JP4826238B2 - 多層容器及び多層配管 - Google Patents
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Description
上記ポリアミド層は、相対粘度が4.0〜7.0の範囲であり、ポリアミド樹脂又は該ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物と粒子径が15nm以上140nm以下の無機化合物とで構成され、該ポリアミド樹脂又は該樹脂混合物100重量部に対し該無機化合物を0.05重量部以上0.15重量部以下の割合で含有することを特徴とする。
上記ポリアミド層は、相対粘度が4.0〜7.0の範囲であり、ポリアミド樹脂又は該ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物と粒子径が15nm以上140nm以下の無機化合物とで構成され、該ポリアミド樹脂又は該樹脂混合物100重量部に対し該無機化合物を0.05重量部以上0.15重量部以下の割合で含有することを特徴とする。
また、ポリアミド層の相対粘度が4.0〜7.0の範囲であることで、燃料非透過性が著しく向上する。本発明の相対粘度とは、相対粘度規格:JIS K 6920 4.4 相対粘度、のものを意味する。
上記無機化合物が0.2重量部を超えると、ポリアミド樹脂の末端のアミド基の失活数が増加し、変性されたポリエチレン層との接着力が低下し、多層容器/多層配管の耐衝撃性が低下する。また、多層容器/多層配管を成形する際(特にブロー成形)に発生する不要部分(いわゆる「バリ」)の全量又は一部をポリエチレン層に混入する(リサイクル性)と変性ポリエチレンとの接着性が低下し、リサイクル材の混入後の物性低下、特に耐衝撃性の低下が懸念される。
上記ポリエチレン層は、代表的には、燃料に接する最内層又は外気に接する最外層とされるが、それ以外の部分に配置されてもよい。
また、最内層、最外層のいずれか一方又は双方がポリエチレン層であるときは、成形時に発生するバリは、原料ポリエチレンの全量として又は原料ポリエチレンに混入して、他の多層容器や多層配管のポリエチレン層の成形に用いることができる。言い換えれば、このようなバリをポリエチレン層に対して0〜100%含ませることができる。即ち、ポリエチレン層の原料としては、バリを含まないものは勿論であるが、バリ自体(バリ100%)を用いることができ、その場合であっても多層容器/多層配管として要求される耐衝撃性や燃料非透過性等の特性を満足し、且つ軽量性や形状の自由度が大きいという樹脂製多層容器/多層配管の特性を十分に活かすことができる。なお、バリ等のリサイクル材の混入は、代表的には、最内外層を形成するポリエチレン層に対して行われるが、ポリエチレン層が他の部分にも存在する場合には、その部分にも混入させることができる。
上記ポリアミド層は、多層容器/多層配管の耐燃料透過抑制層として機能し、平均厚みが40〜450μmであるのが好ましく、更に好ましくは40〜200μmであるのがよい。平均厚みが40μm未満の場合は、燃料透過性が大幅に低下するとともに、ブロー形成等により成型する際にポリアミド層が薄く引き延ばされ、切断される可能性が高くなる。また、平均厚みが450μmを超えると、ポリエチレンに比し硬直なポリアミド樹脂の影響により多層容器/多層配管に求められる耐衝撃性が低下し、更に上記バリをリサイクルするに当たっても厚いポリアミド層の分散を行うのに強い剪断力を必要とするため、リサイクル処理温度が剪断発熱で上昇し、ポリエチレンの劣化や架橋を引き起こして、多層容器/多層配管の衝撃性が低下したり、ブロー形成時の主層のポリエチレンの溶融粘性が変化し、安定した多層容器/多層配管を得ることが困難になる。
例えば、ポリアミド層を構成する樹脂混合物として、2種以上の任意のポリアミド樹脂から、相対粘度が4.0〜7.0の範囲にある樹脂混和物を使用することができる。
上記無機化合物の粒径が150nmを超えると、ポリアミド層が剛直になり、多層容器/多層配管の耐衝撃性が低下する。また、上記無機化合物の含有量が0.2重量部を超えると、ポリアミド層が剛直になり、多層容器/多層配管の耐衝撃性が大幅に低下するとともに、ポリアミド層と変性ポリエチレン層との接着性が低下し、多層容器/多層配管の耐衝撃性が低下する。
このような無機化合物としては、具体的には、例えば、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、タルク、ウィレムサイト、ケロライト、ピメライト、パイロフィライト、フェリパイロフィライト、クレー、酸化アルミニウム、酸化鉄、カーボンブラック、フッ素マイカ、マイカ、ベントナイト、カオリナイト、ディカイト、ナクライト、オーディナイト、モンモリロナイト、リザーダイト、アメサイト、ネポーアイト、フレポナイト又はブリンドリアイト、及びこれらの任意の組合せに係るものを用いることができる。特に、価格面や入手のし易さからは、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、タルク、クレー、酸化アルミニウム又はモンモリロナイト、及びこれらを任意に組合わせたものを用いるのがより好ましい。なお、これらは天然のものであっても合成されたものであってもよい。
上記変性されたポリエチレン層は、不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性されたポリエチレンから構成される。この変性ポリエチレンは、更にポリアミドとの接着性(反応性)を付与するために用いられるので、ポリエチレンとポリアミドの両者に接着性を有する。
この変性ポリエチレンは、密度が0.935g/cm3 以下のものを使用するのが好ましい。密度が0.935g/cm3 を超えると変性ポリエチレン層が剛直になり、多層容器/多層配管の耐衝撃性が大幅に低下し易い。
ここで、上記厚みを有するのが望ましい理由としては、以下のことが挙げられる。
即ち、変性ポリエチレン層は、ポリエチレン層とポリアミド層とを接着する機能を果たすものであるが、これ以外にも、上述のようなバリのリサイクルにおいて、ポリエチレン中にポリアミドを分散させる際に、親和性のないポリエチレンとポリアミドとの間では、ポリマーアロイでいうところの相溶化剤として機能する。従って、この変性ポリエチレン層がポリアミド層の0.1倍以上の厚みでない場合には、バリのリサイクルにおける相溶化剤として量的に十分機能できず、ポリアミドをポリエチレン中に安定に分散させることが困難になる。この結果、バリをリサイクルして得られる多層容器/多層配管の特性、特に衝撃性が大幅に低下することとなる。
この多層容器/多層配管の全体の厚みとしては、上記ポリアミド層の10倍以上の厚みであるのが望ましい。多層容器/多層配管に耐衝撃性をもたらすポリエチレン層の肉厚とポリアミド層の肉厚との比率を約10倍以上とすることで、多層容器/多層配管として十分な耐衝撃性を有し、なお且つバリのリサイクルにおいてもポリアミドの分散を容易にし、バリをリサイクルした多層容器/多層配管においても特に衝撃に対して実用上十分な特性を付与できる。10倍未満の厚みの場合は、多層容器/多層配管の全体の厚みに対して、ポリアミド層の厚みが厚くなりすぎて、ポリエチレンと比べ剛直なポリアミドの影響により、特に多層容器/多層配管の耐衝撃性が低下し易い。また、バリのリサイクルにおいてもポリアミドの含有量が増加するため、ポリアミドのポリエチレンへの分散性が低下するので、リサイクルによる多層容器/多層配管の耐衝撃性が低下し易い。
本発明の多層容器/多層配管では、積層された各層の構成比は層厚の比から換算することができ、具体的には、上記ポリエチレン層において、バリ中に含有されるポリアミドの分散粒子径を50μm以下に制御するのが望ましい。ポリアミドの分散粒子径が50μmを超える場合は、バリをリサイクルした多層容器/多層配管の耐衝撃性が特に低下し易い。
また、バリのリサイクル時にある程度の機械的外力(混練機やブロー成形時におけるスクリューから与えられる剪断力)を与えてやれば容易に上記分散粒子径のポリアミドを含む状態を作ることができる。但し、バリのリサイクル方法は、特に限定されるものではなく、どのような方法であってもよい。例えば、バリの粉砕物を混練機を用いてポリアミドの分散した樹脂を作製し、バージンのポリエチレンとブレンドしてブロー成形に用いる方法や、強混練のスクリューを持つブロー成形機にそのままバリの粉砕物とバージンのポリエチレンとを充填しブレンドしてブロー成形に用いる方法等が挙げられる。
まず、多層容器の多層構造に用いる樹脂材料を、以下のようにして準備した。
[ポリアミド樹脂混合物]
攪拌翼付の反応容器に、10kgのε−カプロラクタム、100℃で反応系内が均一な状態になるまで攪拌した。次いで、温度を260℃に上昇させ、15kg/cm2の加圧下で1時間以上攪拌した。その後、放圧し、水分を揮散させながら常圧下で3時間反応を行った。反応終了後、反応容器の下部ノズルからストランド状に取り出した反応物を水冷し、カッティングを行いポリアミド6樹脂(平均分子量3.2万、相対粘度4.4)から成るペレットを得た。
このペレットを熱水中に浸漬し、未反応のモノマー(約10%)を抽出して除去した後、真空中で乾燥し、本発明の接着層に用いるポリアミド樹脂を得た。
多層容器の外層及び内層を構成するポリエチレンとしては、PE(MI;4.4)を準備し、PE層とポリアミド層との接着層としては、PE100重量部に対し0.5重量部の無水マレイン酸で変性した、比重0.935g/cm3の変性PEを準備した。
得られた多層容器に40Lのエチレングリコールを注入し、密閉して−40℃の雰囲気下に72時間以上放置した後に取り出した。この多層容器を6mの高さから垂直方向に自然落下させて割れや変形等が起こるか否かにより評価を行った。割れや変形等が全く起こらなければ、新しい多層容器に取り替えて0.5mごと高さを上げて同様に評価してゆき、割れや変形が生じた高さが10m以上のものを○、8m以上10m未満のものを△、8m未満のものを×とした。結果を表1に示す。
多層容器に30Lのガソリンを注入し、密封して40℃の窒素雰囲気に30日、60日、90日放置した後、SHED(Shealed Housing For Evaporative Detection)を用いてCARB(カリフォルニア州環境庁)指定の条件にて燃料透過量を測定した。バリア層がポリアミドのみで構成されているものに対して1/2未満の透過量のものを○、1/2以上のものを×とした。結果を表1に示す。
多層容器成形時に生じたバリを粉砕し、同方向2軸の混練機に溶融混練し、これをPE50%に対しバリ50%の割合で混入した。得られた樹脂混合物を、多層容器の最内外層用の材料としてPEの代わりに用いて、上記同様に多層容器を成形した。得られたリサイクル多層容器について、PE中の上記ポリアミド樹脂組成物の分散状態(i)及び多層容器の低温衝撃性(ii)を評価した。
(ii)低温衝撃性は、上記■と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの添加量を10gから5gにした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例1のポリアミド樹脂混合物を作製する際に、10kgのε−カプロラクタム、0.9kgのアジピン酸、2kgの水を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの粒子の代わりに粒子径140nmの二酸化チタン粒子とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例4のポリアミドの代わりに相対粘度5.3のポリアミドを使用した以外は、実施例4と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの粒子の代わりに粒子径15nmの酸化亜鉛の粒子に変更した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例3の粒子径15nmの二酸化チタンの粒子の代わりに粒子径15nmの酸化亜鉛の粒子を用いた以外は、実施例3と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例3の粒子径15nmの二酸化チタンの粒子の代わりに粒子径95nmの酸化亜鉛の粒子を用いた以外は、実施例3と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表1に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの添加量を10gから15gにした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例3のポリアミド樹脂混合物を作製する際に、上記無機化合物を配合せずに重合を行った以外は、実施例3と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1のポリアミド樹脂混合物を作製する際に、上記無機化合物を配合せずに重合を行った以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの添加量を10gから100gにした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの添加量を10gから300gにした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1の粒子径15nmの二酸化チタンの粒子の代わりに粒子径500nmの二酸化チタン粒子とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1のポリアミドを相対粘度2.5のポリアミドとし、実施例1の変性ポリエチレンの密度を0.955g/cm3とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して多層容器を得た。この結果を表2に示す。
実施例1〜9及び比較例1〜6で用いた樹脂材料を用いて、各例の多層配管を製造した。即ち、PE(外層)/変性PE(接着層)/ポリアミド樹脂組成物(バリアー層)/変性PE(接着層)/PE(内層)の3種5層の構造を有する多層配管を、3種5層のブロー成形機で成形することにより作製した。この多層配管では、バリアー層の平均厚みが100μm、接着層がその1倍の100μm、PE層をあわせた多層配管全体の平均厚みがバリアー層の厚みの60倍である6000μmであり、その内径は40mmであった。
得られた多層配管について、以下に示す性能評価を行った。
得られた多層配管を密閉して−40℃の雰囲気下に72時間以上放置した後に取り出した。この多層配管を高速面衝撃試験機の−40℃の雰囲気下の恒温槽にて撃芯径12.7mmの撃芯を11.1m/sにて衝突させて破壊形態が延性破壊の多層配管を○とし、脆性破壊の多層配管を×とした。結果を表3,4に示す。
図1に示すように、多層配管1にSUS製治具2を固定した。このSUS製治具2には4Lのガソリンを注入し、多層配管1にはガソリンの気体のみが接触する状態にて密封して40℃の窒素雰囲気に30日、60日、90日放置した後、SHED(Shealed Housing For Evaporative Detection)を用いてCARB(カリフォルニア州環境庁)指定の条件にて燃料透過量を測定した。バリア層がポリアミドのみで構成されているものに対して1/2未満の透過量のものを○、1/2以上のものを×とした。結果を表3,4に示す。
実施例1の評価方法と同様の方法で評価した。結果を表3,4に示す。
2 SUS製治具
Claims (10)
- ポリアミド層と、ポリエチレン層と、不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性されたポリエチレン層と、から構成される3層以上の積層構造を有する多層容器であって、
上記ポリアミド層は、相対粘度が4.0〜7.0の範囲であり、ポリアミド樹脂又は該ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物と粒子径が15nm以上140nm以下の無機化合物とで構成され、該ポリアミド樹脂又は該樹脂混合物100重量部に対し該無機化合物を0.05重量部以上0.15重量部以下の割合で含有することを特徴とする多層容器。 - 上記ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物が、2種以上のポリアミド樹脂の混和物であることを特徴とする請求項1に記載の多層容器。
- 上記ポリアミド層の相対粘度が5.0〜6.0の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層容器。
- 上記不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性されたポリエチレン層の密度が0.935g/cm3 以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の多層容器。
- 上記無機化合物として、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、タルク、ウィレムサイト、ケロライト、ビメライト、パイロフィライト、フェリパイロフィライト、クレー、酸化アルミニウム、酸化鉄、カーボンブラック、フッ素マイカ、マイカ、ベントナイト、カオリナイト、ディカイト、ナクライト、オーディナイト、モンモリロナイト、リザーダイト、アメサイト、ネポーアイト、フレポナイト及びブリンドリアイトから成る群より選ばれた少なくとも1種のものを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の多層容器。
- ポリアミド層と、ポリエチレン層と、不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性されたポリエチレン層と、から構成される3層以上の積層構造を有する多層配管であって、
上記ポリアミド層は、相対粘度が4.0〜7.0の範囲であり、ポリアミド樹脂又は該ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物と粒子径が15nm以上140nm以下の無機化合物とで構成され、該ポリアミド樹脂又は該樹脂混合物100重量部に対し該無機化合物を0.05重量部以上0.15重量部以下の割合で含有することを特徴とする多層配管。 - 上記ポリアミド樹脂を含む樹脂混合物が、2種以上のポリアミド樹脂の混和物であることを特徴とする請求項6に記載の多層配管。
- 上記ポリアミド層の相対粘度が5.0〜6.0の範囲であることを特徴とする請求項6又は7に記載の多層配管。
- 上記不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性されたポリエチレン層の密度が0.935g/cm3 以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つの項に記載の多層配管。
- 上記無機化合物として、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、タルク、ウィレムサイト、ケロライト、ビメライト、パイロフィライト、フェリパイロフィライト、クレー、酸化アルミニウム、酸化鉄、カーボンブラック、フッ素マイカ、マイカ、ベントナイト、カオリナイト、ディカイト、ナクライト、オーディナイト、モンモリロナイト、リザーダイト、アメサイト、ネポーアイト、フレポナイト及びブリンドリアイトから成る群より選ばれた少なくとも1種のものを用いることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つの項に記載の多層配管。
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