JP4817410B2 - 相変化メモリ素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、相変化メモリ素子、相変化メモリIC、相変化メモリ素子の製造方法および相変化メモリICの製造方法に関する。
相変化メモリ素子は、結晶状態によって電気的抵抗が変わる相変化層(カルコゲナイド半導体薄膜等)をメモリセルに利用する素子である。カルコゲナイド半導体とは、カルコゲン元素を含む非晶質(アモルファス)半導体である。
図18は、カルコゲン元素について説明するための周期律表の一部を示す図である。
図示されるように、カルコゲン元素とは、6族元素のS(硫黄)、Se(セレン)、Te(テルル)のことである。カルコゲナイド半導体の利用分野は、光ディスクと電気的メモリに大別される。電気的メモリの分野で使用されるカルコゲナイド半導体としては、Ge(ゲルマニウム)、Te(テルル)およびSb(アンチモン)の化合物であるGeSbTe(以下、GSTという)、あるいは、AsSbTeやSeSbTe等が知られている。
図19(a),(b)は各々、相変化メモリの原理を説明するための図である。
カルコゲナイド半導体は、図19(a)に示すように、非晶質半導体の状態10と、結晶状態30の2つの安定した状態をとることができ、非晶質状態10から結晶状態30に移行させるためには、エネルギー障壁20を超える熱を供給する必要がある。
図19(b)に示すように、非晶質状態は高抵抗を示し、これをデジタル値の"1"に対応させ、結晶状態は低抵抗を示し、これをデジタル値の"0"に対応させることにより、
デジタル情報の記憶が可能となる。そして、カルコゲナイド半導体を介して流れる電流量(あるいは電圧降下)の差を検出することによって、記憶情報が"1"であるか、"0"であるかを判定することが可能となる。
カルコゲナイド半導体の相変化のために供給される熱としては、ジュール熱が利用される。すなわち、ピーク値ならびに時間幅が異なるパルスをカルコゲナイド半導体に供給することによって、電極とカルコゲナイド半導体との接触面近傍においてジュール熱を生じさせ、このジュール熱により相変化を生じさせる。
具体的には、カルコゲナイド半導体に、それの溶融点の付近の熱を短時間供給した後に、急速に冷却すれば、カルコゲナイド半導体は非晶質状態になる。一方、カルコゲナイド半導体に溶融点に比べて低い結晶化温度を長時間にかけて供給した後に冷却すれば、カルコゲナイド半導体は結晶状態になる。例えば、GSTに融点(約610℃)の付近の熱を短時間(1〜10ns)に供給した後に、急速に冷却(約1ns)すれば、GSTは非晶質状態になる。一方、GSTに結晶化温度(約450℃)の熱を長時間(30〜50ns)印加した後に冷却すれば、GSTは結晶状態になる。
図19(b)に示すように、非晶質状態から結晶状態に移行させることを「セット(結晶化過程)」といい、このときカルコゲナイド半導体に与えられるパルスを「セットパルス」という。ここで、結晶化に最低限必要な温度(結晶化温度)をTcとし、結晶化に最低限必要な時間(結晶化時間)をtrとする。その逆に、結晶状態から非晶質状態に移行させることを「リセット(非晶質化過程)」といい、このときカルコゲナイド半導体に与えられるパルスを「リセットパルス」という。このとき、カルコゲナイド半導体に与えられる熱は融点Tm付近の熱であり、カルコゲナイド半導体は溶融後に急冷される。
図20(a)〜(d)は、相変化メモリ素子の基本的構造と相変化メモリ素子のセット/リセット動作について説明するための図である。
図20(a)に示すように、相変化メモリ素子は基本的に、カルコゲナイド半導体層(相変化層)44を、上下の電極(42,48)で挟み込んだ構造をしている。なお、参照符号40は基板であり、参照符号44は電気的絶縁膜である。上側の電極42には、セットパルス等が印加される端子Pが接続され、下側の電極42は、グランド(基準電位)に固定されている。
図20(b)に示すように、図20(a)の相変化メモリ素子は抵抗R1と等価であり、上記のとおり、この抵抗R1の抵抗値が、アモルファス状態であるか結晶状態であるかによって異なる。図20(b)の左側に示すように、端子Pには、セットパルスS1(ピーク値が閾値Vthを超えるパルス)、リセットパルスS2(S1よりもピーク値が大きく、かつ幅の短いパルス)、ならびに、リードパルス(ピーク値が閾値Vth未満で、S1よりも幅広のパルス)が入力される。ここで、Vthは、結晶化に必要なジュール熱を発生しうる下限電圧である。
図20(c)は、セットパルスS1と、このセットパルスS1の供給によって発生するジュール熱による温度上昇との対応を示しており、上側の図が電圧波形を示し、下側の図が、ジュール熱による温度上昇の様子を示している。
セットパルスS1の電圧値は所定の閾値Vthを超えており、その時間幅は、t<SUB>cry</SUB>である。t<SUB>cry</SUB>は、結晶化時間tr(カルコゲナイド半導体の結晶化に最低限必要な時間)以上である。ジュール熱による温度上昇は、融点Tmよりかなり低く、かつ、結晶化に最低限必要な温度(結晶化温度)Tcよりも高い。
同様に、図20(d)は、リセットパルスS2と、このセットパルスS2の供給によって発生するジュール熱による温度上昇との対応を示しており、上側の図が電圧波形を示し、下側の図が、ジュール熱による温度上昇の様子を示している。
図示されるように、リセットパルスS2のピーク値は、結晶化のための閾値Vthをはるかに超え、かつ、その幅は十分に狭い。これにより、ジュール熱による温度上昇は、カルコゲナイド半導体の融点Tmを超えている。また、温度上昇がピークとなる時点から結晶化温度Tcに至るまでの時間t<SUB>amo</SUB>は十分に短い。これにより、カルコゲナイド半導体は一旦、溶融した後、急冷されることになり、この結果として、カルコゲナイド半導体はアモルファス状態に復帰する。
以上の説明では、端子PからセットパルスS1/リセットパルスS2を供給する回路方式を採用しているが、回路方式としては、図21に示すような回路方式でもよい。
図21は、相変化メモリ素子の回路方式の一例を示す回路図である。
図21において、抵抗R1は、相変化メモリ素子と等価な抵抗であり、端子Pは、VDD(電源電位)に接続されている。M1〜M3は、サイズが調整されたMOSトランジスタであり、P1,P2,P3はそれぞれ、セットパルス用端子、リセットパルス用端子およびリードパルス用端子である。
P1〜P3の各々によって、MOSトランジスタM1〜M3のどれをオンさせるかを選択すると共に、MOSトランジスタM1〜M3の導通時間を制御する。これによって、セット、リセットならびにリードの各動作を実現することができる。
図22は、相変化メモリ素子を用いたメモリIC(相変化メモリIC)における、リード動作を説明するための回路図である。図22では、前掲の図と共通する部分には同じ参照符号を付してある。
図22において、Wはワード線を示し、Gはグランド線を示し、Bはビット線(セットパルスS1,リセットパルスS2,リードパルスS3を入力するための端子Pに接続されるパルス入力線である)を示し、R1は相変化メモリ素子(カルコゲナイド半導体層60からなる)の等価抵抗を示す。
また、M4はメモリセル選択のためのNMOSトランジスタ(スイッチング素子)を示し、R2は電流/電圧変換抵抗を示し、A1はセンスアンプを示し、参照符号62は、センスアンプA1の基準電圧源を示す。また、I1は、リード動作時にメモリセルを流れる電流を示し、VoutはセンスアンプA1の出力電圧(センシング出力)を示す。
セット動作時(リセット動作時やリード動作時も同じ)には、ワード線WをアクティブレベルとしてNMOSトランジスタM4をオンさせ、その後、端子Pから、必要なパルス(S1〜S3のいずれか)を入力する。リード動作時には、リードパルスS3が入力される。
メモリセルを構成するカルコゲナイド半導体層60がアモルファス状態であるか、結晶状態であるかによって抵抗R1の抵抗値が異なり、これに対応して、電流I1の電流量が異なる。したがって、その電流量を電圧値に変換して読み取ることによって、記憶されている情報が"1"であるか"0"であるかを判定することができる。
図23は、相変化メモリICにおける、メモリセル部の具体的な構造の一例を示す断面図である。
図23において、p型の半導体基板70には、n型層71,72(ソース層71,ドレイン層72)が形成されており、ゲート絶縁膜73上にゲート電極74(ワード線Wに接続される)が設けられている。
参照符号75,79は層間絶縁膜である。n型層71には電極(層間絶縁膜75を貫通する埋め込み電極76ならびに1層目の導体層からなる電極78)が接続されており、この電極はグランド線Gに接続されている。
また、n型層72には、層間絶縁膜75を貫通する埋め込み電極77が接続され、この埋め込み電極77には、層間絶縁膜79を貫通する埋め込み電極80(ヒータ電極)が接続されている。
参照符号82はカルコゲナイド半導体からなる相変化層である。参照符号81は、極薄い金属膜からなる密着層である。カルコゲナイド半導体層81と層間絶縁膜79との密着性は良好とは言えないため、両者の密着強度を向上させるため、密着層81が設けられている。
