンロード不可能な時間帯に関するダウンロード時間帯情報を記憶するダウンロード時間帯情報記憶手段、を更に備え、上記配布パッケージは、ダウンロード時間帯制限が有効か否かに関する配信種別情報を更に含み、上記配布パッケージ送信手段または上記回答情報送信手段は、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージに含まれる上記配信種別情報に基づいて上記ダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、上記ダウンロード時間帯情報記憶手段に記憶された上記ダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時が上記ダウンロード不可能な時間帯にある場合に、受信された上記取得要求または上記問い合わせ情報に対して、ダウンロードを許可しないよう制御すること、を特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置は、ダウンロード可能な時間帯またはダウンロード不可能な時間帯に関するダウンロード時間帯情報を更に記憶部に記憶し、配布パッケージは、ダウンロード時間帯制限が有効か否かに関する配信種別情報を更に含み、サーバ装置は、更に、配布パッケージに含まれる配信種別情報に基づいてダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、ダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時がダウンロード不可能な時間帯にある場合に、受信した取得要求または問い合わせ情報に対して、ダウンロードを許可しないよう制御するので、現在日時が、対象の配信種別情報に対してダウンロード可能な時間帯にある場合にのみ、取得要求または問い合わせ情報に対して配布パッケージが取得されるように制御するため、容量が大きくネットワークに影響を及ぼすなど、端末本来の目的の使用に影響を与えるような配布パッケージは、端末本来の目的で使用される時間帯にはダウンロードさせず、そのような配布パッケージを適切な時期にダウンロードするように端末のスケジューラやダウンロードタイミングを変更するための配布パッケージのみをダウンロードさせることによって、端末本来の目的の使用に影響を与えずに配布パッケージを適切なタイミングでダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、端末装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において、上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信された、上記配布パッケージの取得要求を受信する取得要求受信手段と、上記取得要求受信手段により上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングである場合に、上記適用スクリプトを実行させて上記リソースの適用を行わせる配布パッケージ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置は、端末装置から送信された、配布パッケージの取得要求を受信し、取得要求が受信された場合に、記憶された配布パッケージを端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングである場合に、適用スクリプトを実行させてリソースの適用を行わせるので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置において、上記サーバ装置の上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶し、上記制御部は、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から上記取得要求に基づいて送信された上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得手段と、上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定手段と、上記適用開始判定手段により上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、端末装置は、配布パッケージの取得要求をサーバ装置に送信し、サーバ装置から取得要求に基づいて送信された配布パッケージを受信して記憶部に格納し、記憶部に格納された配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定し、適用開始タイミングであると判定された場合に、適用スクリプトを実行することによりリソースの適用を行うので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置と、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置と、をネットワークを介して通信可能に接続して構成された配信システムにおいて実行される配信方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記配布パッケージの上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記取得要求受信ステップにて上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信する配布パッケージ送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記適用開始判定ステップにて上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、端末装置は、配布パッケージの取得要求をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、端末装置から配布パッケージの取得要求を受信し、取得要求を受信した場合に、記憶された配布パッケージを端末装置に送信し、端末装置は、サーバ装置から配布パッケージを受信して記憶部に格納し、記憶部に格納した配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定し、適用開始タイミングであると判定した場合に、適用スクリプトを実行することによりリソースの適用を行うので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、端末装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される配信方法であって、上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信された、上記配布パッケージの取得要求を受信する取得要求受信ステップと、上記取得要求受信ステップにて上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングである場合に、上記適用スクリプトを実行させて上記リソースの適用を行わせる配布パッケージ送信ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置は、端末装置から送信された、配布パッケージの取得要求を受信し、取得要求が受信された場合に、記憶された配布パッケージを端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングである場合に、適用スクリプトを実行させてリソースの適用を行わせるので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置において実行される配信方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶し、上記制御部において実行される、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置から上記取得要求に基づいて送信された上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得ステップと、上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定ステップと、上記適用開始判定ステップにて上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、端末装置は、配布パッケージの取得要求をサーバ装置に送信し、サーバ装置から取得要求に基づいて送信された配布パッケージを受信して記憶部に格納し、記憶部に格納された配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定し、適用開始タイミングであると判定された場合に、適用スクリプトを実行することによりリソースの適用を行うので、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けて、サーバ側で適用のタイミングを制御することができる、という効果を奏する。また、本発明によれば、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
