JP2006287484A - クロック・データリカバリ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部から参照クロックを入力することなく、動作の安定化が図られたクロック・データリカバリ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 初期状態において遅延/クロック兼用回路10に第1の位相比較回路20およびチャージポンプ・ループフィルタ30を作用させてDLL動作させ、その遅延/クロック兼用回路10に備えられた3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延量を調整し、その後、遅延/クロック兼用回路10に第2の位相比較回路40およびチャージポンプ・ループフィルタ50を作用させて特定半ビット遅延セル11aおよびインバータ12でVCOを構成してPLL動作させ、特定半ビット遅延セル11aの遅延量を調整することによりクロックCKの位相を調整し、このクロックCKを用いて入力データDataInを取り込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力データに同期したクロックを生成し、そのクロックを用いて入力データを取り込むクロック・データリカバリ回路に関する。
従来より、PLL(Phase Locked Loop)技術を用いたクロック・データリカバリ回路が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図7は、非特許文献1に記載されたクロック・データリカバリ回路の一例を示す図である。
図7に示すクロック・データリカバリ回路100には、外部からの入力データDataInと内部からのクロックCKとの位相差信号を出力する位相比較器101と、その位相差信号に応じた信号を直流レベルの制御電圧に変換するチャージポンプ・ループフィルタ102と、その制御電圧に応じた周波数を有するクロックCKを出力する電圧制御発振器103と、そのクロックCKを用いて入力データDataInを取り込むフリップフロップ104とが備えられている。
このクロック・データリカバリ回路100では、電圧制御発振器103からのクロックCKと入力データDataInの位相が合うようにフィードバックが行なわれて、最終的にフリップフロップ104から入力データDataInのタイミングが正しく設定し直された(リタイミングされた)リタイムドデータRetimedDataが出力される。
図8は、非特許文献1に記載されたクロック・データリカバリ回路の他の一例を示す図である。
図8に示すクロック・データリカバリ回路200には、外部からの参照クロックREFと内部からのクロックとの位相および周波数の誤差信号を出力する位相周波数比較器201と、その誤差信号に応じた信号を直流レベルの制御電圧に変換するチャージポンプ・ループフィルタ202と、その制御電圧に応じた周波数のクロックであって位相がそれぞれずれた複数のクロックを出力する電圧制御発振器203と、それらのクロックのうちのいずれかのクロックを選択出力するセレクタ204とが備えられている。
また、このクロック・データリカバリ回路200には、セレクタ204から選択出力されたクロックCKと外部からの入力データDataInとの位相差信号を出力する位相比較器205と、その位相差信号に応じた信号を生成して上記セレクタ204に入力するデジタルフィルタ206と、上記セレクタ204からのクロックCKを用いて入力データDataInを取り込むフリップフロップ207とが備えられている。
このクロック・データリカバリ回路200では、ループAにおいて、参照クロックREFの位相および周波数に電圧制御発振器203から出力されるクロックの位相および周波数が合うように粗調整が行なわれる。次いで、ループBにおいて、入力データDataInの位相にセレクタ204から出力されるクロックCKの位相が合うように微調整が行なわれ、このクロックCKを用いて入力データDataInのタイミングを正しく設定し直して、フリップフロップ207からリタイムドデータRetimedDataが出力される。
また、上述した粗調整および微調整を行なうクロック・データリカバリ回路とは異なる粗調整および微調整を行なうクロック・データリカバリ回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に提案されたクロック・データリカバリ回路を示す図である。
図9に示すクロック・データリカバリ回路300には、外部からの参照クロックREFと内部からのクロックとの位相および周波数の誤差信号を出力する位相周波数比較器301と、その誤差信号に応じた信号を直流レベルの制御電圧に変換するチャージポンプ・ループフィルタ302と、スイッチ回路303と、そのスイッチ回路303を経由して入力された制御電圧に応じた周波数のクロックを出力する電圧制御発振器304と、そのクロックを分周する分周器305とが備えられている。
