JP2005146112A - 板紙用貼合せフィルム - Google Patents

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Abstract

【目的】 接着剤や接着性樹脂層を用いることなく板紙などの支持体に直接熱接着することが可能な二軸延伸ポリエステルフィルム、特にマイクロウエーブ(電子レンジ)加熱が可能で耐衝撃性に優れ、容器強度やヒートシール性にも優れた液体紙容器の内外面ラミネートフィルムに好適に使用することのできる二軸延伸ポリエステルフィルムを提供する。
【構成】 低結晶性ポリエステルからなる層を有するフィルムであって、10%伸び応力が50MPa以上であることを特徴とする熱接着性板紙用貼合せ用二軸延伸ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、接着剤や接着性樹脂層を用いることなく板紙などの支持体に直接熱接着可能な二軸延伸ポリエステルフィルムに関し、特にマイクロウエーブ(電子レンジ)加熱が可能で耐衝撃性やヒートシール性や容器強度にも優れ、液体紙容器の内外面ラミネートフィルムに好適に使用することのできる二軸延伸ポリエステルフィルムに関するものである。
板紙に熱可塑性樹脂フィルムを積層し、それを用いて液体を充填する紙容器を製造することは広く普及している。たとえば特許文献1によれば、保味保香性に優れ溶融押出加工性に優れたポリエステル系樹脂を用いることが記載されている。しかしながら、特許文献1に記載のものは二軸延伸ポリエステルフィルムではないため、酸素ガスバリア性に劣る問題がある。また特許文献2によれば、二軸延伸ポリエステルフィルムを用いたガスバリア性を向上した紙容器が開示されているが、二軸延伸ポリエステルフィルムを接着剤でアルミ箔を接着させ、さらに接着性のポリオレフィン系樹脂を溶融押出した樹脂層を介して紙材に接着している。この場合接着性のポリオレフィン系樹脂を板紙に溶融押し出し、その後二軸延伸ポリエステルフィルムをラミネートするため製造工程が複雑になりコストアップになる。さらに特許文献3によれば、ガスバリア性やフレーバーバリヤー性などの特性を良好に保持しつつ、フィルムなどに成形した場合には、滑り性が良好で、製函工程における不良品発生などの問題を生じず、しかもヒートシール性に優れていて、紙などの基材に強固にかつ円滑に接着・積層させることができるイソフタル酸単位を全構造単位の合計モル数に基づいて7.5〜20モル%含有するポリエステル樹脂が紹介されている。しかしながら、この種の結晶性ポリエステル組成物を用いた二軸延伸フィルムは、板紙に対する熱接着性はなく、何等かの接着剤を用いる必要がある。
特開平4−304260号公報 特開平3−200536号公報 特開平13−64495号公報
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、接着剤や接着性樹脂層を用いることなく板紙などの支持体に直接熱接着することが可能な二軸延伸ポリエステルフィルム、特にマイクロウエーブ(電子レンジ)加熱が可能で耐衝撃性に優れ、容器強度やヒートシール性にも優れた液体紙容器の内外面ラミネートフィルムに好適に使用することのできる二軸延伸ポリエステルフィルムを提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を有する二軸延伸ポリエステルフィルムによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、低結晶性ポリエステルからなる層を有するフィルムであって、10%伸び応力が50MPa以上であることを特徴とする熱接着性板紙用貼合せ用二軸延伸ポリエステルフィルムに存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における低結晶性ポリエステルとは、下記の測定方法で結晶化による発熱ピークが観察されないポリエステルを意味する。
(測定方法)
示差走査熱量計で試料を260℃以上に加熱したあと急冷して室温から10℃/分の昇温速度で加熱したとき、60〜180℃の範囲で結晶化による発熱ピークが生じるかどうか観察する。
低結晶性ポリエステルのかわりに結晶性のポリエステルを用いると200℃以下の温度、例えば140〜170℃で熱接着しない。なお200℃を超えるような熱接着温度がかかると、板紙の熱劣化が起こり好ましくない。
低結晶性ポリエステルの具体的なポリエステルの例としては、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸単位を15〜40モル%含有するポリエチレンテレフタレート共重合ポリエステルや、ジオール成分として1,4−シクロヘキサンジメタノールを15〜40モル%含有するポリエチレンテレフタレート共重合ポリエステルおよびそれらの2種以上のポリエステル混合物が挙げられる。
