JP4825017B2 - 切削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート製構造物内部に存在する障害物を切削して除去するための切削方法に関する。
近年、既設の鋼管柱やコンクリート製電柱における地震や台風といった自然災害による影響を回避するために、これら柱状構造物の補強工事が行われるようになっている。このような補強工事としてコンクリート製電柱内部に補強材を充填する工法が知られる(特許文献1)。このコンクリート製電柱の補強工事は、電柱内部の中空部に補強用の鉄筋やアラミドロッドを最適な位置に配置し、さらにモルタル等を充填することにより行われる。
しかしながら、コンクリート製電柱等の柱状構造物の中空部内壁面は、通常は仕上げがなされていないことから、電柱製造時に形成される「のろ」による突起や、製造後に、例えばアース孔(地気線取出口)等の開口から侵入した塵埃等の付着物が存在する。これらは補強用の鉄筋やアラミドロッドを最適な位置に配置する際の作業の障害になるばかりでは無く、充填されたモルタルと電柱の中空部内壁面との接着性を阻害する要因になりかねない可能性がある。
一方、汎用的な切削工具は市場には各種出回っているものの(例えば特許文献2)、コンクリートの切削に適した工具、特に柱状構造物内部の中空部の切削に適用できるものは殆ど見当たらない。また、柱状構造物内部の中空部の切削に流用可能と思われるものも(特許文献3)、装置が大がかりであり、既に設置されている柱状構造物に適用することは困難である。
特開2004−92376号 特許公表2003−511252号 特許公開2001−355396号
上述したように、従来の切削工具および切削工法は、柱状構造物内部の中空部の切削に適用できるものは殆ど見当たらず、また流用可能と思われる装置は機構が複雑で大がかりであるため重量及び取り扱いの点で既設の電柱等の柱状構造物に適用することは殆ど不可能である。
本発明は、既設の柱状構造物の作業環境が悪い場合であっても柱状構造物の内部の切削を容易かつ確実に行い得る切削方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の切削方法は、厚板体からなる切削工具本体と、この切削工具本体を固定するガイド鋼線を切削工具本体の中心軸とするときに、該中心軸を中心とする該厚板体の外周面に沿って複数配置されると共に、刃先を前記中心軸に平行若しくは斜めに形成され、かつ切削工具本体から突出する切削刃と、前記切削工具本体をガイド鋼線に着脱自在に固定するための固定部とからなる切削工具を、鋼撚り線もしくは鋼単線からなるガイド鋼線に固定し、当該ガイド鋼線の先端側端から柱状構造物の内部に挿入した後に、ガイド鋼線の他方側の端部を、少なくとも前記切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように回転駆動して柱状構造物の中空部内部の切削を行うことを要旨とする。を特徴とする切削方法。
請求項の切削工法では、切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように、つまり振り回すように当該ガイド鋼線を回転駆動するだけで、例えばコンクリート製構造物の内部全体が容易かつ効率的に切削される。
請求項の切削方法は、円柱体からなる切削工具本体と、この切削工具本体の円柱中心軸を当該切削工具本体を固定するガイド鋼線に一致させるときに、切削工具本体外周面に多数配設されるピン状の切削刃と、前記切削工具本体をガイド鋼線に着脱自在に固定するための固定部とからなる切削工具を、鋼撚り線もしくは鋼単線からなるガイド鋼線に固定し、当該ガイド鋼線の先端側端から柱状構造物の内部に挿入した後に、ガイド鋼線の他方側の端部を、少なくとも前記切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように回転駆動して柱状構造物の中空部内部の切削を行うことを要旨とする。
請求項の切削方法では、切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように、つまり振り回すように当該ガイド鋼線を回転駆動するだけで、例えばコンクリート製構造物の内部全体が容易かつ効率的に切削される。
