JP2003160151A - 立て置き式液体収納袋 - Google Patents
立て置き式液体収納袋Info
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Abstract
辺部とのコーナ部に斜めのノズルを形成し、ノズルが向
いている方向に倒しつつ詰め替え先のボトルの口にノズ
ルを差し込んで内部の液体洗剤の詰め替えを行う。この
場合、詰め替え先のボトルの口にノズルを垂直に差し込
んだ状態では、袋は斜め上方に位置するため、その荷重
によって左側の窪みの部分でノズルが狭まり、内部の液
体洗剤の流れが悪くなる虞がある。本発明は、液体の妨
げとならない形状の液体収納袋を提供するものである。 【解決手段】 ノズルは、上辺部との間に上辺部からノ
ズル側面に渡るシール部によって凹所が形成され、この
凹所の反対側のノズル側面シール部は液体収納袋の側辺
部に対して内側に寄って平行状態であり、ノズルは、そ
の両側のシール部によって先細り形状に形成されたこ
と。
Description
て置き式液体収納袋に関する。
液体洗剤、液体柔軟剤、液体石鹸等の詰め替え用内容物
に使用される袋状柔軟性包装体(パウチ)が数々市場に
提供されている。その中で、スタンディングパウチ、即
ち、立て置き式液体収納袋として、特開2000−25
5599号と特開平11−43160号がある。
のものは、斜め方向に延びたノズルの両側に窪みがあ
り、この包装袋は、通常、ノズルが向いている左側に倒
しつつ詰め替え先のボトルの口にノズルを差し込んで内
部の液体洗剤の詰め替えを行う。この場合、詰め替え先
のボトルの口にノズルを垂直に差し込んだ状態では、袋
は斜め上方に位置するため、その荷重によって左側の窪
みの部分でノズルが狭まり、内部の液体洗剤の流れが悪
くなる虞がある。このため、液体洗剤の詰め替え時にこ
の包装袋を摘んだり扱いたりして内部の液体洗剤を無理
に押し出す必要が生じたり、また、ノズルが狭まっても
ノズル内に十分な通路が形成されるようにするために
は、この部分のノズルの幅を広くする必要がある。
洗剤の流れは良くなるが、詰め替え先のボトルの口にノ
ズルが差し込まれる深さが浅くなり、詰め替え時にノズ
ルが外れて液体洗剤が零れるおそれがある。
に、ノズルを袋の隅から鋭角に突出させるものもある
が、この形態では、ノズルを長く形成することによって
詰め替え先のボトルの口に深くノズルを差し込むことが
でき、詰め替え時にノズルがボトルの口から外れる虞は
少なくなるが、ボトルに対する袋の安定した固定状態が
得られず不安定であるため、常に、袋を手でもってボト
ルに対して袋を垂直状態に保持しておく必要がある。
点に鑑み、液体の詰め替えが安定して行え、且つ内部の
液体洗剤等の注出が円滑の行える立て置き式液体収納袋
を提供するものである。
収納袋は、プラスチック製フィルム又はシートの上辺
部、左右の側辺部および底部を巡る周辺部をシールして
内部に下部が膨らみ上部が窄んだ液体収納部を形成し、
前記上辺部と前記左右の側辺部のうちの一方の側辺部と
の間のコーナ部には切断によって注出口部を形成する液
体注出用ノズルが形成された立て置き式液体収納袋にお
いて、前記ノズルは前記上辺部との間に前記上辺部から
前記ノズル側面に渡るシール部によって凹所を形成し、
前記凹所の反対側の前記ノズル側面シール部は前記一方
の側辺部に対して内側に寄って平行状態に形成し、前記
ノズルは、その両側のシール部によって先細り形状に形
成されたことを特徴とする。
ル部が平行であるため、液体の詰め替え時にこの平行な
ノズル側面シール部を垂直状態にして詰め替え先の容器
の口に差し込むことが容易となり、斜め挿入の場合に比
して、ノズルの潰れは抑制できると共に、詰め替え先容
器の口からノズルが外れ難くなる。このため先行技術の
ように、ノズル幅を広くする必要もなく、ノズル幅を広
くすることによって生じる注出時のノズル外れなどの問
題もなく、安定した液体の注出が可能となる。
前記一方の側辺部と前記ノズル側面シール部とを結ぶ傾
斜シール部を形成し、前記傾斜シール部と前記一方の側
辺部との間に形成される内側領域に、前記ノズル側面シ
ール部に対する前記傾斜シール部の傾斜よりも急峻な傾
斜の液体ガイドシール部を形成している。
ル部に沿ってノズルへ流れるため、液体がノズルへ円滑
に導かれ、詰め替え時間の短縮効果が得られる。また、
傾斜シール部付近が液体ガイドシール部によって補強さ
れるため、側辺部に平行なノズル側面シール部を垂直状
態にして詰め替え先の容器の口に差し込んだ状態保持と
ノズルの潰れ抑制効果が得られる。
て説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図
1は本発明の立て置き式液体収納袋の斜視図、図2は本
発明の立て置き式液体収納袋を折り畳んだ状態の正面
図、図3は本発明の立て置き式液体収納袋による液体詰
め替え状態の説明図である。
1の実施形態の詳細を説明する。液体収納袋1は、その
中に充填される液体内容物としては、粘性を有する、液
体洗剤、液体柔軟剤、液体石鹸、その他があり、他のボ
トルなどの容器へこの粘性を有する液体内容物を詰め替
える詰め替え用として収納する袋状柔軟性包装体(パウ
チ)であり、底部を下にしてテーブル等の上に立てて置
くことができる、所謂、スタンディングパウチと称され
る立て置き式のノズル付き液体収納袋である。この液体
収納袋1は、面対応に位置された一対のプラスチック製
フィルム又はシートの周辺部をシールして一部分に液体
注出用ノズルを形成した構成である。その具体的な構成
は、面対応に位置された表面材2と裏面材3及び底面材
4を後述のように周辺部でヒートシールして下部が膨ら
み上部が窄んだ袋状に構成したものであり、表面材2、
裏面材3及び底面材4はそれぞれ透明材、不透明材、半
透明材のいずれかのプラスチック製フィルム又はシート
で構成される。
ば、外側層がナイロンフィルム、内側層が線状低密度ポ
リエチレンフィルムからなる二層構造のもの、また外側
層が二軸延伸ナイロンフィルム、中間層が一軸延伸ポリ
オレフィンフィルム、内側層が線状低密度ポリオレフィ
ンからなる三層構造のもの、また外側層がナイロンフィ
ルム、中間層がアルミニウム真空蒸着ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、内側層が線状低密度ポリエチレン
フィルムからなる三層構造のもの、また、外側層が酸化
アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、中間層がナイロンフィルム、内側層が線状低密度ポ
リエチレンフィルムからなる三層構造のもの、また、外
側層がポリエチレンテレフタレートフィルム、外側中間
層がアルミニウム箔、内側中間層がナイロンフィルム、
内側層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる四層
構造等の構成である。
3相互の周辺接合部と、表面材2と裏面材3の各下部と
底面材4の接合部とは、それぞれヒートシールされ、表
面材2と裏面材3の間には、底部が前後に広がった内容
物充填用収納部7を液体収納袋1の内部に形成してい
る。外側層を透明とし、中間層をアルミニウム又はその
他の無機化合物を真空蒸着法等の方法によって蒸着して
無機化合物蒸着層を設けたバリア性フィルムとして、外
観が銀色等を呈する液体収納袋1とすることもできる。
面材3と底面材4を構成する各プラスチック製フィルム
又はシートの上辺部10、左側辺部11、右側辺部12
および底辺部13を巡る周辺部をシールして、内部に液
体内容物を充填する液体収納部7を形成し、上辺部の一
方コーナ部15(図1では左コーナ部)に液体注出用ノ
ズル8を形成し、底辺部13を底にして立てて安定設置
できる立て置き式ノズル付き液体収納袋である。ノズル
8の両側には、ノズル8と上辺部10との間に、上方に
V字状に開くように窪み15Aと、左側辺部11または
右側辺部12(図1では左側辺部11)とノズル8との
間に、横方向にV字状に開くように窪み15Bとを形成
している。また、ノズル8は先端部に切断によって形成
される注出口部9を有している。注出口部9は、シール
部5Aを切り込んで形成したノッチ18から表面材2と
裏面材3を手で引き裂くことによって開口するように、
図に点線で示すミシン目等の破断可能部によって形成さ
れる。
0、左側辺部11、右側辺部12および底辺部13を巡
る周辺部をヒートシールして、底面材4が構成する底面
は前後に広がりつつ左右が上方に傾斜した形状の内容物
充填用収納部7を形成するが、液体収納部7に液体内容
物を充填する前の状態では、図2の窪み15Aの右側の
上辺部10の部分5Dを残して他の周辺部5A、5B、
5Cがシールされた状態である。液体収納部7に液体内
容物を充填する前の折り畳んだ状態では、図2のよう
に、底面材4が上方に二つ折り4Aされて表面材2側か
ら見た正面図、又は裏面材3側から見た背面図では、図
2のように上辺部10と底辺部13、左側辺部11と右
側辺部12は、それぞれ直線的にヒートシールされて相
互に略平行であり、液体収納袋1全体として正面又は裏
面の形状は長方形状を呈し、その左上コーナ部にノズル
8を略45°の角度で斜め上方に形成している。ノズル
8は、上辺部10と左側辺部11との延長線で囲まれる
領域から出ない範囲内に形成され、それによって、この
液体収納袋1を重ね合わせた束の複数を箱詰めしてもノ
ズル8が邪魔にならない。また、液体内容物を充填した
ものを箱詰めしても、ノズル8が邪魔にならない。
図2の窪み15Aの右側の上辺部10の部分10Aを残
して他の周辺部がシールされている。液体収納袋1内へ
の液体の充填は、通常、工場において、この未シール部
5Dに形成される表面材2と裏面材3間の開口へ液体注
入ノズルを挿入して行われる。この場合、ノズル8に近
接する左側辺部11のシール部5Aとそれに対応する右
側辺部12のシール部5Bを装置によって摘んで互いに
近づく状態に押すことによって、この表面材2と裏面材
3間に液体注入ノズルの挿入開口を形成する。液体注入
ノズルによる液体内容物の充填後に、内容物充填用収納
部7の脱気を行った後、未シール部5Dはヒートシール
され、液体収納部7は密封される。
袋1は、立て置き状態において、底辺部13が前後に膨
らんだ形状をし、上部は脱気によって表面材2と裏面材
3とが密着または接触状態となる。このため、表面材2
と裏面材3の上下中間部から左側辺部11と右側辺部1
2とに向けて略V字状またはU字状に広がった形状の稜
線30が自然に形成される。この稜線30の内側は、膨
らみ部分から上方へ向けて傾斜する傾斜面31となる。
この稜線30の形状は、充填された液体の量や表面材2
と裏面材3の材質などによって多少異なるが、概ね図1
に示す形状となり、液体収納袋1は、全体として下部が
膨らみ上部が窄んだ形状となる。
プラスチック製フィルム又はシートの上辺部10、左右
の側辺部11、12および底辺部13を巡る周辺部をシ
ールして内部に下部が膨らみ上部が窄んだ液体収納部7
を形成し、上辺部10と左右の側辺部11、12のうち
の一方の側辺部11との間のコーナ部には切断によって
注出口部9を形成する液体注出用ノズル8が形成された
立て置き式のノズル付き液体収納袋1であって、ノズル
8の両側の基部に形成される窪み15A、15Bは以下
の構成である。即ち、上辺部10との間に上辺部10か
らノズル8側面に渡るシール部14、16によって窪み
15Aを形成する。また、窪み15Aの反対側のノズル
側面シール部23は、一方の側辺部11に対して所定の
間隔Sをもって内側に寄って側辺部11に平行状態に直
線で形成している。そして、ノズル側面シール部23と
一方の側辺部11とを結ぶ傾斜シール部19を形成し、
ノズル側面シール部23と傾斜シール部19との部分に
窪み15Bが形成される。窪み15A、15Bは、その
底部に丸みを持たせることによって、この底部から裂け
ることを防止している。
面シール部23が平行であるため、図3のように、液体
の詰め替え時にこの平行なノズル側面シール部23を略
垂直状態にして詰め替え先容器40の口41に差し込む
ことが容易となり、従来のような斜め挿入の場合に比し
て、ノズル8の潰れを抑制できると共に、ノズル幅を広
くする必要もないため、詰め替え先容器40の口41か
らノズル8が外れ難くなる。このため、先行技術のよう
に、ノズル幅を広くする必要もなく、ノズル幅を広くす
ることによって生じる注出時のノズル外れなどの問題も
なく、安定した液体の注出が可能となる。
た場合には、凹所15Bの開き角度βが小さく、ノズル
側面シール部23と傾斜シール部19のなす内側の角度
γは大きくなるため、ノズル8側に向かう凹所15Bの
窪みが大きくなってノズル8の液体通路の妨げとなる
が、本発明では、凹所15Bの開き角度βが大きく、角
度γは小さくなり、詰め替え先の容器40の口41に差
し込んだ場合、従来の斜め挿入の場合に比して、ノズル
8の潰れ抑制の効果が大きい。通常、シール部5A、傾
斜シール部19、及びノズル側面シール部23のヒート
シールの幅は、略同一幅であり、角度γは、傾斜シール
部19の内法とノズル側面シール部23の内法との角度
で示している。
斜シール部19と一方の側辺部11との間に形成される
内側領域20に、ノズル側面シール部23に対する傾斜
シール部19の傾斜よりも急峻な傾斜の液体ガイドシー
ル部17を形成している。これによって、傾斜シール部
19付近が液体ガイドシール部17によって補強され
る。このため、図3のように、ノズル側面シール部23
を垂直状態にして、ノズル8を詰め替え先の容器40の
口41に差し込んだ状態を安定的に保持することに適
し、ノズルの潰れ抑制効果が得られ、更に、内部の液体
が液体ガイドシール部17に沿ってノズルへ流れるた
め、液体がノズル8へ円滑に導かれ、詰め替え時間の短
縮効果が得られる。
面シール部23に対して、傾斜シール部19の内回りの
角度γよりも液体ガイドシール部17の内回りの角度α
が小さいため、ノズル側面シール部23に対して、傾斜
シール部19の傾斜よりも液体ガイドシール部17の傾
斜が急峻となる。具体的には、この角度αは、45°の
場合にはその延長線がノズル8の中心線MとQ点で交差
するが、30°の場合にはP点で交差し、α=30°の
方が、図3のように液体注出時の液体の流れ抵抗が少な
くなる。このため、傾斜シール部19の傾斜は、αが4
5°以下であり、特に30°以下の傾斜状態が好まし
い。図2に示すように、ノズル側面シール部23と傾斜
シール部19の間の角度βは鈍角である。
3、14によって先細り形状に形成した構成である。ノ
ズル8の広がり角度θは、10°〜70°であり、好ま
しくは30°〜50°とすることによって、詰め替え先
のボトル40の口41へのノズル8の適切な挿入が得ら
れ、ノズル8の潰れや浅い挿入等の問題も生じない。
ノズル8の差し込みによるノズル8の両側の潰れ具合を
均一化するために、注出口部9からのノズル8の両側の
長さA、Bを略同じ長さとしている。
て、角度α=200°、A=B=15mm、角度θ=4
5°でもって液体の良好な注出が得られた。
ズル8には、外方に膨らんだ山折れ筋、エンボス加工、
その他の形状を施すことができる。
発明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えら
れ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
側面シール部が平行であるため、液体の詰め替え時にこ
の平行なノズル側面シール部を垂直状態にして詰め替え
先容器の口に差し込むことが容易となり、従来のような
斜め挿入の場合に比して、ノズルの潰れを抑制できると
共に、ノズル幅を広くする必要もないため、詰め替え先
容器の口からノズルが外れ難くなる。
ル部付近が液体ガイドシール部によって補強されるた
め、ノズル側面シール部を垂直状態にして詰め替え先の
容器の口に差し込んだ状態保持とノズルの潰れ抑制効果
が得られると共に、内部の液体は、液体ガイドシール部
に沿ってノズルへ流れるため、液体がノズルへ円滑に導
かれ、詰め替え時間の短縮効果が得られる。
る。
態の正面図である。
替え状態の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチック製フィルム又はシートの上
辺部、左右の側辺部および底部を巡る周辺部をシールし
て内部に下部が膨らみ上部が窄んだ液体収納部を形成
し、前記上辺部と前記左右の側辺部のうちの一方の側辺
部との間のコーナ部には切断によって注出口部を形成す
る液体注出用ノズルが形成された立て置き式液体収納袋
において、前記ノズルは、前記上辺部との間に前記上辺
部から前記ノズル側面に渡るシール部によって凹所が形
成され、前記凹所の反対側の前記ノズル側面シール部は
前記一方の側辺部に対して内側に寄って平行状態であ
り、前記ノズルは、その両側のシール部によって先細り
形状に形成されたことを特徴とする立て置き式液体収納
袋。 - 【請求項2】 請求項1において、前記一方の側辺部と
前記ノズル側面シール部とを結ぶ傾斜シール部を形成
し、前記傾斜シール部と前記一方の側辺部との間に形成
される内側領域に、前記ノズル側面シール部に対する前
記傾斜シール部の傾斜よりも急峻な傾斜の液体ガイドシ
ール部を形成したことを特徴とする立て置き式液体収納
袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001356315A JP3912083B2 (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 立て置き式液体収納袋 |
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2001
- 2001-11-21 JP JP2001356315A patent/JP3912083B2/ja not_active Expired - Fee Related
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