JP3382053B2 - 医療用コネクター、医療用コネクターを備えた輸液用バッグおよび医療用コネクターを備えた医療用器具 - Google Patents

医療用コネクター、医療用コネクターを備えた輸液用バッグおよび医療用コネクターを備えた医療用器具

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JP3382053B2 JP07943495A JP7943495A JP3382053B2 JP 3382053 B2 JP3382053 B2 JP 3382053B2 JP 07943495 A JP07943495 A JP 07943495A JP 7943495 A JP7943495 A JP 7943495A JP 3382053 B2 JP3382053 B2 JP 3382053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用コネクターおよび
それを備えた輸液用バッグまたは医療用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用コネクターは、例えば、輸液用バ
ッグ、輸液セット、輸血セット、カテーテル、腹膜透析
用器具などにおける部品の接続またはチューブの着脱な
どのために用いられる。しかし、輸液用バッグでは、通
常コネクターによるチューブの接続および分離(離脱)
といったことは行われていない。
【0003】従来の輸液用バッグをIVH用輸液用バッ
グを用いて説明する。従来のIVH用輸液用バッグ10
0は、例えば図12に示すような部材により構成されて
おり、以下のようにして使用される。送液チューブ10
1をバッグ本体102付近にて緩く結び、ループを作
る。採液チューブ103のクレンメ104を閉じ、びん
針を薬剤容器(図示せず)に接続する。薬剤容器をハン
ガー(図示せず)にかけて、クレンメを緩め、バッグ内
に薬剤を注入する。この注入作業終了後、2つのクレン
メを閉じ、1つのみ開いた状態にて、バッグ内の空気を
排出する。最初に形成したループを強く結び結び目を作
成し、さらに結び目の付近にもう一つ結び目を形成し、
チューブを閉塞する。そして、2つの結び目がバッグ側
に残る位置にてチューブを切断する。このようにして、
投薬準備が完了する。従来より、このような方法が用い
られているが、最近ではより作業性のよいものが求めら
れている。
【0004】このような作業性を改良したものとして、
実開平4−3744号公報に示すものがある。この公報
に示されるコネクター付輸液用バッグ200は、図13
に示すように、可撓性のバッグ201と可撓性のチュー
ブ202から構成され、バッグ本体201に直結された
可撓性チューブ202の途中に、第一の接続管203a
と第二の接続管203bを一体に形成しかつこれらの接
続管の間に指で破断可能な切欠部203cを形成したコ
ネクター203が装着され、コネクター203とバッグ
本体201間のチューブにはクランプ205が取り付け
られている。この輸液用バッグによれば、上述したよう
な2つの結び目を作成する作業を行う必要がなく、ま
た、切断もコネクターの破断により行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、実開平
4−3744号公報のものでも、作業性は向上されてい
る。しかし、チューブの分離(離脱)作業は、コネクタ
ーの破断作業により行われ、破断可能な切欠部が設けら
れていてもその破断にはある程度の力が必要であり、作
業性の点において十分なものとはいえない。また、使用
前もしくは使用中に誤ってコネクターをぶつけたりする
と、その衝撃によりコネクターが破断し、使用不能もし
くは内部の薬液を排出させてしまうおそれもある。
【0006】そこで、本発明は、分離(離脱)作業が容
易であり、かつ衝撃により分離(離脱)の危険性が少な
い医療用コネクターおよびそれを備え、作業性が良好で
ある輸液用バッグおよび医療用器具を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、第1のチューブ接続部を備える第1コネクター部材
と、第2のチューブ接続部を備え、前記第コネクター
部材と着脱自在に接続される第2コネクター部材とから
なる医療用コネクターであって、第1コネクター部材
は、外筒部と、該外筒部内に位置し、かつ前記第1のチ
ューブ接続部内部と連通する内筒部と、前記外筒部に設
けられ、外筒部の内方に突出する第1係合部とを備え、
前記第2コネクター部材は、前記外筒部内に挿入可能で
ありかつ前記内筒部を内部に収納可能な筒状部と、該筒
状部の外面に設けられ、かつ筒状部の軸方向に延びる前
記第1係合部係合時用誘導溝と、該誘導溝と所定角度を
もって接続する第1係合部回動用溝と、該回動用溝と所
定角度をもって接続する第1係合部離脱用誘導溝と、前
記第1係合部係合時用誘導溝と前記回動用溝とを区切る
ように、かつ前記第1係合部と係合可能に形成された第
2係合部とを備える医療用コネクターである。
【0008】さらに、前記第1係合部は、向かいあう位
置に2つ形成されており、前記第1係合部係合時用誘導
溝、第1係合部回動用溝、第1係合部離脱用誘導溝もそ
れぞれ、向かいあう位置に2つ形成されていることが好
ましい。また、前記第1係合部回動用溝には、前記第1
係合部と前記第2係合部の係合状態を保持するための保
持用リブが形成されていることが好ましい。さらに、前
記第1係合部回動用溝には、前記第1係合部の回動時に
該第1係合部と接触し抵抗を与えるための回動時抵抗部
