JP4821333B2 - パイプラインa/d変換器 - Google Patents

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本発明は、パイプラインA/D変換器に関する。
従来より、CCDなどのイメージセンサからのアナログの画像信号をデジタルデータに変換するA/D変換器として、パイプラインA/D変換器が知られている。このパイプラインA/D変換器は縦続接続された複数のパイプラインステージを有する。そして各パイプラインステージは、入力アナログ信号をサブA/D変換器で量子化してデジタル信号に変換し、このデジタル信号をサブD/A変換器によりD/A変換する。そして入力アナログ信号とサブD/A変換器で得られたアナログ信号の減算処理を行い、得られた信号を増幅して、次のパイプラインステージに出力する。
このパイプラインA/D変換器は、組み込まれる電子機器を省電力化するために、なるべく低消費電力であることが望ましい。そしてパイプラインA/D変換器において最も電力を消費する回路は、各パイプラインステージが有するオペアンプ(増幅器)である。
一方、このオペアンプは、一度、過大入力によって出力がオーバフローすると、復帰するまで長時間を要してしまうという問題点がある。
特開2002−64381号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低消費電力と安定動作を両立できるパイプラインA/D変換器を提供することにある。
本発明は、縦続接続された複数段の第1〜第Nのパイプラインステージと、前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージからの出力デジタル信号が入力され、最終的なデジタル信号を出力するデジタル補正回路とを含み、前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージは、入力アナログ信号をA/D変換するサブA/D変換器と、前記サブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器を含み、前記第1〜第Nのパイプラインステージの第M(1≦M<N)のパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとで、アナログ信号を増幅するオペアンプが共用され、前記オペアンプの入力端子、出力端子に設けられ、前記オペアンプをリセット状態に設定する第1、第2のリセット回路を含むパイプラインA/D変換器に関係する。
本発明では、第Mのパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとでオペアンプが共用される。これにより低消費電力化を実現できる。また本発明では、オペアンプの入力端子、出力端子に設けられる第1、第2のリセット回路により、オペアンプをリセット状態に設定できる。従って、低消費電力化のためにオペアンプを共用したことが原因となってオペアンプの出力がオーバフローするなどの事態を解消でき、パイプラインA/D変換器の低消費電力と安定動作を両立できる。
また本発明では、前記第1、第2のリセット回路は、A/D変換の基準クロックの立ち上がり及び立ち下がりの両エッジに同期してアクティブになるリセット信号に基づいて、前記オペアンプをリセット状態に設定するようにしてもよい。
このようにすれば、オペアンプを適正なタイミングで周期的にリセットできるため、パイプラインA/D変換器の安定動作を実現できる。
また本発明では、前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージは、アクティブ期間がオーバラップしない第1、第2のクロックに基づいて、信号のサンプリングとホールドを行うサンプル・ホールド回路を含み、前記第1、第2のリセット回路は、前記第1、第2のクロックが共に非アクティブになる期間にアクティブになるリセット信号に基づいて、前記オペアンプをリセット状態に設定するようにしてもよい。
このようにすれば、オペアンプがリセットされることによる悪影響がサンプリング・ホールド回路等に及ぶのを効果的に防止できる。
また本発明では、前記第1、第2のリセット回路は、前記オペアンプの入力端子、出力端子を所与の電圧に設定する回路であってもよい。
このようにオペアンプの入力端子、出力端子を所与の電圧に設定すれば、出力がオーバフローしたオペアンプを正常な状態に早期に復帰させることができる。
また本発明では、前記オペアンプは全差動のオペアンプであり、前記オペアンプの入力端子に設けられる前記第1のリセット回路は、差動入力端子を構成する第1の入力端子と第2の入力端子とをショート状態に設定し、前記オペアンプの出力端子に設けられる前記第2のリセット回路は、差動出力端子を構成する第1の出力端子と第2の出力端子とをショート状態に設定するようにしてもよい。
このようにすれば、全差動のオペアンプを適正にリセットして、出力がオーバフローしたオペアンプを正常な状態に早期に復帰させることができる。
また本発明では、前記オペアンプは、縦続接続された複数のアンプと、前記複数のアンプの各アンプの出力端子に設けられ、前記オペアンプをリセット状態に設定する第3のリセット回路を含むようにしてもよい。