また、このクロック・データリカバリ回路300には、外部からの入力データDataInとクロックCKとの位相差信号を出力する位相比較器306と、その位相差信号に応じた信号を直流レベルの制御電圧に変換するチャージポンプ・ループフィルタ307と、電圧制御発振器304からのクロックCKを用いて入力データDataInを取り込むフリップフロップ308とが備えられている。
このクロック・データリカバリ回路300では、ループAで動作するようにスイッチ回路303が閉じられて、参照クロックREFの位相および周波数に電圧制御発振器304から出力され分周されたクロックの位相および周波数が合うように粗調整が行なわれる。次いで、ループBで動作するようにスイッチ回路303が切り替えられて、入力データDataInの位相に電圧制御発振器304から出力されるクロックCKの位相が合うように微調整が行なわれ、このクロックCKを用いて入力データDataInのタイミングを正しく設定し直して、フリップフロップ308からリタイムドデータRetimedDataが出力される。
"Journal of Solid−State Circuits,Vol34,No12,December 1999,p1951−1960"A2−1600MHz CMOS Clock Recovery PLL with Low−Vdd Capability 特表2002―533972号公報
上述した図7に示すクロック・データリカバリ回路100では、電圧制御発振器103からのクロックCKの周波数と入力データDataInの周波数とが所定の範囲内に収まっていないと、クロックCKと入力データDataInの位相を合わせることが困難である。しかし、製造プロセスのバラツキ等に起因して、電圧制御発振器103の初期状態が変動する場合がある。その場合、電圧制御発振器103から発振する周波数を所定の範囲内に収めることができない恐れがある。
一方、図8に示すクロック・データリカバリ回路200では、参照クロックREFの位相および周波数に電圧制御発振器203から出力されるクロックの位相および周波数を合わせておいてから(粗調整してから)、デジタルフィルタ206を用いて入力データDataInの位相にクロックの位相を合わせる(微調整する)ため、上述したような問題は解消される。また、図9に示すクロック・データリカバリ回路300でも、このクロック・データリカバリ回路200と同様にして粗調整および微調整が行なわれるため、やはり上述したような問題は解消される。
一般に、クロック・データリカバリ回路は、外部から入力データさえ入力されればそのタイミングに合わせて、その入力データと電圧制御発振器からのクロックとの位相差又は/及び周波数差が零に近づくように内部のループ動作をロックすることができる。しかし、上述したように、製造プロセスのバラツキ等を考慮すると、初期状態において、電圧制御発振器から発振する周波数を所定の範囲内に収めるように設定することは難しく、従って図8,図9に示すようなクロック・データリカバリ回路が用いられる。しかし、このようなクロック・データリカバリ回路では、外部から参照クロックを入力する必要がある。この参照クロックは初期動作で粗調整するためのみに用いられており、外部から参照クロックを入れる必要がなくなればコストダウンになる。
本発明は、上記事情に鑑み、外部から参照クロックを入力することなく、動作の安定化が図られたクロック・データリカバリ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のクロック・データリカバリ回路は、入力データに同期したクロックを生成しそのクロックを用いて入力データを取り込むクロック・データリカバリ回路において、
上記入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分の時間だけ遅延させる、遅延量可変な半ビット遅延素子が3個直列に接続され、上記入力データを入力して遅延させる遅延モードと、それら3個の半ビット遅延素子のうちの1個である特定半ビット遅延素子を用いてその特定半ビット遅延素子の出力を反転してその特定半ビット遅延素子に入力することによりクロックを生成するクロック生成モードとに切り替えられる遅延/クロック兼用回路と、
上記遅延/クロック兼用回路が上記遅延モードにあるときに、上記入力データの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとのうちの一方である第1のエッジと、その遅延/クロック兼用回路を構成する、その入力データ入力側から2段目の半ビット遅延素子の出力の、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとのうちの他方である第2のエッジとの位相を比較する第1の位相比較回路と、
