JP4816487B2 - 静電容量検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量検出装置に関する。
静電容量検出装置は、例えば自動車に組み込まれ、自動車用ドアの施解錠のトリガ検出用に用いられる。運転者がドアのアウトサイドハンドルに触れると、アウトサイドハンドル内に組み込まれた静電容量検出装置が、人の手による静電容量の変化を検出し、その検出結果に基づいて、ドアの施解錠を行う。
静電容量検出装置の別の用途として、自動車事故時のむち打ちを防止するためにヘッドレストの位置を制御する制御系にも適用可能である。この場合、車両に取り付けられたレーダ等のセンサが追突の危険を検知したときに、ヘッドレストに組み込まれた静電容量検出装置が乗員の頭部を検知し、頭部に対してヘッドレストの位置を適正位置に近づける。このような制御を行うことにより、追突時の頭部の衝撃を軽減できる。
静電容量検出装置に関連する技術としては、特許文献1に記載されたものがある。
特開2005−106665号公報
図6は、従来の静電容量検出装置の一例を示す回路図である。
図7は、図6の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図6の静電容量検出装置では、スイッチS1を閉状態にしてから開状態に戻す第1のスイッチ操作を行った後に、スイッチS2を閉状態にしてから開状態に戻す第2のスイッチ操作及びスイッチS3を閉状態にしてから開状態に戻す第3のスイッチ操作を繰り返す。
第1のスイッチ操作で基準容量Csが放電し、第2のスイッチ操作で基準容量Csと被測定容量Cxとが、電源電位V1とグランドとの間に直列に接続される。第3のスイッチ操作により、被測定容量Cxが放電する。ダイオードD1は、測定対象物体と対向して被測定容量Cxを形成するセンサ電極の電位VE1が、電源電位V1を超えることを防止する。ダイオードD2は、センサ電極の電位VE1が、電位V2以下になることを防止する。
コンパレータCMPは、一方の入力端子の電圧Vin−と、他方の入力端子の入力電位Vin+である参照電位V4との比較を行う。制御回路は、コンパレータCMPの出力信号Voutのレベルが“H”から“L”に反転するまでに、第2のスイッチ操作が行われた回数をカウントし、カウントされた回数に基づき被測定容量Cxの静電容量の変化を判定する。
図6の静電容量検出装置において、スイッチS3が閉じてから再び開状態になったとき、本来であれば電位V2であるセンサ電極の電位VE1が外乱Vdのために低下すると、ダイオードD2を介して電位V2からセンサ電極に電荷が移動し、被測定容量Cxの電荷量が変化する。これにより、スイッチS2を閉じたときの基準容量Csから被測定容量Cxへの電荷の移動量が変化し、測定値が不正確になる。
本発明は、外乱があっても正確な測定が可能な静電容量検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る静電容量検出装置は、
被測定対象に対向し、該被測定対象との間の距離に応じた静電容量を示すコンデンサを形成するセンサ電極と、
一方の電極が第1の電源電位に接続されると共に他方の電極が第1のノードに接続された基準容量と、
一端が前記第1の電源電位に接続されると共に他端が第1のノードに接続された第1の開閉スイッチと、
入力端子が前記センサ電極に接続されると共に出力端子が第2のノードに接続されたローパスフィルタと、
一端が前記第1のノードに接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第2の開閉スイッチと、
前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位に一端が接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第3の開閉スイッチと、
前記第2のノードと前記第1の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第1の電源電位よりも高くなったときに導通する第1の整流素子と、
前記第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第2の電源電位よりも低くなったときに導通する第2の整流素子と、
前記第1のノードが一方の入力端子に接続されると共に、参照電圧が他方の入力端子に接続されたコンパレータと、
