JP4827340B2 - 組立式収納庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納庫、保管庫、キャビネット等の箱状本体の左右側板と天板及び底板で形成されるコーナー部の組立方式に特徴がある組立式収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、ビス、ボルト等による固定、あるいは接着による固定が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術には、ビス、ボルト等により固設したり、接着で固設するものであるが、組立て作業が大変であり、特に、コーナー部の補強組立に工夫がなく、強度を出すことはできないという問題があった。また、輸送、梱包の際、コンパクトにまとめることができないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、前記従来技術の欠点を解消し、簡単な構成により解決したものである。それは、天板、左右側板、底板の前後に形成した補強折り曲げ部材を利用してコーナー部を略L字形補強板からなる取付具でネジ止めし、ネジ止めの他に取付具にカシメ、溶接等して固設してある突出ピンと、補強折り曲げ部材に形成した孔の嵌合でコーナー部の取り付け強度を高めたもので、対角方向、側方向から押圧力が掛ってもねじれ、よじれを生じ難い組立てが可能になった天板と左右側板、底板と左右側板から形成されるコーナー部で補強固定する組立式収納庫を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題の解決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。
請求項1記載の発明においては、箱状本体の左右側板と天板、及び底板のコーナー部取り付けにおいて、各1枚の板から形成した左右側板の前後に形成した補強折り曲げ部材と、各1枚の板から形成した天板と底板の前後に形成した補強折り曲げ部材を各々対峙するように形成し、前記各補強折り曲げ部材の折り曲げ部には、板材から形成した補強板を兼用する略L字形取付具の板厚部を塞ぐ断面形状が略コ字状の縦長折り曲げ部を形成し、箱状本体に組み立てた際、内側に位置する側に、天板と左側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、同じく天板と右側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、さらに、底板と左側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、同じく底板と右側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、計8ヶ所のネジ孔と孔を設け、これら天板、左右側板、底板で形成される8ヶ所のコーナー部に略L字形のネジ孔と突出ピンを有する補強板からなる取付具を当接し、先ず前記天板、左右側板、底板の補強折り曲げ部材に設けた孔に、突出ピンを係合位置合わせさせるようにし、取付具のネジ孔と補強折り曲げ部材のネジ孔とを合致させ、このネジ孔を利用してボルト止めできるようにするという技術手段を採用した。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1に示すものは、本発明の収納庫1で、箱状本体である天板2と左右側板3、4と底板5と後板6を矢印の方向に組み合わせて箱状本体を組み立てていくもので、図2に示すようなコーナー部を略L字形補強板からなる取付具7でコーナー補強を行うようにした組立式収納庫である。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に説明する。
図1に示したものは本発明の具体的な一実施例である収納庫1等の箱状本体の天板2、左右側板3、4、底板5、後板6の組立状況を示す分解斜視図、図2は左側板3と底板5を略L字形補強板からなる取付具7で取り付ける組立状態を示す斜視図である。
【0008】
先ず、各部材について説明すると、収納庫1本体の左右側板3、4には後板6と嵌め込ませる側の内側に後板6を嵌め込んだ際、面一になるように略Ω字状の補強折り曲げ部材8が図1、図2に示すように構成されている。
【0009】
そして、この折り曲げ部材8を利用して収納庫1の箱状本体、すなわち天板2、左右側板3、4、底板5で形成される前後の四隅のコーナー部を略L字形補強板からなる取付具7で固定するものである。この略L字形補強板からなる取付具7は、少なくとも1ヶ所以上、できれば複数ヶ所にネジ孔10と、突出ピン11をカシメる等して固設し、この突出ピン11に対向するように、補強折り曲げ部材8に孔12を穿設し、前記略L字形補強板からなる取付具7のネジ孔10に対応するように、ネジ孔10を設けたものである。
【0010】
ここで、左側板3と底板5とのコーナー部の組み立てについて説明すると、図1に示すように矢印方向にならって組み立て、図2に示すように左側板3と底板5の補強折り曲げ部材8から形成されるコーナー部9を略L字形補強板からなる取付具7を当接させて、突出ピン11と、孔12とを合致させ嵌合し、略L字形補強板からなる取付具7のネジ孔10を用いてボルト、ビス等で補強折り曲げ部材8のネジ孔10と螺合固定することで、組み立てる収納庫で一番強度的に弱いコーナー部を補強した上で組み立てることができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成を採用した結果、次のような効果を得ることができる。
(1)箱状本体のコーナー部を補強して強度を高め、変形し難い収納庫を得ることができる。
(2)各部材が平板状であるので輸送、梱包の際、コンパクトにまとめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の収納庫における天板、左右側板、底板、後板の各取付け状態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のA部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・収納庫 2・・・・天板
3・・・・左側板 4・・・・右側板
5・・・・底板 6・・・・後板
7・・・・取付具 8・・・・折り曲げ部材
9・・・・コーナー部 10・・・・ネジ孔
11・・・・突出ピン 12・・・・孔
Claims (1)
- 箱状本体の左右側板と天板、及び底板のコーナー部取り付けにおいて、各1枚の板から形成した左右側板の前後に形成した補強折り曲げ部材と、各1枚の板から形成した天板と底板の前後に形成した補強折り曲げ部材を各々対峙するように形成し、前記各補強折り曲げ部材の折り曲げ部には、板材から形成した補強板を兼用する略L字形取付具の板厚部を塞ぐ断面形状が略コ字状の縦長折り曲げ部を形成し、箱状本体に組み立てた際、内側に位置する側に、天板と左側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、同じく天板と右側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、さらに、底板と左側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、同じく底板と右側板の補強折り曲げ部材にネジ孔と孔を設け、計8ヶ所のネジ孔と孔を設け、これら天板、左右側板、底板で形成される8ヶ所のコーナー部に略L字形のネジ孔と突出ピンを有する補強板からなる取付具を当接し、先ず前記天板、左右側板、底板の補強折り曲げ部材に設けた孔に、突出ピンを係合位置合わせさせるようにし、取付具のネジ孔と補強折り曲げ部材のネジ孔とを合致させ、このネジ孔を利用してボルト止めできるようにしたことを特徴とする組立式収納庫。
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