JP4817212B2 - 電気バリカン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状のボディと、ボディに組み込まれる駆動ユニットと、駆動ユニットの前部のヘッド部に装着される切断刃ユニットとを備えている電気バリカンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気バリカンは、例えば実公昭63−49252号公報にみることができる。そこでは、図17に示すように、筒状のボディ70と、ボディ70の前部外面に固定される取付台71と、取付台71の前部に着脱自在に装着される切断刃ユニット72と、取付台71の上面に装着されて切断刃ユニット72の上面を覆うカバー73などを備えている。取付台71の下面側にはスイッチノブ74を設けてあり、このスイッチノブ74をスライド操作することにより、モーター75への通電をオン・オフできるようになっている。また、取付台71とボディ70との接合部、切断刃ユニット72の駆動軸76の周縁、およびスイッチノブ74の周縁部は、シールすることによって全体を水洗い可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の電気かみそりによれば、切断刃ユニット72やカバー73の内面に付着した毛屑は、流水等で容易に洗い流すことができる。しかしボディ70と取付台71との間の接合縁がかみそり周面に周回状に露出し、しかも取付台71側にスイッチノブ74を設ける関係で、取付台71とボディ70との間のシールをボディの内奥で行わざるを得ないため、カバー73で排出案内された毛屑が、接合縁の僅かな隙間に入り込むことがある。このように僅かな隙間に入り込んだ毛屑を放置すると、次回使用時の切断刃ユニット72の振動や落下衝撃によって、毛屑が接合部の内奥へ入り込んで接合縁の隙間を拡大するため、毛屑がさらに入り込みやすくなって衛生上の問題がある。
【0004】
ボディ70と取付台71との間の接合縁がかみそり周面に周回状に露出しているので、電気かみそりを誤って取り落とし、落下衝撃が取付台71とボディ70との接合部に集中して作用するような場合に、接合部が破損しやすい。取付台71の底にスイッチ構造を設け、スイッチノブ74のスライドストローク分だけ取付台71に開口77が設けてあることも、接合部の構造強度が低下しやすくなる一因になっていた。
【0005】
本発明の目的は、ヘッド部とボディとの接合縁がかみそり表面、とくに毛屑が排出案内される側に露出するのを解消して、ヘッド部とボディとの接合縁の隙間に毛屑が入り込むのを防止し、常に衛生的な状態で使用できる電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、ヘッド部とボディとの接合部に落下衝撃が集中するのを極力避けられるようにし、電気かみそりを誤って取り落としたような場合にも、接合部の破損を防止できる電気かみそりを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気バリカンは、図1に示すごとく少なくとも一端が開口する筒状のボディ1と、ボディ1の内部に組み込まれる駆動ユニット2と、駆動ユニット2の前部に装着されて駆動ユニット2で駆動される切断刃ユニット3と、ボディ1に対してその上半周面を覆う状態で装着される上ケース4とを備えている。駆動ユニット2は、図3および図4に示すごとくボディ1の内部に収容される電装部2Aと、ボディ1の前部に突出して切断刃ユニット3を支持するヘッド部2Bとを備えている。かくして、ヘッド部2Bとボディ1との接合縁Sの上半周面が、図3に示すごとく上ケース4で覆われていることを特徴とする。
【0008】
前記接合縁Sと対向する上ケース4の面壁には、図1に示すごとく外膨らみ状の膨出部39を形成して、前記接合縁Sと膨出部39との間に衝撃緩和用の隙間が設けられている。
【0009】
ヘッド部2Bとボディ1との接合縁Sが、図5に示すごとくシール21で封止されているとともに、ボディ1の外面に露出するスイッチ機構と、入力端子部13とが、図6に示すごとくそれぞれシール35・55で封止されていて、電気バリカンを水洗い可能にすることができる。
【0010】
上ケース4と対向するボディ1の壁面には、図12に示すごとく電装部2Aに設けた二次電池10から発生するガスを逃がすためのガス放出口58を設けることができる。
