JP4813516B2 - 遊技機の役物装置 - Google Patents

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本発明は、遊技機に配設される演出用の役物装置に関する。
遊技機の演出に使用されるいわゆる役物装置としては、演出動作時、演出部材を移動させる役物装置が知られている。
このような役物装置として、例えば、下記特許文献1に示すように、役物装置の演出部材にアームを連結し、回転板をアームの後端部と係合させ、この回転板を電動モータで駆動する構成のものがある(特許文献1図3〜図6参照)。
この役物装置は、定常状態のときは、回転板がアームの後端部を押下げアームの先端部を上限位置に維持することにより、演出部材を所定の上昇位置(初期位置)に保持し、定常状態から電動モータを回転させたときに、回転板が回転して回転板とアームとの係合状態が一時的に解除され、演出部材がその自重によって所定の下降位置(落下位置)まで落下するものであった。なお、初期位置から落下位置までは、演出部材は強い抵抗を受けることなく瞬時に変位するため、演出部材が落下位置に変位した時が、遊技者に対して最もインパクトを与える瞬間となる。
そして、このような役物装置では、自重により落下する演出部材の下降位置を規制するためのストッパー部が設けられ、このストッパー部に、厚みを有するゴム材を使用して、演出部材の落下時の衝撃を吸収することが一般的であった。
特開2007−7057号公報
しかしながら、上述のような役物装置では、演出部材の自重を利用して演出部材を落下させるようにしたため、演出部材を瞬時に下降位置まで落下させ、効果的な演出が可能になる一方で、瞬時に落下する演出部材の衝撃力を効果的に緩和することが難しく、落下した演出部材が振動(バウンド)してしまい、演出効果が害されるという課題があった。
また、演出部材の落下時の衝撃力を効果的に緩和できないことにより、演出部材等が、機械的なダメージを受けて破壊される虞れがあった。
そこで、本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、演出部材を瞬時に変位させても、変位による衝撃力を効果的に緩和でき演出部材の振動を抑制し得る役物装置を提供することを目的とする。
本発明による遊技機の役物装置は、演出部材と、該演出部材を初期位置から落下させる駆動機構と、前記演出部材の落下により生じる衝撃力を緩和する緩衝機構とを備えた遊技機の役物装置において、前記緩衝機構は、受止部材と、ダンパと、復帰手段とを備えて構成され、前記受止部材は、所定方向に沿って延びるバー状の連結部と、該連結部の一端側に設けられ、落下する演出部材を受け止める受止部と、を有し、落下する前記演出部材に押下されて変位し、前記ダンパは、固定部と、前記連結部の他端側に連結され前記受止部材の変位に伴って前記受止部材とともに回転する回転部と、前記固定部と前記回転部との間に設けられ、前記回転部の回転に対して粘性抵抗を生じさせる粘性抵抗発生部とを有し、前記復帰手段は、前記回転部回転に伴って復元力を生成するよう変形する弾性部材を有し、該弾性部材の復元力により前記回転部回転を停止させ、回転前の位置に向けて戻し、前記所定方向は、前記回転部の回転軸方向に直行する方向であることを特徴とする。
本発明に係る遊技機の役物装置によれば、駆動機構が作動すると、演出部材が初期位置から緩衝機構の受止部材に当接するまで瞬時に落下(変位)する。ここで、初期位置とは、演出動作前に演出部材が位置する位置をいう。また、本発明では、落下した演出部材が受止部材に当接して受け止められる位置を、落下位置というものとする。
落下した演出部材は、受止部材を押下しながら、さらに下降する。すなわち、受止部材は、演出部材に押下されて、変位する。このとき、受止部材側に連結されているダンパの可動部(回動部)も、受止部材の変位に伴って変位する。この可動部とダンパの固定部との間には、可動部の変位に対して抵抗を生じさせる抵抗発生部が設けられているため、可動部は抵抗を受け、変位する力は緩和されていく。ここで、受止部材を介して可動部を変位させている力は、演出部材が受止部材を押圧(押下)する力、すなわち、演出部材の落下による衝撃力であるから、可動部が変位する力が緩和されることで、演出部材の落下による衝撃エネルギーは吸収される。
