JP5128270B2 - 座席動作制御装置 - Google Patents

座席動作制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5128270B2
JP5128270B2 JP2007339459A JP2007339459A JP5128270B2 JP 5128270 B2 JP5128270 B2 JP 5128270B2 JP 2007339459 A JP2007339459 A JP 2007339459A JP 2007339459 A JP2007339459 A JP 2007339459A JP 5128270 B2 JP5128270 B2 JP 5128270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
folding
sensor electrode
detection
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007339459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009162509A (ja
Inventor
武 戸倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2007339459A priority Critical patent/JP5128270B2/ja
Publication of JP2009162509A publication Critical patent/JP2009162509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5128270B2 publication Critical patent/JP5128270B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、例えば車両に備えられた折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御する座席動作制御装置および座席動作制御方法に関する。
従来より、例えば車両に備えられた座席のうち、折り畳み動作などが可能な可動式座席として、下記特許文献1に開示されている自動車用シートが知られている。この自動車用シートは、例えばレバー等の操作機構を操作することにより、前方の座席側へ折り畳むことが可能な構造を備えている。
特開昭58−39537号公報
しかしながら、上述した自動車用シートでは、操作機構を操作することで簡単に折り畳むことはできるが、前方の座席との間に子供が居た場合などに誤って操作機構を操作してしまうと、折り畳んだシートが勢いよく子供に衝突して怪我を負わせてしまうおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御して、折り畳んだ座席が人体に衝突するような不具合を効果的に防止することができる座席動作制御装置および座席動作制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る座席動作制御装置は、着座部及び背もたれ部を有し、前記背もたれ部が前記着座部側に倒れ込み、更に倒れ込んだ前記背もたれ部と共に前記着座部が折り畳まれるよう折り畳み可変自在に形成された折り畳み可動式座席における折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲に存する検知対象物を検知可能に配置された少なくとも一つのセンサ電極と、前記センサ電極からの静電容量を検知する検知回路と、前記検知回路からの検知信号に基づいて、前記検知領域の範囲内の前記検知対象物の有無を判定する判定回路と、前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示を受け付ける入力手段と、前記判定回路からの判定結果および前記入力手段によって受け付けられた折り畳み動作指示に応じて、前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御する制御手段とを備え、前記判定回路は、前記検知信号が示す静電容量値があらかじめ設定されたしきい値以上となった場合に、前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定し、前記制御手段は、前記判定回路によって前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合は、前記入力手段によって前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記折り畳み可動式座席を折り畳み動作させないことを特徴とする。
本発明に係る座席動作制御装置は、以上のように構成することにより、折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲内の検知対象物の有無によって、折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御することができるので、折り畳んだ座席が人体に衝突するような不具合を効果的に防止することができる。
前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作できない旨の警報を報知する報知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記判定回路によって前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合には、前記入力手段によって前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作しないように座席ロックをかけるとともに、前記報知手段を制御して前記警報を報知させるようにする。
