JP4827156B2 - 能動的な静電シールおよび静電真空ポンプ - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は,効能的な静電シールおよび静電真空ポンプに関し,特にガスが任意の形状の,近接するかまたは接触する表面の間に送られる装置および方法に関する。本発明の装置および装置は,面シールおよびシャフトシール(これらに限定されない)において,冷却ガスを保持する静電ウエハクランプにおいて利用できる。
【0002】
集積回路の製造において,既に確立した多数のプロセスは真空中で半導体ウエハにイオンビームを適用することに関する。これらのプロセス,たとえば,イオン注入,イオンビームミリング(milling)および反応性イオンエッチングを含む。それぞれの場合,イオンビームはイオン源で発生され,ターゲットウエハへと加速される。イオン注入は,伝導性を変える不純物を半導体ウエハに導入するための標準的な技術となっている。所望の不純物材がイオン源でイオン化され,イオンは所望のエネルギーをもつイオンビームを形成するために加速され,イオンビームはウエハ表面に向けられる。ビーム内のエネルギーをもつイオンは,半導体材料のバルク内に侵入し,所望の導電性の領域を形成するために,半導体材料の結晶格子に埋め込まれる。
【0003】
ウエハ取り付けサイトは,イオン注入システムの重要な要素である。ウエハ取り付けサイトはイオン注入のために固定した位置に半導体ウエハをしっかりとクランプし,多くの場合,ウエハを冷却することが必要となる。さらに,イオン注入後ウエハを交換するための手段が提供されなければならない。市販の半導体処理において,単位時間当たりのウエハの処理に関し,高いスループットを達成することが重要な課題である。高いスループットを達成する一つの方法は,注入処理が短時間で完了するように,高電流のイオンビームを使用することである。しかし,高電流のイオンビームにより,多くの熱が発生する。この熱は,ウエハにおいて所期の制限を越えて,制御できない不純物の拡散をもたらすとともに,パターン化されたフォトレジスト層の劣化をもたらす。したがって,半導体の最大の温度を約100℃に制限するために,ウエハを冷却することが必要で,最大の半導体温度を100℃以下に制限することは将来必要となろう。
【0004】
ターゲット取り付けサイトに,半導体ウエハをクランプするための多くの技術が従来より知られている。一つの既知の技術は静電力を使用することに関するものである。誘電層が半導体ウエハと伝導性支持プレートとの間に位置する。半導体ウエハと支持プレートとの間に電圧が適用され,ウエハは静電力により誘電層に対しクランプされる。静電ウエハクランプは,G. A. Wardlyによる"Electrostatic Wafer Chuck for Electron Beam Microfabrication",Rev. Sci, Instrum.,第44巻,第10号,1972年10月,第1506-1509頁,McGintyによる1976年11月23日に発行された米国特許第3,993,509号に記載されている。ウエハから熱を除去するために,熱伝導性材料を利用する静電ウエハクランプ構が,Lewinらによる1985年2月26日に発行された米国特許第4,502,094号,Wardらによる1987年5月12日に発行された米国特許第4,665,463号,Brigliaによる1980年1月15日に発行された米国特許第4,184,188号に開示されている。Bligliaパテントは熱伝導性で,電気的に絶縁性をもつRTVシリコーンの層をもつ支持プレートを開示する。静電ウエハクランプもまた,Tojoらによる1984年10月30日に発行された米国特許第4,480,284号,Levinによる1985年11月19日に発行された米国特許第4,554,611号,Wickerらによる1988年2月9日に発行された米国特許第4,724,510号およびEckesらによる1983年10月25日に発行された米国特許第4,412,133号に開示されている。
【0005】
十分に満足にいく性能を発揮する静電ウエハクランプが,Frutigerによる1995年9月19日に発行された米国特許第4,452,177号に開示されている。六相の静電ウエハクランプが六つの扇形の電極をもつプラテンを含む。六つの異なる位相をもつ電圧が電極に適用され,プラテンの向か合った電極に適用される電圧は位相外の二分の一サイクルとなっている。適用電圧は好適に双極方形波である。
【0006】
上記のように,ウエハ冷却は典型的にイオン注入の間必要とされる。ガス伝導技術は,真空中で,ウエハを冷却するために使用されている。半導体ウエハとクランピング表面との間の領域に導入される冷却ガスがウエハと熱シンクとの間に熱的結合を与える。静電ウエハは前記した米国特許第5,452,17号に開示されている。
【0007】
ガス伝導冷却を採用するウエハクランプは典型的に,ウエハとクランピング表面との間の領域に冷却ガスを保持する手段を採用し,これによりガスが真空チェンバーに漏れることを防止する。この漏れは冷却高率を下げ,真空チェンバーを汚染するものである。
【0008】
いくつかの従来技術が冷却ガスを保持するために使用されてきた。一つのアプローチは,前記第5,452,177号に例示されているように,クランピング表面の周囲にOリングまたはリップシールのような周囲シールを使用する。シール面はウエハの周囲で接触し,ウエハに対してシールを行う。しかし,周囲シールは,クランピング表面において露出することから容易に損傷を受ける。周囲シールは,容易に効果を失い,プロセスチェンバーにおいて不可避の粒子状物質で,やがて汚染されるようになる。パーティクルはウエハを擦るシールにより発生する。シリコンウエハそれ自身の粗い背面はシールを破ることになろう。シールが破られないとしても,弾性シールは,水素,ヘリウムおよびより軽いガスには浸透的である。さらに,弾性シールは,輻射および/または問題となる化学物質のような過酷な処理環境のため,圧縮永久ひずみや劣化を受ける。