参照符号83は、相変化層82の上面を覆うように設けられている、2層目の導体層からなる上部電極である。参照符号84は層間絶縁膜である。上部電極83には、層間絶縁膜84を貫通する埋め込み電極85が設けられており、この埋め込み電極85には、3層目の導体層からなる電極86(この電極86がパルス供給用端子Pとなる)が接続されている。埋め込み電極85および3層目の導体層からなる電極86は、コンタクト電極を構成する。
図23中、相変化層82内の太い点線Xで囲まれて示される領域が、相変化が生じる領域である。層間絶縁膜79に埋め込まれている電極80は、相変化層82を流れる電流を絞り込んで電流密度を増大させ、結果的に、相変化領域Xにおいてジュール熱を効率的に発生させるのに寄与する働きをするため、ヒータ電極(加熱電極)と呼ばれる(以下、ヒータ電極という)。相変化層82を流れる電流の電流密度は、ヒータ電極80と相変化層82との接触面積が減少すればするほど増加し、これに伴い、発生するジュール熱は増大する。よって、ヒータ電極80と相変化層82との接触面積は十分に狭く(例えば、フォトリソグラフィの最小の設計寸法で決まる面積)に設定される。
図20(a)に記載したような、相変化層を上下の電極で挟み込んだ構造の相変化メモリ素子は、例えば、特許文献1に記載されている。また、この特許文献1には、電極を介して熱が逃げ、相変化メモリ素子の相変化過程における熱効率が低下するのを抑制するために、下側の電極(ヒータ電極)を先端が尖った形状として、その電極と相変化層との間の接触面積を最小化する技術が示されている。
また、図23に示すような、相変化層の上面を覆うように設けられている上部電極に、層間絶縁膜に設けられるコンタクトホールを介してコンタクト電極を接続させるタイプの電極取り出し構造は、例えば、特許文献2に記載されている。
特開2003−332529号公報 特開2005−159325号公報
本発明の発明者は、図20(a)や図23に示すような構造の相変化メモリ素子について種々、検討したが、その結果、以下のような不都合が生じ得ることがわかった。なお、以下の説明では、図24を適宜、参照する。図24は、図23に示される構造の相変化メモリ素子の、量産上の不都合な点を説明するためのデバイスの断面図である。図24において、図23と共通する部分には同じ参照符号を付してある。
上記のとおり、従来の相変化メモリ素子(図20,図23(図24)))では、相変化層(例えば、GST)を上下の電極で挟む構造を採ることが常識となっている。つまり、相変化層の上下に電極)が存在するのであり、このことは、つまり、相変化層の相変化領域上には、必ず、上部電極(図20における参照符号48,図23における参照符号83)が存在していることを意味する。ここで、上部電極(タングステン等の金属からなる上部メタル層)は、放熱性も有するため、従来の相変化メモリ素子は、相変化領域の直上に放熱フィンが形成された構造とみることができる。
上記のとおり、カルコゲナイド半導体層の相変化は、電流を流すことによるジュール熱を利用して実現されるため、ジュール熱が上部電極(上部メタル層)を介して放熱されてしまうことは、熱効率の低下につながり、好ましくない。
そのような熱効率の低下は、単体の相変化メモリ素子や集積度の低い相変化メモリICを試作する段階では、さほど問題とならないが、微細化プロセスを利用して、高集積度の相変化メモリ素子を、実際に量産しようとする段階では、大きな問題となり得る。
すなわち、相変化メモリ素子の大容量化のためには、メモリセルのサイズを小さくする必要があり、そのため、リセット電流(相変化層をアモルファス状態から結晶状態に復帰させるための電流)の低減が重要な課題となっている。相変化層上にメタル層が積層されており、その上部メタル層が放熱フィンとして機能してしまう構造は、熱効率を低下させ、リセット電流の電流量の低減を阻む要因となる。これでは、大規模な相変化メモリICを実現することができない。
つまり、相変化領域(図24の太い点線で囲まれる領域X)の直上には放熱フィンとして機能する上部メタル層(図24の参照符号83)が存在するため、熱効率が低下するという不都合が生じる(図24に示される問題点(1))。
なお、特許文献1に記載される技術では、下側の電極(ヒータ電極)を先端が尖った形状として、その電極と相変化層との間の接触面積を最小化して電流を絞ることによって放熱を抑制しようとしているが、下側の電極を先端が尖った形状に加工するためには、通常のIC製造では使用されない特殊な製造プロセス技術が必要であり、製造工程の複雑化やコスト高となる点は否めない。
また、上部メタル層(図24の参照符号83)は所定の厚みをもっているため、上部メタルの側面部分からも熱が逃げる。したがって、上部メタル層からの放熱を少しでも抑制するために、上部メタル層を薄膜化することが考えられる。しかし、上部メタル層を薄膜化すれば、今度は、断面積が小さくなり、配線抵抗が高くなって回路特性の悪化を招く(図24に示される問題点(2))。
また、上部メタル層(図24の参照符号83)は、層間絶縁膜にコンタクトホール(図24の参照符号87)を開口する場合のエッチングストッパとしての役目を果たし、下地の相変化層(例えばGST:図24の参照符号82)が露出してしまうのを防いでいる。したがって、上部メタル層を薄膜化すると、エッチングにより層間絶縁膜にコンタクトホール(図24の参照符号87)を形成する際に、上部メタル層を突き抜けてしまい、相変化層(例えばGST)が露出し、相変化層の成分が揮発してライン汚染を生じさせる危険性がある(図24に示される問題点(3))。
また、相変化層(例えばGST:図24の参照符号82)の一部が露出してしまうと、その後に実施されるコンタクト電極となる金属層の埋め込みの際の熱処理によって、相変化層の成分が昇華、消失するといった問題が生じ得、さらには、コンタクトホール内に相変化層の成分ガスが充満し、コンタクト電極を形成するための金属ガスがコンタクトホール内に十分に到達できず、埋め込み電極の成長不良が発生するおそれがある(図24に示される問題点(4))。
また、先に説明したように、相変化層(図24の参照符号82)と層間絶縁膜(図24の参照符号79)との密着性は良いとはいえないため、両者の間に、極薄いチタン(Ti)等の金属膜からなる密着層(図24の参照符号81)を介在させる場合がある。このとき、図24から明らかなように、密着層(Ti等)81は相変化層(例えば、GST)82の底面に接触しているため、両層の成分同士が結合して、(例えば、Ti(チタン)とTe(テルル)とが結合して)、相変化層82の、密着層81との接触面近傍における組成が変動し、相変化層の書き換え特性に悪影響を及ぼす場合がある(図24の問題点(5))。
また、大規模LSIを製造する場合、製造工程を共用化して、LSIの製造を効率化することは重要である。ここで、図24に示される上部メタル層(参照符号83)に着目すると、この上部メタル層83は、従来は、メモリセル部の上部電極としてのみ用いられている。ここで、この上部メタル層83を、周辺回路(アドレス回路やパルス供給回路、センスアンプ回路等を含む)における配線や電極としても利用することができれば、製造プロセスの共用化が実現するため、好ましい。
しかし、図24に示すような構造の相変化メモリ素子では、上部メタル層83は、必ず、相変化層(GST等)82の上面を覆うように設けられなければならない。つまり、上部メタル層83は、相変化層(GST等)82と一対となっており、一体不可分である。したがって、上部メタル層83だけを、周辺回路における配線や電極形成にも役立てることはできない。したがって、周辺回路で配線や電極を形成する場合には、メモリセル部における金属層の成膜や加工工程とは別に、新たに、金属層の成膜や加工工程を追加する必要があり、製造プロセスの簡略化を実現できない(図24の問題点(6))。
このように、従来構造の相変化メモリ素子は、大規模な相変化メモリICの量産化に悪影響を与える複数の問題点(つまり、上部メタル層からの放熱による熱効率の低下(問題点(1))、上部メタルの薄膜化に伴う抵抗値が上昇してしまう点(問題点(2))、コンタクトホール形成時における上部メタル層の突き抜けによって相変化層が露出してライン汚染が生じたり、相変化層の一部が消失したりする点(問題点(3))、埋め込み電極の成長不良の問題(問題点(4))、密着層と相変化層の成分同士の結合による組成変動が生じる点(問題点(5))、ならびに、上部メタル層を周辺回路の配線等としても利用することができない点(問題点(6))が存在し、したがって、大規模な相変化メモリICの量産技術の確立が望まれる。
本発明はこのような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、熱効率の高い構造をもつ相変化メモリ素子を実現すること、ならびに、相変化メモリのIC化に伴う諸問題を解消して、大規模な相変化メモリICの量産を可能とすることにある。
