JP4824951B2 - 充填包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、収容部内に内容物が気密に収容された包装袋に関し、特に、包装袋の横シール部が複数の線シール部からなる筋目状のシール部となっている包装袋に関する。
図9は従来一般的な包装袋の構成を示す斜視図であり、図示するように、包装袋150は、内容物が充填される収容部140と、収容部140の上下両端に形成された2つの横シール部120(図9では一方のみを図示)と、背張りであるセンターシール部110とを有するピロータイプの包装袋である。
収容部140には、例えばゼリー状食品などの内容物が収容部140いっぱいに収容されている。すなわち、収容部140内は内容物で満たされており、空気がほとんど存在しない気密な状態となっている。このように内容物を気密な状態で収容することで食品の腐敗が進みにくくなる。横シール部120は、より詳細には図10に示すように、複数の線シール部121から構成されており、線シール部121同士の間は未シール部125となっている。
次に、上記のような構成の包装袋150を製造する方法、及びその製造に用いられる包装機の一例について、図11を参照して簡単に説明する。
図11に示すように、包装袋150を製造する包装機は、それぞれ筒状フィルム150を挟み込むことができるように構成された一対のシゴキローラ171、横シール機構172、及び切断機構173を有している。一対のシゴキローラ171は、図11(c)に示すように、筒状フィルム151を挟み込んだ状態で回転することによって、筒状フィルム151に空充填部151aを形成しながら筒状フィルム151を下方に搬送する。横シール機構172は、ヒータバー及びヒータバー受け(符号を付して示さず)で構成されており、図11(d)に示すように、空充填部151aを挟み込み、挟み込んだその領域を加熱することで筒状フィルム151に横シール部120を形成する。切断機構173は、横シール機構172よりさらに下方に配置されており、カッタ174を用いて横シール部120を切断することで包装袋150を切り分ける。なお、筒状フィルム151とは、シート状の長尺フィルムを筒状に湾曲させると共に、フィルム同士の重合せ部を熱シールして縦シール部(センターシール部110に相当)を形成したものである。
上記構成の包装機を用いた包装袋の製造は、次のようにして行われる。
図11(a)に示す状態は、包装袋製造の初期状態であり、一対のシゴキローラ171、横シール機構172、及び切断機構173の全てが開放状態となっている。筒状フィルム151の下部側には、先の工程で製造された1つの包装袋150が形成されており、また、包装袋150より上方の領域の筒状フィルム151内には内容物が投入されている。
次いで、図11(b)に示すように、一対のシゴキローラ171で筒状フィルム151を挟み込み、筒状フィルム内の内容物を分割する。すなわち、一対のシゴキローラ171は、筒状フィルム151のうち内容物が存在しているところを挟み込むものであり、これにより、最終的な包装袋150の中に空気が残らないようになっている。
次いで、図11(c)に示すように、各シゴキローラ171を回転させ、筒状フィルム151に空充填部151aを形成しながら筒状フィルムを下方に搬送する。この搬送動作は、空充填部151a及び横シール部120が、それぞれ横シール機構172及び切断機構173の高さとなるまで行われる。
次いで、図11(d)に示すように、横シール機構172及び切断機構173のそれぞれを駆動して筒状フィルム151の所定位置を挟み込む。横シール機構172は、空充填部151aの一部を挟み込み、その領域を加熱することで筒状フィルム151に横シール部120を形成する。また、切断機構173は、筒状フィルムを挟み込んだ状態でカッタ174を筒状フィルムに対して前進移動させる。これにより、横シール部120が上下2つに切断され、筒状フィルム151から包装袋150が切り分けられる。
次いで、図11(e)に示すように、一対のシゴキローラ171、横シール機構172、及び切断機構173の全てを開放状態に戻す。切断機構173を開放することによって、切断機構173による横シール部120の挟持が解除され、1つの包装袋150が鉛直下方に落下する。以上のような一連の工程を繰り返すことにより、内容物が充填された包装袋150が連続して製造される。