この発明によれば、適用のタイミングや配布のタイミング等をサーバ側で制御することができる。これにより、本発明は、端末本来の目的の使用を行う時間帯を避けることができ、また、特定日時に多数の端末から同時にダウンロードが行われることを避けて、適用開始タイミングまでに分散させて端末にダウンロードさせることができる、という効果を奏する。
図１は、本発明の基本原理を示すフローチャートである。 図２は、本発明が適用される本配信システムにおけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図である。 図３は、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに格納される配布パッケージの構成の一例を示す図である。 図４は、対象端末ファイル２０６ｂに格納される対象端末情報の一例を示す図である。 図５は、本発明が適用される本配信システムにおける端末装置１００の構成の一例を示すブロック図である。 図６は、本実施の形態における本配信システムの配布パッケージ取得処理の一例を示すフローチャートである。 図７は、本実施の形態における本配信システムの適用処理の一例を示すフローチャートである。 図８は、適用スクリプトの例を示す図である。 図９は、適用スクリプトの例を示す図である。 図１０は、適用スクリプトの例を示す図である。 図１１は、自動運転スケジュールを変更させる機能を規定した適用スクリプトの一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる、配信システム、サーバ装置、端末装置、および、配信方法、並びにプログラムおよび記録媒体の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
［本発明の概要］
以下、本発明の概要について図１を参照して説明し、その後、本発明の構成および処理等について詳細に説明する。図１は、本発明の基本原理を示すフローチャートである。
本発明は、概略的に、以下の基本的特徴を有する。すなわち、本発明の端末装置は、記憶部と制御部を少なくとも備えた装置であり、例えば、キオスク端末装置やスキャナ装置やプリンタ装置等である。また、本発明のサーバ装置は、記憶部と制御部を少なくとも備え、記憶部は、端末装置に適用するためのリソースと、リソースの適用を行うための適用スクリプトと、適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する。これらの端末装置とサーバ装置は、ネットワークを介して通信可能に接続されている。
ここで、配布パッケージに含まれる「リソース」とは、端末に適用するための情報資源のことであり、例えば、ソフトウェア等のプログラムもしくはそのインストーラや、コンテンツや、各種の設定等に用いるパラメータやデータ等である。また、「適用」とは、端末装置にリソースを反映することを意味し、例えば、ソフトウェア等のプログラムをインストールすることや、コンテンツを入れ替えることや、各種の設定等に用いるパラメータやデータ等を置換すること等を意味する。また、「適用スクリプト」とは、リソースの適用を行うためのプログラム（例えば、ファイルのコピー処理やインストーラの起動コマンド等）等であり、各種のパラメータ等の設定条件等を含んでもよい。また、「適用開始タイミング」とは、適用スクリプトの実行のための各種の条件等であり、例えば、適用スクリプトを実行可能とする開始日時（例えば、現在日時が当該開始日時以降である場合に適用スクリプトを実行する）や、期間や、その他の条件（例えば、ダウンロードからｘ日後、配布パッケージｘの適用からｘ日後などの条件）等である。
図１に示すように、端末装置は、配布パッケージの取得要求をサーバ装置に送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、端末装置は、まず、配布対象となる配布パッケージについてサーバ装置に問い合わせを行い、サーバ装置から、配布対象となる配布パッケージについての回答情報を受信した場合に、当該回答情報に基づいて取得要求をサーバ装置に送信してもよい。なお、端末装置が問い合わせを行うタイミングは、サーバ装置から、配布対象の端末装置に配布通知を送信することにより、サーバ側で制御してもよい。
そして、サーバ装置は、配布パッケージの取得要求を端末装置から受信する（ステップＳＡ−２）。
そして、サーバ装置は、取得要求を受信した場合に、記憶部に記憶された配布パッケージを端末装置に送信する（ステップＳＡ−３）。
そして、端末装置は、配布パッケージを受信して、記憶部に格納する（ステップＳＡ−４）。ここで、端末装置は、配布パッケージの名称および版数に対応付けて、受信結果をサーバ装置に送信してもよい。また、端末装置は、適用対象となる配布パッケージについてサーバ装置に問い合わせを行い、サーバ装置から、適用対象ではない配布パッケージについてのキャンセル要求を受信した場合に、当該適用対象ではない配布パッケージを記憶部から削除してもよい。なお、端末装置が問い合わせを行うタイミングは、サーバ装置から、適用対象ではない端末装置にキャンセル通知を送信することにより、サーバ側で制御してもよい。
そして、端末装置は、記憶部に格納した配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定する（ステップＳＡ−５）。
そして、端末装置は、現在日時が適用開始タイミングであると判定した場合に、記憶部に格納した配布パッケージに含まれる適用スクリプトを実行することにより、リソースの適用を行う（ステップＳＡ−６）。ここで、端末装置は、配布パッケージの名称および版数に対応付けて、適用結果をサーバ装置に送信してもよい。
以上が本発明の概要である。ここで、配布パッケージは、ダウンロード時間帯制限が有効か否かに関する配信種別情報を更に含んで構成されてもよい。この場合に、サーバ装置は、ダウンロード可能な時間帯またはダウンロード不可能な時間帯に関するダウンロード時間帯情報を更に記憶し、配布パッケージに含まれる配信種別情報に基づいてダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、ダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時がダウンロード不可能な時間帯にある場合に、取得要求または問い合わせ情報に対して、ダウンロードを許可しないよう制御してもよい。
［配信システムの構成］
次に、本配信システムの構成について図２〜図５を参照して説明する。図２は、本発明が適用される本配信システムにおけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。本配信システムは、概略的に、複数の端末装置１００−１〜Ｎと、サーバ装置２００とを、ネットワーク３００を介して通信可能に接続して構成されている。
図２において、ネットワーク３００は、端末装置１００とサーバ装置２００とを相互に接続する機能を有し、例えば、イーサネット（登録商標）やＦＤＤＩ（Ｆｉｂｅｒ−Ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ Ｄａｔａ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）等のＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）や、ＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。
