JPH07205252A - 多重層シート状物の製造方法及びその装置 - Google Patents
多重層シート状物の製造方法及びその装置Info
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- JPH07205252A JPH07205252A JP6004939A JP493994A JPH07205252A JP H07205252 A JPH07205252 A JP H07205252A JP 6004939 A JP6004939 A JP 6004939A JP 493994 A JP493994 A JP 493994A JP H07205252 A JPH07205252 A JP H07205252A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】熱可塑性樹脂の同時押出成形技術を用い、複数
種類の樹脂薄膜を数百層〜数千層に積層してなる多重層
シートを極めて簡便な装置により能率良く且つ高精度に
成形する。 【構成】多層ダイ8 にて複数枚の前記溶融樹脂シートを
積層して1枚の重層シートとして吐出する。吐出された
重層シートは、続いてセル11′に供給される。セル11′
は円筒状のセル本体の内部に密嵌固定される重層拡巾ダ
イ16を有している。同重層拡巾ダイ16は、樹脂入口16-1
において重層シートを受け入れる所定の厚みと巾を有す
るスリット状に形成され、それに続く樹脂流路は両端が
樹脂出口16-2に向かうにつれて漸次接近すると同時に、
略V字状に折り畳まれながら漸次樹脂出口16-2に向か
い、同時にその折返し端を下端方向に伸ばし、樹脂出口
において樹脂入口とは丁度90°反転した状態で溶融樹
脂の巾を重層拡巾ダイの円形断面の直径長さにまで拡げ
る。
種類の樹脂薄膜を数百層〜数千層に積層してなる多重層
シートを極めて簡便な装置により能率良く且つ高精度に
成形する。 【構成】多層ダイ8 にて複数枚の前記溶融樹脂シートを
積層して1枚の重層シートとして吐出する。吐出された
重層シートは、続いてセル11′に供給される。セル11′
は円筒状のセル本体の内部に密嵌固定される重層拡巾ダ
イ16を有している。同重層拡巾ダイ16は、樹脂入口16-1
において重層シートを受け入れる所定の厚みと巾を有す
るスリット状に形成され、それに続く樹脂流路は両端が
樹脂出口16-2に向かうにつれて漸次接近すると同時に、
略V字状に折り畳まれながら漸次樹脂出口16-2に向か
い、同時にその折返し端を下端方向に伸ばし、樹脂出口
において樹脂入口とは丁度90°反転した状態で溶融樹
脂の巾を重層拡巾ダイの円形断面の直径長さにまで拡げ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1種類以上の樹脂が数百
〜数千層に積層された多重層のシート状物を製造するた
めの方法及び装置に関する。
〜数千層に積層された多重層のシート状物を製造するた
めの方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の種類の樹脂薄膜が数百層〜数千層
に積層されてなる多重層シート状物の製造方法として、
共押出成形機より供給された樹脂層を水平軸上で分割
し、更にそれを垂直方向に重ねていく方法や、同心の内
外筒の間隙に放射状に分割されて供給された樹脂を、内
筒又は外筒を回転させることにより多層に形成する方法
等が提案されている。
に積層されてなる多重層シート状物の製造方法として、
共押出成形機より供給された樹脂層を水平軸上で分割
し、更にそれを垂直方向に重ねていく方法や、同心の内
外筒の間隙に放射状に分割されて供給された樹脂を、内
筒又は外筒を回転させることにより多層に形成する方法
等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水平方
向に分割してから重ね合わせる方式では樹脂流路が極め
て複雑であり、装置的にも煩雑な構造となる。同心積層
方式では、積層部において内筒又は外筒の回転駆動が必
要であり、装置的に非常に複雑となるし、単軸2流路方
式では装置的には簡便であるものの、流路間での移動流
が発生しやすい等の問題があった。
向に分割してから重ね合わせる方式では樹脂流路が極め
て複雑であり、装置的にも煩雑な構造となる。同心積層
方式では、積層部において内筒又は外筒の回転駆動が必
要であり、装置的に非常に複雑となるし、単軸2流路方
式では装置的には簡便であるものの、流路間での移動流
が発生しやすい等の問題があった。
【0004】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
であり、その目的は熱可塑性樹脂の同時押出成形技術を
用い、複数種類の樹脂薄膜を数百層〜数千層に積層して
なる多重層シートを極めて簡便な装置により能率良く且
つ高精度に成形しようとするものである。
であり、その目的は熱可塑性樹脂の同時押出成形技術を
用い、複数種類の樹脂薄膜を数百層〜数千層に積層して
なる多重層シートを極めて簡便な装置により能率良く且
つ高精度に成形しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の第
1の要旨である一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を
多層ダイより吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにし
て重層化する第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾
を拡大する第2操作とを、それぞれの樹脂流路を通して
順次連続的になすことを特徴とする多重層シート状物の
製造方法により達成される。また同方法は、本発明の第
3の要旨である1以上の溶融押出機に接続され、1種類
以上の定量溶融樹脂を層状に吐出する多層ダイと、同多
層ダイから吐出される複数層の樹脂層を折り畳みながら
重層化する重層ダイと、折り畳んで重層化された樹脂層
を巾方向に拡大する拡巾ダイとが順次連設されてなるこ
とを特徴とする多重層シート状物の製造装置により実現
される。
1の要旨である一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を
多層ダイより吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにし
て重層化する第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾
を拡大する第2操作とを、それぞれの樹脂流路を通して
順次連続的になすことを特徴とする多重層シート状物の
製造方法により達成される。また同方法は、本発明の第
3の要旨である1以上の溶融押出機に接続され、1種類
以上の定量溶融樹脂を層状に吐出する多層ダイと、同多
層ダイから吐出される複数層の樹脂層を折り畳みながら
重層化する重層ダイと、折り畳んで重層化された樹脂層
を巾方向に拡大する拡巾ダイとが順次連設されてなるこ
とを特徴とする多重層シート状物の製造装置により実現
される。
【0006】更に上記目的は、本発明の第2の要旨であ
る一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を多層ダイより
吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにして重層化する
第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾を拡大する第
2操作とを、単一の樹脂流路を通して同時になすことを
特徴とする多重層シート状物の製造方法によっても達成
される。また同方法は、本発明の第4の要旨である1以
上の溶融押出機に接続され、1種類以上の定量溶融樹脂
を層状に吐出する多層ダイと、同多層ダイから吐出され
る複数層の樹脂層を折り畳み重層化しながら同時に巾方
向に拡大する重層拡巾ダイとが連設されてなることを特
徴とする多重層シート状物の製造装置により実現され
る。
る一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を多層ダイより
吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにして重層化する
第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾を拡大する第
2操作とを、単一の樹脂流路を通して同時になすことを
特徴とする多重層シート状物の製造方法によっても達成
される。また同方法は、本発明の第4の要旨である1以
上の溶融押出機に接続され、1種類以上の定量溶融樹脂
を層状に吐出する多層ダイと、同多層ダイから吐出され
る複数層の樹脂層を折り畳み重層化しながら同時に巾方
向に拡大する重層拡巾ダイとが連設されてなることを特
徴とする多重層シート状物の製造装置により実現され
る。
【0007】
【作用】多層ダイの出口における重層樹脂の層数を複数
として重層ダイに吐出され、同吐出樹脂は重層ダイの内
部でこれを折り畳むようにしてその向きを変換しつつ、
やがて重層ダイの樹脂出口でその巾を縮小した4層に積
層された樹脂層とする。続いて、拡巾ダイにおいてシー
ト巾を拡巾すると同時に厚みを縮小して、元のシート巾
をもつ4層の積層樹脂シートを成形する。重層ダイと拡
巾ダイとが繰り返し多段に連設される場合には、樹脂層
は前記折畳みと拡巾の過程を連続して順次繰り返しつ
つ、薄膜化と多層化とを順次なしていくことになる。
として重層ダイに吐出され、同吐出樹脂は重層ダイの内
部でこれを折り畳むようにしてその向きを変換しつつ、
やがて重層ダイの樹脂出口でその巾を縮小した4層に積
層された樹脂層とする。続いて、拡巾ダイにおいてシー
ト巾を拡巾すると同時に厚みを縮小して、元のシート巾
をもつ4層の積層樹脂シートを成形する。重層ダイと拡
巾ダイとが繰り返し多段に連設される場合には、樹脂層
は前記折畳みと拡巾の過程を連続して順次繰り返しつ
つ、薄膜化と多層化とを順次なしていくことになる。
【0008】多層ダイから吐出される樹脂層の層数をm
として、n段の重層ダイ及び拡巾ダイを通過させると、
層数が(m−1)×2n +1層からなる樹脂シートが得
られる。例えば、多層ダイから吐出される樹脂の層数を
10層として、重層ダイ及び拡巾ダイを7段通過させる
と1100層以上の多層シートが得られることになる。
このとき、最後の拡巾ダイから吐出される多層シートの
単一層の厚みは、多層シートの厚みを2mmと仮定する
と、概ね1.5μmの厚みの薄膜となる。
として、n段の重層ダイ及び拡巾ダイを通過させると、
層数が(m−1)×2n +1層からなる樹脂シートが得
られる。例えば、多層ダイから吐出される樹脂の層数を
10層として、重層ダイ及び拡巾ダイを7段通過させる
と1100層以上の多層シートが得られることになる。
このとき、最後の拡巾ダイから吐出される多層シートの
