JPH11268607A - 乗員検知システム - Google Patents

乗員検知システム

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JPH11268607A
JPH11268607A JP7787398A JP7787398A JPH11268607A JP H11268607 A JPH11268607 A JP H11268607A JP 7787398 A JP7787398 A JP 7787398A JP 7787398 A JP7787398 A JP 7787398A JP H11268607 A JPH11268607 A JP H11268607A
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義剛 岡
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01532Passenger detection systems using field detection presence sensors using electric or capacitive field sensors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車のシートなどに設置したアンテナ電極と
信号処理回路をシールドケーブルで接続して、アンテナ
電極で発生させた微弱電波で乗員の着席状況データを得
る場合に、シールドケーブルの静電容量の影響が無視で
きない。 【解決手段】アンテナ電極Eと信号処理回路4を接続す
るシールドケーブル5の信号線5mとシールド線5nに
オペアンプなどのバッファ回路11を接続して、バッフ
ァ回路11で信号線5mの信号レベルとシールド線5n
の信号レベルを同レベルに保持させることで、信号線5
mを流れる送受信電流のシールドケーブル内静電容量に
よる減衰を低減させて、シールドケーブル5の長さに関
係無くシート1における乗員の高精度な着席状況データ
を信号処理回路4に入力させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗員検知システム
に関し、特にエアバッグ装置を搭載した助手席における
乗員の着席状況などに応じて、エアバッグ装置のエアバ
ッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態に設定し得
る乗員検知システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は自動車の衝突
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。助手席のシートの前方に設置されるエアバッ
ク装置は、何らかの原因に基づき自動車が衝突した場合
に助手席の乗員に向けてエアバッグを展開させて、助手
席の乗員を衝突による衝撃から保護する。
【0003】このような助手席のエアバッグ装置によれ
ば、例えば図5(a)に示すように、助手席のシ−ト1
に大人Pが正しい姿勢で着席している場合には、自動車
の衝突時に大人Pの前にエアバック(図示せず)が展開
して乗員の保護効果が期待できる。しかしながら、同図
(b)に示すように、助手席のシ−ト1上に後向きに固
定したチャイルドシ−ト1Aに幼児SPが座っている場
合には仮に自動車が衝突してもエアバッグが展開しない
方が望ましい。また、同図(c)に示すように、助手席
のシ−ト1上に前向きに固定したチャイルドシ−ト1A
に幼児SPが座っている場合においても自動車の衝突時
にはエアバッグが展開しない方が望ましい。
【0004】そこで、エアバッグ装置を搭載した自動車
においては、助手席に乗員が着席しているか否かを検出
するセンサを設置し、このセンサの検出信号に基づいて
助手席の乗員の着席状況を判断して、自動車が衝突した
場合にエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状
態のいずれか一方にセットするようにした乗員検知シス
テムが提案されている。この乗員検知システムのセンサ