【0009】
冷却ガスを保持する他のアプローチは面積シールを使用するもので,ここでは,ウエハは仕上げられたプラテン表面に対して静電的にクランプされるが,プラテンとウエハの間に最小のクリアランスが与えられ,ガス漏れが制限される。平坦で,非常に仕上げられたクランピング表面に対してウエハを静電的にクランプすることにより形成される面積シールが周囲シールよりも,ダメージを受け難い。しかし,面積シールは,ウエハとクランピング表面との間の空間を増加させる,捕獲したパーティクルのため,多少漏れが生じやすい。このような欠点はウエハの柔軟性により多少,軽減され,ウエハのエッジは,中心に向かう捕獲されたパーティクルにもかかわらず,周囲にそってシールできる。しかし,十分な冷却のためにガス圧の増加が必要となり,これにより,クランピング表面にクランプされたウエハを保持するために,クランプ電圧の増加が必要となる。典型的に冷却ガス圧が増加すると,漏れ率も増加する。
【0010】
冷却ガスの,真空チェンバーへの漏れを制限する他の技術は,クランピング表面の周囲に環状溝を利用する。溝は真空ポンプに連結され,冷却ガスは,真空チェンバーへの漏れの前に除去される。Morleyによる,1986年8月5日に発行した米国特許第4,603,466号を参照。このアプローチは,静電ウエハクランプの場合,クランピング力を減少させ,環状溝の領域における冷却を悪くする欠点をもつ。
【0011】
静電ウエハクランプの周囲からのガス漏れが生じるという上記した問題は,二つの空間が形成されるが密接した,任意の形状をもつ表面の間でのガス漏れに関する,より一般的なシールの問題の一例である。シール問題の他の例は,シャフトが壁を通り,より高い圧力領域からより低い圧力領域へ伸長するシャフトシールの場合である。表面同士相対的に移動することから,接着剤のような永久的なシールは行えない。静電ウエハクランプの場合,ウエハは処理後除去される。シャフトシールの場合,シャフトは,取り付けられるシールに対して可動となるものである。
【0012】
したがって,間隔はあけられているが密接している表面の間のガス漏れを制限する改良技術が必要となっている。
【0013】
発明の要約
本発明の第一の態様にしたがって,静電装置が,表面をそれぞれが有する伝導性要素および誘電性要素(誘電性要素および伝導性要素の表面は近接するかまたは接触し,伝導性要素および誘電性要素の一方が柔軟である),誘電性要素の表面に隣接して配置され,その表面に電気的に絶縁されている複数の電極と,伝導性要素と誘電性要素との間に位置するガスを送るために,電圧を電極に適用する電源とを含む。電圧は,ガスを送る移動する波を,上記柔軟な要素において形成できる。
【0014】
静電装置は伝導性要素と誘電性要素との間の静電シールとして機能でき,または静電真空ポンプとして機能できる。
【0015】
一実施例において,誘電性要素および伝導性要素の表面は実質的に平坦である。電極のそれぞれは,任意の形状の閉じたループを有してもよい。
【0016】
他の実施例において,誘電性要素および伝導性要素の表面は実質的に円筒状である。伝導性要素はシャフトからなってもよく,誘電性要素は柔軟であってもよい。電極は軸線にそって間隔があけられたリングであってもよく,これにより静電シャフトシールが与えられる。
【0017】
電源は,連続して繰り返す,引き付け電圧部分と非引き付け電圧部分をそれぞれ含む電圧を発生できる。電圧は,引き付け電圧部分と非引き付け電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相をもつ。
【0018】
一実施例において,誘電性要素および伝導性要素の表面は周囲を有し,電極は周囲から離れるようにガスを送るために,その表面の周囲またはその周囲近傍に位置し,このことにより表面の周囲からのガス漏れが制限される。
【0019】
本発明の他の態様にしたがって,静電装置が,表面をそれぞれ有する伝導性要素および誘電性要素(誘電性要素および伝導性要素が近接するかまたは接触し,伝導性要素および誘電性要素の一方が柔軟である)と,誘電性要素に隣接して配置され,電気的に絶縁されている複数の電極(電極に適用される電圧に応答して,伝導性要素と誘電性要素との間に位置するガスを送る)とを含む。
【0020】
本発明の他の態様にしたがって,伝導性ワークピースの表面についてシールを行う静電装置が提供される。静電装置は,表面を有する伝導性要素(ワークピースと伝導性要素の表面が,当該装置を使用するとき,近接しまたは接触し,ワークピースと誘電性要素の一つが柔軟である)と,誘電性要素の表面に隣接して配置され,その表面に電気的に絶縁されている複数の電極と,ワークピースおよび誘電性要素の表面の間に位置するガスを送るために,電圧を電極に適用するための電源とを含む。
【0021】
本発明のさらに他の態様にしたがって,ガスを送る方法が提供される。本方法は,接近または接触する表面を有する伝導性要素および誘電性要素(伝導性要素および誘電性要素の一方が柔軟である)を設ける工程と,誘電性要素の表面に隣接し,かつその表面に電気的に絶縁されている複数の電極を配置する工程と,伝導性要素と誘電性要素との間に位置するガスを送るために,電圧を電極に適用する工程とを含む。
【0022】
本発明をよりよく理解するために,ここに添付の図面が参照されている。
【0023】
詳細な説明
