JP4821968B2 - 医療用コネクタの手動式脱着装置 - Google Patents
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Description
第1コネクタと第2コネクタからなる医療用コネクタの脱着を行なうため、
第1コネクタに第1コネクタキャップがされた状態で、第1コネクタと第1コネクタキャップを夫々保持可能な第1コネクタホルダ及び第1キャップホルダと、
第2コネクタに第2コネクタキャップがされた状態で、第2コネクタと第2コネクタキャップを夫々保持可能な第2コネクタホルダ及び第2キャップホルダとを備え、
第1コネクタと第1コネクタキャップは、第1コネクタを回転させると共に軸線方向に互いに引き離すことで両者を分離可能に構成され、第2コネクタと第2コネクタキャップは、両者を互いに引き離す操作のみで両者を分離可能に構成されており、
第1コネクタホルダと第2キャップホルダが水平方向に並列配置されると共に、第1キャップホルダと第2コネクタホルダが水平方向に並列配置され、
コネクタの脱着を操作するための回転操作部を備えた医療用コネクタの手動式脱着装置であって、
装置本体が設置される水平面に対して、垂直になるように設定された回転軸周りに前記回転操作部を回転可能に構成し、かつ、回転操作部に第1作用部、第2作用部、第3作用部を設け、
回転操作部の第1操作領域で、第1作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを一方向に回転させた後、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させつつ第1コネクタホルダを前記一方向に回転させることにより、第1コネクタと第1コネクタキャップとを分離すると共に、第2コネクタと第2コネクタキャップとを分離させ、
回転操作部の第2操作領域で、第2作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させ、
回転操作部の第3操作領域で、第3作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させつつ第1コネクタホルダを前記一方向とは逆方向に回転させた後、後退を停止させた状態で、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることにより、第1コネクタと第2コネクタを連結させるように構成したことを特徴とするものである。
(1)第1操作領域では、第1作用部により、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離し、かつ、第2コネクタと第2コネクタキャップを分離する。コネクタとコネクタキャップの結合方式は、ネジ式やスナップ結合方式など、種々考えられるが、特定のものに限定されるものではなく、結合方式に対応して第1作用部が構成される。
(2)第2操作領域では、第2作用部により、第1コネクタと第2コネクタとを向かい合わせると共に、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップとを向かい合わせるように、ホルダを移動させる。
(3)第3操作領域では、第3作用部により、第1コネクタと第2コネクタが連結される。
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記一方向に回転させ、
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させることで、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離可能に構成したことが好ましい。
(1)第1コネクタと第2コネクタキャップを固定した状態で、第1コネクタキャップと第2コネクタを回転させる。回転中心は、第1コネクタキャップと第2コネクタの中心とすることができる。
(2)第1コネクタキャップと第2コネクタを固定した状態で、第1コネクタと第2コネクタキャップを回転させる。回転中心は、第1コネクタと第2コネクタキャップの中心とすることができる。
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させることで、第2コネクタホルダを第1コネクタホルダに対して軸線方向に近接する方向に移動させ、
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることで、第1コネクタと第2コネクタを連結可能に構成することが好ましい。
冒頭で説明したように、本発明に係る医療用コネクタは、好適には腹膜透析法(CAPD)で使用されるものであり、患者側コネクタと透析液側コネクタにより構成される。これらコネクタの構成を図1に示す。
次に、図1,図2で説明した医療用コネクタの手動脱着装置について説明する。図3は、装置の要部の構成を示す斜視図であり、第1コネクタ1と第2コネクタ2が夫々コネクタキャップ3,4を被せた状態で保持された状態を示す。図4は、コネクタを挿入していない状態で、かつ、一部の部品を除去した状態での内部構造を示す図である。
次に、図1〜図7で説明した手動脱着装置を用いて医療用コネクタの着脱操作を行う場合の動作を説明する。
メインディスク50を回転させると、これに連動してカム板52と連動ディスク53も回転する。メインディスク50に形成されたカム溝54の作用と、連動ディスク53に形成されたカム溝55の作用で、夫々第1連結部材70と第2連結部材75を移動させ、これら第1・第2連結部材70,75に支持された第1コネクタホルダ60が軸線周りに回転し始める。この状態を図10に示す。第1コネクタホルダ60が回転することで、第1コネクタ1のつまみ部12が回転させられる。一方、第1コネクタキャップ3は第1キャップホルダ92に保持されたままであるから回転しない。従って、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3とが緩み始める。