としては、乗員の重量を測定する重量センサを用いるも
のと、シ−トに着席している乗員をカメラで撮影して画
像処理により大人か子供かの判定を行うものである。
【0005】前者重量センサを使用した乗員検知システ
ムでは、助手席の乗員が大人か子供かの大まかな判定が
可能であり、この判定結果に基づいてエアバッグを展開
可能な状態又は展開不可能な状態のいずれか一方にセッ
トして、自動車の衝突時における不測の事態を回避する
ことができるものの、体重は個人差が大きく、仮に子供
でも大人より重い場合もあり得ることから、正確性に欠
ける。また、後者カメラを使用した乗員検知システムの
場合は、乗員の着席状況、乗員が大人か子供かの判断、
チャイルドシ−トの子供が前向きか後向きかの判断をか
なり正確に行なうことができるものの、カメラで撮影し
た撮像デ−タを画像処理して得られた各種のデータから
着席状況パタ−ンを判定しなければならないために、処
理装置が複雑かつ高価になる問題がある。
【0006】そこで、本出願人は上記センサを用いた乗
員検知システムの問題を解決するものとして、乗員の着
席の有無や着席状況を微弱電界を使って正確に検知する
ようにした乗員検知システムを先に提案した。この乗員
検知システムは、基本的にはシ−トなどに配置されたア
ンテナ電極で発生させた微弱電界(Electric Field)
の乱れを利用するもので、その原理を図6、図7で、シ
ステムの具体的回路例を図8〜図10で説明する。
【0007】図6(a)に示すように、2つのアンテナ
電極E1、E2を離隔して設置し、一方のアンテナ電極
E1に高周波低電圧を発生する発振回路2を接続し、他
方のアンテナ電極E2をグランドに接続すると、2つの
アンテナ電極E1、E2には電極間の電位差に基づいて
電界が発生し、アンテナ電極E2の側には変位電流I 2
が流れる。この状態において、同図(b)に示すよう
に、電界中に物体OBを存在させると、電界に乱れが生
じてアンテナ電極E2の側には先の変位電流I2とは異
なった変位電流I'2が流れる。従って、自動車のシ−ト
に物体OBが乗っている場合と乗っていない場合とで
は、アンテナ電極E2の側に流れる変位電流に変化が生
ずるものであり、この現象を利用することにより、シ−
トへの乗員の様々な着席状況を検知することができる。
特に、アンテナ電極を増加させることによって、シ−ト
上の乗員などを含む物体についての多くの情報を得るこ
とが可能となり、シ−トへの乗員の着席状況を的確に検
知することができる。
【0008】また、図7(a)に示すように、1つのア
ンテナ電極E3に発振回路2からの高周波低電圧を印加
すると、アンテナ電極E3の周辺には微弱電界が発生
し、アンテナ電極E3の側に送信電流I3 が流れる。こ
のアンテナ電極E3の近傍に物体OBを存在させると、
微弱電界に乱れが生じてアンテナ電極E3の側には先の
送信電流I3 と異なる電流I'3が流れる。このような送
信電流を検知することでも、シ−トへの乗員の着席状況
を検知することができ、アンテナ電極を増加させること
によって、シ−ト上の乗員などについての多くの情報を
得ることが可能となり、シ−トへの乗員の着席状況を的
確に検知することができる。
【0009】図7の原理を利用した具体的な乗員検知シ
ステムについて、図8〜図10を参照して説明する。図
8に示す助手席のシ−ト1は、着席部1aと背もたれ部
1bを有し、着席部1aと背もたれ部1bの各々の表面
側に複数、例えば一対ずつのアンテナ電極E1〜E4が
離隔させて配置される。各アンテナ電極E1〜E4は、
乗員の座り心地を考慮して導電性の布地にて形成された
もの、糸状の金属をシ−ト布面に織り込んだもの、布面
に導電性ペイントを被着したもの、金属板などが適用さ
れる。これらの各アンテナ電極E1〜E4は、図9に示
す制御ユニット3の信号処理回路4にシールドケーブル
5、…で配線される。
【0010】制御ユニット3は、信号処理回路4やその
電源回路(図示せず)などを1つのハウジングに内蔵さ
せたもので、シート1を支持するベース1c内などに設
置される。信号処理回路4は、例えば図10に示すよう
に、周波数が100KHz程度で電圧が5〜12V程度
の高周波低電圧を発生させる発振回路6と、発振回路6
