JP4826860B2 - 光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられる測定装置、それに用いられるセンサユニット、および光電流を用いた被検物質の特異的検出方法 - Google Patents
光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられる測定装置、それに用いられるセンサユニット、および光電流を用いた被検物質の特異的検出方法 Download PDFInfo
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Description
さらに、本発明によれば、上記装置の好ましい態様として、前記作用電極と前記対電極とを電解質含有体に接触させたときに前記センサユニットを前記放電機構に接続し、センサユニットを形成させた際に生じる充電電流を放電し、前記充電電流を放電させた後に、前記センサユニットを前記電流計に接続し、前記作用電極上に形成した単一又は複数の検出スポットに順次光を照射し、検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出するよう制御された測定装置が提供される。
さらに、本発明のより好ましい態様として、上記装置において、複数の検出スポットの光電流検出を行う場合、一つの検出スポットの光電流の検出の後に、前記センサユニットを前記放電機構に接続し、直前に光電流の検出が行われた検出スポット由来の光電流を放電させた後に、再びセンサユニットを前記電流計に接続し、検出スポットに光を照射し、検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出するよう制御された装置が提供される。
さらに、本発明による被検物質の特異的検出方法は、被検物質と直接または間接的に特異的に結合可能なプローブ物質を表面に坦持した単一又は複数の検出スポットを備えた作用電極と、対電極とを用意し、前記作用電極に、前記被検物質を含む可能性ある試料液を接触させて、前記被検物質を作用電極に結合させ、ここで、前記増感色素は、前記被検物質が前記プローブ物質に結合したときに、作用電極にともに固定されるものであり、次いで、前記作用電極に光を照射し、前記作用電極と対電極との間に流れる前記増感色素由来の光電流を検出し、前記被検物質の存在を検出する方法において、前記作用電極と前記対電極とを電解質含有体に接触させたときに生じる充電電流を放電し、前記充電電流を放電させた後に、前記作用電極上に形成した単一又は複数の検出スポットに順次光を照射し、検出スポットに結合した色素由来の光電流を検出することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、上記方法において、複数の検出スポットの光電流検出を行う場合、一つの検出スポットの光電流の検出の後に、当該検出スポット由来の光電流を放電させた後に、別の検出スポットに光を照射し、該検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出する方法が提供される。
本発明による装置および検出方法の基本的な特徴をまず図面を用いて説明する。被検物質の特異的検出に色素の光励起により生じる光電流を利用する際、図1に示すように、作用電極と対電極の間に電解質含有体を充填させる。電解質は、光照射により励起された色素に電子を供与するための還元剤(電子供与剤)として機能できる物質であり、電解質を充填させた際に、作用電極と対電極の間に電位差が生じ、光電流検出初期の段階では図2のAに示すような充電電流が発生する。これらノイズである充電電流の影響が大きいと、披検物質の特異的検出の精度が低下してしまう。本発明にあっては、この充電電流を測定前に放電させることを特徴とする。この問題を回避するために、充電電流が低下し、ベース電流が安定するまで待った後に、光電流検出することが考えられるが、本発明によればこのような待ち時間は必要ではなく、高精度の測定が直ちに可能となる。
本発明の電解質含有シート使用時の第一の態様によるセンサユニットは、作用電極と対向して設けられる対電極と、作用電極および対電極の間に挟持される電解質含有シートとを備えてなり、作用電極および対電極の各電極表面が電解質含有シートと接触してなるものである。すなわち、作用電極の表側(被検物質が固定化されている側)と対電極の導電面(白金など)が対向し、電解質含有シートと接触する配置になっている。図16に第一の態様によるセンサユニットの断面図よび分解図を示す。図16に示されるセンサユニット110にあっては、作用電極111が対電極112の上方に位置し、作用電極111および対電極112の間に電解質含有シート113が挟持される。また、センサユニット110は、対電極112を支持する支持基材114を備える。センサユニット110の最上部には、支持基材114に向かって、作用電極111、電解質含有シート113、および対電極112を互いに密着させるように下方に押さえる押さえ部材115が設けられる。