このようにすれば、オペアンプが複数のアンプを含む場合に、アンプの出力のオーバフローを効果的に防止できる。
また本発明では、前記オペアンプの出力端子に設けられ、前記オペアンプの出力電圧の範囲を制限するリミッタを含むようにしてもよい。
また本発明は、縦続接続された複数段の第1〜第Nのパイプラインステージと、前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージからの出力デジタル信号が入力され、最終的なデジタル信号を出力するデジタル補正回路とを含み、前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージは、入力アナログ信号をA/D変換するサブA/D変換器と、前記サブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器を含み、前記第1〜第Nのパイプラインステージの第M(1≦M<N)のパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとで、アナログ信号を増幅するオペアンプが共用され、前記オペアンプの出力端子に設けられ、前記オペアンプの出力電圧の範囲を制限するリミッタを含むパイプラインA/D変換器に関係する。
本発明では、第Mのパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとでオペアンプが共用される。これにより低消費電力化を実現できる。また本発明では、オペアンプの出力端子に、オペアンプの出力電圧の範囲を制限するリミッタが設けられる。従ってオペアンプの出力がオーバフロー状態になる事態を効果的に防止でき、パイプラインA/D変換器の低消費電力と安定動作を両立できる。
また本発明では、前記第1〜第Nのパイプラインステージの前記第Mのパイプラインステージは、入力アナログ信号をA/D変換する第MのサブA/D変換器と、前記第MのサブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換する第MのサブD/A変換器と、信号のサンプリングとホールドを行うと共に減算処理を行う第Mのサンプル・ホールド回路と、前記第Mのサンプル・ホールド回路の出力端子と前記オペアンプの入力端子との間に設けられる第Mのスイッチ素子を含み、前記第1〜第Nのパイプラインステージの前記第M+1のパイプラインステージは、前記オペアンプからの出力アナログ信号をA/D変換する第M+1のサブA/D変換器と、前記第M+1のサブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換する第M+1のサブD/A変換器と、信号のサンプリングとホールドを行うと共に減算処理を行う第M+1のサンプル・ホールド回路と、前記第M+1のサンプル・ホールド回路の出力端子と前記オペアンプの入力端子との間に設けられる第M+1のスイッチ素子を含むようにしてもよい。
このようにすれば、第M、第M+1のスイッチ素子のオン・オフを制御することで、第M、第M+1のパイプラインステージでオペアンプを共用できるようになる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.構成
図1に本実施形態のパイプラインA/D変換器の全体構成を示す。このパイプラインA/D変換器は、縦続接続された複数段の第1〜第Nのパイプラインステージ100-1、100-2、100-3、100-4・・・100-Nを含む。また第1〜第Nのパイプラインステージ100-1〜100-Nからの出力デジタル信号DQ1〜DQNが入力され、最終的なデジタル信号DQを出力するデジタル補正回路(誤差補正回路)110を含む。なお第1のパイプラインステージ100-1の前段にサンプル・ホールド回路(以下、S/H回路と略す)を設けてもよい。
図1において第1〜第N−1のパイプラインステージ100-1〜100-Nは、例えば0.5ビットの冗長を有する1.5ビットのデジタル信号DQ1〜DQN−1を出力する。また最終の第Nのパイプラインステージ100-Nは2ビットのデジタル信号DQNを出力する。デジタル補正回路110は、パイプラインステージ100-1〜100-Nからの1.5ビット又は2ビットのデジタル信号DQ1〜DQNの値を重み付けして加算し、最終のデジタル信号DQを出力する。
図2に各パイプラインステージの構成例を示す。図2は第1、第2のパイプラインステージ100-1、100-2の構成例である。
第1のパイプラインステージ(広義には第Mのパイプラインステージ。1≦M<N)は、入力アナログ信号VINをA/D変換するサブA/D変換器12(第MのサブA/D変換器)と、サブA/D変換器12からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器14(第MのサブD/A変換器)を含む。また入力アナログ信号のサンプリングとホールドを行うS/H回路16(第MのS/H回路)や、S/H回路16からのアナログ信号とサブD/A変換器14からの出力アナログ信号との減算処理を行う減算器18(第Mの減算器)を含むことができる。なおS/H回路16と減算器18を、1つの回路(例えばスイッチド・キャパシタ回路)で実現してもよい。