したがって、本発明の遊技機の役物装置によれば、演出部材を瞬時に変位させても、変位による衝撃力を効果的に緩和できる。そのため、変位した演出部材が振動(バウンド)することを抑制することができる。その結果、遊技者に対する演出の視覚的効果が演出部材の振動によって損なわれることを抑制できる。また、演出部材等にかかる機械的なダメージを減少させることができる。
さらに、本発明に係る遊技機の役物装置では、可動部側に復帰手段が連結され、復帰手段は、可動部の変位に伴って復元力を生成するよう変形する弾性部材を有している。よって、演出部材の衝撃力は可動部を変位させるとともに、可動部を介して復帰手段の弾性部材を変形させる。したがって、弾性部材のもつ緩衝効果により、演出部材の変位による衝撃力を一層緩和することができる。
また、弾性部材が変形するときには復元力が生成される。この復元力は弾性部材が変形するにつれて次第に大きくなるから、復帰手段は、復元力により、可動部の変位を停止させ演出部材の落下を止めることができる。ここで、本発明では、落下による衝撃力を吸収された演出部材の下死点位置を、衝撃吸収位置というものとする。
そして、演出部材が下死点位置(衝撃吸収位置)に達した後は、復帰手段は、弾性部材の復元力により、可動部を変位前の位置へ向けて戻す。このとき、受止部材も可動部と共に変位前の位置へ向けて戻されるため、受止部材と当接している演出部材も、落下位置へ向けて押し戻されることとなる。なお、可動部は、変位前の位置へ向けて戻される際にも、抵抗発生部による抵抗を受けるため、可動部が勢いよく戻って演出部材を振動させてしまうことは抑制されている。
したがって、本発明に係る遊技機の役物装置によれば、落下による衝撃力を吸収された演出部材が最終的に停止する位置を、遊技者に与えるインパクトが最も強い落下位置に、略一致させることができる。これにより、役物装置による演出と他の機器(例えば画像表示装置)による演出とを一体として一つの演出をする場合に、遊技者に対して最もインパクトを与える位置で、演出同士の位置を合わせることが可能となる。
ここで、本発明に係る遊技機の役物装置におけるダンパに関して、前記可動部を、前記受止部材の変位に伴い正転する回転部により構成して、回転型のダンパとすると、緩衝機構の上下方向の寸法を小さくすることができるため、緩衝機構の配設スペースが小さい場合や、演出部材が変位可能な距離を長く設定したい場合でも、緩衝機構を容易に配設することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,2は、本発明の一実施形態に係る役物装置が搭載された遊技盤の正面図であって演出部材が初期位置または落下位置にあるときの正面図、図3,4は、演出部材が初期位置または落下位置にあるときの役物装置の斜視図、図5,6は、図3または図4図示の役物装置の部分断面図、図7は、演出部材の動作を示す図、図8は、実施形態の役物装置が備える緩衝機構の拡大図、図9は、図8のAに示すIX矢視図、図10は、図8のX-X断面図であってダンパの構成を示す拡大断面図、図11は、図8のXI-XI断面図であって復帰手段の構成を示す拡大断面図、図12は、実施形態の緩衝機構に使用される金属ばねを示す図、図13は、役物装置と画像表示装置との連動演出を示す図、図14は、連動演出における演出部材の位置と表示される画像との関係を示すタイミングチャート、図15は、実施形態の役物装置が備える緩衝機構の変形例を示す概念図、をそれぞれ示す。
図1,図2に示すように、遊技盤1は、遊技領域2の中央部に画像表示装置の表示画面3を備える。表示画面3の上方には、表示画面3よりも前方(手前側)に突出して目隠し板4が配設されている。なお、本明細書中、上下方向及び左右方向は、遊技盤を正面から見たときの上下方向及び左右方向と一致し、前後方向は、手前側を前方、奥側を後方とする。
定常時、図1に示すように、目隠し板4の奥に後述する役物装置5が配置されており、役物装置5の演出部材6は遊技者から見えない格納状態にある。演出時、図2に示すように、演出部材6が目隠し板4の奥から表示画面3の前まで落下し、遊技者から見える状態になる。
図3〜7に示すように、役物装置5は、演出部材6と、この演出部材6が係合されるベース部材12と、演出部材6を初期位置から落下させる駆動機構16と、演出部材6の落下により生じる衝撃力を緩和する緩衝機構30(図7参照)とを備える。