このセンサユニットにあっては、各部品が積み上げられる順序は図示例に限定されず、図16に示される順序と逆の順序で上下逆さとなるように積み上げられてもよく、この場合には、作用電極を支持する支持基材と、支持基材に向けて、対電極、電解質含有シート、および作用電極を互いに密着させるように押さえる押さえ部材とがさらに設けられる構成とすればよい。また、図示例では各部材が水平に配置されているが、各部材を立てた状態で配置してもよい。押さえ部材115には、光励起のための光を通すための開口部または透光部をさらに備えてなるのが好ましい。
本発明の電解液使用時のフロー型センサユニットを用いた測定装置の一例を図20に示す。図20に示されるフロー型測定用センサユニット51は、測定時には、光源52と、電解液タンク53と、洗浄液タンク54と、供給ポンプ55と、電流計56と、排出ポンプ57とを組み合わせて使用される。フロー型測定用センサユニット51は、作用電極58と、対電極59とを備えてなり、作用電極58および対電極59に接触するように、電解液、洗浄液、反応溶液を収容しかつ流すことができる流路が形成される。すなわち、供給ポンプ55により測定用センサユニット51内に供給された電解液、洗浄液、反応溶液は、作用電極58および対電極59に接触しながら流路を通過した後、排出ポンプ57により測定用センサユニット51外に排出されるように構成されている。
本発明に用いる電解質含有シートは、増感色素の光励起により生じる光電流を用いた被検物質の特異的検出において電解質媒体として用いられるシート状の電解質含有体である。そして、この電解質含有シートは、含水性基材と、含水性基材中に含有される電解質とを含んでなる。
本発明の好ましい態様によれば、含水性基材が、天然ゲルおよび合成ゲルから選択される少なくとも一種を含んでなるゲルマトリクスであって、該ゲルマトリクス中に前記電解質が分散されてなるのが好ましい。すなわち、この態様にあっては、電解質含有シートはゲルシートとして構成される。
本発明の別の好ましい態様によれば、含水性基材が、吸水性基材であるのが好ましい。すなわち、この態様にあっては、電解質含有シートは吸水性シートとして構成される。そして、電解質媒体として吸水性シートを使用した場合、電解液を使用した場合と同等の検出感度および検出精度が得られる。すなわち、吸水性シートの使用により、光電流を精度よく検出することができる。
辺りの含水量)/(吸水性基材の密度)より求める。なお、ここで言う含水率は光電流を検出する際の吸水性シートの含水率であって、後述するように、保管時に上記含水率を満たしていなくてもよい。
本発明において用いられる電解液は、電解質と、非プロトン性溶媒およびプロトン性溶媒から選択される少なくとも一種の溶媒と、所望により添加物とを含んでなる。電解質は電解質含有シートに用いられるものと同様で、溶媒は、非プロトン性溶媒、プロトン性溶媒、またはそれらの混合物である。すなわち、水を主体に緩衝液成分を混合した極性溶媒系のものや、非プロトン性の極性溶媒を用いることができる。非プロトン性の極性溶媒としては、アセトニトリルなどのニトリル類、炭酸プロピレンや炭酸エチレンなどのカーボネート類、1,3−ジメチルイミダゾリノンや3−メチルオキサゾリノン、ジアルキルイミダゾリウム塩などの複素環化合物やジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホランなどを用いることができる。電解質媒体に含まれる溶媒は、複数の種類を混合して用いることができ、実使用上、検出対象に応じて溶媒組成を適宜変更可能である。
本発明において、用いられる光源としては、標識色素を光励起できる波長の光を照射できるものであれば限定されず、好ましい例としては、蛍光灯、ブラックライト、殺菌ランプ、白熱電球、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀−キセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、LED(白色、青、緑、赤)、レーザー(CO2レーザー、色素レーザー、半導体レーザー)、太陽光を用いることができ、より好ましくは、蛍光灯、白熱電球、キセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、LED(白色、青、緑、赤)、太陽光等を挙げることができる。また、必要に応じて、分光器やバンドパスフィルタを用いて特定波長領域の光のみを照射してもよい。