第2のパイプラインステージ(広義には第M+1のパイプラインステージ)は、オペアンプ30からの出力アナログ信号VQをA/D変換するサブA/D変換器22(第M+1のサブA/D変換器)と、サブA/D変換器22からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器24(第M+1のサブD/A変換器)を含む。また出力アナログ信号VQのサンプリングとホールドを行うS/H回路26(第M+1のS/H回路)や、S/H回路26からのアナログ信号とサブD/A変換器24からの出力アナログ信号との減算処理を行う減算器28(第M+1の減算器)を含むことができる。なおS/H回路26と減算器28を、1つの回路(例えばスイッチド・キャパシタ回路)で実現してもよい。
そして本実施形態では図2に示すように、第1のパイプラインステージ(第Mのパイプラインステージ)と第2のパイプラインステージ(第M+1のパイプラインステージ)とで、アナログ信号を増幅するオペアンプ30(残差増幅器)が共用される。即ち、ホールドしたアナログ信号からサブD/A変換器の出力アナログ信号を減算した信号を増幅するオペアンプ30が、第1、第2のパイプラインステージで時分割に使用される。
具体的にはS/H回路16(減算器18)の出力端子とオペアンプ30の入力端子(N19)の間にはスイッチ素子SW15(第Mのスイッチ素子)が設けられる。またS/H回路26(減算器28)の出力端子とオペアンプ30の入力端子(N19)の間にはスイッチ素子SW25(第M+1のスイッチ素子)が設けられる。そしてスイッチ素子SW15がオンになると、オペアンプ30は、第1のパイプラインステージにより使用されて、減算処理後のアナログ信号を増幅(ゲインG=2)する。一方、スイッチ素子SW25がオンになると、オペアンプ30は、第2のパイプラインステージにより使用されて、減算処理後のアナログ信号を増幅(ゲインG=2)する。なお本実施形態のスイッチ素子SW15、SW25等は例えばN型、P型のトランジスタで形成できる。
例えばパイプラインA/D変換器を高速動作させるためには、オペアンプのセトリング時間を短くする必要があり、そのためにはオペアンプの駆動トランジスタのサイズ等を大きくする必要があるが、これは消費電力の増加を招く。そして、オペアンプは各パイプラインステージに設けられるため、単体のオペアンプの消費電力が増加すると、パイプラインA/D変換器の全体としての消費電力が大きく増加する。
この点、図2では、隣り合うパイプラインステージの間でオペアンプが共用される。従って、従来のパイプラインA/D変換器に比べてオペアンプの個数を半分程度にすることが可能になり、パイプラインA/D変換器の全体としての消費電力を大幅に低減できる。
なお全ての隣り合うパイプラインステージ間においてオペアンプを共用する必要は必ずしもなく、一部の隣り合うパイプラインステージ間のみでオペアンプを共用するようにしてもよい。また最終のパイプラインステージにおいてはサブD/A変換器を設けなくても済むため、オペアンプを共用しなくてもよい。
また本実施形態では図2に示すように、第1のリセット回路31がオペアンプ30の入力端子(N19)に設けられる。また第2のリセット回路32がオペアンプ30の出力端子(N20)に設けられる。そしてリセット信号RESがアクティブになると、リセット回路31、32は、オペアンプ30の入力端子、出力端子を所与の電圧(例えばアナロググランドAG)に設定する。これによりオペアンプ30はリセット状態に設定される。従って、過大入力によりオペアンプ30の出力がオーバフロー状態になった場合にも、リセット信号RESがアクティブになることでオペアンプ30がリセット状態になり、短時間で通常状態に復帰できるようになる。
即ち各パイプラインステージに含まれるオペアンプは、減算器からのアナログ信号の電圧を例えば2倍に増幅する。従って、初段のパイプラインステージでのオーバレンジが小さかったとしても(例えば10mV)、各パイプラインステージのオペアンプによる電圧増幅により、オペアンプの出力がオーバフロー状態になり、このオーバフロー状態が次のパイプラインステージに次々と伝搬する。従って、入力が正常値に戻ってからパイプラインA/D変換器の出力がそれに追従するまでの時間が長くなる。この結果、パイプラインA/D変換器の出力が振り切った状態が長引き、大きな変換誤差が生じる期間が長引く。
この場合、通常のパイプラインA/D変換器では、アナログ信号のサンプリング期間においてはオペアンプは動作しなくても済む。従って、たとえオペアンプがオーバフロー状態になったとしても、サンプリング期間の間にオペアンプは通常状態に容易に復帰できる。
ところが図2では、オペアンプ30が隣り合うパイプラインステージ間で共用される。従って例えば第1のパイプラインステージがサンプリング期間である場合にも、第2のパイプラインステージはホールド期間(演算期間)になるため、第2のパイプラインステージのためにオペアンプ30は動作する必要がある。また第2のパイプラインステージがサンプリング期間である場合にも、第1のパイプラインステージはホールド期間(演算期間)になるため、第1のパイプラインステージのためにオペアンプ30は動作する必要がある。従って、結局、オペアンプ30は、常に動作する必要があり、オーバフロー状態から正常状態に復帰する時間的な余裕が無いという問題点がある。