演出部材6は、演出効果を発揮する本体部7と、後述するベース部材12のガイド部13に係合するスライド部8と、後述するアーム23の長溝28に装着される横バー10と、を備えている。
スライド部8は、本体部7の上端から上方へ向かって延設されている。スライド部8の上方側の後部には、ベース部材12のガイド部13と係合する係合部9(図4参照)が配設されている。また、スライド部8の上方側の前部には横バー10が延設されている。
ベース部材12は、鉛直方向に延びたガイド部13を有している。このガイド部13に、スライド部8が鉛直方向に移動可能、つまり、昇降可能に係合されている。すなわち、演出部材6は、ガイド部13に案内されて昇降可能とされている。ベース部材12の下端側には、スライド部8の下降位置を規制しつつ、演出部材6の下降による衝撃を緩和するため、後述する緩衝機構30(図7参照)が設けられる。
駆動機構16は、電動モータ例えばステップモータ17を動力源としている。電動モータ17の出力軸には、駆動ギヤ18が配設されており、この駆動ギヤ18に従動ギヤ19が噛み合っている。
従動ギヤ19には、この従動ギヤ19の回転軸と同一の回転軸回りに回転可能な回転板20が設けられている。回転板20は、周方向に180°の位相差をもって半径方向へ突出した一対の操作片(押下作動片)21,22を回転軸方向に2組備える。これらの操作片21,22は、アーム23の後端部(押下受部)24と係合可能とされている。
アーム23は、互いに平行な一対のレバー部25を備え、この一対のレバー部25は、ベース部材12に配設された回動軸26に、回動し得るよう取着されている。一対のレバー部25の先端部つまりアーム23の先端部27には、各々長溝28が形成されており、これらの長溝28に、演出部材6の横バー10が摺動し得るよう装着されている。
緩衝機構30は、図7〜図11に示すように、落下した演出部材6に押下される受止部材31と、落下した演出部材6の衝撃力を緩和するダンパ36と、演出部材6を落下位置に向けて復帰させる復帰手段50とを備える。
受止部材31は、役物装置5の動作時、落下する演出部材6のスライド部8を受け止める受止部32と、受止部32から延設され、ダンパ36側に連結される連結部33とを備える。
受止部32は、軸方向の長さ寸法L1(図9参照)をスライド部8の係合部9の左右方向幅寸法と略一致させた軸状とされ、落下してきたスライド部8の係合部9の下面9aに当接されて、演出部材6を受け止める。なお、受止部32の形状及び寸法は、スライド部8の係合部9の下面9aと当接する領域をある程度有していればこれに限られるものではない。連結部33は、前後方向に長いバー状とされ、一端側33aが受止部32の端部から延設され、他端側33bが後述する連結歯車48を介してダンパ36の回転部(可動部)37側へ連結されている。なお、実施形態では受止部32と連結部33は一体として構成しているが、勿論、別体として構成してもよい。
ダンパ36は、図8,図10に示すように、受止部材31の連結部33側に連結され、受止部材31の変位に伴い正転(変位)する回転部(可動部)37と、ベース部材12側にプレート58を介して固定される非回転部(固定部)42と、回転部(可動部)37と非回転部(固定部)42との間に設けられ、回転部(可動部)37の回転(変位)に対して抵抗を生じさせる抵抗発生部46とを有している。ここで、本実施形態では、抵抗発生部46として、粘性の強い流体46を用いている。
回転部37は、円形状とされ外周面に外歯38aが形成された歯車部38を有する。この歯車部38の中心部には、凹部38b及び挿通孔38cが形成されている。凹部38bには、円形状の基部39が嵌合、固定され、この基部39から延設された軸部40が、挿通孔38cに挿通されている。軸部40の先端(基部側に対する反対側の端部)には、粘性流体(抵抗発生部)46内を回転する抵抗片41が連結されている。すなわち、回転部37は、歯車部38と、基部39と、軸部40と、抵抗片41とが、一体となって回転するよう構成されている。