が形成されていることが好ましい。また、前記第1コネ
クター部材と前記第2コネクター部材の接続時には、前
記内筒部と前記筒状部は液密状態となっていることが好
ましい。そして、前記係合時用誘導溝の先端は、他の部
分より広がった、拡大導入部を形成していることが好ま
しい。
【0009】また、上記目的を達成するものは、薬液収
納バッグと、一端が該薬液収納バッグと連通するバッグ
側チューブと、一端に接続針を備える接続用チューブ
と、前記バッグ側チューブの他端および前記接続用チュ
ーブの他端に設けられ、かつ接続状態となっている医療
用コネクターと、前記バッグ側チューブに取り付けられ
たクレンメとを備え、該医療用コネクターは、上記のコ
ネクターが用いられている医療用コネクターを備えた輸
液用バッグである。
【0010】また、上記目的を達成するものは、第1の
チューブと、第2のチューブを少なくとも備える医療用
器具であって、前記第1のチューブと前記第2のチュー
ブは、請求項1ないし3のいずれかの医療用コネクター
によって、着脱自在に接続されている医療用コネクター
を備えた医療用器具である。
【0011】そこで、本発明の医療用コネクターを図面
に示した実施例を用いて説明する。図1は、本発明の医
療用コネクターの一実施例の拡大正面図であり、図2
は、図1のA−A線断面図であり、図3は、図1の医療
用コネクターをその中心軸を中心に90°回転させた状
態の拡大正面図である。図4は、図1における第1コネ
クター部材の左右側面を示しており、図4(a)が左側
面図であり、図4(b)が右側面図である。図5は、図
1における第2のコネクター部材の左側面を示してい
る。医療用コネクター1は、第1コネクター部材2と、
この第1コネクター部材2に接続される第2コネクター
部材3からなる。
【0012】まず、第1コネクター部材について、説明
する。第1コネクター部材2は、図1、図2、図3およ
び図4に示すように、第1のチューブ接続部21と、接
続部21の一端部より外方に延びる外筒部23と、外筒
部23内に位置し、チューブ接続部21内部と連通する
内筒部24と、外筒部23に設けられ、第1コネクター
部材2の図1における右側面図を示す図4(b)に示さ
れるように、外筒部23の内方に突出する第1係合部2
5とを備える。
【0013】具体的には、第1コネクター部材2は、円
筒状であり、接続されるチューブ内に挿入可能な第1の
チューブ接続部21と、第1のチューブ接続部の一端部
に形成された平板部22と、この平板部22より外方
(接続部21と反対方向)に延びる外筒部23と、この
平板部22より外方に延び、外筒部23内に同軸的に位
置し、かつチューブ接続部21の内部と連通する内筒部
24と、外筒部23に設けられた窓部26と、外筒部2
3に設けられ、外筒部の内方に突出する第1係合部25
とを備える。
【0014】第1のチューブ接続部21は、図1ないし
図4(a)に示すように、先端側(他端側)に向かって
若干テーパー状となっている円筒体であり、かつ内部に
液体通路27が形成されている。接続部21の一端は、
平板部22に固定されている。接続部21は、平板部2
2よりほぼ垂直に延びている。なお、接続部21は、平
板部より垂直に延びておらず、所定角度(例えば、10
〜80°)を持ったものでもよい。
【0015】外筒部23は、平板部22より外方(接続
部21と反対方向)に延びた筒状体であり、その端部に
は、図2および図4(b)に示すように、向かい合うよ
うに設けられた2つの内方(外筒部23の中心方向)に
向かって突出する第1係合部25a,25bと、この第
1係合部を形成する突起25a,25bの一端より平板
部方向に延びる2つの窓部26a,26bを備えてい
る。第1係合部付近より延びる窓部を設けることによ
り、第1係合部の弾性変形を容易にするとともに、後述
する第2係合部との係合状態を外部より確認できる。ま
た、第1係合部は一つでもよいが、この実施例のように
2つ設けることにより、第2係合部との係合力が向上す
る。また、第1係合部は3つ設けてもよく、この場合等
角度離間して形成することが好ましい。また、突起25
a,25bの下端面25cの形状は、後述する誘導溝3
3の形状に対応した形態となっていることが好ましく、
この実施例では、円弧状に湾曲する湾曲面となってい
る。外筒部23の外周面には、滑止用の粗面部28およ
び軸方向に延びるリブ29が形成されている。
【0016】内筒部24は、平板部22より外方(接続
部21と反対方向)に延び、先端側(自由端側)に向か
って若干テーパー状となっている筒状体であり、その先
端は、外筒部の先端より若干内側に位置している。つま
り、内筒部24は外筒部23より若干短く形成されてい
る。内筒部24内には、接続部21内より延びる液体通
路27が形成されている。
【0017】次に、第2コネクター部材3について説明
する第2コネクター部材3は、図1、図2および図3に
示すように、第2のチューブ接続部31と、接続部31
の一端部より外方に延び、第1コネクター部材2の外筒
部23内に挿入可能でありかつ内筒部24を内部に収納
可能な筒状部32と、筒状部32の外面に設けられ、か
つ筒状部32の軸方向に延びる第1係合部の係合時用誘
導溝33と、誘導溝33と所定角度をもって接続する第
1係合部の回動用溝34と、回動用溝34と所定角度を
もって接続する第1係合部の離脱用誘導溝35と、第1
係合部係合時用誘導溝33と回動用溝34とを区切るよ
うに、言い換えれば、両者間に形成され、第1係合部2
5と係合可能な第2係合部36とを備えている。
