JP4821968B2 - 医療用コネクタの手動式脱着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、好適には腹膜透析に用いられる医療用コネクタの手動脱着装置の操作部の改良に関するものである。
腹膜透析法(CAPD)は腹膜を透析膜として使用するものであり、患者の腹腔内に植え込んだ腹腔カテ−テルに透析液の入ったバッグ付きの腹膜透析セットを連結して透析液を腹腔内に注入し、一定時間貯留した後に排液するものである。透析液を一定時間貯留して、透析液と腹膜内に分布する毛細血管の血液との間に生じる溶質濃度や浸透圧の格差によって、老廃物や水を除去して血液浄化を行う。
腹膜透析は上記のように排液、バッグ交換、透析液注入、貯留のサイクルからなり、患者は1日にこのサイクルを3〜5回と頻繁に行わなくてはならず、慣れない者にとっては大変面倒な操作である。特に問題となるのは、腹腔カテ−テルに連結したエキステンションチュ−ブ先端に設けられた患者側コネクタ(第1コネクタ)と透析液バッグ付きセットの透析液側コネクタ(第2コネクタ)の脱着であり、脱着の際のコネクタ−への細菌付着は腹膜炎の原因となるので、充分な注意が必要である。またコネクタ−の脱着時の問題は細菌付着だけではなく、眼や手の不自由な患者の手技の誤操作によって、接続ミスや液漏れ等の重大な事態を引き起こす恐れがある。
かかる問題を解消するための医療用コネクタの手動式脱着装置が下記特許文献1により提案されている。この手動脱着装置を用いた場合のコネクタの脱着手順を図17に概念的に示す。図17(a)は、患者側コネクタと透析液側コネクタを接続する前の準備段階を示し、まず、患者側300の腹腔に挿入されたカテーテルの先端には患者側コネクタ100が設けられ、コネクタキャップ101がされている。一方、透析側にはY字チューブの先端に透析液側コネクタ200が設けられ、コネクタキャップ201がされている。Y字チューブの二股に分岐した先には、透析液バッグ301と排液バッグ302が接続され、バルブによりいずれか一方が患者側と接続される。
図17(a)のセット状態では、患者側コネクタ100とコネクタキャップ201が並列配置されると共に、コネクタキャップ101と透析液側コネクタ200も並列配置される。
このセット状態から、コネクタキャップ101と患者側コネクタ100を分離するために、コネクタキャップ101を回転させると共に両者を引き離す。これと同時に、コネクタキャップ201と透析液側コネクタ200を分離するために、透析液側コネクタ200を回転させると共に両者を引き離す。これを図17(b)に示す。
次に、図17(c)に示すように、患者側コネクタ100とコネクタキャップ201を図の矢印方向にスライド移動させて、患者側コネクタ100と透析液側コネクタ200が互いに向かい合うようにする。ついで、図17(d)に示すように、患者側コネクタ100と透析液側コネクタ200を軸線方向に沿って移動させて接近させ、透析液側コネクタ200を回転することで、両者が連結される。この連結状態で、空の排液バッグ302に患者の腹腔内に貯留した透析液を排出する。そして、バルブを切り換えることで、透析液バッグ301内の透析液を腹腔内に注入する。
透析液の注入が終了すると、これまでとは逆の手順をたどり、再び、コネクタキャップを夫々のコネクタにかぶせる。この場合、コネクタキャップは新しいものを用意してセットしておく。
図18は、手動脱着装置の外観構成を示す図であり、装置本体351に対して蓋352が開閉可能にヒンジにより軸支されている。蓋352を開けることで、図17に示すように患者側コネクタ100と透析液側コネクタ200をセットすることができる。また、装置本体351の側面には、回転可能なハンドル353が設けられており、図に示すように180゜回転操作することができる。
以上のように、コネクタ同士を接続するまでに図17のような操作を行う必要があり、特許文献1では、ハンドル353を180゜回転操作する場合に、この回転操作の領域の第1段階で(a)→(b)、第2段階で(b)→(c)、第3段階で(c)→(d)の操作を行なえるような機構が組み込まれている。
特許第3455701号
上記特許文献1には、次に説明するような課題が存在する。すなわち、水平方向に設定された回転軸周りにハンドルを回転操作させるように構成しており、力が弱い患者や手指が不自由な患者には、操作性の面で操作がしにくいなどの問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、操作性を改善した医療用コネクタの手動式脱着装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る医療用コネクタの手動式脱着装置は、
第1コネクタと第2コネクタからなる医療用コネクタの脱着を行なうため、
第1コネクタに第1コネクタキャップがされた状態で、第1コネクタと第1コネクタキャップを夫々保持可能な第1コネクタホルダ及び第1キャップホルダと、
第2コネクタに第2コネクタキャップがされた状態で、第2コネクタと第2コネクタキャップを夫々保持可能な第2コネクタホルダ及び第2キャップホルダとを備え、
第1コネクタと第1コネクタキャップは、第1コネクタを回転させると共に軸線方向に互いに引き離すことで両者を分離可能に構成され、第2コネクタと第2コネクタキャップは、両者を互いに引き離す操作のみで両者を分離可能に構成されており、
第1コネクタホルダと第2キャップホルダが水平方向に並列配置されると共に、第1キャップホルダと第2コネクタホルダが水平方向に並列配置され、
コネクタの脱着を操作するための回転操作部を備えた医療用コネクタの手動式脱着装置であって、
装置本体が設置される水平面に対して、垂直になるように設定された回転軸周りに前記回転操作部を回転可能に構成し、かつ、回転操作部に第1作用部、第2作用部、第3作用部を設け、