本発明における被検物質としては、特異的な結合性を有する物質であれば限定されず、種々の物質であってよい。このような被検物質であれば、被検物質と直接または間接的に特異的に結合可能なプローブ物質を作用電極表面に担持させておくことにより、被検物質をプローブ物質に直接または間接的に特異的に結合させて検出することが可能となる。
本発明にあっては、被検物質の存在を光電流で検出するために、増感色素の共存下、プローブ物質に被検物質を直接または間接的に特異的に結合させて、該結合により増感色素を作用電極に固定させる。そのために、本発明にあっては、図22(a)および図23に示されるように被検物質61あるいは媒介物質71に予め増感色素62で標識しておくことができる。また、図22(b)に示されるように被検物質およびプローブ物質の結合体67(例えばハイブリダイゼーション後の二本鎖核酸)にインターカレーション可能な増感色素68を用いる場合には、試料液に増感色素を添加することにより、プローブ物質に増感色素を固定させることができる。
号公報や特表平5−504023 号公報に記載のルテニウム、オスミウム、鉄及び亜鉛の錯体(例えばシス−ジシアネート−ビス(2、2’−ビピリジル−4、4’−ジカルボキシレート)ルテニウム(II))があげられる。有機色素の好ましい例としては、メタルフリーフタロシアニン、9−フェニルキサンテン系色素、シアニン系色素、メタロシアニン系色素、キサンテン系色素、トリフェニルメタン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系色素、クマリン系色素、メロシアニン系色素、ロダシアニン系色素、ポリメチン系色素、インジゴ系色素等が挙げられる。また、増感色素の別の好ましい例としては、アマシャムバイオサイエンス社製のCy3、Cy3.5、Cy5、Cy5.5、Cy7、Cy7.5、Cy9;モルキュラープローブ社製のAlexaFluor355、AlexaFluor405、AlexaFluor430、AlexaFluor488、AlexaFluor532、AlexaFluor546、AlexaFluor555、AlexaFluor568、AlexaFluor594、AlexaFluor633、AlexaFluor647、AlexaFluor660、AlexaFluor680、AlexaFluor700、AlexaFluor750;Dyomics社製のDY−610、DY−615、DY−630、DY−631、DY−633、DY−635、DY−636、EVOblue10、EVOblue30、DY−647、DY−650、DY−651、DYQ−660、DYQ−661が挙げられる。
本発明に用いられる作用電極は、上記プローブ物質を表面に備えた電極であり、プローブ物質を介して固定された増感色素が光励起に応じて放出する電子を受容可能な電極である。したがって、作用電極の構成および材料は、使用される増感色素との間で上記電子移動が生じるものであれば限定されず、種々の構成および材料であってよい。
本発明に用いられる対電極は、電解質媒体に接触させた場合に作用電極との間に電流が流れることができるものであれば特に限定されず、ガラス、プラスチック、セラミックス等の絶縁性の支持体に、金属もしくは導電性の酸化物を蒸着したものが使用可能である。また、対電極としての金属薄膜を5μm以下、好ましくは3nm〜3μmの範囲の膜厚になるように、蒸着やスパッタリングなどの方法により形成して作成することもできる。対電極に使用可能な材料の好ましい例としては、白金、金、パラジウム、ニッケル、カーボン、ポリチオフェン等の導電性ポリマー、酸化物、炭化物、窒化物等の導電性セラミックス等が挙げられ、より好ましくは、白金、カーボンであり、最も好ましくは白金である。これらの材料は電子受容層の形成方法と同様の方法により薄膜形成が可能である。
完全一致(PM)プローブ: 5'-AGGATGGGCCTCAGGTTCATGCCGC-3'(配列番号1)
一塩基変異鎖(SNP)プローブ:
5'-AGGATGGGCCTCCGGTTCATGCCGC-3'(配列番号2)
完全不一致(MM)プローブ: 5'-GCGGCATGAACCGGAGGCCCATCCT-3'(配列番号3)
ターゲットDNA: 5'-Cy3-GCGGCATGAACCTGAGGCCCATCCT-3'(配列番号4)
Claims (24)
- 増感色素の光励起により生じる光電流を用いた、被検物質の特異的検出に用いられる測定装置であって、
作用電極、対電極、及び電解質含有体を含んでなるセンサユニットと、
前記作用電極に光を照射する単一又は複数の光源と、
前記作用電極と前記対電極との間を流れる電流を測定する電流計と、
