JP2010188974A - ヘッドレスト位置調整装置、およびヘッドレスト位置調整方法 - Google Patents

ヘッドレスト位置調整装置、およびヘッドレスト位置調整方法 Download PDF

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Takuya Osaki
卓也 大崎
Yuichiro Yamaguchi
佑一郎 山口
Ryohei Sakurai
良平 桜井
Yuki Noguchi
雄紀 野口
興治 ▲崎▼山
Koji Sakiyama
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Abstract

【課題】自動的にヘッドレストの位置を適正な状態に調整する。
【解決手段】ヘッドレスト位置調整装置100は、座席40に設けられたヘッドレスト前部43cに配置された距離算出装置13およびヘッドレスト後部43dに配置された駆動モータ3を備える。距離算出装置13は、少なくとも一つの検知電極1と、検知電極1からの検知信号に基づいて、ヘッドレスト前部43cの移動量と、この移動量に応じたヘッドレスト前部43cと頭部49aとの間の静電容量の変化量に基づいて電極頭部間距離を検出する検出回路2と、検出回路2からの検出結果に基づく制御を行う制御回路5と、駆動モータ3を実際に制御するモータ制御回路4とを備える。ヘッドレスト位置調整装置100は、例えば所定時間ごとに距離算出装置13によって算出された算出結果に基づき、ヘッドレスト前部43cを頭部49aに対する適正位置へ調整する。
【選択図】図8

Description

この発明は、自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの前後方向の位置を調整するヘッドレスト位置調整装置、およびヘッドレスト位置調整方法に関する。
従来より、例えば自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの位置を調整するものとして、車両用ヘッドレスト装置(例えば、特許文献1(第6−8頁、第1−4図)参照)が知られている。この車両用ヘッドレスト装置は、ヘッドレスト前部を全開位置方向へ移動させるとき、ECUが静電容量センサの検出結果に基づいてヘッドレスト前部と乗員頭部との接近を判断してヘッドレスト前部を停止させる。
このECUは、静電容量センサの基準の静電容量値に対する絶対容量変化に基づいて、または静電容量値の変化量に基づいて、ヘッドレスト前部と乗員頭部とが接近したと判断するとされている。
また、乗員保護装置(例えば、特許文献2(第3−6頁、第1−5図)参照)は、車両に対して車両前方に移動可能なヘッドレストを車両後方から物体が衝突する衝突前段階に移動させるものであり、静電容量センサにより検出される静電容量の変化態様に基づいてヘッドレストの前方移動量を制御するとされている。
さらに、乗員検知システム(例えば、特許文献3(第3−5頁、第1−4図)参照)は、シートの背もたれ部(シートバック)に水平状態で上下に離隔して配置した複数の帯状のアンテナ電極の周囲に微弱電界を発生させる。この微弱電界に基づいてアンテナ電極に流れる電流を検出する。
そして、検出された電流に基づいてシートに着座している乗員の肩のラインを抽出し、これに基づいて頭部位置を検知するとともに、この検知結果に基づくデータをエアバッグ装置に送信する。こうしてエアバッグ装置のエアバッグを展開可能または展開不可能な状態にセットするとされている。
特許第4018112号公報 特開2007−131026号公報 特許第3347069号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている車両用ヘッドレスト装置および特許文献2に開示されている乗員保護装置では、例えばヘッドレストの移動はイグニッションスイッチ等の外部からの信号をトリガとして動作するので、乗員頭部の動きに追従させた動作を行うことができないという問題がある。
また、上述した特許文献3に開示されている乗員検知システムは、乗員の体格を検知するシステムであるため、例えばヘッドレストと乗員頭部との間の距離を保つようなシステムには適用できないという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡単な構成でヘッドレストと頭部との間の距離を算出し、自動的にヘッドレストの位置を適正な状態に調整して、乗員頭部の動きに追従することができるヘッドレスト位置調整装置、およびヘッドレスト位置調整方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるヘッドレスト位置調整装置は、車両の座席に備えられたヘッドレストを前記座席に着座した人体の頭部に対して少なくとも近接または離隔する方向に移動させる駆動手段と、前記ヘッドレストに少なくとも一つ設けられ、前記ヘッドレストと前記頭部との間の静電容量を検知する検知電極と、前記検知電極からの検知信号によって示される静電容量に基づく静電容量値を検出する検出回路と、前記検出回路によって検出された検出結果に基づいて、前記ヘッドレストと前記頭部との間の距離を示す電極頭部間距離を算出する距離算出手段と、該距離算出手段からの算出結果に基づいて、前記ヘッドレストの位置を前記頭部に対する適正位置に調整する位置調整手段とを備え、前記駆動手段は、前記ヘッドレストを所定時間ごとに前記近接または離隔する方向に移動させ、前記距離算出手段は、前記駆動手段によって前記ヘッドレストを移動させたときの該ヘッドレストの移動量と、当該移動量に応じて前記検出回路によって検出された静電容量の変化量とに基づいて、前記所定時間ごとに前記電極頭部間距離を算出し、前記位置調整手段は、前記所定時間ごとに位置調整を行うことを特徴とする。
また、前記駆動手段は、例えば前記検出回路によって検出された静電容量値の絶対値が、あらかじめ設定された下限しきい値以下または上限しきい値以上である場合は、前記ヘッドレストの移動を停止させる。
この場合、前記駆動手段は、例えば前記ヘッドレストの移動を所定時間の間停止させた場合は、該所定時間経過後に前記ヘッドレストを移動させる。
本発明にかかるヘッドレスト位置調整方法は、車両の座席に備えられたヘッドレストを前記座席に着座した人体の頭部に対して少なくとも近接または離隔する方向に移動させる駆動工程と、前記ヘッドレストに少なくとも一つ設けられた検知電極によって、前記ヘッドレストと前記頭部との間の静電容量を検知する検知工程と、前記検知工程によって検知された静電容量に基づく静電容量値を検出する検出工程と、前記検出工程によって検出された検出結果に基づいて、前記ヘッドレストと前記頭部との間の距離を示す電極頭部間距離を算出する距離算出工程と、該距離算出工程によって算出された算出結果に基づいて、前記ヘッドレストの位置を前記頭部に対する適正位置に調整する位置調整工程とを備え、前記駆動工程では、前記ヘッドレストを所定時間ごとに前記近接または離隔する方向に移動させ、前記距離算出工程では、前記駆動工程によって前記ヘッドレストが移動されたときの該ヘッドレストの移動量と、当該移動量に応じて前記検出工程によって検出された静電容量の変化量とに基づいて、前記所定時間ごとに前記電極頭部間距離を算出し、前記位置調整工程は、前記所定時間ごとに位置調整を行うことを特徴とする。
前記駆動工程では、例えば前記検出工程によって検出された静電容量値の絶対値が、あらかじめ設定された下限しきい値以下または上限しきい値以上である場合は、前記ヘッドレストの移動を停止させる。
前記駆動工程では、前記ヘッドレストの移動を所定時間の間停止させた場合は、該所定時間経過後に前記ヘッドレストを移動させる。
本発明によれば、簡単な構成でヘッドレストと頭部との間の距離を算出し、自動的にヘッドレストの位置を適正な状態に調整して、乗員頭部の動きに追従することができる。
本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整装置を配置した車両の座席の例を示す概略図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の全体構成の例を示すブロック図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の静電容量検知回路の構成例を示すブロック図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の検出回路の動作波形例を示す動作波形図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の動作を説明するための説明図である。 同ヘッドレスト位置調整装置における静電容量と頭部電極間距離との関係を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整装置におけるヘッドレストと頭部との間の距離を算出する処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整方法による位置調整処理手順の例を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、この発明にかかるヘッドレスト位置調整装置、およびヘッドレスト位置調整方法の好適な実施の形態について説明する。
図1および図2に示すように、ヘッドレスト位置調整装置100は、車両などの座席40に設けられ、例えば座席40のヘッドレストの一部を構成するヘッドレスト前部43cに配置された距離算出装置13と、ヘッドレスト43の他の一部を構成するヘッドレスト後部43dに配置された駆動モータ3とを備えて構成されている。これら距離算出装置13と駆動モータ3は、例えばハーネス29により電気的に接続されている。