本発明の相変化メモリ素子は、相変化層と、この相変化層の下面の一部に接触するヒータ電極と、前記相変化層と前記ヒータ電極との接触面の直上から外れた領域において、前記相変化層の底面の一部に接触する引き出し電極層と、この引き出し電極の一部に接続されるコンタクト電極と、を有する。
従来の常識的な基本構造(相変化層を上下の電極で挟む構造)に代わる、相変化メモリ素子の新規な基本構造(相変化層の上側に電極が存在しない基本構造)が提供される。すなわち、本発明の相変化メモリ素子では、ヒータ電極ならびに引き出し電極層は共に、相変化層の底面に接触する。但し、引き出し電極層は、相変化層とヒータ電極との接触面の直上から外れた領域において、相変化層の底面に部分的な重なりをもつ形態で接触する。そして、ヒータ電極上から外れた箇所において、コンタクト電極が、引き出し電極層に直接的に接続される。相変化層の相変化領域の直上には、放熱フィンとして機能する電極が存在しないため、従来のように、電流により生じるジュール熱が電極を介して放熱されることがなくなり、相変化処理における熱効率が改善される。したがって、リセット電流の低減が可能となり、メモリセルサイズの縮小が可能となる。また、従来構造のような上部電極が存在しないため、その膜厚が問題となることがない。つまり、本発明の相変化メモリ素子では、十分な厚みをもつ引き出し電極層を、何らの問題なく形成可能であるため、配線抵抗の低減が可能である。また、コンタクト電極の直下には、GST等の相変化層が存在しないため、コンタクトホール開口時における相変化層の露出に伴う汚染や、その一部の昇華、消失の問題、コンタクトホールの埋め込み不良の発生の問題も生じない。また、本発明の相変化メモリ素子の構造では、相変化層の底面は、引き出し電極層(金属層)と接触しており、相変化層が絶縁膜と接触する従来構造に比べて密着性が向上する。また、引き出し電極層上に密着性向上のためにチタン(Ti)等の薄膜からなる密着層を形成したとしても、この密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。また、引き出し電極層(タングステン(W)等の金属層)は、製造プロセス上、相変化層から独立した存在であるため、メモリセルにおいて引き出し電極層を形成する際に、周辺回路において、電極や配線を同時に形成することが可能となり、製造プロセスの共用化が可能となる。また、引き出し電極層のパターンを変更することによってコンタクト電極の形成位置を自由に変更することができ、レイアウト設計の自由度が向上する。
また、本発明の相変化メモリ素子の他の態様では、前記ヒータ電極は層間絶縁層に埋め込まれており、この層間絶縁層上に、前記ヒータ電極の上面の少なくとも一部を露出するようにパターニングされている絶縁膜が形成され、その絶縁膜上に所定パターンの前記引き出し電極層が形成され、この引き出し電極層の一部上ならびに前記露出しているヒータ電極上を覆うように前記相変化層が設けられ、前記コンタクト電極は、前記ヒータ電極の直上から外れた箇所において前記引き出し電極層に接続されている。
すなわち、ヒータ電極が埋め込まれた層間絶縁層上に、そのヒータ電極が露出するようにパターニングされた絶縁膜があり、絶縁膜上に所定パターンの引き出し層が形成され、相変化層が、ヒータ電極に接続され、かつ引き出し電極層と部分的な重なりをもつ形態にて形成され、そして、コンタクト電極が、ヒータ電極の直上から外れた箇所において引き出し電極層に直接的に接続される。この構造により、従来の相変化メモリ素子において懸念された問題はすべて解消し、熱効率の高い構造をもつ相変化メモリ素子の提供、ならびに、大規模な相変化メモリICの量産が可能となる。
また、本発明の相変化メモリ素子の他の態様では、前記引き出し電極層は、主電極層と、その主電極層の表面に形成された、前記相変化層との密着性を向上させるための密着層と、により構成される。
引き出し電極層を構成要素である主電極層(例えば、タングステン(W)等の金属層)上に、密着層(チタン(Ti)等)を設けることによって、相変化層と引き出し電極層との密着性を向上させることができる。この密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。
また、本発明の相変化メモリ素子の他の態様では、前記相変化層は、カルコゲナイド半導体層である。
カルコゲナイド半導体層は、アモルファス状態における抵抗率と結晶状態における抵抗率は十倍以上の差があり、相変化記憶材料としては好適である。また、シリコン系ICの製造プロセスと親和性があり、製造が容易であるという利点がある。
また、本発明の相変化メモリICでは、相変化メモリ素子と、前記ヒータ電極に接続される絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタまたはダイオードのいずれかと、により構成されるメモリセルと、アドレス選択回路を含む周辺回路と、を有する。
本発明の相変化メモリ素子と、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタまたはダイオード(接合ダイオードの他、ショットキーダイオードも含む)等のスイッチング素子と、を組み合わせてメモリセルを構成し、さらに、アドレス回路を含む周辺回路を集積して、相変化メモリICを構成したものである。
本発明の相変化素子は、熱効率が高く、従来構造において懸念されていた製造プロセス上の問題点はすべて解消され、製造工程の共用が可能であり、レイアウト設計上の自由度も高いという多くの利点をもつ。したがって、大規模な相変化メモリICを安定して量産することが可能となる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法は、層間絶縁層に形成されたスルーホールに導電材料を埋め込んでヒータ電極を形成する第1の工程と、前記層間絶縁層上に絶縁膜を形成し、その絶縁膜上に引き出し電極層を形成し、共通のマスクを利用して、前記引き出し電極層および前記絶縁膜を連続的にパターニングし、前記ヒータ電極の上面の少なくとも一部、ならびに、前記層間絶縁膜の一部を露出させる第2の工程と、前記引き出し電極層上、前記露出しているヒータ電極上ならびに前記絶縁膜上を覆うように相変化層を形成する第3の工程と、前記相変化層を、前記ヒータ電極の近傍において前記相変化層と前記引き出し電極層の一部とが重なり合って接触し、かつ、その重なり合って接触する部分から外れた箇所において前記引き出し電極層が露出するように、パターニングする第4の工程と、前記相変化層上ならびに前記引き出し電極層上に層間絶縁層を形成し、その層間絶縁層に、前記引き出し電極層が露出していた前記箇所に達するスルーホールを形成し、そのスルーホールを介して前記引き出し電極に直接的に接触するコンタクト電極を形成する第5の工程と、を含む。
本発明の相変化メモリ素子の製造方法は、シリコン系ICの基本的な製造プロセス技術を基本としており、特殊な工程は一切、不要である。よって、本発明の相変化メモリ素子を、無理なく、容易に量産することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法の一態様では、前記第2の工程において、前記引き出し電極層と前記絶縁膜を連続的にパターニングした場合、双方のエッチングレートの差に起因して、パターニングされた前記引き出し電極層の断面が略垂直となり、パターニングされた前記絶縁膜の断面が傾斜形状となり、これにより、前記引き出し電極層の端部を、前記相変化層と前記ヒータ電極との接触部分の直上から外れた箇所に位置させることが自動的に達成される。
本発明の相変化メモリ素子において、ヒータ電極の位置と、引き出し電極層の端部の位置関係は非常に重要である。つまり、引き出し電極層は、ヒータ電極と相変化層との良好な接触を阻害してはならないが、その一方で、引き出し電極層の端部が、ヒータ電極と相変化層との接触面近傍からあまりに離れすぎると、メモリセルサイズの縮小の要請に反することになる。そこで、ヒータ電極と引き出し電極の端部との相対的位置が自動的に決定される、いわゆるセルフアライン(自己整合)による位置合わせ技術を採用するものである。すなわち、ヒータ電極が埋め込まれた層間絶縁層上の絶縁膜をパターニングするに際し、共通のマスクを利用して、引き出し電極層を加工し、続いて連続的に絶縁膜を選択的に除去して開口を形成する。このとき、引き出し電極層のエッチングレートは高いことから、引き出し電極の加工箇所の断面は略垂直となり、一方、絶縁膜のエッチングレートは低いことから(エッチングの最中に絶縁膜の再成長が同時進行し)、絶縁膜の加工箇所の断面はテーパー(斜面)状となる。これによって、ヒータ電極と相変化層との接触面は、絶縁膜が斜面状となって水平方向に突出する距離だけ、引き出し電極層の端部から離れて形成されることになる。したがって、引き出し電極層の端部と、ヒータ電極と相変化層との接触面との相対的位置関係が自動的に決定されることになり、位置決め上の問題が生じず、微小な相変化メモリ素子の製造が容易化される。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法の他の態様では、前記引き出し電極層は、主電極層の形成工程と、その主電極層上に、前記相変化層との密着性を向上させるための密着層を形成する工程と、を経て形成される。