前記第1の開閉スイッチ、前記第2の開閉スイッチ及び前記第3の開閉スイッチを制御し、該第1の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態にする第1のスイッチ操作を行った後、該第2の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第2のスイッチ操作と、該第3の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第3のスイッチ操作を交互に繰り返す処理と、該第2のスイッチ操作の繰り返される回数をカウントし、前記コンパレータの両入力端子の入力電圧のレベルが反転するまでに該第2のスイッチ操作の繰り返された回数に基づき、前記静電容量の変化を検出する処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする。
なお、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数fc1は、前記第3の開閉スイッチが開状態になってから前記第2の開閉スイッチが閉状態になるまでの時間をT1、前記第2の開閉スイッチが閉状態になってから開状態に戻るまでの時間をT2としたときに、
1/T2<fc1<1/(2×T1)
を満たしてもよい。
又、前記センサ電極に一端が接続され、該センサ電極上の高周波成分を通過させるハイパスフィルタと、
前記第2のノードに入力端子が接続されると共に前記ハイパスフィルタの他端に出力端子が接続されたバッファと、
をさらに備えてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る静電容量検出装置は、 被測定対象に対向し、該被測定対象との間の距離に応じた静電容量を示すコンデンサを形成するセンサ電極と、
一方の電極が第1の電源電位に接続されると共に他方の電極が第1のノードに接続された基準容量と、
一端が前記第1の電源電位に接続されると共に他端が第1のノードに接続された第1の開閉スイッチと、
一端が前記第1のノードに接続されると共に、他端が前記センサ電極の接続された第2のノードに接続された第2の開閉スイッチと、
前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位に一端が接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第3の開閉スイッチと、
前記第2のノードと前記第1の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第1の電源電位よりも高くなったときに導通する第1の整流素子と、
前記第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第2の電源電位よりも低くなったときに導通する第2の整流素子と、
前記センサ電極に一端が接続され、該センサ電極上の高周波成分を通過させるハイパスフィルタと、
前記第2のノードに入力端子が接続されると共に前記ハイパスフィルタの他端に出力端子が接続されたバッファと、
前記第1のノードが一方の入力端子に接続されると共に、参照電圧が他方の入力端子に接続されたコンパレータと、
前記第1の開閉スイッチ、前記第2の開閉スイッチ及び前記第3の開閉スイッチを制御し、該第1の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態にする第1のスイッチ操作を行った後、該第2の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第2のスイッチ操作と、該第3の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第3のスイッチ操作を交互に繰り返す処理と、該第2のスイッチ操作の繰り返される回数をカウントし、前記コンパレータの両入力端子の入力電圧のレベルが反転するまでに該第2のスイッチ操作の繰り返された回数に基づき、前記静電容量の変化を検出する処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外乱があっても正確な測定が可能な静電容量検出装置を実現できる。
本発明に係る静電容量検出装置は、例えば自動車の車両用シートに組み込まれる。
図1は、車両用シート1の側面図である。
車両用シート1は、座席シート2と、その座席シート2に傾動可能に支持されたシートバック3と、シートバック3に対して支持されたヘッドレスト装置4とを備えている。
