JP4826267B2 - プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 - Google Patents
プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4826267B2 JP4826267B2 JP2006021122A JP2006021122A JP4826267B2 JP 4826267 B2 JP4826267 B2 JP 4826267B2 JP 2006021122 A JP2006021122 A JP 2006021122A JP 2006021122 A JP2006021122 A JP 2006021122A JP 4826267 B2 JP4826267 B2 JP 4826267B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- sample
- resin
- roll
- length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
上記プラスチックフィルムは、化学組成の異なる2種類の樹脂AおよびBを、それぞれ別々の押出機に投入して溶融し、溶融した樹脂AおよびBを合流させてスタティックミキサを通過させ、T−ダイから押出した後に冷却ロールに密着させてキャストフィルム化して得られるものであり、
上記プラスチックフィルムが、下記要件(1)〜(3)を満足するところに要旨を有する。
(1)上記フィルムの長さ方向にフィルム物性が安定している定常領域のフィルムの巻き始め側の端部を第1端部、巻き終わり側の端部を第2端部としたとき、上記第2端部の内側2m以内に1番目の試料切り出し部を、また、上記第1端部の内側2m以内に最終の切り出し部を設けると共に、1番目の試料切り出し部から約100m毎に試料切り出し部を設け、各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料と、フィルムの幅方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料を採取し、それぞれの試料についてJIS K 7127−1999に基づいて引張速度100mm/分で、フィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊強度を測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊強度がこれらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(2)上記と同様にしてフィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊伸びを測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊伸びが、これらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(3)要件(1)における各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが50cm、幅が5cmのフィルム試料を採取し、この試料について前記長さ方向における厚み変位測定を行ったとき、各試料切り出し部において、下式で規定される厚み変動が10%以下の範囲に収まっている。
厚み変動(%)=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100
本発明には、長さ1000〜7000mのプラスチックフィルムを巻き取ってなるプラスチックフィルムロールであって、上記プラスチックフィルムは、化学組成の異なる2種類の樹脂Aの層と樹脂Bの層とを合わせて100層以上有するものであり、上記要件(1)〜(3)を満足するプラスチックフィルムロールも包含される。
(2)上記と同様にしてフィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊伸びを測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊伸びが、これらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている。
(3)要件(1)における各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが50cm、幅が5cmのフィルム試料を採取し、この試料について前記長さ方向における厚み変位測定を行ったとき、各試料切り出し部において、下式で規定される厚み変動が10%以下の範囲に収まっている。
厚み変動=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100
各試料切り出し部より得た各試料から、フィルムの長さ方向の長さが50cm、幅が5cmの試験片を複数作成し、接触式厚み計で試験片の長さ方向の厚み測定を行い、最大厚み、最小厚み、および平均厚みを求め、上式により試験片における厚み変動を算出した後、その平均値を各試料切り出し部におけるフィルムの長さ方向の厚み変動とする。すなわち、一つの試料切り出し部において、一つの厚み変動が算出される。上記要件(3)は、全ての試料切り出し部においてフィルムの長さ方向の厚み変動が10%以下であることを必要とするものであるが、要は、厚み変動の最大値と最小値がいずれも10%以下であればよい。
