JP5309392B2 - ヘッドレスト位置調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの位置を調整するヘッドレスト位置調整装置に関し、特に簡単な構成で高精度にヘッドレストの位置を自動的かつ適切な状態に調整することができるヘッドレスト位置調整装置に関する。
従来より、例えば自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの位置を調整するものとして、例えば次のようなものが知られている。すなわち、下記特許文献1に開示されているヘッドレスト駆動制御装置は、車両の天井部とヘッドレストに組み込まれた一対の検知電極間の静電容量をモニタリングし、ヘッドレストを下端から上方向へ駆動しながらスキャニングを行った際の静電容量の変化量に基づき頭部の有無を判断して、ヘッドレストを調整するとされている。
また、下記特許文献2に開示されているヘッドレスト駆動装置は、ヘッドレストに組み込まれた4つのコンデンサプレート(検知電極)の出力がバランスするところまでヘッドレストを移動させ、調整するとされている。
さらに、下記特許文献3に開示されているヘッドレスト調整装置は、ヘッドレスト内に一つの検知電極を配置し、頭部との間の静電容量をモニタリングして、ヘッドレストを上下方向へ移動させながらスキャニングしたときの静電容量の変化量に基づき頭部の有無を判断し、ヘッドレストを調整するとされている。
また、下記特許文献4に開示されているヘッドレストを調節するための装置は、ヘッドレスト内に配置された2つもしくは3つのコンデンサプレートを用いて、頭部と各コンデンサプレートとの間の静電容量値を測定し、ヘッドレストを適切な高さに調節するとされている。
特開昭64−11511号公報 特開昭64−11512号公報 特開平11−180200号公報 特開2000−309242号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜4に開示されているものでは、ヘッドレストを移動させながらスキャニングを行っている。このため、乗員が着座した状態で前後方向に揺らいだ場合などに、高さ方向の調整位置がずれてしまったり、ヘッドレスト制御側(例えばECU(電子制御ユニット)など)でのデータ処理の負荷が大きくなってしまうなどの問題がある。
また、上述した特許文献2や3に開示されているものでは、各検知電極の出力がバランスされるようにヘッドレストの移動させて高さ調整を行うが、同じような形状や構造を有する検知電極を用いた場合は、必ずしも出力のバランスされているところが高さ方向の最適値とはならない。これに対応するため、検知電極の形状や大きさなどを適正に設計するのは大変困難であるという問題がある。
さらに、上述した特許文献1に開示されているものでは、車両の天井部に検知電極を配置させる必要があるため、システム全体をヘッドレスト内部で完結することができず、複雑なシステムとなってコストが掛かるという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成で高精度にヘッドレストの位置を自動的かつ適切な状態に調整することができるヘッドレスト位置調整装置を提供することを目的とする。
本発明に係るヘッドレスト位置調整装置は、車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に沿って並設された状態で設けられ、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する複数の検知電極と、前記複数の検知電極のうち、最上に位置する検知電極及びそれから所定の個数の検知電極から出力された検知信号の和と、最下に位置する検知電極及びそれから前記所定の個数の検知電極から出力された検知信号の和とに基づいて、前記頭部の高さ位置を検出する検出回路と、前記検出回路からの検出結果に応じて、前記ヘッドレストの前記頭部に対する位置を前記頭部の高さ位置に基づき調整する位置調整手段とを備え、前記検知電極は、それぞれ前記ヘッドレストの前面側における前記高さ方向と交差する幅方向に長手方向を有する矩形短冊状に形成されているとともに、それぞれ前記ヘッドレストの前面側における上部側および下部側に分けられた状態で配置され、前記検出回路は、最上に位置する検知電極及びそれから所定の個数の検知電極であって、前記ヘッドレストの高さ方向中心位置を基準として該高さ方向中心位置を含めて上部側に配置された検知電極からの検知信号から出力された検知信号と、最下に位置する検知電極及びそれから前記所定の個数の検知電極であって、前記ヘッドレストの高さ方向中心位置を基準として該高さ方向中心位置を含めて下部側に配置された検知電極から出力された検知信号と、に基づいて前記頭部の高さ位置を検出し、前記位置調整手段は、前記ヘッドレストの位置調整開始時に、該ヘッドレストを最上端位置まで移動させ、前記検出回路は、前記ヘッドレストの最上端位置で前記頭部の高さ位置を検出し、該高さ位置を用いて前記ヘッドレストの移動量を算出して前記位置調整手段に検出結果として出力することを特徴とする。