単一層の厚みは、多層シートの厚みを2mmと仮定する
と、概ね1.5μmの厚みの薄膜となる。
【0009】本発明では、多層ダイから吐出される重層
シートを、単一の重層拡巾ダイにおいて折り畳むように
して重層化すると同時にそのシート巾を拡大することも
ある。上述の方法によれば、層数を拡大していくための
樹脂の流れは極めて円滑に進行し、その膜厚もミクロン
オーダーに制御可能なものである。
シートを、単一の重層拡巾ダイにおいて折り畳むように
して重層化すると同時にそのシート巾を拡大することも
ある。上述の方法によれば、層数を拡大していくための
樹脂の流れは極めて円滑に進行し、その膜厚もミクロン
オーダーに制御可能なものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいてより詳細
に説明する。図1及び図2は本発明に係る多重層シート
状物の製造装置の代表的な一実施例を概略で示してお
り、図3は本発明の特徴部の一部をなす第1セルの重層
ダイ、図4は同じく第2セルの拡巾ダイの各構造例を示
している。なお、以下の図示実施例では重層ダイ及び拡
巾ダイを略円筒形の外殻セル本体内に密嵌収納した例を
示しているが、ダイの樹脂流路が例えば拡巾ダイの樹脂
流路の如く簡単な形状であり、直接に加工をすることが
可能である場合には、前記セル本体は必ずしも必要とし
ない。また、図1及び図2では異なる2種類の樹脂を用
い、複数段のセルを設けて多重層化する装置の一例を示
している。
に説明する。図1及び図2は本発明に係る多重層シート
状物の製造装置の代表的な一実施例を概略で示してお
り、図3は本発明の特徴部の一部をなす第1セルの重層
ダイ、図4は同じく第2セルの拡巾ダイの各構造例を示
している。なお、以下の図示実施例では重層ダイ及び拡
巾ダイを略円筒形の外殻セル本体内に密嵌収納した例を
示しているが、ダイの樹脂流路が例えば拡巾ダイの樹脂
流路の如く簡単な形状であり、直接に加工をすることが
可能である場合には、前記セル本体は必ずしも必要とし
ない。また、図1及び図2では異なる2種類の樹脂を用
い、複数段のセルを設けて多重層化する装置の一例を示
している。
【0011】図1及び図2において、符号1及び符号2
はそれぞれ押出機を示し、各押出機1,2は定量ポンプ
3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有している。賦
形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ3,4を介
して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を上下2段に
それぞれ分離された樹脂流路6,7を通してシート状に
賦形して多層(図示例では2層)ダイ8に押し出し、同
多層ダイ8にて上下2枚の前記溶融樹脂シートを積層し
て1枚の重層シートとして吐出する。
はそれぞれ押出機を示し、各押出機1,2は定量ポンプ
3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有している。賦
形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ3,4を介
して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を上下2段に
それぞれ分離された樹脂流路6,7を通してシート状に
賦形して多層(図示例では2層)ダイ8に押し出し、同
多層ダイ8にて上下2枚の前記溶融樹脂シートを積層し
て1枚の重層シートとして吐出する。
【0012】この吐出された重層シートは、続いて第1
セル9に供給される。第1セル9は図3に示す如く円筒
状のセル本体9aと、その内部に密嵌固定された重層ダ
イ9bとを有している。図3(a)〜(c)は、それぞ
れ第1セル9の樹脂入口9b−1の正面図、同セル9の
縦断面図、第1セル9の樹脂出口9b−2の正面図を示
している。同重層ダイ9bは、樹脂入口9b−1におい
て図3(a)に示す如く前記重層シートを受け入れる所
定の厚みと巾とを有する直線スリット状であり、同樹脂
入口9b−1に続く樹脂流路はその上下端部が樹脂出口
に向かうにつれて図5(a)〜(c)に示す如く漸次接
近し、樹脂シートが徐々に2つ折りとされる略V字断面
を有する螺旋状曲面により構成され、最後の直線スリッ
ト状の樹脂出口9b−2において合体する。従って、こ
の実施例では樹脂流路は樹脂出口9b−2において樹脂
入口9b−1に対して90°反転すると共に、その出口
のシート巾L−2は入口シート巾L−1の1/2とさ
れ、同時に樹脂入口9b−1において2層であった重層
シートが樹脂出口9b−2を出る際には4層となる。
セル9に供給される。第1セル9は図3に示す如く円筒
状のセル本体9aと、その内部に密嵌固定された重層ダ
イ9bとを有している。図3(a)〜(c)は、それぞ
れ第1セル9の樹脂入口9b−1の正面図、同セル9の
縦断面図、第1セル9の樹脂出口9b−2の正面図を示
している。同重層ダイ9bは、樹脂入口9b−1におい
て図3(a)に示す如く前記重層シートを受け入れる所
定の厚みと巾とを有する直線スリット状であり、同樹脂
入口9b−1に続く樹脂流路はその上下端部が樹脂出口
に向かうにつれて図5(a)〜(c)に示す如く漸次接
近し、樹脂シートが徐々に2つ折りとされる略V字断面
を有する螺旋状曲面により構成され、最後の直線スリッ
ト状の樹脂出口9b−2において合体する。従って、こ