なお、以上説明したように、シゴキローラ171を用いて形成した空充填部151aに横シール部を形成すること、言い換えれば、筒状フィルム内に内容物が残っている可能性がある部位を熱シールすることを、以下、「夾雑部シール」と呼ぶものとする。また、このような夾雑部シールを行う包装袋の製造方法については例えば特許文献1にも開示されている。
特開平07−172403号公報
ところで、上述したような構成の包装袋150を製造する際、次のような理由から未シール部125内に内容物が残ってしまうことがある。すなわち、図11(c)を参照して説明した通り、横シール機構172は筒状フィルムの空充填部151aを熱シールするようになっているが、空充填部151aには、毛管力により内容物がわずかに残ることもある。このように内容物が残った空充填部151を熱シールすると、線シール部121(図10参照)同士の間の未シール部125内に内容物が残ることがあるためである。
そして、このように未シール部125内に内容物が残っている包装袋150を、例えば図12に示すように横シール部120を引き裂いて開封する場合、未シール部125の開口部125aが外部に露出し、ここから内容物が漏れる可能性があった。もっとも、未シール部125内の内容物が漏れたとしても、その内容物自体の品質に問題がなければ、特に不具合が生じることはない。しかし、未シール部125内の内容物は、線シール部121を形成する際の熱によって変質している可能性もある。したがって、包装袋においては、衛生上の観点等から、未シール部125から漏れる内容物の量が最小限に抑えられていることが好ましく、あるいは全く漏れない構成とされていることがより好ましい。
ここで、上記のような内容物の残留に関する不具合を解決するためには、横シール部120を、図9、図10に示したような筋目状の形態ではなく、いわゆるベタシール(「平ベタシール」ともいう)の形態とすればよいとも考えられる。ベタシールの場合、横シール部120の全領域が熱シールされるため、筋状シール部のような未シール部125は形成されることがなく、したがって未シール部125内の内容物が残ることがないためである。
しかしながら、ベタシール部の場合、フィルムに形成されるシール部の面積は、筋目状の場合と比較して大きくなるため、熱シールするための時間、あるいは形成されたシール部を冷却するための時間が長くなり、ひいては包装袋を製造するための時間も長くなってしまう。また他にも、ベタシール部の場合、上記の通りシール部の面積が大きいことから、シール部内(フィルム同士の間)に気泡等が残ってしまうこともある。フィルム同士の間に気泡が残っていると、熱シール時の熱により気泡等が膨張、破裂し、その結果、正常な横シール部120が得られない可能性もある。
以上のことから、夾雑部シールを行う包装袋の製造にあっては、生産性の観点、及び横シール部のシール不良を防止する観点から、横シール部120を筋目状の形態とすることが一般的である。また、包装袋に関する他の課題として、開封するにあたってその開封方向(例えば図12の白抜矢印C参照)が安定するような構成とされていることが好ましい。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、筋目状の横シール部を有する包装袋において、横シール部の未シール部が開放されることに伴う不具合が起こりにくく、しかも包装袋を開封する際の開封方向が安定する包装袋を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の包装袋は、内容物が充填される収容部と、前記収容部の外周縁の一部に形成され前記収容部を密封する横シール部とを有し、前記横シール部が、互いに平行に形成された複数の線シール部からなる筋目状のシール部となっている包装袋において、