本発明に係るヘッドレスト位置調整装置は、以上のように構成することにより、検知電極からの出力に基づいて頭部の高さ位置を検出して、ヘッドレストの頭部に対する位置を簡単な構成で高精度に、また自動的かつ適切な状態に調整することができる。そして、このようにヘッドレストの頭部に対する位置を調整することができるため、例えばヘッドレスト位置未調整に伴う衝突時などにおける乗員の頸椎損傷などの事故防止を図ることができる。
本発明に係るヘッドレスト位置調整位置の前記検出回路は、前記所定の個数を0として、最上に位置する検知電極と最下に位置する検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ位置を検出しても良い。
前記検出回路は、例えば前記検知電極とそれぞれ一対一に接続され、各検知電極により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路と、これら複数の静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量を比較して前記頭部の高さ位置を演算し、演算結果情報を前記位置調整手段に出力する演算処理回路とを備えて構成されてもよい。
また、前記検出回路は、例えば前記検知電極と接続された時分割回路と、この時分割回路により各検知電極にてそれぞれ検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路と、この静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量を比較して前記頭部の高さ位置を演算し、演算結果情報を前記位置調整手段に出力する演算処理回路とを備えて構成されてもよい。
なお、前記検知電極の近傍位置に、該検知電極と同電位に駆動されるシールド電極をさらに備えてもよい。
本発明によれば、簡単な構成で高精度にヘッドレストの位置を自動的かつ適切な状態に調整することができるヘッドレスト位置調整装置を提供することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明に係るヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置を配置した車両の座席の例を示す概略図、図2は同ヘッドレスト位置調整装置の一部のヘッドレストにおける配置例を示す説明図、図3は同ヘッドレスト位置調整装置の全体構成の例を示すブロック図である。
また、図4は、本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の静電容量検知回路の構成例を示すブロック図、図5は同ヘッドレスト位置調整装置の検出回路の動作波形の例を示す動作波形図、図6は比較例のヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力例を説明するための説明図、図7は本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力例を示す説明図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置100は、車両などの座席40に設けられ、例えば座席40に備えられたヘッドレスト43に配置された静電容量センサ部10と、座席40の背もたれ部41に配置された駆動モータ部30とを備えて構成されている。なお、静電容量センサ部10と駆動モータ部30は、例えばハーネス29により電気的に接続されている。
静電容量センサ部10は、例えば基板19の一方の面側に形成された少なくとも2つの検知電極11,15と、この基板19の他方の面側に形成された検出回路20とを備えて構成され、座席40の着座部42に着座した人体49の頭部49aの高さ位置を検出する。すなわち、静電容量センサ部10は、人体49の頭部49aとヘッドレスト43(具体的には、検知電極11,15)との間の静電容量を検知する。
基板19は、例えばフレキシブルプリント基板、リジッド基板、リジッドフレキシブル基板やメンブレン回路等により構成されており、検知電極11,15は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)あるいはガラスエポキシ樹脂などの絶縁体からなる基板19上にパターン形成された銅、銅合金またはアルミニウム等の導電材からなる。この他、検知電極11,15は、電線などの導電材であってもよい。
そして、これら少なくとも2つの検知電極11,15は、例えばヘッドレスト43の前面側において、ヘッドレストの高さ方向と交差する幅方向に、その長手方向を有する矩形短冊状に形成され、ヘッドレスト43の高さ方向に沿ってその幅方向が並ぶように並設された状態で、例えばヘッドレスト43の上部側に検知電極15(電極A)が、下部側に検知電極11(電極B)がそれぞれ配置されている。
