JP4816924B2 - 濃度分布マスクの製造方法 - Google Patents
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Description
ドット(D)が設けられた単位セル(C)を中心にその六角形の各辺を囲むように、次に大きい遮光膜ドット(D)を設けた残りの4個の各単位セル(C)のうちの2個の単位セル(C)が配置され、最も大きい遮光膜ドット(D)を設けた単位セル(C)を中心にその単位セル(C)の外側に沿って3段階に段階的に大きさを変化させた単位セルが同心円状に配置された構造となっている。このようにして段階的に透過濃度が変化した、すなわち階調を有するマスクの機能をもつものとなっている。
これにより、データ量が更に多い、複雑な三次元形状に対応した濃度分布マスクであっても簡便に生産できるものとなる。
1)求める三次元形状の等高線を表す外郭パターン(P1)用の外郭パターンデータ(D1)を等高線別に複数個作成する工程と、
2)構成する複数のドットのピッチが均一でドットの大小によりパターンの濃度を表し、各等高線別の外郭パターン内でドットの大きさが均一なトーンパターン(P2)用のトーンパターンデータ(D2)を、等高線別に対応した濃度をもたせて複数個作成する工程と、
3)上記複数個の外郭パターンデータ(D1)の各々と、それに対応した各々トーンパターンデータ(D2)とを組み合わせ、論理演算処理により外郭・トーンパターン(P3)の外郭・トーンパターンデータ(D3)を等高線別に複数個作成するとともに、該外郭・トーンパターンデータ(D3)の全てを論理演算処理して、求める三次元形状に対応した濃度分布データ(D4)を作成する工程であって、該工程は、上記複数個の外郭パターンデータ(D1)の各々と、それに対応した各々トーンパターンデータ(D2)とを組み合わせ、AND演算により外郭・トーンパターンデータ(D3)を等高線別に複数個作成する工程と、該外郭・トーンパターンデータ(D3)の全てをOR演算して、求める三次元形状に対応した濃度分布データ(D4)を作成する工程と、
4)上記濃度分布データ(D4)に基づいて求める三次元形状画像を画像表示手段にて可視表示し、外郭・トーンパターン(P3)毎にそのパターン(P3)のドット領域のみをマイナス方向又はプラス方向にリサイズ処理し、その画像内の外郭パターン(P1)相当部に近接する不要パターンである、濃度分布パターンP4の外郭パターンの繰り返し間隔(等高線の幅)と、トーンパターンを構成する各ドット(黒部)のピッチ値(繰り返しピッチ)及び繰り返し長さとの数値の組み合わせによって、濃度分布パターンP4の画像内におけるトーンパターンを構成する各ドットp4 (黒部)と共に、所定の外郭1〜n(例えば外郭1、外郭2、外郭3)の各外郭パターンの境界相当部に近接して発生する端切れパターンp0 を削除してノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)を作成する工程と、
5)該ノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)を用い、電子ビーム描画装置若しくはレーザービーム描画装置等のビーム描画装置にて濃度分布マスクを描画する工程と、を具備することを特徴とする濃度分布マスクの製造方法である。
る。
1)求める三次元形状の等高線を表す外郭パターン(P1)用の外郭パターンデータ(D1)を、等高線別(又は所定間隔の同心円別)に適宜なる複数個(n個、高低はn段階)作成して、コンピュータメモリに記憶させる工程(図1(a))と、
2)構成する複数のドットのピッチが均一で、ドットの大小によりパターンの濃度を表し、各等高線別の外郭パターン内でドットの大きさが均一なトーンパターン(P2)用のトーンパターンデータ(D2)を等高線別に対応した濃度をもたせて複数個作成して、コンピュータメモリに記憶させる工程(図1(b))と、
3)上記複数個の外郭パターンデータ(D1)の各々と、それに対応した各々トーンパターンデータ(D2)とをコンピュータ上にて組み合わせ、論理演算処理(例えばAND演算)により外郭・トーンパターンデータ(D3)を等高線別に複数個作成して、コンピュータメモリに記憶させる工程(図1(c))と、
4)上記外郭・トーンパターンデータ(D3)の全てをコンピュータ上にて論理演算処理(例えばOR演算)し、求める三次元形状に対応した濃度分布マスクパターンP4となる濃度分布データ(D4)を作成して、コンピュータメモリに記憶させる工程(図1(d))とを説明するものである。
図1(a)に示すように、この一実施例では、三次元形状の等高線を表す外郭パターン(P1)として円形を用いた例であり、等高線の高低は、外郭1、外郭2、外郭3の3段階である。
次に、図1(b)に示すように、外郭1、外郭2、外郭3、・・・外郭nのn段階の各々に対応した濃度をもたせたトーンパターン(P2)用のトーンパターンデータ(D2)をn個(階調1、階調2、階調3、・・・階調n)作成する。一例として例えば外郭1、外郭2、外郭3の3段階の各々に対応した濃度をもたせたトーンパターン(P2)用のトーンパターンデータ(D2)を3個作成する(階調1、階調2、階調3)。外郭1に対応した濃度は階調1、外郭2に対応した濃度は階調2、外郭3は階調3である。
よりトーンパターン(P2)(階調1、階調2、階調3)の各濃度を表している。トーンパターン(P2)内でドットの大きさは均一である。
次に、図1(c)に示すように、等高線別に外郭1と階調1、外郭2と階調2、外郭3と階調3、・・・外郭nと階調nを組み合わせたn個の外郭・トーンパターン(P3)の外郭・トーンパターンデータ(D3)を作成する。
次に、図1(c)に示すように,得られた外郭・トーンパターン(P3)の外郭・トーンパターンデータ(D3)のn個をOR演算(論理和)して、図1(d)に示すように、求める三次元形状に対応した濃度分布パターンP4(濃度分布マスクとなるパターン)の濃度分布データ(D4)を作成する。