回転操作部の第1操作領域で、第1作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを一方向に回転させた後、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させつつ第1コネクタホルダを前記一方向に回転させることにより、第1コネクタと第1コネクタキャップとを分離すると共に、第2コネクタと第2コネクタキャップとを分離させ、
回転操作部の第2操作領域で、第2作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させ、
回転操作部の第3操作領域で、第3作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させつつ第1コネクタホルダを前記一方向とは逆方向に回転させた後、後退を停止させた状態で、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることにより、第1コネクタと第2コネクタを連結させるように構成したことを特徴とするものである。
かかる医療用コネクタの手動式脱着装置の作用・効果を説明する。回転操作部を操作することで、第1コネクタと第2コネクタを連結するものであり、最初のセット状態では、図17(a)で説明したように、第1コネクタ第2コネクタキャップが水平方向に並列配置され、第1コネクタキャップと第2コネクタが水平方向に並列配置されるように、セットされる。
回転操作部による操作領域は、大きく分けて第1操作領域、第2操作領域、第3操作領域に分けることができる。各操作領域における動作は次のようになっている。また、回転操作部には、第1作用部、第2作用部、第3作用部が設けられている。
(1)第1操作領域では、第1作用部により、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離し、かつ、第2コネクタと第2コネクタキャップを分離する。コネクタとコネクタキャップの結合方式は、ネジ式やスナップ結合方式など、種々考えられるが、特定のものに限定されるものではなく、結合方式に対応して第1作用部が構成される。
(2)第2操作領域では、第2作用部により、第1コネクタと第2コネクタとを向かい合わせると共に、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップとを向かい合わせるように、ホルダを移動させる。
(3)第3操作領域では、第3作用部により、第1コネクタと第2コネクタが連結される。
本発明による回転操作部は、装置本体が設置される水平面に対して、垂直になるように設定された回転軸回りに回転する。従って、回転半径を装置本体に対し大きくすることが可能になり、回転操作力を低減することができる。その結果、操作性を改善した医療用コネクタの手動式脱着装置を提供することができる。
本発明において、前記第1作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する第1カム部、第2カム部、第3カム部を備えており、
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記一方向に回転させ、
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させることで、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離可能に構成したことが好ましい。
第1作用部に備えられた第1カム部と第2カム部の協働により、第1コネクタホルダもしくは第1キャップホルダのいずれかを回転させる。これにより、第1コネクタと第1コネクタキャップの結合状態を緩めることができる。また、第3カム部により、第1コネクタホルダもしくは第1キャップホルダを軸線方向に移動させることができる。これにより、第1コネクタと第1コネクタキャップを完全に分離することができる。従って、回転操作部に連動するカム部を設けるという簡素な構成で、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離することができる。
本発明において、第2作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する部分ギヤを備えており、第2操作領域において、前記部分ギヤが駆動力伝達系と連結することで、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1キャップホルダと第2コネクタホルダを支持する回転支持部、もしくは、第1コネクタホルダと第2キャップホルダを支持する回転支持部を回転させ第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させることが好ましい。
第2作用部は、回転操作部の回転に連動する部分ギヤを備えており、第2操作領域において、部分ギヤが駆動力伝達系と連結することで、回転支持部を回転させて、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させる。従来技術では、ホルダを水平移動していたが、本発明では、所定の軸芯周りに回転するようにしたので、コネクタ3列分のスペース(図17においてWで示される)は不要であり、コネクタ2列分のスペースで足りる。また、回転させる場合は、少なくとも次の2通りの態様が考えられる。
(1)第1コネクタと第2コネクタキャップを固定した状態で、第1コネクタキャップと第2コネクタを回転させる。回転中心は、第1コネクタキャップと第2コネクタの中心とすることができる。
(2)第1コネクタキャップと第2コネクタを固定した状態で、第1コネクタと第2コネクタキャップを回転させる。回転中心は、第1コネクタと第2コネクタキャップの中心とすることができる。