なお、ヘッドレスト前部43cは、例えばヘッドレスト後部43dに対して支持軸43bを介して車両の前後方向に移動自在に連結されている。
これらヘッドレスト前部43cおよびヘッドレスト後部43dからなるヘッドレスト43は、主として座席40に着座した人体49の頭部49aを受けることができるウレタン等の緩衝材(クッション材)からなる。
距離算出装置13は、例えば基板19の一方の面(表面)側に形成された少なくとも一つの検知電極1と、この基板19の他方の面(裏面)側に形成(実装)された検出回路2、モータ制御回路4および制御回路5とを備えて構成され、検知電極1からの静電容量に基づく静電容量値を検出するとともに、座席40の着座部42に着座した人体49の頭部49aを検出する。
基板19は、例えばフレキシブルプリント基板、リジッド基板またはリジッドフレキシブル基板により構成されており、検知電極1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)またはエポキシ樹脂などの絶縁体からなる基板19上にパターン形成された銅、銅合金またはアルミニウムなどの導電材からなる。検知電極1は、その他、電線や導電性フィルム等の部材からなるものでもよい。検知電極1は、本例では矩形状のものが一つ設けられている。
検出回路2は、例えば検知電極1と接続され、検知電極1により検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路(図示せず)と、この静電容量検知回路から出力された情報(静電容量値)に基づいて、ヘッドレスト43(ヘッドレスト前部43c)と頭部49aとの間の距離を示す電極頭部間距離を算出する演算処理回路(図示せず)とを有して構成される。
なお、演算処理回路は、後述する駆動モータ3によって、ヘッドレスト前部43cが移動されたときのこのヘッドレスト前部43cの移動量と、この移動量に応じて静電容量検知回路によって検出された静電容量の変化量とに基づいて電極頭部間距離を算出する。また、演算処理回路は、ヘッドレスト位置調整装置100においては、例えば算出した電極頭部間距離と、あらかじめ設定された頭部49aとヘッドレスト43(ヘッドレスト前部43c)との間の目標距離を示す目標値(規定バックセット値)とを比較して、ヘッドレスト前部43cの移動距離およびヘッドレスト前部43cの移動方向を算出する。なお、本例のヘッドレスト位置調整装置100での上記目標値は、乗員の頸椎保護に関する安全要件などから設定され、例えば40mm±10mm程度とされる。
静電容量検知回路は、検知電極1と頭部49aとの間の静電容量に応じてデューティー比が変化するパルス信号を出力するとともに平滑化して検知信号を出力する。演算処理回路は、例えばCPU、RAM、ROM等からなり、静電容量検知回路からの出力情報に基づき電極頭部間距離を算出し、この算出結果や上記目標値を用いて上述した移動距離および移動方向を求めて、ヘッドレスト43の位置を変化させる駆動モータ3を駆動するための検出結果に基づく情報を制御回路5に出力する。
制御回路5は、ヘッドレスト位置調整装置100全体の制御を司るとともに、検出回路2からの検出結果や、目標値およびあらかじめ設定された所定のしきい値等に基づいて駆動モータ3の動作を制御する制御信号をモータ制御回路4に対して出力する。また、制御回路5は、座席40の動作を制御するシート制御回路6と接続され、このシート制御回路6からの信号に基づいてヘッドレスト位置調整装置100を制御することもできるように構成されている。
モータ制御回路4は、制御回路5から出力された検出結果に基づく制御信号に応じて、実際に駆動モータ3の動作を制御する。駆動モータ3は、ヘッドレスト43を実際に動作させる。具体的には、駆動モータ3は、例えばヘッドレスト前部43cを頭部49aに対して近接または離隔させる方向(前後方向)に移動可能に構成されている。
ここで、検出回路2の静電容量検知回路は、図3に示すように、静電容量Cに応じてデューティー比が変化するものであり、例えば一定周期のトリガ信号TGを出力するトリガ信号発生回路101と、入力端に接続された静電容量Cの大きさによってデューティー比が変化するパルス信号Poを出力するタイマー回路102と、このパルス信号Poを平滑化するローパスフィルタ(LPF)103とを備えて構成されている。
タイマー回路102は、例えば2つの比較器201,202と、これら比較器201,202の出力がそれぞれリセット端子Rおよびセット端子Sに入力されるRSフリップフロップ回路(以下、「RS−FF」と呼ぶ。)203と、このRS−FF203の出力DISをLPF103に出力するバッファ204と、RS−FF203の出力DISでオン/オフ制御させるトランジスタ205とを備えて構成されている。
