JP4821362B2 - プリプレグおよび繊維強化複合材料 - Google Patents
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Description
・分子中にエポキシ基を3.6含むフェノールノボラック型エポキシ樹脂、“エピコート(登録商標)”154(ジャパンエポキシレジン(株)製)
・分子中にエポキシ基を5含むオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、“エポトート(登録商標)”YDCN700−5(東都化成(株))
<ビスフェノールS型エポキシ樹脂[B]>
・ “エピクロン(登録商標)”EXA−1514(大日本インキ化学工業(株)製)
<熱可塑性樹脂[C]>
・末端に水酸基を有するポリエーテルスルホン“スミカエクセル(登録商標)”PES5003P(住友化学(株)製)
・末端に塩素基を有するポリエーテルスルホン“スミカエクセル(登録商標)”PES5200P(住友化学(株)製)
<エポキシ樹脂[D]>
・エポキシ当量172のビスフェノールF型エポキシ樹脂、“エピクロン(登録商標)”830(大日本インキ化学工業(株)製)
・エポキシ当量177のビスフェノールA型エポキシ樹脂、“エピコート(登録商標)”825(ジャパンエポキシレジン(株)製)
<エポキシ樹脂硬化剤>
・3,3’−ジアミノジフェニルスルホン(三井化学ファイン(株)製)
<上記[A]、[B]および[D]のエポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂>
・ビフェニル型エポキシ樹脂、“エピコート(登録商標)”YX4000H(ジャパンエポキシレジン(株)製)
・テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、ELM434(住友化学(株)製)
樹脂組成物の調製、樹脂硬化物の弾性率、耐熱性、破壊靭性、プリプレグの作製、衝撃後圧縮強度および湿熱環境下での有孔板圧縮強度の測定は、次のような条件で行った。特に断りのない限り、温度23℃、相対湿度50%の環境で測定を行った。また、結果は表1にまとめて示した。
(1)エポキシ樹脂組成物の調製
上記の樹脂原料をニーダーで混練して、表1に示す組成のエポキシ樹脂組成物を調製した。
(2)エポキシ樹脂組成物の硬化発熱量
上記(1)で作製したエポキシ樹脂組成物を7mg取り出し、TAインスツルメンツ社製DSC2910(型番)を用いて、30℃〜350℃温度範囲を昇温速度10℃/分にて測定を行い、発熱量を評価した。
(3)樹脂硬化物の弾性率
上記(1)で作製したエポキシ樹脂組成物を、80℃の温度に加熱して、モールドに注入し、180℃の温度のオーブンで2時間硬化して、厚さ2mmの樹脂硬化物の板を作成した。次に、得られた樹脂硬化物の板から、幅10mm、長さ60mmの試験片を切り出し、スパン間32mmの3点曲げを測定し、JIS K7171−1994に従い、曲げ弾性率を求めた。
(4)樹脂硬化物の耐熱性
上記(3)で作製した樹脂硬化物の板から、樹脂硬化物を7mg取り出し、TAインスツルメンツ社製DSC2910(型番)を用いて、30℃〜350℃温度範囲を昇温速度10℃/分にて、測定を行い、ガラス転移領域の中点をガラス転移温度Tgとし、耐熱性を評価した。
(5)樹脂硬化物の破壊靭性
上記(1)で作製したエポキシ樹脂組成物を、80℃の温度に加熱して、モールドに注入し、180℃の温度のオーブンで2時間硬化して、厚さ6mmの樹脂硬化物の板を作成した。次に、樹脂硬化物の板から、幅12.7mmの試験片を切り出し、ASTM D 5045−91に基づき、ノッチ付き3点曲げ法により破壊靭性K1cを求めた。
(6)プリプレグの作製
上記(1)で作製したエポキシ樹脂組成物を、ナイフコーターを用いて離型紙上に塗布して樹脂フィルムを作製した。次に、シート状に一方向に配列させた東レ(株)製、炭素繊維“トレカ(登録商標)”T800G−24K−31E(繊維数24000本、引張強度5.9GPa、引張弾性率290GPa、引張伸度2.0%)に、樹脂フィルム2枚を炭素繊維の両面から重ね、加熱加圧により樹脂を含浸させ、炭素繊維の目付が190g/m2、マトリックス樹脂の重量分率が35.5%の一方向プリプレグを作製した。
(7)プリプレグの硬化発熱量
上記(6)で作製したプリプレグを20mg取り出し、TAインスツルメンツ社製DSC2910(型番)を用いて、30℃〜350℃温度範囲を昇温速度10℃/分にて測定を行い、発熱量を評価した。
(8)繊維強化複合材料の作成と衝撃後圧縮強度
上記(6)により作製した一方向プリプレグを、(+45°/0°/−45°/90°)3s構成で、擬似等方的に24プライ積層し、オートクレーブにて、180℃の温度で2時間、0.59MPaの圧力下、昇温速度1.5℃/分で成型して積層体を作製した。この積層体から、縦150mm×横100mmのサンプルを切り出し、SACMA SRM 2R−94に従い、サンプルの中心部に6.7J/mmの落錘衝撃を与え、衝撃後圧縮強度を求めた。
(9)繊維強化複合材料の作成と湿熱環境下での有孔板圧縮強度
上記(6)により作製した一方向プリプレグを、(+45°/0°/−45°/90°)2s構成で、擬似等方的に16プライ積層し、オートクレーブにて、180℃の温度で2時間、0.59MPaの圧力下、昇温速度1.5℃/分で成型して積層体を作製した。この積層体から、縦305mm×横25.4mmのサンプルを切り出し、中央部に直径6.35mmの孔を穿孔して有孔板に加工した。この有効板を72℃の温度の温水中に2週間浸漬し、SACMA SRM 3R−94に従い、82℃の温度の雰囲気下で圧縮強度を求めた。
Claims (11)
- 全エポキシ樹脂100重量部に対するグリシジルエーテル型エポキシ樹脂の配合量が95〜100重量部であり、少なくとも、分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]と、ビスフェノールS型エポキシ樹脂[B]および下記一般式(1)
- 分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]が、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル、テトラフェニロールエタンテトラグリシジルエーテルおよびこれらのハロゲン置換体もしくはアルキル置換体からなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項1に記載のプリプレグ。
- 分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]が、全エポキシ樹脂100重量部に対し10〜80重量部配合されてなる、請求項2に記載のプリプレグ。
- さらに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂およびこれらのハロゲンもしくはアルキル置換体からなる群から選ばれた少なくとも一種のエポキシ樹脂[D]を含んでなる、請求項1〜3のいずれかに記載のプリプレグ。
- エポキシ樹脂[D]が、全エポキシ樹脂100重量部に対し25〜90重量部配合されてなる、請求項4に記載のプリプレグ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のプリプレグを硬化成形させてなる繊維強化複合材料。
- 全エポキシ樹脂100重量部に対するグリシジルエーテル型エポキシ樹脂の配合量が95〜100重量部であり、少なくとも、分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]と、ビスフェノールS型エポキシ樹脂[B]および下記一般式(1)
- 分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]が、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル、テトラフェニロールエタンテトラグリシジルエーテルおよびこれらのハロゲン置換体もしくはアルキル置換体からなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項7に記載の繊維強化複合材料。
- 分子中にエポキシ基を2.2以上含むグリシジルエーテル型エポキシ樹脂[A]が、全エポキシ樹脂100重量部に対し10〜80重量部配合されてなる、請求項8に記載の繊維強化複合材料。
- さらに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂およびこれらのハロゲンもしくはアルキル置換体からなる群から選ばれた少なくとも一種のエポキシ樹脂[D]を含んでなる、請求項7〜9のいずれかに記載の繊維強化複合材料。
- エポキシ樹脂[D]が、全エポキシ樹脂100重量部に対し25〜90重量部配合されてなる、請求項10に記載の繊維強化複合材料。
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