引き出し電極層を構成要素である主電極層(例えば、タングステン(W)等の金属層)上に、密着層(チタン(Ti)等)を設けることによって、相変化層と引き出し電極層との密着性を向上させることができる。密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法の他の態様では、前記第2の工程において、メモリセル領域に形成され、前記ヒータ電極の上面の少なくとも一部ならびに前記層間絶縁膜の一部を露出させる開口パターンは、隣接する2つの前記ヒータ電極にまたがっている。
隣接する2つのヒータ電極にまたがって開口パターンを形成することによって、必然的に細長の開口パターンが形成されることになり、単円パターン(1つのヒータの上面を露出させるだけの小面積のパターン)を形成する場合に比べて、その開口パターンの形成(引き出し電極層および絶縁膜を連続的に加工する工程)が容易化される。つまり、単円パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間に大きな位置ずれが生じたとき、ヒータ電極の上面がまったく露出しない状況(コンタクト不良)が生じる確率が高くなる。これに対して、細長い開口パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間において、(開口パターンの長手方向に)大きな位置ずれが発生したとしても、開口部が横方向に延在することから、ヒータ電極の上面がまったく露出しないという状況(コンタクト不良)が生じるおそれが低くなる。このように、開口パターン形成時における(マスクの)位置合わせのマージン(位置合わせ余裕)が大きくなることから、結果的に、開口パターンの形成が容易化される。
また、本発明の、相変化メモリICの製造方法は、前記ヒータ層に電気的に接続される絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタ、またはダイオードのいずれかを形成し、この後、相変化メモリ素子の製造工程である前記第1の工程〜第5の工程を実施する。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタまたはダイオード(接合ダイオードの他、ショットキーダイオードも含む)等のスイッチング素子を形成した後、本発明の相変化メモリ素子を形成し、これによってメモリセルを形成し(さらに、アドレス回路を含む周辺回路を形成して)、相変化メモリICを製造するものである。
また、本発明の相変化メモリICの製造方法の他の態様では、前記第2の工程において、前記メモリセルが形成される領域のみならず、前記周辺回路の形成領域においても、前記絶縁膜と引き出し電極層を形成し、そして、前記引き出し電極層と前記絶縁膜とを連続的にパターニングするとき、前記周辺回路の形成領域においてもパターニングを行い、これによって、周辺回路の形成領域においても所定パターンをもつ電極層または配線層を形成する。
従来の相変化メモリ素子の構造では、上部電極は相変化層と一体不可分の関係にあり、上部電極の形成工程のみを周辺回路の電極等の形成工程と共用化することはできなかった。しかし、本発明の相変化メモリ素子は、引き出し電極層(タングステン(W)等の金属層)は、製造プロセス上、相変化層から独立した存在である。したがって、メモリセルにおいて引き出し電極層を形成する際に、周辺回路において、電極や配線を同時に形成することが可能となり、製造プロセスの共用化が可能となる。これによって、大規模な相変化メモリICの製造が容易となる。
本発明によって、従来の常識的な基本構造(相変化層を上下の電極で挟む構造)に代わる、相変化メモリ素子の新規な基本構造(相変化層の上側に電極が存在しない、熱効率の高い基本構造)が提供される。
すなわち、本発明の相変化メモリ素子では、相変化層の相変化領域の直上には、放熱フィンとして機能する電極が存在しないため、従来のように、電流により生じるジュール熱が電極を介して放熱されることがなくなり、相変化処理における熱効率が改善される。したがって、リセット電流の低減が可能となり、メモリセルサイズの縮小が可能となる。
また、従来構造のような上部電極が存在しないため、その膜厚が問題となることがない。つまり、本発明の相変化メモリ素子では、十分な厚みをもつ引き出し電極層を、何らの問題なく形成可能であるため、配線抵抗の低減が可能である。
また、コンタクト電極の直下には、GST等の相変化層が存在しないため、コンタクトホール開口時における相変化層の露出に伴う汚染や、その一部の昇華、消失の問題、コンタクトホールの埋め込み不良の発生の問題が生じない。
また、本発明の相変化メモリ素子では、相変化層の底面は、引き出し電極層(金属層)と接触しており、相変化層が絶縁膜と接触する従来構造に比べて密着性が向上する。
また、引き出し電極層上に密着性向上のためにチタン(Ti)等の薄膜からなる密着層を形成したとしても、この密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。したがって、本発明によれば、相変化素子の書き換え特性に何らの悪影響を与えることなく、相変化層の剥がれの問題を確実に解消することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子は、引き出し電極層のパターンを変更することによってコンタクト電極の形成位置を自由に変更することができ、レイアウト設計の自由度が向上する。
また、本発明の相変化メモリ素子は、熱効率が高く、従来構造において懸念されていた製造プロセス上の問題点はすべて解消され、製造工程の共用が可能であり、レイアウト設計上の自由度も高いという多くの利点をもつ。したがって、大規模な相変化メモリICを安定して量産することが可能となる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法は、シリコン系ICの基本的な製造プロセス技術を基本としており、特殊な工程は一切、不要である。よって、本発明の相変化メモリ素子を、無理なく、容易に量産することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、隣接する2つのヒータ電極にまたがって開口パターンを形成することによって、開口パターン形成時における(マスクの)位置合わせのマージン(位置合わせ余裕)を大きくとることができ、結果的に、開口パターンの形成を容易化することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、共通のマスクを用いて、引き出し電極層と絶縁膜とを連続的にパターニングし、絶縁膜の加工断面を斜面状とすることによって、ヒータ電極と引き出し電極の端部との適正な位置決めをセルフアライン(自己整合)で行うことができる。したがって、メモリセルの構成要素の正確な位置決めが可能となり、微小な相変化メモリ素子の製造が容易化される。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、引き出し電極層(タングステン(W)等の金属層)は、製造プロセス上、相変化層から独立した存在であり、したがって、メモリセルにおいて引き出し電極層を形成する際に、周辺回路において、電極や配線を同時に形成することが可能となり、製造プロセスの共用化が可能となる。これによって、大規模な相変化メモリICの製造が容易化される。
本発明によって、熱効率の高い構造をもつ相変化メモリ素子を実現することができ、また、相変化メモリのIC化に伴う諸問題を解消して、大規模な相変化メモリICの量産を可能とすることができる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の相変化メモリIC(相変化メモリ素子と周辺回路を含む)の一例の要部の構造を示す断面図である。
図1において、領域100はメモリセル領域であり、領域101は周辺回路領域である。メモリセル領域100は、相変化メモリ素子とMOSトランジスタとにより構成されるメモリセルが複数、形成される領域である。また、周辺回路領域101は、アドレス回路、パルス供給回路、センスアンプ回路等が形成される領域である。
メモリセル領域100において、p型の半導体基板102には、n型層103,104(具体的にはソース層103,ドレイン層104)が形成されており、ゲート絶縁膜91上に、ドープトポリシリコン等からなるゲート電極105(ワード線Wに接続される)が設けられている。
参照符号106,110は層間絶縁膜である。MOSトランジスタを構成するn型層103には、層間絶縁膜106を貫通する埋め込み電極107ならびに1層目メタル層(例えば、タングステン(W))からなる1層目電極109が接続されており、この1層目電極109はグランド線Gに接続されている。以下の説明では、1層目電極109を、1層目メタル層という場合がある。
また、MOSトランジスタを構成するn型層104には、層間絶縁膜106を貫通する埋め込み電極108が接続され、この埋め込み電極108には、層間絶縁膜110を貫通するヒータ電極111が接続されている。
