JP4828029B2 - ヒュームフード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒュームフード本体の前面開口部に、透明な扉を上下動可能として設け、この扉により、前記開口部を開閉するようにしたヒュームフードに関する。
ヒュームフードは、研究室、化学実験室等において、有害なガスを発生させる薬品を扱うのに用いられる装置で、ドラフトチャンバとも呼ばれることもある。また、ここでは、植物の栽培や菌の培養等に用いられる、いわゆるクリーンベンチを含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
図4及び図5に示すように、ヒュームフードは、その前面開口部の透明な扉(1)を閉じた状態(図4)はもちろん、上昇させて開いた状態(図5)でも、フュームフード本体(2)内の空気は、排気口(3)へ有効に吸引され、室内に洩出することがないようになっている。
【0003】
従来、このような扉(1)の昇降には、図6に示すようなバランスウエイト機構が用いられている。この機構では、扉(1)とほぼ同じ重量の重錘(4)を、ヒュームフード本体(2)の裏面の上部に2本のワイヤ等の索条(5)により吊支し、これらの索条(5)を、それぞれ3個の案内用のプーリ(6)を介して、扉(1)の左右の下部まで導き、そこに接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来構造では、扉(1)は重錘(4)とバランスしているものの、索条(5)が6個のプーリ(6)を介して導かれているので、扉(1)の開閉時の抵抗が大きく、その操作にかなりの力を必要とする。また、索条(5)が切れ易く、しかも、重錘(4)が後側にあるので、索条(5)の交換が面倒であるという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の問題点に鑑み、扉の開閉を、軽力で追従性よく行うことができ、かつ多数回の開閉動作に対して耐久性に優れ、しかも、保守交換時における部品の着脱が容易なヒュームフードを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)ヒュームフード本体の前面開口部に、透明な扉を上下動可能として設け、該扉により前記開口部を開閉しうるようにしたヒュームフードにおいて、前記ヒュームフード本体に、ぜんまいばねにより巻取ローラを巻き取り方向に弾性付勢して、該巻取ローラに索条を巻き取るようにした索条巻取手段を着脱可能として設け、前記索条をヒュームフード本体の前上部より垂下するように案内し、かつ索条の遊端を扉に止着し、さらに前記巻取ローラと索条とを、ぜんまいばねを収容するケーシングの外面に露出させ、前記索条を前記巻取ローラより着脱可能とする。
【0007】
(2)ヒュームフード本体の前面開口部に、透明な扉を上下動可能として設け、該扉により前記開口部を開閉しうるようにしたヒュームフードにおいて、
前記ヒュームフード本体に、ぜんまいばねにより巻取ローラを巻き取り方向に弾性付勢して、該巻取ローラに索条を巻き取るようにした索条巻取手段を着脱可能として設け、前記索条をヒュームフード本体の前上部より垂下するように案内し、かつ索条の遊端を扉に止着し、さらに前記巻取ローラを截頭円錐形状とし、該巻取ローラの外周に、索条が連続的に係合するようにした螺旋溝を設ける。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、索条を耐薬品性の合成樹脂材料により形成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明のヒュームフードの一実施形態を示す。
【0010】
図1に示すように、ヒュームフード本体(2)の前面開口部には、ガラスまたはアクリル板等よりなる透明な扉(1)が上下動可能として設けられている。この扉(1)の開閉時の労力を軽減し、開閉し易くするため、巻取手段(7)、索条(5)及びプーリ(6)が設けられている。これについて次に詳述する。
【0011】
巻取手段(7)は、ヒュームフード本体(2)の上端における前両側部に、例えば止めねじ(図示略)等により着脱可能に取り付けられている。
【0012】
巻取手段(7)は、図3に示すように、ヒュームフード本体(2)の上端に固着され、かつケーシングの一部をなす正面視L字状の取付片(8)と、それに固着された箱状のケーシング(9)と、その内部に収容されたぜんまいばね(10)と、ケーシング(9)の中央に穿設された軸受孔(11)に軸部(12a)のみが嵌合され、他部がケーシング(9)の外側に露呈するようにした巻取ローラ(12)とからなっている。
【0013】
ぜんまいばね(10)の巻き始め端(10a)は、ほぼ直角に内方へ折曲されて、巻取ローラ(12)の軸部(12a)の外周に形成された長手方向の切り込み(13)に係合され、同じく、巻き終り端(10b)は、ほぼU字に折り返されて、ケーシング(9)の内面に突設された突軸(図示略)に係止されている。
【0014】
巻取ローラ(12)は、軸部(12a)を除く外周面が先細の截頭円錐形状をなし、その外周面には、1本の螺旋溝(14)が形成されている。
巻取ローラ(12)は、ブッシュ(16)(17)を介して、軸(18)により取付片(8)に軸着される。
【0015】