比較器202は、トリガ信号発生回路101から出力される図4に示すようなトリガ信号TGを、抵抗R1,R2,R3によって分割された所定のしきい値Vth2と比較して、トリガ信号TGに同期したセットパルスを出力する。このセットパルスは、RS−FF203のQ出力をセットする。
このQ出力は、ディスチャージ信号DISとしてトランジスタ205をオフ状態にし、検知電極1およびグランド(GND)の間を、検知電極1の対接地静電容量Cおよび入力端と電源ラインとの間に接続された抵抗R4による時定数で決まる速度で充電する。これにより、入力信号Vinの電位が静電容量Cによって決まる速度で上昇する。
入力信号Vinが、抵抗R1,R2,R3で決まるしきい値Vth1を超えたら、比較器201の出力が反転してRS−FF203の出力を反転させる。この結果、トランジスタ205がオン状態となって、検知電極1に蓄積された電荷がトランジスタ205を介して放電される。
したがって、このタイマー回路102は、図4に示すように、検知電極1および接近した人体49の頭部49aの間の静電容量Cに基づくデューティー比で発振するパルス信号Poを出力する。LPF103は、この出力を平滑化することにより、図4に示すような直流の検知信号Voutを出力する。なお、図4中において、実線で示す波形と点線で示す波形は、前者が後者よりも静電容量が小さいことを示しており、例えば後者が物体接近状態を示している。
図5は、本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整装置の動作を説明するための説明図、図6は同ヘッドレスト位置調整装置における静電容量と頭部電極間距離との関係を説明するための説明図である。このように構成されたヘッドレスト位置調整装置の距離算出装置13における頭部49aとヘッドレスト43との位置関係は、例えば図5(a)に示すようになる。
すなわち、前提として、頭部49aとヘッドレスト前部43c(内部の検知電極1)との間の電極頭部間距離dの大小によって、検知電極1にて検知される静電容量値は変化する。具体的には、図5(b)に示すように、ヘッドレスト前部43cが第1の状態のときの電極頭部間距離をd0および検出される静電容量値をC0とし、ヘッドレスト前部43cが第1の状態のときよりも例えば後退した第2の状態のときの電極頭部間距離をd1および検出される静電容量値をC1とすると、検出される静電容量値Cと電極頭部間距離dとの関係は図6(a)に示す関係曲線Mで表すようになる。
そして、この電極頭部間距離dの変化量(すなわち、ヘッドレスト前部43cの移動量d0−d1)Δdに応じた静電容量値Cの変化量(C0−C1)ΔCと、電極頭部間距離との関係は、図6(b)に示すように相関曲線Nで表すようになる。
これら関係曲線Mおよび相関曲線Nからも分かるように、距離算出装置13は、上記移動量Δdと変化量ΔCとに基づいて、電極頭部間距離を算出することができる。また、例えば、あらかじめ設定された頭部49aとヘッドレスト前部43cとの間の目標距離を示す目標値dTを、算出された電極頭部間距離dA,dBと比較すれば、ヘッドレスト前部43cの移動距離および移動方向を算出することができる。
したがって、この目標値dTとこれら電極頭部間距離dA,dBとを比較すると、電極頭部間距離が目標値dTよりも長いdAのときは、目標値dTのときよりも静電容量変化量(ΔC/Δd)が小さくなる。このため、ヘッドレスト前部43cの移動距離L1はdA−dTから求めることができ、移動方向はヘッドレスト前部43cを図中矢印で示すように目標値dTに近づけて頭部49aに近接するように移動させる方向であることがわかる。
また、電極頭部間距離が目標値dTよりも短いdBのときは、目標値dTのときよりも静電容量変化量(ΔC/Δd)が大きくなる。このため、ヘッドレスト前部43cの移動距離L2はdT−dBから求めることができ、移動方向はヘッドレスト前部43cを図中矢印で示すように目標値dTに近づけて頭部49aから離隔するように移動させる方向でることが分かる。
このように、本例の距離算出装置13は、ヘッドレスト前部43cの移動量Δdと、この移動量Δdに応じて検出されるヘッドレスト前部43cの移動前後の2点間における静電容量の変化量ΔCとを利用して、電極頭部間距離を算出することができる。
また、距離算出装置13は、上述した電極頭部間距離を算出するための移動量Δdおよび変化量ΔCを得るヘッドレスト前部43cの動作を所定時間(例えば、10秒)ごとに行う。これによって、ヘッドレスト43を頭部49aに対して近接または離隔する方向に追従移動させることができる。すなわち、距離算出装置13は、所定間隔ごとに駆動モータ3を駆動してヘッドレスト前部43cを前後に移動させ、移動量Δdおよびこの移動量Δdに応じた静電容量の変化量ΔCを算出して電極頭部間距離を算出する。そして、本例のヘッドレスト位置調整装置100は、この距離算出装置13により算出された電極頭部間距離、移動距離および移動方向を含む算出結果に基づいて、所定時間ごとにヘッドレスト43の前後方向の位置調整を行う。