から発振される送信信号の電圧振幅を一定に制御する振
幅制御回路7と、発振回路6の送信電流を検出する電流
検出回路8と、電流検出回路8と各アンテナ電極E1〜
E4の間のスイッチング素子S1〜S4を順次にオン・
オフ切換え制御する切換回路9と、以上の回路全体を制
御するMPUなどの制御回路10を有する。電流検出回
路8と各アンテナ電極E1〜E4がスイッチング素子S
1〜S4を介してシールドケーブル5、…で配線され
る。各シールドケーブル5、…は信号線5m、…とこれ
をシールドするシールド線5n、…から成り、信号線5
m、…の両端がアンテナ電極E1〜E4とスイッチング
素子S1〜S4に接続され、シールド線5n、…がグラ
ンドに接続される。各シールドケーブル5、…は、アン
テナ電極E1〜E4と信号処理回路4の間の送信受信信
号を外来ノイズからシールドして、信号処理回路4の信
号処理精度を高める。
【0011】図10の乗員検知システムは、次のように
動作する。まず、発振回路6から高周波低電圧が送信さ
れると、振幅制御回路7で振幅が一定に制御されて電流
検出回路8に送信される。一方、切換回路9が制御回路
10からの制御信号によってスイッチング素子S1〜S
4を順にオン・オフ切換制御し、例えば、まずスイッチ
ング素子S1だけをオンして他はオフにする。このと
き、発振回路6からの高周波低電圧がスイッチング素子
S1から1本のシールドケーブル5を通してアンテナ電
極E1だけに印加され、アンテナ電極E1から微弱電界
が発生する。すると、図7の原理でアンテナ電極E1の
周辺における乗員の着席状況などに応じた送信電流がア
ンテナ電極E1に流れ、この送信電流に相当する電流が
電流検出回路8で検出されて制御回路10に着席状況デ
ータ(信号デ−タ)として取り込まれる(出力され
る)。次に、スイッチング素子S2だけがオンして、ア
ンテナ電極E2から微弱電界が発生し、アンテナ電極E
2の周辺の着席状況に応じた送信電流が電流検出回路8
で検出されて制御回路10に着席状況データとして出力
される。同様にしてスイッチング素子S3,S4が順に
オンして、アンテナ電極E3,E4から順に微弱電界が
発生し、各アンテナ電極E3,E4の周辺の乗員着席状
況に応じた送信電流が電流検出回路8で順に検出されて
制御回路10に着席状況データとして出力される。
【0012】制御回路10では、シート1の様々な部所
の着席状況を表す各種の着席状況デ−タを演算処理する
ことにより、シート1における乗客の着席パタ−ンなど
を算出する。制御回路10には、予め各種の着席パタ−
ンなどが記憶されており、入力デ−タにより算出された
着席パタ−ンを予め記憶された着席パタ−ンと比較して
該当する着席パタ−ンを抽出し、判定する。この制御回
路10に記憶されている着席パタ−ンは、例えばシ−ト
に乗員が着席していない空席パタ−ン、シ−トに大人が
正常に着席しているパターン、後向きのチャイルドシ−
トに子供が着席しているパタ−ン、前向きのチャイルド
シ−トに子供が着席しているパタ−ンなどである。制御
回路10で着席パタ−ンが検知・特定されると、それに
基づく信号が制御回路10から例えばエアバッグ装置
(図示せず)に送信されて、エアバッグ装置に、仮に自
動車が衝突してもエアバッグが展開しないようにセット
するための信号が送信され、或いは、エアバッグが展開
するようにセットするための信号が送信される。
【0013】以上の乗員検知システムは、シートに設置
したアンテナ電極に高周波低電圧を印加して微弱電界を
発生させて同じアンテナ電極に流れる送信電流を着席状
況データとして処理するが、図6で説明したように隣接
する2つのアンテナ電極の一方に高周波低電圧を印加し
て微弱電界を発生させ、他方のアンテナ電極から着席状
況データの電流を取り出して処理する乗員検知システム
も有効である。この後者システムの場合もアンテナ電極
と信号処理回路がシールドケーブルで配線され、シール
ドケーブルの信号線で高周波低電圧の送信と着席状況デ
ータの電流の受信が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように乗員の着
席状況を検知するためにシートなどに設置されたアンテ
ナ電極と、このアンテナ電極の電流を乗員の着席状況デ
ータとして処理する信号処理回路を配線するシールドケ
ーブルは、外来ノイズの影響を軽減させて、信号処理回
路での信号処理精度を高める。ところが、シールドケー
ブルの信号線とシールド線の間の静電容量成分と抵抗成
分に基づくCR分布定数回路でシールド線を流れる信号
レベルが減衰して、シールド線の両端(アンテナ電極側
と信号処理回路側の両端部分)の信号レベルに誤差が発
生することがある。このような信号レベルの誤差は、シ
ールドケーブルが長くなるほど大きく発生し易く、ま
た、シールドケーブルの長さが大小様々で各シールドケ
ーブルでの誤差補正が難しく、これが乗員の着席状況な
どの判定精度の向上化を難しくしている。また、シール
ドケーブルが長くなるほど上記誤差が発生し易いため
に、シールドケーブルの長さの制限や、車内に配置され
るアンテナ電極と信号処理回路の離隔距離の制限があっ
て、車内のシート以外のダッシュボードなどにもアンテ
ナ電極を配置するといった実施形態の変更を難しくして
いる。
【0015】それ故に、本発明の目的は、車内のアンテ
ナ電極と信号処理回路を配線するシールドケーブルの長
さに関係無く、乗員の着席状況などの判定を高精度で行
い得る乗員検知システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、車内のシ−トに配置したアン
テナ電極と、アンテナ電極の周辺に発生させた電界に基
づいて流れる電流に関する信号デ−タを処理して乗員の
着席状況を検知する信号処理回路とを、信号線をシール
ド線でシールドしたシールドケーブルで配線した乗員検
知システムであって、前記シールドケーブルの信号線と
シールド線の間に、信号線の信号レベルとシールド線の
信号レベルを同レベルに保持するバッファ回路を接続し
たことを特徴とする。
【0017】また、本発明の第2の発明は、前記シ−ト
に複数のアンテナ電極を離隔して配置すると共に、これ
らのアンテナ電極と信号処理回路とを複数のシールドケ
ーブルにて配線したことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第3の発明は、前記複数
のアンテナ電極と信号処理回路とを配線する複数のシー
ルドケーブルの各々にスイッチング素子を介して共通の
バッファ回路を接続したことを特徴とする。
【0019】ここで、シールドケーブルの信号線とシー
ルド線に接続されるバッファ回路は、信号線とシールド
線の電圧レベルを同レベルに保つオペアンプなどで構成
される。このバッファ回路により信号線で送信される信
号レベル、或いは、信号線で受信される信号レベルがシ
ールド線と同レベルとなって、信号線とシールド線の間
のCR定数回路で送信・受信信号が影響を受けず、乗員
の着席状況などを判定するための信号誤差が解消され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明にかかる乗員検知システム
の実施例について、図1〜図4を参照して説明する。
尚、同図の実施例は図9、図10の乗員検知システムに
適用したもので、図1〜図4の図9、図10と同一、又
は、相当部分には同一参照符号を付して、その詳細な説
明は省略する。
【0021】図1に示すように、本発明は、シート1の
各アンテナ電極E1〜E4と信号処理回路4を配線する
各シールドケーブル5、…の信号線5m、…とシールド
線5n、…の間にバッファ回路11、…を接続し、この
各バッファ回路11、…で各シールドケーブル5、…に
おける信号線5m、…の信号レベルとシールド線5n、
…の信号レベルを同レベルに保持することを特徴とす
る。バッファ回路11は、例えば図2に示すようなオペ
アンプ11’で、このオペアンプ11’のプラス端子
(非反転入力端子)が信号線5mに接続され、マイナス
端子(反転入力端子)がアンプ出力端子に接続され、ア
ンプ出力端子がシールド線5nに接続される。
【0022】以上のように1本のシールドケーブル5の
信号線5mとシールド線5nの間にバッファ回路11を
接続すると、信号線5mを流れる送信電流、或いは、受
信電流の信号レベルがバッファ回路11でシールド線5
nと同レベルに保持されるので、信号線5mを流れる電