請求項の切削方法は、ガイド鋼線の長さは、当該ガイド鋼線を回転駆動したときに、ガイド鋼線に取り付けられた切削工具が前記コンクリート製構造物内部の切削範囲内の障害物を切削可能である長さであることを要旨とする。
請求項の切削方法では、ガイド鋼線を回転駆動することにより、コンクリート製構造物内部の切削範囲内の障害物を切削することが可能である。
請求項の切削方法は、前記請求項1または2のいずれかに記載のガイド鋼線の一方の端部は、接続手段を介して電動機の回転軸と接続され、この電動機の回転駆動により当該ガイド鋼線をに取り付けられた切削工具を回転駆動することを要旨とする。
請求項の切削方法では、電動機によりガイド鋼線を回転駆動することからコンクリート製構造物内部で高速に切削工具を振り回すように回転駆動することができ、これにより迅速な障害物の切削が可能となる。
本発明によれば、作業環境の悪い既設の柱状構造物の内部の切削を容易かつ確実に行い得る。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本実施の形態の切削工法で使用される複数種類の切削工具をガイド鋼線に取り付けた状態を示し、図2は図1に示される斜形替え刃型月形切削工具の構成を示し、図3は図2に示す斜形替え刃型月形切削工具のガイド鋼線への取り付けを示し、図4は図2に示す斜形替え刃型月形切削工具の断面を示し、図5は図1に示されるピン形切削工具の構成を示す。
まず図1乃至図4を参照して斜形替え刃型月形切削工具1の概略の構成について説明する。図2に示すように正面外観はいわゆる二つ巴の中心円状部分を重ねたような外観であり、板厚の本体(月形切削工具本体11)から外周方向に替え刃取り付け部15が突き出し、さらに月形切削工具本体11に切り欠きを設け補助刃(斜形副切削刃17)が形成された形状である。
以下、詳述する。斜形替え刃型月形切削工具1の月形切削工具本体11は、金属製のほぼ円形の厚板、具体的には5mm〜2cm、好ましくは1cm程度の板厚の回転体を成形してなる。
また、月形切削工具本体11から中心軸に対象に2方向に突出して設けられる2つの替え刃取り付け部15にはそれぞれ替え刃15aが替え刃留めねじ15bでねじ留めされる。この替え刃15aは正面から見たとき正方形の替え刃15aの刃が中心軸に対して斜めになるようにかつ着脱自在に替え刃取り付け部15に取り付けられる。なお図中ねじ孔15cは、替え刃15aを替え刃取り付け部15に取り付ける六角ねじ(六角穴付き止めボルト)である替え刃留めねじ15b用に穿孔ドリル等で穿孔し穿設されたねじ孔である。
さらに月形切削工具本体11から替え刃取り付け部15への立ち上がり部分には、中心軸に所定の傾きを持った方向に切り欠きが設けられ、この切り欠き、すなわち斜形副切削刃17が替え刃15aに対する補助刃として機能する。
このような形状の斜形替え刃型月形切削工具1にあっては、まず主刃としての替え刃取り付け部15に取り付けられた替え刃15aが被切削面を切削する。また、斜形副切削刃17は斜形替え刃型月形切削工具1としての切削能力を高めるものであるが、替え刃15aが使用により刃面が摩耗したときに、替え刃15aを換えるまでの間、切削を補助することから、2つの意味で補助刃として機能するものである。
なお、この斜形替え刃型月形切削工具1の構造を単純にするために、替え刃取り付け部15に取り付けられる替え刃15aと斜形副切削刃17の刃の少なくとも一方の刃を斜めから中心軸に対して平行な平刃としても良い。
また、月形切削工具本体11の中心軸に対して対向する2つの位置に、後述する本体留めねじ11a用のねじ孔を穿設するための、中心軸に離間しかつ平行な平面を厚板の板厚面(側面)に削り出し、さらに月形切削工具本体11の中心軸の中心部分にガイド鋼線5を挿通するためのガイド鋼線通し孔13を穿設する。次に、このガイド鋼線通し孔13に挿通されるガイド鋼線5を留める六角ねじ(六角穴付き止めボルト)である本体留めねじ11a用のねじ孔を前記削り出された平面に中心軸方向に直交してガイド鋼線通し孔13まで貫通するように穿設し、このねじ孔に本体留めねじ11aを螺合する。
なお、本体留めねじ11aを螺合させたときに、ガイド鋼線5が太く本体留めねじ11aの頭部がねじ孔から突出するような場合であっても、図4に示されるように該本体留めねじ11a用のねじ孔が前記削り出された平面に設けられていることから、本体留めねじ11aの頭部が被切削面に接触して摩耗することが防止される。
次に図5を参照してピン形切削工具3の概略の構成を説明する。
ピン形切削工具3は、直径2cm〜6cm、長さ3cm〜10cm程度の金属製円柱体であるピン形切削工具本体31と、切削部(切削刃)として機能する長さ1cm〜5cm程度の鋼製線材からなる多数の切削ピン35によって構成される。このピン形切削工具本体31の大きさは取り扱い、切削効率の点から直径2〜3cm、長さ3〜5cm程度であると良い。なお、切削ピン35の長さは切削処理により摩耗し、短くなることから当初は長めにしておくと良い。
以下、ピン形切削工具3の構成を詳細に説明する。ピン形切削工具本体31は中心軸に沿ってガイド鋼線通し孔33が設けられ、また側面にはピン形切削工具本体31をガイド鋼線5に固定するための六角ねじ(六角穴付き止めボルト)である本体留めねじ31a用のねじ孔が穿設される。
またピン形切削工具本体31の上面と下面にはそれぞれ切削ピン35、切削ピン37を着脱自在に固定する切削ピン留めねじ35a(37a;図示してない)用のねじ孔が穿設される。すなわち切削ピン35(切削ピン37)が摩耗した際には、切削ピン留めねじ35a(37a)を緩め、摩耗した切削ピン35を抜き外し、交換用の切削ピン35を差込み、その後、切削ピン留めねじ35aを締め込み、切削ピン留めねじ35aをピン形切削工具本体31に固定する。従って切削ピン35(切削ピン37)の数だけ切削ピン留めねじ35a(37a)が設けられることになる。
次に、このようにして作成された斜形替え刃型月形切削工具1およびピン形切削工具3(以下、単に切削工具1、3ともいう)を図1に示す順序にてガイド鋼線5に取り付ける。図1ではガイド鋼線5Aに斜形替え刃型月形切削工具1A−ピン形切削工具3A−ピン形切削工具3B−斜形替え刃型月形切削工具1B−ピン形切削工具3C−ピン形切削工具3D−斜形替え刃型月形切削工具1C〜接続具7〜が順次、嵌装された場合を示しているが、適宜、任意の順番で嵌装しても良いのは言うまでもないことである。
例えば、斜形替え刃型月形切削工具1A−斜形替え刃型月形切削工具1B−ピン形切削工具3A−ピン形切削工具3B−斜形替え刃型月形切削工具1C−斜形替え刃型月形切削工具1D−ピン形切削工具3C−ピン形切削工具3D−のように同型の切削工具を同数ずつ繰り返すように配列しても良く、あるいは斜形替え刃型月形切削工具1A−ピン形切削工具3A−ピン形切削工具3B−〜−ピン形切削工具3−斜形替え刃型月形切削工具1B−ピン形切削工具3−ピン形切削工具3−〜−ピン形切削工具3−斜形替え刃型月形切削工具1Cのように配列しても良く、さらには斜形替え刃型月形切削工具1のみ、もしくはピン形切削工具3のみで構成するようにしても良い。
通常は斜形替え刃型月形切削工具1は、硬いノロNに適しており、ピン形切削工具3は比較的柔らかいノロNに適している。
ガイド鋼線5は取り扱い易さの点で本実施形態では、長さ2m程度の鋼撚り線(3号)としているが、切削対象に応じて、例えばガイド鋼線5を回転駆動したときに、ガイド鋼線5に取り付けられた切削工具1が電柱内部の障害物を切削可能な長さであれば良く、そのため電柱長(実際には電柱内部中空部分の長さ)とほぼ同じ長さとしても良い。
この場合、図1に示すように所定長のガイド鋼線5に予め切削工具1、3を装着しておき、必要な長さに応じてガイド鋼線5を接続具7で接続する。
また、鋼撚り線としてはは、後述するように通常はボビンに巻回されて流通されている鋼撚り線の巻き癖を切削時に利用することから、巻き癖を利用するための硬性の点で鋼撚り線の4号程度を用いた方が取り扱いが容易でもあり好ましい。
なお、ガイド鋼線5の両端にはガイド鋼線5(撚り線)がほぐれるのを防止するために針金等を巻回してほう縛したほう縛部を設ける。
次に、上述した切削工具1、3を用いた切削工法について図面を参照して説明する。図6は切削用モータMの鋼管柱Pの頂部への取り付けを示し、図7は切削工具1、3を取り付けたガイド鋼線5を切削用モータMに接続する状態を示し、図8は切削用モータMを上下方向に移動して、ガイド鋼線5に取り付けた切削工具1、3を電柱内部で上下方向に移動する状態を示し、図9は切削工具1、3を取り付けたガイド鋼線5を電柱内部で回転駆動して電柱内部のノロNを切削している状態を示す図である。
まず、図6を参照するに、鋼管柱Pの頂部に台座受け台Sを取り付ける。図では鋼管柱頂部に筒状の台座受け台Sを被せた後に、該台座受け台Sを鋼管柱にボルト等により固定するものを示しているが、切削用モータMの昇降用台座30を鋼管柱頂部に取り付けられればいいのであるから、例えば金属製の着脱自在の取り付けバンド等であっても良い。なお、本実施形態においては、立設された既設の鋼管柱を想定して説明するが、同様に立設された電柱でもよく、あるいは地中にほぼ水平に埋設された鋼管またはコンクリート管であっても同様に作業を進めることが出来、同様の効果を得ることが出来るのは言うまでも無い。
次に、この台座受け台Sに昇降用台座30を取り付ける。この昇降用台座30は、台座受け台Sにボルトで取り付けるための台状の台座取り付け部31と、この台座取り付け部31に立設される昇降軸部33と、この昇降軸33をなめらかに昇降可能に取り付けられるモータ取り付け架台35と、切削用モータMを載置したモータ取り付け架台35を手動にて上下方向に昇降するためのモータ昇降用ハンドル35aと、昇降軸33をなめらかに昇降可能に取り付けられ、かつ後述する接続軸9を例えば転がり軸受ユニット等のベアリング機構により回動自在に支持する支軸部37により構成される。
次に、予め前処理として、図1に示すように複数の切削工具1、3が取り付けられたガイド鋼線5と接続軸9とを接続具7Aを用いて取り付けておく。この接続具7Aは、6角棒状の接続軸9と撚り線である鋼撚り線5とを接続し得る形状である。続いて前処理の済んだ接続軸9を支軸部37を通した後、図7,8に示すように支軸部37の上端部を切削用モータMの回転軸にチャックを介して接続する。
次に、図8に示すように、モータ昇降用ハンドル35aを使用して、切削用モータMの昇降が支障無く、行えることを確認しておく。このとき鋼管柱Pの中空部分の中心に接続軸9が位置するように調整しておく。
次に、切削作業を開始する。この切削作業は図8に示すように、モータ昇降用ハンドル35aを操作して、切削用モータMの昇降しながら行う。
以下、詳細に説明する。まず、モータ昇降用ハンドル35aを操作して、切削用モータMを最下段まで下げた後に、切削用モータMを回転駆動させて、切削を開始する(図9参照)。切削はモータ昇降用ハンドル35aを操作して、下段から上段へ、例えば5cmずつ移動しながら、各5分づつ行う。この移動量と切削時間はのろNの付着状況により適宜変更する。また、この昇降移動の間、切削用モータMは停止させない。このようにして、切削用モータMが最上段まで移動が完了した時点で1次切削を終了する。
続いて、2次切削を開始する。この2次切削は1次切削完了後に、一旦、切削用モータMの回転を止め、再度、切削用モータMを最下段まで下げた後に、切削用モータMを回転駆動させて、2次切削を開始する。切削は1次切削と同様にモータ昇降用ハンドル35aを操作して、下段から上段へ5cmずつ移動しながら、各3分づつ行う。この移動量と切削時間は1次切削後ののろNの付着状況により適宜、例えば3cm毎に4分のごとく変更する。この昇降移動の間、切削用モータMは停止させない。このようにして、切削用モータMが最上段まで移動が完了した時点で2次切削を終了する。
なお、切削用モータMの回転数やガイド鋼線5の長さ、鋼撚り線の巻き癖等により、切削工具1、3が取り付けられたガイド鋼線5全体が大きな弧を描いて周期的にのろNを削り取るようにもできる。
なお、本発明の切削対象は鋼管柱に限定されることなく、例えば電柱や煙突等にも適用可能である。
なお、以上の説明では、刃型月形切削工具1とピン形切削工具3を使用した場合を示したが、適宜、任意の切削工具、例えば図10に示す斜形複刃切欠付き月形切削工具101や、図11に示す平形複刃月形切削工具201、あるいは図12に示す斜単刃月形切削工具301等を使用するようにしても良いのは言うまでもないことである。
次に、図10,11,12を参照して、斜形複刃切欠付き月形切削工具101、平形複刃月形切削工具201、および斜単刃月形切削工具301について説明する。
まず図10を参照するに斜形複刃切欠付き月形切削工具101の概略の正面外観はいわゆる二つ巴の中心円状部分を重ねたような外観であり、具体的には5mm〜2cm、好ましくは1cm程度の板厚の鋼製回転板(月形切削工具本体111)から外周方向に切削刃(斜形切欠付き主切削刃115)が突出し、さらに月形切削工具本体111に切り欠きを設け補助刃(斜形副切削刃117)が形成された形状である。
さらに詳しくは、斜形複刃切欠付き月形切削工具101の月形切削工具本体111は、ほぼ円形の厚板からなり、この月形切削工具本体111の中心軸に対して対向する位置に後述するねじ孔を穿設するための中心軸に離間しかつ平行な平面を厚板の板厚面(側面)に削り出し、さらに中心軸中心部分にガイド鋼線5を挿通するためのガイド鋼線通し孔113を設けた後に、このガイド鋼線通し孔113に挿通されるガイド鋼線5を留める六角ねじ(六角穴付き止めボルト)である本体留めねじ111a用のねじ孔が前記削り出された平面に中心軸方向に直交しガイド鋼線通し孔113まで貫通するように穿設される。
また、月形切削工具本体111から中心軸に対象に2方向に突出して設けられる2つの斜形切欠付き主切削刃115の刃は中心軸に対して斜めになるように形成され、さらに斜形切欠付き主切削刃115の斜め刃部分には、中心軸に直交する方向に切り欠かれた切り欠き115aが設けられる。
また月形切削工具本体111から斜形切欠付き主切削刃115への立ち上がり部分には、中心軸に所定の傾きを持った方向に切り欠きが設けられ、この切り欠き、すなわち斜形副切削刃117が斜形切欠付き主切削刃115に対する補助刃として機能する。
このような形状の斜形複刃切欠付き月形切削工具101は、まず主刃としての斜形切欠付き主切削刃115が被切削面を切削する際に、切り欠き115aが斜形切欠付き主切削刃115に、さらに2カ所の鋭角部分を与えることから切削能力をさらに高めることになる。また、斜形副切削刃117も同様に切削能力を高めるが、斜形副切削刃117は使用により斜形切欠付き主切削刃115の刃面が摩耗したときに替わって切削を行うことから、2つの意味で補助刃として機能するものである。
この斜形複刃切欠付き月形切削工具101は、上述した斜形替え刃型月形切削工具1に比して構造が単純であることから、斜形替え刃型月形切削工具1に比べると製造が容易であり、そのため廉価である。さらに構造を単純にするために、斜形切欠付き主切削刃115と斜形副切削刃117の刃の少なくとも一方の刃を斜めから中心軸に対して平行な平刃としても良い。
次に、平形複刃月形切削工具201について、図11を参照して説明する。
この平形複刃月形切削工具201は、上述した斜形複刃切欠付き月形切削工具101の切り欠き115aを設けず、さらに平形主切削刃215と平形副切削刃217の両方の刃を中心軸に平行な平刃としただけの差異であることから、詳細な説明を省略する。
なお、月形切削工具本体211は月形切削工具本体111に、本体留めねじ211aは本体留めねじ111aに、ガイド鋼線通し孔213はガイド鋼線通し孔113に、平形主切削刃215は斜形切欠付き主切削刃115に、平形副切削刃217は斜形副切削刃117にそれぞれ対応する。
次に、最も単純な斜単刃月形切削工具301について、図12を参照して説明する。正面外観はいわゆる二つ巴の中心円状部分を重ねたような外観であり、具体的には5mm〜2cm、好ましくは1cm程度の板厚の回転板(月形切削工具本体311)から外周方向に切削刃(斜形主切削刃315)が突出する形状である。
すなわち、斜単刃月形切削工具301は月形切削工具本体311の中心軸中心部分にガイド鋼線5を挿通するためのガイド鋼線通し孔313が設けられ、このガイド鋼線通し孔313に挿通されるガイド鋼線5を留める六角ねじ(六角穴付き止めボルト)である本体留めねじ311a用のねじ孔が中心軸方向に直交して設けられる。また、月形切削工具本体311から中心軸に対象に突出して設けられる2つの斜形主切削刃315の刃は中心軸に対して斜めになるように形成される。
この斜単刃月形切削工具301は、構造が単純であることから、製造が容易であり、そのため廉価である。さらに構造を単純にする場合は、刃を斜めから中心軸に対して平行な平刃とする。
なお、上述した各切削刃は、焼き入れを行う、付け刃処理を行う、耐摩耗性、強度、耐食性に優れた超硬合金を粉末冶金により製造する等の製造・処理を含め、その他のさまざまな条件に応じて適宜、形状や製造・処理方法を変更することが可能である。
本発明の切削工法で使用される複数種類の切削工具の取り付け状態を示す斜視図である。 本発明の切削工法で使用される斜形替え刃型月形切削工具の構成を示す斜視図である。 図2示す斜形替え刃型月形切削工具をガイド鋼線に取り付けた状態を示す正面図である。 図2示す斜形替え刃型月形切削工具の構成を示す断面図である。 本発明の切削工法で使用されるピン形切削工具の構成を示す斜視図である。 切削用モータの電柱頂部への取り付けを示す図である。 切削工具を取り付けたガイド鋼線を切削用モータに接続する状態を示す図である。 切削用モータを上下方向に移動して、ガイド鋼線に取り付けた切削工具を電柱内部で上下方向に移動する状態を示す図である。 切削工具を取り付けたガイド鋼線を電柱内部で回転駆動して電柱内部のノロを切削している状態を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る斜形複刃切欠付き月形切削工具の構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る平形複刃月形切削工具の構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る斜単刃月形切削工具の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…斜形替え刃型月形切削工具
3…ピン形切削工具
5…ガイド鋼線
7…接続具
9…接続用軸
11…月形切削工具本体
11a…本体留めねじ
13…ガイド鋼線通し孔
15…替え刃取り付け部
15a…替え刃
15b…替え刃留めねじ
15c…ねじ孔
17…斜形副切削刃
31…ピン形切削工具本体
31a…本体留めねじ
33…ガイド鋼線通し孔
35…切削ピン
35a…切削ピン留めねじ
37…切削ピン
101…斜形複刃切欠付き月形切削工具
111…月形切削工具本体
111a…本体留めねじ
113…ガイド鋼線通し孔
115…斜形切欠付き主切削刃
115a…切り欠き
117…斜形副切削刃
201…平形複刃月形切削工具
211…月形切削工具本体
211a…本体留めねじ
213…ガイド鋼線通し孔
215…平形主切削刃
217…平形副切削刃
301…斜単刃月形切削工具
311…月形切削工具本体
311a…本体留めねじ
313…ガイド鋼線通し孔
315…斜形主切削刃
M…モータ
S…受け台
P…電柱

Claims (4)

  1. 厚板体からなる切削工具本体と、この切削工具本体を固定するガイド鋼線を切削工具本体の中心軸とするときに、該中心軸を中心とする該厚板体の外周面に沿って複数配置されると共に、刃先を前記中心軸に平行若しくは斜めに形成され、かつ切削工具本体から突出する切削刃と、前記切削工具本体をガイド鋼線に着脱自在に固定するための固定部とからなる切削工具を、鋼撚り線もしくは鋼単線からなるガイド鋼線に固定し、当該ガイド鋼線の先端側端から柱状構造物の内部に挿入した後に、ガイド鋼線の他方側の端部を、少なくとも前記切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように回転駆動して柱状構造物の中空部内部の切削を行うことを特徴とする切削方法。
  2. 円柱体からなる切削工具本体と、この切削工具本体の円柱中心軸を当該切削工具本体を固定するガイド鋼線に一致させるときに、切削工具本体外周面に多数配設されるピン状の切削刃と、前記切削工具本体をガイド鋼線に着脱自在に固定するための固定部とからなる切削工具を、鋼撚り線もしくは鋼単線からなるガイド鋼線に固定し、当該ガイド鋼線の先端側端から柱状構造物の内部に挿入した後に、ガイド鋼線の他方側の端部を、少なくとも前記切削工具を固定したガイド鋼線全体が弧を描くように回転駆動して柱状構造物の中空部内部の切削を行うことを特徴とする切削方法。
  3. 前記ガイド鋼線の長さは、当該ガイド鋼線を回転駆動したときに、ガイド鋼線に取り付けられた切削工具が前記柱状構造物内部の切削範囲内の障害物を切削可能である長さであることを特徴とする請求項1または2に記載の切削方法。
  4. 前記ガイド鋼線の一方の端部は、接続手段を介して電動機の回転軸と接続され、
    この電動機の回転駆動により当該ガイド鋼線をに取り付けられた切削工具を回転駆動することを特徴とする請求項1または3のいずれかに記載の切削方法。
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