【0018】言い換えれば、第2コネクター部材3は、
円筒状であり、接続されるチューブ内に挿入可能な第2
のチューブ接続部31と、第のチューブ接続部の一端
部に形成された平板部42と、この平板部42より外方
(接続部31と反対方向)に延びる筒状部32と、平板
部42より接続部31を被包するように同軸に延びる筒
状被包部40とを備えている。
【0019】第2のチューブ接続部31は、図1ないし
図3に示すように、先端側(他端側)に向かって若干テ
ーパー状となっている円筒体であり、かつ内部に液体通
路43を備えている。接続部31の一端は、平板部42
に固定されている。接続部31は、平板部42よりほぼ
垂直に延びている。なお、接続部31は、平板部より垂
直に延びておらず、所定角度(例えば、10〜80°)
を持ったものでもよい。
【0020】筒状被包部40は、接続部31と同軸とな
るように平板部42より外方(接続部の先端側)に延
び、接続部31の外面との間に円筒状空間を形成する。
この空間は、図9に示すようにチューブ52の端部およ
びキャップ53のリング状部材54の収納空間を形成す
る。また、筒状被包部40の外面には、滑止用の粗面部
38および軸方向に延びるリブ39が形成されている。
【0021】筒状部32は、上述した第1コネクター部
材2の外筒部23内に挿入可能でありかつ内筒部24を
内部に収納可能に形成された円筒体である。筒状部32
内には、接続部31内より延びる液体通路43が形成さ
れている。また、筒状部32の内周面と第1コネクター
部材の内筒部24の環状先端面もしくは内筒部24の
外周面の一部または全体とは、第1コネクター部材
第2コネクター部材が接続された時、液密状態となる
ように形成されている。具体的には、筒状部32の内面
は、開放端に向かって若干拡径して行くテーパー状に形
成されており、これに対応するように、第1コネクター
部材の内筒部24の外周面は自由端に向かって若干縮
径するテーパー状に形成されている。このため、両者が
テーパー嵌合し液密状態を形成する。また、液密状態
は、液体通路43の途中に設けられた急激なテーパー部
43aの内面に内筒部24の環状先端面が接触し、両者
間により液密状態が形成されるものとしてもよい。
【0022】筒状部32の外面には、連続した3つの溝
により形成された第1係合部の装着(係合)兼離脱機構
(係合および離脱誘導機構)が形成されており、この装
着兼離脱機構は、第1係合部に対応するするように向か
い合う位置に2つ形成され、一対となっている。第1の
溝は、筒状部32の軸方向に延びる第1係合部25の係
合時用誘導溝33である。図5に示すように、この実施
例では、溝は、筒状部32の中心軸と平行に、向かい合
う位置に2つ形成されている。係合時用誘導溝33a,
33bは、第1係合部25a,25bを摺動可能に収納
し、この誘導溝33a,33bの終端に形成された第2
係合部36a、36bまで第1係合部を誘導するために
形成されている。このため、溝33の円周方向の大きさ
は、上述した第1係合部の円周方向の大きさより若干大
きく形成されている。この誘導溝により第1係合部25
a,25bは、第2係合部36a,36bまで誘導され
る。誘導溝33の先端は、他の部分より広がった、拡大
導入部を形成している。これにより、第1係合部の誘導
溝への侵入をより容易なものとしている。
【0023】第2係合部36a,36bは、誘導溝33
a,33bの終端、言い換えれば、誘導溝33と回動用
溝34の間に、両者を区分するように形成されている。
第2係合部36a,36bは、前方に形成された第1係
合部の係合誘導用の傾斜部36cと、この傾斜部の後端
面により形成された係止面36dを備えている。傾斜部
36cを形成することにより、第1係合部と第2係合部
との係合が容易となる。係止面36dにより、第1係合
部と第2係合部が係合した後、第1係合部が誘導溝33
方向に移動することを抑制し、係合状態の保持が行われ
る。
【0024】第2の溝は、第1係合部の回動用溝34で
ある。この実施例では、回動用溝34a,34bは、上
述の誘導溝33a,33bに対応して二つ形成されてい
る。回動用溝34a,34bは、その一端が誘導溝33
a,33bと第2係合部36a,36bを介して接続し
ており、他端は、後述する第1係合部離脱用誘導溝35
と接続している。回動用溝34は、筒状部32の基端部
に形成された円弧状溝であり、この実施例では、筒状部
32の中心軸を軸とし、所定長のびる円弧状溝である。
具体的には、筒状部32の基端部の全周の1/4(90
°分)形成された円弧状溝となっている。回動用溝34
の幅は、第1係合部25を収納できる大きさに形成され
ている。このため、第1コネクター部材と第2コネク
ター部材3が結合状態となった後、図6の矢印方向への
第1コネクター部材の回動を許容し、その反対方向への
回動を抑制する。なお、図6は、第1コネクター部材
と第2コネクター部材の接続(結合)状態の時の断面
を示している。この実施例では、誘導溝33と回動用溝
34はほぼ直交するように形成されているが、これに限
らず、回動用溝は誘導溝と90°未満の角度にて接続す
る、いわゆる螺旋状のものとしてもよい。
【0025】さらに、図6のB−B線断面図である図7
および図3に示すように、回動用溝34の底面には、第
1係合部と第2係合部の係合状態を保持するための保持
用リブ34cが形成されている。これにより、係合時の
第1係合部25は、この保持用リブ34cと回動用溝3
4の端面35eに挟持された状態となり、部材相互の不
用意な回動が阻止され、自然分離といったことが防止さ