流が信号線5mとシールド線5nの間のCR分布定数回
路で減衰することが無くなり、信号線5mの両端での信
号レベルの誤差が軽減される。従って、図6或いは図7
の原理でシート1における乗員の着席状況データを得る
場合、シールドケーブル5の長さに関係無く高精度な着
席状況データが信号処理回路4に入力されて、信号処理
精度が向上する。
【0023】図3は図10の乗員検知システムに本発明
を適用したもので、各シールドケーブル5、…の制御ユ
ニット3側に配線される端部と切換回路9の各スイッチ
ング素子S1〜S4の間にバッファ回路11、…を接続
する。図3の信号処理回路4の動作は図10と同様に行
われる。即ち、発振回路6から高周波低電圧を送信し、
切換回路9でスイッチング素子S1〜S4を順にオン・
オフ切換制御する。
【0024】例えば、まずスイッチング素子S1だけを
オンして他はオフにすると、発振回路6からの高周波低
電圧がスイッチング素子S1から1本のシールドケーブ
ル5の信号線5mを通してアンテナ電極E1だけに印加
され、アンテナ電極E1から微弱電界が発生して、アン
テナ電極E1の周辺の着席状況に応じた送信電流がアン
テナ電極E1に流れ、この送信電流に相当する電流が電
流検出回路8で検出されて制御回路10に着席状況デー
タとして出力される。このとき、信号線5mを流れる送
信電流の減衰がバッファ回路11で軽減されるので、電
流検出回路8で検出される電流データの精度が高くな
り、制御回路10に高精度な着席状況データが送られ
る。同様にして各スイッチング素子S2〜S4が順にオ
ンして、各アンテナ電極E2〜E4での着席状況に応じ
た送信電流が電流検出回路8で順に検出されて,制御回
路10に高精度な着席状況データとして出力される。
【0025】次に図4の乗員検知システムを説明する
と、これは複数のアンテナ電極S1〜Snの各シールド
ケーブル5、…に共通の1バッファ回路11を接続して
構成される。例えば、切換回路9の各スイッチング素子
S1〜Snと一体的にオン・オフ動作をする連動スイッ
チング素子S’1〜S’nを切換回路9に追加設置し
て、この各連動スイッチング素子S’1〜S’nを介し
て1バッファ回路11を各シールドケーブル5、…のシ
ールド線5n、…に接続する。この場合、制御回路10
で例えばスイッチング素子S1とその連動スイッチング
素子S’1だけを同時にオンすると、発振回路6からの
高周波低電圧がスイッチング素子S1から1本のシール
ドケーブル5の信号線5mを通してアンテナ電極E1だ
けに印加されて、アンテナ電極E1の周辺の着席状況に
応じた送信電流が電流検出回路8で検出されて制御回路
10に着席状況データとして出力される。このとき、共
通のバッファ回路11が信号線5mを流れる送信電流の
減衰を軽減して、制御回路10には図3のシステムと同
様に高精度な着席状況データが送られる。次に、スイッ
チング素子S2と連動スイッチング素子S’2だけを同
時にオンすると、スイッチング素子S2に接続されたシ
ールドケーブル5に共通のバッファ回路11が接続され
た状態となって、アンテナ電極E2の周辺の着席状況に
応じた送信電流が電流検出回路8で検出されて制御回路
10に高精度な着席状況データとして出力される。以
下、同様にして各スイッチング素子S3〜Snと連動ス
イッチング素子S’3〜S’nを順にオンして、共通の
バッファ回路11を対応するシールドケーブル5、…に
順に接続して、各アンテナ電極E3〜Enにおける着席
状況データを制御回路10に出力する。
【0026】図4のように複数本のシールドケーブルに
対してバッファ回路を共通化することで、乗員検知シス
テムのバッファ回路の追加設置によるコストアップ、回
路構成の複雑化が軽減される。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限らず、例えば
アンテナ電極と信号処理回路の間のシールドケーブルに
接続するバッファ回路は、アンテナ電極側のシールドケ
ーブルの端部に接続してもよい。また、図6の原理に基
づく乗員検知システムのシールドケーブルにも、バッフ
ァ回路は上記実施例と同様に有効である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、シ−トに配置されたア
ンテナ電極と、このアンテナ電極で検知される信号を処
理する信号処理回路とを配線するシールドケーブルの信
号線とシールド線に、信号線とシールド線の電圧レベル
を同レベルに保つバッファ回路を接続したので、信号線
を流れる送受信信号のレベルがシールド線とほぼ同レベ
ルとなって、信号線とシールド線の間のCR分布定数回
路の影響を受けることなくアンテナ電極と信号処理回路
の間の信号の送受信が可能となり、乗員検知システムに
おける乗員の着席状況などの検出性能の向上、判定の信
頼性の改善が可能となる。また、シールドケーブルの長
さの相違による信号レベルの誤差のバラツキがバッファ
回路の挿入で解消されるので、大小様々な長さのシール
ドケーブルが長さの制限を受けること無く使用でき、シ
ステム設計などが容易になる。
【0029】また、複数のシールドケーブルに対してバ
ッファ回路を1つに共通化すれば、バッファ回路の接続
に伴うコストアップが抑制でき、特に、1車両に多数の
アンテナ電極を配置するシステムの場合には回路構成の
簡略化が可能となる上、コストの低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗員検知システムの一実施例を
示す回路ブロック図。
【図2】図1におけるシールドケーブルの概要を示す回
路図。
【図3】図1の乗員検知システムの具体例を示す回路ブ
ロック図。
【図4】図1の乗員検知システムの他の具体例を示す回
路ブロック図。
【図5】車両における各種の着席パターンを示す図であ
って、同図(a)はシートに大人の乗員が着席している
図、同図(b)は後向きチャイルドシートに子供が着席
している図、同図(c)は前向きチャイルドシートに子
供が着席している図。
【図6】乗員検知システムの基本動作を説明するための
図であって、同図(a)はアンテナ電極間の電界分布を
示す図、同図(b)は電極間に物体が存在したときの電
界分布を示す図。
【図7】他の乗員検知システムの基本動作を説明するた
めの図であって、同図(a)はアンテナ電極間の電界分
布を示す図、同図(b)は電極間に物体が存在したとき
の電界分布を示す図。
【図8】本発明の先行技術である乗員検知システムが設
置されたシートの斜視図。
【図9】図8のシートに設置された乗員検知システムの
回路ブロック図。
【図10】図9の乗員検知システムの具体的な回路ブロ
ック図。
【符号の説明】
1 シート E1〜E4 アンテナ電極 4 信号処理回路 5 シールドケーブル 5m 信号線 5n シールド線 11 バッファ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大藤 眞弘 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地25日本電気ロボットエンジニアリング 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内のシ−トに配置したアンテナ電極
    と、アンテナ電極の周辺に発生させた電界に基づいて流
    れる電流に関する信号デ−タを処理して乗員の着席状況
    を検知する信号処理回路とを、信号線をシールド線でシ
    ールドしたシールドケーブルで配線した乗員検知システ
    ムであって、 前記シールドケーブルの信号線とシールド線の間に、信
    号線の信号レベルとシールド線の信号レベルを同レベル
    に保持するバッファ回路を接続したことを特徴とする乗
    員検知システム。
  2. 【請求項2】 前記シ−トに複数のアンテナ電極を離隔
    して配置すると共に、これらのアンテナ電極と信号処理
    回路とを複数のシールドケーブルにて配線したことを特
    徴とする請求項1に記載の乗員検知システム。
  3. 【請求項3】 前記複数のアンテナ電極と信号処理回路
    とを配線する複数のシールドケーブルの各々にスイッチ
    ング素子を介して共通のバッファ回路を接続したことを
    特徴とする請求項1記載の乗員検知システム。
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