検出回路20は、検知電極11,15からの検知信号に基づいて、頭部49aの高さ位置を検出する。この検出回路20は、図3に示すように、例えば検知電極11,15とそれぞれ一対一で接続され、各検知電極11,15により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路21,25と、これら静電容量検知回路21,25と接続され、各静電容量検知回路21,25から出力された情報に基づく静電容量を比較して頭部49aの高さ位置を演算し、演算結果情報を駆動モータ部30のモータ駆動回路(図示せず)に出力する演算処理回路28とを備えて構成されている。
静電容量検知回路21,25は、例えば検知電極11,15と頭部49aとの間の静電容量に応じてデューティー比が変化するパルス信号を生成するとともに平滑化して検知信号を出力する。演算処理回路28は、例えばCPU、RAM、ROMなどを備えてなり、各静電容量検知回路21,15からの検知信号に基づく静電容量を比較して、頭部49aの高さ位置を検出するとともに、ヘッドレスト43の位置を変化させる駆動モータ部30に演算結果に基づく情報である制御信号を出力する。
各静電容量検知回路21,25は、例えば図4に示すように、静電容量Cに応じてデューティー比が変化するものであり、一定周期のトリガ信号TGを出力するトリガ信号発生回路101と、入力端に接続された静電容量Cの大きさによってデューティー比が変化するパルス信号Poを出力するタイマー回路102と、このパルス信号Poを平滑化するローパスフィルタ(LPF)103とを備えて構成されている。
タイマー回路102は、例えば2つの比較器201,202と、これら比較器201,202の出力がそれぞれリセット端子Rおよびセット端子Sに入力されるRSフリップフロップ回路(以下、「RS−FF」と呼ぶ。)203と、このRS−FF203の出力DISでオン/オフ制御させるトランジスタ205とを備えて構成されている。
比較器202は、トリガ信号発生回路101から出力される図5に示すようなトリガ信号TGを、抵抗R1,R2,R3によって分割された所定のしきい値Vth2と比較して、トリガ信号TGに同期したセットパルスを出力する。このセットパルスは、RS−FF203のQ出力をセットする。
このQ出力は、ディスチャージ信号DISとしてトランジスタ205をオフ状態にし、検知電極11,15およびグランド(GND)の間を、検知電極11,15の対接地静電容量Cおよび入力端と電源ラインとの間に接続された抵抗R4による時定数で決まる速度で充電する。これにより、入力信号Vinの電位が静電容量Cによって決まる速度で上昇する。
入力信号Vinが、抵抗R1,R2,R3で決まるしきい値Vth1を超えたら、比較器201の出力が反転してRS−FF203の出力を反転させる。この結果、トランジスタ205がオン状態となって、検知電極11,15に蓄積された電荷がトランジスタ205を介して放電される。
したがって、このタイマー回路102は、図5に示すように、検知電極11,15および接近した人体49の頭部49aとの間の静電容量Cに基づくデューティー比で発振するパルス信号Poを出力する。LPF103は、この出力を平滑化することにより、図5に示すような直流の検知信号Voutを出力する。なお、図5中において、実線で示す波形と点線で示す波形は、前者が後者よりも静電容量が小さいことを示しており、例えば後者が物体接近状態を示している。
駆動モータ部30は、各静電容量検知回路21,25からの検知信号Voutによって頭部49aの高さ位置を演算した演算処理回路28からの制御信号に基づいて、図示しない駆動モータを制御して、ヘッドレスト43の頭部49aに対する位置を頭部49aの高さ位置に基づき変化させるモータ駆動回路と、このモータ駆動回路の制御により、ヘッドレスト43の位置を実際に移動させる駆動モータとを備えて構成されている。駆動モータは、具体的にはヘッドレスト43の支持軸43aを上下方向、左右方向および前後方向に移動自在に駆動可能に構成されている。
このように構成されたヘッドレスト位置調整装置100では、例えば初期状態(ヘッドレスト43の位置が背もたれ部41に対して最も近い最下端位置にある状態)から、ヘッドレスト43を最上端位置まで移動させ、その最上端位置で静電容量センサ部10の各検知電極11,15にて頭部49aとの間の静電容量Cを検知し、検出回路20にてその出力を検出して出力比を演算し、頭部49aの高さ位置を得る。そして、得られた頭部49aの高さ位置の演算結果情報を駆動モータ部30に出力して、ヘッドレスト43の位置を頭部49aの高さ位置に基づき調整する。