図7は、本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整装置におけるヘッドレストと頭部との間の距離を算出する処理手順の例を示すフローチャートである。図7に示すように、距離算出装置13は、まず、ヘッドレスト前部43cの現在位置における検知電極1からの静電容量値を検出し(ステップS10)、その静電容量値の絶対値があらかじめ設定された下限しきい値以下であるか、または絶対値が上限しきい値以上であるか否かを判定する(ステップS11)。
このステップS11での判定処理は、検出した静電容量値の絶対値が下限しきい値以下である場合はヘッドレスト前部43cの前方に頭部49aがない状態であると判断し、絶対値が上限しきい値以上である場合はヘッドレスト前部43cに頭部49aが寄りかかっていると判断するための処理である。
絶対値が下限しきい値以下または上限しきい値以上と判定された場合(ステップS11のY)は、例えばヘッドレスト前部43cをその場で待機させるべく停止させ(ステップS12)、所定時間が経過するまで待って(ステップS13のN)、所定時間が経過したら(ステップS13のY)上記ステップS10に移行する。
絶対値が下限しきい値より大きいまたは上限しきい値より小さいと判断された場合(ステップS11のN)は、ヘッドレスト前部43cを頭部49aに近接または離隔する方向に所定量移動させ(ステップS14)、ヘッドレスト前部43cの移動量および静電容量値の変化量を検出する(ステップS15)。
そして、ヘッドレスト前部43cの移動量Δdと、この移動量に応じた静電容量の変化量ΔCとに基づいて、電極頭部間距離を算出し(ステップS16)、本フローチャートによる一連の距離算出処理を終了する。このように、距離算出処理を行うことによって、簡単な構成の距離算出装置13で電極頭部間距離を算出することが可能となる。
図8は、本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト位置調整方法による位置調整処理手順の例を示すフローチャートである。なお、上述したヘッドレスト位置調整装置100は、距離算出装置13を含む構成であるため、検出回路2の演算処理回路や制御回路5、モータ制御回路4は、ヘッドレスト位置調整装置100の全体を制御する制御部の機能と、距離算出手段および位置調整手段としての機能を備えることとする。ここでは、ヘッドレスト前部43cの前後方向への位置調整処理を説明する。
図8に示すように、まず、ヘッドレスト位置調整装置100は、例えば車両のイグニッションスイッチがアクセサリーやONとなって、これらがトリガとなり処理が開始されるか否かを判断する(ステップS100)。処理が開始されないと判断された場合(ステップS100のN)は、本フローチャートによる一連の位置調整処理を終了する。
処理が開始されると判断された場合(ステップS100のY)は、距離算出装置13によって、上述した距離算出処理を行い(ステップS101)、算出結果を取得する(ステップS102)。
そして、算出結果に含まれる移動量Δdに応じた静電容量の変化量ΔCが所定のしきい値と同一な否かを判断する(ステップS103)。ΔC/Δdが所定のしきい値と同一であると判断した場合(ステップS103のY)、ヘッドレスト前部43cの前後方向への位置調整を行わず、後述するステップS107に移行し、ΔC/Δdが所定のしきい値と同一でないと判断した場合(ステップS103のN)、ΔC/Δdが所定のしきい値よりも小さいか否かを判断する(ステップS104)。ΔC/Δdが所定のしきい値よりも小さいと判断された場合(ステップS104のY)は、ヘッドレスト前部43cを車両の前方向に移動距離分移動させる(ステップS105)。ΔC/Δdが所定のしきい値以上であると判断された場合(ステップS104のN)は、ヘッドレスト前部43cを車両の後方向に移動距離分移動させる(ステップS106)。
こうしてヘッドレスト前部43cを前方向または後方向に移動させた後、所定時間(例えば10秒)経過したか否かを判断する(ステップS107)。所定時間を経過したと判断し場合(ステップS107のY)は、次のステップS108に移行し、例えば車両のイグニッションスイッチがOFFとなってとなって、処理が終了されるか否かを判断し、処理が終了されると判断された場合(ステップS108のY)は、本フローチャートによる一連の位置調整処理を終了する。処理が終了されないと判断された場合(ステップS108のN)は、上記ステップS101に移行して以降の処理を繰り返す。