非回転部42は、ベース部材12に取付けられるプレート58に対してねじ止め等により連結される薄肉の基部43を有する。この基部43における回転部37側の表面からは周壁44が延設され、この周壁44内は、粘性流体46で満たされている。周壁44の上端面44aには、蓋部45が密着固定されて、粘性流体46が外部に漏れることのないよう密封されている。蓋部45の中心には、回転部37の軸部40が挿通される挿通孔45aが穿設されている。そして、この挿通孔45aに軸部40が挿通され、軸部40の先端に抵抗片41が連結されて、回転部37と非回転部42とが連結されている。なお、抵抗片41は、回転部37と非回転部42との間に密封された粘性流体46内に配置されている。
ここで、ダンパ36の回転部37と、受止部材31とは、連結歯車48を介して連結されている。連結歯車48は、回転部37の歯車部38よりも大径の円環状に形成され、外周面側に外歯48aが形成されるとともに、内周面側に内歯48bが形成されている。この連結歯車48の内歯48bと歯車部38の外歯38aとが噛み合うことで、連結歯車48は歯車部38に嵌着されている。また、連結歯車48のプレート58側には、受止部材31の連結部33の端部が接着等により固定されている。これにより、ダンパ36の回転部37と受止部材31とは連結されている。すなわち、ダンパ36の回転部37と、連結歯車48と、受止部材31とは一体となって変位するよう構成されている。なお、実施形態では、連結歯車48と、受止部材31と、ダンパ36の歯車部38とをそれぞれ別体として構成したが、これらをすべて一体として成形してもよい。また、連結歯車48とダンパ36の歯車部38とを一体として成形したり、又は、連結歯車48と受止部材31とを一体として成形したりしてもよい。
復帰手段50は、図8,図11に示すように、ギヤ51を備え、ギヤ51の周壁部51aの外周面には外歯51bが形成されている。この外歯51bは連結歯車48の外歯48aと噛み合っている。ギヤ51の中心には、プレート58に固定された取付軸59に嵌入される円筒状の軸孔部51cが形成されている。この軸孔部51cに取付軸59を嵌入させて、ギヤ51はプレート58に対して回転可能に取付けられている。また、ギヤ51の軸孔部51cと周壁部51aとは、略半円状の薄肉の底面部52で連結されている。すなわち、ギヤ51の底面には略半円状の肉抜き部53が形成されている。ギヤ51は、この肉抜き部53からプレート58に形成された係止部60をギヤ51側へ突出させて、プレート58に取付けられている。
軸孔部51cの外周には、ねじりコイルばね(弾性部材)56が装着されている。ねじりコイルばね56は、一端56aがプレート58に形成された係止部60に係止され、他端56bがギヤ51の周壁部51aの内周面に形成された係止部54に係止されている。すなわち、ギヤ51が回転すると、ねじりコイルばね56が変形(図12のA図示矢印参照)するよう構成されている。
プレート58は、図7のAに示すように、受止部材31、ダンパ36、連結歯車48、復帰手段50等が組み付けられて、ベース部材12の下端側の内壁12aに、取付部60aを利用してねじ止め等により取付けられている。
次に、上記のように構成された役物装置5の動作を説明する。
演出部材6が図1図示の格納状態にあるとき、役物装置5は図3及び図5に示す状態にある。つまり、定常状態においては、電動モータ17は停止状態にあり、回転板20の一対の操作片21はアーム23の後端部24を押下し、アーム23の先端部27は上限位置にあり、演出部材6の本体部7は上昇位置(初期位置)に保持されている。
この演出部材6の格納状態から、スーパーリーチなど特定の遊技状態が発生すると、電動モータ17は回転を開始し、回転板20は図5図示矢印の方向へ回転する。この回転板20の回転に伴い、回転板20の一対の操作片21とアーム23の後端部24との係合状態が解かれ、演出部材6は自重により下降位置(落下位置)まで瞬時に落下し、図2及び図4図示の露出状態になる。
このとき、図7に示すように、演出部材6は、受止部32にスライド部8の係合部9の下面9aを当接させ、受止部32を押圧(押下)する。押圧(押下)された受止部32は、連結部33、連結歯車48を介してダンパ36の回転部37と連結されているから、図8のAに矢印で示すように、回転部37の回転軸と同一の回転軸回りに下方へ回転するように変位(実施形態では1/8回転程度の変位)する。これに伴ってダンパ36の回転部37も図8のA図示矢印の方向へ正転(実施形態では1/8回転程度の正転)する。このとき、回転部37に配設されている抵抗片41は、回転部37と非回転部42との間に密封された粘性流体46の中を回転するため、回転部37の正転には、粘性抵抗が作用する。したがって、回転部37が正転する力は緩和される。ここで、回転部37を正転させている力は、演出部材6の落下による力であるから、回転力が緩和されることで、演出部材6の落下による衝撃エネルギーが吸収される。