【0011】
スイッチ部は、図12に示すごとく上ケース4に設けた切換え具5と、ボディ1と電装部2Aとの間に設けられて切換え具5の往復動作を電装部2Aに設けたスイッチ端子12に伝えて、モーター9への通電状態を切り換えるスイッチ機構とを有し、上ケース4をボディ1に装着した状態において、切換え具5とスイッチ機構とが連動可能に連結されたものとすることができる。
【0012】
上ケース4の内面には、図11に示すごとく前記スイッチ機構の外ピース45と係合して、外ピース45を往復動可能に支持する軸56を突設することができる。
【0013】
【発明の作用効果】
ボディ1とは別に、これの上半周面を覆う上ケース4を設け、上ケース4でボディ1とヘッド部2Bとの接合縁Sの上半周面を覆い隠すようにしたので、接合縁Sは毛屑が排出案内される側において露出するのを解消でき、これによりヘッド部2Bとボディ1との接合縁Sの隙間に毛屑が入り込むのを防止し、常に衛生的な状態で電気かみそりを使用できる。ヘッド部2Bとボディ1との接合部の外面が上ケース4で覆われているので、落下衝撃がヘッド部2Bとボディ1との接合部に集中するのを極力避けることができ、従って電気かみそりを誤って取り落としたような場合にも接合部が破損するのをよく防止できる。
【0015】
接合縁Sと対向する上ケース4の面壁に外膨らみ状の膨出部39を形成して、接合縁Sと膨出部39との間に衝撃緩和用の隙間が設けられていると、誤って電気かみそりを取り落としたような場合に、膨出部39で落下衝撃を受けることができるうえに、外力による膨出部39の弾性変形を隙間で吸収できるので、接合縁Sに外力が作用するのを避けて、ボディ1とヘッド部2Bとの接合部をさらに確実に保護できる。
【0016】
前記接合縁S、ボディ1の外面に露出するスイッチ機構、入力端子部13のそれぞれがシール21・35・55で封止されていて、水洗い可能に構成した電気バリカンによれば、ヘッド部2Bやその周辺部に付着した毛屑を流水等で簡単に洗い流すことができるし、上ケース4側から流水を流すことにより、洗い流された毛屑が接合縁Sに再付着したり、あるいはその隙間に入り込んだりするのを阻止できる。
【0017】
上ケース4と対向するボディ1の壁面にガス放出口58が設けてあると、その外面を上ケース4で覆い隠すことができるので、ガス放出口58がボディ1の表面に露出するのを避けて、電気かみそりの外観を向上できるうえ、ガス放出口58に設けたフィルター10が他物に当たって破損したり、あるいはいたずらを受けて破かれたりするのを確実に防止できる。
【0018】
ケース4に切換え具5を設けておき、上ケース4をボディ1に装着した状態において、切換え具5とスイッチ機構とが連動可能に連結できるようにしてあると、ボディ1側に設けたスイッチ構造と、上ケース4側に設けた切換え具5との組み付けが簡単に行え、スイッチ機構の組み立てに要する手間を省くことができる。
【0019】
上ケース4の内面に設けた軸56で外ピース45を往復動可能に支持すると、外ピース45をそのレバー軸48と軸56とで協働して支持することができるので、外ピース45を安定した状態で支持して、その切り換え動作を円滑化でき、その分だけスイッチ機構の信頼性が向上する。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
図1ないし図14は本発明に係る電気バリカンの実施例を示す。電気バリカンは、プラスチック成形品からなる有底筒状のボディ1と、ボディ1に組み込まれる駆動ユニット2と、駆動ユニット2の前部下面側に装着される切断刃ユニット3と、ボディ1に対してその上半周面を覆う状態で装着される上ケース4などで構成する。図2において上ケース4の上面前部寄りには、モーター9への通電状態を切り換えるためのスライドノブ(切換え具)5が設けられており、その後部寄りに開口が設けてある。
【0021】
図4および図6において駆動ユニット2は、ボディ1の内部に収容される電装部2Aと、電装部2Aの前部にビス7で固定されてボディ1の前部に突出するヘッド部2Bとで構成する。電装部2Aは、プラスチック成形された枠状のホルダー8に、モーター9、2個の二次電池10、プリント基板11などの電装品を組み付けて一体化してあり、プリント基板11の上面前部に、後述するスイッチ機構で切り換え操作されるスイッチ端子12(図6参照)が設けてある。電装部2Aの後端には、左右一対の入力端子13が後ろ向きに突設され、その両側にねじボス14が突設してある。入力端子13は、二次電池10を充電する際に、あるいは交流電源でモーター9を駆動する際に使用する。プリント基板11には、発光ダイオード15が設けてある。