の実施例では樹脂流路は樹脂出口9b−2において樹脂
入口9b−1に対して90°反転すると共に、その出口
のシート巾L−2は入口シート巾L−1の1/2とさ
れ、同時に樹脂入口9b−1において2層であった重層
シートが樹脂出口9b−2を出る際には4層となる。
【0013】こうしてシート巾が1/2とされた4層の
半幅重層シートは、続いて第2セル10の樹脂入口10
b−1に供給される。図4(a)〜(c)は、それぞれ
第2セル10の樹脂入口10b−1の正面図、同セル1
0の縦断面図、第2セル10の樹脂出口10b−2の正
面図を示している。第2セル10は、図4に示す如く拡
巾ダイ10bの中心O′が第1セル9の樹脂出口9b−
2の中心、つまり第2セル10の中心から拡巾ダイ10
bの半径の1/2ずれた点に設定されており、そのため
第2セル本体10aの傾斜空洞部には樹脂流路に沿った
縦断面が平行四辺形をなす拡巾ダイ10bが傾斜した状
態で密嵌固定される。同拡層ダイ10bの樹脂流路は、
図4(b)に示す如く1/2のシート巾を有する入口1
0b−1から元のシート巾を有する出口10b−2に向
けて均等に且つ直線状に拡がるように形成されていく。
半幅重層シートは、続いて第2セル10の樹脂入口10
b−1に供給される。図4(a)〜(c)は、それぞれ
第2セル10の樹脂入口10b−1の正面図、同セル1
0の縦断面図、第2セル10の樹脂出口10b−2の正
面図を示している。第2セル10は、図4に示す如く拡
巾ダイ10bの中心O′が第1セル9の樹脂出口9b−
2の中心、つまり第2セル10の中心から拡巾ダイ10
bの半径の1/2ずれた点に設定されており、そのため
第2セル本体10aの傾斜空洞部には樹脂流路に沿った
縦断面が平行四辺形をなす拡巾ダイ10bが傾斜した状
態で密嵌固定される。同拡層ダイ10bの樹脂流路は、
図4(b)に示す如く1/2のシート巾を有する入口1
0b−1から元のシート巾を有する出口10b−2に向
けて均等に且つ直線状に拡がるように形成されていく。
【0014】なお、図示例では第2セル10を前述のよ
うに傾斜空洞部を有するセル本体10aに拡巾ダイ10
bが傾斜した状態で密嵌固定されるものであるが、セル
本体10aを排除して上記樹脂流路を例えばワイヤカッ
ト等の放電加工により中実の第2セル10に直接形成す
ることも出来るし、或いはセル本体10aに軸心から拡
巾ダイ10bの半径の1/2ずらして母線に平行な円筒
状の空洞部を形成すると共に、同空洞部に前述の拡巾形
状を有する樹脂流路を挟んで2分割された拡巾ダイ10
bを密嵌固定するように構成することも出来る。この場
合にも、前記樹脂流路は入口10b−1が1/2のシー
ト巾を有すると共に、出口10b−2が元のシート巾と
なるように連続的に流路巾を拡大している。
うに傾斜空洞部を有するセル本体10aに拡巾ダイ10
bが傾斜した状態で密嵌固定されるものであるが、セル
本体10aを排除して上記樹脂流路を例えばワイヤカッ
ト等の放電加工により中実の第2セル10に直接形成す
ることも出来るし、或いはセル本体10aに軸心から拡
巾ダイ10bの半径の1/2ずらして母線に平行な円筒
状の空洞部を形成すると共に、同空洞部に前述の拡巾形
状を有する樹脂流路を挟んで2分割された拡巾ダイ10
bを密嵌固定するように構成することも出来る。この場
合にも、前記樹脂流路は入口10b−1が1/2のシー
ト巾を有すると共に、出口10b−2が元のシート巾と
なるように連続的に流路巾を拡大している。
【0015】図示実施例では、上述の如く構成された第
1及び第2セル9,10をもって本発明の一組のセル1
1として、多層ダイ8から吐出される2層の溶融樹脂層
を巾方向に徐々に折り畳むようにして重層ダイ9を通過
させたのち、折り畳まれた樹脂層を続いて拡層ダイ10
により連続的に巾方向に拡大する。図示例では、かかる
第1及び第2セル9,10からなるセル11を複数段に
連設しており、セル11を通過するたびに積層樹脂の積
層数は指数関数的に増加していく。
1及び第2セル9,10をもって本発明の一組のセル1
1として、多層ダイ8から吐出される2層の溶融樹脂層
を巾方向に徐々に折り畳むようにして重層ダイ9を通過
させたのち、折り畳まれた樹脂層を続いて拡層ダイ10
により連続的に巾方向に拡大する。図示例では、かかる
第1及び第2セル9,10からなるセル11を複数段に
連設しており、セル11を通過するたびに積層樹脂の積
層数は指数関数的に増加していく。
【0016】図5は多層ダイ8から吐出された積層樹脂
の層数が増大していく様子をモデル的に示したものであ
る。多層ダイ8の出口における重層樹脂の層数を、同図
(a)に示す如く、仮りに第1の樹脂と第2の樹脂がそ
れぞれ単一層からなる2層であると考えると、重層ダイ
9内では同図(b)に示す如くこれを折り畳むようにし
てその向きを変換しつつ、やがて重層ダイ9の樹脂出口
9b−2では同図(c)に示す如くその巾が縮小された
4層積層の樹脂層となる。そして、拡巾ダイ10で巾を
再び拡巾すると同時に厚みは縮小されて、同図(d)に
示す如き元のシート巾L−1をもつ4層の積層樹脂シー
トとなる。セル11が多段に連設される場合には、樹脂
層はこの過程を連続して繰り返されつつ、薄膜化と多層
化とか順次なされていくことになる。
の層数が増大していく様子をモデル的に示したものであ
る。多層ダイ8の出口における重層樹脂の層数を、同図
(a)に示す如く、仮りに第1の樹脂と第2の樹脂がそ
れぞれ単一層からなる2層であると考えると、重層ダイ
9内では同図(b)に示す如くこれを折り畳むようにし