ここで、例えば頭部49aの位置を正確に検知するために、検知電極を5つヘッドレスト43に上記と同様に配置した場合を比較例とすると、図6に示すように、例えば各検知電極からの出力に基づく静電容量変化量ΔCを得ることが可能となる。なお、図6(a)は頭部49aとヘッドレスト43の前面との間の距離が50mm程度のときの静電容量変化量ΔCを示し、図6(b)は頭部49aとヘッドレスト43の前面との間の距離が70mm程度のときの静電容量変化量ΔCを示している。
この比較例のように構成した場合、図6(a)に示すように、ヘッドレスト43と頭部49aとの間の距離が50mm程度のときは、静電容量変化量ΔCの最大出力値と次の出力値との差が明確であるため、頭部49aの形状プロファイルを得てヘッドレスト43の位置調整を行うことが可能である。
しかしながら、図6(b)に示すように、ヘッドレスト43と頭部49aとの間の距離が70mm程度のときは、静電容量変化量ΔCの最大出力値と次の出力値との差が曖昧であるため、正確な頭部49aの形状プロファイルを得ることが困難となってしまう。このように単に20mm程度頭部49aとヘッドレスト43の前面との距離が変化しただけで、位置調整を行うことが難しくなってしまう。
しかし、本実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置100の静電容量センサ部10における検知電極11,15のように構成した場合は、図7(a)に示すように、例えば図6(b)と同条件の頭部49aとヘッドレスト43の前面との間の距離Lが70mm程度離れており、かつ各検知電極11,15の中心位置間距離Hが100mm程度離れている場合であっても、頭部49aの高さ位置を正確かつ高精度に検出することができる。
すなわち、図7(a)に示すように、検知電極11,15の出力B,Aに基づく出力変化量ΔV(mV)は、頭部49aの後頭部中心Pの高さがヘッドレスト43の中心とほぼ同程度である場合にはその差が明確ではないが、図7(b)に示すように、頭部49aの後頭部中心Pの高さが検知電極11の中心とほぼ同程度である場合(例えば、ヘッドレスト43が最上端位置にある場合)にはその差が明確となる。
このようにして得られた出力変化量ΔVに基づくヘッドレスト位置調整装置100における調整方式は、図8に示すように表わすことができる。図8は、本実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置100による調整方式を説明するための説明図である。図8に示すように、ヘッドレスト43の下部に配置された検知電極11の出力Bと、上部に配置された検知電極15の出力Aとの出力比αは、α=B/A+Bによって得ることができる。こうして得られた出力比αに基づいて、ヘッドレスト43の移動量(mm)を決定することが可能となる。
すなわち、頭部49aの後頭部中心Pの高さがヘッドレスト43の中心の高さと水平方向に同じであるときの移動量を0mmとした場合、この出力比αが0に近い場合はヘッドレスト43を上方向(+方向)へ移動させ、1に近い場合は下方向(−方向)へ移動させるように駆動モータ部30に対して制御信号を出力する。
このように、本実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置100によれば、ヘッドレスト43を最上端位置まで移動させ、その位置で得られた検知電極11,15からの静電容量に基づき、頭部49aの高さ位置を得ることができるので、簡単な構成で高精度にヘッドレスト43の位置を調整することが可能となる。そして、ヘッドレスト43の位置未調整に伴う衝突時などにおける人体49の頸椎損傷などの事故防止を図ることができる。
また、ヘッドレスト43の移動中に頭部49aの位置が前後方向に揺らいだ場合であっても、正確に出力比αを得ることができるので、ヘッドレスト43の正確な高さ調整ができ、1回の検知によって頭部49aの高さ位置を得ることができるので、検出回路20やECUなどの負荷を軽減させることが可能となる。
さらに、検知電極11,15の出力比αを演算して頭部49aの高さ位置を得るとともに、検知電極を少なくとも2つヘッドレスト43に配置すればよい構成を実現するため、設計自由度が向上するとともに調整精度を向上させつつ、装置全体のコストアップを抑えることができる。また、ヘッドレスト43内部に静電容量センサ部10と検出回路20とを配置する構成を実現するため、モジュール化が容易で簡易的なシステムを構築でき、同様にヘッドレスト43の位置調整に関わるコストを抑えることが可能となる。
なお、ヘッドレスト位置調整装置100の静電容量センサ部10と駆動モータ部30はハーネス29により接続されていたが、例えば無線などによって両者が電気的に制御可能に構成されていてもよい。また、駆動モータ部30が静電容量センサ部10や検出回路20と一体的に構成され、ヘッドレスト43側に配置されていてもよい。