【0022】
ヘッド部2Bは、プラスチック成形品からなるヘッド台17と、ヘッド台17の内部に組み付けられる振動子18と、振動子18の駆動軸18aとヘッド台17との間の隙間を封止するパッキン19と、ヘッド台17の前面壁に固定されて先のパッキン19を押え保持するマウント板20などで構成する。図7においてヘッド台17は、電装部2Aへ向かって開口する異形筒状の基部17aと、基部17aの前部左右に突設した船尾形状の翼壁17bとを備えており、基部17aをホルダー8の前部に外嵌し、これら両者をビス7で締結することにより、ヘッド部2Bと電装部2Aとを一体化し、同時にマウント板20をヘッド台17に固定している。この締結状態において、モーター9の出力軸9aに固定した偏心カム22は、図6に示すように振動子18の受動レバー18bと係合しており、これでモーター9の回転動力を左右方向の往復動作に変換できる。図5に示すようにボディ1の開口に内嵌する基部17aの周壁の段部には、リング状のシール21が装着してある。ビス7は図6に示すようにリング状のシール61で封止してある。
【0023】
図4ないし図6において切断刃ユニット3は、プラスチック成形された刃ホルダー23に固定される固定刃24と、プラスチック成形されたばね台25に固定される可動刃26と、可動刃26を固定刃24に押し付け付勢する押えばね27とからなる。ばね台25の上面には、振動子18の駆動軸18aと係合する受動枠部28が設けてある。固定刃24および可動刃26は、それぞれ先端に連続山形の切刃が形成してあるせん断刃体からなる。
【0024】
切断刃ユニット3は、先のヘッド台17に着脱自在に装着される。そのために、図7に示すごとく刃ホルダー23の下端中央にブラケット部を設け、その左右に軸29を設ける。さらに刃ホルダー23の左右両側に係合突起30を突設する。ヘッド台17の翼壁17bの下端には、先の軸29を受け入れる左右一対の軸受部31を設けてあり、係合突起30を係合補足するばね腕32が先のマウント板20に一体に折り曲げ形成されている。図8に示すように、切断刃ユニット3をヘッド台17に装着した状態では、左右一対の翼壁17bの前側開口面が切断刃ユニット3で塞がれる。
【0025】
図6において、上記のように組み上げた駆動ユニット2は、ボディ1の前部開口側からボディ1内へ差し込み、ボディ1の後端壁側から差し込んだビス34を、電装部2Aのねじボス14にねじ込むことにより、駆動ユニット2はボディ1と一体化できる。この状態においてヘッド台17とボディ1との接合縁Sは、ボディ1の開口縁の近傍において先に説明したシール21で封止される。入力端子13とボディ1との間、およびねじボス14とボディ1との間は、図6に示すごとくそれぞれ入力端子13およびねじボス14に外嵌したリング状のシール35・36で封止される。発光ダイオード15と対向するボディ1の上壁には、表示窓6が超音波溶着してある。この表示窓6は透明プラスチック材でレンズとして形成してあり、スライドノブ5をオフ操作して、充電する際に点灯する発光ダイオード15からの照明光を集光し、上ケース4の外へ放射する。
【0026】
図1ないし図4において上ケース4は、ボディ1の上半周面覆うシェル部37と、シェル部37の前部に連続して、切断刃ユニット3およびヘッド部2Bの上面を覆う庇部38とが一体に成形されたプラスチック成形品からなる。庇部38は切断刃ユニット3の先端へ向かって下り傾斜させてあり、傾斜上端に落下衝撃を緩和吸収するための膨出部39を一体に突設してあり、この膨出部39と接合縁Sとの間に隙間を確保する(図5参照)。上ケース4を設けることで、ボディ1とヘッド部2Bとの接合縁Sに、落下衝撃などの外力が直接作用するのを防止できるうえ、膨出部39で落下衝撃を受けることによって接合縁Sをさらに確実に保護できる。
【0027】