層間絶縁膜110上には、絶縁膜(CVD−SiO<SUB>2</SUB>膜)112が形成されており、この絶縁膜112はパターニングされ、ヒータ電極111の上面が露出するように開口部が設けられている。
また、絶縁膜112上には、タングステン(W)からなる主電極材料層113aと、チタン(Ti)114aからなる密着層と、により構成される引き出し電極層が設けられている。この引き出し電極層(113a,114a)は、所定パターン形状に加工されている。
密着層114aは、必須の構成要素ではないが、この密着層114aを設けることにより、相変化層115と引き出し電極層(113a,114a)との密着性が向上し、相変化層の剥がれの問題を確実に解消することができる。以下の説明では、引き出し電極層(113a,114a)を、2層目メタル層という場合もある。
また、引き出し電極層(113a,114a:2層目メタル層)がメモリセル部100において形成され、パターニングされる際、周辺回路領域101においても、2層目メタル層(113b,114b)が形成され、パターニングされ、これによって、周辺回路領域101において、電極層や配線層が形成される。すなわち、メモリセル領域100における引き出し電極(113a,114a)の形成と、周辺回路領域101における電極や配線(113b,114b)の形成が同時に行われ、これにより、製造工程の共用化が実現される。このような製造工程の共用化が可能なのは、本発明の相変化メモリ素子の場合、製造プロセス上、引き出し電極層(113a,114a:2層目メタル層)が相変化層(GST)115から独立しているためである。
絶縁膜112上には、GSTからなる、所定パターンの相変化層115が形成されている。この相変化層(GST)115は、絶縁膜112の開口部上(つまり、部分的に露出しているヒータ電極111と層間絶縁膜110)を覆うように、かつ、引き出し電極層(113a,114)と部分的に重なりを有する形態で、形成されている。
図中、太い点線で囲まれて示される領域Xは、ジュール熱による相変化が生じる領域(相変化領域)である。また、同じく太い点線で囲まれる領域Yは、相変化層(GST)115とヒータ電極111との接触面を示している。電流密度を増大させてジュール熱を効率的に発生させるためには、相変化層(GST)115とヒータ電極111との接触面の面積を小さくする必要がある。したがって、相変化層(GST)115は、ヒータ電極111の上面の全部ではなく、一部のみに接触している。
ここで、注目すべき一つの点は、相変化領域Xの直上には、従来のように、放熱フィンとして機能する上部電極が存在しないため、相変化処理における熱効率が高められている点である。
また、注目すべき他の点は、引き出し電極層(113a,114:2層目メタル層)の端部は、ヒータ111と相変化層115との接触面(Y)の端部から水平方向に"H"だけ離れて形成されている点である。絶縁膜112の加工部分の断面形状が斜面状となっており、その斜面が水平方向に突出する距離(H)だけ、両者が自動的に離れて形成されることになる。つまり、自己整合的に両者の相対的な位置が決定されるのであり、これにより、高精度の位置決めが可能となる(この点については、後に製造プロセスについて説明する際に、詳しく述べる)。
相変化層115上には、層間絶縁膜117が設けられており、この層間絶縁膜117の、ヒータ電極111の直上から外れた箇所にはコンタクトホールが設けられている。そして、コンタクトホールを介してコンタクト電極(埋め込み電極116と3層目メタル層118とにより構成される)が、直接的に、引き出し電極層(113a,113b)に接続されている。ここで、注目すべき点は、コンタクト電極(116,118)の直下には、相変化層(GST)115が存在せず、従来のような、相変化層(GST)115の成分の昇華、消失するといった問題が一切発生しないことである。
図1に示される構造の相変化メモリ素子によれば、図24に示される、従来の相変化メモリ素子の(1)〜(6)の問題点のすべてが解消され、熱効率が高く、大規模化に適した基本構造をもつ相変化メモリ素子を実現することができる。
すなわち、図1の相変化メモリ素子では、相変化層115の相変化領域(X)の直上には、放熱フィンとして機能する電極が存在しないため、従来のように、電流により生じるジュール熱が電極を介して放熱されることがなくなり、相変化処理における熱効率が改善される。したがって、リセット電流の低減が可能となり、メモリセルサイズの縮小が可能となる。
また、従来構造のような上部電極が存在しないため、その膜厚が問題となることがなく、本発明の相変化メモリ素子では、十分な厚みをもつ引き出し電極層(113a,114a)を、何らの問題なく形成可能であるため、配線抵抗を低減することもできる。
また、コンタクト電極(116,118)の直下には、GSTからなる相変化層115が存在しないため、コンタクトホール開口時における相変化層の露出に伴う汚染や、その一部の昇華、消失の問題、コンタクトホールの埋め込み不良の発生の問題が、一切、生じない。
また、相変化層115の底面は、引き出し電極層(113a,114a:2層目メタル層)と接触しており、相変化層が絶縁膜と接触する従来構造に比べて密着性が向上している。この点は、相変化メモリ素子の信頼性向上の観点から有利となる。
また、引き出し電極層(113a,114a)上に密着性向上のためにチタン(Ti)等の薄膜からなる密着層114aを形成したとしても、本発明の相変化メモリ素子では、その密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。
また、図1の相変化メモリ素子は、引き出し電極層(13a,114a)のパターンを変更することによって、コンタクト電極(116,118)の形成位置を自由に変更することができ、レイアウト設計の自由度が向上する。
このように、図1の相変化メモリ素子は、熱効率が高く、従来構造において懸念されていた、構造上あるいは製造プロセス上の問題点はすべて解消され、製造工程の共用が可能であり、レイアウト設計上の自由度も高いという多くの利点をもつ。したがって、大規模な相変化メモリICを安定して量産することが可能となる。
また、図1の相変化メモリ素子は、シリコン系ICの基本的な製造プロセス技術のみで製造することができ、量産化が容易である。
また、図1の相変化メモリ素子では、引き出し電極層(113a,114a)は、製造プロセス上、相変化層115から独立した存在であり、したがって、メモリセル領域100において引き出し電極層(113a,114a)を形成する際に、周辺回路領域(101)において、電極や配線(113b,114b)を同時に形成することが可能となり、製造プロセスの共用化が可能となる。これによって、大規模な相変化メモリICの製造が容易化される。
また、共通のマスクを用いて、引き出し電極層(113a,114a)と絶縁膜112とを連続的にパターニングし、絶縁膜112の加工断面を斜面状とすることによって、ヒータ電極111と引き出し電極(113a,114a)の端部との適正な位置決めをセルフアライン(自己整合)で行うことも可能となり、微小な相変化メモリ素子の製造が容易化される。
(第2の実施形態)
本実施形態では、図1に示される基本構造をもつ相変化メモリ素子を用いた、大規模LSIの回路構成、レイアウト配置、ならびにデバイスの製造過程について、具体的に説明する。
図2は、本発明の相変化メモリICの一例の全体の回路構成を示す回路図である。
図示されるように、相変化メモリICの中央部には、素子選択用のMOSトランジスタ(M)と、本発明の相変化メモリ素子(図中、等価抵抗Rとして描かれている)と、で構成されるメモリセルをマトリクス状に配置してなるメモリセル部が配置されている。
図中、G1〜G3はグランド線であり、W1〜W4はワード線であり、B1〜B3はビット線である。
Xデコーダ120,121と、Yデコーダ122,123は、アドレス回路を構成する。
Xデコーダ120,121は、ワード線W1〜W4を駆動する。Yデコーダ122,123は、ビット線B1〜B3を駆動する。
制御回路124は、相変化メモリICの動作を統括的に制御する。この制御回路124は、Yデコーダ122,123、Xデコーダ120,121の各々に、制御信号S5〜S8の各々を供給し、各デコーダ(120〜123)の動作を個別に制御する。
パルス生成回路125は、制御回路124からの制御信号S10に従って、各種のパルス信号(セットパルス、リセットパルス、リードパルス)S20を生成し、Yデコーダ122,123に供給する。
図2中、A10a,A10bは、センス回路を構成するオペアンプである。R10a,R10bは、電流I(図2中、太い実線の矢印で示される)を電圧に変換するための、電流/電圧変換抵抗である。なお、Vrefは基準電圧であり、Vout1,Vout2は、相変化メモリICの検出信号(読み出し信号)である。
図3は、図2に示される相変化メモリICの、メモリセル領域における素子や配線のレイアウト配置の一例、ならびに、周辺回路領域における素子や配線のレイアウト配置の一例を示す平面図である。