この点、本実施形態では図2に示すようなリセット回路31、32が設けられ、所定のタイミングでオペアンプ30がリセット状態になる。具体的には、例えば第1のパイプラインステージがサンプリング期間からホールド期間に切り替わり、第2のパイプラインステージがホールド期間からサンプリング期間に切り替わるタイミングや、第1のパイプラインステージがホールド期間からサンプリング期間に切り替わり、第2のパイプラインステージがサンプリング期間からホールド期間に切り替わるタイミングにおいて、リセット信号RESがアクティブになる。これによりオペアンプ30の入力端子、出力端子がアナロググランドAGの電圧レベル(0V)に設定されて、オペアンプ30がリセットされる。従って、過大入力が起因となってオペアンプ30の出力がオーバフロー状態になっても、オペアンプ30による演算開始前(ホールド開始前)に、オペアンプ30がリセット状態になる。従って、入力が正常値に戻った後は、次段のパイプラインステージ以降にオーバフロー状態が伝搬しないようになるため、パイプラインA/D変換器の出力値も直ぐに正常値に復帰する。この結果、大きな変換誤差が生じる期間を短くできる。
2.詳細な構成例
図3にパイプラインステージの詳細な構成例を示す。図3に示すように、第1のパイプラインステージのサブD/A変換器14は、+VREF、AG、−VREFのノードとノードN12との間に設けられ、サブA/D変換器12からの出力デジタル信号によりオン・オフ制御されるスイッチ素子SW16、SW17、SW18を含む。
第1のパイプラインステージのS/H回路16は、入力アナログ信号VINのノードN10とノードN11、N12との間に設けられるスイッチ素子SW11、SW12と、ノードN11、N12とノードN13との間に設けられるキャパシタC11、C12と、ノードN13とAG(第1の電源)のノードとの間に設けられるスイッチ素子SW13を含む。このS/H回路16はサンプル・ホールドの機能と減算器の機能を併せ持つ。
第2のパイプラインステージのサブD/A変換器24は、+VREF、AG、−VREFのノードとノードN22との間に設けられ、サブA/D変換器22からの出力デジタル信号によりオン・オフ制御されるスイッチ素子SW26、SW27、SW28を含む。
第2のパイプラインステージのS/H回路26は、オペアンプ30の出力アナログ信号VQのノードN20とノードN21、N22との間に設けられるスイッチ素子SW21、SW22と、ノードN21、N22とノードN23との間に設けられるキャパシタC21、C22と、ノードN23とAG(第1の電源)のノードとの間に設けられるスイッチ素子SW23を含む。このS/H回路26はサンプル・ホールドの機能と減算器の機能を併せ持つ。
また図3ではリセット回路31は、オペアンプ30の入力端子であるノードN19とAGのノードとの間に設けられるスイッチ素子SW31を含む。またリセット回路32はオペアンプ30の出力端子であるノードN20とAGのノードとの間に設けられるスイッチ素子SW32を含む。これらのスイッチ素子SW31、SW32はリセット信号がアクティブになるとオンになり、ノードN19、N20をアナロググランドAGの電圧レベルに設定する。
次に本実施形態の動作について図3〜図6を用いて説明する。まず図6のA1では、第1のパイプラインステージが入力アナログ信号VINをサンプリングする。具体的には図3に示すように、第1のパイプラインステージのスイッチ素子SW11、SW12、SW13がオンになり、スイッチ素子SW14、SW15、SW16、SW17、SW18がオフになる。これにより、キャパシタC11、C12には、信号VINの電圧レベルに応じた電荷が蓄積される。またこの時、サブA/D変換器12は、信号VINの電圧レベルと基準電圧+VREF/4、−VREF/4とを比較する。
次に図6のA2では、A3に示すようにリセット信号RESがアクティブになり、オペアンプ30がリセットされる。具体的には図4に示すように、リセット回路31、32のスイッチ素子SW31、SW32がオンになり、他のスイッチ素子はオフになる。これにより、オペアンプ30の入力端子、出力端子がアナロググランドAGの電圧レベルになり、図6のA4に示すようにオペアンプ30がリセット状態になる。
次に図6のA5では、第1のパイプラインステージが、減算や増幅(G=2)などの演算処理を行い、電圧VQ1をホールドする。具体的には図5に示すように、第1のパイプラインステージのスイッチ素子SW14、SW15がオンになり、スイッチ素子SW11、SW12、SW13がオフになる。またサブA/D変換器12は、サブD/A変換器14のスイッチ素子SW16、SW17、SW18のいずれかをオンにする信号を出力すると共に、図1のデジタル補正回路110に対して1.5ビットのデジタル信号DQ1を出力する。
例えば図5の状態でのオペアンプ30の出力アナログ信号の電圧をVQ1とすると、VQ1は下式のように表される。なおキャパシタC11、C12の容量値は同じ値としている。