シェル部37の下側開口縁のうち、前記接合縁Sと交差する個所に防塵部42を設ける。防塵部42は、他の下側開口縁より下向きに突出され、図3に示すように接合縁Sと交差する部分を越えて、翼壁17bの中途部からボディ1の中途部にわたって前後に長く形成してある。さらに、図10に示すように防塵部42は、上ケース4の他の周壁より外側方へ膨出形成されている。このように接合縁Sを上ケース4で覆い、さらに防塵部42による接合縁Sの覆域が下方へ拡大されていると、庇部38で排出案内された毛屑を防塵部42の膨出端から落下させることができるうえ、接合縁Sの大半を覆い隠して毛屑が接合縁Sに詰まるのを確実に防止できる。なお、上ケース4はボディ1に対して係合装着されており、必要に応じてボディ1から取り外すことができる。防塵部42の後端には、防塵部42を内凹み状に湾曲させて滑り止め部43が設けてある。符号40はガス通口である。
【0028】
前記膨出部39に隣接してこれの後ろ側上面にスライドノブ5が配置されている。スライドノブ5は、上ケース4に対して前後スライド可能に組み付けられており、その内面にスイッチ機構を切り換え操作する一対の連結爪44が設けてある。図11ないし図14においてスイッチ機構は、ボディ1の上面に装着されて往復回動する外ピース45と、ホルダー8の上面に揺動可能に装着されて外ピース45の回動動作を受け継ぐレバー状の内ピース46と、内ピース46で前後方向にスライド自在に切り換え操作されるスイッチ端子12とで構成する。図12において外ピース45は、連結爪44と係合して前後に回動操作されるレバー47およびレバー軸48と、レバー47と同心状に設けられる円弧枠49と、円弧枠49の一側に突設した扇形の節動ピース50とを一体に成形したプラスチック部品からなる。ボディ1の上面には、円弧枠49に内嵌する部分円弧状のガイドリブ52と、節動ピース50に乗り越え抵抗を与える突起53とが設けてある。外ピース45をボディ1に組み付けた状態において、図11に示すごとくレバー軸48はボディ1の上壁に設けた孔を介してボディ1内へ突出し、その突端が内ピース46の溝54と係合する。レバー軸48とボディ1との間は、レバー軸48に外嵌したリング状のシール55で封止してある。上ケース4の内面には、レバー軸48と協働してレバー47を軸支するための軸56が突設してある。
【0029】
図13に示すオフ位置のスライドノブ5を、図14に示すようにヘッド部2B側へ向かってスライド操作すると、外ピース45の全体が時計回転方向へ回動し、その間に節動ピース50が突起53を乗り越えてオン位置に切り換る。同時に、内ピース46が時計回転方向へ回動して、スイッチ端子12をスライドノブ5とは逆向きにスライド操作し、オン状態に切り換える。これによりモーター9が起動し、発光ダイオード15が点灯する。スライドノブ5をオフ側へスライド操作すると、各部材は逆向きに作動して元の状態へ復帰する。
【0030】
ボディ1内に設けた二次電池10を充電するとき水素ガスが発生する。この水素ガスを空気中に放出するために、図12に示すように上ケース4と対向する部分、詳しくは表示窓6に隣接するボディ1の上面に、ガス放出口58が設けてある。ガス放出口58は、ボディ1の周壁に通設した孔59をフィルター60で塞いで構成してある。フィルター60は気体の通過は許すが、液体の通過は阻止できる膜体で形成されている。
【0031】
先に述べたように、ボディ1の外に臨む各部をシールすることによって、電気かみそりは水洗い可能に構成してあるが、組み立て工程において各部のシール状態が完全であるか否かを確認する必要がある。この気密度試験は、上ケース4を除く全ての部品をボディ1に組み込んだ後、ガス放出用の孔59を利用してボディ1内に真空圧を作用させて行う。試験の結果、シール不良がないことを確認したうえで、フィルター60を孔59の開口周縁壁に熱溶着する。この後、スイッチノブ5が組まれた上ケース4をボディ1に嵌合装着することにより、本体まわりの組み立てを完了できる。このとき連結爪44とレバー47とが連動可能に係合する。最後に、切断刃ユニット3をヘッド部2Bに取り付けることにより、バリカンの組み立てを完了できる。ガス放出口58はボディ1の周壁のどこかに設けなければならないが、上記のように上ケース4で覆われる個所にガス放出口58を設けてあると、上ケース4でガス放出口58を隠せるので電気かみそりの外観上の体裁が向上する。
【0032】
上記の実施例では、ボディ1の上半周面を上ケース4で覆ったが、図15に示すようにボディ1の前部側の上半周面のみを上ケース4で覆うようにしてもよい。さらには図16に示すように防塵部42をボディ1の下面側まで延長形成して、接合縁Sを防塵部42で抱持状に覆い隠すことができる。