したがって、このように動作する上記実施形態に係る遊技機の役物装置5によれば、演出部材6を瞬時に落下(変位)させても、落下による衝撃力を効果的に緩和できる。そのため、落下して露出状態となった演出部材6が振動(バウンド)することを抑制することができる。その結果、遊技者に対する役物装置5による演出の視覚的効果が、露出状態となった演出部材6が振動してしまうことによって損なわれることを抑制できる。また、落下する演出部材6等にかかる機械的なダメージを減少でき、演出部材6等が破壊されることを防止できる。
さらに、実施形態における遊技機の役物装置5では、回転部37が正転すると、連結歯車48と噛み合っている復帰手段50のギヤ51も、図8のA図示矢印の方向へ回転(変位)する。このとき、プレート58の係止部60に係止されているねじりコイルばね56の一端56aは、固定されたまま変位せず、ギヤ51の係止部54に係止されているねじりコイルばね56の他端56bは、ギヤ51の回転に伴って変位するため、ねじりコイルばね56は、圧縮方向に変形する(図12のA図示矢印参照)。すなわち、演出部材6の落下による衝撃力は、回転部37を正転させるとともに、連結歯車48が嵌着された回転部37を介して復帰手段50のねじりコイルばね(弾性部材)56を変形させる。したがって、実施形態に係る遊技機の役物装置5によれば、ねじりコイルばね56のもつ緩衝効果により、演出部材6の落下による衝撃力を一層緩和することができる。
このとき、圧縮方向に変形されたねじりコイルばね56には、復元力が生成される(蓄えられる)。この復元力は、ねじりコイルばね56が変形するにつれて次第に大きくなるため、ギヤ51が一定量変位すると、ギヤ51の回転は停止され、これに伴い回転部37や受止部材31の変位も停止される。よって、実施形態に係る遊技機の役物装置5によれば、受止部材31を押下していた演出部材6の下降を停止させることができる(図7のC,図8のB参照)。なお、この位置が衝撃吸収位置となる。また、ダンパ36および弾性部材56の緩衝力は、役物機構に機械的なダメージを与えないためにも、本実施形態のように、受止部32がベース部材12の底面と当接することなく演出部材6の下降を停止させ得るよう設定することが望ましい。
そして、演出部材6が衝撃吸収位置に達した後は、この復元力により、ギヤ51は逆方向に回転し始め、連結歯車48及び回転部37を逆転させる(図8のB図示矢印参照)。このとき、受止部31も上方へ回転するように変位することとなるため、演出部材6は、図7のBに示す落下位置へと向かって押し戻される。すなわち、演出部材6は、ねじりコイルばね(弾性部材)56に付勢されて、衝撃吸収位置から落下位置へと向かって復帰(上昇)し、停止する。
したがって、このように動作する実施形態に係る遊技機の役物装置5によれば、落下による衝撃力を吸収された演出部材6が最終的に停止する位置を、遊技者に与えるインパクトが最も強い落下位置に、略一致させることができる。
これにより、役物装置5による演出と他の機器(例えば画像表示装置)による演出とを一体として一つの演出をする場合に、遊技者に対して最もインパクトを与える位置で、演出同士の位置を合わせることが可能となる。
この点について、図13,図14に基づいて具体的に説明する。図13及び図14は、演出部材6が瞬時に落下して露出状態となったときに、その位置に合わせて、表示画面3に、演出部材6の本体部7を囲むような画像3aを表示する演出である。図13のAは、復帰手段50を備えていない場合の演出部材6の動き、図13のBは、復帰手段50を備えている場合の演出部材6の動きをそれぞれ表す。
上述したように、実施形態の遊技機の役物装置5では、演出部材6は、落下位置まで瞬時に落下した後、衝撃を吸収されながらさらに下降する。そのため、復帰手段50がない場合は、落下位置に合わせて表示画面3に画像3aを表示してしまうと、下降して停止した演出部材6と画像3aとがずれてしまう。そこで、演出部材6が緩衝されて停止する位置に合わせて画像3aを表示する必要がある(図13のAのb参照)。その結果、遊技者に対して最もインパクトを与える落下位置では演出部材6と画像3aとがずれることとなるため、遊技者に対して演出の効果が十分発揮されない(図13のAのa参照)。