キャピログラフ(東洋精機社製;型式CAPILOGRAPH 1B)を使用し、スタティックミキサ合流直前の樹脂温度での溶融粘度を測定した。粘度測定の際のせん断速度γは20(1/秒)とし、内径1mmφ、長さ10mmのキャピラリーを用いて測定した。
前記した通り、スタティックミキサの半径r(mm)と、ミキサ内を流れる樹脂量Q(mm3/秒)(押出機Aと押出機Bのそれぞれの吐出量の合計)から、せん断速度γ=4Q/πr3を計算で求めた。
幅0.6mのフィルムを2000m、直径3インチの巻き取りコアに巻いたときに、ロールの外周や端面にシワやスジが発生していなければ○、発生していれば×とした。
定常領域か否かを判断するために、フィルムの巻き終わりから0mの箇所から20m毎に試料切り出し部を5箇所設け、さらに巻き始めから100mの箇所から内側(巻き終わり方向)に20m毎に試料切り出し部を5箇所設ける。各試料切り出し部から、フィルムの長さ方向の長さ50cm、幅5cmの試料を切り出し、前記試験片を各試料切り出し部毎に各方向10枚ずつ用意し、フィルムの各方向毎に接触式厚み計[「KG60/A」;アンリツ(株)製]を用いて各試験片の長さ方向の厚みを連続的に測定してチャートに出力し、この出力結果から、最大厚み、最小厚み、および平均厚みを求め、下記式に基づいて厚み変動を算出した後、その平均値を各試料切り出し部におけるフィルムの各方向の厚み変動とした。
厚み変動(%)=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100
本実施例・比較例で作製した後記のフィルムロールはいずれも、上記全試験片の厚み変動が20%以内であった。さらにフィルムの巻き始めから巻き終わりまでの全領域に亘って、製膜工程および延伸工程の条件が安定していた。従って、本実施例・比較例で作製した後記のフィルムロールに巻き取られたフィルムはいずれも、全領域が定常領域に該当する。
本実施例・比較例で作製した後記のフィルムロールに巻き取られたフィルムは、上述のように、いずれも、全領域が定常領域に該当していたので、1番目の試料切り出し部は、フィルムの巻き終わり部分(巻き終わりから0m)とし、また、最終の切り出し部は、フィルムの巻き始め部分(巻き始めから0m)とし、100m毎に試料切り出し部を設けた。従って、2000mのフィルムにおける試料切り出し部は、全部で19箇所となった。
(5)における各試料切り出し部から、フィルムを1m2四方に切り取り、黒い台紙の上に置き、台紙上のフィルムを白色蛍光灯(東芝社製「FLR40S」;三波長型;2本を並列に配置)にかざす。蛍光灯とフィルムが平行の場合を0度として考え、フィルムを20〜80度傾けてフィルムに蛍光灯を反射させてフィルム内部のムラを目視で観察する。いずれかのフィルム試料の内部に線状のムラが複数本見えたときを×、いずれかのフィルム試料に、わずかに(1本程度)線状のムラが見えたときを△、全てのフィルム試料においてムラが全く見えなかったときを○とした。
(5)における各試料切り出し部から、1m2のフィルムを切り出し、いずれかのフィルム試料に、長辺が0.5mm以上の異物が1個以上認められたら×、全てのフィルム試料においてなければ○とした。
フィルム内部の層数は、最終の試料切り出し部から切り出したフィルムについて、透過型電子顕微鏡を用いて観察して求めた。まず、フィルムをエポキシ樹脂中に包埋した。用いたエポキシ樹脂としては、ルアベック812、ルアベックNMA(以上ナカライテスク社製)、DMP30(TAAB社製)をそれぞれ100:89:3の割合で良く混合したものを用いた。次に、サンプルフィルムを上述の混合樹脂中に包埋後、温度60℃に調整したオーブン中で16時間放置し、樹脂を硬化せしめ包埋ブロックを得た。
各試料切り出し部から、フィルムの長さ方向の長さ50cm、幅5cmの試料と、フィルムの幅方向の長さ20cm、幅5cmの試料をそれぞれ切り出した(厚み変位測定用試料)。前記試験片を各試料切り出し部毎に各方向10枚ずつ用意した。後は、上記定常領域の確認の場合と同様に、上記接触式厚み計を用いて各試験片の長さ方向の厚みを連続的に測定してチャートに出力し、この出力結果から、最大厚み、最小厚み、および平均厚みを求め、下記式に基づいて厚み変動を算出した後、その平均値を各試料切り出し部におけるフィルムの各方向の厚み変動とした。
厚み変動=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100
各試料切り出し部から、フィルムの長さ方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料と、フィルムの幅方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料をそれぞれ10枚ずつ採取し、温度23℃で、引張試験機(ボールドウイン社製「STM−T」)にチャック間距離100mmとなるように試料をセットして、引張速度100mm/分で、試料の長さ方向に引張った。破壊に至ったときの強度を引張破壊強度(MPa)、伸びを引張破壊伸び(%)とし、10枚の平均値を各試料切り出し部における引張破壊強度と引張破壊伸びとした。さらに、各試料切り出し部の引張破壊強度と引張破壊伸びから、フィルム全体の平均値を算出し、最大値側の変動幅と最小値側の変動幅を算出した。