ヘッドレスト装置4は、シートバック3の上端部に設けられたヘッドレストステータ6に支持されたヘッドレスト基部7と、ヘッドレスト基部7に対して車両の前後方向に進退自在とされたヘッドレスト移動部8とを備えている。ヘッドレスト移動部8は、図1中実線で示すように、ヘッドレスト基部7に対いて接近した位置と、図1中一点鎖線で示すように、ヘッドレスト基部7から離間した位置との間を、移動可能とされている。
車両の後方からの衝撃が加わらない通常運転時には、ヘッドレスト移動部8はヘッドレスト基部7に対して近接した位置に配置される。
ヘッドレスト装置4には、ヘッドレスト移動部8を移動させる伸縮機構9と、伸縮機構9を駆動するモータ10と、モータ10を制御する電子制御装置(以下、ECUという)12とが設けられている。
伸縮機構9は、略X字形状のアームで構成され、その基端部がヘッドレスト基部7に固定され、先端部がヘッドレスト移動部8に固定されている。伸縮機構9は、モータ10により駆動されることで、車両前後方向に伸縮して、ヘッドレスト移動部8を移動させる。
ECU12は、図示しない検出装置から後続車両の接近情報等の車両情報を入力し、自車両に後方からの追突の可能性がか否かを判定する。追突の可能性があると判定した場合に、ECU12はモータ10を駆動してヘッドレスト移動部8を車両の前方に移動させる。
ECU12は、ヘッドレスト移動部8が乗員の頭部に接近したことを検知した場合に、ヘッドレスト移動部8の車両前方への移動を停止させるように、モータ10を制御する。
ヘッドレスト移動部8が乗員の頭部に接近したことを検知するために、静電容量検出装置が車両に組み込まれる。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態に係る静電容量検出装置20を示す図である。
この静電容量検出装置20は、ヘッドレスト移動部8に組み込まれたセンサ電極E1と、ECU12内に搭載された基準容量21、第1の開閉スイッチ22、第2の開閉スイッチ23、第3の開閉スイッチ24、ローパスフィルタ(以下、LPFという)25、第2の整流素子としてのダイオード26、第1の整流素子としてのダイオード27、コンパレータ28及び制御部29を備えている。
センサ電極E1は、自動車の乗員の頭部に対向する。乗員の頭部は、ほぼグランド電位である。センサ電極E1は、乗員の頭部との間にコンデンサを形成し、センサ電極E1がそのコンデンサの一方の電極となる。このコンデンサが被測容量Cxとなる。
センサ電極E1は、ECU12内のLPF25と接続されている。LPF25には、周波数が高くなるとインピーダンス成分が大きくなることを利用したフェライトビーズ等を用いることができる。
基準容量21の一方の電極は、第1の電源電位V1に接続され、基準容量21の他方の電極が第1のノードN1に接続されている。開閉スイッチ22の一端も電源電位V1に接続され、開閉スイッチ22の他端がノードN1に接続されている。ノードN1には、開閉スイッチ23の一端と、コンパレータ28の反転入力端子(−)とが接続されている。
開閉スイッチ23の他端は、LPF25の出力端子が接続された第2のノードN2に接続されている。ノードN2には、さらに、開閉スイッチ24の一端が接続されている。開閉スイッチ24の他端が、第2の電源電位V2に接続されている。電源電位V2は、例えばグランド電位であってもよい。
この電源電位V2にダイオード26のアノードが接続され、ダイオード26のカソードがLPF25の出力端子に接続されている。ダイオード26は、LPF25の出力端子の電位が電源電位V2よりも低下することを防止する。
LPF25の出力端子には、さらに、ダイオード27のアノードが接続され、ダイオード27のカソードが電源電位V1に接続されている。ダイオード27は、LPF25の出力端子の電位が、電源電位V1よりも高くなることを防止する。
コンパレータ28の非反転入力端子(+)には、入力電圧Vin+として参照電位V4が入力されている。コンパレータ28の出力端子が制御部29に接続されている。なお、電源電位V1,V2及び参照電位V4の関係は、V1>V4>V2である。
制御部29は、開閉スイッチ22,23,24のスイッチングを制御するスイッチ制御手段、開閉スイッチ23のオン・オフ回数をカウントするカウント手段、コンパレータ28の出力電圧のレベルが反転したか否かを判定してその判定結果とカウント手段のカウント値とに基づいて乗員の頭部がヘッドレスト移動部8に接近したか否かを検出する検出手段、として機能する。制御部29は、CPUで構成することことができる。
次に、この静電容量検出装置20の基本的動作を説明する。
図3(a)〜(g)は、静電容量検出装置20の動作を説明するためのタイミングチャートである。