本発明にしたがった静電装置の第一の実施例が図1に略示されている。上述したように,装置は,静電シールとして,または静電真空ポンプとして動作できるものである。静電装置10が,表面14を有する伝導性要素12,表面18を有する誘電性要素16,および三つ以上のシール電極20,22および24を含む。電極20,22および24は誘電性要素16の表面に隣接して位置し,表面18から電気的に絶縁されている。図1の実施例において,伝導性要素12は柔軟で,誘電性要素16は比較的硬いものである。
【0024】
一実施例において,電極20,22および24は誘電性要素16に埋め込まれ,表面18から電気的に絶縁されている。他の実施例において,誘電性要素18は層構造をもち,電極20,22および24は層の間に位置する。電極層20,22および24は層の一つの表面に付着(deposit)される。それぞ,電極20,22および24は,誘電性要素16が電極20,22および24に関して,実質的に固定した位置で維持されるように誘電性要素16に物理的に連結される。
【0025】
電極20,22および24は表面18に平行に伸長でき,所望の形状をもつこともできる。一例として,電極は,図9に示されているように,同中心のリングであり,一平面にある。他の例として,電極は,同じ直径をもつ同中心となったリングであり,図16Aおよび16Bに示されているように,円筒状形状をもつ。
【0026】
表面14および18(平坦なものでも,平坦でないものでもよい)は,小さな間隙30により分離されてもよく,物理的に接触していてもよい。ガスが表面14と18との間の間隙30内にある。表面14および18が物理的に接している場合であっても,表面は,ガスを含む微細な空隙をもつ。或る応用例では,ガスは加熱または冷却のために,表面間に導入することができる。他の応用例では,漏れの結果として存在する。本発明の誘電装置がないと,ガスは間隙を通り,表面14と18との間の微細な空隙を通って,より高い圧力領域からより低い圧力領域に流れ,または漏れることになる。
【0027】
適切な電圧を,電極20,22および24に適用することにより,移動する波32が柔軟な伝導性要素12において生成される。移動する波32は,誘電性要素16から持ち上がったまたは離れた伝導性要素12の領域であり,誘電性要素16と接し,またはほとんど接する伝導性要素12の領域と境をもつ。移動する波32は,上述したように伝導性要素12の柔軟性から,かつ伝導性要素12に適用される静電力によりもたらされる。移動する波32は,表面14と18との間で,ガスを送る移動するポケット34を画成し,これにより圧力差が生じる。移動する波32は表面14と18との間のガスに圧縮波を生じさせる。ガス送りの方向は,平面14および18にほぼ平行で,電極20,22および24に適用されるシール電圧の位相により決定される方向36である。
【0028】
誘電装置の動作に適した電圧波形のセットの第一の例が図2に示されている。電圧40が電極20に適用され,電圧42が電極22に適用され,電圧44が電極24に適用される。図2に示されているように,各電圧は,連続して繰り返すゼロ電圧部分,+V電圧部分,および‐V電圧部分を有する。+Vおよび‐V電圧は,伝導性要素12と誘電性要素16との間で静電的な引き付けを生じさせるのに十分なものである。電圧は,静電的な引き付けのない,ゼロ電圧部分をもつことにより,静電クランピング装置に典型的に適用されるものと異なっている。したがって,電圧は各電極において,静電引き付けの期間と静電引き付けのない期間を形成する。図2にさらに示されているように,電圧40,42および44は,ゼロ電圧部分が,電極か20から電極22へ,電極24へ連続して繰り返しながら空間的に移動するように位相をもつ。特に,ゼロ電圧は時間T0の間,電極20に適用され,ゼロ電圧は時間T1の間,電極22に適用され,ゼロ電圧は時間T2の間,電極24に適用される。この連続は,たとえば,時間T3,T4およびT5の間で示されているように,繰り返される。電圧の周波数は,伝導性要素12の厚さおよび柔軟性に基づいて選択され,たとえば,シリコンウエハでは,20Hzから40Hzの範囲とすることができる。図2の例において,電圧40,42および44の合計は,各瞬間でゼロであり,したがって伝導性要素12の帯電が避けられる。
【0029】
図3A‐3Cにおいて,静電装置の動作が図示されている。図3A,図3Bおよび図3Cは図2の時間T0,T1,およびT2に,それぞれ対応する。図3Aに示されているように,電極20と向かい合った伝導性要素12の一部が電極20(V=0)により引き付けられず,電極22と向かい合った伝導性要素12の一部が電極22(V=‐V)により引き付けられ,電極24と向かい合った伝導性要素12の一部が電極24(V=+V)により引き付けられる。伝導性要素12の柔軟性の特徴のため,表面14および18は,電極22および24に近接接触し,空間またはポケット50が電極20に近接した表面14と18との間に形成される。図3Bに示されている時間T1の間,電極20および24と向かい合う伝導性要素12の部分が電極20および24により引き付けられ,電極22と向か合う伝導性要素12の部分が電極22により引き付けられる。その結果,ポケット50は電極20に近接した位置(図3A)から,電極22に近接した位置(図3B)に移動する。図3Cに示されている時間T2の間,電極20および22と向かい合う伝導性要素12の部分が電極20および22により引き付けられ,電極24と向か合う伝導性要素12の部分が電極24により引き付けられない。したがって,ポケット50は電極24に近接した位置に移動する。
【0030】
図3A‐3Cに図示されている動作は,時間T0からT2の間,左から右に移動する柔軟な伝導性要素12における波としてみることができる。このプロセスが繰り返され,他の波が時間T3からT5の間,左から右に移動し,このことが続く。伝導性要素12の移動する波は,当該移動するポケット50の方向に,伝導性要素12と誘電性要素16との間の領域にあるガスを送る,移動するポケット50を画成する。その結果,圧力勾配または圧力差が,静電シールを横切って左から右へと生じる。
【0031】
本発明の静電装置は,静電シールとして,または静電真空ポンプとして機能することができる。装置が静電シールとして機能するとき,移動する波によるガス送りの方向は,シールを通るガス漏れの方向とは反対になる。装置はガスを一つの方向から他の方向へ送ることから,ガスを特定の容積から除去する真空ポンプとして利用することができる。したがって,ここでは静電シールとして記述されているが,装置は,静電真空ポンプとして機能することができることは理解されよう。
【0032】
本発明の静電シールは,二つの表面の間の間隙を通して,ガス流またはガス漏れを制限する,利用可能なシールである。表面は,任意の表面輪郭をもつことができる。静電シールは,圧力差がシールにわたって存在するところで有用である。能動的な静電シールは,不所望の漏れの方向とは反対の方向にガスを送る。静電ウエハのクランプおよびシャフトのシールの応用例については下述する。
【0033】
図1ないし図3Cに示された静電シールの有効性は,伝導性要素12の厚さ,柔軟性,および伝導性,電極20,22および24の幅および間隔の種々のパラメータ,ならびに電圧のパラメータ(振幅,波形および周波数を含む)に依存することは理解されよう。たとえば,電極の幅および間隔は伝導性要素12に厚さおよび柔軟性に基づいて選択される。さらに,電圧の周波数は,伝導性要素12の機械的時定数と両立すべきである。伝導性要素の厚さおよび柔軟性は上述したように,移動する波の形成を可能にすべきものである。
【0034】
静電シールの動作に適した電圧波形のセットの例が図4に示されている。電圧60,62および64が電極20,22および24に,それぞれ適用される。各電圧は+Vと‐Vとの間で変化する。電圧は,ゼロ電圧の部分(伝導性要素12が引き付けられないところ)が電極20から,電極22へ,電極24へ移動する位相をもつ。電圧60,62および64は図3Aないし図3Cに示され,また上記したように,伝導性要素12における移動する波を形成する。電圧の合計は図4の例のように,各瞬間で,ゼロには維持されない。
【0035】
静電シールの動作に適した電圧波形のセットの例が図5に示されている。電圧70,72および74が電極20,22および24に,それぞれ適用される。電圧70,72および74は,図3Aないし図3Cに関連して記述されているように伝導性要素12における,移動する波を形成する。図5の例において,電圧の合計は各瞬間で,ゼロに維持されるが,三つの波形は異なっている。
【0036】
電圧は図2,4および5に示されたパルス列に限定されない。修正された正弦波電圧波形80が図6に示されている。この波形は正弦波82とそれに続くゼロ電圧部分84を含む。電極20,22および24に適用される波形は図2に示され,また上述の位相をもつことができる。
【0037】
図2,および図4ないし図6に示された波形は,伝導性要素12が誘電性要素16に引き付けられない,ゼロ電圧の部分を含む。伝導性要素12が実質的に静電力により引き付けられない,ゼロ電圧部分または低電圧部分を,電圧波形が含むことができることは理解されよう。さらに,電極20,22および24への電圧接続を逆転させると,静電シールは図1において,ガスを右から左に送ることができる。
【0038】
静電シールの第二の実施例が図7に示されている。静電シール110は,表面114を有する伝導性要素112,表面118を有する柔軟な誘電性要素116,ならびに表面118に隣接して位置し,表面118に電気的に絶縁された電極120,122および124を含む。表面114および118は小さな間隙130だけ離れても,また物理的に接触してもよい。図2および図4ないし図6の例により示された電圧のセットの一つが,電極120,122および124に適用されてもよい。
【0039】
静電シール110は,移動する波が,伝導性要素112ではなく柔軟な誘電性要素116において形成されることを除いて,図1に示された静電シール10と同様に動作する。静電シール110の動作は,図8Aないし図8Cに示されている。電極120,122および124に適用される電圧は,ゼロ,+Vおよび‐Vで示されている。図8Aに示されているように,ゼロ電位は時間T0の間,電極120に適用され,ポケット150は誘電性要素116と電極120に隣接した伝導性要素112の部分の間に形成される。図8Bに示されているように,ゼロ電位は時間T1の間,電極122に適用され,ポケット150は電極122に隣接して形成される。図8Cに示されているように,ゼロ電位は時間T2の間,電極124に適用され,ポケット150は電極124に隣接して形成される。したがって,ポケット150は連続した時間T0,T1およびT2で静電シールにおいて,左から右に移動する。表面114と118との間の間隙は,移動する波150により送られる。移動する波150は柔軟な誘電性要素116において波を画成する。
【0040】
図7に示されている柔軟な誘電性要素はDelrinのようなエンジニアリングプラスチックであってもよい。撓みはガス圧に基づくが,弛緩した位置から引き付け位置へは0.0001から0.001インチの範囲にあってもよい。最大の変位は,表面間のガスの平均自由行程よりも小さくあるべきである。電極と誘電性層は層分離または亀裂を伴うことなく,湾曲に十分適応できる程度に柔軟でなければならない。このことは,これらの層を僅かな厚さに蒸着することにより達成される。たとえば,窒化チタニウムの電極層が炭化ケイ素の誘電性層により覆われてもよい。誘電性層は,強度および硬度が高くあるべきで,また欠陥のないスムーズなものであるべきであり,低摩擦係数をもつものである。