前記センサ電極は、例えば前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側の最前部に設けられている。
また、前記センサ電極は、例えば前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側の座席設置部材の設置面上または前記座席設置部材の内部に設けられている。
さらに、前記センサ電極は、例えば前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側に設置された他の座席の背面部の面上または前記背面部の内部に設けられている。
前記センサ電極は、例えばフレキシブルプリント基板上に形成されている。
前記センサ電極と同等の電位が与えられるシールド電極を、例えば、(a)前記センサ電極の裏面側、(b)前記センサ電極の周囲、(c)前記折り畳み可動式座席の前記センサ電極の配置箇所近傍のうちの少なくとも一つに備えてもよい。
本発明に係る座席動作制御方法は、折り畳み可変自在に形成された折り畳み可動式座席における折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲に存する検知対象物を検知可能に設置された少なくとも一つのセンサ電極からの静電容量を検知する検知工程と、検知された静電容量を示す検知信号に基づいて、前記検知領域の範囲内の前記検知対象物の有無を判定する判定工程と、判定された判定結果に応じて、前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御する制御工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る座席動作制御方法は、以上のように構成されることにより、折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲内の検知対象物の有無によって、折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御することができるので、折り畳んだ座席が人体に衝突するような不具合を効果的に防止することができる。
前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示を受け付ける入力工程をさらに備え、前記制御工程では、例えば前記判定結果および前記入力工程にて受け付けられた折り畳み動作指示に応じて前記折り畳み動作を制御する。
前記判定工程では、例えば前記検知信号が示す静電容量値があらかじめ設定されたしきい値以上となった場合に、前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定し、前記制御工程では、例えば前記判定工程にて前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合は、前記入力工程にて前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作しないように座席ロックをかけるようにする。
また、前記制御工程では、例えば前記判定工程にて前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合には、前記入力工程にて前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記座席ロックをかけるとともに、前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作できない旨の警報を報知するようにする。
以上のように本発明によれば、折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲内の検知対象物の有無によって、折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御することができ、折り畳んだ座席が人体に衝突するような不具合を効果的に防止することができる。
以下に、添付の図面を参照して、本発明に係る座席動作制御装置および座席動作制御方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る座席動作制御装置の一部が座席に適用された状態を示す説明図、図2は同座席動作制御装置の全体構成の例を示すブロック図、図3は同座席動作制御装置の静電容量検知回路の回路構成の例を示す説明図、図4は同静電容量検知回路の動作波形の例を示す動作波形図である。
図1に示すように、座席動作制御装置は、例えば座席10に配置されたその一部であるセンサ電極11を有する。座席10は、人体が着座する着座部12と、この着座部12に着座した人体がもたれる背もたれ部13と、人体の頭部を支えるヘッドレスト14とを備えて構成されている。この座席10は、ここでは図示しない車両の座席として配置されていることとする。
そして、センサ電極11は、例えば着座部12の前方側の内部(すなわち、座席10の最前部の内部)に、検知面が前方を向かうように設けられている。これにより、座席10の前方側(すなわち、折り畳み方向側)には、検知対象物(例えば、人体)を検知する検知領域が形成されることとなる。
なお、この座席10は、図示しないバネなどの弾性力によって折り畳まるように付勢された、いわゆる折り畳み可動式で構成され、例えば着座部12の側方に設けられたレバースイッチ(SW)31を操作することにより、背もたれ部13が着座部12側へ倒れ込み、さらに背もたれ部13とともに着座部12が座席10の前方側へ立直状態で自動的に折り畳まる構造を備えている。
センサ電極11は、例えば図示しないフレキシブルプリント基板上に形成され、このフレキシブルプリント基板ごと着座部12の内部に設けられている。このセンサ電極11は、例えば着座部12の左右の幅方向に長手方向を有し、その高さ方向に短手方向を有する矩形状の外観を備える形状に形成されている。これにより、座席10の前方に形成された検知領域(具体的には、例えば着座部12の前方)における静電容量を検出する。