VQ1=2×VIN−VDAC (1)
ここでVDACは、サブA/D変換器12において信号VINと+VREF/4、−VREF/4とを比較した結果よって選択された+VREF、AG(=0V)、−VREFのいずれかを示す。
即ちVIN>+VREF/4の時は、VDAC=+VREFになるため、VQ1=2×VIN−VREF、DQ1=(10)になる。また+VREF/4≧VIN≧−VREF/4の時は、VDAC=AG=0になるため、VQ1=2×VIN、DQ1=(01)になる。またVIN<−VREF/4の時は、VDAC=−VREFになるため、VQ1=2×VIN+VREF、DQ1=(00)になる。
この時、図6のA6に示すように、第2のパイプラインステージはこの電圧VQ1をサンプリングする。具体的には図5に示すように第2のパイプラインステージのスイッチ素子SW21、SW22、SW23がオンになり、スイッチ素子SW24、SW25がオフになる。これにより、キャパシタC21、C22には、電圧VQ1に応じた電荷が蓄積される。またこの時、サブA/D変換器22は、電圧VQ1と基準電圧+VREF/4、−VREF/4とを比較する。
次に図6のA7では、A8に示すようにリセット信号RESがアクティブになり、オペアンプ30がリセットされる。具体的には図4に示すように、リセット回路31、32のスイッチ素子SW31、SW32がオンになり、他のスイッチ素子は全てオフになる。
次に図6のA9では、第2のパイプラインステージが、減算や増幅(G=2)などの演算処理を行い、電圧VQ2をホールドする。具体的には図3に示すように、第2のパイプラインステージのスイッチ素子SW24、SW25がオンになり、スイッチ素子SW21、SW22、SW23がオフになる。またサブA/D変換器22は、サブD/A変換器24のスイッチ素子SW26、SW27、SW28のいずれかをオンにする信号を出力すると共に、図1のデジタル補正回路110に対して1.5ビットのデジタル信号DQ2を出力する。
例えば図3の状態でのオペアンプ30の出力アナログ信号の電圧をVQ2とすると、VQ2は下式のように表される。なおC21、C22の容量値を同じ値としている。
VQ2=2×VQ1−VDAC (1)
ここでVDACは、サブA/D変換器22において、VQ1と+VREF/4、−VREF/4を比較した結果よって選択された+VREF、AG(=0V)、−VREFのいずれかを示す。
即ちVQ1>+VREF/4の時は、VDAC=+VREFになるため、VQ2=2×VQ1−VREF、DQ2=(10)になる。また+VREF/4≧VQ1≧−VREF/4の時は、VDAC=AG=0になるため、VQ2=2×VQ1、DQ2=(01)になる。またVQ1<−VREF/4の時は、VDAC=−VREFになるため、VQ2=2×VQ1+VREF、DQ2=(00)になる。
この時、図6のA10に示すように、第1のパイプラインステージは信号VINをサンプリングする。具体的には図3に示すように第1のパイプラインステージのスイッチ素子SW11、SW12、SW13がオンになり、スイッチ素子SW14、SW15がオフになる。これにより、キャパシタC11、C12には、VINに応じた電荷が蓄積される。またこの時、サブA/D変換器12は、VINと基準電圧+VREF/4、−VREF/4とを比較する。
次に図6のA11では、A12に示すようにリセット信号RESがアクティブになり、オペアンプ30がリセットされる。
このように本実施形態ではオペアンプ30が第1のパイプラインステージでの演算処理と第2のパイプラインステージでの演算処理のいずれかで使用されるというように共用される。例えば図6のA5では第1のパイプラインステージでの演算処理に、オペアンプ30が使用され、A9では第2のパイプラインステージでの演算処理に、オペアンプ30が使用される。
また本実施形態では、図6のA3、A8、A12に示すようにリセット回路31、32がオペアンプ30を周期的にリセット状態に設定する。具体的にはリセット回路31、32は、A/D変換の基準クロックCLKの立ち上がり及び立ち下がりの両エッジに同期してアクティブになるリセット信号RESに基づいて、オペアンプ30をリセット状態に設定する。
具体的には図3〜図5では、S/H回路16、26等は、アクティブ期間(例えばHレベルの期間)がオーバラップしないクロックCK1、CK2に基づいて、信号のサンプリングとホールド(演算処理)を行う。例えば第1のパイプラインステージのS/H回路16は、クロックCK1がアクティブの時にサンプリング(A1)を行い、クロックCK2がアクティブの時にホールド(A5)を行う。一方、第2のパイプラインステージのS/H回路26は、クロックCK2がアクティブの時(A6)にサンプリングを行い、クロックCK1がアクティブの時(A9)にホールドを行う。
そしてA3、A8、A12に示すように、リセット回路16、18は、クロックCK1、CK2が共に非アクティブになる期間にアクティブになるリセット信号RESに基づいて、オペアンプ30をリセット状態に設定する。このようにすれば、リセット用のスイッチ素子SW31、SW32がオンになることで、キャパシタC11、C12、C21、C22に蓄積された電荷が放電してしまうなどの不具合を防止できる。
3.変形例
図7に本実施形態の第1の変形例を示す。図7では、リセット回路32が含むスイッチ素子SW32が、オペアンプ30の入力端子(N19)と出力端子(N20)の間に設けられており、それ以外は図3の構成と同様である。リセット信号RESがアクティブになり、スイッチ素子SW32がオンになると、オペアンプ30の入力端子と出力端子がショート状態になる。そしてスイッチ素子SW31により、オペアンプ30の入力端子はアナロググランドAGの電圧レベル(0V)に設定される。従ってオペアンプ30の入力端子及び出力端子は共にアナロググランドAGの電圧レベルに設定され、オペアンプ30はリセット状態になる。
図8に本実施形態の第2の変形例を示す。図8では、オペアンプ30の出力端子にリミッタ40が設けられており、それ以外は図3の構成と同様である。
ここでリミッタ40(電圧制限部)はオペアンプ30の出力電圧の範囲を制限する回路(素子)である。このようなリミッタ40を設ければ、過大入力が行われた場合にも、オペアンプ30の出力電圧がリミッタ40により制限されて、オーバフロー状態を解消できる。従って、入力が正常値に戻った後は、次段のパイプラインステージ以降にオーバフロー状態が伝搬しないようになるため、パイプラインA/D変換器の出力値も直ぐに正常値に復帰する。従って、大きな変換誤差が生じる期間を短くできる。
図9(A)に本実施形態の第3の変形例を示す。図9(A)ではオペアンプ30が、縦続接続された複数のアンプ42、44を含む。そしてオペアンプ30は、アンプ42の出力端子に設けられ、オペアンプ30をリセット状態に設定する第3のリセット回路33を含む。即ちアンプ42の出力端子とアンプ44の入力端子とを接続するノードN41に、リセット回路33が設けられている。このリセット回路33は、ノードN41とアナロググランドAGのノードとの間に設けられたスイッチ素子SW33を含む。
即ちオペアンプ30が複数のアンプ42、44を含む場合には、オペアンプ30の入力端子や出力端子にリセット回路31、32を設けたとしても、過大入力がなされた時にアンプ42の出力がオーバフロー状態になるおそれがある。
この点、図9(A)のようなリセット回路33を設ければ、アンプ42の出力がオーバフロー状態になる事態も防止できる。従って過大入力がなされた時にも、短時間で正常状態に復帰できるようになる。
図9(B)に本実施形態の第4の変形例を示す。図9(B)は、差動信号を用いる全差動のオペアンプ30に本実施形態の手法を適用した場合の例である。
図9(B)では、オペアンプ30の入力端子に設けられるリセット回路31は、リセット信号RESがアクティブになると、差動入力端子を構成する第1の入力端子(非反転入力端子)と第2の入力端子(反転入力端子)とをショート状態に設定する。またオペアンプ30の出力端子に設けられるリセット回路32は、差動出力端子を構成する第1の出力端子(非反転出力端子)と第2の出力端子(反転出力端子)とをショート状態に設定する。具体的には図9(B)では、リセット回路31は、オペアンプ30の第1、第2の入力端子のノードN51、N52の間に設けられ、リセット信号RESによりオン・オフ制御されるスイッチ素子SW31を含む。またリセット回路32は、オペアンプ30の第1、第2の出力端子のノードN55、N56の間に設けられ、リセット信号RESによりオン・オフ制御されるスイッチ素子SW32を含む。
また図9(B)では、第1、第2の出力端子のノードN55、N56の間にリミッタ40(電圧制限部)が設けられている。これによりオペアンプ30の出力電圧を所与の電圧範囲に制限できる。
更に図9(B)では、オペアンプ30が、全差動の縦続接続されたアンプ42、44を含む。そしてアンプ42の第1、第2の出力端子のノードN53とN54の間には、スイッチ素子SW33を含むリセット回路33と、リミッタ46が設けられている。このようなリセット回路33、リミッタ46を設けることで、アンプ42の出力がオーバフロー状態になってしまう事態を防止できる。
図10(A)(B)にリミッタ40、46の構成例を示す。図10(A)のリミッタ40は、ノードNA(N53、N55)、NB(N54、N56)の間に設けられるダイオードDI1、DI2を含む、DI1はノードNAからNBに向かう方向を順方向とするダイオードであり、DI2はノードNBからNAに向かう方向を順方向とするダイオードである。また図10(B)のリミッタ40は、ノードNA、NB(N55、N56)の間に設けられるN型のトランジスタTR1、TR2を含む。トランジスタTR1、TR2は、そのゲートとドレインが接続され、ダイオード接続となっている。なおトランジスタTR1、TR2はP型のトランジスタであってもよい。
図10(A)(B)のリミッタ40によれば、ダイオードの順方向電圧をVD(例えばVD=0.6V)とした場合に、オペアンプ30、アンプ42の第1、第2の出力端子の電圧差の絶対値を、VDの範囲に制限できる。これにより全差動のオペアンプ30、アンプ42の出力がオーバフローしてしまう事態を防止できる。
図9(C)に本実施形態の第5の変形例を示す。図9(C)では、リセット回路31が、スイッチ素子SW31に加えてスイッチ素子SW34、SW35を含んでいる。そしてリセット信号RESがアクティブになると、スイッチ素子SW31、SW34、SW35がオンになり、オペアンプ30の第1、第2の入力端子のノードN51、N52がアナログコモンVCMの電圧レベルに設定される。またリセット回路32が、スイッチ素子SW32に加えてスイッチ素子SW36、SW37を含んでいる。そしてリセット信号RESがアクティブになると、スイッチ素子SW32、SW36、SW37がオンになり、オペアンプ30の第1、第2の出力端子のノードN55、N56がアナログコモンVCMの電圧レベルに設定される。
図9(C)のようなスイッチ素子SW34、SW35、SW36、SW37を更に設ければ、オペアンプ30の第1、第2の入力端子、第1、第2の出力端子の電圧レベルを、VCMの電圧レベルに早期に到達させることができる。従ってオペアンプ30を早期にリセット状態に設定でき、過大入力があった時の復帰を早めることができる。
図11に本実施形態の第6の変形例を示す。図11には全差動のオペアンプを用いたパイプラインステージの詳細な構成例が示されている。
オペアンプ30の第1、第2の入力端子には、第1のパイプラインステージのS/H回路16-1(減算器18-1)、S/H回路16-2(減算器18-2)が設けられている。また第1、第2の入力端子の間には図9(B)(C)で説明したリセット回路31が設けられている。
オペアンプ30の第1、第2の出力端子には、第2のパイプラインステージのS/H回路26-1(減算器28-1)、S/H回路26-2(減算器28-2)が設けられている。また第1、第2の出力端子の間には図9(B)(C)で説明したリセット回路32が設けられている。
次に図11の第6の変形例の動作について説明する。まず、最初の期間では図11に示すように、第1のパイプラインステージにおいて、スイッチ素子SW51、SW52、SW53、SW61、SW62、SW63がオンになり、入力アナログ信号VIN+、VIN−がサンプリングされる。また第2のパイプラインステージにおいて、スイッチ素子SW85、SW86、SW95、SW96がオンになり、減算、増幅などの演算処理が行われ、電圧がホールドされる。
次のリセット期間では、スイッチ素子SW71、SW72、SW73、SW74、SW75、SW76がオンになり、オペアンプ30がリセット状態に設定される。
次の期間では、第1のパイプラインステージにおいて、スイッチ素子SW54、SW55、SW64、SW65がオンになり、減算、増幅などの演算処理が行われ、電圧がホールドされる。また第2のパイプラインステージにおいて、スイッチ素子SW82、SW83、SW92、SW93がオンになり、オペアンプ30の出力電圧がサンプリングされる。
次のリセット期間では、スイッチ素子SW71、SW72、SW73、SW74、SW75、SW76がオンになり、オペアンプ30がリセット状態に設定される。
図11の構成によれば、オペアンプ30が全差動のタイプである場合にも、パイプラインステージ間でのオペアンプ30の共用と、オペアンプ30のリセットとを実現できるようになる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(第Mのパイプラインステージ、第M+1のパイプラインステージ等)と共に記載された用語(第1のパイプラインステージ、第2のパイプラインステージ等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またパイプラインA/D変換器、パイプラインステージ、サブA/D変換器、サブD/A変換器、サンプル・ホールド回路、減算器、オペアンプの構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えばパイプラインステージ間においてオペアンプ以外の回路、素子を共用するようにしてもよい。
本実施形態のパイプラインA/D変換器の構成例。 パイプラインステージの構成例。 パイプラインステージの詳細な構成例。 本実施形態の動作の説明図。 本実施形態の動作の説明図。 本実施形態の動作の説明図。 本実施形態の第1の変形例。 本実施形態の第2の変形例。 図9(A)(B)(C)は本実施形態の第3、第4、第5の変形例。 図10(A)(B)はリミッタの構成例。 本実施形態の第6の変形例。
符号の説明
VIN 入力アナログ信号、VQ 出力アナログ信号、DQ デジタル信号、
12 サブA/D変換器、14 サブD/A変換器、16 S/H回路、18 減算器、
22 サブA/D変換器、24 サブD/A変換器、26 S/H回路、28 減算器、
30 オペアンプ、31、32 リセット回路、40 リミッタ、42、44、アンプ、
46 リミッタ、100-1〜100-N パイプラインステージ、
110 デジタル補正回路

Claims (7)

  1. 縦続接続された複数段の第1〜第Nのパイプラインステージと、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージからの出力デジタル信号が入力され、最終的なデジタル信号を出力するデジタル補正回路とを含み、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージは、
    入力アナログ信号をA/D変換するサブA/D変換器と、