従って、装置の幅寸法を抑制することができると共に、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離させた後の動作も連続してスムーズに行なうことができる。
本発明において、第3作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する前記第1カム部、前記第2カム部、前記第3カム部を備えており、
第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させることで、第2コネクタホルダを第1コネクタホルダに対して軸線方向に接する方向に移動させ、
第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることで、第1コネクタと第2コネクタを連結可能に構成することが好ましい。
第3作用部に設けられる第3カム部により、向かい合った第1コネクタと第2コネクタを軸線方向に移動させて、第1コネクタと第2コネクタの連結準備をする。さらに、第1カム部と第2カム部により、第1コネクタもしくは第2コネクタを回転させて、第1コネクタと第2コネクタの連結が完了する。従って、第3作用部は第1作用部と同じカム部を利用することができるため、構成を簡素化することができる。
本発明に係る医療用コネクタの手動式脱着装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。まず、医療用コネクタの好適な実施形態を説明する。
<医療用コネクタ>
冒頭で説明したように、本発明に係る医療用コネクタは、好適には腹膜透析法(CAPD)で使用されるものであり、患者側コネクタと透析液側コネクタにより構成される。これらコネクタの構成を図1に示す。
図1(a)は、患者側の第1コネクタ1の構成を示している。第1コネクタ1は、チューブ10の先端側にコネクタ接続部11が設けられる。コネクタ接続部11における接続操作を行なうためのつまみ部12と、つまみ部12とコネクタ接続部11の境界に位置するフランジ13が設けられる。コネクタ接続部11には、Oリング14とカム溝15が設けられている。Oリング14を設けることで、透析液の漏洩などを防止する。つまみ部12には、円周方向に2箇所、操作用の突出部12aが設けられる。
カム溝15を円周方向に沿って展開すると、図1(b)に示すような図になる。カム溝15は、円周方向に同じものが180゜間隔で2箇所形成されている。カム溝15は、第1領域15aと第2領域15bを有し、第1領域15aは円周方向で45゜の領域を占め、傾斜した溝となっている。第2領域15bも円周方向で45゜の領域を占め、円周方向に沿った直線溝となっている。
コネクタ接続部11には、第1コネクタキャップ3を被せることができ、操作用の突出部30が円周方向に2箇所設けられている。第1コネクタキャップ3の内部には、2箇所、カム溝15に係合する係合突起31が設けられている。従って、第1コネクタキャップ3を第1コネクタに被せるときは、係合突起31をカム溝15の入口のところに合わせ(図1(c)参照)、第1コネクタキャップ3を回転させることで(第1コネクタ1側を回転させてもよい)、第1コネクタキャップ3が回転すると共に、軸線方向(図1の左右方向)に移動し、第1コネクタ1に第1コネクタキャップ3を被せることができる。図2(a)は第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3の結合完了状態を示している。
図1(c)は、透析液側の第2コネクタ2の構成を示している。第2コネクタ2は、Y字チューブ20の先端側にコネクタ接続部21が設けられる。Y字チューブ20には、排液バッグと透析液バッグが接続される。コネクタ接続部21には、円周方向に2箇所、操作用の突出部21aが形成される。
コネクタ接続部21には、第2コネクタキャップ4を被せることができる。第2コネクタキャップ4には、つまみ部40が設けられ、このつまみ部49の円周方向2箇所には操作用の突出部40aが形成されている。第2コネクタキャップ4の先端には、コネクタ接続部21と連結させるための係合爪41が2箇所設けられている。
図2(b)は、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4を結合した状態を示すが、コネクタ接続部21の内部には、係合爪41の先端が係合する係合溝22が設けられている。従って、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4を結合するときは、第2コネクタ2の係合溝22と、第2コネクタキャップ4の係合爪41の円周方向の位置を合わせ、そのまま軸線方向に沿って第2コネクタキャップ4を挿入することで結合できる。すなわち、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4の結合に際して、回転操作は不要であり、水平方向の移動のみで着脱可能である。
透析液の交換を行なうときには、患者側の第1コネクタ1の第1コネクタキャップ3を外すと共に、透析液側の第2コネクタ2の第2コネクタキャップ4も外し、第1コネクタ1と第2コネクタ2を連結する。その接続完了状態を図2(c)に示す。第2コネクタ2のコネクタ接続部21の内部にも、第1コネクタキャップ3と同様に係合突起23が設けられており、カム溝15に係合することができる。よって、第2コネクタ2を第1コネクタ1に装着するときの動作は、第1コネクタキャップ3を装着するときの動作(回転操作+軸線方向の移動)と同じである。
また、第1コネクタキャップ3と第2コネクタキャップ4も互いに装着することができる。第1コネクタキャップ3の内部には、第2コネクタと同様に、第2コネクタキャップ4の係合爪41と係合する係合溝32が設けられている。第1・第2コネクタキャップ3,4を結合するときは、回転操作は不要であり、軸線方向のみの操作でよい。