静電容量検出装置20では、制御部29による制御により、開閉スイッチ22を開状態から所定期間閉状態にして開状態に戻す第1のスイッチ操作(図3(a))を行った後、開閉スイッチ23を開状態から所定期間閉状態にして再び開状態に戻す第2のスイッチ操作(図3(b))と、開閉スイッチ24を開状態から所定期間閉状態にして再び開状態に戻す第3のスイッチ操作(図3(c))とを繰り返し行う。
第1のスイッチ操作により、基準容量21の両電極間が短絡され、コンパレータ28の反転入力端子(−)の入力電位Vin−が電源電位V1に上昇する(図3(e))。コンパレータ28の出力信号Voutは、低レベルに設定される(図3(f))。
第2のスイッチ操作により、基準容量21とLPF25と被測定容量Cxとが電源電位V1とグランド電位との間に直列に接続される。基準容量21とLPF25と被測定容量Cxとが電源電位V1とグランド電位との間に直列に接続されることにより、基準容量21及び被測定容量Cxが充電される。その結果、センサ電極E1の電位VE1が上昇し(図3(d))、コンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が低下する。
第3のスイッチ操作により、センサ電極E1が電源電位V2に接続されるので、被測定容量Cxが放電してセンサ電極E1の電位が電源電位V2と同電位となる。
第2のスイッチ操作と第3のスイッチ動作を繰り返すことにより、放電した被測定容量Cxが基準容量21に接続されて基準容量21が放電するので、コンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が、段階的に低下する。コンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が、参照電位V4よりも低くなると、コンパレータ28の出力信号Voutが、低レベルから高レベルに反転する。
コンパレータ28の出力信号Voutが、低レベルから高レベルに反転した後、制御部29は、同様の第1のスイッチ操作、第2のスイッチ操作及び第3のスイッチ操作の一連の制御を繰り返す。
被測定容量Cxの容量値は、乗員の頭部とセンサ電極E1との距離で決まる。乗員の頭部とセンサ電極E1との距離が遠ければ、被測定容量Cxの容量値は小さく、乗員の頭部とセンサ電極E1との距離が近ければ、被測定容量Cxの容量値は大きい。
被測定容量Cxの容量値が大きいほど、即ち、センサ電極E1と乗員の頭部との距離が近いほど、第2のスイッチ操作と第3のスイッチ操作を繰り返すごとにコンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が低下する割合が大きい。そのため、センサ電極E1と乗員の頭部との距離が小さいと、コンパレータ28の出力信号Voutが低レベルから高レベルに反転するまで第2のスイッチ操作の回数が少ない。
制御部29は、第1のスイッチ操作の後に、コンパレータ28の出力信号Voutが低レベルから高レベルに反転するまでの第2のスイッチ操作の回数をカウントする。このカウントにより、被測定容量Cxの容量値の変化を検出することができる。カウント結果が、所定値に以下になったときに、制御部29は、乗員の頭部に対してヘッドレスト移動部8が十分接近したと判断し、モータ10を停止する駆動制御を行う。
以上が基本的動作であるが、外乱Vd(図3(g))のためにセンサ電極E1の電位VE1が変動する場合が考えられる。特に、第3のスイッチ操作が終了して開閉スイッチ24が開状態になってから、第2のスイッチ操作で開閉スイッチ23が閉状態になるまでの時間T1に、外乱Vdのためにセンサ電極E1の電位VE1が電源電位V2よりも低くなると、電源電位V2からセンサ電極E1に電荷が移動し、被測定容量Cxが充電され、被測定容量Cxの容量値の変化の検出に誤差を生じる。
そこで、LPF25のカットオフ周波数fc1が、次式(1)を満たすように設定している。
1/T2<fc1<1/(2×T1)・・・(1)
T2:開閉スイッチ23が閉状態になってから開状態になる間での時間
LPF25のカットオフ周波数fc1が式(1)を満すように設定すると、センサ電極E1の電位VE1が外乱Vdによって変化しても、それがLPF25により遮断され、電源電位V2側から、電荷がダイオード26を介してセンサ電極E1に移動することが抑制される。よって、被測定容量Cxの容量値の変化を精度よく検出できる。