なお、ここでは、センサ電極11が一つのみ設けられている場合を例に挙げているが、例えば座席10の前方側に形成される検知領域の範囲に存する検知対象物を検知可能な態様であれば、センサ電極は少なくとも一つ設けられていればよく、複数配置されていてもよい。
センサ電極11が形成される基板としては、上述したフレキシブルプリント基板の他に、例えばリジッド基板やリジッドフレックス基板であってもよい。このセンサ電極11は、上述したようにフレキシブルプリント基板上に形成されている場合は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ガラスエポキシ樹脂またはセラミックなどの絶縁体からなる絶縁板上にパターン形成された銅、銅合金またはアルミニウムなどの金属部品や電線などで構成することができる。
また、センサ電極11は、上述したように着座部12の内部に設けられる他に、着座部12の前面に貼着されて設けられていてもよく、例えば透明性導電膜からなる場合には、着座部12の前面に塗布形成されて設けられていてもよい。
このように形成されたセンサ電極11は、図2に示すように、例えば検出した静電容量を検知する静電容量検知回路21に接続され、この静電容量検知回路21は、検知された静電容量を示す検知信号に基づいて、座席10の前方の検知領域の範囲内の検知対象物(人体)の有無を判定する判定回路30に接続されている。
判定回路30は、座席10の前方(着座部12の前面)の検知領域の範囲内の人体の有無を、例えば検知信号が示す静電容量値があらかじめ設定されたしきい値以上の場合は人体があると判断し、このしきい値よりも下回る場合は人体がないと判断することによって判定する。
この判定回路30は、例えばコンパレータや微分回路などのアナログ回路によって構成されたり、静電容量検知回路21の出力をディジタル的に処理するディジタル回路によって構成されたりする。また、判定回路30は、例えばCPU,RAM,ROMなどからなり、ソフトウェア的にデータを処理する構成であってもよい。
そして、判定回路30は、車両に備えられた座席10の折り畳み動作全般を制御する制御装置33に接続されている。制御装置33には、さらに上述したレバーSW31が接続されている。また、制御装置33には、座席10の折り畳み動作が行えないように座席10をロックするロック機構34と、例えばスピーカやディスプレイ装置などを備え、所定の場合に警告音や警告文などの警報を報知(出力)する警報装置35とが接続されている。
この制御装置33は、判定回路30からの判定結果(すなわち、検知領域の範囲内に人体があるか否かを示す結果)に応じて、ロック機構34を制御して、座席10の折り畳み動作を制限(制御)する。また、制御装置33は、上記判定結果とともに、レバーSW31からの情報を受け付けて、座席10の折り畳み動作を制限する。なお、レバーSW31は、着座部12の側方に配置されている他に、図示しないリモコンや運転席側のコントローラなどに設けられていてもよい。また、レバーSW31は、レバーを引いたり押したりして操作可能に構成されたスイッチであっても、押ボタンやタッチパネルのようなスイッチであってもよい。
静電容量検知回路21は、例えばセンサ電極11によって検出された静電容量(Capacitance)を電圧(Voltage)に変換するC−V変換回路(図示せず)と、このC−V変換回路からの出力のアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備えて構成されている。
静電容量検知回路21のC−V変換回路は、図3に示すように、静電容量Cに応じてデューティー比が変化するものであり、例えば一定周期のトリガ信号TGを出力するトリガ信号発生回路101と、入力端に接続された静電容量Cの大きさによってデューティー比が変化するパルス信号Poを出力するタイマー回路102と、このパルス信号Poを平滑化するローパスフィルタ(LPF)103とを備えて構成されている。
タイマー回路102は、例えば2つの比較器201,202と、これら2つの比較器201,202の出力がそれぞれリセット端子Rおよびセット端子Sに入力されるRSフリップフロップ回路(以下、「RS−FF」と呼ぶ。)203と、このRS−FF203の出力DISをLPF103に出力するバッファ204と、RS−FF203の出力DISでオン/オフ制御させるトランジスタ205とを備えて構成されている。
比較器202は、トリガ信号発生回路101から出力される図4に示すようなトリガ信号TGを、抵抗R1,R2,R3によって分割されたしきい値Vth2と比較して、トリガ信号TGに同期したセットパルスを出力する。このセットパルスは、RS−FF203のQ出力をセットする。
このQ出力は、ディスチャージ信号DISとしてトランジスタ205をオフ状態にし、センサ電極11およびグランドの間を、電極11の対接地静電容量Cおよび入力端と電源ラインとの間に接続された抵抗R4による時定数で決まる速度で充電する。これにより、入力信号Vinの電位が静電容量Cによって決まる速度で上昇する。
入力信号Vinが、抵抗R1,R2,R3で決まるしきい値Vth1を超えたら、比較器201の出力が反転してRS−FF203の出力を反転させる。この結果、トランジスタ205がオン状態となって、センサ電極11に蓄積された電荷がトランジスタ205を介して放電される。
したがって、このタイマー回路102は、図4に示すように、センサ電極11との間の静電容量Cに基づくデューティー比で発振するパルス信号Poを出力する。LPF103は、この出力を平滑化することにより、図4に示すような直流の検知信号Voutを出力する。
こうしてC−V変換回路から出力された検知信号Voutは、上述したようにA/D変換器にてディジタル信号に変換される。なお、図4中において、実線で示す波形と点線で示す波形は、前者が後者よりも静電容量が小さいことを示しており、例えば後者が物体接近状態を示している。
なお、RC充放電回路を構成して充放電時間を測定する方式の座席動作制御装置の静電容量検知回路21の構成として、例えばC−V変換回路が抵抗とコンデンサにより出力パルスのデューティー比が変化する周知のタイマーICを利用するものを説明したが、静電容量検知回路21としては、これに限定されるものではない。
