JP4813227B2 - 段階放水自動弁装置 - Google Patents
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Description
また、主弁の初期開度の調整と調圧パイロット弁の作動圧の調整とを相互干渉なく行うことができ、調整作業が簡略化される。
弁ボディ1は、一次側配管(図示せず)が接続される一次側流路2と、二次側配管(図示せず)が接続される二次側流路3と、一次側流路2と二次側流路3とを連通する連通孔4と、軸心を連通孔4の孔中心に一致させて、かつ、二次側流路3を挟んで連通孔4と相対して、二次側流路3に開口するように形成された円筒状のシリンダ5と、を備えている。
リフト設定アジャスタ23は、円筒状に作製され、ケース21の他端側内壁面に形成された雌ねじ部に螺合されて進退自在に装着されている。また、貫通孔24がアジャスタ23の内外を連通するように穿設されている。そして、一対のOリング25が軸方向に所定距離離れて、かつ排水ポート22および貫通孔24を挟み込むようにケース21の内周壁面とアジャスタ23の外周壁面との間に介装されている。
ここで、ケース21、アジャスタ23、シャフト26などにより停止制御機構が構成されている。また、ケース21およびアジャスタ23がガイド部材に相当し、アジャスタ23の中心穴27がガイド孔に相当する。
それぞれ有底円筒状に形成された一対の第1および第2シリンダ30,31が、開口を相対してセパレータ32を挟持して締着固定されている。そして、有底円筒状に形成された第1ピストン33が、開口をセパレータ32に向けて第1シリンダ30内に摺動可能に配設されている。さらに、有底円筒状に形成された第2ピストン34が、開口をセパレータ32に向けて第1ピストン33内に配設されている。そして、作動スプリング35が、第1ピストン33の内底面と第2ピストン34の開口縁部から径方向外側に突設されたフランジ部34aとの間に配設されている。さらに、復帰スプリング36が、第2ピストン34の内底面とセパレータ32との間に配設されている。
また、作動スプリング35のばね力が復帰スプリング36のばね力よりも大きく設定されている。そして、加圧室37内に一次側加圧水が供給されていない初期状態では、第2ピストン34のフランジ部34aは作動スプリング35の付勢力により第1ピストン33のフランジ部33aに当接している。さらに、初期状態では、第1ピストン33は、復帰スプリング36の付勢力により第1ピストン位置調整用ボルト39の加圧室37内に延出している端部に当接している。
また、制動用仕切板43の下降動作時、第2オイル室40b内のシリコーンオイル41が制動用仕切板43に設けられた板オリフィス44を介して第1オイル室40aに流入する。従って、制動用仕切板43の下降速度は流体の粘度、流体の温度特性の影響を受けなくなり、板オリフィス44の口径で制御される。そこで、制動用仕切板43の下降速度は環境温度に拘わらず安定したものとなる。
ここで、第1配管50は、一端を起動弁300を介して自動弁100の一次側流路2に接続され、他端をタイマー弁200のポートP3に接続されている。そして、分岐配管51が第1配管50の起動弁300の下流側から分岐し、自動弁100の流出入流路19および調圧パイロット弁400の入力ポートに接続されている。また、第2配管52が、一端を自動弁100の二次側流路3に接続され、他端を調圧パイロット弁400の作動室に接続されている。さらに、第3配管53が、一端を自動弁100の排水ポート22に接続され、他端を開閉弁46の入力ポートP1に接続されている。なお、板オリフィス54が第1配管50の分岐配管51との接続部の起動弁300側に配設されている。
まず、起動弁300が作動すると、一次側流路2内の一次側加圧水が、第1配管50、分岐配管51および流出入流路19を介して作動室5b内に流入し、充満される。この時、一次側加圧水のアジャスタ23の中心穴27内への流入が大径部26aにより阻止され、作動室5b内の圧力が上昇し、ピストン16が図1中左側に移動する。このピストン16の移動力がステム20を介して主弁6に伝達され、主弁6がスプリング14の付勢力に抗して図1中左側に移動する。そして、大径部26aがアジャスタ23の中心穴27から抜け出ると、作動室5bが貫通孔24および排水ポート22を介して第3配管53と連通される。そこで、流出入流路19から作動室5b内に流入した一次側加圧水は、貫通孔24および排水ポート22を介して第3配管53に流入する。そして、第3配管53内を流通した一次側加圧水は、入力ポートP1から常開式の開閉弁46に流入し、出力ポートP2から排水される。そこで、作動室5b内の圧力が一定に保たれ、ピストン16には、それ以上の移動力が作用せず、主弁6は、図3に示されるように、初期開度に維持される。