前記線シール部に対して交差する方向に延びる線状の縦筋シール部が、前記横シール部の一部に複数設けられており、前記縦筋シール部同士の間の距離が、前記線シール部同士の間の距離よりも小さく形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、縦筋シール部と、横方向の線シール部(すなわち横シール部と同方向に延びる線シール部)とが交差しているため、横方向の線シール部同士の間の未シール部は縦筋シール部によって密閉されることとなる。そして、包装袋を開ける際には、複数の縦筋シール部が形成されたこの部位を切るようにすれば、上記未シール部の密閉を保ったまま包装袋を開封することができる。縦筋シール部同士の間には、上記横方向の未シール部とは別の未シール部が存在しているが、この未シール部は上記横方向の未シール部と比べて短いことから、開封の際に仮にこの未シール部が開放されたとしても、それによる悪影響は、横方向の未シール部が開放された場合と比較して小さい。また、複数の縦筋シール部が形成された部位を切って開封する場合、その開封方向は、縦筋シール部の方向に沿うこととなり、したがって包装袋の開封方向が安定化する。
こうした開封方向安定化の効果をより高めるためには、互いに隣接する2本の前記縦筋シール部によって挟まれる領域内が未シール部となっていることが好ましい。開封性を向上させるため、縦筋シール部と平行に延びるようにして前記熱シール部の端部から切り込まれた切れ目がさらに形成されていてもよい。切れ目を形成する位置は、縦筋シール部又は縦筋シール部間の未シール部のいずれであってもよいが、該未シール部を開放させないという観点からすれば、縦筋シール部のところに形成されていることが好ましい。
上述したように、本発明によれば、横シール部の未シール部(横方向の未シール部と縦筋シール部間の未シール部との双方を意図)が開放されることに伴う不具合が起こりにくく、しかも包装袋を開封する際の開封方向が安定する包装袋が提供される。
以下、本発明の一実施形態の包装袋について、ピロータイプの包装袋を例に挙げ図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態の包装袋の構成を示す外観斜視図であり、図2は、図1の包装袋を平面的にみた図であり、図3は、図2のB−B線における断面図である(内容物が充填されていない状態を示す)。図4は、図1の包装袋の切込み部の周辺を拡大して示す拡大図である。
図1に示すように、本実施形態の包装袋50は、内容物が充填される収容部40と、互いに平行な状態で収容部40の上下両端に形成された2つの横シール部20と、背張りであるセンターシール部10とを有し、さらに、一方の横シール部20には切込み部30が形成されている。この包装袋50は、切込み部30の構造に特徴を有するものであり、したがって収容部40、横シール部20、及びセンターシール部10等は従来の包装袋150のもの(図9、図10等参照)とほぼ同様に構成されている。これら同様の構造部には、図9、図10、及び図12で付した符号と対応する符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
収容部40は、図2に示すように矩形の輪郭形状を有しており、横シール部20は収容部40のその外周縁のうち互いに対向する2辺のそれぞれに形成されている。収容部40の外周縁のうちの残りの2辺は側縁42となっており、側縁42は、図3に示すようにフィルムが折り返された構造部となっている。センターシール部10の形態は特に限定されるものではないが、本実施形態では合掌貼りの形態となっている(図3参照)。
横シール部20は、切込み部30が形成された領域を除き、図10を参照して説明したような筋目状の構成となっており、複数の線シール部21が形成されている。線シール部の本数は特に限定されるものではないが、本実施形態では図4に示すように、収容部40から離れる方向に向かって順に4本の線シール部21a、21b、21c、21d(以下これらを区別することなく単に「線シール部21」とも示す)が形成されている。4本の線シール部21a〜21は、いずれも同じ線幅であって、所定の間隔L25をおいて互いに平行に形成されている。なお、間隔L25は、線シール部21同士の間に形成された未シール部25の幅寸法でもある。
最も外側の線シール部21dは、包装袋の端部53に形成されており、これにより未シール部25が包装袋の端部に露出しないようになっている。未シール部25が露出しないということは、未シール部25内に残った内容物が外部に曝されないことを意味しており、これにより包装袋の端部53において内容物が腐敗することもない。