エステル化反応缶に、57036質量部のテレフタル酸(TPA)、33244質量部のエチレングリコール(EG)、15733質量部のネオペンチルグリコール(NPG)、23.2質量部の三酸化アンチモン(重合触媒)、5.0質量部の酢酸ナトリウム(アルカリ金属化合物)および46.1質量部のトリメチルホスフェート(リン化合物)を仕込み、0.25MPaに調圧し、温度220〜240℃で120分間撹拌することによりエステル化反応を行った。反応缶を常圧に復圧し、3.0質量部の酢酸コバルト・4水塩と124.1質量部の酢酸マグネシウム・4水塩(アルカリ土類金属化合物)を加え、温度240℃で10分間撹拌した後、75分間かけて圧力0.5hPaまで減圧すると共に、温度280℃まで昇温した。温度280℃で溶融粘度が4500ポイズになるまで撹拌を継続(約70分間)した後、ストランド状で水中へ吐出した。吐出物をストランドカッターで切断することにより、ポリエステルチップaを得た。ポリエステルチップaの極限粘度は0.75dl/gであった。
合成例1と同様な方法により、表1に示すチップ組成のポリエステル原料チップb〜eを得た。表中、NPGはネオペンチルグリコール、DEGはジエチレングリコール、PDは1,3−プロパンジオール、CHDMは1,4−シクロヘキサンジメタノール、BDは、1,4−ブタンジオールである。
図1に示した製造装置で、フィルムロールの製造を行った。上記合成例で得られた各チップを別個に予備乾燥し、チップaとチップbを8:2(質量比)の割合で押出機A直上のホッパ(図示しない)に、定量スクリューフィーダー(図示しない)で連続的に別々に供給しながら、このホッパ内で混合し、275℃±2℃で単軸式押出機Aで溶融押出した(樹脂A)。この押出機Aは、軸が200mmφ、L/D=25であり、吐出量は、0.972m3/時(=1268kg/時)とした。
実施例1において樹脂の合計吐出量を0.213m3/時(277kg/時)とした以外は、実施例1と同様にして未延伸キャストフィルムを得た。外観が悪く、異物の発生が多いため、当該キャストフィルムの延伸は行わなかった。製造条件を表2にまとめた。
スタティックミキサの内径を120.0mmにした以外は、実施例1と同様にして未延伸キャストフィルムを得た。外観が悪く、異物の発生が多いため、当該キャストフィルムの延伸は行わなかった。製造条件を表2にまとめた。
樹脂Aの温度を225℃とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムロールを得た。製造条件を表2に、得られたフィルムロールの評価結果を表4〜6に示した。なお、比較例3のフィルムの積層数は2380であった。
実施例1における押出機Aに変えて、スケールの小さい単軸押出機(60mmφ、L/D=25)を用い、押出機Bの代わりに二軸押出機(22.5mmφ×2本、L/D=25)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂AとBを押し出し、スタティックミキサを通過させた。なお、吐出量の合計は0.03m3/時とした。また、スタティックミキサでは、エレメント数は実施例1と同数(12個)としたが、縦38.4mm、L/D=1.5のものを用いた。スタティックミキサ通過後は、実施例1と同様にして未延伸キャストフィルムを得て、予熱・延伸・熱固定を行い、厚み45μm、長さ800mの熱収縮性ポリエステルフィルムが巻回されたフィルムロールを得た。実験機では生産機に比べて吐出量が小さいため、ミキサ内でのせん断速度が小さくなっているが、フィルムの外観は良好であり、異物の発生も認められなかった。製造条件を表2に、得られたフィルムロールの評価結果を表4〜6に示した。なお、参考例1のフィルムの積層数は2340であった。
上記合成例で得られたチップcとbを用いて、実施例1で用いたものと同じフィルム製造装置でフィルムを製造した。チップcとbとを別個に予備乾燥し、チップcを押出機A直上のホッパに、定量スクリューフィーダーで連続的に供給しながら、280℃±2℃で単軸式押出機Aで溶融押出した(樹脂A)。押出機Aの吐出量は、1.004m3/時(=1306kg/時)とした。
上記合成例で得られたチップdとeを用いて、実施例1で用いたものと同じフィルム製造装置でフィルムを製造した。チップdとeとを別個に予備乾燥し、チップdを押出機A直上のホッパに定量スクリューフィーダーで連続的に供給しながら、250℃±2℃で単軸式押出機Aで溶融押出した(樹脂A)。押出機Aの吐出量は、0.783m3/時(=1065kg/時)とした。押出機AおよびBでは、斜めに溝が切ってあるヘリカルタイプのギアが2段並列に配列されたギアポンプを用い、吐出量を平均吐出量±2%以内の範囲に抑えた。
実施例1で用いたものと同じフィルム製造装置でフィルムを製造した。予備乾燥したナイロン6樹脂(RV=2.8:東洋紡績社製)を押出機A直上のホッパに定量スクリューフィーダーで連続的に供給しながら、245℃±2℃で単軸式押出機Aで溶融押出した(樹脂A)。押出機Aの吐出量は、0.907m3/時(=1042kg/時)とした。
押出機A,Bとして、軸が90mmφ、L/D=25の単軸の押出機をそれぞれ用い、スタティックミキサを内径(2r)が41.2mmである装置を用いて、フィルムを製造した。予備乾燥したポリプロピレン樹脂(商品名「WF577−PG」;MFR=3.3;住友化学社製;表3ではPPと省略)を押出機A直上のホッパに定量スクリューフィーダーで連続的に供給しながら、260℃±2℃で単軸式押出機Aで溶融押出した(樹脂A)。押出機Aの吐出量は、0.16m3/時(=148kg/時)とした。
Claims (6)