なお、規定圧放水として、主弁6が全開等でよく、所定圧力への調整が不要であれば、調圧パイロット弁400はなくてもよい。
そこで、一次側加圧水が、図4中矢印で示されるように、一次側流路2内から二次側流路3内に流入し、所定圧力となった二次側加圧水が二次側配管を流通し、水噴霧ノズルから放水される。この時、水噴霧ノズルから放水は、規定圧放水となる。
そして、開閉弁46の弁体47がばね48の付勢力により上昇され、入力ポートP1と出力ポートP2との間の流路が開放され、第3配管53内に一次側加圧水が排水される。
また、タイマー弁200は、起動弁300の作動により一次側加圧水が供給されて遅延時間の計測を開始し、主弁6を設定開度に開くことができればよく、一次側加圧水を圧力スイッチ等で検出して遅延時間を計測するような電気的なタイマーであってもよい。
また、オイル室40にシリコーンオイル41を充填し、制動用仕切板43を移動させつつ、シリコーンオイル41を制動用仕切板43に形成した板オリフィス44を介して第2オイル室40bから第1オイル室40aに移動させるようにしているので、オイルの温度特性による影響がなくなり、遅延時間を正確に計測できる。
Claims (4)
- 弁ボディの一次側流路と二次側流路とを仕切る弁座に対して接離可能に配設された主弁と、軸心方向を上記主弁の接離方向とするシリンダ、該シリンダ内に摺動自在に配設され、該シリンダ内の開放加圧側に画成される作動室への一次側加圧水の供給により移動して上記主弁を開放させるピストンを有する主弁駆動機構と、上記主弁が所定の初期開度に達したときに上記ピストンの移動を停止させる停止制御機構と、を備えた自動弁と、
上記作動室に上記一次側加圧水を供給して起動させる起動弁と、
上記起動弁から上記一次側加圧水を供給されて遅延時間の計測を開始し、所定の遅延時間経過後に上記停止制御機構による上記主弁の停止を解除するタイマー弁と、
上記二次側流路に発生する二次側加圧水の圧力に応じて上記作動室内の上記一次側加圧水を調整して上記ピストンの位置を調整することにより、二次側加圧水の圧力を所定の規定圧に維持する調圧パイロット弁と、
を備えたことを特徴とする段階放水自動弁装置。 - 上記停止制御機構は、上記作動室内の上記一次側加圧水を排水して上記ピストンの移動を停止させるものであり、
上記タイマー弁は、所定の遅延時間経過後に上記作動室内からの上記一次側加圧水の排水を停止して上記調圧パイロット弁を作動させることを特徴とする請求項1記載の段階放水自動弁装置。 - 上記停止制御機構は、一端を上記ピストンに固着されて、該ピストンの位置に同期して上記シリンダの軸心方向に移動可能に配設されたシャフトと、上記作動室に臨むように配設され、排水ポートおよび該排水ポートと該作動室とを連通するとともに上記シャフトの他端側が挿入されて該シャフトの軸心方向の移動を案内するガイド孔を有するガイド部材と、を備え、上記シャフトは、上記主弁が上記初期開度に達するまでのピストンの移動時には、上記ガイド孔を介しての上記作動室と上記排水ポートとの連通を閉止し、上記主弁が上記初期開度に達した以降の該ピストンの移動時には、上記ガイド孔を介しての上記作動室と上記排水ポートとの連通の閉止を解除するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の段階放水自動弁装置。
- タイマー弁は、上記起動弁から上記一次側加圧水を供給された後、所定の遅延時間経過後に閉止する常開式の開閉弁を備え、上記排水ポートが配管を介して上記開閉弁の入力ポートに接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の段階放水自動弁装置。
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