このように位置調整処理を行うことによって、距離算出装置13にて算出された算出結果を用い、ヘッドレスト前部43cの頭部49aの位置に対する前後方向への追従移動による位置調整を行うことができる。
また、上述した実施形態にかかるヘッドレスト位置調整装置100によれば、ヘッドレスト前部43cを所定距離動かして静電容量の変化を検出し、ヘッドレスト前部43cの位置を微調整しつつ静電容量の変化量に基づきヘッドレスト43の位置調整を行うようにしている。このため、静電容量の絶対値のみを用いる従来のもののような環境変化(温度変化や湿度変化等)による影響を極力受けずにヘッドレスト43の位置調整を行うことができる。
1 検知電極
2 検出回路
3 駆動モータ
4 モータ制御回路
5 制御回路
6 シート制御回路
13 距離算出装置
19 基板
29 ハーネス
40 座席
41 背もたれ部(シートバック)
42 着座部
43 ヘッドレスト
43c ヘッドレスト前部
43d ヘッドレスト後部
49 人体
49a 頭部
100 ヘッドレスト位置調整装置

Claims (6)

  1. 車両の座席に備えられたヘッドレストを前記座席に着座した人体の頭部に対して少なくとも近接または離隔する方向に移動させる駆動手段と、
    前記ヘッドレストに少なくとも一つ設けられ、前記ヘッドレストと前記頭部との間の静電容量を検知する検知電極と、
    前記検知電極からの検知信号によって示される静電容量に基づく静電容量値を検出する検出回路と、
    前記検出回路によって検出された検出結果に基づいて、前記ヘッドレストと前記頭部との間の距離を示す電極頭部間距離を算出する距離算出手段と、
    該距離算出手段からの算出結果に基づいて、前記ヘッドレストの位置を前記頭部に対する適正位置に調整する位置調整手段とを備え、
    前記駆動手段は、前記ヘッドレストを所定時間ごとに前記近接または離隔する方向に移動させ、
    前記距離算出手段は、前記駆動手段によって前記ヘッドレストを移動させたときの該ヘッドレストの移動量と、当該移動量に応じて前記検出回路によって検出された静電容量の変化量とに基づいて、前記所定時間ごとに前記電極頭部間距離を算出し、
    前記位置調整手段は、前記所定時間ごとに位置調整を行うこと
    を特徴とするヘッドレスト位置調整装置。
  2. 前記駆動手段は、前記検出回路によって検出された静電容量値の絶対値が、あらかじめ設定された下限しきい値以下または上限しきい値以上である場合は、前記ヘッドレストの移動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト位置調整装置。
  3. 前記駆動手段は、前記ヘッドレストの移動を所定時間の間停止させた場合は、該所定時間経過後に前記ヘッドレストを移動させる
    ことを特徴とする請求項2記載のヘッドレスト位置調整装置。
  4. 車両の座席に備えられたヘッドレストを前記座席に着座した人体の頭部に対して少なくとも近接または離隔する方向に移動させる駆動工程と、
    前記ヘッドレストに少なくとも一つ設けられた検知電極によって、前記ヘッドレストと前記頭部との間の静電容量を検知する検知工程と、
    前記検知工程によって検知された静電容量に基づく静電容量値を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された検出結果に基づいて、前記ヘッドレストと前記頭部との間の距離を示す電極頭部間距離を算出する距離算出工程と、
    該距離算出工程によって算出された算出結果に基づいて、前記ヘッドレストの位置を前記頭部に対する適正位置に調整する位置調整工程とを備え、
    前記駆動工程では、前記ヘッドレストを所定時間ごとに前記近接または離隔する方向に移動させ、
    前記距離算出工程では、前記駆動工程によって前記ヘッドレストが移動されたときの該ヘッドレストの移動量と、当該移動量に応じて前記検出工程によって検出された静電容量の変化量とに基づいて、前記所定時間ごとに前記電極頭部間距離を算出し、
    前記位置調整工程は、前記所定時間ごとに位置調整を行うこと
    ことを特徴とするヘッドレスト位置調整方法。
  5. 前記駆動工程では、前記検出工程によって検出された静電容量値の絶対値が、あらかじめ設定された下限しきい値以下または上限しきい値以上である場合は、前記ヘッドレストの移動を停止させる
    ことを特徴とする請求項4記載のヘッドレスト位置調整方法。
  6. 前記駆動工程では、前記ヘッドレストの移動を所定時間の間停止させた場合は、該所定時間経過後に前記ヘッドレストを移動させる
    ことを特徴とする請求項5記載のヘッドレスト位置調整方法。
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