    前記サブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器を含み、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの第M(1≦M<N)のパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとで、アナログ信号を増幅するオペアンプが共用され、
    前記オペアンプの入力端子、出力端子に設けられ、前記オペアンプをリセット状態に設定する第1、第2のリセット回路を含み、
    前記第1、第2のリセット回路は、
    A/D変換の基準クロックの立ち上がり及び立ち下がりの両エッジに同期してアクティブになるリセット信号に基づいて、前記オペアンプをリセット状態に設定することを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  2. 縦続接続された複数段の第1〜第Nのパイプラインステージと、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージからの出力デジタル信号が入力され、最終的なデジタル信号を出力するデジタル補正回路とを含み、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの各パイプラインステージは、
    入力アナログ信号をA/D変換するサブA/D変換器と、
    前記サブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換するサブD/A変換器と、
    アクティブ期間がオーバラップしない第1、第2のクロックに基づいて、信号のサンプリングとホールドを行うサンプル・ホールド回路を含み、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの第M(1≦M<N)のパイプラインステージと第M+1のパイプラインステージとで、アナログ信号を増幅するオペアンプが共用され、
    前記オペアンプの入力端子、出力端子に設けられ、前記オペアンプをリセット状態に設定する第1、第2のリセット回路を含み、
    前記第1、第2のリセット回路は、
    前記第1、第2のクロックが共に非アクティブになる期間にアクティブになるリセット信号に基づいて、前記オペアンプをリセット状態に設定することを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1、第2のリセット回路は、前記オペアンプの入力端子、出力端子を所与の電圧に設定する回路であることを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記オペアンプは全差動のオペアンプであり、
    前記オペアンプの入力端子に設けられる前記第1のリセット回路は、差動入力端子を構成する第1の入力端子と第2の入力端子とをショート状態に設定し、
    前記オペアンプの出力端子に設けられる前記第2のリセット回路は、差動出力端子を構成する第1の出力端子と第2の出力端子とをショート状態に設定することを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記オペアンプは、
    縦続接続された複数のアンプと、
    前記複数のアンプの各アンプの出力端子に設けられ、前記オペアンプをリセット状態に設定する第3のリセット回路を含むことを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記オペアンプの出力端子に設けられ、前記オペアンプの出力電圧の範囲を制限するリミッタを含むことを特徴とするパイプラインA/D変換器。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの前記第Mのパイプラインステージは、
    入力アナログ信号をA/D変換する第MのサブA/D変換器と、
    前記第MのサブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換する第MのサブD/A変換器と、
    信号のサンプリングとホールドを行うと共に減算処理を行う第Mのサンプル・ホールド回路と、
    前記第Mのサンプル・ホールド回路の出力端子と前記オペアンプの入力端子との間に設けられる第Mのスイッチ素子を含み、
    前記第1〜第Nのパイプラインステージの前記第M+1のパイプラインステージは、
    前記オペアンプからの出力アナログ信号をA/D変換する第M+1のサブA/D変換器と、
    前記第M+1のサブA/D変換器からの出力デジタル信号をD/A変換する第M+1のサブD/A変換器と、
    信号のサンプリングとホールドを行うと共に減算処理を行う第M+1のサンプル・ホールド回路と、
    前記第M+1のサンプル・ホールド回路の出力端子と前記オペアンプの入力端子との間に設けられる第M+1のスイッチ素子を含むことを特徴とするパイプラインA/D変換器。
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