図２においてサーバ装置２００は、概略的に、制御部２０２と通信制御インターフェース部２０４と入出力制御インターフェース部２０８と記憶部２０６を備えて構成され、例えば汎用のサーバ装置を用いて構成することができる。ここで、制御部２０２は、サーバ装置２００の全体を統括的に制御するＣＰＵ等である。また、通信制御インターフェース部２０４は、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、入出力制御インターフェース部２０８は、入力装置２１２や出力装置２１４に接続されるインターフェースである。また、記憶部２０６は、各種のデータベースやテーブルなどを格納する装置である。これらサーバ装置２００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。更に、このサーバ装置２００は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク３００に通信可能に接続されている。
記憶部２０６に格納される各種のデータベースやテーブル（配布パッケージ格納ファイル２０６ａ〜ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄ）は、ハードディスク装置や固定ディスク装置等のストレージ手段である。例えば、記憶部２０６は、各種処理に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベースやダウンロード用ウェブページ等を格納する。
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、配布パッケージ格納ファイル２０６ａは、配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段である。ここで、図３は、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに格納される配布パッケージの構成の一例を示す図である。図３に示すように、一例として、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに格納される配布パッケージは、配布パッケージ識別情報と、リソースと、適用スクリプトと、適用開始タイミング情報と、配布パッケージ管理情報と、を含んで構成される。ここで、配布パッケージ識別情報は、配布パッケージの名称や版数等を定義する情報であり、例えば、「Ｐ００１」などの識別情報である。また、リソースは、端末に適用するための情報資源のことであり、例えば、ソフトウェア等のプログラムもしくはそのインストーラや、コンテンツや、各種の設定等に用いるパラメータやデータ等である。また、適用スクリプトは、リソースの適用を行うためのプログラム（例えば、ファイルのコピー処理やインストーラの起動コマンド等）等であり、各種のパラメータ等の設定条件等を含んでもよい。また、適用開始タイミング情報は、適用スクリプトの実行のための各種の条件等を定義した情報であり、例えば、「２０１０／０１／０１ １２：００」等の日時や期間やその他の条件等を定義した情報である。また、配布パッケージ管理情報は、配布パッケージの管理用の情報であり、例えば、ダウンロード時間帯制限が有効か否かに関する配信種別情報を含んでもよい。なお、配布パッケージ格納ファイル２０６ａは、配布パッケージに対応付けて、当該配布パッケージをダウンロードするための識別情報（ＵＲＬ等）を格納してもよい。
再び図２に戻り、対象端末ファイル２０６ｂは、複数の端末装置１００−１〜Ｎのうち、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージの配布対象または適用対象となる端末装置１００を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段である。例えば、対象端末ファイル２０６ｂに格納される対象端末情報は、端末装置１００を一意に特定する端末情報に対応付けて、配布対象または適用対象となる配布パッケージの識別情報を格納した情報である。なお、対象端末ファイル２０６ｂは、配布パッケージの適用対象ではない端末装置を特定する対象端末情報を記憶してもよい。ここで、図４は、対象端末ファイル２０６ｂに格納される対象端末情報の一例を示す図である。図４に示すように、一例として、対象端末ファイル２０６ｂは、端末装置のグループ（例えば「グループ１」）単位で、配布対象となる端末装置を特定する対象端末情報（例えば、「Ｔ００１，Ｔ００２，Ｔ００３」）と、配布対象となる配布パッケージの識別情報（例えば、「Ｐ００１」）と、キャンセル要否の情報（例えば、適用しない場合のフラグ情報）と、を対応付けて格納している。この例の場合、「Ｔ００１」で特定される端末装置１００−１が、「グループ１」に属し、「グループ１」に属する端末装置１００−１〜３の配布対象の配布パッケージは「Ｐ００１」であり、適用のキャンセルはないことが示されている。
再び図２に戻り、ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄは、ダウンロード可能な時間帯またはダウンロード不可能な時間帯に関するダウンロード時間帯情報を記憶するダウンロード時間帯情報記憶手段である。例えば、ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄに格納されるダウンロード時間帯情報は、ダウンロード不可能な時間帯として例えば「７：００ａｍ〜９：００ｐｍ」等の時間帯を定義した情報であり、ダウンロード処理が端末本来の目的の使用に影響しないように、端末本来の目的の使用時間帯などを避けて入力装置２１２を介して指定された情報である。
また、図２において、通信制御インターフェース部２０４は、サーバ装置２００とネットワーク３００（またはルータ等の通信装置）との間における通信制御を行い、例えばＬＡＮインターフェース等である。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
また、図２において、入出力制御インターフェース部２０８は、入力装置２１２や出力装置２１４の制御を行う。ここで、出力装置２１４としては、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカを用いることができる（なお、以下においては出力装置２１４をモニタとして記載する場合がある）。また、入力装置２１２としては、キーボード、マウス、およびマイク等を用いることができる。
また、図２において、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、回答情報送信部２０２ａ、取得要求受信部２０２ｂ、配布パッケージ送信部２０２ｃ、通知送信部２０２ｄ、インベントリ情報格納部２０２ｅ、表示操作部２０２ｆを備えて構成されている。
このうち、回答情報送信部２０２ａは、問い合わせ情報を端末装置１００から受信した場合に、対象端末ファイル２０６ｂに記憶された対象端末情報に基づいて、配布対象または適用対象となる配布パッケージについての回答情報を端末装置１００に送信する回答情報送信手段である。回答情報は、例えば、配布パッケージをダウンロードするための識別情報（ＵＲＬ等）であってもよく、この場合、回答情報送信部２０２ａは、配布対象となる端末装置１００にのみに当該識別情報を送信する。ここで、回答情報送信部２０２ａは、問い合わせ情報を受信した場合に、対象端末ファイル２０６ｂに記憶された対象端末情報に基づいて、適用対象ではない配布パッケージについてのキャンセル要求を回答情報として送信してもよい。例えば、上述した図４に示すように、問い合わせ情報を送信した端末装置１００を特定する対象端末情報について、キャンセル要の情報が対象端末ファイル２０６ｂに格納されていた場合、キャンセル要求を当該端末装置１００に送信してもよい。また、回答情報送信部２０２ａは、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージに含まれる配信種別情報に基づいてダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄに記憶されたダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時がダウンロード不可能な時間帯にある場合に、受信された問い合わせ情報に対して、回答情報を送信しないよう構成してもよく、ダウンロードを許可しない旨の回答情報を端末装置１００に送信してもよい。
また、取得要求受信部２０２ｂは、配布パッケージの取得要求を端末装置１００から受信する取得要求受信手段である。
また、配布パッケージ送信部２０２ｃは、端末装置１００から送信された取得要求が取得要求受信部２０２ｂにより受信された場合に、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージを当該端末装置１００に送信する配布パッケージ送信手段である。また、配布パッケージ送信部２０２ｃは、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージに含まれる配信種別情報に基づいてダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄに記憶されたダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時がダウンロード不可能な時間帯にある場合に、取得要求受信部２０２ｂにより受信された取得要求に対して、配布パッケージを端末装置１００に送信せず、ダウンロードを許可しない制御を行ってもよい。