図3において、太い実線で囲まれる領域Fは、フィールド領域(素子形成領域)である。また、メモリセル領域において、縦方向に布線される4本の配線(DP)は各々、ワード線(W1〜W4)を構成する(かつ、MOSトランジスタのゲート電極を兼ねる)ドープトポリシリコン層である。
同様に、図3において、左右に布線される2本の配線(細い実線で示される)AL1は、グランド線(G1,G2)を構成する1層目メタル層を示している。
また、GSTは、相変化層を構成するGST膜(図1の参照符号115に相当)を示している。
また、AL2(太い点線で示される領域)は、引き出し配線層(図1の113a,113b)や周辺回路領域における配線や電極(図1の113b,114b)を構成する2層目メタル配線を示している。
また、C1は、グランド線(G1(AL1),G2(AL2))とシリコン基板表面とのコンタクト領域(接地コンタクト)を示している。
また、メモリセル領域におけるH1,H2は、ヒータ電極(図1の参照符号111)の上面に相当する領域である。同じくQは、絶縁膜(図1の参照符号112)に設けられた、ヒータ電極(図1の参照符号111)の上面の一部を露出させるための開口領域(開口パターン)を示している。つまり、開口部Qの端部において、GSTがヒータ電極(図1の111)の上面の一部に接触することになる。
ここで、注目すべき点は、上記の開口領域(開口パターン)は、隣接する2つのヒータ電極(H1,H2)にまたがって形成されている点である。隣接する2つのヒータ電極にまたがって開口パターンを形成することによって、必然的に細長の開口パターンが形成されることになり、単円パターン(1つのヒータの上面を露出させるだけの小面積のパターン)を形成する場合に比べて、その開口パターンの形成(引き出し電極層および絶縁膜を連続的に加工する工程)が容易化される。
つまり、単円パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間に大きな位置ずれが生じたとき、ヒータ電極の上面がまったく露出しない状況(コンタクト不良)が生じる確率が高くなる。これに対して、細長い開口パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間において、(開口パターンの長手方向に)大きな位置ずれが発生したとしても、開口部が横方向に延在することから、ヒータ電極の上面がまったく露出しないという状況(コンタクト不良)が生じるおそれが低くなる。このように、開口パターン形成時における(マスクの)位置合わせのマージン(位置合わせ余裕)を大きくとることができ、結果的に、開口パターンの形成が容易化される。
また、図3の周辺エリアの近傍において記載されている、CN1〜CN3は各々、基板と1層目メタル層とのコンタクト領域、1層目メタル層と2層目メタル層とのコンタクト領域、ならびに、2層目メタル層と3層目メタル層とのコンタクト領域、を示している。
また、AL3(太い一点点線で示される)は、3層目メタル配線(図1の参照符号118に相当する)を示している。
次に、図3に示される相変化メモリICの主要な製造工程について、図4〜図17を参照して説明する。
図4〜図17は各々、図3のA−A'線に沿う、主要な製造工程毎のデバイスの断面図である。
図4において、p型のシリコン基板202中にシャロートレンチアイソレーション(図中、STIと表記されている)が形成され、NMOSトランジスタの構成要素が形成されている。
すなわち、n型拡散層204a,204b、ゲート絶縁膜206が形成され、さらに、ドープトポリシリコンからなるゲート電極(図3における、ワード線Wを構成する配線層DPに相当する)208が形成されている。参照符号212,214は、層間絶縁膜210に埋め込まれた埋め込み電極(図3では、H1,H2の位置に相当する)を示している。参照符号218は、層間絶縁膜210,216を貫通して形成されたコンタクトホール(CN1:図3参照)内に埋め込まれた、埋め込み電極である。
埋め込み電極212,214は、例えば、ドープトポリシリコンからなる。また、埋め込み電極218は例えば、タングステン(W)からなる。層間絶縁膜210は、BPSG膜(ボロンリンシリケートガラス膜)であり、その膜厚は500nm程度であり、同じく層間絶縁膜216は、P−TEOS(プラズマテオス)酸化膜であり、その膜厚は100nm程度である。
図5において、1層目メタル層(図3のAL1に相当する)220a,220bが形成される。1層目メタル層は、例えば、タングステン(W)からなる。
図6では、1層目メタル層220a,220b上に、層間絶縁膜としてのHDP酸化膜(ハイデンシティ・プラズマ酸化膜)222が形成される。そして、メモリセル領域の埋め込み電極212,214の上面の一部を露出させるようなコンタクトホール224a,224bが形成される。
図7では、CVD法によりタングステン(W)層226が堆積される。
図8では、タングステン(W)層をCMP(ケミカルメカニカルポリッシング)法により平坦化する。これにより、埋め込み電極228,230が形成される。
図9では、層間絶縁膜(例えば、HDP(ハイデンシティプラズマ)酸化膜)232が形成され、この層間絶縁膜232の一部に、埋め込み電極228,230の上面を露出させるようなスルーホール(コンタクトホール)234,236が形成される。
図10では、CVD法により、窒化チタン(TiN)層238を堆積する。
図11では、窒化チタン(TiN)層238をCMP法により平坦化する。これにより、ヒータ電極240,242(図1のヒータ電極111、図3のH1,H2に相当する)が形成される。
図12では、ヒータ電極240,242上に、プラズマCVD法によって、酸化膜246を形成する。酸化膜246の膜厚は、50nm程度である。この酸化膜246は、図1の絶縁膜112に相当するものである。
次に、酸化膜246,層間絶縁膜232,222を貫通するコンタクトホール248(図3におけるCN2に相当)を形成する。
図13では、2層目メタル層(AL2:図3参照)としての引き出し電極層(主電極層となるタングステン(W)層252とチタン(Ti)からなる密着層256とで構成される)が形成される。
タングステン(W)層252の厚みは50nm程度である。また、密着層としてのチタン(Ti)層の厚みは、1nm程度である。この引き出し電極層(252,256)は、図1の引き出し電極層(113a,114a)に相当する。次に、その引き出し電極層(252、256)上に、レジストマスク254が形成される。
図14では、共通のマスク(不図示)を用いて、ドライエッチングによって、引き出し電極層(252,256)を連続的にエッチングする。これによって、メモリセル領域(図14の左側の領域)においては、開口領域(開口パターン)Q(図3参照)が形成される。
先に説明したように、開口領域(開口パターン)Qが、隣接する2つのヒータ電極(240,242:図3のH1,H2に相当する)にまたがって形成されることによって、必然的に細長の開口パターンとなり、単円パターン(1つのヒータの上面を露出させるだけの小面積のパターン)を形成する場合に比べて、その開口パターンの形成(引き出し電極層および絶縁膜を連続的に加工する工程)が容易化される。
つまり、単円パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間に大きな位置ずれが生じたとき、ヒータ電極の上面がまったく露出しない状況(コンタクト不良)が生じる確率が高くなる。これに対して、細長い開口パターンの場合、仮に、開口パターンとヒータ電極との間において、(開口パターンの長手方向に)大きな位置ずれが発生したとしても、開口部が横方向に延在することから、ヒータ電極の上面がまったく露出しないという状況(コンタクト不良)が生じるおそれが低くなる。このように、開口パターン形成時における(マスクの)位置合わせのマージン(位置合わせ余裕)を大きくとることができ、結果的に、開口パターンの形成が容易化される。
ここで注目すべきことは、酸化膜246の加工された断面が傾斜状(テーパー状)となることである。図14中、酸化膜246の加工端面の斜面部分は、TPと表記している。このことによって、加工された引き出し電極層(252,256)の端部とヒータ電極242の露出面の端部とは、水平方向に"H"だけ自動的に離れることになる。以下、この点について、具体的に説明する。
ヒータ電極(240,242)の位置と、加工された引き出し電極層(252,256)の端部の相対的な位置関係は非常に重要である。つまり、引き出し電極層(252,256)は、ヒータ電極(240,242)と相変化層(GST)258との良好な接触を阻害してはならないが、その一方で、引き出し電極層(252,256)の端部が、ヒータ電極(240,242)と相変化層(GST)258との接触面近傍からあまりに離れすぎると、メモリセルサイズの縮小の要請に反することになる。そこで、本発明の相変化メモリICの製造方法では、ヒータ電極と引き出し電極の端部との相対的位置が自動的に決定される、いわゆるセルフアライン(自己整合)による位置合わせ技術を採用する。
