JP4820325B2 - ケーソン - Google Patents

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本発明は、橋梁基礎等として地中に設置されるケーソンに関する。
近年、地下構造物の大型化、大深度化に伴い、鉄筋コンクリート製のケーソンの底部に気密性の作業室を設け、その中に地下水に対抗する圧縮空気を送り込みながら該ケーソンを沈設するニューマチックケーソン工法が多く採用されている。
しかし、圧縮空気が周辺に漏れ、地下環境に影響を及ぼすことや作業進捗に伴いケーソンが沈下するときに、大きな振動が発生することが問題となっており、これらの問題を解決するために、ジャッキによる圧入を併用する工法が採用されるようになってきている(特許文献1〜3)。
特許文献1の工法は、ケーソン躯体の上面にジャッキを設置し、下端を地中に埋設定着した鋼線に反力をとって、躯体上面から圧入反力を伝達しケーソンを圧入するものである。
特許文献2の工法は、円筒形のケーソンの外周に、金属製のブラケットからなる支圧装置11をターンバックルで締め付けて取り付けるとともに、そのブラケット上にジャッキを設置し、グランドアンカーに反力をとって上記ジャッキによりケーソンを地中に圧入するものである。
特許文献3の工法は、ケーソン躯体の内面に凹部を形成し、周壁部下端の刃口からこの凹部に貫通する貫通孔を形成するとともに、アースアンカーを上記貫通孔に挿通して上記凹部に設置したジャッキに連結し、そのジャッキによりケーソンを地中に圧入して沈設するものである。
特開平7−279179号公報 特開2000−204563号公報 特開2003−105773号公報
しかし、特許文献1の工法は、後続の構築物を築造することとなる上面にジャッキを設置することとなるので、そのケーソンの圧入作業が完了するまで、後続の築造作業ができず、必要作業日数が多くなる。
また、壁の上面にジャッキを設置する際には、後続の構築物に繋げる鉄筋に対する何らかの対策が必要となってしまうとか、ケーソンのコンクリート強度が十分に発現する前に大きな側圧が作用する可能性があるという問題がある。
特許文献2の工法は、金属製ブラケットとケーソンとの固定は、締付けによる摩擦のみで行われるから、大きな反力を必要とする場合には、その固定の強度が不足する可能性がある。
また、この工法は、ケーソン形状に合致するブラケットをその都度、予め製作する必要があり、また、円筒形以外の形状のケーソンの場合、締め付けによる固定が難しい。
特許文献3の工法は、最も側圧が掛かる周壁底部の内面に凹部を設けるので、その部分に特別な補強が必要となる。また、アースアンカーが、高圧空気が充填されている作業室内を貫通するため、漏気対策に万全を期す必要がある。さらに、周壁内面の凹部にジャッキを設けているので、ジャッキによる圧入と並行して水荷重による沈下促進を行うことができない。
そこで、本発明は、特殊な設計変更を要することなく製作でき、また、特別な装置を用いることなく、しかも、後続の作業の障害とならずに確実に圧入することのできるケーソンの提供を課題とする。
請求項1記載の本発明は、筒状をなす本体躯体(2)の上縁の外面に鉄筋コンクリート製のジャッキ支持部(4)を突出形成し、上記ジャッキ支持部(4)が、所要幅の間隙(3’)を空けて対向させた1対のブラケット(3)からなる
請求項2記載の本発明は、上記ジャッキ支持部(4)が、横断面方形筒状をなす本体躯体(2)の四隅に形成されている
請求項3記載の本発明は、上記ジャッキ支持部(4)が、1対の直線部の両端に1対の曲線部を連続させてなる横断面小判形の筒状をなすケーソン(1’)の本体躯体の、上記直線部と曲線部との連続部分に形成されている
請求項4記載の本発明は、上記ジャッキ支持部(4)が、横断面円筒状をなすケーソン(1”)の本体躯体に形成されている
請求項5記載の本発明は、上記ジャッキ支持部(4)が、本体躯体(2)の外壁の、当該外壁内を区画する中壁が接合する箇所の外面に形成されている
請求項1記載の本発明ケーソンは、これを地中に圧入するための油圧ジャッキを、躯体本体の外面に突出形成したジャッキ支持部に設置できるので、特殊な設計変更を要することなく製作でき、また、特別な装置を用いることなく、しかも、後続の作業の障害とならずに確実に圧入することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限られない。
本実施例のケーソン1は、横断面方形の筒状をなす本体躯体2上縁の外面の四隅に、正面視5角形をなす1対のRC(鉄筋コンクリート)製ブラケット3を、400mmの間隙3’を空けて対向させたジャッキ支持部4を形成してなる。
上記各ブラケットの高さhは1000mm、幅wは1000mm、厚さdは500mmであり、内部には、径D25の主筋5および径D16の補強筋6が配筋されている。
なお、その寸法および鉄筋の径や数は、必要となる強度に応じて設定することができる。
上記ジャッキ支持部4は、従来の特許文献3の工法と異なり、ケーソン1の本体躯体2の設計に特殊な変更をすることなく、単にその外面に仮設のものとして形成され、ケーソン1の沈設後には撤去されるものである。