れる。さらに、図3および図7に示すように、回動用溝
34の底面には、第1係合部の回動時に第1係合部25
と接触し抵抗を与えるための回動時抵抗部34dが形成
されている。この回動抵抗部34dは、リブ34cより
延びる平面部により形成されており、この結果、平面部
の離脱用誘導溝35側端部は、突出部を形成している。
このような、回動時抵抗部を設けることにより、コネク
ターの分離作業時以外に、もし第1係合部が上記リブ3
4cを乗り越えるようなことがあっても、回動に抵抗あ
るため、特に、リブ34cとともに設けると、係合部2
5は一時的にリブ34cと抵抗部34dの両者と同時接
触し、高い抵抗を示す。このため、不用意に係合部25
が離脱用誘導溝35に到達することを抑制し、自然離脱
といったことを防止する。
【0026】第3の溝は、第1係合部の離脱用誘導溝3
(35a、35b)である。離脱用誘導溝35は、回
動用溝34と連通しており、回動用溝34を通過した第
1係合部を収納し、離脱させるための溝である。この誘
導溝35は、一端が回動用溝34と連通し、他端は、筒
状部32の自由端まで延びている。これにより、この誘
導溝35内に第1係合部25が進入すれば、この誘導溝
35を通り、係合部25は筒状部より離脱する。具体的
には、図3、図5および図7に示すように、この実施例
では、溝35は、筒状部32の中心軸と平行に、向かい
合う位置に2つ形成されている。誘導溝35a、35b
は、第1係合部25a,25bを摺動可能に収納し、こ
の誘導溝35a、35bの終端である筒状部32の先端
まで第1係合部25a,25bを誘導する。このため、
35a、35bの円周方向の大きさは、上述した第1
係合部25a,25bの円周方向の大きさより若干大き
く形成されている。
【0027】第1コネクター部材2および第2コネクタ
ー部材3の形成材料は、特に限定されるものではない
が、合成樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン
などのポリオレフィン、ポリスチレン、BS樹脂、AB
S樹脂などのスチレン系樹脂、ポリカーボネート、塩化
ビニル樹脂、ポリアセタールなどが使用でき、また、金
属(例えば、ステンレス、金、白金、金合金、白金合
金)、セラミックスなどでもよい。また、両者が同じ素
材である必要はなく、例えば、第2コネクター部材を金
属もしくはセラミックスで形成し、第1コネクター部材
を上述したような合成樹脂により形成してもよい。ま
た、この逆でもよい。
【0028】
【作用】本発明の医療用コネクターの作用を図2、図6
ないし図8を用いて説明する。図2の状態のように、第
1コネクター部材2および第2コネクター部材3をほぼ
中心軸が揃うように位置させ、第1コネクター部材2を
第2コネクター部材3側に移動させ、外筒部23内に筒
状部32を収納させる。これにより、第1係合部25a
は、第1係合部係合時用誘導溝33a内を摺動し、第2
係合部36aの傾斜面に当接する。さらに、押し込む
と、第1係合部25aは、第2係合部36aを越え、図
6に示すように、第1係合部回動用溝34a内に入り、
第1係合部25a,25bと第2係合部36a,36b
は係合状態となる。このようにして、両者は容易に接続
される。係合状態では、図7に示すように、第1係合部
25aは、保持用リブ34cと回動用溝34aの端面に
挟持された状態となり、不用意な回動が阻止されてい
る。また、筒状部32の内面と内筒部24の外面が接触
し、両者間にて液密状態が形成される。これにより、第
1コネクター部材側より第2コネクター部材側またはそ
の逆に液体を流通させることができる。
【0029】そして、第1コネクター部材2と第2コネ
クター部材3との接続状態の解除は以下のようにして行
われる。 図6および図7の矢印方向に第1コネクター
部材2を回転させると、図7に示すように、第1係合部
25aは回動用溝34a内を回動し、係合部25a、2
5bは保持用リブ34c、抵抗部34dを乗り越えた
後、第1係合部離脱用誘導溝35a、35bに到達す
る。この状態が、図8に示す状態である。そして、図8
の矢印方向に第1コネクター部材2を移動させると、第
1係合部25a、25bは離脱用誘導溝35a、35b
内を移動し、最終的には誘導溝35a外に至る。これに
より、第1コネクター部材2は第2コネクター部材3よ
り離脱される。
【0030】このように、この医療用コネクターでは、
第1コネクター部材と第2コネクター部材の接続作業
は、第1係合部を係合時用誘導溝内に進入させた状態に
て、一方を押し込むことにより、自動的に第1係合部と
第2係合部が係合する。このため、接続作業が容易であ
る。また、接続状態では、第1コネクターおよび第2コ
ネクターを軸方向に引っ張っても両者の係合状態は解除
されない。このため、係合状態の維持も十分である。そ
して、分離(離脱)作業時には、第1コネクター部材ま
たは第2コネクター部材をいずれかを所定方向に回転さ
ことにより、離脱可能状態となり、そして、一方を
引っ張ることにより、両者の接続状態は解除される。こ
のため、コネクターの分離作業も容易である。
【0031】この医療用コネクターでは、第1係合部の
接続時の経路と離脱時(分離時)の経路とは異なってお
り、いわゆる一方通行となっている。そして、離脱(分
離)のためには、回転させなければならず、長期的に保
存しても、自然に回転するといったことは生じにくく、
このため、コネクターが自然に分離することも発生しに
くい。また、仮に、自然に分離した場合には、分離して
いることを容易に確認することもできる。通常、このコ