巻取ローラ(12)の大径端側に設けられた拡径フランジ(12b)の外周には、切り込み(15)が設けられており、ここに、例えばナイロンのような丈夫な耐薬品性の合成樹脂材料よりなる索条(5)の一方の端末に形成した大径のエンド部材(19)が、差し込んで係止されている。
索条(5)の他方の端末には、小さな環部(20)が形成されている。
【0016】
図1及び図2に示すように、巻取手段(7)における巻取ローラ(12)に一方の端末を係止して取り付けられた索条(5)は、ヒュームフード本体(2)の両側部の前上端に取り付けたプーリ(6)に掛け回され、そこから扉(1)を案内する上下方向を向くレール(21)内をレール(21)に沿って垂下し、遊端の環部(20)が、扉(1)の下端部に取り付けた索条取付金具(22)の突片(23)に係止されている。
【0017】
巻取手段(7)におけるぜんまいばね(10)は、索条(5)をその巻き取り方向に弾性付勢するようにセットされ、そのトルクは、扉(1)の重量とバランスするように設定される。
【0018】
ぜんまいばねのトルクは、巻き回数が多くなるにつれて高くなる関係があるが、巻取ローラ(12)を巻き始め端部が大径の截頭円錐形状としてあるので、索条(5)の巻き終り時におけるぜんまいばね(10)の巻き回数の減少によるトルク値の低下が、巻き径の減少により補償され、巻取手段(7)は実質的に定荷重ばね装置となり、螺旋溝(14)に整然と巻かれる索条(5)の繰出し分を、一定の引張力で巻き取ることができる。このようにして、扉(1)は、いずれの昇降位置にあってもバランス状態となる。
【0019】
巻取手段(7)の取り付け取り外しや索条(5)の交換等は、ヒュームフード本体(2)の前面側または側面側から簡単に行うことができ、裏面側に立ち入ることを全く必要とせず、簡単に果たすことができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1および2記載の発明によれば、扉の昇降を、軽く円滑に、しかも索条の追従性よく行わせることができる。また、昇降のための機構が多数回の開閉動作に対して耐久性に優れ、保守も容易である。
【0021】
請求項1記載の発明によれば、索条の交換を、ヒュームフード前面部から容易に行うことができる。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、ぜんまいばねの付勢力が索条の巻き始め時より巻き終り時の方が弱まるのを、巻き終り時の巻取ローラの外径が小さくなることにより補償され、索条を常にほぼ一定の力で巻き取ることができる。また、螺旋溝を設けたことにより、索条は巻取ローラの外周に整然と巻き取られ、重なりを防止することができる。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、ヒュームフード内部の化学薬品等による索条の腐蝕劣化に対して強くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】 同じく、ヒュームフード本体の扉のバランス機構だけを取り出して示す概念的斜視図である。
【図3】 同じく、索条とその巻取手段とを分解して示す斜視図である。
【図4】 扉を開いた状態のヒュームフードの斜視図である。
【図5】 扉を閉じた状態のヒュームフードの斜視図である。
【図6】 従来の扉のバランスウエイト機構を説明するヒュームフード本体の略図的斜視図である。
【符号の説明】
(1)扉
(2)ヒュームフード本体
(3)排気口
(4)重錘
(5)索条
(6)プーリ
(7)巻取手段
(8)取付片
(9)ケーシング
(10)ぜんまいばね
(11)軸受孔
(12)巻取ローラ
(12a)軸部
(12b)拡径フランジ
(13)切り込み
(14)螺旋溝
(15)切り込み
(16)(17)ブッシュ
(18)軸
(19)エンド部材
(20)環部
(21)レール
(22)索条取付金具
(23)突片
Claims (3)
- ヒュームフード本体の前面開口部に、透明な扉を上下動可能として設け、該扉により前記開口部を開閉しうるようにしたヒュームフードにおいて、
前記ヒュームフード本体に、ぜんまいばねにより巻取ローラを巻き取り方向に弾性付勢して、該巻取ローラに索条を巻き取るようにした索条巻取手段を着脱可能として設け、前記索条をヒュームフード本体の前上部より垂下するように案内し、かつ索条の遊端を扉に止着し、さらに前記巻取ローラと索条とを、ぜんまいばねを収容するケーシングの外面に露出させ、前記索条を前記巻取ローラより着脱可能としたことを特徴とするヒュームフード。 - ヒュームフード本体の前面開口部に、透明な扉を上下動可能として設け、該扉により前記開口部を開閉しうるようにしたヒュームフードにおいて、
前記ヒュームフード本体に、ぜんまいばねにより巻取ローラを巻き取り方向に弾性付勢して、該巻取ローラに索条を巻き取るようにした索条巻取手段を着脱可能として設け、前記索条をヒュームフード本体の前上部より垂下するように案内し、かつ索条の遊端を扉に止着し、さらに前記巻取ローラを截頭円錐形状とし、該巻取ローラの外周に、索条が連続的に係合するようにした螺旋溝を設けたことを特徴とするヒュームフード。 - 索条を耐薬品性の合成樹脂材料により形成した請求項1または2記載のヒュームフード。
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