なお、時間T1と時間T2との差が近いと、外乱Vdの遮断が十分にできなくなるため、時間T1を時間T2に対して十分短くすることが望ましい。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る静電容量検出装置30を示す図であり、図2中の要素と共通する要素には、共通の符号を付している。
静電容量検出装置30は、図1の車両用シート1に組込まれる装置であり、第1の実施形態の静電容量検出装置20と同様のセンサ電極E1、基準容量21、開閉スイッチ22,23,24、LPF25、ダイオード26,27、コンパレータ28及び制御部29を備え、これらのセンサ電極E1、基準容量21、開閉スイッチ22,23,24、LPF25、ダイオード26,27、コンパレータ28及び制御部29が、図2と同様に接続されている。
静電容量検出装置30には、さらに、ハイパスフィルタ(以下、HPFという)31を構成するコンデンサ31aと、バッファ32と、抵抗33と、コンデンサ34とを備えている。
コンデンサ31aの一方の電極は、センサ電極E1に接続されている。
バッファ32は演算増幅器で構成され、バッファ32の非反転入力端子(+)は、LPF25の出力端子に接続されている。バッファ32の反転入力端子とバッファ32の出力端子とが接続されている。このバッファ32の出力端子に、抵抗33の一端が接続され、コンデンサ34の一方の電極に接続されている。コンデンサ34の他方の電極は、グランドに接続されている。抵抗33とコンデンサ34とは、LPF35を構成し、抵抗33とコンデンサ34との接続点がLPF35の出力端子となる。LPF35の出力端子にコンデンサ31aの他方の電極が接続されている。
この静電容量検出装置30は、第1の実施形態に係る静電容量検出装置20と同様、制御部29による制御により、開閉スイッチ22を開状態から所定期間閉状態にして開状態に戻す第1のスイッチ操作を行った後、開閉スイッチ23を開状態から所定期間閉状態にして再び開状態に戻す第2のスイッチ操作と、開閉スイッチ24を開状態から所定期間閉状態にして再び開状態に戻す第3のスイッチ操作とを繰り返し行う。
LPF25のカットオフ周波数fc1は、前述の式(1)を満足するように設定する。
LPF35のカットオフ周波数fc2ついても、次の式(2)を満足するように設定する。
1/T2<fc2<1/(2×T1)・・・(2)
第1のスイッチ操作により、基準容量21の両電極間が短絡され、第2のスイッチ操作により、基準容量21とLPF25と被測定容量Cxとが電源電位V1とグランド電位との間に直列に接続される。第3のスイッチ操作により、センサ電極E1が電源電位V2に接続され、被測定容量Cxが放電してセンサ電極E1の電位が電源電位V2と同電位となる。第2のスイッチ操作と第3のスイッチ動作を繰り返すことにより、放電した被測定容量Cxが基準容量21に接続されて基準容量21が放電するので、コンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が、段階的に低下する。コンパレータ28の反転入力端子(−)の電位Vin−が、参照電位V4よりも低くなると、コンパレータ28の出力信号Voutが、低レベルから高レベルに反転する。
コンパレータ28の出力信号Voutが、低レベルから高レベルに反転した後、制御部29は、同様の第1のスイッチ操作、第2のスイッチ操作及び第3のスイッチ操作の一連の制御を繰り返す。
制御部29は、第2のスイッチ操作の回数をカウントし、このカウントにより、被測定容量Cxの容量値の変化を検出する。カウント結果が、所定値以下になったときに、乗員の頭部に対してヘッドレスト移動部8が十分接近したと判断し、モータ10を停止する駆動制御を行う。
以上のような、本実施形態の静電容量検出装置30では、第1の実施形態に係る静電容量検出装置20と同様、LPF25のカットオフ周波数fc1を、前述の式(1)を満たすように設定することにより、センサ電極E1の電位VE1が外乱Vdによって変化しても、それがLPF25により遮断され、電源電位V2側から、電荷がダイオード26を介してセンサ電極E1に移動することが抑制され、静電容量の変化の誤検出を防ぐことができる。
さらに、静電容量検出装置30は、HPF31としてのコンデンサ31aを備えている。コンデンサ31aは、センサ電極E1に重畳した外乱Vdの高周波成分を分岐してグランドに流す。そのため、外乱Vdの影響を、第1の実施形態に係る静電容量検出装置20よりも低減できる。又、LPF25の出力端子とHPF31の出力端子であるコンデンサ31aの他方の電極とをバッファ32を介して接続しているので、コンデンサ31aの他方の電極の電位を、外乱Vdが重畳されていない状態のセンサ電極E1の電位VE1に設定することになる。よって、コンデンサ31aがセンサ電極E1の寄生容量となることが防止され、静電容量の変化の測定に影響を与えることを防止できる。