【0041】
静電シールを組み込む静電ウエハクランプの第一の例が図9および図10に示されている。静電ウエハクランプは,プラテン組立体200,電源202,ガス源204,およびクランピング制御回路208を含む。プラテン組立体200は,真空処理の間,半導体ウエハ210のようなワークピースを静電的にクランプする。クランピング制御回路208は,クランピング表面212にウエハ210を静電クランプするために,プラテン組立体200に電圧を供給する。ガス源は,処理の間,ウエハ210とクランピング表面212との間にガスを供給する。ガスは通常,ウエハ210を冷却するために,ウエハ210とクランピング表面212との間で,熱エネルギーの伝導を行う冷却ガスである。しかし,応用例として,ガスはウエハ210を加熱するために使用することができる。電源202はウエハ210とクランピング表面212との間の冷却ガスを静電的にシールするために,プラテン組立体200に電圧を供給する。静電ウエハクランプは典型的に,イオン注入システムにおいて使用されるが,他のウエハ処理システムにも利用することができる。
【0042】
プラテン組立体200はプラテンベース220と,プラテン基板220の上面に取り付けられる絶縁基板222を含む。プラテンベース220と絶縁基板222はほぼ円形であり,ウエハ持ち上げ機構(図示せず)のため,およびガス源24からの冷却ガスの導入のための,中央開口部224をもつことができる。六つの扇形のクランピング電極230,232,234,236,238および240は基板222の上面および誘電性絶縁体244との間に位置する。誘電性絶縁体244は六つの電極に対応する六つの区画に形成されてもよい。クランピング電極230,232,234,236,238および240は,ウエハ210のクランピングが所望のときに,クランピング電圧を供給するクランピング制御回路208に結合されている。クランピング電圧は好適に,六つの異なる位相(0°,60°,120°,180°,240°および300°)をもつ双極方形波である。プラテン組立体の向かい合った電極に適用される電極の位相は,位相外れの,二分の一サイクル,または180°である。六位相静電ウエハクランピング装置の構成および動作は,上記米国特許第5,452,177号に詳説されている(ここに参考に組み込まれる)。
【0043】
プラテン組立体200はさらに,シール電極260,262および264を含む。シール電極260,262および264は,クランピング表面212の周囲または周囲近傍に位置し,クランピンク表面から電気的に絶縁されている,同中心のリングであってもよい。図9の例において,シール電極260,262および262は,図10に示されているように,絶縁基板222と誘電性絶縁体244との間に位置する。各シール電極の幅は,半導体ウエハの硬さ,静電シールの動作中の柔軟性に基づき選択される。一例において,シール電極260,262および264は同中心リングに構成され,それぞれは約八分の一インチから四分の一インチの範囲の幅を有し,1000ボルトでの動作のために,約0.060から0.10インチの電極間の間隔を有する。電極間の間隔が大きくなると,高電圧での動作が必要となり,間隔が小さくなると,低電圧を使用することができる。
【0044】
電源202はシール電圧を,電極260,262および264に与える。図2および図4‐6の例により示されている電圧波形のセットの一つを利用することができる。好適に,図2または図5に示された電圧波形は,電圧の合計が常にゼロであり,波形の変化が最小であることから,利用することができる。これら電圧波形は各瞬間で合計ゼロとなり,ウエハ210のクランピングを最小にする。適切な電圧波形は,シリコン半導体ウエハの動作に対して,900から1100ボルトの範囲の振幅,および20から40Hzの範囲の周波数を有する。
【0045】
動作において,半導体ウエハ210はクランピング電極230,232,234,236,238および240の動作により,クランピング表面212に静電的にクランプされる。ガス源204からの冷却ガスが,中央開口部224を通り,ウエハ210とクランピング表面212との間の領域に導入される。冷却ガスの圧力は典型的に,イオン注入に対して,1torrから100torrの範囲にある。冷却ガスはウエハ210と誘電性絶縁体244との間で,熱エネルギーの伝導を行う。シール電極260,262および264,ならびに電源202により形成される静電シールは下述するように,ウエハ210の周囲で冷却ガスのもれを防止する。
【0046】
図9のプラテン組立体200の周囲静電シールの動作が図11Aないし11Cに示されている。図11Aないし図11Cの例において,図2に示された電圧波形40,42および44はシール電極260,262および264に,それぞれ適用される。図11A(図2の時間T0に対応する)に示されているように,ゼロ電圧が,電極260に適用され,電圧‐Vが電極262に適用され,電圧+Vが電極264に適用される。したがって,電極260および264に隣接したウエハ210の部分はクランピング表面212に引き付けられ,ポケット270は電極262に隣接して形成される。図11C(図2の時間T2に対応する)に示されているように,電圧‐Vが電極260に適用され,電圧+Vが電極262に適用され,ゼロ電圧が電極264に適用される。電極260および261に隣接したウエハ200の部分がクランピング表面に引き付けられ,ポケット270は電極264に隣接して形成される。電極260,262および264は同中心リングであり(図9),正味の効果は,ウエハ210において,円形で放射方向内側に向かう波の形成を形成する。内側に移動する波は,冷却ガスを放射方向内側に送るポケット270を画成し,これにより,冷却ガスが,プラテン組立体の周囲からの漏れが制限される。