なお、本実施形態では、各線シール部21が側縁42に対して直交する方向に形成されているが、これに限らず、各線シール部21は側縁42に対して所定の角度に傾斜して形成されていてもよい。この場合、収容部40の輪郭形状は平行四辺形となる。また、線シール部21自体の幅や間隔L25については、包装袋50のサイズや用途、あるいは充填される内容物の特性等に応じて適宜変更可能である。
包装袋50が、例えば(幅W、長さH)=(50mm、70mm)程度の比較的小型のものである場合、横シール部20のつまみ易さの観点から、横シール部20のシール幅H20を例えば8mm〜15mmの範囲内とすればよい。シール幅H20が短すぎると横シール部20がつまみにくくなり、逆に、長すぎると製造コストの点で好ましくない。線シール部21は、1本のシール幅が例えば0.5mm、配置ピッチが1.5mm程度であってもよい。縦筋シール部31は、1本のシール幅が例えば0.2mm、配置ピッチが0.5mm程度であってもよいし、他の一例としては、縦筋シール部31間の距離(未シール部35の幅)が0.3mm以上1.0mm未満であってもよい。縦筋シール部31が形成される領域の幅寸法(図2のL30)は、例えば袋の幅寸法W=55mmに対して、5mm〜10mmの範囲内であればよく、より具体的には8mm程度が好ましい。
次に、切込み部30の構造について説明する。切込み部30では、いずれも同じ線幅に形成された線状の縦筋シール部31が5本形成されている。5本の縦筋シール部31はいずれも、線シール部21に対して直交する方向に形成されると共に、隣接する縦筋シール部同士の間の間隔L35はいずれも同じくされている。
各縦筋シール部31はその両端が、横方向の線シール部21a、21dに部分的に重なり合うように形成されている。未シール部35は、互いに隣接する2本の縦筋シール部31と線シール部21a、21dとによって囲まれる領域内に、密閉空間として形成されている。別な言い方をすれば、この領域においては、横方向の線シール部21b、21cが部分的に形成されておらず、したがって、各未シール部35が1つの密閉空間をなす構造となっている。もっとも、本発明はこのような構造に限定されるものではなく種々変更可能であるが、これについては他の図面を参照して後述するものとする。
縦筋シール部31のうちの1つのところには、縦筋シール部31と平行に延びるようにして、端部53から切り込まれた切れ目39が設けられている。切れ目39の長さは特に限定されるものではないが、例えばシール幅H20の半分程度であってもよい。
次に、上記のように構成された包装袋50の開封について図5を参照して説明する。まず、図5(a)に示すように、切れ目39に対して図示左側の領域27Aと、反対側の領域27Bとをそれぞれ指でつまむ。次いで、図5(b)に示すように、切れ目39の延長線である開封方向Cに向かって包装袋50を切り進めていく。すると、収容部40の内部に収容されていた内容物(例えばゼリー状食品)の一部が外部に露出する。包装袋50の領域27B側を完全に切り取った状態では、内容物はその一部のみが外部に露出して残りの部分は収容部40内に保持されたままの状態となる。したがって、この内容物を食する際には、収容部40の領域27A側を指でつまみ、収容部40内から内容物を押し出しながら食することも可能である。
図6は、包装袋の開封形態の例を示す図であり、図6(a)は、包装袋が切れ目39の延長線(開封方向C)に沿ってほぼまっすぐに開封された例を示し、図6(b)は側縁42側に向かって開封された例を示している。
図6(a)に示すように、開封方向Cに向かって開封された場合、フィルムの切断線Paも開封方向Cに沿ってほぼまっすぐとなっている。したがって、縦筋シール部31の両側の各未シール部35は密封されたままの状態に保たれ、未シール部35内に内容物が残っていたとしてもその内容物は漏れることはない。
一方、図6(b)のような形態で包装袋が開封された場合、切断線Pbが未シール部35の領域を通過するため、密封されていた未シール部35が開放され、内部の内容物が漏れる可能性がある。しかしながら未シール部35は、横方向の未シール部25と比べて小さく形成されていることから、未シール部35から漏れる内容物の量は最小限となる。すなわち、図12に示した従来の包装袋150では、横方向の未シール部125が包装袋の全幅にわたって長く形成されているため、その内部に残る内容物の量も多くなっているが、本実施形態の包装袋50では、縦方向の未シール部35内に残る内容物が少ないため、未シール部35が開放されたとしても漏れる量は最小限で済む。