次に、上記濃度分布データ(D4)に基づいて、求める三次元形状画像である前記濃度分布パターンP4(濃度分布マスクとなるパターン)をコンピュータ画像表示手段(パソコン等の出力表示画面、ディスプレイ画面等)にて、図1(d)に示すように可視表示する。
そこで、次に、コンピュータ画像表示手段の画面に可視表示された三次元形状画像である図1(d)に示す濃度分布パターンP4の全ての黒ドットp4 (図2(a)参照、ドットp4 )のみを一括して、−方向、又は+方向にリサイズ処理して、その画像内の外郭パターン相当部に近接して発生している極微小端切れパターンp0 (極微小白抜けパターン、又は極微小黒ドットパターン)を消去する。
大操作した状態の濃度分布パターンP4であり、前述の図2(a)にて外郭パターンの境界相当部に近接して発生していた前記極微小パターンp0 は消去している。
そして、極微小パターンp0 としての極微小な黒ドット部分、又は白ドット部分が画面上にて消去されたか否かを目視確認する。画面上にて極微小な黒ドット部分、又は白ドット部分が消去されたことが確認されたならばステップ8に進み、未だ極微小パターンp0 である極微小な黒ドット部分、又は白ドット部分が存在している場合には、再度、リサイズ処理するためにステップ6に戻る。
前記拡大操作又は縮小操作により極微小パターンp0 (黒ドット部分、又は白ドット部分)が消去されていることを画面上にて確認した後は、その拡大操作又は縮小操作後の状態の濃度分布パターンP4の黒ドットp4 部分、又は白ドットp5 部分(図面に表現される全ての黒色ドットp4 領域、又は全ての白色ドットp5 領域)を、画面上にて拡大、縮小操作前の元のサイズに戻すことにより、極微小パターンp0 (ノイズパターン)の削除された求める三次元形状に対応した濃度分布パターン(P4L)を作成する。図3(b)は、図3(a)に示す濃度分布パターン4を拡大、縮小操作前の元のサイズに戻した状態の濃度分布パターン4であり、前述の図2(a)にて外郭パターンの境界相当部に近接して発生していた極微小端切れパターンp0 が消去した状態であり、図2(a)のような求める元の濃度分布パターン4となっている。
リサイズ処理後の濃度分布パターン(P4L)を、ノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)として、コンピュータ記憶手段(コンピュータメモリ、記録媒体)に記憶させる。
最後に、ノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)を用いて、電子ビーム描画装置や、レーザービーム描画装置等のビーム描画装置にて濃度分布マスクパターンである濃度分布パターン(P4L)を、濃度分布マスクとなる基板面に形成したフォトレジスト面に露光して描画し、現像処理して濃度分布マスク作成用のレジストパターンを作成する。
縮小投影露光するレチクルマスクであることが多いが、その他に1/1の等倍露光のフォトマスクとしても適用することは可能である。
D・・・遮光膜ドット
P1・・・外郭パターン
P2・・・トーンパターン
P3・・・外郭・トーンパターン
P4…濃度分布パターン(濃度分布マスク作成用パターン)
p4 …黒ドット(遮光ドット)
p5 …白ドット(透光ドット)
p0 …極微小端切れドットパターン
Claims (1)
- 基板上に、三次元形状の感光性樹脂パターンを形成するための濃度分布マスクの製造方法において、
1)求める三次元形状の等高線を表す外郭パターン(P1)用の外郭パターンデータ(D1)を等高線別に複数個作成する工程と、
2)構成する複数のドットのピッチが均一でドットの大小によりパターンの濃度を表し、各等高線別の外郭パターン内でドットの大きさが均一なトーンパターン(P2)用のトーンパターンデータ(D2)を、等高線別に対応した濃度をもたせて複数個作成する工程と、
3)上記複数個の外郭パターンデータ(D1)の各々と、それに対応した各々トーンパターンデータ(D2)とを組み合わせ、論理演算処理により外郭・トーンパターン(P3)の外郭・トーンパターンデータ(D3)を等高線別に複数個作成するとともに、該外郭・トーンパターンデータ(D3)の全てを論理演算処理して、求める三次元形状に対応した濃度分布データ(D4)を作成する工程であって、該工程は、上記複数個の外郭パターンデータ(D1)の各々と、それに対応した各々トーンパターンデータ(D2)とを組み合わせ、AND演算により外郭・トーンパターンデータ(D3)を等高線別に複数個作成する工程と、該外郭・トーンパターンデータ(D3)の全てをOR演算して、求める三次元形状に対応した濃度分布データ(D4)を作成する工程と、
4)上記濃度分布データ(D4)に基づいて求める三次元形状画像を画像表示手段にて可視表示し、外郭・トーンパターン(P3)毎にそのパターン(P3)のドット領域のみをマイナス方向又はプラス方向にリサイズ処理し、その画像内の外郭パターン(P1)相当部に近接する不要パターンである、濃度分布パターンP4の外郭パターンの繰り返し間隔(等高線の幅)と、トーンパターンを構成する各ドット(黒部)のピッチ値(繰り返しピッチ)及び繰り返し長さとの数値の組み合わせによって、濃度分布パターンP4の画像内におけるトーンパターンを構成する各ドットp4 (黒部)と共に、所定の外郭1〜n(例えば外郭1、外郭2、外郭3)の各外郭パターンの境界相当部に近接して発生する端切れパターンp0 を削除してノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)を作成する工程と、
5)該ノイズパターン削除濃度分布データ(D4L)を用い、電子ビーム描画装置若しくはレーザービーム描画装置等のビーム描画装置にて濃度分布マスクを描画する工程と、を具備することを特徴とする濃度分布マスクの製造方法。
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