上記第1の位相比較回路による位相比較結果に基づいて、上記遅延/クロック兼用回路が上記遅延モードにあるときの上記3個の半ビット遅延素子それぞれの遅延量を、所定の最小遅延量もしくは所定の最大遅延量から出発して上記入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整する遅延量調整回路と、
上記遅延/クロック兼用回路が前記クロック生成モードにあるときに、上記入力データと、その遅延/クロック兼用回路で生成されたクロックとの間の位相を比較する第2の位相比較回路と、
上記第2の位相比較回路による位相比較結果に基づいて、上記遅延/クロック兼用回路が上記クロック生成モードにあるときの上記特定半ビット遅延素子の遅延量を調整することによりその遅延/クロック兼用回路で生成されるクロックの位相を調整する位相調整回路と、
上記遅延/クロック兼用回路が上記クロック生成モードにあるときのその遅延/クロック兼用回路で生成されたクロックを用いて上記入力データを取り込むデータ取込回路と、
上記遅延モードにある上記遅延/クロック兼用回路に上記第1の位相比較回路および上記遅延量調整回路を作用させて上記3個の半ビット遅延素子の遅延量を調整し、その後、上記遅延/クロック兼用回路を上記クロック生成モードに切り替えて、上記第2の位相比較回路、上記位相調整回路、および上記データ取込回路を作用させる初期調整制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明のクロック・データリカバリ回路は、上記構成のため、初期状態においては、遅延/クロック兼用回路を遅延モードに設定し、その遅延/クロック兼用回路に第1の位相比較回路および遅延量調整回路を作用させて、その遅延/クロック兼用回路に備えられた3個の半ビット遅延素子の遅延量を調整する。このようにすることにより、本発明のクロック・データリカバリ回路をDLL(Delay Locked Loop)として動作させて、外部からの参照クロックを不要にする。詳細には、第1の位相比較回路で、入力データの第1のエッジと、2段目の半ビット遅延素子の出力の第2のエッジとの位相を比較し、その結果に基づいて遅延量調整回路により3個の半ビット遅延素子それぞれの遅延量を、所定の最小遅延量もしくは所定の最大遅延量から出発して入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整する。
その後、遅延/クロック兼用回路をクロック生成モードに切り替えてPLL動作させる。ここで、遅延モードにおいて、3個の半ビット遅延素子それぞれの遅延量が、入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整されているため、PLL動作が行なわれてもデータレートにほぼ同期した周波数が得られる。即ち、特定半ビット遅延素子を用いてクロックを生成するVCO(電圧制御発振器)を構成する。このVCOからのクロックの周波数は入力データの周波数とほぼ合っているため、PLL動作をロックすることができる。詳細には、第2の位相比較回路で、入力データと遅延/クロック兼用回路で生成されたクロックとの間の位相を比較し、その位相比較結果に基づいて位相調整回路で特定半ビット遅延素子の遅延量を調整する。このようにして、遅延/クロック兼用回路で生成されるクロックの位相を調整し、このクロックを用いて入力データを取り込む。従って、外部から参照クロックを入力することなく、動作の安定化が図られたクロック・データリカバリ回路を提供することができる。
ここで、上記第1の位相比較回路は、上記入力データの上記第1のエッジのタイミングにおける、上記遅延/クロック兼用回路に配列された3個の半ビット遅延素子の出力レベルどうしを比較することにより、それら3個の半ビット遅延素子1個分の遅延量と、上記入力データの1ビットごとの入力データ周期半周期分の時間との大小を判定するものであることが好ましい。
このようにすると、後述する実施形態に示すように、第1の位相比較回路を簡単な回路構成で実現することができる。
本発明によれば、外部から参照クロックを入力することなく、動作の安定化が図られたクロック・データリカバリ回路を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のクロック・データリカバリ回路を示す図である。
図1に示すクロック・データリカバリ回路1は、入力データDataInに同期したクロックCKを生成し、そのクロックCKを用いて入力データDataInを取り込む回路である。