- 長さ1000〜7000mのプラスチックフィルムを巻き取ってなるプラスチックフィルムロールであって、
上記プラスチックフィルムは、化学組成の異なる2種類の樹脂AおよびBを、それぞれ別々の押出機に投入して合流直前の樹脂Aの溶融粘度ηAと合流直前の樹脂Bの溶融粘度ηBとの比ηA/ηBが0.5〜2.0となるように溶融し、溶融した樹脂AおよびBを合流させてスタティックミキサを通過させ、T−ダイから押出した後に冷却ロールに密着させてキャストフィルム化して得られるものであり、
上記プラスチックフィルムが、下記要件(1)〜(3)を満足することを特徴とするプラスチックフィルムロール。
(1)上記フィルムの長さ方向にフィルム物性が安定している定常領域のフィルムの巻き始め側の端部を第1端部、巻き終わり側の端部を第2端部としたとき、上記第2端部の内側2m以内に1番目の試料切り出し部を、また、上記第1端部の内側2m以内に最終の切り出し部を設けると共に、1番目の試料切り出し部から約100m毎に試料切り出し部を設け、各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料と、フィルムの幅方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料を採取し、それぞれの試料についてJIS K 7127−1999に基づいて引張速度100mm/分で、フィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊強度を測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊強度がこれらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(2)上記と同様にしてフィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊伸びを測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊伸びが、これらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(3)要件(1)における各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが50cm、幅が5cmのフィルム試料を採取し、この試料について前記長さ方向における厚み変位測定を行ったとき、各試料切り出し部において、下式で規定される厚み変動が10%以下の範囲に収まっている。
厚み変動(%)=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100 - 長さ1000〜7000mのプラスチックフィルムを巻き取ってなるプラスチックフィルムロールであって、
上記プラスチックフィルムは、化学組成の異なる2種類の樹脂AおよびBを、それぞれ別々の押出機に投入して合流直前の樹脂Aの溶融粘度ηAと合流直前の樹脂Bの溶融粘度ηBとの比ηA/ηBが0.5〜2.0となるように溶融し、溶融した樹脂AおよびBを合流させてスタティックミキサを通過させ、T−ダイから押出した後に冷却ロールに密着させてキャストフィルム化して得られ、樹脂Aの層と樹脂Bの層とを合わせて100層以上有するものであり、
上記プラスチックフィルムが、下記要件(1)〜(3)を満足することを特徴とするプラスチックフィルムロール。
(1)上記フィルムの長さ方向にフィルム物性が安定している定常領域のフィルムの巻き始め側の端部を第1端部、巻き終わり側の端部を第2端部としたとき、上記第2端部の内側2m以内に1番目の試料切り出し部を、また、上記第1端部の内側2m以内に最終の切り出し部を設けると共に、1番目の試料切り出し部から約100m毎に試料切り出し部を設け、各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料と、フィルムの幅方向の長さが150mm、幅が10mmのフィルム試料を採取し、それぞれの試料についてJIS K 7127−1999に基づいて引張速度100mm/分で、フィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊強度を測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊強度がこれらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(2)上記と同様にしてフィルムの長さ方向および幅方向の引張破壊伸びを測定したとき、それぞれ、全ての試料の引張破壊伸びが、これらから算出された平均値の±10%以内の範囲に収まっている、
(3)要件(1)における各試料切り出し部毎に、フィルムの長さ方向の長さが50cm、幅が5cmのフィルム試料を採取し、この試料について前記長さ方向における厚み変位測定を行ったとき、各試料切り出し部において、下式で規定される厚み変動が10%以下の範囲に収まっている。
厚み変動(%)=[(最大厚み−最小厚み)/平均厚み]×100 - 請求項1または2に記載のプラスチックフィルムロールの製造方法であって、
化学組成の異なる2種類の樹脂AおよびBを、それぞれ別々の押出機AおよびBに投入して溶融し、溶融した樹脂AおよびBを合流させてスタティックミキサを通過させ、T−ダイから押出した後に冷却ロールに密着させることによりキャストフィルム化する際に、