すなわち、ヒータ電極(240,242)が埋め込まれた層間絶縁層232上の絶縁膜246をパターニングするに際し、共通のマスク(図13の参照符号254)を利用して、引き出し電極層(240,242)と絶縁膜246を連続的にエッチングする。
このとき、引き出し電極層(252,256)のエッチングレートは高いことから、引き出し電極(252,256)の加工箇所の断面は略垂直となる。
一方、絶縁膜246のエッチングレートは低いことから、エッチングの最中に絶縁膜の再成長が同時進行し、絶縁膜の加工箇所の断面はテーパー(斜面)状となる。これによって、ヒータ電極と相変化層との接触面の端部は、絶縁膜246の加工端面が斜面状となって水平方向に突出する距離"H"だけ、引き出し電極層(252,256)の端部から離れて形成されることになる。したがって、引き出し電極層(252,256)の端部と、ヒータ電極(228,230)と相変化層(258)との接触面との相対的位置関係が自動的に決定されることになり、位置決め上の問題が生じず、微小な相変化メモリ素子の製造が容易化される。
また、図14の工程において、注目すべき他の点は、周辺回路領域(図14の右側の領域)においても、引き出し電極層の材料(252,256)がパターニングされ、これによって、埋め込み電極250に接続されるような電極(あるいは、配線)が形成されていることである。
すなわち、本発明の相変化メモリ素子では、引き出し電極層(252,256)は、製造プロセス上、相変化層(GST)258から独立した存在であり、したがって、メモリセル領域において引き出し電極層を形成する際に、周辺回路領域において、電極や配線を同時に形成することが可能となる。これによって、製造プロセスの共用化が可能となり、大規模な相変化メモリICの製造が容易化される。
図15では、半導体基板の全面に、相変化層(GST)258を、スパッタ法を用いて、例えば、100nm程度堆積する。そして、その相変化層(GST)258上に、加工用マスク260を形成する。
図16では、図15の加工用マスク260を用いて、相変化層(GST)258をパターニングする。そして、加工用マスク260を除去する。
図17では、層間絶縁膜270を形成し、この層間絶縁膜270の一部にコンタクトホールCN3を形成する(図3参照)。そして、コンタクトホールCN3内に、埋め込み電極262,264を形成し、続いて、3層目メタル層(AL3:図3参照)としてのタングステン(W)からなる電極266,268を形成する。図17が、図3のA−A'線に沿う断面構造を示している。
以上、本発明について実施例を参照して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で、種々、変形、応用が可能である。
例えば、メモリセルを構成するMOSトランジスタの代わりに、バイポーラトランジスタ、接合ダイオード、ショットキーバリアダイオード等のスイッチング素子を使用することもできる。相変化層としては、カルコゲナイド半導体以外の材料を使用することもできる。また、引き出し電極層は、メモリセル領域における配線層としても使用することができる。また、相変化メモリICの回路方式として、図21に示されるような回路方式(すなわち、波形の異なるパルスを入力するのではなく、サイズの異なるトランジスタを選択的に導通させて電流を引っぱる方式)を採用することもできる。
以上説明したように本発明によれば、従来の常識的な基本構造(相変化層を上下の電極で挟む構造)に代わる、相変化メモリ素子の新規な基本構造(相変化層の上側に電極が存在しない、熱効率の高い基本構造)が提供される。
すなわち、本発明の相変化メモリ素子では、相変化層の相変化領域の直上には、放熱フィンとして機能する電極が存在しないため、従来のように、電流により生じるジュール熱が電極を介して放熱されることがなくなり、相変化処理における熱効率が改善される。したがって、リセット電流の低減が可能となり、メモリセルサイズの縮小が可能となる。
また、従来構造のような上部電極が存在しないため、その膜厚が問題となることがない。つまり、本発明の相変化メモリ素子では、十分な厚みをもつ引き出し電極層を、何らの問題なく形成可能であるため、配線抵抗の低減が可能である。
また、コンタクト電極の直下には、GST等の相変化層が存在しないため、コンタクトホール開口時における相変化層の露出に伴う汚染や、その一部の昇華、消失の問題、コンタクトホールの埋め込み不良の発生の問題が生じない。
また、本発明の相変化メモリ素子では、相変化層の底面は、引き出し電極層(金属層)と接触しており、相変化層が絶縁膜と接触する従来構造に比べて密着性が向上する。
また、引き出し電極層上に密着性向上のためにチタン(Ti)等の薄膜からなる密着層を形成したとしても、その密着層は、相変化が生じる領域の相変化層とは接触しないため、従来のように、相変化が生じる領域で両者の成分が結合して組成変動が生じる問題は発生せず、したがって、書き換え特性への影響がない。一方、相変化層の、密着層と接触する部分(すなわち、相変化する領域以外)においては、後工程の熱処理等によって、両者の成分が結合して実質的に組成変動が生じ、これによって、両者の密着性が向上する。したがって、本発明によれば、相変化素子の書き換え特性に何らの悪影響を与えることなく、相変化層の剥がれの問題を確実に解消することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子は、引き出し電極層のパターンを変更することによってコンタクト電極の形成位置を自由に変更することができ、レイアウト設計の自由度が向上する。
また、本発明の半導体素子は、熱効率が高く、従来構造において懸念されていた製造プロセス上の問題点はすべて解消され、製造工程の共用が可能であり、レイアウト設計上の自由度も高いという多くの利点をもつ。したがって、大規模な相変化メモリICを安定して量産することが可能となる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法は、シリコン系ICの基本的な製造プロセス技術を基本としており、特殊な工程は一切、不要である。よって、本発明の相変化メモリ素子を、無理なく、容易に量産することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、隣接する2つのヒータ電極にまたがって開口パターンを形成することによって、開口パターン形成時における(マスクの)位置合わせのマージン(位置合わせ余裕)を大きくとることができ、結果的に、開口パターンの形成を容易化することができる。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、共通のマスクを用いて、引き出し電極層と絶縁膜とを連続的にパターニングし、絶縁膜の加工断面を斜面状とすることによって、ヒータ電極と引き出し電極の端部との適正な位置決めをセルフアライン(自己整合)で行うことができる。したがって、メモリセルの構成要素の正確な位置決めが可能となり、微小な相変化メモリ素子の製造が容易化される。
また、本発明の相変化メモリ素子の製造方法では、引き出し電極層(タングステン(W)等の金属層)は、製造プロセス上、相変化層から独立した存在であり、したがって、メモリセルにおいて引き出し電極層を形成する際に、周辺回路において、電極や配線を同時に形成することが可能となり、製造プロセスの共用化が可能となる。これによって、大規模な相変化メモリICの製造が容易化される。
本発明によって、熱効率の高い構造をもつ相変化メモリ素子を実現することができ、また、相変化メモリのIC化に伴う諸問題を解消して、大規模な相変化メモリICの量産を可能とすることができる。
本発明は、熱効率の高い構造をもつ相変化メモリ素子を実現し、また、大規模な相変化メモリICの量産を可能とするという効果を奏し、したがって、相変化メモリ素子、相変化メモリIC、相変化メモリ素子の製造方法および相変化メモリICの製造方法として有用である。