このクロック・データリカバリ回路1には、半ビット遅延セル(遅延素子)11a,11bからなる1ビット遅延セル11と、半ビット遅延セル11c,11dからなる1ビット遅延セル11と、インバータ12とを有する遅延/クロック兼用回路10が備えられている。この遅延/クロック兼用回路10は、入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分の時間だけ遅延させる、遅延量可変な半ビット遅延セル11a,11b,11cが3個直列に接続され、入力データDataInを入力して遅延させる遅延モードと、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cのうちの1個である特定半ビット遅延セル11aを用いてその特定半ビット遅延セル11aの出力をインバータ12で反転して特定半ビット遅延セル11aに入力することによりクロックCKを生成するクロック生成モードとに切り替えられる回路である。具体的には、後述する初期調整制御回路70からの信号S1,S2に応じてスイッチ回路81,82が動作し、これにより遅延/クロック兼用回路10が遅延モードとクロック生成モードとに切り替えられる。
また、このクロック・データリカバリ回路1には、第1の位相比較回路20が備えられている。この第1の位相比較回路20は、遅延/クロック兼用回路10が遅延モードにあるときに、入力データDataInの立ち下がりエッジ(本発明にいう第1のエッジに相当)と、遅延/クロック兼用回路10を構成する2段目の半ビット遅延セル11bの出力データD1の立ち上がりエッジ(本発明にいう第2のエッジに相当)との位相を比較する。
詳細には、この第1の位相比較回路20は、入力データDataInの立ち下がりエッジのタイミングにおける、遅延/クロック兼用回路10に配列された3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cの出力データD0h,D1,D1hどうしを比較することにより、3個の半ビット遅延セル1個分の遅延量と、入力データDataInの1ビットごとの入力データ周期半周期分の時間との大小を判定する回路である。
さらに、クロック・データリカバリ回路1には、チャージポンプ・ループフィルタ30(本発明の遅延量調整回路の一例に相当)が備えられている。このチャージポンプ・ループフィルタ30は、第1の位相比較回路20による位相比較結果に基づいて、遅延/クロック兼用回路10が遅延モードにあるときの3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量を、所定の最小遅延量から出発して入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整する。
また、クロック・データリカバリ回路1には、第2の位相比較回路40が備えられている。この第2の位相比較回路40は、遅延/クロック兼用回路10がクロック生成モードにあるときに、入力データDataInと遅延/クロック兼用回路10で生成されたクロックCKとの間の位相を比較する。
さらに、クロック・データリカバリ回路1には、チャージポンプ・ループフィルタ50(本発明の位相調整回路の一例に相当)が備えられている。このチャージポンプ・ループフィルタ50は、第2の位相比較回路40による位相比較結果に基づいて、遅延/クロック兼用回路10がクロック生成モードにあるときの特定半ビット遅延セル11aの遅延量を調整することにより遅延/クロック兼用回路10で生成されるクロックの位相を調整する。
また、クロック・データリカバリ回路1には、フリップフロップ60(本発明にいうデータ取込回路の一例に相当)が備えられている。このフリップフロップ60は、遅延/クロック兼用回路10がクロック生成モードにあるときの遅延/クロック兼用回路10で生成されたクロックCKを用いて入力データDataInを取り込む。
さらに、クロック・データリカバリ回路1には、初期調整制御回路70が備えられている。この初期調整制御回路70は、遅延モードにある遅延/クロック兼用回路10に第1の位相比較回路20およびチャージポンプ・ループフィルタ30を作用させて3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延量を調整し、その後、遅延/クロック兼用回路10をクロック生成モードに切り替えて、第2の位相比較回路40、チャージポンプ・ループフィルタ50、およびフリップフロップ60を作用させる回路である。
図2は、図1に示すクロック・データリカバリ回路の、遅延/クロック兼用回路が遅延モードに設定された状態を示す図である。