患者側の第1コネクタ1は、透析液の交換時(排出・注入時)において透析液バッグと接続する必要があると共に、次回の透析液の交換までの間に、第1コネクタ1の結合状態が不用意に外れないように保護する必要がある。そこで、第1コネクタ1と第2コネクタ2、及び、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3の脱着操作は、回転操作によるものとした。
また、透析液側の第2コネクタ2の方は、製品の外包材を開封して、患者側の第1コネクタ1と接続するまでの間、保護されていればよく、回転操作による脱着は必要ないため、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4の脱着操作は軸線方向の移動のみとしている。
<医療用コネクタの手動式脱着装置の構成>
次に、図1,図2で説明した医療用コネクタの手動脱着装置について説明する。図3は、装置の要部の構成を示す斜視図であり、第1コネクタ1と第2コネクタ2が夫々コネクタキャップ3,4を被せた状態で保持された状態を示す。図4は、コネクタを挿入していない状態で、かつ、一部の部品を除去した状態での内部構造を示す図である。
メインディスク50(回転操作部に相当)は、手動による回転操作により回転する部材であり、図3の矢印A方向に操作すると、第1コネクタ1と第2コネクタ2のコネクタキャップ3,4を夫々外して、第1コネクタ1と第2コネクタ2を連結させることができる。同時に、各コネクタ1,2のコネクタキャップ3,4同士も連結させることができる。
メインディスク50を矢印B方向に操作すると、先ほどとは逆の動作が行なわれ、第1コネクタ1と第2コネクタ2を分離させ、新しいコネクタキャップ3,4を夫々のコネクタ1,2に装着させることができる。メインディスク50は、ディスク回転軸51を中心に回転することができる。装置は、水平面上に設置されるように構成され、ディスク回転軸51は垂直になるように設定される。
ディスク回転軸51の下方には、一体的にカム板52と連動ディスク53(これらも回転操作部に相当)が設けられており、メインディスク50を回転させると、これらの部材も一体的に回転する。
第1コネクタホルダ60は、患者側の第1コネクタ1に第1コネクタキャップ3を装着した状態で第1コネクタ1を支持する。第1コネクタホルダ60は、主にチューブ10を支持する第1ホルダ部分61と、つまみ部12を支持する第2ホルダ部分62とが一体的に形成されている。また、第1コネクタ1を横方向から挿入できるようにスリット63が形成されている。第1コネクタホルダ60は、第1コネクタ1の軸線中心に回転することができる。
第1ホルダ部分61には、上方斜め45゜に第1腕部64が設けられ、その先端部に長孔状の軸孔64aが形成される。第1ホルダ部分61には、下方斜め45゜に第2腕部65が設けられ、その先端部に長孔状の軸孔65aが形成される。第1・第2腕部64,65は、第1コネクタホルダ60の回転中心に対して点対称的に配置される。
メインディスク50と第1コネクタホルダ60を連結する第1連結部材70が設けられており、第1腕部64の軸孔64aに連結ピン71(図10参照)が回転自在に嵌合する。第1メインディスク50の裏面には、カム溝54(第1作用部、第3作用部の第1カム部に相当)が形成されており、第1連結部材70のフォロアー72がカム溝54に沿って移動する。
このカム溝54の形状にについて、図5により簡単に説明する。図5(a)は、メインディスク50を裏面側から見た図である。カム溝54の形状を図5(b)に示す。メインディスク50の回転操作による操作範囲は、大きく第1操作領域S1,第2操作領域S2、第3操作領域S3の3つに分けることができ、カム溝54もこの各操作領域S1〜S3に対応した形状を有する。トータルの操作範囲は270゜であり、第1操作領域S1と第3操作領域S3には、夫々68゜が割り当てられる。第1操作領域S1では、フォロアー72がカム溝部分54aに沿って移動し、第1連結部材70が図の矢印D1方向に移動する。これは、第1コネクタホルダ60(第1コネクタ1)の軸線方向に直交する方向である。この第1連結部材70の移動は、第1コネクタホルダ60を軸芯周りに回転させる作用を行う。第2操作領域S2のカム溝部分54bでは、第1連結部材70は移動しないようになっており、第3操作領域S3のカム溝部分54cでは、第1操作領域S1と逆方向に第1連結部材70が移動し、先ほどとは逆方向に第1コネクタホルダ60を回転させる。
連動ディスク53と第1コネクタホルダ60を連結する第2連結部材75が設けられており、第2腕部65の軸孔65aに連結ピン76が回転自在に嵌合する。連動ディスク53の表面には、カム溝55(第1作用部、第3作用部の第2カム部に相当)が形成されており、第2連結部材75のフォロアー77がカム溝55に沿って移動する。
このカム溝55の形状について、図6により簡単に説明する。カム溝54と同様に、各操作領域S1〜S3に対応して、カム溝部分55a,55b,55cが形成される。第1操作領域S1では、フォロアー77がカム溝部分55aに沿って移動し、第2連結部材75が図5(a)の矢印D2方向に移動する。これは、ちょうど第1連結部材70の移動方向と逆方向である。第2カム溝部分55bでは、第2連結部材75は移動せず、第3カム溝部分55cでは、第1操作領域S1と逆方向に移動する。
以上のように、第1コネクタホルダ60を支持することで、メインディスク50及び連動ディスク53を回転操作すると、これらに形成されたカム溝54,55の作用により、第1・第2連結部材70,75を駆動し、第1コネクタホルダ60が軸線周りに回転する。従って、第1コネクタ1が軸線周りに回転する。回転角度は90゜である。また、第1コネクタ1の突出部12aがホルダ内で保持される状態であるため、第1コネクタ1は滑ることなく、第1コネクタホルダ60の回転とともに回転させられる。この点は、他のホルダについても同様である。