ネクターが用いられるような医療用器具は、滅菌されて
可撓性の透明性袋に収納されている。このため、上記の
状態を外部より確認でき、また、透明性袋を開封する前
に、その外部より操作して、分離したコネクターを接続
することも可能である。図13のコネクター付輸液用バ
ッグ200におけるコネクター203は、第一の接続管
203aと第二の接続管203bを一体に形成しかつこ
れらの接続管の間に指で破断可能な切欠部203cを有
している。この切欠部が部分的に破損していてもその確
認は容易に行えない。また、破損の修復も不可能であ
る。この点においても、本発明の医療用コネクターは、
安全性が高い。
【0032】そして、この医療用コネクター1は、図9
に示すようにして使用される。具体的には、第1コネク
ター部材2は、第1接続部21が第1チューブ51内に
嵌入されることにより、第1チューブに取り付けられ
る。第2コネクター部材3は、第2接続部31が第2チ
ューブ52内に嵌入されることにより、第2チューブに
取り付けられる。このようにして、2つのチューブにそ
れぞれのコネクター部材を取り付けることにより、2つ
のチューブの接続とその分離(離脱)が行われる。ま
た、この実施例では、第2チューブ52と筒状被包部4
0との間に、キャップ53のリング状部材54が嵌入さ
れており、キャップ53とリング状部材54とは弾性部
材55により接続されている。キャップ53は、第2コ
ネクター部材3の筒状部32に被嵌可能であり、また内
部に先端に向かって縮径するテーパー状の筒状体により
形成された封止部53aを備えている。この封止部53
aは第2コネクター部材の筒状部32内に進入し、封止
部53aの外面が筒状部32の内面に密着し、液体通路
43を閉塞する。
【0033】次に、本発明の輸液用バッグについて説明
する。本発明の輸液用バッグ60は、薬液収納バッグ6
1と、一端が薬液収納バッグ61と連通するバッグ側チ
ューブ52と、一端に接続針63を備える接続用チュー
ブ51と、バッグ側チューブの他端および接続用チュー
ブの他端に設けられ、かつ接続状態となっている一対の
医療用コネクター1と、医療用コネクター1と薬液収納
バッグ61間のバッグ側チューブ52に取り付けられた
クレンメ(言い換えれば、クランプもしくはチューブ開
閉手段)65とを備えている。
【0034】医療用コネクター1としては、上述のもの
が使用されており、特に、その取り付け形態は、図9に
示したものと同じである。つまり、図9に示すように、
バッグ側チューブ52の一端に第2コネクター部材3が
接続され、接続用チューブ51の一端に第1コネクター
部材2が接続されている。また、第2コネクター部材3
とチューブ51間には、キャップ53取り付け用リング
状部材54が挟持されている。コネクター1についての
その他の構成は、上述した通りである。
【0035】この輸液用バッグは、いわゆる高カロリー
輸液に使用されるものである。薬液収納バッグ61は、
塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質
ポリプロピレン、軟質ポリエチレンなどの軟質ポリオレ
フィンなどの可撓性樹脂により、袋状に形成されてい
る。バッグ61は、上部にハンガーフック71が形成さ
れている。また、バッグ61の下部には、輸液セット接
続口72、混注口74、バッグ側チューブ52が、熱融
着により取り付けられている。接続口72は、輸液セッ
トの接続針が接続可能に形成されており、この接続口7
2は、開封可能な樹脂カバー73により被包されてい
る。混注口74の先端には、注射針が穿刺可能なゴム栓
が取り付けられている。
【0036】バッグ側チューブ52としては、塩化ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリプロ
ピレン、軟質ポリエチレンなどの軟質ポリオレフィンな
どの可撓性樹脂、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどの
ゴムにより形成された軟質チューブが使用される。この
チューブ52には、クレンメ65が取り付けられてい
る。クレンメは、チューブ52内の液体通路の開放と遮
断を行うものであり、チューブ52を閉塞しない状態に
て取り付けられている。このクレンメ65としては、一
旦チューブを閉塞状態とした後は、容易に開放状態に戻
すことができないものが用いられている。言い換えれ
ば、このクレンメ65は開放状態への移行困難機構を備
えている。このクレンメ65が閉じられた後は、通常の
使用方法では、再びこのクレンメが開かれることがない
ことを考慮したものである。また、不必要に開かれる
と、バッグ内に収納された薬液が外部に流出する危険性
もあるので、このような事態の防止のためにもこのよう
なクレンメを用いている。
【0037】クレンメとしては、図10に示すような、
向かい合う平板部65a,65bを押圧することによ
り、平板部の一方に設けられた突起によりチューブが閉
塞されるとともに、設けられたロック機構65c,65
dがかみ合うことにより、閉塞状態を保持するタイプの
ものが好適である。そして、ロック機構65c,65d
が、平板部65a,65bの先端より所定距離後端側の
位置に設けられているので、ロック状態において、平板
部65a,65bを操作しても、容易にはロック状態の
解除ができないようになっている。なお、このようにロ
ック状態を容易に解除できないように構成されていれば
よく、このような機構のクレンメでなくてもよい。例え
ば、ロック保持機構を設けたローラークレンメでもよ