また、低結晶性ポリエステルには、板紙との接着力を向上するため、必要に応じて極性基を含有する重合体を含有してもよい、さらに帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等の添加剤を含有してもよい。
また本発明のポリエステルフィルムの10%伸び応力は、50MPa以上であり、好ましくは60MPa以上、さらに好ましくは70MPa以上である。50MPa未満では、容器の強度が低下し、落下や運搬時の衝撃や携行時に予想外の圧力が加わった時に容器が破損し内容物が漏洩する恐れがある。さらに10%伸びることのできないシートおよびフィルムは柔軟性にかけるため衝撃により亀裂が発生しやすく内容物が漏洩する恐れがある。
本発明のポリエステルフィルムについて、120℃10分加熱後のヘーズの上昇は、好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下である。加熱後のヘーズ上昇が、10%を超える場合は、フィルムが結晶化しやすいことを意味しており、マイクロウエーブ加熱やボイル・レトルト熱処理後に衝撃等によりフィルムに亀裂や剥離が発生し、内容物の漏洩が起こることがある。
構成が積層構造のフィルムにおいては、低結晶性ポリエステル層Aを除く以外の層に、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸等のような芳香族ジカルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のようなグリコールとのエステルを主たる成分とするポリエステルを用いることができる。当該ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接重合させて得られるほか、芳香族ジカルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエステル交換反応させた後、重縮合させる方法、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる等の方法によっても得られる。当該ポリエステルの代表的なものとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN)、ボリブチレンテレフタレート等が例示される。かかるポリエステルは、共重合されないホモポリマーであってもよく、またジカルボン酸成分の40モル%以下が主成分以外のジカルボン酸成分であり、ジオール成分の40モル%以下が主成分以外のジオール成分であるような共重合ポリエステルであってもよく、またそれらの混合物であってもよい。また、かかるポリエステルの融点は、好ましくは180℃以上、さらに好ましくは融点200以上である。融点が180℃未満では、ガスバリア性が向上しない。
本発明における低結晶性ポリエステル層Aの厚みは、通常1.5〜30μm、好ましくは2.0〜25μm、さらに好ましくは3.0〜20μmの範囲である。層Aの厚みが1.5μm未満では、板紙との熱接着性に劣る傾向があり、一方30μmを超えても板紙との熱接着性が向上することはない。
本発明のフィルムは、熱接着面を構成する低結晶性ポリエステルの表面に、水性ポリウレタン、水性ポリエステルおよび水性アクリル系樹脂から選ばれる少なくとも一種を主成分とする樹脂を50重量%以上含有する塗布層を設けてもよい。
本発明のフィルムが積層構造の場合の層構成は、低結晶性ポリエステル層A、他のポリエステル層をBまたはCとするとA/B、A/B/A、A/B/Cの構成をとることができる。これらの中でもA/B/Aはフィルム表面のヒートシール性も高いため紙容器の加工性に優れる。
本発明のポリエステルフィルムの厚みは、好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは10〜40μmである。フィルム厚みが5μm未満では、フィルム強度が小さくラミネート加工性に劣る傾向があり、一方50μmを超えると板紙の成形加工性に劣る傾向がある。
本発明のフィルムの表面粗さ(Ra)は、好ましくは0.01μm以上、さらに好ましくは0.02μm以上である。表面粗さが0.01μm未満では、フィルムがブロッキングしやすく、巻き作業性も劣る傾向がある。表面粗さを0.01μm以上にするためには、不活性粒子を含有させることが好ましい。不活性粒子の種類は特に限定しないが、平均粒径が0.3〜10μmのものを0.001〜0.5重量%程度含有することが好ましい。
本発明のフィルムには、必要に応じフィルム表面に易滑性、易蒸着性、帯電防止、易接着性等を付与する目的のコーティング処理を行うこともできる。
次に本発明のフィルムの製造方法を具体的に説明するが、本発明の構成要件を満足する限り、以下の例示に特に限定されるものではない。