さらに、コンデンサ31aの他方の電極が、抵抗33とコンデンサ34との接続点に接続されているので、外乱Vdがバッファ32を通ってLPF25の出力端子側に戻ることを防ぐことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものが考えられる。
(1)図5は、図4の静電容量検出装置30の変形例を示す図であり、図4中の要素と共通する要素には、共通する符号を付している。
静電容量検出装置30では、抵抗33及びコンデンサ34を備えるLPF35を用いたが、図5のLPF40に変更してもよい。
図5中のLPF40は、バッファ32の出力端子に一端が接続された抵抗41と、抵抗41の他端に一端が接続された抵抗42と、抵抗42の他端に一方の電極が接続されると共に他方の電極がグランドに接続されたコンデンサ43と、抵抗42の他端が非反転入力端子(+)に接続されたバッファ44と、コンデンサ45とを備えている。コンデンサ45の一方の電極は、抵抗41と抵抗42との接続点に接続されている。コンデンサ45の他方の電極は、バッファ44の出力端子に接続されている。バッファ44の反転入力端子(−)は、バッファ44の出力端子に接続され、バッファ44の出力端子がLPF40の出力端子となり、HPF31としてのコンデンサ31aの他方の電極に接続されている。
このLPF40では、バッファ32を通過した高周波成分が、抵抗41,42及びコンデンサ43で除去される。コンデンサ31aからの高周波成分は、コンデンサ45、抵抗42、コンデンサ43を介してグランドに流れる。抵抗41は、コンデンサ31aからの高周波成分がバッファ32を経てLPF25の出力側に戻ることを防止する。
LPF30をLPF40に替えることにより、静電容量検出装置30の検出精度を高めることができる。
(2)図4の静電容量検出装置30及びその変形例の図5の静電容量検出装置では、LPF25を用いたが、HPFとしてのコンデンサ31aで十分に高周波成分が除去できる場合には、LPF25を用いなくてもよい。
車両用シート1の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る静電容量検出装置を示す図である。 静電容量検出装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る静電容量検出装置を示す図である。 図4の静電容量検出装置の変形例を示す図であ。 従来の静電容量検出装置を示す図である。。 図6の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
20,30 静電容量検出装置
21 基準容量
22 第1の開閉スイッチ
23 第2の開閉スイッチ
24 第3の開閉スイッチ
25,35,40 LPF
26 ダイオード(第2の整流素子)
27 ダイオード(第1の整流素子)
28 コンパレータ
29 制御部
31 HPF
31a コンデンサ
32,44 バッファ
E1 センサ電極
N1 第1のノード
N2 第2のノード
V1 第1の電源電位
V2 第2の電源電位
V4 参照電圧

Claims (4)

  1. 被測定対象に対向し、該被測定対象との間の距離に応じた静電容量を示すコンデンサを形成するセンサ電極と、
    一方の電極が第1の電源電位に接続されると共に他方の電極が第1のノードに接続された基準容量と、
    一端が前記第1の電源電位に接続されると共に他端が第1のノードに接続された第1の開閉スイッチと、
    入力端子が前記センサ電極に接続されると共に出力端子が第2のノードに接続されたローパスフィルタと、
    一端が前記第1のノードに接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第2の開閉スイッチと、
    前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位に一端が接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第3の開閉スイッチと、
    前記第2のノードと前記第1の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第1の電源電位よりも高くなったときに導通する第1の整流素子と、