い。なお、安全のためにこのようなクレンメを用いてい
るが、このような機構を有するものに限定されるもので
はない。また、キャップ53により第2コネクター部材
3を液密に確実に封止できるのであれば、どのようなク
レンメでもよい。
【0038】接続用チューブ51は、上述した軟質チュ
ーブが使用され、一端に第1コネクター部材2が接続さ
れており、他端は、3本のチューブ51a,51b,5
1cに分岐している。このチューブ51a,51b,5
1cの先端には、薬剤容器(例えば、高カロリー輸液剤
充填バッグ、アミノ酸充填バッグ、ブドウ糖充填バッ
グ、生理食塩水充填バッグ)などへの接続用の接続針
(びん針)63a,63b,63cが取り付けられてい
る。また、チューブ51a,51b,51cのそれぞれ
にはクレンメ66a,66b,66cが取り付けられて
いる。クレンメは、チューブ内の液体通路の開放と遮断
を行うものである。接続用チューブ51としては、上述
したような可撓性合成樹脂により形成された軟質チュー
ブが使用される。
【0039】次に、この輸液用バッグ60の使用方法に
ついて説明する。この輸液用バッグは、図10に示すよ
うな状態で提供される。つまり、クレンメ65は開放状
態、クレンメ66a,66b,66cは閉塞状態、コネ
クター1は接続状態となっている。なお、接続針63
a,63b,63cには図示しないプロテクターが被嵌
されている。
【0040】まず、プロテクターを取り外し、接続針6
3a,63b,63cのそれぞれを薬剤充填容器(図示
せず)に接続する。薬剤容器をハンガー(図示せず)に
かけて、クレンメ66a,66b,66cを緩め、バッ
グ61内に薬剤を流入させる。流入作業終了後、2つの
クレンメ66a,66bを閉じ、1つのクレンメ66c
のみ開いた状態とし、バッグ61内の空気を、接続針6
6cが接続された薬剤容器内に排出し、その後クレンメ
66cを閉じる。そして、クレンメ65を閉じ、チュー
ブ52を閉塞させる。続いて、コネクター1の第1コネ
クター部材2または第2コネクター部材のいずれかを所
定方向に回転させた後、第2コネクター部材3より第1
コネクター部材2を外し、第2コネクター部材3のキャ
ップ53を取り付ける。このようにして、投薬準備が完
了する。この輸液用バッグによれば、従来行っていたチ
ューブの切断作業などの必要がなく、作業性は良好であ
る。また、図13のコネクター付輸液用バッグ200に
おけるコネクター203では、第一の接続管203aと
第二の接続管203bとの分離のためには、コネクター
203を切欠部203cにて破断しなければならず、あ
る程度の力を必要とし、作業性は良好なものではない。
この点においても、本発明の医療用コネクターでは、2
つのコネクター部材2、3の分離は、一方を回転させた
のち、引き抜くことにより行うことができ、上記の破断
作業から比べれば、必要とする力も少なく、作業性が高
い。
【0041】次に、本発明の医療用器具について、説明
する。本発明の医療用器具は、第1のチューブと、第2
のチューブを少なくとも備える医療用器具であって、第
1のチューブと第2のチューブは、医療用コネクター1
によって、着脱自在に接続されている。そして、医療用
コネクターとしては、上述したものが使用される。そこ
で、本発明の医療用器具を腹膜透析用器具に応用した実
施例を用いて説明する。図11に示すように、この医療
用器具80は、腹膜透析用器具であり、透析液バッグお
よび廃液バッグセット81と、腹膜カテーテル83と、
バッグセット81と腹膜カテーテル83を接続するため
の接続チューブ82とを備える。
【0042】バッグセット81は、透析液充填バッグ8
4と、この透析液バッグ84に一端が接続された第1の
チューブ86と、第1のチューブ86の他端に接続され
たコネクター1の一方のコネクター部材(この実施例で
は、第1コネクター部材2)と、第1のチューブ86の
途中に接続された廃液用チューブ87と、廃液用チュー
ブと接続された廃液用バッグ85により構成されてい
る。廃液用チューブ87にはクレンメ90が取り付けら
れており、また、第1のチューブ(透析液チューブ)に
も、廃液用チューブとの接続部と透析液バッグとの間の
位置にクレンメ91が取り付けられている。透析液バッ
グ84および廃液用バッグ85としては、塩化ビニル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリプロピレ
ン、軟質ポリエチレンなどの軟質ポリオレフィンなどの
可撓性樹脂により、袋状に形成されたものが好適であ
る。上記の各チューブとしては、上述の軟質チューブが
使用される。
【0043】腹膜カテーテル83は、その先端が透析患
者の腹膜内に至るように、先端側部分が体内に留置され
ている。また、カテーテルの後端には、接続チューブと
の接続のためのカテーテル側ジョイント92が取り付け
られている。接続チューブ82は、一端にコネクターの
他方の部材(この実施例では、第2コネクター部材3)
が、他端には、カテーテル側ジョイント92と着脱自在
に接続されるチューブ側ジョイント93が取り付けられ
ている。チューブとしては、上述の軟質チューブが使用
され、その途中には、ローラークレンメ94が取り付け
られている。また、使用時には、無菌的に包装されたキ
ャップ96が準備される。
【0044】この腹膜透析用器具80では、透析液バッ
グおよび廃液用バッグセット81は、透析毎に新しいも
のが使用される。つまり、使い捨てである。腹膜カテー
テル83は常時、体内に留置されている。接続チューブ