図9は、本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の全体構成の他の例を示すブロック図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を付して説明を省略することがあるとし、本発明に特に関連のない部分については明記しないことがあるとする。
図9に示すように、検出回路20は、検知電極11,15と接続された時分割回路26と、この時分割回路26により各検知電極11,15にて、例えば異時的に検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路27と、この静電容量検知回路27から出力された情報に基づく静電容量を比較して頭部49aの高さ位置を演算し、演算結果情報を駆動モータ部30のモータ駆動回路に出力する演算処理回路28とを備えて構成されている。このように構成された検出回路20を採用しても、上述した検出回路20と同様の作用効果を得ることが可能となる。
図10および図11は、本発明の他の実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の静電容量センサ部10の他の構成例をそれぞれ説明するための説明図、図12は同ヘッドレスト位置調整装置の静電容量センサ部10のさらに他の構成例を説明するための説明図である。
図10に示すように、静電容量センサ部10は、上記検知電極11,15の他に、ヘッドレスト43の高さ方向中心位置付近に配置された検知電極13(電極C)をさらに備えて構成されてもよい。このように構成された場合は、検出回路20は、検知電極15と13の出力の合計値(出力A+C)と、検知電極11と13の出力の合計値(出力B+C)とに基づいて出力比αを求め、同様に頭部49aの高さ位置を得ればよい。
すなわち、最上に位置する検知電極15から所定の個数(ここでは1つ)の検知電極13を含めて出力された合計値(出力A+C)と、最下に位置する検知電極11から同じく所定の個数の検知電極13を含めて出力された合計値(出力B+C)とを比較する。
また、図11に示すように、静電容量センサ部10は、上記検知電極11,15の他に、検知電極15の直下付近に配置された検知電極14(電極D)と、検知電極11の直上付近に配置された検知電極12(電極E)とをさらに備えて構成されてもよい。このように構成された場合は、検出回路20は、検知電極15と14の出力の合計値(出力A+D)と、検知電極11と12の出力の合計値(出力B+E)とに基づいて出力比αを求め、同様に頭部49aの高さ位置を得ればよい。このように、ヘッドレスト43に検知電極が3つ以上配置された場合は、ヘッドレストの高さ方向中心位置を含めて上部側と下部側に分けた出力により、出力比αを得れば頭部49aの高さ位置を求めることが可能となる。
さらに、図12(a)に示すように、静電容量センサ部10は、例えば検知電極11,15の周囲に、それぞれ各検知電極11,15と電気的に絶縁されたシールド電極16を配置して構成されていてもよい。シールド電極16は、検出回路20によって、各検知電極11,15と同電位に駆動される。
また、図12(b)に示すように、静電容量センサ部10は、例えば検知電極11,15の周囲全体を覆うように、同様に各検知電極11,15と電気的に絶縁されつつ同電位に駆動されるシールド電極16を配置して構成されていてもよい。このようにシールド電極16を配置することにより、頭部49a以外の周囲の要因による静電容量の外乱を抑え、より精度の高い位置調整を行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、車両の座席40のヘッドレスト43にヘッドレスト位置調整装置100を適用した場合を例に挙げて説明したが、このヘッドレスト位置調整装置100は、その他にも、ヘッドレストの位置を可変可能な座席であれば適用することができ、例えばアトラクションなどの設備における座席や劇場観賞用の座席などにも適用することが可能である。
本発明によれば、自動車等のヘッドレストの位置を調整する装置において、特に簡単な構成で高精度な位置調整を行うのに有用である。
本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置を配置した車両の座席の例を示す概略図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の一部のヘッドレストにおける配置例を示す説明図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の全体構成の例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の静電容量検知回路の構成例を示すブロック図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の検出回路の動作波形の例を示す動作波形図である。 比較例のヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力例を示す説明図である。 