メインディスク50の回転操作範囲は、前述のように、第1操作領域S1、第2操作領域S2、第3操作領域S3の3つに分けている。第1操作領域S1では、第1コネクタホルダ60を初期状態から90゜回転させる。この領域は、第1コネクタ1から第1コネクタキャップ3を離脱させる領域となる。第2操作領域S2では、第1コネクタホルダ60は回転せず停止したままである。第3操作領域S3では、第1コネクタホルダ60を逆方向に90゜回転させる。
ドラムシャフト80は、後述のドラム90(回転支持部に相当)を支持する部材であり、本体部82の先端に形成された係合爪81によりドラム90をシャフトの軸線周りに回転可能に支持する。ドラムシャフト80の本体部82には、カム連動部83が一体形成され、カム板52に形成されたカム溝52a(第1作用部の第3カム部に相当)に係合するフォロアーが設けられている。従って、メインディスク50を回転すると、カム板52も一体的に回転するが、カム板52に形成されたカム溝52aに対応した動きをドラムシャフト80、すなわち、ドラム90に行なわせることができる。
このカム溝52aの形状を図7に示す。第1操作領域S1のうち前段階の45゜は、カム溝52aはディスク回転軸51を中心とした円弧形状であり、この範囲では、ドラムシャフト80は移動しない。第1操作領域S1の残りの後段階ではカム溝52aは徐々にディスク回転軸51から離れていき、ドラムシャフト51が軸線方向に沿って前進可能な領域となる。この領域は、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4を互いに離脱させる領域となる。
第2操作領域S2では、ディスク回転軸51を中心とした半径の大きな円弧形状のカム溝52aが形成される。この領域では、ドラムシャフト80は移動しないが、ドラム90の回転を許容する領域である。すなわち、第1コネクタ1と第2コネクタ2、第1コネクタキャップ3と第2コネクタキャップ4が向かい合うように移動させる領域である。
第3操作領域S3は、第1操作領域S1と対称的なカム溝52aが形成され、第1操作領域S1と逆の動きをさせる。すなわち、ドラムシャフト80を後退させる。第3操作領域S3の前段階でドラムシャフト80の後退動作は完了し、最後の45゜の領域では、ドラムシャフト80は停止したままである。
ドラム90は、ドラムシャフト80に挿入され、ドラムシャフト80と一体的に前進・後退移動をすることができる。また、ドラム90は、ドラムシャフト80の軸中心に回転移動をすることができる。
ドラム90は、ドラムシャフト80に挿入される本体部91と、第1コネクタキャップ3が保持される第1キャップホルダ92と、第2コネクタ2が保持される第2コネクタホルダ93とが一体的に結合されている。第1キャップホルダ92には、スリット92aが形成されており、横方向から第1コネクタキャップ3が挿入されることを許容する。また、第1コネクタキャップ3の突出部30を利用して、第1コネクタキャップ3が第1キャップホルダ92内で回転しないように保持する。
第2コネクタホルダ93は、第2コネクタ2を横方向から挿入可能にするためのスリット93aが形成される。第2コネクタ2の突出部21aを利用して、第2コネクタホルダ93内で第2コネクタ2が回転しないように保持する。
本体部91の先端には駆動ギヤ91aが形成される。駆動ギヤ91aは全周に形成されているのではなく、ドラム90が180゜回転するに足りる分だけ形成される。従って、駆動ギヤ91aが形成される領域もほぼ円周方向180゜でよい。
第1中間ギヤ94は、本体部91の駆動ギヤ91aと噛み合うことが可能である。第1中間ギヤ94と回転軸が直交する第2中間ギヤ95が設けられており、この第2中間ギヤ95は第1ギヤ部95aと第2ギヤ部95bとを有する。第1中間ギヤ94は、フェースギヤである第2中間ギヤ95の第2ギヤ部95bと噛み合う。これにより、駆動力を直交する方向に伝達する。なお、傘歯車機構を用いて駆動力を伝達するように構成してもよい。これら駆動ギヤ91a、第1中間ギヤ94、第2中間ギヤ95は、駆動力伝達系に相当する。
連動ディスク53には、円周方向の一部にディスクギヤ53a(部分ギヤに相当)が形成されており、これが第2中間ギヤ95の第1ギヤ部95a(平歯車)と噛み合う。先ほど説明した第2操作領域S2では、ディスクギヤ53a、第2中間ギヤ95、第1中間ギヤ94、駆動ギヤ91aが連結するため、ドラム90をドラムシャフト80中心に回転させることができる。ドラムシャフト80の軸芯は、第1コネクタ1の軸芯と第2コネクタ2の軸芯を結ぶ線分のちょうど中心に位置することになる。
第2コネクタホルダ93と向かい合う位置に第2キャップホルダ45が設けられており、第2コネクタキャップ4が横方向から挿入できるように、第2コネクタホルダ93と同じようにスリットが形成される。第2キャップホルダ45は、固定された状態で設けられるため、移動しない。
<コネクタの着脱操作>
次に、図1〜図7で説明した手動脱着装置を用いて医療用コネクタの着脱操作を行う場合の動作を説明する。
まず、手動脱着装置の外観イメージを図8、図9に示す。手動脱着装置は、上側本体部400と下側本体部401とを有し、その内部に、図1〜図7で説明した機構が設けられている。上側本体部400には、手動で回転操作可能な回転つまみ402が設けられており、これがメインディスク50と連結される。下側本体部401には、引き出し部403,404が水平方向に引き出し可能に構成され、各引き出し部403,404を引き出した状態が図9に示される。引き出し部403には、第1コネクタキャップ3を被せた患者側の第1コネクタ1が載置され、引き出し部404には、第2コネクタキャップ4を被せた透析液側の第2コネクタ2が載置される。各コネクタ1,2を各引き出し部403,404にセットして、引き出し部403,404をスライドさせて閉じればよい。
本発明によれば、回転つまみ402の回転軸は垂直に設定されており、特許文献1に示す従来技術に比べて操作性が改善される。装置の上面に回転つまみ402を配置する構成であるため、つまみの大きさを大きくとることが可能になり、操作をしやすくなる。さらに、回転半径を大きく取ることが可能になり(図8に図示するよりも更に大径化が可能であり、デザイン性も損ねることがない。)、回転操作力を低減し、力の弱い患者等でも操作を行ないやすくなる。
上側本体部40と下側本体部401の側面部には、スリット405が形成されており、第2コネクタ2のY字チューブ20の挿入時の移動と、第2コネクタ2の回転作動時におけるY字チューブ20の移動を許容する。反対側の側面にも、チューブ10の移動を許容するスリット(不図示)が設けられる。
上記のように各コネクタ1,2をセットして引き出し部403,404を閉じることで、図3に示すように、第1コネクタ1及び第1コネクタキャップ3は、第1コネクタホルダ60と第1キャップホルダ92に保持された状態になり、第2コネクタ2及び第2コネクタキャップ4は、第2コネクタホルダ93と第2キャップホルダ45に保持された状態になる。この状態で、回転つまみ402、すなわち、メインディスク50を矢印A方向(図3参照)に回転させる。メインディスク50の各操作領域S1,S2,S3に分けて動作を説明する。
<第1操作領域S1>
メインディスク50を回転させると、これに連動してカム板52と連動ディスク53も回転する。メインディスク50に形成されたカム溝54の作用と、連動ディスク53に形成されたカム溝55の作用で、夫々第1連結部材70と第2連結部材75を移動させ、これら第1・第2連結部材70,75に支持された第1コネクタホルダ60が軸線周りに回転し始める。この状態を図10に示す。第1コネクタホルダ60が回転することで、第1コネクタ1のつまみ部12が回転させられる。一方、第1コネクタキャップ3は第1キャップホルダ92に保持されたままであるから回転しない。従って、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3とが緩み始める。
メインディスク50を回転し始めると、第1コネクタホルダ60は直ちに回転するが、第1操作領域S1の最初の45゜(前段階)では、カム板52のカム溝52aの形状により、ドラムシャフト80は移動しない。またこの時、図1(b)でも説明したように、コネクタ接続部11に形成されたカム溝15の第2領域15bでは、係合突起31は円周方向に移動するのみであり、第1コネクタキャップ3を軸線方向に移動させる作用はしない。
第1操作領域S1の最初の45゜を超えて回転させていくと(後段階)、引き続き第1コネクタホルダ60は回転していくが、カム板52のカム溝52aの作用により、ドラムシャフト80が前進を始める。ドラムシャフト80の前進により、ドラム90も一緒に前進する。従って、第1キャップホルダ92と第2コネクタホルダ93も前進する。この様子を図11に示す。
第1コネクタ1に関しては、第1コネクタ1が回転すると同時に第1コネクタキャップ3が前進するため、図1(b)で示したように、係合突起31がカム溝15に沿って移動可能になり、第1コネクタ接続部11から第1コネクタキャップ3が離脱していくことになる。
第2コネクタ2に関しては、固定された状態の第2コネクタキャップ4に対して第2コネクタ2のコネクタ接続部21が前進していくため、両者を分離することができる。第2コネクタキャップ4の係合爪41は弾性変形可能であるから、第2コネクタ2を軸線方向に沿って前進させることで、係合爪41がコネクタ接続部21に形成された係合溝22から離脱し、第2コネクタキャップ4を第2コネクタ2から分離することができる。
第1操作領域S1の終了時には、第1コネクタホルダ60は90゜回転した状態になっている。また、ドラム90が前進していくことで、本体部91の駆動ギヤ91aが第1中間ギヤ94の第1ギヤ部91aと噛み合う状態になる。
<第2操作領域>
第2操作領域S2では、第1コネクタホルダ60は回転しない状態に保持される。つまり、第1・第2連結部材70,75が移動しないように、メインディスク50のカム溝54と連動ディスク53のカム溝55が形成されている。また、第2操作領域S2では、ドラムシャフト80も前進・後退のいずれもしないように、カム板52のカム溝52aが形成されている。
また、連動ディスク53が回転していくと、ディスクギヤ53aが第2中間ギヤ95の第1ギヤ部95aに噛み合い始める。この噛み合い始めの時点で、既に、駆動ギヤ91aと第1中間ギヤ94とは噛み合っており、連動ディスク53の回転力が第2中間ギヤ95、第1中間ギヤ94を介して、駆動ギヤ91aに伝達される。これにより、ドラム90がドラムシャフト80を中心に回転し始める。この状態を図12に示す。図12は、回転している途中の状態を示している。第2コネクタ2はY字チューブ20と共に回転するが、図8で説明したようにスリット405が形成されているため、スムーズに回転操作を行なえる。
図13は、ドラム90が180゜回転した状態、すなわち、ドラム90の回転動作完了状態を示している。この状態で、第1コネクタホルダ60(第1コネクタ1)と第2コネクタホルダ93(第2コネクタ2)がちょうど向かい合い、第1キャップホルダ92(第1コネクタキャップ3)と第2キャップホルダ45(第2コネクタキャップ4)もちょうど向かい合った状態になる。
<第3操作領域>
第3操作領域S3に入ると、連動ディスク53のディスクギヤ53aと第2中間ギヤ95との噛み合いが外れる。これにより、メインディスク50の回転力は、ドラム90へと伝達しなくなる。
更に、ドラムシャフト80は、カム板52に形成されるカム溝52aの作用により、後退し始める。これにより、ドラム90も一緒に後退し、駆動ギヤ91aと第1中間ギヤ94の連結状態も解除される(図14参照)。
また、第3操作領域S3では、メインディスク50のカム溝54と、連動ディスク53のカム溝55の作用により、第1連結部材70と第2連結部材75を第1操作領域S1の場合とは逆方向に移動させる。これにより、第1コネクタホルダ60が逆回転する。
すなわち、第3操作領域S3では、第1コネクタ1の逆回転と、第2コネクタ2が後退(第1コネクタ1に近づく)することで、第1コネクタ1と第2コネクタ2の連結動作が開始する。この時、第2コネクタ2の係合突起23が、第1コネクタ1のコネクタ接続部11に形成されたカム溝15に沿って移動していき、両者の連結動作が進んでいく(図15参照)。第3操作領域S3の前段階では、上記の動作であるが、後段階(最後の45゜)では、ドラム90は後退せず、第1コネクタホルダ60のみが回転する領域となる。この時は、係合突起23が、カム溝15の第2領域15bに沿って移動し、これにより、第1コネクタ1と第2コネクタの結合が完了する。この状態を図16に示す。
一方、ドラム90が後退することにより、第1キャップホルダ92も後退する。これにより、キャップホルダ3とキャップホルダ4が連結される状態になる。キャップホルダ3,4は、軸線方向の移動のみで連結させることができる。
以上のように、第1コネクタ1と第2コネクタ2が連結されると、この連結状態で、空の排液バッグに患者の腹腔内に貯留した透析液を排出する。そして、不図示のバルブを切り換えることで、透析液バッグ内の透析液を腹腔内に注入する。
また、引き出し部404(図9参照)を開いて、結合されたコネクタキャップ3,4を取り出して、新しいコネクタキャップ3,4を挿入して、引き出し部404を閉じる。
透析液の交換が終了すると、今度は、メインディスク50をこれまでとは逆方向に回転させる。これにより、先ほど説明した動作(図10〜図16)を逆方向にたどり、図3に示す最初のセット状態に戻る。この時、第1コネクタ1には新しい第1コネクタキャップ3が被せられ、第2コネクタ2にも新しい第2コネクタキャップ4が被せられる。
本実施形態において、カム板52に形成されたカム溝52aは、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3を分離させると共に、第2コネクタ2と第2コネクタキャップ4を分離させるキャップ分離手段、及び、第1コネクタ1と第2コネクタ2、及び、第1コネクタキャップ3と第2コネクタキャップ4を連結させるコネクタ連結手段として機能する。
本実施形態において、連動ディスク53に形成された連結ギヤ53a、第1中間ギヤ94、第2中間ギヤ95、駆動ギヤ91aは、第1コネクタキャップ3と第2コネクタ2を所定の軸芯周りで回転させるホルダ回転手段として機能する。
<効果>
本発明に係る手動脱着装置によれば、回転操作部のディスク回転軸51が垂直になるように設定されており、コネクタの接続・連結をするための操作性を改善することができる。
本発明に係る手動脱着装置によれば、第2コネクタ2と第1コネクタキャップ3を支持するホルダ90を回転させることで、第1コネクタ1と第2コネクタキャップ4に向き合わせるようにしているため、コネクタ2列分のスペースで構成することができ、装置の幅寸法を小さくできるという利点を有する。
本実施形態では、ギヤを有する部品は4つであり、冒頭で説明した従来技術に比べると、大幅に削減することができ、機構の簡素化に寄与することができる。また、ギヤ部品やその他のカム形状を構成するための部品は、合成樹脂(例えば、ポリオキシメチレン樹脂(POM)のオイルブリードグレード(高摺動グレード))で形成することができ、装置全体の軽量化に寄与することができる。また、故障や動作不良を減らすことができる。また、樹脂を多用することで、装置の洗浄も行いやすくなる。
<別実施形態>
メインディスク50の操作角度は270゜であるとして説明したが、これに限定されるものではなく、操作角度は使い勝手等を考慮して、適宜決めることができる。また、第1・第2・第3操作領域S1,S2,S3を全操作範囲の中で何度ずつ割り振るかについても、適宜決めることができる。
本実施形態では、第1コネクタキャップ3と第2コネクタ2をホルダ90で支持して回転するようにしているが、第1コネクタ1と第2コネクタキャップ4の方を回転させるようにしてもよい。この場合、第1コネクタ1と第1コネクタキャップ3を離脱させるときは、第1コネクタキャップ3の方を回転させるようにすることが好ましい。
本実施形態では、第1コネクタ1に対する挿脱はネジ式(回転操作と直線操作)であり、第2コネクタ2に対する挿脱は直線操作のみであるが、第2コネクタ2に対する挿脱を第1コネクタ1と同様にネジ式を採用してもよい。
本実施形態では、第1コネクタキャップ3と第2コネクタ2をホルダ90により回転するようにしているが、第1コネクタキャップ3と第2コネクタ2を水平移動させて、第1コネクタ1と第2コネクタ2を向かい合わせるような構成を採用する場合にも、本発明を応用することができる。
本実施形態において、メインディスク50の操作領域S1,S2,S3における動作を説明してきたが、本発明としてこれに限定されるものではない。コネクタ1,2からコネクタキャップ3,4を分離させて、第1・第2コネクタ1,2同士を連結するまでの動作のうち、少なくとも、第1コネクタ1と第2コネクタ2を向かい合わせる動作をメインディスク50で行なわせ、他の動作を例えば、引き出し部403の引き出し動作や収納動作に連動して行わせてもよい。
コネクタの構成を示す図 コネクタの結合状態を示す図 医療用コネクタの手動式脱着装置の内部構造を示す概念図 医療用コネクタの手動式脱着装置の内部構造を示す概念図 メインディスクのカム溝の形状を示す図 連動ディスクのカム溝の形状を示す図 カム板のカム溝の形状を示す図 手動脱着装置の外観イメージを示す図 コネクタをセットするときのイメージを示す図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 手動脱着装置の動作を説明する図 従来技術に係るコネクタの挿脱を説明する図 従来技術に係る手動脱着装置の外観構成を示す図
符号の説明
1 患者側コネクタ(第1コネクタ)
2 透析液側コネクタ(第2コネクタ)
3 第1コネクタキャップ
4 第2コネクタキャップ
10 チューブ
11 コネクタ接続部
15 カム溝
20 Y字チューブ
22 係合溝
23 係合突起
45 第2キャップホルダ
50 メインディスク
51 ディスク回転軸
52 カム板
53 連動ディスク
54 カム溝
55 カム溝
60 第1コネクタホルダ
70 第1連結部材
75 第2連結部材
80 ドラムシャフト
81 係合爪
82 本体部
90 ドラム
91 本体部
91a 駆動ギヤ
92 第1キャップホルダ
93 第2コネクタホルダ
94 第1中間ギヤ
95 第2中間ギヤ
S1 第1操作領域
S2 第2操作領域
S3 第3操作領域

Claims (4)

  1. 第1コネクタと第2コネクタからなる医療用コネクタの脱着を行なうため、
    第1コネクタに第1コネクタキャップがされた状態で、第1コネクタと第1コネクタキャップを夫々保持可能な第1コネクタホルダ及び第1キャップホルダと、
    第2コネクタに第2コネクタキャップがされた状態で、第2コネクタと第2コネクタキャップを夫々保持可能な第2コネクタホルダ及び第2キャップホルダとを備え、
    第1コネクタと第1コネクタキャップは、第1コネクタを回転させると共に軸線方向に互いに引き離すことで両者を分離可能に構成され、第2コネクタと第2コネクタキャップは、両者を互いに引き離す操作のみで両者を分離可能に構成されており、
    第1コネクタホルダと第2キャップホルダが水平方向に並列配置されると共に、第1キャップホルダと第2コネクタホルダが水平方向に並列配置され、
    コネクタの脱着を操作するための回転操作部を備えた医療用コネクタの手動式脱着装置であって、
    装置本体が設置される水平面に対して、垂直になるように設定された回転軸周りに前記回転操作部を回転可能に構成し、かつ、回転操作部に第1作用部、第2作用部、第3作用部を設け、
    回転操作部の第1操作領域で、第1作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを一方向に回転させた後、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させつつ第1コネクタホルダを前記一方向に回転させることにより、第1コネクタと第1コネクタキャップとを分離すると共に、第2コネクタと第2コネクタキャップとを分離させ、
    回転操作部の第2操作領域で、第2作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させ、
    回転操作部の第3操作領域で、第3作用部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させつつ第1コネクタホルダを前記一方向とは逆方向に回転させた後、後退を停止させた状態で、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることにより、第1コネクタと第2コネクタを連結させるように構成したことを特徴とする医療用コネクタの手動式脱着装置。
  2. 前記第1作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する第1カム部、第2カム部、第3カム部を備えており、
    第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記一方向に回転させ、
    第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に前進させることで、第1コネクタと第1コネクタキャップを分離可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。
  3. 第2作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する部分ギヤを備えており、第2操作領域において、前記部分ギヤが駆動力伝達系と連結することで、前記回転操作部の回転操作に連動して、第1キャップホルダと第2コネクタホルダを支持する回転支持部、もしくは、第1コネクタホルダと第2キャップホルダを支持する回転支持部を回転させ第1コネクタと第2コネクタ、及び、第1コネクタキャップと第2コネクタキャップを夫々向かい合うように移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。
  4. 第3作用部は、回転操作部の回転に連動して回転する前記第1カム部、前記第2カム部、前記第3カム部を備えており、
    第3カム部により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1キャップホルダ及び第2コネクタホルダを前記軸線方向に一体的に後退させることで、第2コネクタホルダを第1コネクタホルダに対して軸線方向に接する方向に移動させ、
    第1カム部と第2カム部の協働により、前記回転操作部の回転操作に連動して第1コネクタホルダを前記逆方向に回転させることで、第1コネクタと第2コネクタを連結可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の医療用コネクタの手動式脱着装置。
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