未シール部35から漏れる内容物の量を最小限に抑える観点からすれば、未シール部35の幅である間隔L35が比較的狭く形成され、未シール部35内の容積が小さくされていることが好ましい。未シール部35の幅L35は、横方向の未シール部25の幅L25と同程度であってもよいし、幅L25より狭く形成されていてもよい。
また、横方向の未シール部25から内容物が漏れないようにするためには、本実施形態のように、切れ目39を挟んでその両側に縦筋シール部31が数本ずつ配置されていることが好ましい。このように縦筋シール部が数本ずつ形成されていれば、包装袋を急な角度で図示左側に向かって引き裂いたとしても、横方向の未シール部25が開放される可能性が小さくなるためである。
フィルムの材質やシール部の構成等にもよるが、本実施形態のように縦筋シール部31と縦方向の未シール部35とが交互に形成されている場合、次の理由から開封方向が安定することが期待される。すなわち、図7に示すように、矢印C’方向に開封しようとした場合であっても、未シール部35の引裂強度に比べて縦筋シール部31の引裂強度が高いことから、切断線Pcは縦筋シール部31に沿って直線状となる。すなわち、切断線Pcの方向(開封方向)が縦筋シール部31によって直線状に規定されるようになっており、これは開封方向が安定することを意味する。このように開封方向がまっすぐになるということは、特に、包装袋50が図5(b)に示したようなものである場合に、内容物を良好に食することができる点でこのましい。
仮に、5本の縦筋シール部31が形成された領域を全面ベタシールとした場合、前述したような未シール部35からの内容物の漏れについては防止されるが、開封方向の安定化は実現しにくいものとなる。また、前述した通りであるが、全面ベタシールとした場合、ベタシール部への内容物の噛み込みやそれに起因したシール不良等の問題も生じうる。これに対し、本実施形態のように縦筋シール部31からなる筋目状の形態とすれば、そうした噛み込みの問題は発生しにくいものとなる。すなわち、筋目状の場合、シール部の面積自体が小さいことに加え、縦筋シール部31を形成する際にフィルム間の内容物が縦筋シール部31間の未シール部35、あるいは横方向の未シール部25内に逃げることが可能であることから、縦筋シール部31に内容物が噛み込まれにくいためである。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の包装袋50は、横シール部20の一部に複数の縦筋シール部31からなる切込み部30を有しており、ここから開封するようにすれば、横方向に長く延びる未シール部25は開放されることはなく、したがって未シール部25からの内容物の漏れの問題が生じない。また、切込み部30から開放する場合、図6(a)、図6(b)を参照して説明した通り、開放される可能性があるのは縦筋シール部31間の未シール部35のみである。ここで、この未シール部35は、横方向の未シール部25と比較して小さく形成されているため漏れ出す内容物の量は最小限に抑えられる。さらに、縦筋シール部31が形成されていることにより、包装袋を開けるときの開封方向も縦筋シール部31に沿って安定化する。
なお、以上、未シール部25、35から内容物が漏れることを前提に説明してきたが、実際には、未シール部内に内容物が残っていたとしても、毛管力により内容物は未シール部内に保持され漏れないとも考えられる。つまり、本発明は、図6(b)のように開封した際に未シール部35から内容物が必ず漏れるということを意図するものではない点に留意されたい。
本発明の包装体は、上述した構成に限定されるものではなく他にも種々変更可能である。例えば、横シール部20に形成される切込み部は図8(a)〜図8(c)に示すようなものであってもよい。
図8(a)の切込み部30Aでは、横方向の線シール部21bが各縦筋シール部31と交差した状態で形成されている。これにより、縦筋シール部31同士の間には、線シール部21bによって仕切られた2つの未シール部35a、35bが形成されている。このように、本発明においては、縦筋シール部31に挟まれた領域に互いに仕切られた未シール部を2つあるいは3つ以上有するものであってもよい。