本発明の相変化メモリIC(相変化メモリ素子と周辺回路を含む)の一例の要部の構造を示す断面図 本発明の相変化メモリICの一例の全体の回路構成を示す図 図2に示される相変化メモリICの、メモリセル領域における素子や配線のレイアウト配置の一例、ならびに、周辺回路領域における素子や配線のレイアウト配置の一例を示す平面図 図3のA−A'線に沿う、第1の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第2の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第3の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第4の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第5の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第6の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第8の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第9の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第10の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第11の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第12の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第13の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第14の製造工程におけるデバイスの断面図 図3のA−A'線に沿う、第15の製造工程におけるデバイスの断面図 カルコゲン元素について説明するための周期律表の一部を示す図 (a),(b)は各々、相変化メモリの原理を説明するための図 (a)〜(d)は各々、相変化メモリ素子の基本的構造と相変化メモリ素子のセット/リセット動作について説明するための図 相変化メモリ素子の回路方式の一例を示す回路図 相変化メモリ素子を用いたメモリIC(相変化メモリIC)における、リード動作を説明するための回路図 相変化メモリICにおける、メモリセル部の具体的な構造の一例を示す断面図 図23に示される構造の相変化メモリ素子の、量産上の不都合な点を説明するためのデバイスの断面図
符号の説明
91 ゲート絶縁膜
100 メモリセル領域
101 周辺回路領域
102 p型半導体基板(pウエル領域を含む)
103,104 n型拡散層
105 ドープトポリシリコン等からなるゲート電極(ワード線Wを兼ねる)
106 層間絶縁膜
107,108 埋め込み電極
109 1層目メタル層(グランド線を兼ねる)
111 ヒータ電極
112 酸化膜(絶縁膜)
113a,113b 2層目メタル層としての引き出し電極層を構成する、タングステン(W)からなる電極層(2層目メタル配線層)
114a,114b 2層目メタル層としての引き出し電極層を構成する、チタン(Ti)からなる密着層
115 相変化層(GST等のカルコゲナイド半導体層)
117 層間絶縁膜
116 埋め込み電極
118 3層目メタル層
120,121 Xデコーダ
122,123 Yデコーダ
124 制御回路
125 パルス生成回路
A10a,A10b センス回路を構成するオペアンプ
R10a,R10b 電流/電圧変換抵抗
P パルス印加用の端子
X 相変化領域
Y 相変化層とヒータ電極との接触面
W(W1〜W4) ワード線
B(B1〜B3) ビット線
G(G1〜G3) グランド線
M 相変化メモリ素子選択用のMOSトランジスタ
R 相変化メモリ素子を示す等価抵抗
Vref 基準電圧源
DP ワード線Wを構成する導体層
H1,H2 ヒータ電極の上面の位置
Q 絶縁膜に設けられた、ヒータ電極の上面の一部を露出させるための開口部
GST GeSbTe(カルコゲナイド半導体)
F フィールド(素子形成領域)
AL1 1層目メタル層
AL2 2層目メタル層
AL3 3層目メタル層
CN1 半導体基板と1層目メタル層とを接続するためのコンタクトホール
CN2 1層目メタル層と2層目メタル層を接続するためのコンタクトホール
CN3 2層目メタル層と3層目メタル層とを接続するためのコンタクトホール

Claims (11)

  1. ヒータ電極と、
    前記ヒータ電極を覆う層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に選択的に設けられ、前記ヒータ電極の上面の一部を露出させ、残部は前記層間絶縁膜で覆われた体とする孔部と、
    前記層間絶縁膜上に前記孔部から離れて形成された引き出し電極層と、
    前記ヒータ電極の前記上面の一部と前記孔部を介して接する相変化層であって、前記ヒータ電極の前記上面の残部とは前記層間絶縁膜により隔離された状態で、前記引き出し電極層の上面の一部上に延在形成されて当該一部と接する相変化層と、
    を備えることを特徴とする相変化メモリ素子
  2. 前記層間絶縁膜は、第1の絶縁膜とその上に形成された第2の絶縁膜とを有し、
    前記第1の絶縁膜の上面と前記ヒータ電極の上面とは実質的同一の面を成し、前記孔部は前記第2の絶縁膜に設けられ、前記引き出し電極層は前記第2の絶縁膜上に設けられ、さらに、前記孔部は、前記ヒータ電極の前記上面の一部とともに前記第1の絶縁膜の前記上面の一部も露出させており、
    前記相変化層は、前記ヒータ電極の上面および前記第1の絶縁膜の上面それぞれの一部と接していることを特徴とする請求項1記載の相変化メモリ素子
  3. 前記孔部は、前記ヒータ電極側の方が前記引き出し電極層側よりも小さい寸法となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の相変化メモリ素子
  4. 前記引き出し電極層の外周端部は、前記孔部の前記引き出し電極層側の端部の一部に整合され、
    前記相変化層は、さらに、前記引き出し電極層の前記外周端部に接して形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の相変化メモリ素子
  5. 前記相変化層および前記引き出し電極層を覆う第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜に選択的に設けられ、前記引き出し電極層の前記上面の一部とは別の部分を露出させるコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールを介して前記引き出し電極層の前記上面の別の部分に接するコンタクト電極と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の相変化メモリ素子
  6. ヒータ電極と、
    前記ヒータ電極を覆う第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜に選択的に設けられ、前記ヒータ電極の上面の一部を露出させ、残部は前記第1の層間絶縁膜で覆われた体とする第1の孔部と、
    前記第1の層間絶縁膜上に前記第1の孔部から離れて形成された引き出し電極層と、
    前記ヒータ電極の前記上面の一部と前記孔部を介して接する相変化層であって、前記ヒータ電極の前記上面の残部とは前記第1の層間絶縁膜により隔離された状態で、前記引き出し電極層の上面の第1の部分上に延在形成されて当該一部と接する相変化層と、
    前記引き出し電極層と前記相変化層とを覆う第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜に選択的に設けられ、前記引き出し電極層の前記上面の前記第1の部分とは異なる第2の部分を露出させ、前記引き出し電極層の前記上面の前記第1の部分と前記第2の部分との間の第3の部分は前記第2の層間絶縁膜で覆われた体とする第2の孔部と、
    前記第2の孔部を介して前記引き出し電極層の前記上面の前記第2の部分に接するコンタクト電極と、
    を備えることを特徴とする相変化メモリ素子
  7. 前記第1の孔部の側面は傾斜を持って形成されていることを特徴とする請求項6記載の相変化メモリ素子
  8. 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記コンタクト電極と接する上部電極をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の相変化メモリ素子
  9. 前記ヒータ電極および前記第1の層間絶縁膜は半導体基板上に形成され、
    前記ヒータ電極と前記半導体基板との間に形成され、前記ヒータ電極と接する下部電極をさらに備えることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の相変化メモリ素子
  10. ヒータ電極を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に導電層を形成する工程と、
    前記導電層を選択的に除去して引き出し電極層を形成すると共に、前記層間絶縁膜に前記ヒータ電極の上面の一部を露出する孔部を選択的に形成する工程と、
    前記孔部を介して前記ヒータ電極の前記上面の一部と接し、前記引き出し電極層の上面の一部上で終端する相変化層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする相変化メモリ素子の製造方法。
  11. 前記層間絶縁膜に前記孔部を形成する工程では、
    前記孔部が、前記ヒータ電極側の方が前記引き出し電極層側よりも小さい寸法となるように形成することを特徴とする請求項10記載の相変化メモリ素子の製造方法。
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