初期状態では、初期調整制御回路70からの信号S1,S2に応じてスイッチ回路81,82が動作し、これにより遅延/クロック兼用回路10が遅延モードに設定される。この遅延モードでは、クロック・データリカバリ回路1がDLL(Delay Locked Loop)として動作する。即ち、第1の位相比較回路20で、入力データDataInの立ち下がりエッジと、半ビット遅延セル11bの出力データD1の立ち上がりエッジとの位相が比較されて、位相の進み,遅れを表わすearly信号,late信号が出力される。さらに、チャージポンプ・ループフィルタ30で、それらの信号に基づいて生成した電圧制御信号VCONT1により3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量が、所定の最小遅延量から出発して入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整される。その後、遅延/クロック兼用回路10がクロック生成モードに切り替えられる。
図3は、図1に示すクロック・データリカバリ回路の、遅延/クロック兼用回路がクロック生成モードに切り替えられた状態を示す図である。
遅延/クロック兼用回路10がクロック生成モードに切り替えられた状態では、クロック・データリカバリ回路1がPLLとして動作する。上述した遅延モードにおいて、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量が、入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整されているため、クロック生成モードにおいてPLL動作が行なわれてもデータレートにほぼ同期した周波数が得られている。さらに、このクロック生成モードにおいて位相の調整が行なわれるが、遅延モードにおいて、特定半ビット遅延セル11aとインバータ12からなるVCO(電圧制御発振器)からのクロックCKの周波数が入力データDataInの周波数とほぼ合っているため、PLL動作をロックすることができる。即ち、第2の位相比較回路40で、入力データDataInと遅延/クロック兼用回路10で生成されたクロックCKとの間の位相が比較される。さらに、チャージポンプ・ループフィルタ50で、第2の位相比較回路40による位相比較結果に基づいて生成した電圧制御信号VCONT2により特定半ビット遅延セル11aの遅延量を調整する。このようにして、遅延/クロック兼用回路10で生成されるクロックCKの位相を調整する。このクロックCKを用いて図1に示すフリップフロップ60に入力されている入力データDataInを取り込むことにより、そのフリップフロップ60から入力データDataInのタイミングが正しく設定し直された(リタイミングされた)リタイムドデータRetimedDataが出力される。
図4は、第1の位相比較回路の構成を示す図、図5は、図4に示す第1の位相比較回路におけるタイミングを示す図である。
図4に示す第1の位相比較回路20には、フリップフロップ21,22,23と、エクスクルーシブオアゲート24と、アンドゲート25.26とが備えられている。
この第1の位相比較回路20は、図5に示すように、入力データDataInの立ち下がりエッジと出力データD1の立ち上がりエッジの比較にあたり、詳細には入力データDataInの立ち下がりエッジのタイミングにおける、遅延部10に配列された3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cの出力データD0h,D1,D1hどうしを比較することにより、3個の半ビット遅延セル1個分の遅延量と、入力データDataInの1ビットごとの入力データDataIn周期半周期分の時間との大小を判定する。
即ち、入力データDataInと出力データD1の位相比較にあたり、“…010…”のように1ビットで遷移するデータが入力された時点で位相比較が行なわれる。また、本実施形態では、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量を、所定の最小遅延量から出発して入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整する例であるが、これとは逆に、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量を、所定の最大遅延量から出発して入力データDataInの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整してもよい。
出力データD0h,D1,D1hは入力データDataInの立ち下がりエッジのタイミングで取り込まれるため、出力データD0hがHレベルであって出力データD1hがLレベルの場合は、フリップフロップ23,22からHレベル,Lレベルが出力され、従ってエクスクルーシブオアゲート24からHレベルが出力される。ここで、出力データD1がHレベルである場合はフリップフロップ21からHレベルが出力される。従って、アンドゲート25からHレベルのearly信号が出力される。一方、出力データD1がLレベルである場合はフリップフロップ21からLレベルが出力される。従って、アンドゲート26からHレベルのlate信号が出力される。ここで、Hレベルのearly信号が出力される場合は、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量が小さすぎるので、遅延量を大きくするようにチャージポンプ・ループフィルタ30で制御する。一方、Hレベルのlate信号が出力される場合は、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量が大きすぎるので、遅延量を小さくするようにチャージポンプ・ループフィルタ30で制御する。
本実施形態のクロック・データリカバリ回路1では、初期状態において遅延/クロック兼用回路10は遅延モードにある。また、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量は、所定の最小遅延量に設定される。このため、Hレベルのearly信号が出力され続けられて遅延量が次第に大きくなり、最終的に1ビット分の遅延量が得られる。尚、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量を所定の最大遅延量に設定した場合には、チャージポンプ・ループフィルタ30に向けてHレベルのlate信号が出力され続けられる。そうすると、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量が次第に小さくなり、遂には1ビット以下になる。すると、今度は第1の位相比較回路20からHレベルのearly信号が出力されることとなる。
図6(a)、(b)は、第1の位相比較回路からの位相比較結果に基いてチャージポンプ・ループフィルタで遅延量を調整する様子を説明するための図である。
図6(a)は、初期状態として最小遅延状態に設定してから遅延調整を行う揚合を示す。図6(a)に示すチャージポンプ・ループフィルタ30には、アンドゲート31,32と、定電流源33,36と、スイッチ素子(Hが入力されるとON)34,35,37と、インバータゲート41とから構成されたチャージポンプと、VCONT1を出力するループフィルタが備えられている。ループフィルタの一例として、図6(a)に示すように抵抗素子39,容量素子38,40で構成されるものがある。
初期状態においてはスイッチ素子34,35,37はそれぞれ、オフ状態、オフ状態、オン状態にある。スイッチ37がONのため、電圧制御信号VCONT1は高レベルにある。ここでは、VCONT1が高レベルにあるほど遅延が小さいとするが、逆の場合を考えてもよい。電圧制御信号VCONT1が高レベルにあるため、3個の半ビット遅延セル11a,11b,11cそれぞれの遅延量は所定の最小遅延量に調整されている。その後、start信号はLレベルからHレベルに遷移してスイッチ素子37はオフ状態となる。この時位相比較器20からの信号、early信号、late信号が有効となる。start信号がHレベルに上がった直後は、半ビット遅延セル11a,11b,11cが最小遅延になっているので、early信号が“H”、1ate信号が“L”を出し続けてVCONT1の電圧を下げて半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延値を大きくし、遂には半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延値がデータ入力周期半周期分と一数するようになる。
一方、半ビット遅延セル11a,11b,11cを最大遅延量から始める場合には、図6(b)のような回路となり、初期状態でVCONT1を低レベルにしておいてからstart信号を“L”から“H”に上げる。その直後からlate信号が“H”、early信号が“L”となりVCONT1の電圧レベルが徐々に高くなり半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延値が小さくなる。最終的には半ビット遅延セル11a,11b,11cの遅延値がデータ入力周期半周期分と一致するようになる。
本発明の一実施形態のクロック・データリカバリ回路を示す図である。 図1に示すクロック・データリカバリ回路の、遅延/クロック兼用回路が遅延モードに設定された状態を示す図である。 図1に示すクロック・データリカバリ回路の、遅延/クロック兼用回路がクロック生成モードに切り替えられた状態を示す図である。 第1の位相比較回路の構成を示す図である。 図4に示す第1の位相比較回路におけるタイミングを示す図である。 第1の位相比較回路からの位相比較結果に基いてチャージポンプ・ループフィルタで遅延量を最小から調整する様子を説明するための図である。 第1の位相比較回路からの位相比較結果に基いてチャージポンプ・ループフィルタで遅延量を最大から調整する様子を説明するための図である。 非特許文献1に記載されたクロック・データリカバリ回路の一例を示す図である。 非特許文献1に記載されたクロック・データリカバリ回路の他の一例を示す図である。 特許文献1に提案されたクロック・データリカバリ回路を示す図である。