本発明のフィルムを製造するときには、層Aを形成する乾燥したポリエステルと、層Aまたは層A以外の層を形成する乾燥したポリエステルとを別々の押出機に供給し、各ポリエステルの融点以上の温度に加熱してそれぞれ溶融させる。次いで、各ポリエステルを積層した状態でTダイから溶融シートとして押出す。続いて、溶融シートを回転冷却ドラム上でガラス転位温度未満にまで急冷し、非晶質の未延伸フィルムを得る。このとき、未延伸フィルムの平面性を向上させるために、静電印加密着法や液体塗布密着法等によって、未延伸フィルムと回転冷却ドラムとの密着性を向上させてもよい。そして、ロール延伸機を用いて、未延伸フィルムをその長手方向に延伸(縦延伸)することにより一軸延伸フィルムを得る。このときの延伸温度は、原料レジンのガラス転移温度(Tg)のマイナス10℃からTgのプラス40℃の温度範囲で延伸する。また、延伸倍率は好ましくは2.5〜7.0倍、さらに好ましくは3.0〜6.0倍である。さらに、縦延伸を一段階のみで行ってもよいし、二段階以上に分けて行ってもよい。次いで、テンター延伸機を用いて、一軸延伸フィルムをその幅方向に延伸(横延伸)することにより二軸延伸フィルムを得る。このときの延伸温度は、原料レジンのガラス転移温度(Tg)からTgプラス50℃までの温度範囲で延伸する。また、延伸倍率は、好ましくは2.5〜7.0倍、さらに好ましくは3.5〜6.0倍である。さらに、横延伸を一段階のみで行ってもよいし、二段以上に分けて行ってもよい。また縦と横を同時に行う同時二軸延伸を行ってもよい。そして二軸延伸フィルムを熱処理することにより積層フィルムが製造される。このときの熱処理温度は、130〜250℃である。二軸延伸フィルムを熱処理するときには、二軸延伸フィルムに対して20%以内の弛緩を行ってもよい。
本発明のフィルムは、その後、板紙に熱接着される。熱接着の温度は、加熱ロールの温度で通常110〜190℃、好ましくは120〜180℃の範囲である。そして120〜180℃で熱処理を数分行いフィルムが熱接着された板紙を得る。フィルムがラミネートされた板紙は、その後所望の形に成形加工される。
本発明によれば、接着剤を用いることなく板紙に熱接着することができ、マイクロウエーブ(電子レンジ)加熱やボイル・レトルト熱処理が可能で耐衝撃性にも優れ、容器強度やヒートシール性にも優れた液体紙容器の内外面ラミネーフィルムが提供され、本発明の工業的価値は高い。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および本発明で用いた測定法および用語の定義は次のとおりである。
(1)層厚み
透過型電子顕微鏡(TEM)によるフィルム断面の観察にて行った。すなわち、フィルムサンプルの小片を、エポキシ樹脂に硬化剤、加速剤を配合した樹脂に包埋処理し、ウルトラミクロトームにて厚み約200nmの切片を作成し、観察用サンプルとした。得られたサンプルを、日立(株)製透過型電子顕微鏡H−9000を用いて断面の顕微鏡写真を撮影し、表層の厚みを測定した。ただし、加速電圧は300kV、倍率は最表層厚みに応じ、1万倍〜10万倍の範囲で設定した。厚み測定は50点行い、測定値の厚い方から10点、薄い方から10点を削除して30点を平均して測定値とした。
(2)板紙に対する熱接着性
上下2本の加熱ロールを有するラミネート装置を使用し、360g/mの白板紙(アイベストW:日本テストパネル(株))の片面に各例にて得られたポリエステルフィルムを加圧ラミネートしラミネート板紙を作製した。加圧は0.3MPa、加熱ロールの温度は150℃、ラミネートスピードは0.5〜1m/分の条件で行った。そしてオーブンで140℃2分間熱処理をした。次にラミネートフィルムを板紙から剥がし10cm四方のフィルムに付着している紙繊維の状態を観察し下記の基準で熱接着性を評価した。
○:フィルムに紙繊維が全面に付着しており、紙繊維が付着したフィルムのヘーズが50%以上
△:フィルムに紙繊維が全面に付着しているが、紙繊維の付着したフィルムのヘーズが10%以上50%未満
×:板紙に熱接着しない、または紙繊維の付着にムラがあり、紙繊維の付着したフィルムのヘーズが10%未満
(3)10%伸び応力
(株)インテスコ製引張試験機インテスコモデル2001型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内において、チャック間距離50mm、幅15mmの試料フィルムを200mm/分の速度で引張り、応力−ひずみ曲線より10%伸びた時の応力を求め、試料フィルムの断面積で除して10%応力とした。試料フィルムは縦方向と幅方向で採取し測定し、得られた値を平均した。
(4)ヒートシール性
フィルムを板紙との熱接着面とは反対面が接するように重ねた後、テスター産業(株)製ヒートシールテスター(TP701)にて温度150℃,圧力200MPa、時間1秒にてヒートシールを行なった。ヒートシールバーは10mm×140mmのものを使用した。ヒートシール部を巾15mmとなる様に切出し、テンシロンUTM−4型(オリエンテック製)を用い、剥離速度300mm/分、剥離幅10mmの条件で、1cm幅あたりの接着強度(kg/cm)を求め、下記基準にて分類し、ヒートシール性を評価した。
○:非常に優れる(接着強度が1.5kg/cm以上)
△:優れる(接着強度が1.0以上1.5kg/cm未満)
×:劣る(接着強度が1.0kg/cm未満)
(5)120℃で10分加熱後のヘーズ上昇
分球式濁度計NDH−300A(日本電色工業株式会社製)を用いて、室温でのフィルムヘーズ H1と、オーブンにて120℃ 10分間加熱したフィルムヘーズH2を測定し、ΔH=H2−H1をヘーズ上昇とした。
(原料の調整)
・ポリエステルA:常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレートである。
・ポリエステルB:平均粒径2.5μmの不定形シリカを0.6重量%含有する常法の重縮合で合成された極限粘度0.63、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂である。
・ポリエステルC:平均粒径2.5μmの不定形シリカを0.2重量%含有する常法の重縮合で製造されたイソフタル酸成分が30モル%含有する極限粘度0.70のポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂である。なお上記方法で結晶化による発熱ピークは観察されなかった。
・ポリエステルD:シクロヘキサンジメタノールが33モル%含有するポリエチレンテレフタレート共重合ポリエステルである。なお上記方法で結晶化による発熱ピークは観察されなかった。
下記表1に示すポリエステル原料混合物をベント付き2軸押出機に供給し、溶融温度270℃で溶融し、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り、未延伸フィルムとした。キャスティングの際、静電密着法を採用した。かくして得られた2種2層の積層未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃(IRヒーター付与)で3.7倍延伸した後、テンターに導き95℃で横方向に4.0倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、180℃で5秒間幅方向に3%弛緩させながら熱固定し厚み30μmのフィルムを得た。
下記表1に示す層Aのポリエステル原料混合物をベント付き2軸押出機(サブ)に、層Bのポリエステル原料混合物はベント付き2軸押出機(メイン)に供給し、サブ押出機の溶融温度270℃、メイン押出機の溶融温度280℃で溶融し、サブ押出機の溶融ポリマーとメイン押出機からの溶融ポリマーとをフィードブロックで分流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り、未延伸フィルムとした。キャスティングの際、静電密着法を採用した。かくして得られた2種2層の積層未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃(IRヒーター付与)で3.7倍延伸した後、テンターに導き95℃で横方向に4.0倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、200℃で5秒間幅方向に3%弛緩させながら熱固定し、ポリエステルA層1.0μm、厚み20μmのフィルムを得た。なお、層Aおよび層Bの厚みは、サブ押出機やメイン押出機のギヤポンプの吐出量を調整することでコントロールした。
実施例2と同様の条件でA層5.0μm、厚み30μmのフィルムを得た。
2種3層ダイを用いて実施例2と同様の条件で層構成が5.0/25/5.0μmの2種3層積層フィルムを作成した。
(比較例1および2)
表1に記載されたポリエステルを用いて溶融温度を280℃、熱固定温度を200℃としたほか実施例1と同じ条件でフィルムを作成した。
(比較例3)
比較例1の未延伸シートを用いた。
以上、得られた結果をまとめて下記表1に示す。
Figure 2005146112
実施例1から4においては、熱接着性に優れ、120℃で10分間加熱してもヘーズ上昇はほとんどなく結晶化による白化を起こさないフィルムであった。特に実施例1と実施例4は、ヒートシール性にも優れるものであった。さらに実施例4は、10%応力も大きく変形しにくい強度に優れたフィルムであった。一方、比較例1と比較例2は、低結晶性ポリエステルを用いていないため熱接着しなかった。比較例3は熱接着性を示したが、未延伸フィルムのため120℃で10分間の加熱により白化した、また10%応力は、10%伸びるまえに破断してしまい測定できなかった。
本発明のフィルムは、液体紙容器の内外面ラミネートフィルム等に好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 低結晶性ポリエステルからなる層を有するフィルムであって、10%伸び応力が50MPa以上であることを特徴とする熱接着性板紙用貼合せ用二軸延伸ポリエステルフィルム。
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