【0047】
プラテン組立体200の静電シールは,クランピング表面をシール表面のように使用し,冷却ガス流をウエハ210の中心に向ける有効なシールである。内側に移動する圧縮波は,ガス分子がもつモーメントが漏れとは反対の方向にあることから,ウエハのエッジにおける漏れ率をより減少させる。同じモーメントがウエハ210の背後に存在し得るどのパーティクルにも作用し,エッジでのよりクリーンなシールを可能にすると信じられている。その結果,ある漏れ率に対して,従来技術の静電ウエハクランプにおいて可能なものより高いガス圧がウエハの背後において達成できる。静電シールが,一つ以上の従来のシール技術と組み合わせて使用できることは理解されよう。
【0048】
シール電極260,262および264が,常に三つの電極のうちの二つに電圧が適用されることから,クランピング表面212にウエハ210をクランプすることに寄与することは分かるであろう。シール電極に適用される電圧は,ウエハ210の静電クランピングを達成する。さらに,三つ以上のシール電極がシールを強化し,冷却ガスの漏れを減少させるために使用できることは理解されよう。
【0049】
静電シールを組み込む静電ウエハクランプの第二の実施例が図12に示されている。静電ウエハクランプは,プラテン組立体300,シール電源202およびガス源204を含む。プラテン組立体300は複数のシール電極を含む。プラテン組立体300は,クランピング電極が付加的なシール電極で置き換えられたことを除き,図9および図10に示され,上述したようにプラテン組立体200と同じ構成をもつことができる。特に,プラテン組立体300には,シール電極310,312,314,316,318および320が設けられている。電極310,312,314,316,318および320は同中心のリングであり,電極320は円形で,中心にある電極である。電極320は冷却ガスの導入のために,開口部324を有してもよい。図12の構成が例示であり,実際上のプラテン組立体が,多数のシール電極を含み得ることは理解されよう。図12の実施例において,全体のクランピング表面はシール電極を含む。シール電極は,ウエハクランピングおよび静電シールの二重の機能を達成する。シール電極がクランピング機能を達成することから,図9に示されたようなクランピング制御回路が不要である。
【0050】
図2および図4ないし図6に例示された電圧のセットの一つがプラテン組立体300とともに利用できる。前述したように,図2および図5は,電圧の合計が常にゼロで,ウエハの帯電が最小化されることから,好適である。図2および図12において,電圧40はシール電極310および316に結合され,電圧42がシール電極312および318に結合され,電圧44は電極314および320に結合され得る。
【0051】
プラテン組立体300の動作は,上述した図11Aないし11Cに示された動作に対応する。図11Aないし11Cに示された動作は,三つのシール電極の各セットに対して繰り返される。その結果,半導体ウエハにおける移動する波が,ウエハの外周から中心に向かって,放射方向にガスを送る。プラテン組立体は複数の電極をもつことから,二つ以上の移動する波が半導体ウエハにおいて同時に生じる。これは,各移動する波がプラテン組立体の中心に向かってガスを送ることから,静電シールの性能を強化する。
【0052】
上述したように,静電シールは,適切な電圧が適用される三つ以上のシール電極を利用することができる。多数のシール電極が,上記のようにシール性能を高める。電圧の合計が常にゼロであることを確実にするために,たくさんの三つのシール電極が利用されるべきである。各電圧が三番目のシール電極ごとに結合される。図2に示されているように,電圧40は電極1,4,7等に結合され,電圧42は電極2,5,8等に結合され,電極44は電極3,6,9等に結合される。ワークピースのクランピングが問題ではない場合,三つまたはそれ以上の多数の電極が使用できる。逆にいうならば,ワークピースの帯電が問題でる場合,多数の三つのシール電極および適切な電圧波形は帯電を防止するために使用できる。
【0053】
四つの電極をもつ静電シールの動作が,図13Aないし13Dに略示されている。図を簡単にするため,シール電極350,352,354,および356ならびに柔軟な伝導性シート360のみが示されている。図2のように,電圧40が電極350および356に結合され,電圧42は電極352に結合され,電圧44は電極354に結合される。図13Aないし13Dは,図2の時間T0‐T3に対応する。二つの移動するポケット362および364が,四つの電極静電シールの動作の間,何度か同時に存在する。
【0054】
六電極静電シールの動作は,図14Aないし14Dに略示されている。図を簡単にするために,シール電極380,382,384,386,388および390ならびに柔軟な伝導性シート392のみが示されている。図2のように,電圧40が電極380および386に結合され,電圧42は電極382および388に結合され,電圧44は電極384および390に結合される。図示のように,この構成は,導電性要素392において,同時に二つの移動するポケット394および396を形成し,これにより,シールの有効性が強化される。六電極構成は,図12に示され,上述のプラテン組立体300に対応する。
【0055】
本発明にしたがった静電面シールの例が図15に示されている。誘電性要素450が図15に拡大図で示されているように,基板452および絶縁体454を含む。動作する静電シールにおいて,誘電性絶縁体454は基板452に固定される。矩形のシール電極460,462,464および466が基板452と誘電性絶縁体454との間に位置する。シール電極460,462,464および466は同中心で,ポート470を囲む。ポート470は,ガス送りの方向に依存して,ガスを導入し,ガスを排気するために使用できる。図2および図4ないし図6に例示の電圧のセットの一つが電極460,462,464および466に適用できる。誘電性要素450は上述したように,移動するポケットでガス送りを実行するために,導電性要素(図15には図示せず)と共に動作する。ガス送りの方向は,電極460,462,464および466に適用される電圧の位相に依存して,ポート470に,またはそこから離れる向きである。
【0056】
シール電極460,462,464および466は好適に,閉じたループであるが,角が鋭くないように形状付けられなければならない。図15に示されたタイプの面シールは,四角形,円形,楕円,菱形,三角形,五角形,六角形,または任意の形状のような種々の異なる電極形状を利用できる。それぞれの場合,電極は好適に,一連の閉じたループを形成し,その閉じたループの電極は,大きな寸法のものが小さな寸法のものを取り囲むようになったものである。上記したように,伝導性要素または誘電性要素は柔軟なものでよい。
【0057】
上記の静電シールは,平坦または平坦に近い形状をもつ。しかし,本発明の静電シールは,平坦な形状に限定されない。より一般的には,静電シールは伝導性要素および誘電性要素を含む,その一方は柔軟で,接近はしているが間隔をあけた,または一定になった表面を有する。表面は所望の等高線をもってもよい。シールはさらに,誘電性表面に近接した配置され,典型的には,誘電性要素に取り付けられた三つ以上の電極を含む。
【0058】
本発明にしたがった平坦でない静電シールの例が図16Aないし16Cに示されている。シャフトシール500が,伝導性シャフト502,およびシャフト502に取り付けられた,円筒状の誘電性要素504を含む。誘電性要素504は円筒状基板510および基板510内に位置する円筒状誘電性絶縁体512を含む。シール電極520,522,524,526および528が基板510と誘電性絶縁体512との間に位置する。シール電極520,522,524,526および528は等しい半径をもち,軸線にそって間隔があけられたリングである。図2および図4ないし図6に例示された電圧のセットの一つがシール電極に適用され得る。
【0059】
シフトシールは,壁または他のバリヤーを通過し,高圧の領域から低圧の領域に伸びることができる。シャフト502は誘電性要素504に対して,回転および/または往復移動することができる。本発明の有効な静電シールはシャフトにそったガスの漏れを制限し,低シール磨耗として特徴づけられる。
【0060】
シャフトシール500の動作は図17に示されている。電極520,522,524,526,528および530に適用される電圧は,円筒状要素504において軸線方向に移動する波を生じさせる。移動する波は,矢印544の方向に移動するポケット540および542を画成する。移動するポケット540および542はシャフト502に対して軸線方向にガスを送り,したがってガス送りの方向と反対の方向へのガスの漏れが制限できる。
【0061】
本発明の好適な実施例が示され,記述されてきたが,特許請求の範囲により画成される本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更,修正をなしうることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は,本発明にしたがった静電装置の第一の実施例の略示側面図である。
【図2】 図2は,図1の静電装置の実施例に適用できる電圧波形の第一の例を示す。
【図3】 図3A‐3Cは,図1の静電装置の動作を示す。
【図4】 図4は,図1の静電装置の動作に適した電圧波形の第二の例を示す。
【図5】 図5は,図1の静電装置の動作に適した電圧波形の第三の例を示す。
【図6】 図6は,図1の静電装置の動作に適した電圧波形の第四の例を示す。
【図7】 図7は,静電装置の第二の実施例の略示図である。
【図8】 図8A‐8Cは,図6の静電装置の動作を示す。
【図9】 図9は,本発明にしたがった静電シールを組み込む静電ウエハクランプの第一の実施例の平面図である。
【図10】 図10は,図9の静電ウエハクランプの部分断面図である。
【図11】 図11A‐11Cは,図9のウエハクランプにおける静電シールの動作を示す。
【図12】 図12は,本発明にしたがった静電シールを組み込む静電ウエハクランプの第二の実施例の平面図である。
【図13】 図13A‐13Dは,四つの電極をもつ静電装置の動作を示す略示図である。
【図14】 図14A‐14Dは,六つの電極をもつ静電装置の動作を示す略示図である。
【図15】 図15は,本発明にしたがった矩形の静電面シールの拡大斜視図である。
【図16】 図16は,本発明にしたがった静電シャフトのシールを示す。
【図17】 図17は,図16A‐16Cの静電シャフトのシールを示す。
Claims (21)
- 静電装置であって,
表面をそれぞれが有する伝導性要素および誘電性要素であって,前記誘電性要素の表面および前記伝導性要素の表面が近接または接触し,一方が柔軟であるところの伝導性要素および誘電性要素と,
前記誘電性要素の表面に隣接して配置され,その表面に電気的に絶縁されている,平面上に配置された同中心のリングからなる複数の電極と,
前記伝導性要素の表面と前記誘電性要素の表面との間に位置するガスを送るために,電圧を前記電極に適用する電源と,
を含み,
前記電源は,連続して繰り返す,引き付け電圧部分および非引き付け電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生し,前記電圧は,前記引き付け電圧部分および前記非引き付け電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相をもつ,
ところの静電装置。 - 前記誘電性要素と前記伝導性要素の表面は実質的に平坦である,請求項1に記載の静電装置。
- 前記電極は閉じたループを形成する,請求項2に記載の静電装置。
- 前記電極は円形の閉じたループを含む,請求項2に記載の静電装置。
- 前記電極は少なくとも三つの電極を含み,前記電極に適用される電圧は,ガスを送る前記柔軟な要素において,移動する波を形成する,請求項1に記載の静電装置。
- 前記誘電性要素の表面に隣接して配置され,かつその表面から電気的に絶縁されている複数の電極を含む,請求項1に記載の静電装置。
- 前記伝導性要素は柔軟である,請求項1に記載の静電装置。
- 前記誘電性要素は柔軟である,請求項1に記載の静電装置。
- 前記電源は,連続して繰り返す,ゼロ電圧部分およびゼロでない電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生し,前記電圧は,前記ゼロ電圧部分および前記ゼロでない電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相をもつ,請求項1に記載の静電装置。
- 前記誘電性要素および前記伝導性要素の表面は周囲を有し,前記電極は,その表面の周囲から離れるようにガスを送るために,表面の周囲または周囲近傍に位置し,このことにより表面の周囲からのガス漏れが制限される,請求項1に記載の静電装置。
- 前記電極は前記誘電性要素の層の間に位置する,請求項1に記載の静電装置。
- 伝導性部材の表面についてシールを行う静電装置であって,
表面を有する誘電性要素と,
前記誘電性要素の表面に隣接して配置され,その表面に電気的に絶縁されている,平面上に配置された同中心のリングからなる複数の電極と,
前記伝導性部材の表面と前記誘電性要素の表面との間に位置するガスを送るために,電圧を前記電極に適用するための電源と,
を含み,
前記伝導性部材の表面および前記誘電性要素の表面が,当該装置を使用するとき,近接しまたは接触し,前記伝導性部材および前記誘電性要素の一つが柔軟であり,
前記電源は,連続して繰り返す,引き付け電圧部分および非引き付け電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生し,前記電圧は,前記引き付け電圧部分および前記非引き付け電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相をもつ,
ところの静電装置。 - 前記誘電性要素の表面は実質的に平坦であり,請求項12に記載の静電装置。
- 前記電極のそれぞれは閉じたループを形成する,請求項12に記載の静電装置。
- 前記誘電性要素の表面に隣接して配置され,かつその表面から電気的に絶縁されている複数の電極を含む,請求項12に記載の静電装置。
- 前記電源は,連続して繰り返す,ゼロ電圧部分およびゼロでない電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生し,前記電圧は,前記ゼロ電圧部分および前記ゼロでない電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相をもつ,請求項12に記載の静電装置。
- 前記誘電性要素の表面は周囲を有し,前記電極は,その表面の周囲から離れるようにガスを送るために,表面の周囲または周囲近傍に位置し,このことにより表面の周囲からのガス漏れが制限される,請求項12に記載の静電装置。
- 前記電極は前記誘電性要素の層の間に位置する,請求項16に記載の静電装置。
- ガスを送る方法であって,
接近または接触する表面をそれぞれが有し,一方が柔軟な伝導性要素および誘電性要素を設ける工程と,
前記誘電性要素の表面に隣接し,かつその表面に電気的に絶縁されている,平面上に同中心のリングからなる複数の電極を配置する工程と,
前記伝導性要素の表面と前記誘電性要素の表面との間に位置するガスを送るために,電圧を前記電極に適用する工程と,
を含み,
電圧を適用する工程は,連続して繰り返す,引き付け電圧部分と非引き付け電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生する工程,および,前記電圧は,前記引き付け電圧部分および前記非引き付け電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相を前記電圧にもたせる工程を含む,
ところの方法。 - 電圧を適用する工程は,連続して繰り返す,ゼロ電圧部分とゼロでない電圧部分をそれぞれ有する電圧を発生する工程,および,前記電圧は,前記ゼロ電圧部分および前記ゼロでない電圧部分が電極から電極に移動し,ガス送りの方向を画成する位相を前記電圧にもたせる工程を含む,請求項19に記載の方法。
- 電圧を前記電極に適用する工程は,前記伝導性要素を前記誘電性要素に静電的にクランプするために電圧を適用することを含む,請求項19に記載の方法。
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