また、通知送信部２０２ｄは、対象端末ファイル２０６ｂに記憶された対象端末情報に基づいて、配布対象の端末装置１００に配布通知を送信し、適用対象ではない端末装置１００にキャンセル通知を送信する通知送信手段である。例えば、上述した図４に示すように、通知送信部２０２ｄは、問い合わせ情報を送信した端末装置１００を特定する対象端末情報に基づいて、配布対象と設定されている場合に、配布通知を当該端末装置１００に送信し、一方、キャンセル要の情報が設定されている場合、キャンセル通知を当該端末装置１００に送信する。
また、インベントリ情報格納部２０２ｅは、インベントリ情報を端末装置１００から受信してインベントリ管理ファイル２０６ｃに格納するインベントリ情報格納手段である。インベントリ情報の詳細については、以下の端末装置１００の構成（インベントリ情報送信部１０２ｇ）において詳しく説明する。
また、表示操作部２０２ｆは、各種データの入力制御または表示制御を行う表示操作手段である。例えば、表示操作部２０２ｆは、インベントリ管理ファイル２０６ｃに格納されたインベントリ情報が表示されるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して出力装置２１４を制御してもよい。また、表示操作部２０２ｆは、利用者に対象端末情報を入力させるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して入力装置２１２および出力装置２１４を制御し、入力された対象端末情報を対象端末ファイル２０６ｂに格納してもよい。また、表示操作部２０２ｆは、利用者に更新用のリソース等を入力させて、当該リソース等を含む配布パッケージを配布パッケージ格納ファイル２０６ａに格納してもよい。なお、表示操作部２０２ｆは、操作画面が表示されるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して入力装置２１２および出力装置２１４を制御し、ＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｕｓｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を実現してもよい。
以上が、本配信システムにおけるサーバ装置２００の構成の一例である。次に、本配信システムにおける端末装置１００の構成の一例について説明する。図５は、本発明が適用される本配信システムにおける端末装置１００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、図５では、複数の端末装置１００−１〜Ｎのうち端末装置１００−１の構成として図示しているが、端末装置１００の構成は他の端末装置１００−２〜Ｎについても同様である。
図５において端末装置１００は、概略的に、制御部１０２と通信制御インターフェース部１０４と入出力制御インターフェース部１０８と記憶部１０６を備えて構成され、例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）やキオスク端末装置（Ｋｉｏｓｋ）やスキャナ装置やプリンタ装置である。ここで、制御部１０２は、端末装置１００の全体を統括的に制御するＣＰＵ等である。また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、入出力制御インターフェース部１０８は、入力装置１１２や出力装置１１４に接続されるインターフェースである。また、記憶部１０６は、各種のデータベースやテーブルなどを格納する装置である。これら端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。更に、この端末装置１００は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク３００に通信可能に接続されている。
記憶部１０６に格納される各種のデータベースやテーブル（配布パッケージ格納ファイル１０６ａ、インベントリ情報ファイル１０６ｂ）は、固定ディスク装置等のストレージ手段である。例えば、記憶部１０６は、各種処理に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベース等を格納する。
これら記憶部１０６の各構成要素のうち、配布パッケージ格納ファイル１０６ａは、受信（ダウンロード）された配布パッケージを格納するための配布パッケージ記憶手段である。
また、インベントリ情報ファイル１０６ｂは、インベントリ情報を格納するためのインベントリ情報記憶手段である。このインベントリ情報ファイル１０６ｂに格納されるインベントリ情報には、配布パッケージの識別情報（名称や版数等）に対応付けて、後述の配布パッケージ取得部１０２ｃによる受信結果やリソース適用部１０２ｅによる適用結果等が格納される。
また、図５において、通信制御インターフェース部１０４は、端末装置１００とネットワーク３００（またはルータ等の通信装置）との間における通信制御を行い、例えばＬＡＮインターフェース等である。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
また、図５において、入出力制御インターフェース部１０８は、入力装置１１２や出力装置１１４の制御を行う。ここで、出力装置１１４としては、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカを用いることができる（なお、以下においては出力装置１１４をモニタとして記載する場合がある）。また、入力装置１１２としては、キーボード、マウス、およびマイク等を用いることができる。
また、図５において、制御部１０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、問い合わせ部１０２ａ、取得要求送信部１０２ｂ、配布パッケージ取得部１０２ｃ、適用開始判定部１０２ｄ、リソース適用部１０２ｅ、キャンセル実行部１０２ｆ、インベントリ情報送信部１０２ｇ、スケジューラ部１０２ｈを備えて構成されている。
このうち、問い合わせ部１０２ａは、配布対象または適用対象となる配布パッケージについて問い合わせを行うための問い合わせ情報を、サーバ装置２００に送信する問い合わせ手段である。ここで、問い合わせ部１０２ａは、配布通知またはキャンセル通知をサーバ装置２００から受信した場合に、問い合わせ情報をサーバ装置２００に送信してもよい。なお、問い合わせ情報は、当該端末装置１００を一意に特定する端末情報を含んでもよい。
また、取得要求送信部１０２ｂは、配布パッケージの取得要求をサーバ装置２００に送信する取得要求送信手段である。ここで、取得要求送信部１０２ｂは、サーバ装置２００から回答情報（ＵＲＬ等のダウンロードのための識別情報等）を受信した場合に、当該回答情報に基づいて取得要求をサーバ装置２００に送信してもよい。なお、取得要求は、当該端末装置１００を一意に特定する端末情報を含んでもよい。
また、配布パッケージ取得部１０２ｃは、配布パッケージをサーバ装置２００から受信し、配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納する配布パッケージ取得手段である。ここで、配布パッケージ取得部１０２ｃは、受信した配布パッケージを、配布パッケージ識別情報やリソースや適用スクリプトや適用開始タイミング情報や配布パッケージ管理情報等の各情報に展開した後に配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納してもよい。
また、適用開始判定部１０２ｄは、配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納された配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定手段である。
また、リソース適用部１０２ｅは、適用開始判定部１０２ｄにより適用開始タイミングであると判定された場合に、適用スクリプトを実行することによりリソースの適用を行うリソース適用手段である。
また、キャンセル実行部１０２ｆは、キャンセル要求をサーバ装置２００から受信した場合に、配布パッケージ取得部１０２ｃにより受信され且つリソース適用部１０２ｅにより適用されていない配布パッケージを配布パッケージ格納ファイル１０６ａから削除するキャンセル実行手段である。
また、インベントリ情報送信部１０２ｇは、配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納された配布パッケージの識別情報のうち名称および版数に対応付けて、配布パッケージ取得部１０２ｃによる受信結果および／またはリソース適用部１０２ｅによる適用結果を格納したインベントリ情報を作成し、インベントリ情報をサーバ装置２００に送信するインベントリ情報送信手段である。なお、インベントリ情報は、当該端末装置１００を一意に特定する端末情報を含んでもよい。
また、スケジューラ部１０２ｈは、現在日時がダウンロード可能な時間帯にある場合に、取得要求送信部１０２ｂによる取得要求または問い合わせ部１０２ａによる問い合わせ情報が、サーバ装置２００に送信されるよう制御するスケジューラ手段である。なお、このスケジューラ部１０２ｈは、内部クロックと連動して、端末装置１００の主電源がオフの状態でも機能するよう構成されてもよい。すなわち、スケジューラ部１０２ｈは、端末装置１００の主電源がオフの状態である場合に、内部クロックによる現在日時がダウンロード可能な時間帯となった時に自動的に端末装置１００を起動させ、取得要求または問い合わせ情報がサーバ装置２００に送信されるよう問い合わせ部１０２ａまたは取得要求送信部１０２ｂを制御してもよい。また、スケジューラ部１０２ｈが制御するダウンロード可能な時間帯は、サーバ装置２００から受信される配布パッケージのリソースや適用スクリプト等により変更可能に構成されてもよい。以上が、本配信システムの構成の一例である。
［配信システムの処理］
次に、このように構成された本実施の形態における本配信システムの処理の一例について、以下に図６〜図１１を参照して詳細に説明する。
［配布パッケージ取得処理］
まず、配布パッケージ取得処理の詳細について図６〜図１０を参照して説明する。図６は、本実施の形態における本配信システムの配布パッケージ取得処理の一例を示すフローチャートである。
まず、端末装置１００は、問い合わせ部１０２ａの処理により、配布対象または適用対象となる配布パッケージの有無について問い合わせを行うための問い合わせ情報を、サーバ装置２００に送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、問い合わせ部１０２ａは、端末起動時、もしくは、ログアウト操作時や休止状態移行時など、何らかの端末操作に関連したタイミングで問い合わせ情報を送信してもよく、サーバ装置２００から配布通知またはキャンセル通知を受信した場合に問い合わせ情報を送信してもよい。
そして、サーバ装置２００は、回答情報送信部２０２ａの処理により、問い合わせ情報を端末装置１００から受信し、対象端末ファイル２０６ｂに記憶された対象端末情報に基づいて、配布対象または適用対象となる配布パッケージがあると判断すると、当該配布パッケージをダウンロードするための識別情報（ＵＲＬ等）などの回答情報を端末装置１００に送信する。例えば、この回答情報には、配布パッケージの識別情報に対応付けて、配布対象の有無、適用対象の有無（適用キャンセルの要否）等の情報が格納される。
そして、端末装置１００は、取得要求送信部１０２ｂの処理により、受信した回答情報に基づいて、対象となる配布パッケージがあるか否か判断する（ステップＳＢ−２）。ここで、取得要求送信部１０２ｂは、回答情報を受信しなかった場合に、配布対象の配布パッケージはないと判断してもよい。
配布対象の配布パッケージがあると判断した場合（ステップＳＢ−２、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、取得要求送信部１０２ｂの処理により、キャンセル要求があるか否かを判断する（ステップＳＢ−３）。例えば、取得要求送信部１０２ｂは、ステップＳＢ−２において受信した回答情報にキャンセル要の情報が含まれている場合にキャンセル要求があると判断してもよい。なお、配布対象の配布パッケージがないと判断した場合は（ステップＳＢ−２、Ｎｏ）、端末装置１００は処理を終える。
キャンセル要求がないと判断した場合（ステップＳＢ−３、Ｎｏ）、端末装置１００は、取得要求送信部１０２ｂの処理により、適用が必要であるか否かを判断する（ステップＳＢ−４）。例えば、取得要求送信部１０２ｂは、既に配布パッケージをダウンロードして適用していれば適用不要と判断してもよく、また、アプリケーションの名称が同一で且つ版数が同一か大きいものが適用済みであれば適用不要と判断してもよく、ステップＳＢ−２において受信した回答情報における適用の有無についての情報に基づいて、適用が必要であるか判断してもよく、その他の任意の手段で適用不要と判断してもよい。
適用が必要と判断した場合（ステップＳＢ−４、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、取得要求送信部１０２ｂの処理により、対象となる配布パッケージの取得要求（例えば、ＵＲＬ等の識別情報を指定したダウンロード要求）をサーバ装置２００に送信する。なお、適用が不要と判断した場合は（ステップＳＢ−４、Ｎｏ）、端末装置１００は処理を終える。
そして、サーバ装置２００は、配布パッケージ送信部２０２ｃの処理により、受信した取得要求に対応する配布パッケージを配布パッケージ格納ファイル２０６ａから取得して、端末装置１００に送信（転送）する。
そして、端末装置１００は、配布パッケージ取得部１０２ｃの処理により、配布パッケージをサーバ装置２００からダウンロードし、配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＢ−５）。ここで、配布パッケージ取得部１０２ｃは、ダウンロードした配布パッケージを、配布パッケージ識別情報やリソースや適用スクリプトや適用開始タイミング情報等の各情報に展開してもよい。
そして、端末装置１００は、インベントリ情報送信部１０２ｇの処理により、配布パッケージ識別情報（名称や版数等）に対応付けて、配布パッケージ取得部１０２ｃによるダウンロード結果をインベントリ情報としてインベントリ情報ファイル１０６ｂに格納することにより、ダウンロードが終了したことを記録する（ステップＳＢ−６）。
そして、端末装置１００は、インベントリ情報送信部１０２ｇの処理により、インベントリ情報ファイル１０６ｂに格納されたインベントリ情報をサーバ装置２００に送信することにより、ダウンロード完了通知を行う（ステップＳＢ−７）。なお、サーバ装置２００は、インベントリ情報格納部２０２ｅの処理により、受信したインベントリ情報をインベントリ管理ファイル２０６ｃに格納して、端末装置１００のダウンロード状況を管理する。
ここで、上述したステップＳＢ−３において、キャンセル要求があると判断した場合（ステップＳＢ−３、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、キャンセル実行部１０２ｆの処理により、配布パッケージ格納ファイル１０６ａに格納された対応する配布パッケージが未適用であるか否か判断する（ステップＳＢ−８）。例えば、キャンセル実行部１０２ｆは、インベントリ情報ファイル１０６ｂに格納されたインベントリ情報に基づいて、対応する対応する配布パッケージが適用済みか否かを判断してもよい。
配布パッケージが未適用であると判断した場合（ステップＳＢ−８、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、キャンセル実行部１０２ｆの処理により、展開された当該配布パッケージを配布パッケージ格納ファイル１０６ａから削除する（ステップＳＢ−９）。なお、配布パッケージが適用済みであると判断した場合（ステップＳＢ−８、Ｎｏ）、端末装置１００は、処理を終了する。
そして、端末装置１００は、インベントリ情報送信部１０２ｇの処理により、配布パッケージ識別情報（名称や版数等）に対応付けてキャンセル実行部１０２ｆによるキャンセル結果を格納したインベントリ情報を作成し、当該インベントリ情報をサーバ装置２００に送信することにより、キャンセル完了通知を行う（ステップＳＢ−１０）。これにて、配布パッケージ取得処理が終了する。
［適用処理］
次に、適用処理の詳細について図７を参照して説明する。図７は、本実施の形態における本配信システムの適用処理の一例を示すフローチャートである。
図７に示すように、まず、端末装置１００は、適用開始判定部１０２ｄの処理により、起動時等のタイミングで、配布パッケージ格納ファイル１０６ａにダウンロード済みの配布パッケージがあるか否かを判断する（ステップＳＣ−１）。
ダウンロード済みの配布パッケージがあると判断した場合（ステップＳＣ−１、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、適用開始判定部１０２ｄの処理により、当該配布パッケージに含まれる適用開始タイミング情報に基づく適用開始日時が現在日時以降であるか否かを判定する（ステップＳＣ−２）。ここで、適用開始タイミング情報に適用開始日時以外の条件等が定義されてもよく、端末装置１００は、適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が適用開始タイミングであるか否かを判定してもよい。なお、ダウンロード済みの配布パッケージがないと判断した場合は（ステップＳＣ−１、Ｎｏ）、端末装置１００は、処理を終了する。
適用開始日時が現在日時以降であると判断した場合（ステップＳＣ−２、Ｙｅｓ）、端末装置１００は、リソース適用部１０２ｅの処理により、当該配布パッケージに含まれる適用スクリプトを実行し、リソースの適用を行う（ステップＳＣ−３）。なお、適用開始日時が現在日時以降でないと判断した場合は（ステップＳＣ−２、Ｎｏ）、端末装置１００は、処理を終了する。ここで、図８〜図１０は、適用スクリプトの例を示す図である。図８に一例として示すように、適用スクリプトは、プログラムファイルを置き換える処理を規定している。また、図９に一例として示すように、適用スクリプトは、インストーラを有するソフトウェアをインストールさせる処理を規定している。また、図１０に一例として示すように、適用スクリプトは、起動時に既に実行されているシステムファイルを置き換える処理を規定している。
再び図７に戻り、端末装置１００は、インベントリ情報送信部１０２ｇの処理により、配布パッケージ識別情報（名称や版数等）に対応付けて、リソース適用部１０２ｅによる適用結果を格納したインベントリ情報を作成し、当該インベントリ情報をサーバ装置２００に送信することにより、適用スクリプトの実行結果（成功もしくは失敗）をサーバ装置２００に通知する（ステップＳＣ−４）。なお、サーバ装置２００は、インベントリ情報格納部２０２ｅの処理により、受信したインベントリ情報をインベントリ管理ファイル２０６ｃに格納することにより、端末装置１００の適用状況を管理する。これらのインベントリ管理ファイル２０６ｃに格納されたインベントリ情報は、サーバ装置２００の表示操作部２０２ｆの処理により、利用者の参照のため出力装置２１４に表示させることができる。これにて、適用処理が終了する。
［配布通知送信処理］
つぎに、本配信システムにおける配布通知送信処理の詳細について説明する。
まず、サーバ装置２００は、表示操作部２０２ｆの処理により、配信対象となる端末装置１００を特定した対象端末情報を利用者に入力させるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して入力装置２１２と出力装置２１４を制御し、入力された対象端末情報を対象端末ファイル２０６ｂに格納する。
そして、サーバ装置２００は、通知送信部２０２ｄの処理により、対象端末ファイル２０６ｂに格納された対象端末情報に基づいて、配布パッケージの配布対象の端末装置１００に、配布通知を送信する。
そして、端末装置１００は、問い合わせ部１０２ａの処理により、配布通知を受信した場合、起動時や何らかの端末操作時や当該配布通知を受信した時などのタイミングで、対象となる配布パッケージについての問い合わせ情報をサーバ装置２００に送信する。
なお、以降の処理は、上述したステップＳＢ−１以降の処理と同様である。これにより、端末側からの問い合わせを待つことなく、サーバ側から端末に配布対象となる配布パッケージがあることを通知することができる。
［キャンセル処理］
つづいて、本配信システムにおけるキャンセル処理の詳細について説明する。
まず、サーバ装置２００は、表示操作部２０２ｆの処理により、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージについて配布または適用をキャンセルする端末装置１００を特定した対象端末情報を、利用者に入力させるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して入力装置２１２と出力装置２１４を制御し、入力された対象端末情報を対象端末ファイル２０６ｂに格納する。例えば、上述した図４に示す例では、表示操作部２０２ｆは、キャンセル項目にキャンセルの要否の情報を利用者に入力させるよう制御する。
そして、サーバ装置２００は、通知送信部２０２ｄの処理により、対象端末ファイル２０６ｂに格納された対象端末情報に基づいて、配布パッケージのキャンセル対象の端末装置１００に、キャンセル通知を送信する。なお、端末装置１００が電源オフの状態では、キャンセル通知を行えないが、通知送信部２０２ｄは、送信に失敗しても処理を続行するよう構成してもよい。
そして、端末装置１００は、問い合わせ部１０２ａの処理により、キャンセル通知を受信した場合、起動時や何らかの端末操作時や当該配布通知を受信した時などのタイミングで、対象となる配布パッケージについてのキャンセル要求の有無を問い合わせるための問い合わせ情報をサーバ装置２００に送信する。
そして、サーバ装置２００は、回答情報送信部２０２ａの処理により、問い合わせ情報を受信すると、対象端末ファイル２０６ｂに基づいて、当該端末装置１００に配布対象となっている配布パッケージが既にダウンロードされており、かつ、対象端末ファイル２０６ｂに格納された対象端末情報に基づいて、キャンセル対象となっていた場合に、キャンセル要求を回答情報として端末装置１００に送信する。
そして、端末装置１００は、キャンセル実行部１０２ｆの処理により、キャンセル要求をサーバ装置２００から受信した場合に、配布パッケージ取得部１０２ｃにより受信され且つリソース適用部１０２ｅにより適用されていない配布パッケージを配布パッケージ格納ファイル１０６ａから削除する。
以降の処理は、上述したステップＳＢ−９以降の処理と同様である。これにより、端末側からの問い合わせを待つことなく、サーバ側から端末にキャンセル対象となる配布パッケージがあることを通知することができる。なお、上述した例では、インベントリ情報送信部１０２ｇは、配布パッケージ取得部１０２ｃによる配布パッケージの取得時や、リソース適用部１０２ｅによるリソース適用時や、キャンセル実行部１０２ｆによるキャンセル実行時に、インベントリ情報をサーバ装置２００に送信する場合について説明したが、これに限られず、起動時もしくは定期時など任意のタイミングで、各種処理結果を格納したインベントリ情報をサーバ装置２００に送信してもよいものである。
［スケジューラ処理］
つづいて、本配信システムにおけるスケジューラ処理の詳細について説明する。ここで、スケジューラ処理を行うスケジューラ部１０２ｈは、一例として、以下のいずれかの基本的機能を有している。
１）指定されたスケジュールに従って端末装置１００の起動と停止を行う機能
２）指定された日時に登録された処理を実行する機能（なお、端末装置１００が停止している場合（電源オフの状態など）でも、起動して処理を実行する。）
まず、サーバ装置２００は、表示操作部２０２ｆの処理により、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに記憶された配布パッケージについてダウンロード制限時間帯を利用者に指定させるよう入出力制御インターフェース部２０８を介して入力装置２１２と出力装置２１４を制御し、ダウンロード制限時間帯を定義したダウンロード時間帯情報をダウンロード時間帯ファイル２０６ｄに格納する。ここで、ダウンロード制限が有効か否かは、配布パッケージ格納ファイル２０６ａの配信種別情報に配布パッケージ作成時等に登録されている。すなわち、この配信種別情報には、ダウンロード制限が有効となっているか無効となっているかの少なくとも２種類の種別がある。また、ダウンロード制限時間帯は、例えば、「７：００ａｍ〜９：００ｐｍ」のように、ダウンロード処理が端末本来の目的の使用に影響しないように、端末本来の目的の使用時間帯などを避けて指定してもよい。なお、ダウンロード制限時間帯に代えて、ダウンロードを許可する時間帯が指定できるよう構成してもよい。また、ダウンロード制限時間帯を２４時間中で複数指定できるよう構成してもよく、月や曜日によってダウンロード制限時間帯を変更して指定できるよう構成してもよい。
そして、サーバ装置２００は、回答情報送信部２０２ａの処理により、問い合わせ情報を端末装置１００から受信すると、配布パッケージ格納ファイル２０６ａに格納された対象端末情報に基づいて、配布対象となる配布パッケージがあると判断した場合、当該配布パッケージをダウンロードするための識別情報（ＵＲＬ等）を回答情報として端末装置１００に送信する。その際、サーバ装置２００は、回答情報送信部２０２ａの処理により、配布パッケージの配信種別情報においてダウンロード制限が有効となっており、且つ、ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄに記憶されたダウンロード時間帯情報に基づいて、現在時刻がダウンロード制限時間帯にあれば、回答情報を送信しないよう制御する。なお、この場合、サーバ装置２００は、以下のリソースと適用スクリプト等を含む配布パッケージを端末装置１００に送信してもよい。
ここで、配布パッケージのリソースと適用スクリプトに、以下のいずれかの機能を持たせることができる。
１）端末装置１００のスケジューラ部１０２ｈを呼び出して自動運転スケジュールを変更させる機能
２）特定の日時に端末装置１００の問い合わせ部１０２ａを呼び出して、対象となる配布パッケージがあるか問い合わせを行うようスケジューラ部１０２ｈに制御させる機能
図１１は、自動運転スケジュールを変更させる機能を規定した適用スクリプトの一例を示す図である。図１１に示すように、この適用スクリプトが実行されると、新しいスケジュールを設定したスケジュール指定ファイルに更新することができる。
このように、スケジューラ部１０２ｈは、端末装置１００の起動制御や電源管理を行ったり、指定された日時に問い合わせ部１０２ａを制御したりすることにより、適切なタイミングで問い合わせ情報の送信処理等が行われるようスケジュール管理を行う。
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置１００およびサーバ装置２００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置１００およびサーバ装置２００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２および制御部２０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤなどの記憶部１０６や記憶部２０６などは、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００やサーバ装置２００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部１０６や記憶部２０６に格納される各種のデータベース等（配布パッケージ格納ファイル１０６ａ、インベントリ情報ファイル１０６ｂ、配布パッケージ格納ファイル２０６ａ〜ダウンロード時間帯ファイル２０６ｄ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
また、端末装置１００およびサーバ装置２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上詳述に説明したように、本発明によれば、適用のタイミングや配布のタイミング等をサーバ側で制御することができる、配信システム、サーバ装置、端末装置、および、配信方法、並びに、プログラムおよび記録媒体を提供することができる。
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 問い合わせ部
１０２ｂ 取得要求送信部
１０２ｃ 配布パッケージ取得部
１０２ｄ 適用開始判定部
１０２ｅ リソース適用部
１０２ｆ キャンセル実行部
１０２ｇ インベントリ情報送信部
１０２ｈ スケジューラ部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 配布パッケージ格納ファイル
１０６ｂ インベントリ情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ装置
２０２ 制御部
２０２ａ 回答情報送信部
２０２ｂ 取得要求受信部
２０２ｃ 配布パッケージ送信部
２０２ｄ 通知送信部
２０２ｅ インベントリ情報格納部
２０２ｆ 表示操作部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 配布パッケージ格納ファイル
２０６ｂ 対象端末ファイル
２０６ｃ インベントリ管理ファイル
２０６ｄ ダウンロード時間帯ファイル
２０８ 入出力制御インターフェース部
２１２ 入力装置
２１４ 出力装置
３００ ネットワーク

Claims (7)

  1. 記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置と、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置と、をネットワークを介して通信可能に接続して構成された配信システムであって、
    上記サーバ装置の上記記憶部は、
    上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段と、
    複数の上記端末装置のうち、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージの配布対象または適用対象となる上記端末装置を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段と、
    を備え、
    上記端末装置の上記制御部は、
    配布対象または適用対象となる上記配布パッケージについて問い合わせを行うための問い合わせ情報を、上記サーバ装置に送信する問い合わせ手段と、
    上記サーバ装置から配布対象であるとの回答情報を受信した場合に、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、
    上記サーバ装置から上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得手段と、
    上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定手段と、
    上記適用開始判定手段により上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用手段と、
    上記サーバ装置からキャンセル要求を受信した場合に、上記配布パッケージ取得手段により受信されたが上記リソース適用手段により適用されていない上記配布パッケージであって、上記問い合わせ手段によってキャンセル要求を回答情報として受信した上記配布パッケージを上記記憶部から削除するキャンセル実行手段と、
    を備え、
    上記サーバ装置の上記制御部は、
    上記問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象もしくは上記適用対象となる上記配布パッケージについての上記回答情報、または、上記適用対象ではない上記配布パッケージについてのキャンセル要求を上記回答情報として、上記端末装置に送信する回答情報送信手段と、
    上記端末装置から、上記配布パッケージの上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、
    上記取得要求受信手段により上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信する配布パッケージ送信手段と、
    を備えたことを特徴とする配信システム。
  2. 請求項１に記載の配信システムにおいて、
    上記サーバ装置の上記制御部は、
    上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象の上記端末装置に配布通知を送信し、上記適用対象ではない上記端末装置にキャンセル通知を送信する通知送信手段、
    を更に備え、
    上記問い合わせ手段は、
    上記配布通知または上記キャンセル通知を受信した場合に、上記問い合わせ情報を上記サーバ装置に送信すること、
    を特徴とする配信システム。
  3. 請求項１または２に記載の配信システムにおいて、
    上記配布パッケージは、
    当該配布パッケージの名称および版数を更に含んでおり、
    上記端末装置の上記制御部は、
    上記配布パッケージの上記名称および上記版数に対応付けて、上記配布パッケージ取得手段による受信結果および／または上記リソース適用手段による適用結果を格納したインベントリ情報を、上記サーバ装置に送信するインベントリ情報送信手段、
    を更に備え、
    上記サーバ装置の上記制御部は、
    上記端末装置から上記インベントリ情報を受信して上記記憶部に格納するインベントリ情報格納手段、
    を更に備えたことを特徴とする配信システム。
  4. 請求項１乃至３のいずれか一つに記載の配信システムにおいて、
    上記サーバ装置の上記記憶部は、
    ダウンロード可能な時間帯またはダウンロード不可能な時間帯に関するダウンロード時間帯情報を記憶するダウンロード時間帯情報記憶手段、
    を更に備え、
    上記配布パッケージは、ダウンロード時間帯制限が有効か否かに関する配信種別情報を更に含み、
    上記配布パッケージ送信手段または上記回答情報送信手段は、
    上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージに含まれる上記配信種別情報に基づいて上記ダウンロード時間帯制限が有効である場合であって、且つ、上記ダウンロード時間帯情報記憶手段に記憶された上記ダウンロード時間帯情報に基づいて、現在日時が上記ダウンロード不可能な時間帯にある場合に、受信された上記取得要求または上記問い合わせ情報に対して、ダウンロードを許可しないよう制御すること、
    を特徴とする配信システム。
  5. 端末装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において、
    上記記憶部は、
    上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段と、
    複数の上記端末装置のうち、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージの配布対象または適用対象となる上記端末装置を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段と、
    を備え、
    上記制御部は、
    上記端末装置から問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象もしくは上記適用対象となる上記配布パッケージについての回答情報、または、上記端末装置において受信されたが適用されていない上記配布パッケージであって上記適用対象ではない上記配布パッケージを上記記憶部から削除させるために、当該適用対象ではない上記配布パッケージについてのキャンセル要求を上記回答情報として、上記端末装置に送信する回答情報送信手段と、
    上記端末装置から配布対象であるとの上記回答情報に基づいて送信された、上記配布パッケージの取得要求を受信する取得要求受信手段と、
    上記取得要求受信手段により上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングである場合に、上記適用スクリプトを実行させて上記リソースの適用を行わせる配布パッケージ送信手段と、
    を備えたことを特徴とするサーバ装置。
  6. 記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置と、記憶部と制御部を少なくとも備えた端末装置と、をネットワークを介して通信可能に接続して構成された配信システムにおいて実行される配信方法であって、
    上記サーバ装置の上記記憶部は、
    上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段と、
    複数の上記端末装置のうち、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージの配布対象または適用対象となる上記端末装置を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段と、
    を備え、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    配布対象または適用対象となる上記配布パッケージについて問い合わせを行うための問い合わせ情報を、上記サーバ装置に送信する問い合わせステップと、
    上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
    上記問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象もしくは上記適用対象となる上記配布パッケージについての回答情報、または、上記適用対象ではない上記配布パッケージについてのキャンセル要求を上記回答情報として、上記端末装置に送信する回答情報送信ステップと、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    上記サーバ装置から配布対象であるとの上記回答情報を受信した場合に、上記配布パッケージの取得要求を上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
    上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
    上記端末装置から、上記配布パッケージの上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、
    上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
    上記取得要求受信ステップにて上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信する配布パッケージ送信ステップと、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    上記サーバ装置から上記配布パッケージを受信し、上記記憶部に格納する配布パッケージ取得ステップと、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    上記記憶部に格納された上記配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングであるか否かを判定する適用開始判定ステップと、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    上記適用開始判定ステップにて上記適用開始タイミングであると判定された場合に、上記適用スクリプトを実行することにより上記リソースの適用を行うリソース適用ステップと、
    上記端末装置の上記制御部において実行される、
    上記サーバ装置から上記キャンセル要求を受信した場合に、上記配布パッケージ取得ステップにて受信されたが上記リソース適用ステップにて適用されていない上記配布パッケージであって、上記問い合わせステップにて上記キャンセル要求を上記回答情報として受信した上記配布パッケージを上記記憶部から削除するキャンセル実行ステップと、
    を含むことを特徴とする配信方法。
  7. 端末装置にネットワークを介して通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される配信方法であって、
    上記記憶部は、
    上記端末装置に適用するためのリソースと、上記リソースの適用を行うための適用スクリプトと、上記適用スクリプトを実行すべき適用開始タイミングに関する適用開始タイミング情報と、を少なくとも含む配布パッケージを記憶する配布パッケージ記憶手段と、
    複数の上記端末装置のうち、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージの配布対象または適用対象となる上記端末装置を特定する対象端末情報を記憶する対象端末特定情報記憶手段と、
    を備え、
    上記制御部において実行される、
    上記端末装置から問い合わせ情報を受信した場合に、上記対象端末特定情報記憶手段に記憶された上記対象端末情報に基づいて、上記配布対象もしくは上記適用対象となる上記配布パッケージについての回答情報、または、上記端末装置において受信されたが適用されていない上記配布パッケージであって上記適用対象ではない上記配布パッケージを上記記憶部から削除させるために、当該適用対象ではない上記配布パッケージについてのキャンセル要求を上記回答情報として、上記端末装置に送信する回答情報送信ステップと、
    上記端末装置から配布対象であるとの上記回答情報に基づいて送信された、上記配布パッケージの取得要求を受信する取得要求受信ステップと、
    上記取得要求受信ステップにて上記取得要求が受信された場合に、上記配布パッケージ記憶手段に記憶された上記配布パッケージを上記端末装置に送信することにより、当該配布パッケージに含まれる上記適用開始タイミング情報に基づいて、現在日時が上記適用開始タイミングである場合に、上記適用スクリプトを実行させて上記リソースの適用を行わせる配布パッケージ送信ステップと、
    を含むことを特徴とする配信方法。
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