82は、透析毎に交換されるものではなく、通常は、腹
膜カテーテルに接続された状態にて使用し、必要により
交換する。この腹膜透析用器具80では、バッグセット
81と接続チューブ82との接続に、上述した医療用コ
ネクター1が用いられている。このため、バッグセット
81の透析液チューブ(第1のチューブ)86と、接続
チューブ82との接続は、第1コネクター部材2と第2
コネクター部材3とを上述したような方法により接続す
ることができ、接続作業は極めて容易である。また、第
1コネクター部材2と第2コネクター部材3の分離作業
も上述したような方法により行うことができ、分離作業
も容易である。そして、分離した後は、第2コネクター
部材3の筒状部にキャップ96が被嵌される。
【0045】そこで、この実施例の腹膜透析用器具の使
用法について、説明する。腹膜透析患者の腹膜透析中の
状態は、図11に示すバッグセット81が接続チューブ
82より外され、コネクター部材3にキャップ96が被
嵌され、患者の腹部内に透析液が流入し、ローラークレ
ンメ94によりチューブ82は閉塞した状態となってい
る。そして、前回の透析液の流入を行ってから、所定時
間(例えば、6時間)経過後、透析液の交換を行う。こ
の際、2つのクレンメ(クランプ)90、91によりチ
ューブ87、86が閉塞状態となっている新しいバッグ
セット81を準備する。そして、キャップ96を外し、
第1コネクター部材2と第2コネクター部材3を接続す
る。そして、ローラークレンメ94とクレンメ90を操
作して、チューブ82およびチューブ87を開放し、腹
部内の使用済み透析液を廃液用バッグ85内に流入させ
る。その後、ローラークレンメ94を閉じ、チューブ8
2を閉塞した状態にて、クランプ91を操作してチュー
ブ86を開放し、チューブ86内の空気を廃液用バッグ
85内に流入させる。このプライミング作業が終了した
後、クランプ90を閉じ、チューブ87を閉塞し、さら
に、ローラークレンメ94を開放し、透析液バッグ84
内の透析液を腹部内に注入する。この新しい透析液注入
作業が終了した後、ローラークレンメ94を閉じ、チュ
ーブ82を閉塞し、コネクター1を操作して、第1コネ
クター部材2より第2コネクター部材3を離脱させた
後、新たに準備したキャップ96を第2コネクター部材
3に被嵌する。このようにして、透析液の交換作業が終
了する。
【0046】
【発明の効果】本発明の医療用コネクターは、第1のチ
ューブ接続部を備える第1コネクター部材と、第2のチ
ューブ接続部を備え、前記第コネクター部材と着脱自在
に接続される第2コネクター部材とからなる医療用コネ
クターであって、第1コネクター部材は、外筒部と、該
外筒部内に位置し、かつ前記第1のチューブ接続部内部
と連通する内筒部と、前記外筒部に設けられ、外筒部の
内方に突出する第1係合部とを備え、前記第2コネクタ
ー部材は、前記外筒部内に挿入可能でありかつ前記内筒
部を内部に収納可能な筒状部と、該筒状部の外面に設け
られ、かつ筒状部の軸方向に延びる前記第1係合部係合
時用誘導溝と、該誘導溝と所定角度をもって接続する第
1係合部回動用溝と、該回動用溝と所定角度をもって接
続する第1係合部離脱用誘導溝と、前記第1係合部係合
時用誘導溝と前記回動用溝とを区切るように、かつ前記
第1係合部と係合可能に形成された第2係合部とを備え
ている。このため、コネクターを構成する第1コネクタ
ー部材と第2コネクター部材との接続作業および離脱作
業(分離作業)が容易である。さらに、両部材は、少な
くとも一方を回転させなければ、分離しないため、多少
の衝撃が加わっても、自然に分離してしまうことがな
い。また、両部材の一方の回転所定方向への回転およ
それに続く引き抜きにより両部材は容易に分離するの
で、コネクターの分離作業も容易である。
【0047】また、第1係合部を向かいあう位置に2つ
形成し、これに対応して、前記第1係合部係合時用誘導
溝、第1係合部回動用溝、第1係合部離脱用誘導溝もそ
れぞれ、向かいあう位置に2つ形成すれば、より接続強
度が向上する。
【0048】また、第1係合部回動用溝に前記第1係合
部と前記第2係合部の係合状態を保持するための保持用
リブが形成されていれば、不用意なコネクター部材の回
動が抑制され、接続状態がより安定なものとなる。
【0049】また、本発明の輸液用バッグは、薬液収納
バッグと、一端が該薬液収納バッグと連通するバッグ側
チューブと、一端に接続針を備える接続用チューブと、
前記バッグ側チューブの他端および前記接続用チューブ
の他端に設けられ、かつ接続状態となっている医療用コ
ネクターと、前記バッグ側チューブに取り付けられたク
レンメとを備え、さらに、該医療用コネクターは、上記
の医療用コネクターが用いられている。このため、従来
行っていたチューブの切断作業などの必要がなく、投薬
準備作業が容易に行える。また、2つのコネクター部材
の分離作業、言い換えれば、薬液収納バッグからの接続
チューブの分離作業は、コネクター部材の一方を所定方
向に回転させたのち、引き抜くことにより行うことがで
き、分離作業が容易である。
【0050】また、本発明の医療用器具は、第1のチュ
ーブと、第2のチューブを少なくとも備える医療用器具
であって、前記第1のチューブと前記第2のチューブ
は、上述した医療用コネクターによって、着脱自在に接
続されている。このため、第1のチューブと第2のチュ
ーブとの接続および分離作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の医療用コネクター