【0033】
上記の実施例では、電気かみそりが水洗い可能である場合について説明したが、本発明は水洗いできない電気かみそりにも同様に適用できる。ボディ1は、入力端子13側の端壁も開口することができ、その場合には、別に設けた蓋体で開口を塞ぎ、この蓋体に入力端子13を設けることができる。切換え具5は、スライドノブ以外に押しボタンや回動するレバーであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】上ケースを破断した状態での側面図である。
【図2】正面図である。
【図3】側面図である。
【図4】側面からみた分解断面図である。
【図5】縦断側面図である。
【図6】縦断正面図である。
【図7】ヘッド部の分解斜視図である。
【図8】ヘッド部の縦断側面図である。
【図9】切断刃ユニットを開放した状態でのヘッド部の縦断側面図である。
【図10】図2におけるA−A線断面図である。
【図11】スイッチ機構の断面図である。
【図12】スイッチ機構とその周辺構造を示す分解斜視図である。
【図13】スイッチ機構の正面図である。
【図14】スイッチ機構をオン状態に切り換えた正面図である。
【図15】上ケースの別実施例を示す側面図である。
【図16】上ケースのさらに異なる別実施例を示す側面図である。
【図17】従来例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 駆動ユニット
2A 駆動ユニットの電装部
2B 駆動ユニットのヘッド部
3 切断刃ユニット
4 上ケース
5 切換え具
9 モーター
10 二次電池
12 スイッチ端子
13 入力端子部
17 ヘッド台
21 シール
34 シール
37 シェル部
38 庇部
39 膨出部
42 防塵部
45 外ピース
55 シール
56 軸
58 ガス放出口
S 接合縁

Claims (7)

  1. 少なくとも一端が開口する筒状のボディ(1)と、ボディ(1)の内部に組み込まれる駆動ユニット(2)と、駆動ユニット(2)の前部に装着されて駆動ユニット(2)で駆動される切断刃ユニット(3)と、ボディ(1)に対してその上半周面を覆う状態で装着される上ケース(4)とを備えており、駆動ユニット(2)は、ボディ(1)の内部に収容される電装部(2A)と、ボディ(1)の前部に突出して切断刃ユニット(3)を支持するヘッド部(2B)とを備えており、ヘッド部(2B)とボディ(1)との接合縁(S)の上半周面が、上ケース(4)で覆われていることを特徴とする電気バリカン。
  2. 防塵部(42)が、上ケース(4)の他の周側壁より外側方へ膨出形成されている請求項1記載の電気バリカン。
  3. 前記接合縁(S)と対向する上ケース(4)の面壁に、外膨らみ状の膨出部(39)が形成されており、該接合縁(S)と膨出部(39)との間に衝撃緩和用の隙間が設けられている請求項1または2記載の電気バリカン。
  4. ヘッド部(2B)とボディ(1)との接合縁(S)がシール(21)で封止されているとともに、ボディ(1)の外面に露出するスイッチ機構と入力端子部(13)とがそれぞれシール(35・55)で封止されていて、水洗い可能になっている請求項1、2または3記載の電気バリカン。
  5. 上ケース(4)と対向するボディ(1)の壁面に、電装部(2A)に設けた二次電池(10)から発生するガスを逃がすためのガス放出口(58)が設けてある請求項1、2、3または4記載の電気バリカン。
  6. 上ケース(4)に設けた切換え具(5)と、ボディ(1)と電装部(2A)との間に設けられて切換え具(5)の往復動作を電装部(2A)に設けたスイッチ端子(12)に伝えて、モーター(9)への通電状態を切り換えるスイッチ機構とを有し、上ケース(4)をボディ(1)に装着した状態において、切換え具(5)とスイッチ機構とが、連動可能に連結されている請求項4または5記載の電気バリカン。
  7. 上ケース(4)の内面に、スイッチ機構の外ピース(45)と係合して、外ピース(45)を往復動可能に支持する軸(56)が突設されている請求項5または6記載の電気バリカン。
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