充電電流および直前の検出スポット由来の光電流を放電させるための放電機構と、
前記センサユニットを電流計又は放電機構に接続するスウィッチング機構とを備えてなり、
被検物質の特異的検出が、光照射のタイミング及び電流計及び放電機構への接続のタイミングを制御して行なわれることを特徴とする、測定装置。 - 前記作用電極と前記対電極とを電解質含有体に接触させたときに前記センサユニットを前記放電機構に接続し、センサユニットを形成させた際に生じる充電電流を放電し、
前記充電電流を放電させた後に、前記センサユニットを前記電流計に接続し、前記作用電極上に形成した単一又は複数の検出スポットに順次光を照射し、検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出するよう制御された、請求項1に記載の測定装置。 - 複数の検出スポットの光電流検出を行う場合、一つの検出スポットの光電流の検出の後に、前記センサユニットを前記放電機構に接続し、直前に光電流の検出が行われた検出スポット由来の光電流を放電させた後に、再びセンサユニットを前記電流計に接続し、検出スポットに光を照射し、検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出するよう制御された、請求項1または2に記載の装置。
- 前記電解質含有体が電解質含有シートである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記電解質含有体が電解液であり、
前記センサユニットが、前記電解液が流れ、かつ前記作用電極及び前記対電極に前記電解液が接触するように設けられた流路を有し、さらに
前記電解液を前記センサユニットの流路に送液するポンプと、を備えてなる、請求項1に記載の測定装置。 - 前記電解液の送液を制御するバルブをさらに備えてなる、請求項5に記載の測定装置。
- 前記電流計、前記光源、前記放電機構、前記スウィッチング機構を制御し、また前記電流計からの電流信号の受信を、インターフェースボードを介して行なうコンピューターをさらに備えてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記電流計、前記光源、前記放電機構、前記スウィッチング機構、ポンプを制御し、また前記電流計からの電流信号の受信を、インターフェースボードを介して行なうコンピューターをさらに備えてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記電流計、前記光源、前記放電機構、前記スウィッチング機構、ポンプ、バルブを制御し、また前記電流計からの電流信号の受信を、インターフェースボードを介して行なうコンピューターをさらに備えてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記前記コンピューターが、電気信号に基づいて、被検物質の存在、型、および濃度の少なくとも一種を決定する制御演算手段を備えてなる、請求項7〜9のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記作用電極として、前記被検物質と直接または間接的に特異的に結合可能なプローブ物質を表面に担持した単一又は複数の検出スポットを有するものを用い、
前記作用電極の表面に、前記被検物質を含む試料液および前記増感色素を接触させて、前記特異的結合を介して前記増感色素を前記作用電極に固定させ、
前記作用電極と前記対電極を電解質含有体に接触させ形成したセンサユニットを放電機構に接続し、センサユニットを形成させた際に生じる充電電流を電流検出開始前に放電し、前記充電電流を放電させた後に、前記センサユニットを電流計に接続し、前記作用電極上に形成した単一又は複数の検出スポットに順次光を照射し、各検出スポットに結合した色素由来の光電流を検出するよう制御された、光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられる請求項1〜10のいずれか一項に記載の測定装置。 - 前記作用電極として、その表面の複数の検出スポットに、前記被検物質と直接または間接的に特異的に結合可能なプローブ物質を坦持した単一又は複数の検出スポットを有するものを用い、
前記作用電極の表面に、前記被検物質を含む試料液および前記増感色素を接触させて、前記特異的結合を介して前記増感色素を前記作用電極に固定させ、
前記センサユニットを形成させた際に生じる充電電流を光電流検出開始前に放電するステップと、前記充電電流を放電させた後に、センサユニットを電流計に接続し、各検出スポットの光電流検出の前に、センサユニットを放電機構に接続し、直前の検出スポット由来の光電流を放電させた後に、再びセンサユニットを電流計に接続し、検出スポットに光を照射し、検出スポットに結合した色素由来の光電流を検出するよう制御され、複数の検出スポット数における特異的検出が可能とされた、光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられる請求項1〜10のいずれか一項に記載の測定装置。 - 前記被検物質が一本鎖の核酸であり、前記プローブ物質が前記核酸に対して相補性を有する一本鎖の核酸である、請求項11または12に記載の測定装置。
- 前記被検物質が抗原であり、前記プローブ物質が前記抗原に対して特異的な結合を有する抗体である、請求項11または12に記載の測定装置。
- 前記プローブ物質に前記被検物質を結合させる手段が、増感色素の共存下、被検物質を含む試料液を作用電極に接触させることであり、
更に前記試料液が、予め前記増感色素で標識されてなる、前記被検物質と特異的に結合可能な媒介物質をさらに含んでなり、該媒介物質と前記被検物質との結合物が前記プローブ物質に特異的に結合する、請求項11または12に記載の測定装置。 - 前記被検物質がリガンドであり、前記媒介物質が受容体蛋白質分子であり、前記プローブ物質が二本鎖の核酸である、請求項15に記載の測定装置。
- 前記被検物質が外因性内分泌攪乱物質である、請求項15または16に記載の測定装置。
- 光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられるセンサユニットであって、
作用電極と対向して設けられる対電極と、作用電極および対電極の間に挟持される電解質含有シートとを備え、作用電極および対電極の各電極表面が電解質含有シートと接触してなる、請求項4に記載の測定装置に用いられる、センサユニット。 - 光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられるセンサユニットであって、
作用電極および対電極が同一平面上にパターニングされてなる電極ユニットと、作用電極および対電極の各電極表面に接触して設けられる電解質含有シートとを備えて、作用電極および対電極の各電極表面が電解質含有シートと接触してなる、請求項4に記載の測定装置に用いられるセンサユニット。 - 光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられるセンサユニットであって、
作用電極と、対電極とを備えてなり、前記作用電極および前記対電極に接触するように、電解液、洗浄液、反応溶液を収容しかつ流すことができる流路が形成されてなる、請求項5に記載の測定装置に用いられるセンサユニット。 - 光励起された増感色素から作用電極への電子移動に起因して作用電極と対電極との間に流れる光電流を用いた被検物質の特異的検出に用いられるセンサユニットであって、
作用電極および対電極が同一平面上にパターニングされてなる電極ユニットを備えてなり、
前記作用電極および前記対電極に接触するように、電解液、洗浄液、反応溶液を収容しかつ流すことができる流路が形成されてなる、請求項5に記載の測定装置に用いられるセンサユニット。 - 被検物質の特異的検出方法であって、
被検物質と直接または間接的に特異的に結合可能なプローブ物質を表面に坦持した単一又は複数の検出スポットを備えた作用電極と、
対電極とを用意し、
前記作用電極に、前記被検物質を含む可能性ある試料液を接触させて、前記被検物質を作用電極に結合させ、ここで、前記増感色素は、前記被検物質が前記プローブ物質に結合したときに、作用電極にともに固定されるものであり、
次いで、前記作用電極に光を照射し、前記作用電極と対電極との間に流れる前記増感色素由来の光電流を検出し、前記被検物質の存在を検出する方法において、
前記作用電極と前記対電極とを電解質含有体に接触させたときに生じる充電電流を放電し、
前記充電電流を放電させた後に、前記作用電極上に形成した単一又は複数の検出スポットに順次光を照射し、検出スポットに結合した色素由来の光電流を検出することを特徴とする、方法。 - 複数の検出スポットの光電流検出を行う場合、一つの検出スポットの光電流の検出の後に、当該検出スポット由来の光電流を放電させた後に、別の検出スポットに光を照射し、該検出スポットに結合した前記増感色素由来の光電流を検出する、請求項22に記載の方法。
- 前記増感色素が、前記プローブ物質に結合されたものであるか、前記試料中の被検物質に結合されたものであるか、あるいは前記被検物質と前記プローブとに共に特異的に結合可能な媒介物質に結合されたものである、請求項22または23に記載の方法。
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