    前記第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第2の電源電位よりも低くなったときに導通する第2の整流素子と、
    前記第1のノードが一方の入力端子に接続されると共に、参照電圧が他方の入力端子に接続されたコンパレータと、
    前記第1の開閉スイッチ、前記第2の開閉スイッチ及び前記第3の開閉スイッチを制御し、該第1の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態にする第1のスイッチ操作を行った後、該第2の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第2のスイッチ操作と、該第3の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第3のスイッチ操作を交互に繰り返す処理と、該第2のスイッチ操作の繰り返される回数をカウントし、前記コンパレータの両入力端子の入力電圧のレベルが反転するまでに該第2のスイッチ操作の繰り返された回数に基づき、前記静電容量の変化を検出する処理とを行う制御部と、
    を備えることを特徴とする静電容量検出装置。
  2. 前記ローパスフィルタのカットオフ周波数fc1は、前記第3の開閉スイッチが開状態になってから前記第2の開閉スイッチが閉状態になるまでの時間をT1、前記第2の開閉スイッチが閉状態になってから開状態に戻るまでの時間をT2としたときに、
    1/T2<fc1<1/(2×T1)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の静電容量検出装置。
  3. 前記センサ電極に一端が接続され、該センサ電極上の高周波成分を通過させるハイパスフィルタと、
    前記第2のノードに入力端子が接続されると共に前記ハイパスフィルタの他端に出力端子が接続されたバッファと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の静電容量検出装置。
  4. 被測定対象に対向し、該被測定対象との間の距離に応じた静電容量を示すコンデンサを形成するセンサ電極と、
    一方の電極が第1の電源電位に接続されると共に他方の電極が第1のノードに接続された基準容量と、
    一端が前記第1の電源電位に接続されると共に他端が第1のノードに接続された第1の開閉スイッチと、
    一端が前記第1のノードに接続されると共に、他端が前記センサ電極の接続された第2のノードに接続された第2の開閉スイッチと、
    前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位に一端が接続されると共に他端が前記第2のノードに接続された第3の開閉スイッチと、
    前記第2のノードと前記第1の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第1の電源電位よりも高くなったときに導通する第1の整流素子と、
    前記第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、該第2のノードの電位が該第2の電源電位よりも低くなったときに導通する第2の整流素子と、
    前記センサ電極に一端が接続され、該センサ電極上の高周波成分を通過させるハイパスフィルタと、
    前記第2のノードに入力端子が接続されると共に前記ハイパスフィルタの他端に出力端子が接続されたバッファと、
    前記第1のノードが一方の入力端子に接続されると共に、参照電圧が他方の入力端子に接続されたコンパレータと、
    前記第1の開閉スイッチ、前記第2の開閉スイッチ及び前記第3の開閉スイッチを制御し、該第1の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態にする第1のスイッチ操作を行った後、該第2の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第2のスイッチ操作と、該第3の開閉スイッチを閉状態にしてから開状態に戻す第3のスイッチ操作を交互に繰り返す処理と、該第2のスイッチ操作の繰り返される回数をカウントし、前記コンパレータの両入力端子の入力電圧のレベルが反転するまでに該第2のスイッチ操作の繰り返された回数に基づき、前記静電容量の変化を検出する処理とを行う制御部と、
    を備えることを特徴とする静電容量検出装置。
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