合流直前の樹脂Aの溶融粘度ηAと合流直前の樹脂Bの溶融粘度ηBとの比ηA/ηBを0.5〜2.0とし、
スタティックミキサ内の樹脂のせん断速度γ(1/秒)を2〜100(1/秒)とすることを特徴とするプラスチックフィルムロールの製造方法。 - スタティックミキサのエレメント数を3〜18とする請求項3に記載のプラスチックフィルムロールの製造方法。
- 押出機AおよびBの各吐出量を、それぞれ、平均吐出量±2%の範囲に制御して行う請求項3または4に記載のプラスチックフィルムロールの製造方法。
- 冷却ロールの回転速度を、平均回転速度±2%の範囲に制御して行う請求項3〜5のいずれかに記載のプラスチックフィルムロールの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021122A JP4826267B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 |
PCT/JP2006/319753 WO2007040214A1 (ja) | 2005-10-03 | 2006-10-03 | プラスチックフィルムの製造方法、プラスチックフィルムロール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021122A JP4826267B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007196635A JP2007196635A (ja) | 2007-08-09 |
JP4826267B2 true JP4826267B2 (ja) | 2011-11-30 |
Family
ID=38451700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006021122A Active JP4826267B2 (ja) | 2005-10-03 | 2006-01-30 | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4826267B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7175793B2 (ja) | 2019-02-19 | 2022-11-21 | 大陽日酸株式会社 | 充填塔及び充填物 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5640313B2 (ja) * | 2008-12-03 | 2014-12-17 | 東洋紡株式会社 | 二軸延伸多層ポリアミド樹脂フィルム |
US8900687B2 (en) | 2008-12-03 | 2014-12-02 | Toyobo Co., Ltd. | Biaxially stretched polyamide resin film |
WO2014077197A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | 東洋紡株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP6578684B2 (ja) * | 2015-03-16 | 2019-09-25 | 東洋紡株式会社 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法、熱可塑性樹脂シート、およびそれを加熱成型して得られた成形品 |
JP6733753B2 (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-05 | 東洋紡株式会社 | 熱可塑性樹脂シート、およびそれを加熱成型して得られた成形品 |
JP6863500B2 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-04-21 | 東洋紡株式会社 | 熱可塑性樹脂シート、およびそれを加熱成型して得る、成形品の製造方法。 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07205252A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 多重層シート状物の製造方法及びその装置 |
JPH1044210A (ja) * | 1996-08-02 | 1998-02-17 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 樹脂押出用流路とそれを用いた押出加工方法 |
JP3678221B2 (ja) * | 2001-08-03 | 2005-08-03 | 東洋紡績株式会社 | 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール及びラベルの製造方法 |
JP3700726B2 (ja) * | 2002-01-11 | 2005-09-28 | 東洋紡績株式会社 | ポリエステルフィルムの製造方法 |
JP3680833B2 (ja) * | 2002-01-11 | 2005-08-10 | 東洋紡績株式会社 | ポリエステルフィルムの製造方法 |
JP2005088600A (ja) * | 2002-01-11 | 2005-04-07 | Toyobo Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法 |