符号の説明
1 クロック・データリカバリ回路
10 遅延・クロック兼用回路
11 1ビット遅延セル
11a,11b,11c,11d 半ビット遅延セル
12 インバータ
20,40 位相比較回路
21,22,23,60 フリップフロップ
24 エクスクルーシブオアゲート
25,26,31,32 アンドゲート
30,50 チャージポンプ・ループフィルタ
33,36 定電流源
34,35,37 スイッチ素子
41 インバータゲート
70 初期調整制御回路
81,82 スイッチ回路

Claims (2)

  1. 入力データに同期したクロックを生成し該クロックを用いて入力データを取り込むクロック・データリカバリ回路において、
    前記入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分の時間だけ遅延させる、遅延量可変な半ビット遅延素子が3個直列に接続され、前記入力データを入力して遅延させる遅延モードと、該3個の半ビット遅延素子のうちの1個である特定半ビット遅延素子を用いて該特定半ビット遅延素子の出力を反転して該特定半ビット遅延素子に入力することによりクロックを生成するクロック生成モードとに切り替えられる遅延/クロック兼用回路と、
    前記遅延/クロック兼用回路が前記遅延モードにあるときに、前記入力データの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとのうちの一方である第1のエッジと、該遅延/クロック兼用回路を構成する、該入力データ入力側から2段目の半ビット遅延素子の出力の、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとのうちの他方である第2のエッジとの位相を比較する第1の位相比較回路と、
    前記第1の位相比較回路による位相比較結果に基づいて、前記遅延/クロック兼用回路が前記遅延モードにあるときの前記3個の半ビット遅延素子それぞれの遅延量を、所定の最小遅延量もしくは所定の最大遅延量から出発して前記入力データの1ビットごとのデータ入力周期半周期分と同一の時間の遅延量に調整する遅延量調整回路と、
    前記遅延/クロック兼用回路が前記クロック生成モードにあるときに、前記入力データと、該遅延/クロック兼用回路で生成されたクロックとの間の位相を比較する第2の位相比較回路と、
    前記第2の位相比較回路による位相比較結果に基づいて、前記遅延/クロック兼用回路が前記クロック生成モードにあるときの前記特定半ビット遅延素子の遅延量を調整することにより該遅延/クロック兼用回路で生成されるクロックの位相を調整する位相調整回路と、
    前記遅延/クロック兼用回路が前記クロック生成モードにあるときの該遅延/クロック兼用回路で生成されたクロックを用いて前記入力データを取り込むデータ取込回路と、
    前記遅延モードにある前記遅延/クロック兼用回路に前記第1の位相比較回路および前記遅延量調整回路を作用させて前記3個の半ビット遅延素子の遅延量を調整し、その後、前記遅延/クロック兼用回路を前記クロック生成モードに切り替えて、前記第2の位相比較回路、前記位相調整回路、および前記データ取込回路を作用させる初期調整制御回路とを備えたことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  2. 前記第1の位相比較回路は、前記入力データの前記第1のエッジのタイミングにおける、前記遅延/クロック兼用回路に配列された3個の半ビット遅延素子の出力レベルどうしを比較することにより、該3個の半ビット遅延素子1個分の遅延量と、前記入力データの1ビットごとの入力データ周期半周期分の時間との大小を判定するものであることを特徴とする請求項1記載のクロック・データリカバリ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100889337B1 (ko) 2007-06-27 2009-03-18 주식회사 하이닉스반도체 클럭 데이터 복원회로
US8542552B2 (en) 2011-09-22 2013-09-24 Kabushiki Kaisha Toshiba DLL circuit, frequency-multiplication circuit, and semiconductor memory device
CN103973299A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 奇景光电股份有限公司 数据及时钟恢复装置

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