一方、復帰手段50を備えている場合は、復帰手段50が、緩衝された演出部材6を衝撃吸収位置から復帰位置へと上昇させる(図13のBのb,c参照)。なお、復帰位置は落下位置と略一致する(図13のBのa,c参照)。そのため、落下位置に合わせて画像3aを表示しても、最終的に演出部材6が停止したときに、演出部材6と画像3aとがずれることが抑制される。したがって、遊技者に対して最もインパクトを与える落下位置で演出同士の位置合わせをすることが可能となる。
すなわち、本実施形態の役物装置5を使用して行なう画像表示装置との連動演出では、図14に示すように、演出部材6が落下位置に至るタイミングで、画像表示装置が、落下位置に合わせて、演出部材6の本体部7を囲むような画像3aを連動して表示し、遊技者に対してインパクトを与えることができる。そして、その後も衝撃吸収された演出部材6が衝撃吸収位置からすぐに復帰位置へと戻るため、演出同士がずれた状態で停止するのを抑制することができる。
なお、実施形態の遊技機の役物装置5は、演出を終えると、以下のようにして、演出部材6を再び初期位置まで上昇させる。まず、電動モータ17をさらに回転させて、落下の際に係合状態が解かれた回転板20をさらに回転させる。すると、回転板20の一対の操作片22が、上端位置にあるアーム23の後端部24と係合を始め(図6参照)、アーム後端部24が上記一対の操作片22により押下される。このため、アーム23の先端部27は上昇し、演出部材6は上昇していく。そして、演出部材6が上昇位置(初期位置)に達したとき、電動モータ17は回転を停止する。なお、この電動モータ17の回転停止のタイミングは、図4に示した検出スイッチ29(実施形態では光電スイッチ)が回転板20の所定の回転位置つまり切欠部20aを検出したときである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない限りにおいて種々の構成を採り得る。
例えば、本実施形態に係る遊技機の役物装置5では、ダンパを回転型のダンパ36として、上下方向の寸法の小さい緩衝機構30を構成したが、この点を考慮しなければ、図15に概念図として示すように、ダンパを直動型のダンパ36Aとして緩衝機構30Aを構成することもできる。この場合、ダンパ36Aは、ピストンタイプの可動部37Aと、シリンダタイプの固定部42Aとを備え、可動部37Aと固定部42Aとの間に粘性流体(抵抗発生部)46を設けて、可動部37Aが変位すると、可動部37Aに設けた鍔状の抵抗片41Aにより強い粘性抵抗が生じるよう構成する。また、復帰手段50Aとして、可動部37Aの下端に圧縮コイルばね(弾性部材)56Aを配設し、可動部37Aが下方へ変位すると、圧縮されて(図15のC参照)復元力を生成するよう構成する。なお、固定部42Aには、上面及び下面にそれぞれ、可動部37Aを挿通させる挿通孔47a、47bが設けられ、可動部37Aの上下方向の変位が許容されている。また、緩衝機構30Aは、ベース部材12に支持脚62を介して固定されている。
そして、このように構成した緩衝機構30Aでは、演出部材6が落下すると、可動部37Aの上端に固着された受止部材31Aが押下され、ダンパ36Aの可動部37Aは下方に変位する。このとき、圧縮コイルばね56Aは圧縮されて、復元力を生成する。したがって、このように構成しても、ダンパ36A及び圧縮コイルばね56Aにより、演出部材の落下による衝撃を緩和し、かつ、復元力により、可動部37Aの変位を停止させ、変位前の位置へ向けて戻すことが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技機の役物装置5では、ダンパ36には、抵抗発生部46として粘性流体46を用いて、粘性流体46内を抵抗片41が変位することで抵抗を生じさせる構成としたが、粘性流体を用いず、可動部の表面と固定部の表面とを、演出部材の落下による衝撃力を緩和できる程度の摩擦力が生じる力で接触させて、抵抗発生部としてもよい。
また、復帰手段50の弾性部材56を、ねじりコイルばね56として構成したが、可動部の変位に伴って、復元力を生成するように変形するものであれば、他の種類の金属ばねやゴム材等で構成してもよい。