JP3709869B2 (ja) * | 2002-01-11 | 2005-10-26 | 東洋紡績株式会社 | ポリエステルフィルム |
JP2004346330A (ja) * | 2002-01-11 | 2004-12-09 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルフィルム |
JP4259049B2 (ja) * | 2002-06-28 | 2009-04-30 | 東レ株式会社 | 積層フィルム |
JP2004249606A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂パイプ、光ファイバー用クラッドパイプ及びその製造方法 |
JP3856771B2 (ja) * | 2003-07-01 | 2006-12-13 | 旭化成ライフ&リビング株式会社 | 熱劣化物生成防止方法 |
JP4543313B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2010-09-15 | 東洋紡績株式会社 | ポリエステルフィルム |
-
2006
- 2006-01-30 JP JP2006021122A patent/JP4826267B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7175793B2 (ja) | 2019-02-19 | 2022-11-21 | 大陽日酸株式会社 | 充填塔及び充填物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007196635A (ja) | 2007-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4826267B2 (ja) | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 | |
US8501065B2 (en) | Film and method for producing film | |
JP7103430B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法 | |
JP4573144B2 (ja) | 成型用積層ポリエステルフィルム | |
CN101500805A (zh) | 多层脂肪族聚酯膜 | |
TW200846179A (en) | Surface optical diffusility polyester film | |
JP4600442B2 (ja) | 成型用積層ポリエステルフィルム | |
JP2012003007A (ja) | 偏光板離型用二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム | |
KR20160068760A (ko) | 가수분해 안정성 및 개선된 층간박리 저항성을 갖는 공압출 다층 폴리에스테르 필름 | |
JP2008095085A (ja) | 成型用ポリエステルフィルム | |
JP4826243B2 (ja) | プラスチックフィルムの製造方法 | |
CN114364534A (zh) | 燃料电池用层叠体 | |
WO2007040214A1 (ja) | プラスチックフィルムの製造方法、プラスチックフィルムロール及びその製造方法 | |
JPWO2004060656A1 (ja) | 積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP6740669B2 (ja) | セラミックシート製造用ポリエステルフィルム | |
CN103648776A (zh) | 尺寸稳定的多层聚酯膜 | |
JP2016130020A (ja) | 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム | |
JP2005146112A (ja) | 板紙用貼合せフィルム | |
JP4605739B2 (ja) | 白色ポリエステルフィルムロール、およびその製造方法 | |
KR20050043936A (ko) | 2축 배향 폴리에스테르 필름 | |
JP5125017B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 | |
JP4168690B2 (ja) | 空洞含有ポリエステルフィルムロール、およびその製造方法 | |
JP2015044411A (ja) | 偏光板離型用二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム | |
CN116806235A (zh) | 双轴取向聚酯薄膜和其制造方法 | |
JP2023104886A (ja) | ポリエステルフィルムの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110816 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110829 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4826267 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |