JP4828560B2 - 三角波生成回路および台形波生成回路 - Google Patents

三角波生成回路および台形波生成回路 Download PDF

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Description

本発明は、基準クロック信号に同期した三角波を発生させる三角波生成回路および台形波を発生させる台形波生成回路に関する。
三角波生成回路または台形波生成回路は、方形波を積分する方法や、容量負荷の充電・放電を方形波で切り替える方法により三角波または台形波を発生させている。
図19は、従来の三角波生成回路の構成例を示す(特許文献1)。本構成は、容量負荷の充電・放電を方形波で切り替えることにより三角波を発生させるとともに、PLL(位相同期)技術を用いて三角波の周期を基準クロック信号に同期させる波形制御回路を付加したものである。
図19において、三角波生成回路は、充放電回路50A、負荷容量60、バッファ70および波形制御回路80を備え、充放電回路50Aの出力により負荷容量60を充放電し、バッファ70から三角波の出力信号を出力する構成である。
波形制御回路80は、2つの比較回路81,82、SRラッチ83、位相比較器84、ループフィルタ85により構成される。2つの比較回路81,82は、バッファ70の出力信号(三角波)と高電位Vref-H および低電位Vref-L をそれぞれ比較する。三角波がVref-H またはVref-L になったときに、比較回路81,82の出力をSRラッチ83でラッチすることにより、三角波の位相が図20に示すように検出される。このSRラッチ83の出力信号は、負荷容量60の充電/放電の切替タイミングとなる充放電切替信号として充放電回路50Aに入力する。また、位相比較器84は、SRラッチ83の出力信号(三角波の位相)と基準クロック信号の位相を比較し、位相の進みや遅れに対応したパルス信号をループフィルタ85へ出力する。ループフィルタ85は、位相比較器84が出力するパルス信号を積分し、充放電回路50Aの充放電電流を増減する充放電電流調整信号(アナログ電圧)を生成して充放電回路50Aへ出力する。
図21は、充放電回路50Aの構成例を示す。
図21において、波形制御回路80から出力される充放電電流調整信号は基準電流発生回路51に入力され、バイアス電圧を制御して発生する基準電流を変化させる。この基準電流が変化すると、それに応じて定電流回路52,53の電流が変化し、充放電切替信号によって開閉するスイッチ54,55を介して、負荷容量60に対する充放電電流を増減させる。これにより、出力される三角波のスルーレート(波形の傾き)が変化し、最終的に基準クロック信号と三角波の周期が同じになるように制御される。また、電源電圧変動等のノイズにより位相がずれた場合も、基準クロック信号との位相差がゼロに復帰するように調整される。
特開2004−7324号公報
ところで、従来の三角波生成回路は、出力される三角波と基準クロック信号の位相がずれている場合に、充放電電流を調整して三角波のスルーレートを変化させる構成であった。そのため、三角波の周期がずれることになり、三角波と基準クロック信号が同期するまでに時間がかかり、また同調する範囲にも限界があった。
また、三角波のスルーレートを変化させるためにループフィルタ等の高精度なアナログ部品(容量や抵抗)を用い、またそれらを外付け部品として取り付ける構成では、三角波生成回路の小型化の大きな妨げになる。
さらに、図19に示すような従来の三角波生成回路では、三角波と台形波を同じ回路構成で発生させることはできず、台形波を発生する場合には別途、専用の構成を有する台形波生成回路を用意する必要がある。
本発明は、基準クロック信号に対する三角波および台形波の同調範囲を広げることができ、さらに三角波および台形波を同じ回路構成で生成することができる三角波生成回路および台形波生成回路を提供することを目的とする。
また、本発明は、ループフィルタ等の高精度なアナログ部品を不要とすることができる三角波生成回路および台形波生成回路を提供することを目的とする。
本発明は、充放電回路に充放電切替信号を入力して負荷容量の充電・放電を切り替えることにより、2つの異なる電位間で傾きを有する三角波を発生させるとともに、三角波の位相を検出して三角波と基準クロック信号の位相差を検出し、その位相差に対応して充放電回路の充放電電流を調整する充放電電流調整信号を生成して三角波の傾きを制御し、三角波の周期と基準クロック信号の周期が同期するように制御する波形制御回路を含む三角波生成回路において、波形制御回路は、基準クロック信号に対する三角波の位相の進み遅れと位相差に対応して、充放電回路の充電および放電を許可するか停止するかを決定する充放電許可信号を生成する位相調整回路を備え、充放電回路は、充放電許可信号を入力して負荷容量に対する充電および放電を制御する構成である。
本発明の三角波生成回路の位相調整回路は、基準クロック信号の半周期を基準に三角波の位相を検出し、三角波の半周期が基準クロック信号の半周期よりも長いときに「0」、三角波の半周期が基準クロック信号の半周期より短いか同じときに「1」となるスルーレート信号を生成するスルーレート信号生成回路と、基準クロック信号と三角波の位相差に対応する位相差信号を生成し、スルーレート信号が「1」のときに充放電回路の充電および放電を停止する期間を含む充放電許可信号を出力し、スルーレート信号が「0」のときに充放電回路の充電および放電を許可する充放電許可信号を出力する充放電許可信号生成回路と、スルーレート信号が「1」のときに基準クロック信号を選択し、スルーレート信号が「0」のときに三角波の位相に対応する信号を選択し、充放電切替信号として出力するセレクタとを備える。
本発明の三角波生成回路は、負荷容量の代わりに可変容量を用い、充放電電流調整信号に代わる可変容量制御信号を可変容量に入力し、充放電回路の充放電電流を調整する代わりに、可変容量の容量値を調整して三角波の傾きを制御する構成である。
本発明の三角波生成回路は、負荷容量の代わりに可変容量を用い、充放電電流調整信号を充放電回路および可変容量に入力し、充放電回路の充放電電流を調整するとともに、可変容量の容量値を調整して三角波の傾きを制御する構成である。
本発明の三角波生成回路の可変容量は、各容量値が2の羃乗の大きさに設定され、オンオフ制御される複数n個の固定容量を並列接続したディジタル可変容量とし、可変容量制御信号は、基準クロック信号に対する三角波の位相の進み遅れに応じてカウントアップまたはカウントダウンを行うnビットのアップダウンカウンタの出力とし、そのnビットの出力によりディジタル可変容量の各固定容量をオンオフ制御する構成である。
本発明の三角波生成回路は、アップダウンカウンタが基準クロック信号と三角波の位相差に対応する位相差信号をクロック入力とし、スルーレート信号が「1」のときにカウントアップし、スルーレート信号が「0」のときにカウントダウンする構成である。
本発明の三角波生成回路は、スルーレート信号の変化タイミングでアップダウンカウンタのカウント動作が停止するように、そのクロック入力となる位相差信号を無効とするパルス制御回路を備える。
本発明の台形波生成回路は、本発明の三角波生成回路のパルス制御回路で位相差信号が無効となるパルス幅を調整し、位相差信号のパルス幅が所定値以下のときに位相差信号を無効にして台形波を出力する構成である。
本発明の三角波生成回路または台形波生成回路は、2つの異なる電位の一方を選択するセレクタと、三角波または台形波とセレクタで選択された一方の電位を比較し、三角波または台形波の周期に対応する位相を検出するとともに、当該位相検出によりセレクタを切り替えて他方の電位と比較する比較回路とを備える。
本発明の三角波生成回路または台形波生成回路は、三角波または台形波のスルーレートが基準クロック信号の周期に対して極端に大きい場合でも、充放電許可信号を用いて充電および放電を停止して基準クロック信号の周期に強制的に同期させる構成である。したがって、三角波または台形波の周波数がどんなに高くても位相調整が可能となり、基準クロック信号に同調できる範囲を広くすることができる。
さらに、三角波生成回路と同じ構成で回路の調整値を設定することにより、簡単に台形波生成回路として構成することができる。
また、ディジタル可変容量を用い、さらにアップダウンカウンタでディジタルの可変容量制御信号を生成する構成により、ループフィルタ等の高精度なアナログ部品を不要とすることができ、三角波生成回路または台形波生成回路の小型化を実現するとともに、ディジタル制御によりスルーレートの制御を簡単に行うことが可能となる。
このように本発明は、スタンダードなディジタルCMOSプロセスで高精度な三角波生成回路または台形波生成回路をICチップ内にコンパクトに実現することができ、様々なLSIへの内蔵が可能となる。その結果、量産化に適し、低コスト化を達成することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の三角波生成回路の第1の実施形態を示す。図2は、スルーレート信号生成回路12の構成例を示す。図3は、本発明の三角波生成回路の第1の実施形態の動作例を示す。
図1において、本実施形態の三角波生成回路は、図19に示す従来の充放電回路50Aに代えて、充放電の許可/停止の機能が追加された充放電停止機能付き充放電回路50Bを備え、波形制御回路80に位相調整回路10を追加した構成である。位相調整回路10は、セレクタ11、スルーレート信号生成回路12および充放電許可信号生成回路13により構成される。SRラッチ83の出力および基準クロック信号は、位相調整回路10のセレクタ11、スルーレート信号生成回路12、充放電許可信号生成回路13、位相比較器84にそれぞれ入力される。
スルーレート信号生成回路12は、図2に示すように、SRラッチ83の出力をD端子に入力し、基準クロック信号をクロック端子CKに入力するDラッチ121と、SRラッチ83の出力を反転して端子に入力し、基準クロック信号を反転してクロック端子CKに入力するDラッチ122と、Dラッチ121,122の各出力を基準クロック信号に応じて切り替え、スルーレート信号として出力するセレクタ123により構成される。このスルーレート信号は、図3(1) 〜(4) に示すように、SRラッチ83の出力状態を基準クロック信号の立ち上がりおよび立ち下がりのタイミングで保持する信号であり、基準クロック信号の半周期に対して、三角波の傾きが大きく三角波の位相が進んでいる場合に「1:over」となり、三角波の傾きが小さく三角波の位相が遅れている場合に「0:under 」となる。
なお、三角波と基準クロック信号が同期状態のときは、スルーレート信号は原理的に振動するが三角波生成に支障はない。図3に示す例は、三角波と基準クロック信号が同期状態のときにスルーレート信号が「1:over」に固定されるように、例えば基準クロック信号にわずかな遅延を与えてスルーレート信号生成回路12に入力する構成としている。
充放電許可信号生成回路13は、SRラッチ83の出力および基準クロック信号を入力するEX−OR(排他的論理和回路)131と、EX−OR131の出力とスルーレート信号を入力するNAND(否定論理積回路)132により構成され、NAND132の出力が充放電許可信号として充放電停止機能付き充放電回路50Bに入力する。充放電許可信号は、図3(1),(3),(5),(6) に示すように、SRラッチ83の出力と基準クロック信号との位相差信号であり、三角波の周期が基準クロック信号よりも短い場合は「0」となり、負荷容量60に対する充電または放電が停止し、波形が保持された状態で図3(2) に示すように台形状になる。ただし、スルーレート信号が「1:over」の場合はその位相差信号(EX−OR131出力)が出力され、「0:under 」の場合は常に「1」に固定される。これにより、三角波の傾きが大きくその周期が基準クロック信号よりも短い場合には、充放電許可信号を「0」にして充放電を停止し、波形を保持して強制的に基準クロック信号の位相に合わせることができる。
また、スルーレート信号生成回路12から出力されるスルーレート信号は、セレクタ11でSRラッチ83の出力と基準クロック信号を切り替える切替制御信号になる。セレクタ11は、スルーレート信号が「1:over」の場合は基準クロック信号を選択し、「0:under 」の場合はSRラッチ83の出力を選択し、充放電切替信号として充放電停止機能付き充放電回路50Bに入力する。
以上の構成により、出力される三角波は、どんな高い周波数からでもすばやく基準クロック信号に位相同期させることが可能となる。
図4は、充放電停止機能付き充放電回路50Bの第1の構成例を示す。
図4において、波形制御回路80から出力される充放電電流調整信号は基準電流発生回路51に入力され、発生する基準電流を変化させる。この基準電流が変化すると、それに応じて定電流回路52,53の電流が変化し、充放電切替信号によって開閉するスイッチ54,55を介して、負荷容量60に対する充放電電流を増減させる。また、この充放電電流は、充放電許可信号によって開閉するスイッチ56で出力がオンオフされる。これにより、出力される三角波のスルーレート(波形の傾き)および波形保持期間が変化し、最終的に基準クロック信号と三角波の周期が同じになるように制御される。
図5は、充放電停止機能付き充放電回路50Bの第2の構成例を示す。
本構成例は、充放電許可信号によって開閉するスイッチ57,58を、充放電切替信号によって開閉するスイッチ54,55に直列に挿入した構成であり、その他は第1の構成例と同様である。これにより、充放電切替信号によりスイッチ54,55が切り替わるときに、過渡的に流れる貫通電流を遮断または低減することができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の三角波生成回路の第2の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態の負荷容量60に代えて、波形制御回路80のループフィルタ85から出力される可変容量制御信号(アナログ電圧)により容量値が変化する可変容量回路61を用いるところにある。充放電停止機能付き充放電回路50Cは、第1の実施形態の充放電停止機能付き充放電回路50Bから充放電電流の制御部を省いた構成であり、充放電電流調整信号(アナログ電圧)の入力がなく可変容量回路61に対する充放電電流は一定値となる。これにより、三角波生成回路の回路構成が簡単になる。なお、波形制御回路80のループフィルタ85から出力される可変容量制御信号(アナログ電圧)は、第1の実施形態における充放電電流調整信号(アナログ電圧)と同じ信号である。
本実施形態の三角波生成回路の動作は、基本的に第1の実施形態の動作と同じであるが、充放電電流を増減させて波形の傾き調整を行うのではなく、負荷容量を増減させて波形の傾き調整を行うものである。
図7は、可変容量回路61の構成例を示す。ここでは、MOSトランジスタを用いた例を示す。図7(1) において、MOSトランジスタのソース端とドレイン端子を短絡し、ゲート端子とソース・ドレイン端子の間に形成される容量を、ソース・ドレイン端子に印加する充放電電流調整信号(アナログ電圧)で制御することにより調整する。可変容量回路61のアースは、交流信号におけるGND電位を意味し、いわゆるAC GNDである。したがって、この場合のアース電位はソース・ドレイン端子に印加される電位であり、直流信号における0Vである必要はない。また、図7(2) に示すように、ゲート端子の電圧を制御することにより、容量値を可変調整する構成でもよい。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の三角波生成回路の第3の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた構成であり、充放電電流調整信号(アナログ電圧)を入力する充放電停止機能付き充放電回路50Bで充放電電流を増減し、さらに充放電電流調整信号(アナログ電圧)を可変容量制御信号(アナログ電圧)として入力する可変容量回路61で負荷容量を増減し、両機能により波形の傾き調整を行う。これにより、スルーレートの制御性を高めることができる。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の三角波生成回路の第4の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第2の実施形態のアナログ的に容量が変化する可変容量回路61に代えて、ディジタル的に容量が変化するディジタル可変容量回路62を用い、波形制御回路80のループフィルタ85に代えてnビットのアップダウンカウンタ21を用い、アップダウンカウンタ21からディジタル可変容量回路62へ可変容量制御信号(ディジタル電圧)を出力するところにある。
図10は、ディジタル可変容量回路62の構成例を示す。ここでは、MOSトランジスタを用いた例を示し、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの組み合わせによるMOS容量を複数n個備え、各MOS容量のサイズを基準値(Wn)の2の羃乗に配置し、ディジタル的にオンオフするように構成される。本構成例のディジタル可変容量回路62は5ビット構成に対応するものであり、図7に示す可変容量回路61と同様に、MOSトランジスタのソース端とドレイン端子を短絡し、ゲート端子とソース・ドレイン端子の間に形成される容量を容量素子として用いる構成になっている。本構成により、高精度なアナログ部品(容量や抵抗)を用いるループフィルタ85が不要となり、三角波生成回路を小型化することができる。
本実施形態の三角波生成回路の動作は、基本的に第2の実施形態の動作と同じであるが、位相比較器84のUP出力およびDW出力をnビットのアップダウンカウンタ21でカウントアップおよびカウントダウンする。カウンタの各桁を出力信号とし、nビットのLSBがディジタル可変容量回路62の最もサイズの小さいMOS容量のオンオフを制御し、順次MOS容量に接続し、MSBがディジタル可変容量回路62の最もサイズの大きいMOS容量のオンオフを制御する。これにより、カウンタ出力値が大きくなるほど負荷容量が大きくなりスルーレートが小さくなり、カウンタ出力値が小さくなるほど負荷容量が小さくなりスルーレートが大きくなる。
ここで、アップダウンカウンタ21の初期値を例えば「0」とした場合に、その初期値に対応するスルーレートの初期状態が大きくなるように充放電電流値を設定しておき、カウンタ出力値が0からカウントアップし、負荷容量を大きくしてスルーレートが小さくなるようにする。
また、第3の実施形態のように、充放電停止機能付き充放電回路50Cが可変容量制御信号(ディジタル電圧)に応じて充放電電流を調整することも可能であるが、その場合には可変容量制御信号(ディジタル電圧)をアナログ電圧に変換する機能を備える必要がある。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の三角波生成回路の第5の実施形態を示す。図12は、本発明の三角波生成回路の第5の実施形態の動作例を示す。
本実施形態の特徴は、第4の実施形態の位相比較器84およびアップダウンカウンタ21に代えて、モード(UP/DW)切替端子を有するアップダウンカウンタ22を用いるところにある。アップダウンカウンタ22は、スルーレート信号生成回路12から出力されるスルーレート信号をモード(UP/DW)切替端子に入力し、充放電許可信号生成回路13のEX−OR131の出力をクロック端子CKに入力し、スルーレート信号に応じてEX−OR出力パルスをカウントアップまたはカウントダウンし、ディジタル可変容量回路62へ可変容量制御信号(ディジタル電圧)を出力する。本構成により、高精度なアナログ部品(容量や抵抗)を用いるループフィルタ85が不要となり、さらに位相比較器84も不要になるので、さらに三角波生成回路を小型化することができる。
本実施形態の三角波生成回路の動作は、スルーレート信号が「1:over」のときにアップダウンカウンタ22がUPモードになり、EX−OR出力パルスをカウントアップする。すなわち、スルーレート(三角波の傾き)が大きいときにスルーレート信号が「1:over」となるので、カウントアップによりカウンタ出力値が大きくなり、ディジタル可変容量回路62の負荷容量が大きくなってスルーレートが小さくなる。一方、スルーレート信号が「0:under 」のときにアップダウンカウンタ22がDWモードになり、EX−OR出力パルスをカウントダウンする。すなわち、スルーレート(三角波の傾き)が小さいときにスルーレート信号が「0:under 」となるので、カウントダウンによりカウンタ出力値が小さくなり、ディジタル可変容量回路62の負荷容量が小さくなってスルーレートが大きくなる。
(第6の実施形態)
図13は、本発明の三角波生成回路の第6の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第5の実施形態のアップダウンカウンタ22において、スルーレート信号のエッジでクロック端子CKに入力するEX−OR出力パルスをカウントしないように制御するパルス制御回路23を備えるところにある。
図14は、パルス制御回路23の構成例を示す。図15は、パルス制御回路23の各部の動作例を示す。
パルス制御回路23は、遅延線231、パルス幅短縮部232、パルス幅伸長部233、エッジ検出部234およびAND235により構成される。遅延線231は、充放電許可信号生成回路13のEX−OR131からEX−OR出力を入力し、スルーレート信号のエッジの直前に発生する所定のパルス幅以下のEX−OR出力がエッジの後ろになるような遅延を与えてパルス幅短縮部232へ出力する。
パルス幅短縮部232は遅延線とANDにより構成され、図15(1) に示すように、遅延線で与えられる遅延時間以下のパルス幅のEX−OR出力が消滅する。パルス幅短縮部232とカスケードに接続されるパルス幅伸長部233は遅延線とORにより構成され、図15(1) に示すように、パルス幅短縮部232でパルス幅が短縮されたEX−OR出力のパルス幅を伸長して元に戻す。ここでは、パルス幅短縮部232の遅延線で与えられる遅延時間以下のパルス幅のEX−OR出力で、アップダウンカウンタ22がカウントしないように制御する。この機能は動作ノイズ等による短パルスを除去するとともに、後述する台形波の生成に利用される。
エッジ検出部234は遅延線とEX−NOR(排他的否定論理和回路)により構成され、図15(2) に示すように、遅延線で与えられる遅延時間だけ、スルーレート信号のエッジの後ろに「0」の区間が生成する。パルス幅伸長部233の出力とエッジ検出部234の出力はAND235に入力され、スルーレート信号のエッジの後のEX−OR出力をマスクするとともに、他のEX−OR出力がアップダウンカウンタ22のクロックCKの入力となる。
図16は、本発明の三角波生成回路の第6の実施形態の動作例を示す。本実施形態の三角波生成回路の動作は、基本的に第5の実施形態の動作と同じであるが、図16(8) に示すように、アップダウンカウンタ22のCK入力は、EX−OR出力を図14の遅延線231の遅延時間だけ遅らせるとともに、アップダウンカウンタ11のUP/DW入力となるスルーレート信号のエッジの後ろのEX−OR出力がマスクされる。これにより、本来カウントアップすべきときにスルーレート信号が変化したためにカウントダウンするケースや、その逆のケースなど、スルーレート信号変化時の不適切なカウントアップ/ダウンを回避することができ、三角波の収束がよくなって早い同期が可能となる。
また、本実施形態の三角波生成回路では、パルス幅短縮部232の遅延線で与えられる遅延時間を適宜設定することが可能である。この遅延時間を適宜設定し、三角波と基準クロック信号の位相差が所定値になったときに、すなわちEX−OR出力のパルス幅が遅延時間未満になったときに消滅させ、アップダウンカウンタ22のCK入力にパルスが入力しなくなるように設定する。この構成では、図17に示すように、スルーレート信号が「1:over」で、充放電許可信号がオフになるとディジタル可変容量回路62に対する充電および放電が停止し、波形が保持された状態になって台形波が生成される。
(第7の実施形態)
図18は、本発明の三角波生成回路の第7の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第1〜第6の実施形態の波形制御回路80の2つの比較回路81,82およびSRラッチ83に代えて、1つの比較回路24およびセレクタ25を用いたところにある。なお、図18では、第6の実施形態に適用した例を示すが、第1〜第5の実施形態にも同様に適用可能である。
比較回路24は、バッファ70の出力信号(三角波)と、セレクタ25で選択された高電位Vref-H または低電位Vref-L を比較する。三角波がVref-H またはVref-L になったときに、比較回路24の出力を位相調整回路10に入力するとともに、セレクタ25の切り替えに用いる。これにより、三角波がVref-H またはVref-L になったことを交互に検出し、SRラッチ83と同様の機能を実現することができる。また、本構成では、2つの比較回路81,82のオフセット電圧の違いによる動作誤差がなくなり、さらに回路構成を簡単にすることができる。
本発明の三角波生成回路の第1の実施形態を示す図。 スルーレート信号生成回路12の構成例を示す図。 本発明の三角波生成回路の第1の実施形態の動作例を示すタイムチャート。 充放電停止機能付き充放電回路50Bの第1の構成例を示す図。 充放電停止機能付き充放電回路50Bの第2の構成例を示す図。 本発明の三角波生成回路の第2の実施形態を示す図。 可変容量回路61の構成例を示す図。 本発明の三角波生成回路の第3の実施形態を示す図。 本発明の三角波生成回路の第4の実施形態を示す図。 ディジタル可変容量回路62の構成例を示す図。 本発明の三角波生成回路の第5の実施形態を示す図。 本発明の三角波生成回路の第5の実施形態の動作例を示すタイムチャート。 本発明の三角波生成回路の第6の実施形態を示す図。 パルス制御回路23の構成例を示す図。 パルス制御回路23の各部の動作例を示す図。 本発明の三角波生成回路の第6の実施形態の第1の動作例を示すタイムチャート。 本発明の三角波生成回路の第6の実施形態の第2の動作例を示すタイムチャート。 本発明の三角波生成回路の第7の実施形態を示す図。 従来の三角波生成回路の構成例を示す図。 従来の三角波生成回路の動作例を示すタイムチャート。 充放電回路50Aの構成例を示す図。
符号の説明
10 位相調整回路
11 セレクタ
12 スルーレート信号生成回路
121,122 Dラッチ
123 セレクタ
13 充放電許可信号生成回路
131 EX−OR(排他的論理和回路)
132 NAND(否定論理積回路)
21,22 アップダウンカウンタ
23 パルス制御回路
231 遅延線
232 パルス幅短縮部
233 パルス幅伸長部
234 エッジ検出部
235 AND
24 比較回路
25 セレクタ
50A 充放電回路
50B,50C 充放電停止機能付き充放電回路
60 負荷容量
61 可変容量回路
62 ディジタル可変容量回路
70 バッファ
80 波形制御回路
81,82 比較回路
83 SRラッチ
84 位相比較器
85 ループフィルタ

Claims (10)

  1. 充放電回路に充放電切替信号を入力して負荷容量の充電・放電を切り替えることにより、2つの異なる電位間で傾きを有する三角波を発生させるとともに、三角波の位相を検出して三角波と基準クロック信号の位相差を検出し、その位相差に対応して前記充放電回路の充放電電流を調整する充放電電流調整信号を生成して三角波の傾きを制御し、三角波の周期と基準クロック信号の周期が同期するように制御する波形制御回路を含む三角波生成回路において、
    前記波形制御回路は、前記基準クロック信号に対する前記三角波の位相の進み遅れと前記位相差に対応して、前記充放電回路の充電および放電を許可するか停止するかを決定する充放電許可信号を生成する位相調整回路を備え、
    前記充放電回路は、前記充放電許可信号を入力して前記負荷容量に対する充電および放電を制御する構成である
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  2. 請求項1に記載の三角波生成回路において、
    前記位相調整回路は、
    前記基準クロック信号の半周期を基準に前記三角波の位相を検出し、前記三角波の半周期が前記基準クロック信号の半周期よりも長いときに「0」、前記三角波の半周期が前記基準クロック信号の半周期より短いか同じときに「1」となるスルーレート信号を生成するスルーレート信号生成回路と、
    前記基準クロック信号と前記三角波の位相差に対応する位相差信号を生成し、前記スルーレート信号が「1」のときに前記充放電回路の充電および放電を停止する期間を含む前記充放電許可信号を出力し、前記スルーレート信号が「0」のときに前記充放電回路の充電および放電を許可する前記充放電許可信号を出力する充放電許可信号生成回路と、
    前記スルーレート信号が「1」のときに前記基準クロック信号を選択し、前記スルーレート信号が「0」のときに前記三角波の位相に対応する信号を選択し、前記充放電切替信号として出力するセレクタと
    を備えたことを特徴とする三角波生成回路。
  3. 請求項2に記載の三角波生成回路において、
    前記負荷容量の代わりに可変容量を用い、
    前記充放電電流調整信号に代わる可変容量制御信号を前記可変容量に入力し、前記充放電回路の充放電電流を調整する代わりに、前記可変容量の容量値を調整して前記三角波の傾きを制御する構成である
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  4. 請求項2に記載の三角波生成回路において、
    前記負荷容量の代わりに可変容量を用い、
    前記充放電電流調整信号を前記充放電回路および前記可変容量に入力し、前記充放電回路の充放電電流を調整するとともに、前記可変容量の容量値を調整して前記三角波の傾きを制御する構成である
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  5. 請求項3に記載の三角波生成回路において、
    前記可変容量は、各容量値が2の羃乗の大きさに設定され、オンオフ制御される複数n個の固定容量を並列接続したディジタル可変容量とし、
    前記可変容量制御信号は、前記基準クロック信号に対する前記三角波の位相の進み遅れに応じてカウントアップまたはカウントダウンを行うnビットのアップダウンカウンタの出力とし、そのnビットの出力により前記ディジタル可変容量の各固定容量をオンオフ制御する構成である
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  6. 請求項5に記載の三角波生成回路において、
    前記アップダウンカウンタが前記基準クロック信号と前記三角波の位相差に対応する前記位相差信号をクロック入力とし、前記スルーレート信号が「1」のときにカウントアップし、前記スルーレート信号が「0」のときにカウントダウンする構成である
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  7. 請求項6に記載の三角波生成回路において、
    前記スルーレート信号の変化タイミングで前記アップダウンカウンタのカウント動作が停止するように、そのクロック入力となる前記位相差信号を無効とするパルス制御回路を備えた
    ことを特徴とする三角波生成回路。
  8. 請求項7に記載の三角波生成回路の前記パルス制御回路で前記位相差信号が無効となるパルス幅を調整し、前記位相差信号のパルス幅が所定値以下のときに前記位相差信号を無効にして台形波を出力する構成である
    ことを特徴とする台形波生成回路。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の三角波生成回路において、
    2つの異なる電位の一方を選択するセレクタと、
    前記三角波と前記セレクタで選択された一方の電位を比較し、前記三角波の周期に対応する位相を検出するとともに、当該位相検出により前記セレクタを切り替えて他方の電位と比較する比較回路と
    を備えたことを特徴とする三角波生成回路。
  10. 請求項8に記載の台形波生成回路において、
    2つの異なる電位の一方を選択するセレクタと、
    前記台形波と前記セレクタで選択された一方の電位を比較し、前記台形波の周期を対応する位相を検出するとともに、当該位相検出により前記セレクタを切り替えて他方の電位と比較する比較回路と
    を備えたことを特徴とする台形波生成回路。
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