の拡大正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、図1の医療用コネクターを中心軸に対
して約90°回転させた状態の正面図である。
【図4】図4は、図1に示した医療用コネクターの第1
コネクター部材の側面図であり、図4(a)は、第1コ
ネクター部材の左側面図であり、図4(b)は、第1コ
ネクター部材の右側面図である。
【図5】図5は、図1に示した医療用コネクターの第2
コネクター部材の左側面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施例の医療用コネクター
の接続状態の拡大断面図である。
【図7】図7は、図6のB−B線拡大断面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例の医療用コネクター
の離脱可能状態の時の拡大断面図である。
【図9】図9、チューブを接続した状態の本発明の一実
施例の医療用コネクターの拡大断面図である。
【図10】図10は、本発明の輸液用バッグの実施例を
示す概略図である。
【図11】図11は、本発明の医療用器具を腹膜透析用
器具に応用した実施例を示す概略図である。
【図12】図12は、従来の輸液用バッグを示す概略図
である。
【図13】図13は、従来の輸液用バッグを示す概略図
である。
【符号の説明】
1 医療用コネクター 2 第1コネクター部材 3 第2コネクター部材 21 第1のチューブ接続部 23 外筒部 24 内筒部 25(25a、25b) 第1係合部 26(26a、26b) 窓部 31 第2のチューブ接続部 32 筒状部 33(33a、33b) 第1係合部の係合時用誘導溝 34(34a、34b) 第1係合部の回動用溝 34c 保持用リブ 34d 回動時抵抗部 36(36a、36b) 第2係合部40 筒状被包部 35(35a、35b) 第1係合部の離脱用誘導溝 60 輸液用バッグ 61 薬液収納バッグ 51 接続用チューブ 52 バッグ側チューブ 63 接続針 65 クレンメ 80 医療用器具 81 バッグセット 83 腹膜カテーテル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 39/02 A61M 39/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のチューブ接続部を備える第1コネ
    クター部材と、第2のチューブ接続部を備え、前記第
    コネクター部材と着脱自在に接続される第2コネクター
    部材とからなる医療用コネクターであって、 第1コネクター部材は、外筒部と、該外筒部内に位置
    し、かつ前記第1のチューブ接続部内部と連通する内筒
    部と、前記外筒部に設けられ、外筒部の内方に突出する
    第1係合部とを備え、 前記第2コネクター部材は、前記外筒部内に挿入可能で
    ありかつ前記内筒部を内部に収納可能な筒状部と、該筒
    状部の外面に設けられ、かつ筒状部の軸方向に延びる前
    記第1係合部係合時用誘導溝と、該誘導溝と所定角度を
    もって接続する第1係合部回動用溝と、該回動用溝と所
    定角度をもって接続する第1係合部離脱用誘導溝と、前
    記第1係合部係合時用誘導溝と前記回動用溝とを区切る
    ように、かつ前記第1係合部と係合可能に形成された第
    2係合部とを備えることを特徴とする医療用コネクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記第1係合部は、向かいあう位置に2
    つ形成されており、前記第1係合部係合時用誘導溝、第
    1係合部回動用溝、第1係合部離脱用誘導溝もそれぞ
    れ、向かいあう位置に2つ形成されている請求項1に記
    載の医療用コネクター。
  3. 【請求項3】 前記第1係合部回動用溝には、前記第1
    係合部と前記第2係合部の係合状態を保持するための保
    持用リブが形成されている請求項1または2に記載の医
    療用コネクター。
  4. 【請求項4】 薬液収納バッグと、一端が該薬液収納バ
    ッグと連通するバッグ側チューブと、一端に接続針を備
    える接続用チューブと、前記バッグ側チューブの他端お
    よび前記接続用チューブの他端に設けられ、かつ接続状
    態となっている医療用コネクターと、前記バッグ側チュ
    ーブに取り付けられたクレンメとを備え、該医療用コネ
    クターは、請求項1ないし3のいずれかのものが用いら
    れていることを特徴とする医療用コネクターを備えた輸
    液用バッグ。
  5. 【請求項5】 第1のチューブと、第2のチューブを少
    なくとも備える医療用器具であって、前記第1のチュー
    ブと前記第2のチューブは、請求項1ないし3のいずれ
    かの医療用コネクターによって、着脱自在に接続されて
    いることを特徴とする医療用コネクターを備えた医療用
    器具。
  6. 【請求項6】 前記第1係合部回動用溝には、前記第1
    係合部の回動時に該第1係合部と接触し抵抗を与えるた
    めの回動時抵抗部が形成されている請求項1に記載の医
    療用コネクター。
  7. 【請求項7】 前記第1コネクター部材と前記第2コネ
    クター部材の接続時には、前記内筒部と前記筒状部は液
    密状態となっている請求項1に記載の医療用コネクタ
    ー。
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