図8(b)の切込み部30Bでは、切れ目39が、縦筋シール31ではなく未シール部35のところに形成されている。この場合、未シール部35の密封は保たれなくなるため、未シール部35内に残った内容物の腐敗等が懸念されるが、例えば、包装袋50を筒状フィルムから切り分けた後に洗浄等を行い内容物を除去することで内容物の腐敗が防止される。また。このように切れ目39が未シール部のところに形成されていれば、包装袋を開封する力がより小さくて済む。
図8(c)の切込み部30Cでは、最も外側の線シール部21dが線シール部21b、21cと同様に構成されており、これにより、縦筋シール部同士の間の未シール部35が開放された状態となっている。このような構成の場合も、上記同様、事後的に洗浄等を行うことで内容物の腐敗が防止される。
図8(a)〜(c)の包装袋、さらには上述した包装袋50についても同様に言えることであるが、本発明の包装袋において切れ目39は必ずしも形成されている必要はない。切れ目39が形成されていれば、当然ながら包装袋を開封しやすくなるが、仮に形成されていないとしても、切込み部30、30A〜30Cには複数の縦筋シール部31が形成されていることから、開封方向の安定化は達成されるためである。
また、この縦筋シール部31に関しても、線シール部21に対して直交するものに限らず、例えば、開封方向が側縁42側に向かうように、傾斜して設けられていてもよい。また、各縦筋シール部31が互いに平行になっている形態に限定されるものでもない。
以上説明したような切込み部30、30A〜30Cは、筋目状の横シール部20を備えた包装袋であって、しかもその未シール部25内に内容物が残留する可能性のある包装袋に好適に適用可能である。したがって、包装袋の種類もピロータイプに限定されるものではなく、例えばスタンディングパックなど他の種類のものであってもよい。横シール部における切込み部の位置も特に限定されるものではないが、図5(b)のようにして内容物が食される包装袋の場合、切込み部は横シール部の端部寄りの位置に設けられていることが好ましい。
本発明の一実施形態の包装袋の構成を示す外観斜視図である。 図1の包装袋を平面的にみた図である。 図2のB−B線における断面図である。 図1の包装袋の切込み部の周辺を拡大して示す拡大図である。 図1の包装袋の開封について説明するための図である。 包装袋の開封形態の例を示す図である。 縦筋シール部の作用を説明するための図である。 切込み部の他の例を示す図である。 従来一般的な包装袋の構成を示す斜視図である。 図9のA−A切断線における断面図である。 図9の包装袋を製造する方法の一例を示す図である。 図9の包装袋を開封した際の不具合について説明するための図である。
符号の説明
10 センターシール部
20 横シール部
21、21a、21b、21c、21d 線シール部
25 未シール部
27A、27B 領域
30、30A、30B、30C 切込み部
31 縦筋シール部
35 未シール部
39 切れ目
40 収容部
42 側縁
53 端部

Claims (4)

  1. 内容物が充填される収容部と、前記収容部の外周縁の一部に形成され前記収容部を密封する横シール部とを有し、前記横シール部が、互いに平行に形成された複数の線シール部からなる筋目状のシール部となっている包装袋において、
    前記線シール部に対して交差する方向に延びる線状の縦筋シール部が、前記横シール部の一部に複数設けられており、
    前記縦筋シール部同士の間の距離が、前記線シール部同士の間の距離よりも小さく形成されていることを特徴とする包装袋。
  2. 互いに隣接する2本の前記縦筋シール部の間の領域が未シール部となっている、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記縦筋シール部と平行に延びるようにして前記横シール部の端部から切り込まれた切れ目をさらに有する、請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記切れ目は前記縦筋シール部に形成されている、請求項3に記載の包装袋。
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