また、本体躯体2と一体に形成されるので、従来の特許文献2の工法と異なり、別途製作する必要がなく、また、主にコンクリートのせん断強度を利用するため大きな強度設定が可能である。
このケーソン1の製作および地中への圧入は、下記の通り行われる。
<ケーソン製作>
(1)本体躯体2とともにジャッキ支持部4についても配筋・型枠組立てを行う。
(2)本体躯体2とともにジャッキ支持部4までコンクリートを打設する。
これにより、ジャッキ支持部4は本体躯体2と一体の(仮設の)構造物となり、該ケー
ソン1の沈設に際して圧入反力を伝達するのに必要なせん断強度を得ることができる。
<ケーソン圧入>
(3)油圧ジャッキ7を、4箇所のジャッキ支持部4の上記1対のブラケット3を跨ぐ状態に配置した載荷盤8上に設置する(図3,4)。
(4)上記油圧ジャッキ7に、上記間隙3’間を通して、下端を地中に固定したアンカー鋼線9の上端のロッド10を挿通する。
(5)上記油圧ジャッキ7を駆動し、上記アンカー鋼線9に圧入反力をとってケーソン1を圧入する。
油圧ジャッキ7は、本体躯体2の外側に設置してあるため、該油圧ジャッキ7と本体躯体2の沈下状態を同時に目視しながら、各油圧ジャッキ7を適宜制御することで、本体躯体2の姿勢管理を行いつつ、自重沈下に頼らない積極的に圧入を行う(図5)。
<ジャッキ支持部の撤去>
(6)圧入が完了した時点で油圧ジャッキ7を撤去し、ジャッキ支持部4をはつり落として撤去する。
(7)ジャッキ支持部4を撤去した箇所のコンクリート表面を所定の方法で修復する。
上記の撤去作業および修復作業は、従来の特許文献1の工法と異なり、次順位のケーソン乗載等の他作業と並行して行うことができるので、工程遅れの防止に寄与する。
上記本実施例の工法は、従来のニューマチックケーソン工法における作業内容・方法を変更する必要がないものであり、しかも、従来の特許文献3と異なり、高圧作業室内をアンカーが貫通しないので、安全性が高いものである。
図6に、他の形状のケーソンにジャッキ支持部4を形成したものの例を示す。
同図(a)のケーソン1’は、1対の直線部の両端1対の曲線部を連続させてなる横断面小判形の筒状をなすもので、その本体躯体の上縁の、上記各直線部の両端(すなわち上記直線部と曲線部との連続部分)の外面計4箇所にジャッキ支持部4が形成されている。
また、同図(b)のケーソン1”は、横断面円筒状をなすもので、その本体躯体の上縁の、120°おきの位置の外面計3箇所ににジャッキ支持部4が形成されている。
これらのケーソン1’,1”も、上記横断面方形のケーソン1と同様にそれらのジャッキ支持部4に油圧ジャッキを設置し、同様の手順で地中に沈設される。
なお、上記各ケーソン1,1’,1”の本体躯体に対するジャッキ支持部4の形成位置は、適宜変更できるが、十分な強度を有する位置とするのが好ましい。たとえば、ケーソン躯体(外壁)内を区画する中壁が設けられるケーソンであれば、外壁の、上記中壁が接合する強度の高い箇所の外面に形成することができる。また、ジャッキ支持部の数も適宜増減可能である。
本発明の実施例に係るケーソンのブラケット部分を拡大して示す正面図である。 図1のI-I線断面図である。 上記ブラケットにジャッキを設置した状態の正面図である。 同上の平面図である。 上記ジャッキによるケーソン圧入の作業中の状態を示す図である。 (a)は横断面小判形のケーソンにブラケットを設けた例、(b)は横断面円形のケーソンにブラケットを設けた例を示す平面図である。
符号の説明
1,1’,1” ケーソン
2 本体躯体
3 ブラケット
3’ 間隙
4 ジャッキ支持部
5 主筋
6 補強筋
7 ジャッキ
8 載荷盤
9 アンカー鋼線
10 ロッド

Claims (5)

  1. 筒状をなす本体躯体(2)の上縁の外面に鉄筋コンクリート製のジャッキ支持部(4)を突出形成し、上記ジャッキ支持部(4)が、所要幅の間隙(3’)を空けて対向させた1対のブラケット(3)からなることを特徴とする請求項1記載のケーソン。
  2. 上記ジャッキ支持部(4)が、横断面方形筒状をなす本体躯体(2)の四隅に形成されていることを特徴とする請求項1記載のケーソン。
  3. 上記ジャッキ支持部(4)が、1対の直線部の両端に1対の曲線部を連続させてなる横断面小判形の筒状をなすケーソン(1’)の本体躯体の、上記直線部と曲線部との連続部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のケーソン。
  4. 上記ジャッキ支持部(4)が、横断面円筒状をなすケーソン(1”)の本体躯体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のケーソン。
  5. 上記ジャッキ支持部(4)が、本体躯体(2)の外壁の、当該外壁内を区画する中壁が接合する箇所の外面に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のケーソン。
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