また、復帰手段50は、ダンパ36の回転部37と連結されたギヤ51を用いて、ねじりコイルばね56を変形させて復元力を得る構成としたが、ダンパの回転部(可動部)が変位することによって、弾性部材が復元力を生成するように変形可能であれば、ギヤ51を用いることなく、ダンパの回転部(可動部)と弾性部材とを連結片などで連結し、この連結片が回転部(可動部)の変位に伴って弾性部材を押圧するよう構成してもよい。
また、受止部31と、ダンパ36と、復帰手段50とを、連結歯車48により、伝動可能に連結したが、摩擦伝動、巻き掛け伝動など他の伝動手段を用いて連結する構成としてもよい。
なお、駆動機構16は、演出部材6を瞬時に変位させ得るよう構成されていれば、例えば、演出部材を初期位置に係止する係止片が、ソレノイドなどにより係止を解除するように動いて、演出部材を落下させる構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る役物装置が搭載された遊技盤の正面図であって演出部材が初期位置にあるときの正面図である。 同遊技盤の正面図であって演出部材が落下位置にあるときの正面図である。 演出部材が初期位置にあるときの役物装置の斜視図である。 演出部材が落下位置にあるときの役物装置の斜視図である。 図3図示の役物装置の部分断面図である。 図4図示の役物装置の部分断面図である。 演出部材の動作を示す図であり、図7(A)は、演出部材が初期位置にあるとき、図7(B)は、演出部材が落下して受止部材と当接したとき(落下位置にあるとき)、図7(C)は、演出部材が衝撃吸収されて衝撃吸収位置にあるとき、をそれぞれ表す。 実施形態の役物装置が備える緩衝機構の拡大図であり、図8(A)は、衝撃吸収前の状態、図8(B)は、衝撃吸収後の状態、をそれぞれ表す。 図8(A)に示すIX矢視図である。 図8のX-X断面図であって、ダンパの構成を示す拡大断面図である。 図8のXI-XI断面図であって、復帰手段の構成を示す拡大断面図である。 実施形態の緩衝機構に使用される金属ばねを示す図であり、図12(A)は側面図、図12(B)は平面図、をそれぞれ表す。 役物装置と画像表示装置との連動演出を示す図であり、図13(A)は、緩衝機構が復帰手段を備えていない場合、図13(B)は、緩衝機構が復帰手段を備えている場合、をそれぞれ表す。 連動演出における演出部材の位置と表示される画像との関係を示すタイミングチャートである。 実施形態の役物装置が備える緩衝機構の変形例を示す概念図であり、図15(A)は、演出部材が初期位置にあるとき、図15(B)は、演出部材が落下して受止部材と当接したとき(落下位置にあるとき)、図15(C)は、演出部材が衝撃吸収されて衝撃吸収位置にあるとき、をそれぞれ表す。
符号の説明
5 遊技機の役物装置
6 演出部材
16 駆動機構
30,30A 緩衝機構
31,31A 受止部材
36,36A ダンパ
37,37A 可動部(回転部)
42,42A 固定部(非回転部)
46 抵抗発生部(粘性流体)
50,50A 復帰手段
56,56A 弾性部材(ねじりコイルばね,圧縮コイルばね)

Claims (1)

  1. 演出部材と、該演出部材を初期位置から落下させる駆動機構と、前記演出部材の落下により生じる衝撃力を緩和する緩衝機構とを備えた遊技機の役物装置において、
    前記緩衝機構は、受止部材と、ダンパと、復帰手段とを備えて構成され、
    前記受止部材は、所定方向に沿って延びるバー状の連結部と、該連結部の一端側に設けられ、落下する演出部材を受け止める受止部と、を有し、落下する前記演出部材に押下されて変位し、
    前記ダンパは、固定部と、前記連結部の他端側に連結され前記受止部材の変位に伴って前記受止部材とともに回転する回転部と、前記固定部と前記回転部との間に設けられ、前記回転部の回転に対して粘性抵抗を生じさせる粘性抵抗発生部とを有し、
    前記復帰手段は、前記回転部回転に伴って復元力を生成するよう変形する弾性部材を有し、該弾性部材の復元力により前記回転部回転を停止させ、回転前の位置に向けて戻し、
    前記所定方向は、前記回転部の回転軸方向に直行する方向である
    ことを特徴とする遊技機の役物装置。
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