てその向きを変換しつつ、やがて重層ダイ9の樹脂出口
9b−2では同図(c)に示す如くその巾が縮小された
4層積層の樹脂層となる。そして、拡巾ダイ10で巾を
再び拡巾すると同時に厚みは縮小されて、同図(d)に
示す如き元のシート巾L−1をもつ4層の積層樹脂シー
トとなる。セル11が多段に連設される場合には、樹脂
層はこの過程を連続して繰り返されつつ、薄膜化と多層
化とか順次なされていくことになる。
【0017】図6は樹脂層を折り畳むようにして重層化
する操作と、重層化された樹脂層の巾を拡大する操作と
を、同一セルの内部で同時に行おうとする多重層シート
状物の製造装置の概要を示したものであり、このセルを
1段〜複数段に連設することも可能であるが、図6に示
す実施例では複数段のセル11′が配設されている。
する操作と、重層化された樹脂層の巾を拡大する操作と
を、同一セルの内部で同時に行おうとする多重層シート
状物の製造装置の概要を示したものであり、このセルを
1段〜複数段に連設することも可能であるが、図6に示
す実施例では複数段のセル11′が配設されている。
【0018】同図において、符号1及び符号2はそれぞ
れ上記実施例と同様の押出機を示し、各押出機1,2は
定量ポンプ3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有し
ている。賦形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ
3,4を介して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を
上下2段にそれぞれ分離された樹脂流路6,7を通して
シート状に賦形して多層(図示例では2層)ダイ8に押
し出し、同多層ダイ8にて上下2枚の前記溶融樹脂シー
トを積層して1枚の重層シートとして吐出する。
れ上記実施例と同様の押出機を示し、各押出機1,2は
定量ポンプ3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有し
ている。賦形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ
3,4を介して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を
上下2段にそれぞれ分離された樹脂流路6,7を通して
シート状に賦形して多層(図示例では2層)ダイ8に押
し出し、同多層ダイ8にて上下2枚の前記溶融樹脂シー
トを積層して1枚の重層シートとして吐出する。
【0019】この吐出された重層シートは、続いて第1
段目のセル11′に供給される。このセル11′は図示
せぬ円筒状のセル本体の内部に密嵌固定される重層拡巾
ダイ16を有している。図7(a)〜(c)は、それぞ
れ同重層拡巾ダイ16の樹脂入口16−1の正面図、同
ダイl6の縦断面図、同樹脂出口16−2の正面図を示
している。また、図9は多層ダイ8から吐出された樹脂
層の層数が重層拡巾ダイの内部で増大していく様子をモ
デル的に示したものである。同重層拡巾ダイ16は、樹
脂入口16−1において図7(a)に示す如く前記重層
シートを受け入れる所定の厚みと巾を有する直線状のス
リットであり、図9(a)に示す樹脂入口16−1の左
右端部が樹脂出口16−2に向かうにつれて同図(a)
〜(d)に示す如く漸次接近すると同時に、同樹脂流路
の中央が略V字状に折り畳まれながら同図(d)に示す
樹脂出口16−2に向かうにつれてその折返し端を漸次
下端方向に伸ばし、樹脂出口16−2において樹脂入口
16−1とは丁度90°反転した状態で溶融樹脂の巾を
重層拡巾ダイ16の円形断面の直径長さにまで拡げる。
全体的には樹脂流路に従って2つ折りに折畳みながら、
同時にそのシート巾を元の巾まで拡げ、最後の樹脂出口
16−2において重層合体させる。従って、この実施例
では樹脂流路は樹脂出口16−2においては樹脂入口1
6−1に対して90°反転していると共に、その出口の
シート巾L′−2は入口シート巾L′−1と同一とさ
れ、同時に樹脂入口16−1において2層であった重層
シートが樹脂出口16−2を出る際には4層となる。
段目のセル11′に供給される。このセル11′は図示
せぬ円筒状のセル本体の内部に密嵌固定される重層拡巾
ダイ16を有している。図7(a)〜(c)は、それぞ
れ同重層拡巾ダイ16の樹脂入口16−1の正面図、同
ダイl6の縦断面図、同樹脂出口16−2の正面図を示
している。また、図9は多層ダイ8から吐出された樹脂
層の層数が重層拡巾ダイの内部で増大していく様子をモ
デル的に示したものである。同重層拡巾ダイ16は、樹
脂入口16−1において図7(a)に示す如く前記重層
シートを受け入れる所定の厚みと巾を有する直線状のス
リットであり、図9(a)に示す樹脂入口16−1の左
右端部が樹脂出口16−2に向かうにつれて同図(a)
〜(d)に示す如く漸次接近すると同時に、同樹脂流路
の中央が略V字状に折り畳まれながら同図(d)に示す
樹脂出口16−2に向かうにつれてその折返し端を漸次
下端方向に伸ばし、樹脂出口16−2において樹脂入口
16−1とは丁度90°反転した状態で溶融樹脂の巾を
重層拡巾ダイ16の円形断面の直径長さにまで拡げる。
全体的には樹脂流路に従って2つ折りに折畳みながら、
同時にそのシート巾を元の巾まで拡げ、最後の樹脂出口
16−2において重層合体させる。従って、この実施例
では樹脂流路は樹脂出口16−2においては樹脂入口1
6−1に対して90°反転していると共に、その出口の