すなわち、例えば、正弦波を印加して静電容量値による電圧変化あるいは電流値から直接インピーダンスを測定する方式、測定する静電容量を含めて発振回路を構成して発振周波数を測定する方式、既知の電圧で充電した電荷を既知の容量に移動してその電圧を測定する方式、または未知の容量に既知電圧で充電し、その電荷を既知容量に移動させることを複数回行い、既知容量が所定電圧に充電されるまでの回数を測定する方式などがあり、検出した静電容量値にしきい値を設け、あるいは静電容量の信号波形を解析して該当する静電容量波形になったときにトリガとするなどの各種処理を行ってもよい。
また、静電容量検知回路21がC−V変換回路を備えている場合に、静電容量を電圧に変換することを前提としたが、電気的にあるいはソフトウェアとして扱いやすいデータに変換できればよく、例えば静電容量をパルス幅に変換したり、直接ディジタル値に変換したりしてもよい。
次に、本発明の一実施の形態に係る座席動作制御方法を用いたこの座席動作制御装置における座席動作制御処理について説明する。図5は、本発明の一実施の形態に係る座席動作制御方法による座席動作制御処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以降において、既に説明した箇所と重複する箇所については説明を割愛することとし、本発明に特に関わる処理以外は明記しない場合があることとする。ここでは、車両に備えられたイグニッションスイッチやACCがONとなって、座席動作制御装置に既に電源が供給された状態であることを前提として説明する。
図5に示すように、まず、座席動作制御装置の制御装置33は、乗員などの操作によりレバーSW31から座席10の折り畳みに関する指示が出された場合は、この座席10の折り畳み動作指示を受け付ける(ステップS101)。そして、センサ電極11からの静電容量を検知した静電容量検知回路21からの出力に基づいて、座席10の前方の検知領域の範囲内に人体があるか否かを判定した判定回路30からの判定結果を受け付け、検知領域の範囲内に人体があるか否かを判断する(ステップS102)。
検知領域の範囲内に人体がないと判断した場合(ステップS102のN)は、ロック機構34による座席ロックを行わないようにして、折り畳み動作指示に応じた折り畳み動作が可能となるように制御し(ステップS105)、処理を終了するか否かを判断する(ステップS106)。
処理を終了すると判断した場合(ステップS106のY)は、本フローチャートによる一連の座席動作制御処理を終了する。処理を終了しないと判断した場合(ステップS106のN)は、上記ステップS101に移行して処理を繰り返す。
一方、検知領域の範囲内に人体があると判断した場合(ステップS102のY)は、ロック機構34による座席ロックを行い(ステップS103)、警報装置35を介して、例えば車室内にて折り畳み動作ができない旨を表す警報音を鳴らしたり、搭載された表示装置の表示画面上に折り畳み動作ができない旨を示す警告文を表示したりして、警報を出力(報知)する(ステップS104)。そして、上記ステップS101に移行して処理を繰り返す。
本例の座席動作制御装置では、このように座席10の座席動作(折り畳み動作)制御処理を行うことによって、例えば座席10の前方側(折り畳み方向側)に幼児(子供)が居たりしたときに、レバーSW31による折り畳み動作指示があった場合であっても座席10が折り畳まることはない。これにより、折り畳んだ座席10が幼児(子供)に衝突するような不具合を効果的に防止することができる。
なお、上述した座席動作制御装置では、センサ電極11を座席10の着座部12の前方側の内部に配置して、静電容量検知回路21にて検出した静電容量値を利用し、座席10の前方側に形成された検知領域の範囲内の人体の有無を判定するものを例に挙げて説明したが、例えば次のようなものであってもよい。
図6は、上述した静電容量検知回路の他の例を説明するための説明図である。なお、ここでは、センサ電極11の他に、同様に座席10の着座部12の前方側の内部に他のセンサ電極12が配置されていることとする。この例の静電容量検知回路21は、センサ電極11,12からの静電容量を電圧に変換するC−V変換回路が差動動作するものとして構成されている。
このC−V変換回路では、例えば上述したような既知の電圧で充電した電荷を既知の容量に移動してその電圧を測定する方式が採用されている。具体的には、図6に示すように、例えば差動増幅回路21aのマイナス側入力端にセンサ電極11を接続し、プラス側入力端にセンサ電極12を接続してなる。
そして、静電容量C2の値から静電容量C1の値を減算し、その出力値をコンパレータなどからなる差増増幅回路21aにてしきい値と比較して、座席10の前方における検知領域の範囲内の人体を検出するようにしたものである。
このようなC−V変換回路の動作としては、例えばスイッチS1がオープン(OFF)で、スイッチS2が接地(GND)され、スイッチS3がクローズ(ON)となっているときに、スイッチS3をオープン(OFF)にし、スイッチS2をVrに切り替え、スイッチS1をオペアンプの反転入力に接続すると、静電容量C2とCfにC2Vrが充電され、静電容量C1とCfにC1Vrが充電される。
次に、スイッチS1をオープン(OFF)およびスイッチS2を接地(GND)した後に、スイッチS1を接地(GND)したときの出力電圧Vを測定する。このときの電圧は、V/Vr={(Cf+C1)/Cf}−{(Cf+C2)/Cf}となり、静電容量C2と静電容量C1の割合に応じた電圧が出力される。このように、C−V変換回路を差動動作する構成とすることにより、回路の温度特性を相殺したりコモンモードノイズを低減したりすることができる。
なお、座席10には、金属製の部材が用いられたりするため、この金属製の部材とセンサ電極11,12との静電容量値を無視できない場合がある。この場合は、例えば人体を検出するセンサ電極として使用するのを、センサ電極11,12のうちの一方とし、他方は電極の人体を検出したい側(検知面側)に後述するシールド電極を配置することで人体との間の感度をなくし、人体との静電容量結合が一方の電極のみになるようにしてもよい。