本実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置による調整方式を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の全体構成の他の例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の静電容量センサ部10の他の構成例を説明するための説明図である。 本発明の他の実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置の静電容量センサ部10の他の構成例を説明するための説明図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の静電容量センサ部のさらに他の構成例を説明するための説明図である。
符号の説明
10 静電容量センサ部
11 検知電極
12 検知電極
13 検知電極
14 検知電極
15 検知電極
16 シールド電極
19 基板
20 検出回路
21 静電容量検知回路
25 静電容量検知回路
26 時分割回路
27 静電容量検知回路
28 演算処理回路
40 座席
41 背もたれ部
42 着座部
43 ヘッドレスト
49 人体
49a 頭部
100 ヘッドレスト位置調整装置

Claims (4)

  1. 車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に沿って並設された状態で設けられ、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する複数の検知電極と、
    前記複数の検知電極のうち、少なくとも最上に位置する検知電極と最下に位置する検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ位置を検出する検出回路と、
    前記検出回路からの検出結果に応じて、前記ヘッドレストの前記頭部に対する位置を前記頭部の高さ位置に基づき調整する位置調整手段とを備え
    前記検知電極は、それぞれ前記ヘッドレストの前面側における前記高さ方向と交差する幅方向に長手方向を有する矩形短冊状に形成されているとともに、それぞれ前記ヘッドレストの前面側における上部側および下部側に分けられた状態で配置され、
    前記検出回路は、最上に位置する検知電極及びそれから所定の個数の検知電極であって、前記ヘッドレストの高さ方向中心位置を基準として該高さ方向中心位置を含めて上部側に配置された検知電極から出力された検知信号と、最下に位置する検知電極及びそれから前記所定の個数の検知電極であって、前記ヘッドレストの高さ方向中心位置を基準として該高さ方向中心位置を含めて下部側に配置された検知電極から出力された検知信号と、に基づいて前記頭部の高さ位置を検出し、
    前記位置調整手段は、前記ヘッドレストの位置調整開始時に、該ヘッドレストを最上端位置まで移動させ、
    前記検出回路は、前記ヘッドレストの最上端位置で前記頭部の高さ位置を検出し、該高さ位置を用いて前記ヘッドレストの移動量を算出して前記位置調整手段に検出結果として出力する
    ことを特徴とするヘッドレスト位置調整装置。
  2. 前記検出回路は、前記検知電極とそれぞれ一対一に接続され、各検知電極により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路と、これら複数の静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量を比較して前記頭部の高さ位置を演算し、演算結果情報を前記位置調整手段に出力する演算処理回路とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト位置調整装置。
  3. 前記検出回路は、前記検知電極と接続された時分割回路と、この時分割回路により各検知電極にてそれぞれ検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路と、この静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量を比較して前記頭部の高さ位置を演算し、演算結果情報を前記位置調整手段に出力する演算処理回路とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト位置調整装置。
  4. 前記検知電極の近傍位置に、該検知電極と同電位に駆動されるシールド電極をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のヘッドレスト位置調整装置。
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