シート巾L′−2は入口シート巾L′−1と同一とさ
れ、同時に樹脂入口16−1において2層であった重層
シートが樹脂出口16−2を出る際には4層となる。
【0020】こうして重層拡巾ダイ16から吐出される
4層の重層シートは、続いて第2段目のセル11′の樹
脂入口16−1に供給される。この第2段目のセル1
1′は、前記第1段目のセル11′と同一の構造を有し
ており、ただその配置が第1段目のセル11′の樹脂出
口16−2に対して第2段目のセル11′の樹脂入口1
6−2に合致させるため、第1段目のセル11′と第2
段目のセル11′とを90°反転させて連設する。図8
は、第1段目のセル11′の配置を示す図7に対応する
第2段目のセル11′の配置図の詳細である。
4層の重層シートは、続いて第2段目のセル11′の樹
脂入口16−1に供給される。この第2段目のセル1
1′は、前記第1段目のセル11′と同一の構造を有し
ており、ただその配置が第1段目のセル11′の樹脂出
口16−2に対して第2段目のセル11′の樹脂入口1
6−2に合致させるため、第1段目のセル11′と第2
段目のセル11′とを90°反転させて連設する。図8
は、第1段目のセル11′の配置を示す図7に対応する
第2段目のセル11′の配置図の詳細である。
【0021】樹脂層を折り畳むようにして重層化する重
層ダイ9及び重層拡巾ダイ16の樹脂流路は、例えばネ
ジの螺旋状溝の一部と考えて良く、容易に加工できる。
また、図1に示す実施例において前記重層ダイ9及び拡
巾ダイ10を多段に連設する場合には、各セル11毎に
180°反転させて連設すれば、積層樹脂の折り畳みが
交互になされるため樹脂の種類ごとに均等な厚みが得ら
れるようになり好ましい。これは重層拡巾ダイ16に対
しても同様である。しかしながら、本発明はその得よう
とする多層シートの用途により多様な積層形態を作成す
ることが可能であるため、前述の如き連設の態様に限定
されるものではない。
層ダイ9及び重層拡巾ダイ16の樹脂流路は、例えばネ
ジの螺旋状溝の一部と考えて良く、容易に加工できる。
また、図1に示す実施例において前記重層ダイ9及び拡
巾ダイ10を多段に連設する場合には、各セル11毎に
180°反転させて連設すれば、積層樹脂の折り畳みが
交互になされるため樹脂の種類ごとに均等な厚みが得ら
れるようになり好ましい。これは重層拡巾ダイ16に対
しても同様である。しかしながら、本発明はその得よう
とする多層シートの用途により多様な積層形態を作成す
ることが可能であるため、前述の如き連設の態様に限定
されるものではない。
【0022】多層ダイ8から吐出される樹脂層の層数は
多い程、多層シートの薄膜の層数を増大することが出来
るが、通常30層以下で使用される。これは、図10に
示す如く、多吐出型定量ポンプ12,14及び又は定量
ノズル13,15の使用により実現可能である。多吐出
型定量ポンプ12,14は1個の吸入口に対し、複数個
の吐出口を有するものであり、溶融紡糸装置等において
既に公知である。また、定量ノズル13,15は前記多
吐出型定量ポンプ12,14から吐出される樹脂を更に
複数に分岐して、分岐された各樹脂流路にそれぞれ接続
されている。そして、この定量ノズル13,15はノズ
ル内の流動抵抗を一定にすることにより、定量性を持た
せようとするものであり、これは内径とノズル長とを適
当な値に設定することにより実施される。
多い程、多層シートの薄膜の層数を増大することが出来
るが、通常30層以下で使用される。これは、図10に
示す如く、多吐出型定量ポンプ12,14及び又は定量
ノズル13,15の使用により実現可能である。多吐出
型定量ポンプ12,14は1個の吸入口に対し、複数個
の吐出口を有するものであり、溶融紡糸装置等において
既に公知である。また、定量ノズル13,15は前記多
吐出型定量ポンプ12,14から吐出される樹脂を更に
複数に分岐して、分岐された各樹脂流路にそれぞれ接続
されている。そして、この定量ノズル13,15はノズ
ル内の流動抵抗を一定にすることにより、定量性を持た
せようとするものであり、これは内径とノズル長とを適
当な値に設定することにより実施される。
【0023】本発明の装置に適用される樹脂としては、
要求される多層シートの機能に応じて広範な熱可塑性樹
脂の中から選択が可能であるが、特に光透過性が必要と
される場合はポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメ
タクリレート等のアクリル樹脂やポリプロピレン等の各
種樹脂を挙げることができるが、これらの共重合樹脂、
ブレンド樹脂等も適用可能である。勿論、他の性能が必
要な場合は、これらに限定されない。
要求される多層シートの機能に応じて広範な熱可塑性樹
脂の中から選択が可能であるが、特に光透過性が必要と
される場合はポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメ
タクリレート等のアクリル樹脂やポリプロピレン等の各
種樹脂を挙げることができるが、これらの共重合樹脂、
ブレンド樹脂等も適用可能である。勿論、他の性能が必
要な場合は、これらに限定されない。
【0024】本発明の方法及び装置により、多様に物性
を有するシート材料の製造が可能となる。その一例を挙
げれば、透明性と金属光沢を兼備した樹脂シートがあ
り、本発明を用いることにより、金属の蒸着やメッキに
よらず、樹脂のみで前記の機能が実現可能となる。ま
た、前述の各種樹脂に各種の着色材を添加することによ
り、様々な意匠を表出させることも可能である。
を有するシート材料の製造が可能となる。その一例を挙
げれば、透明性と金属光沢を兼備した樹脂シートがあ
り、本発明を用いることにより、金属の蒸着やメッキに
よらず、樹脂のみで前記の機能が実現可能となる。ま
た、前述の各種樹脂に各種の着色材を添加することによ
り、様々な意匠を表出させることも可能である。
【0025】以下、具体例により本発明をより具体的に
説明する。 (具体例1)第1の樹脂としてポリスチレンを用い、ま
た第2の樹脂としてポリメチルメタクリレートを用い
て、さらに断面観察を容易にするため、第2の樹脂にカ
ーボンフラックを少量添加して、図1〜図4に示す装置
にて多層ダイの層数を2層とし、セルを10段として、
賦形温度240℃で同時押出成形し、シート厚み2mm、
50cm巾×50cm長の多層シートを製作した。得られた
多層シートを顕微鏡により断面観察した結果、およそ2
μmの厚みを有する1025層の薄膜が交互に積層され
ていた。
説明する。 (具体例1)第1の樹脂としてポリスチレンを用い、ま
た第2の樹脂としてポリメチルメタクリレートを用い
て、さらに断面観察を容易にするため、第2の樹脂にカ
ーボンフラックを少量添加して、図1〜図4に示す装置
にて多層ダイの層数を2層とし、セルを10段として、
賦形温度240℃で同時押出成形し、シート厚み2mm、
50cm巾×50cm長の多層シートを製作した。得られた
多層シートを顕微鏡により断面観察した結果、およそ2
μmの厚みを有する1025層の薄膜が交互に積層され
ていた。
【0026】(具体例2)第1の樹脂としてポリカーボ
ネートを用い、第2の樹脂としてポリメチルメタクリレ
ートにカーボンブラックを少量添加して用い、図10に
示す装置により、吐出口が6ポートの多吐出型定量ポン
プと、各ポートにつき3個の定量ノズルを、それぞれの
樹脂について設置し、多層ダイ内で交互に30層積層し
て吐出されるようにし、重層拡巾ダイを6段連設して賦
形温度240℃で同時押出成形し、シート厚が3mmで、
50cm巾×1m長の多重層シートを製作した。得られた
多層シートは、約1.6μmの厚みを有する1857層
の薄膜が交互に積層されていることが顕微鏡観察の結果
確認できた。
ネートを用い、第2の樹脂としてポリメチルメタクリレ
ートにカーボンブラックを少量添加して用い、図10に
示す装置により、吐出口が6ポートの多吐出型定量ポン
プと、各ポートにつき3個の定量ノズルを、それぞれの
樹脂について設置し、多層ダイ内で交互に30層積層し
て吐出されるようにし、重層拡巾ダイを6段連設して賦
形温度240℃で同時押出成形し、シート厚が3mmで、
50cm巾×1m長の多重層シートを製作した。得られた
多層シートは、約1.6μmの厚みを有する1857層
の薄膜が交互に積層されていることが顕微鏡観察の結果
確認できた。
【0027】(具体例3)第1の樹脂としてポリスチレ
ンを用い、第2の樹脂としてポリメチルメタクリレート
を用い、更に断面観察を容易にするために第2樹脂にカ
ーボンブラックを少量添加して図6に示す装置をもって
多層ダイの層数を3層とし、重層拡巾ダイを10段とし
て、賦形温度240℃で同時押出成形し、シート厚み2
mmで、50cm巾×50m長の多重層シートを製作した。
得られた多層シートを顕微鏡により断面観察した結果、
およそ2μmの厚みを有する2049層の薄膜が交互に
積層されていた。
ンを用い、第2の樹脂としてポリメチルメタクリレート
を用い、更に断面観察を容易にするために第2樹脂にカ
ーボンブラックを少量添加して図6に示す装置をもって
多層ダイの層数を3層とし、重層拡巾ダイを10段とし
て、賦形温度240℃で同時押出成形し、シート厚み2
mmで、50cm巾×50m長の多重層シートを製作した。
得られた多層シートを顕微鏡により断面観察した結果、
およそ2μmの厚みを有する2049層の薄膜が交互に
積層されていた。
【0028】
【発明の効果】以上、詳述した如く本発明によれば、数
百〜数千層の薄膜からなる多重層シートが、極めて簡便
な装置を用いて高精度に且つ効率よく、同時押出成形に
より安定して製造できるので、その工業的価値は極めて
大きいものである。
百〜数千層の薄膜からなる多重層シートが、極めて簡便
な装置を用いて高精度に且つ効率よく、同時押出成形に
より安定して製造できるので、その工業的価値は極めて
大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な1実施例を示す装置全体の概
略平面図である。
略平面図である。
【図2】同装置全体の概略正面図である。
【図3】同重層ダイの詳細図である。
【図4】同拡巾ダイの詳細図である。
【図5】同樹脂層の層数がセル内で増加する様子を示し
たモデル図である。
たモデル図である。
【図6】本発明の他の代表的な1実施例を示す装置全体
の概略平面図である。
の概略平面図である。
【図7】同装置の重層拡巾ダイの詳細図である。
【図8】同重層拡巾ダイを他方から見た詳細図である。
【図9】同重層拡巾ダイによる層数の増加及び拡巾を示
したモデル図である。
したモデル図である。
【図10】吐出型定量ポンプ及び定量ノズルを組み込ん
だ本発明装置例の概要を示す平面図である。
だ本発明装置例の概要を示す平面図である。
1,2 押出機 3,4 定量ポンプ 5 賦形ヘッド 6,7 樹脂流路 8 多層ダイ 9 第1セル 9a セル本体 9b 重層ダイ 9b−1 樹脂入口 9b−2 樹脂出口 10 第2セル 10a セル本体 10b 拡巾ダイ 10b−1 樹脂入口 10b−2 樹脂出口 11,11′ セル 12,14 多吐出型定量ポンプ 13,15 定量ノズル 16 重層拡巾ダイ 16−1 樹脂入口 16−2 樹脂出口
Claims (6)
- 【請求項1】 一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を
多層ダイより吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにし
て重層化する第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾
を拡大する第2操作とを、それぞれの樹脂流路を通して
順次連続的になすことを特徴とする多重層シート状物の
製造方法。 - 【請求項2】 一種類以上の溶融樹脂からなる樹脂層を
多層ダイより吐出供給し、該樹脂層を折り畳むようにし
て重層化する第1操作と、前記重層化された樹脂層の巾
を拡大する第2操作とを、単一の樹脂流路を通して同時
になすことを特徴とする多重層シート状物の製造方法。 - 【請求項3】 1以上の溶融押出機に接続され、1種類
以上の定量溶融樹脂を層状に吐出する多層ダイと、同多
層ダイから吐出される複数層の樹脂層を折り畳みながら
重層化する重層ダイと、折り畳んで重層化された樹脂層
を巾方向に拡大する拡巾ダイとが順次連設されてなるこ
とを特徴とする多重層シート状物の製造装置。 - 【請求項4】 前記重層ダイと拡巾ダイとが、繰り返し
連設されてなることを特徴とする請求項3の多重層シー
ト状物の製造装置。 - 【請求項5】 1以上の溶融押出機に接続され、1種類
以上の定量溶融樹脂を層状に吐出する多層ダイと、同多
層ダイから吐出される複数層の樹脂層を折り畳み重層化
しながら同時に巾方向に拡大する重層拡巾ダイとが連設
されてなることを特徴とする多重層シート状物の製造装
置。 - 【請求項6】 前記重層拡巾ダイが複数連設されてなる
ことを特徴とする請求項5記載の多重層シート状物の製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004939A JPH07205252A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 多重層シート状物の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004939A JPH07205252A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 多重層シート状物の製造方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205252A true JPH07205252A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11597553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6004939A Pending JPH07205252A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 多重層シート状物の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205252A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007196635A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Toyobo Co Ltd | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 |
KR100910756B1 (ko) * | 2008-07-15 | 2009-08-04 | 박성천 | 안경다리용 압출장치 및 이에 의해 제조된 다색 안경다리 |
JP2015071287A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-04-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP6004939A patent/JPH07205252A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007196635A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Toyobo Co Ltd | プラスチックフィルムロールおよびその製造方法 |
KR100910756B1 (ko) * | 2008-07-15 | 2009-08-04 | 박성천 | 안경다리용 압출장치 및 이에 의해 제조된 다색 안경다리 |
JP2015071287A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-04-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
JP2017052973A (ja) * | 2013-09-06 | 2017-03-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
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