また、センサ電極11を座席10の着座部12の前方側の内部に配置する他に、次のように配置してもよい。図7は、上述したセンサ電極の他の配置例を示す説明図である。センサ電極11は、例えば図7(a)に示すように、座席10の折り畳み方向側の座席10が設置される座席設置部材(図示せず)の設置面上やこの座席設置部材の内部に配置されたり、同図(b)に示すように、座席10の前方側(折り畳み方向側)の座席10Aの背面部13Aの面上やこの背面部13Aの内部に配置されたり、座席10の座席設置部材との固定部19(特に前方側)に配置されたりしてもよい。
また、シールド電極は、次のように配置してもよい。図8は、シールド電極の配置例を示す説明図である。図8に示すように、シールド電極18,19a,19bは、例えばセンサ電極11と同等の電位で駆動され、シールド電極18はセンサ電極11の周囲に配置され、シールド電極19aは着座部12の左側方に、シールド電極19bは着座部12の右側方に、それぞれ配置される。その他、シールド電極は、センサ電極11の裏面側(検知面とは反対側)に配置されてもよい。
シールド電極18をこのように配置すれば、センサ電極11による感度に対して外乱などの影響を与えにくくすることができる。また、シールド電極19a,19bをこのように配置すれば、座席10の両脇の非検知領域NDAに座席10の折り畳み動作を行うための人体が存在している場合に、静電容量検知回路21にて静電容量値が上昇してしまい、座席10の折り畳み動作ができなくなるような不具合を防止することができる。
なお、これらシールド電極18,19a,19bの電位は、例えば上述したようにセンサ電極11に加えられる電位や、この電位より高い入力インピーダンスで1倍のアンプ(バッファ)を通して生成してもよいし、図6に示したような構成の場合には、オペアンプの非反転入力部分をシールド電極18,19a,19bに接続すれば、センサ電極11と同等の電位を与えることができる。
本発明の一実施の形態に係る座席動作制御装置の一部が座席に適用された状態を示す説明図である。 同座席動作制御装置の全体構成の例を示すブロック図である。 同座席動作制御装置の静電容量検知回路の回路構成の例を示す説明図である。 同静電容量検知回路の動作波形の例を示す動作波形図である。 本発明の一実施の形態に係る座席動作制御方法による座席動作制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 静電容量検知回路の他の例を説明するための説明図である。 センサ電極の他の配置例を示す説明図である。 シールド電極の配置例を示す説明図である。
符号の説明
10…座席、11,12…センサ電極、12…着座部、13…背もたれ部、14…ヘッドレスト、18,19a,19b…シールド電極、21…静電容量検知回路、30…判定回路、31…レバースイッチ、33…制御装置、34…ロック機構、35…警報装置。

Claims (7)

  1. 着座部及び背もたれ部を有し、前記背もたれ部が前記着座部側に倒れ込み、更に倒れ込んだ前記背もたれ部と共に前記着座部が折り畳まるよう折り畳み可変自在に形成された折り畳み可動式座席における折り畳み方向側に形成された検知領域の範囲に存する検知対象物を検知可能に配置された少なくとも一つのセンサ電極と、
    前記センサ電極からの静電容量を検知する検知回路と、
    前記検知回路からの検知信号に基づいて、前記検知領域の範囲内の前記検知対象物の有無を判定する判定回路と、
    前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示を受け付ける入力手段と、
    前記判定回路からの判定結果および前記入力手段によって受け付けられた折り畳み動作指示に応じて、前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作を制御する制御手段とを備え、
    前記判定回路は、前記検知信号が示す静電容量値があらかじめ設定されたしきい値以上となった場合に、前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定し、
    前記制御手段は、前記判定回路によって前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合は、前記入力手段によって前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記折り畳み可動式座席を折り畳み動作させない
    ことを特徴とする座席動作制御装置。
  2. 前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作できない旨の警報を報知する報知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記判定回路によって前記検知領域の範囲内に前記検知対象物があると判定された場合には、前記入力手段によって前記折り畳み可動式座席の折り畳み動作指示が受け付けられても前記折り畳み可動式座席が折り畳み動作しないように座席ロックをかけるとともに、前記報知手段を制御して前記警報を報知させることを特徴とする請求項1記載の座席動作制御装置。
  3. 前記センサ電極は、前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側の最前部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席動作制御装置。
  4. 前記センサ電極は、前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側の座席設置部材の設置面上または前記座席設置部材の内部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席動作制御装置。