第2操作領域S2では、第1コネクタホルダ60は回転しない状態に保持される。つまり、第1・第2連結部材70,75が移動しないように、メインディスク50のカム溝54と連動ディスク53のカム溝55が形成されている。また、第2操作領域S2では、ドラムシャフト80も前進・後退のいずれもしないように、カム板52のカム溝52aが形成されている。
第3操作領域S3に入ると、連動ディスク53のディスクギヤ53aと第2中間ギヤ95との噛み合いが外れる。これにより、メインディスク50の回転力は、ドラム90へと伝達しなくなる。
本発明に係る手動脱着装置によれば、回転操作部のディスク回転軸51が垂直になるように設定されており、コネクタの接続・連結をするための操作性を改善することができる。
メインディスク50の操作角度は270゜であるとして説明したが、これに限定されるものではなく、操作角度は使い勝手等を考慮して、適宜決めることができる。また、第1・第2・第3操作領域S1,S2,S3を全操作範囲の中で何度ずつ割り振るかについても、適宜決めることができる。
2 透析液側コネクタ(第2コネクタ)
3 第1コネクタキャップ
4 第2コネクタキャップ
10 チューブ
11 コネクタ接続部
15 カム溝
20 Y字チューブ
22 係合溝
23 係合突起
45 第2キャップホルダ
50 メインディスク
51 ディスク回転軸
52 カム板
53 連動ディスク
54 カム溝
55 カム溝
60 第1コネクタホルダ
70 第1連結部材
75 第2連結部材
80 ドラムシャフト
81 係合爪
82 本体部
90 ドラム
91 本体部
91a 駆動ギヤ
92 第1キャップホルダ
93 第2コネクタホルダ
94 第1中間ギヤ
95 第2中間ギヤ
S1 第1操作領域
S2 第2操作領域
S3 第3操作領域
Claims (4)
- 第1コネクタと第2コネクタからなる医療用コネクタの脱着を行なうため、
第1コネクタに第1コネクタキャップがされた状態で、第1コネクタと第1コネクタキャップを夫々保持可能な第1コネクタホルダ及び第1キャップホルダと、
第2コネクタに第2コネクタキャップがされた状態で、第2コネクタと第2コネクタキャップを夫々保持可能な第2コネクタホルダ及び第2キャップホルダとを備え、
第1コネクタと第1コネクタキャップは、第1コネクタを回転させると共に軸線方向に互いに引き離すことで両者を分離可能に構成され、第2コネクタと第2コネクタキャップは、両者を互いに引き離す操作のみで両者を分離可能に構成されており、
第1コネクタホルダと第2キャップホルダが水平方向に並列配置されると共に、第1キャップホルダと第2コネクタホルダが水平方向に並列配置され、
コネクタの脱着を操作するための回転操作部を備えた医療用コネクタの手動式脱着装置であって、
装置本体が設置される水平面に対して、垂直になるように設定された回転軸周りに前記回転操作部を回転可能に構成し、かつ、回転操作部に第1作用部、第2作用部、第3作用部を設け、
回転操作部の第1操作領域で、第1作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを一方向に回転させた後、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させつつ第1コネクタホルダを前記一方向に回転させることにより、第1コネクタと第1コネクタキャップとを分離すると共に、第2コネクタと第2コネクタキャップとを分離させ、
回転操作部の第2操作領域で、第2作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させ、
回転操作部の第3操作領域で、第3作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させつつ第1コネクタホルダを前記一方向とは逆方向に回転させた後、後退を停止させた状態で、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることにより、第1コネクタと第2コネクタを連結させるように構成したことを特徴とする医療用コネクタの手動式脱着装置。 - 前記第1作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する第1カム部、第2カム部、第3カム部を備えており、
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記一方向に回転させ、
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させることで、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。 - 第2作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する部分ギヤを備えており、第2操作領域において、前記部分ギヤが駆動力伝達系と連結することで、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1キャップホルダと第2コネクタホルダを支持する回転支持部、もしくは、第1コネクタホルダと第2キャップホルダを支持する回転支持部を回転させ、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。
- 第3作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する前記第1カム部、前記第2カム部、前記第3カム部を備えており、
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させることで、第2コネクタホルダを第1コネクタホルダに対して軸線方向に近接する方向に移動させ、
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることで、第1コネクタと第2コネクタを連結可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。
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