  5. 前記センサ電極は、前記折り畳み可動式座席の折り畳み方向側に設置された他の座席の背面部の面上または前記背面部の内部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席動作制御装置。
  6. 前記センサ電極は、フレキシブルプリント基板上に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の座席動作制御装置。
  7. 前記センサ電極と同等の電位が与えられるシールド電極を、(a)前記センサ電極の裏面側、(b)前記センサ電極の周囲、(c)前記折り畳み可動式座席の前記センサ電極の配置箇所近傍のうちの少なくとも一つに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の座席動作制御装置。
JP2007339459A 2007-12-28 2007-12-28 座席動作制御装置 Expired - Fee Related JP5128270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339459A JP5128270B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 座席動作制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339459A JP5128270B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 座席動作制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009162509A JP2009162509A (ja) 2009-07-23
JP5128270B2 true JP5128270B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=40965317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007339459A Expired - Fee Related JP5128270B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 座席動作制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5128270B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121843A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 Nippon Soken Inc 乗員用備品自動復元装置
JP2007185988A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Toyota Motor Corp 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009162509A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5655223B2 (ja) 乗員姿勢検知装置
US8573700B2 (en) Headrest position adjustment device and headrest position adjustment method
JP4531469B2 (ja) 静電容量式近接センサ
JP4752956B2 (ja) 静電式乗員検知装置
US8330609B2 (en) Passenger detection system
WO2010117061A1 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP5146257B2 (ja) シート着座検知システム
EP2360561A1 (en) Position detector
JP2008108534A (ja) 人体接近検出装置
JP5223542B2 (ja) 乗員姿勢検知装置および乗員姿勢検知方法
JP4319970B2 (ja) 静電容量式近接センサ
JP4834178B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
US20220155355A1 (en) Multi-channel capacitance sensing measurement circuit
JP5128270B2 (ja) 座席動作制御装置
JP2006177838A (ja) 静電容量式近接センサ及びその出力較正方法
JP5042801B2 (ja) 車両用ドア開閉装置および車両用ドア開閉方法
JP5134890B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
LU101255B1 (en) Multi-Channel Capacitance Sensing Measurement Circuit
JP5134889B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP2004191136A (ja) 車両用衝突位置検出装置
JPH11268607A (ja) 乗員検知システム
JP2011163779A (ja) 乗員検知装置
JP5561675B2 (ja) 乗員姿勢検知装置
JP2010067503A (ja) 静電容量型センサおよび近接判定装置
JP5309392B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121031

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5128270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees