JP4471201B2 - 自動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高速自動車道および自動車専用道路等のトンネルに設置された水噴霧設備に使用される自動弁装置に関する。
従来、一定の長さを超える高速自動車道および自動車専用道路等のトンネルにあっては非常設備として水噴霧設備を設置しており、トンネル内で火災が発生した場合、火災発生区画に対応して設置されている自動弁装置を起動することにより水噴霧ヘッドから放水し、火災の抑制と延焼を防止する。
ところで、火災が発生した場合に、予告なしに水噴霧設備を起動して放水を開始すると、放水した区画の視界が確保できなくなり、通行車両が事故を起こしたり、避難者が迅速に避難できなくなる恐れがあることから、起動時に低圧で放水することにより水噴霧設備が起動したことを知らせる予告放水を行い、一定の遅延時間後、例えば10秒後に規定圧力に上げて本来の放水を開始する段階的な放水制御を行うようにしている。
このような段階的な放水機能を実現するためには、自動弁装置に設けた主弁の2次側圧力を低圧と規定圧の2段階に制御するため、予告散水用の調圧パイロット弁と本格放水用の調圧パイロット弁を別々に設け、シリコンオイルを使用したタイマユニットの動作により、まず予告放水用調圧パイロット弁により自動弁を低圧制御し、所定の遅延時間後に本格放水用調圧パイロット弁による規定圧制御に切替えるようにしている。
特開2002−355324号公報
しかしながら、このような従来の段階放水機能を備えた自動弁装置にあっては、調圧用のパイロット弁が低圧と規定圧といった制御圧に応じて必要となり、装置構成が複雑となり、コスト高になるという問題がある。
また予告放水から本格放水に切替える際の遅延時間の設定にシリコンオイルの粘性を利用したピストンの移動で予告放水用と本格放水用の調圧パイロット弁を切替えているため、シリコンオイルは使用温度により粘性が大きく変化し、温度が低い冬場では遅延時間が長めになり、温度の高い夏場では遅延時間が短くなり、予告放水時間を決める遅延時間が温度に依存して大きく変化し安定しないという問題があった。
本発明は、シンプルな構成で段階的な放水を実現すると共に予告放水の遅延時間が正確に設定できるトンネル用水噴霧設備に使用される自動弁装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明の自動弁装置は、
弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された第1主弁と、第1主弁を開閉駆動する第1ピストンを第1シリンダ室に摺動自在に設けた第1駆動機構と、弁座に対し所定の初期開度をもつ閉位置と開位置との間で開閉自在に配置された第2主弁と、第2主弁を開閉駆動する第2ピストンを第2シリンダ室に摺動自在に設けた第2駆動機構とを備えた自動弁と、
第1シリンダ室に1次側圧力水を供給して第1主弁を開動作させて初期開度にある第2主弁を介して2次側に圧力水を供給させる起動弁と、
第1主弁の開放後に2次側に発生する所定の初期放水圧力により動作し、第2シリンダ室に対する圧力制御経路を形成する初期放水圧力制御弁と、
シリンダ室に対する2次側圧力水の流入出量の制御によるジスクの移動で所定遅延時間後に所定の低圧設定から所定の規定圧設定に切替え、圧力制御経路を介した第2シリンダ室に対する圧力調整により第2主弁を駆動して2次側放水圧力を設定された低圧又は規定圧に制御する圧力制御弁と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、第1主弁を弁ボディに形成した弁座の1次側に配置し、第2主弁を弁ボディに形成した弁座の2次側に第1主弁と同軸に配置する。また別の形態にあっては、第1主弁と第2主弁を、弁ボディに形成した弁座の1次側に同軸に配置する。
本発明の自動弁装置によれば、第1主弁の開動作で所定開度にある第2主弁から2次側へ圧力水を供給すると共に、開状態における第2主弁の開閉制御で2次側圧力を調整する機構構造をもつ自動弁に圧力調整弁を組合わせることで、予告放水のための低圧設定、低圧設定による圧力制御状態で所定遅延時間の設定、遅延時間経過による本格放水のための規定圧設定への切替えが1つの圧力調整弁の機能として実現することができ、装置構成をシンプルにし、コストの低減を図ることができる。
また低圧設定の予告放水から規定圧設定の本格放水を開始するまでの遅延時間は、圧力調整弁で低圧設定から規定圧設定に切替えるピストン・シリンダ機構において、シリンダ室の一方から他方に流す流出量を絞り設定することで正確に決めることができ、シリコンオイルの粘性を利用した従来のタイマユニットのように、使用温度に依存して遅延時間が変動する問題を解消できる。
図1は本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図である。図1において、本発明の自動弁装置は自動弁10、起動弁12、初期放水圧力制御弁15、圧力調整弁16で基本的に構成され、更に圧力スイッチ56、自動排水弁58及びテスト放水弁60を設けている。
自動弁10は弁ボディ20の一方に流入口22を持ち、他方に流出口24を持ち、流入口22側にはポンプ設備からの配管が接続され、流出口24にはトンネル内に設置した放水ヘッド側の配管が接続されている。この自動弁10の詳細は図2に取り出して説明する。
図2において、自動弁10は弁ボディ20の内部に仕切壁26を有し、仕切壁26の弁穴35の1次側に形成した弁座28に対し第1主弁30を配置している。一方、弁穴35の2次側には第2主弁32が配置されている。
第1主弁30は、上部に配置された第1ピストン34の円筒部34aの先端に連通され、シール31を弁座28に当接することで閉鎖状態としている。第1シリンダ室36は、上部のカバー40と下側の仕切部材38で形成され、第1ピストン34を摺動自在に組み込んでいる。
またカバー40の内部には上部のステム44aを介してガイドピストン44が内部に支持されており、ガイドピストン44に対し第1ピストン34の円筒部34aが嵌め込まれ、ガイドピストン44の下側と第1主弁30との間にスプリング42を組み込んでいる。また第1主弁30の中央には貫通穴30aが形成されている。
このガイドピストン44と第1シリンダ室36により第1主弁30を開閉駆動するための駆動機構が構成されている。尚、第1シリンダ室36に対してはシリンダポートC1が設けられ、シリンダポートC1からの圧力水の導入と排出で第1ピストン34を駆動する。第1ピストン34の上部のカバー40には通気孔46が形成され、第1ピストン34の駆動に伴う不発状態が発生しないようにしている。
第1主弁30の下側に配置された第2主弁32は第2ピストンとしての機能を備えており、弁ボディ20内に形成された第2シリンダ室48に対しスプリング54を介して摺動自在に組み込まれている。
また第2主弁32の下側にはステム50が装着され、ステム50の先端はカバー53を貫通して外部に取り出され、そこにストッパナット52を装着している。第2主弁32はステム50に対するストッパナット52a、ロックナット52bのねじ込みによる位置決めで、弁穴35に対し所定の初期開度に相当するクリアランス45を形成している。即ち第2主弁32にあっては図示の閉鎖位置で完全に閉鎖状態とならず、所定の初期開度に対応したクリアランス45をもって配置されている。
第2シリンダ室48に対してはシリンダポートC2、C3が設けられる。第2主弁32と一体化された第2ピストンと第2シリンダ室48によって第2主弁32を開閉駆動するための第2駆動機構が構成されている。
再び図1を参照するに、自動弁10の流入口22に開口した1次側には1次圧取出口62が設けられ、ここから配管L1を取り出して起動弁12に接続している。起動弁12には手動起動弁14が並列接続されている。起動弁12の2次側は配管L2により自動弁10のシリンダポートC1に接続される。また1次圧取出口62からの配管L1は分岐されて第2シリンダ室48のシリンダポートC2に接続される。
起動弁12または手動起動弁14を開くと、配管L2により1次側圧力水が自動弁10のシリンダポートC1から第1シリンダ室36に供給され、第1ピストン34が上方にストロークし、これによって第1主弁30が開く。第1主弁30が開くと第2主弁32の閉鎖状態におけるクリアランス45で決まる初期開度により2次側に圧力水が供給され、2次側の配管に水が充満してヘッドからの放水がはじまると、初期放水圧力が2次側に発生する。
自動弁10の流出口24に開放した2次側には2次圧取出口64が設けられ、ここから配管L5が引き出され、圧力調整弁16の出力ポートP2に接続される。更に配管L5は圧力調整弁16の圧力検知ポートP3及びP4に接続される。また2次圧取出口64側に示すように配管L5側には圧力スイッチ56が接続され、また排水側との間に自動排水弁58を接続し、これと並列にテスト放水弁60を接続している。
自動弁10の第2シリンダ室48のシリンダポートC3は配管L3により初期放水圧力制御弁15の入力ポートI1に接続されている。初期放水圧力制御弁15は更に出力ポートI2と圧力検知ポートI3を持ち、出力ポートI2に圧力調整弁16の入力ポートP1を配管L4により接続し、圧力検知ポートI3には配管L5を分岐接続している。
圧力調整弁16は初期状態で入力ポートP1と出力ポートP2が連通関係にあり、そのため自動弁10の第1主弁30が起動弁12の作動で開放動作してクリアランス45で決まる初期開度により2次側に加圧水が供給されて放水圧力が発生すると、2次側放水圧力は配管L5から初期放水圧力制御弁15の圧力検知ポートI3に作用する。
初期放水圧力制御弁15は圧力検知ポートI3に加わる2次側放水圧力が初期の規定圧に達した時に開動作し、入力ポートI1と出力ポートI2を連通する。このように初期放水圧力制御弁15が開動作すると、自動弁10の第2シリンダ室48は配管L3、初期放水圧力制御弁15及び配管L4を介して圧力調整弁16に接続され、この状態で圧力調整弁16は予告放水のための設定低圧または本格放水のための設定規定圧となるように第2シリンダ室48に対する圧力を制御し、第2主弁32の開閉制御を行なうことになる。
圧力調整弁16は自動弁10における第1主弁30の開状態での第2主弁32の開閉制御により図3のタイムチャートに示すような放水圧力Pの制御を行なう。
図3において、時刻t0で起動弁12を動作すると自動弁10における第1主弁30が開動作し、閉鎖位置にある第2主弁32のクリアランス45で決まる初期開度で2次側に加圧水が供給され、ヘッドからの放水による2次側圧力が配管L5を介して圧力調整弁16の圧力検知ポートP3に加わる。初期状態において圧力調整弁16は例えば2次側圧力を0.15MPaとする低圧設定の状態にあり、従って時刻t1より放水圧力Pを設定低圧に保つように圧力制御を行なう。
また圧力調整弁16は後の説明で明らかにするように2次側圧力をポートP4に受けた際にピストンの駆動により低圧設定から所定の遅延時間後に規定圧設定に切り替える機能を備えている。このため時刻t1から例えば5〜15秒の間で設定した一定時間、例えば10秒経過する時刻t2でそれまでの低圧設定による圧力設定から、規定圧例えば0.34MPaの設定による圧力制御に段階的に切り替わる。このような図3の放水圧力の制御によって時刻t0から時刻t2までが予告放水の圧力制御であり、時刻t2以降が本格放水のための圧力制御となる。
図4は図1の初期放水圧力制御弁15の断面図である。図4において、初期放水圧力制御弁15は、弁ボディ201内にスプール200を摺動自在に設けており、スプール200の収納部に対しては入力ポートI1と出力ポートI2が開口されている。スプール200の上部にはスプリング202が組み込まれ、設定圧調整ボルト204によるスプリング荷重の設定で、弁を開動作させるための圧力を設定している。スプール200の下部にはピストン206が形成され、シリンダ208に摺動自在に組み込まれている。ピストン206の下側のシリンダ室には圧力検知ポートI3が開口している。
圧力検知ポートI3には図1に示すように自動弁10の二次側が配管L5を介して接続され、このため2次側圧力がスプリング202による設定圧を越えたときにピストン206に加わる力でスプリング202に抗してスプール200が上方に移動し、入力ポートI1と出力ポートI2の間が連通し、開動作となる。
図5は図1の圧力調整弁16の断面図であり、図6はポートP2側を見た断面図を示している。図5において、圧力調整弁16は下部の圧力調整部70と上部の圧力設定部72で構成されている。圧力調整部70には入力ポートP1、圧力検知ポートP3、更に図6に示す出力ポートP2が設けられている。
入力ポートP1はスプール弁76に対し連通され、スプール弁76は中間の鍔状の弁体部に対応してボディ側に弁座78を形成している。図5ではスプール弁76と弁座78は閉じているが、スプール弁76が下がり弁座78から離れた状態では入力ポートP1から流入した圧力水はスプール弁76の周囲を通り、図6に示す出力ポートP2に流れる。この入力ポートP1から出力ポートP2に対する圧力水の流れに対し、圧力検知ポートP3に2次側圧力水を導入し、ダイヤフラム弁74下部に加わる力とスプリング80によりダイヤフラム弁74の上部に加わる荷重との差圧に基づいてスプール弁76を開閉制御し、2次圧力がスプリング80で決まる設定圧となるように自動弁10を制御する。なお、99は低圧設定調整リングであり、回し込みによりスプリング80による設定圧を決める。
この圧力調整動作は、ダイヤフラム弁74に加わる圧力検知ポートP3からの2次側圧力水の圧力がスプリング80による設定圧を越えると、ダイヤフラム弁74が上方に変形してスプール弁76をリフトし、入力ポートP1と出力ポートP2(図5参照)の間を制限し、自動弁10の第2シリンダ室48内の圧力を高め、スプリング54(図2参照)の力と共に第2主弁32を閉方向に動作することにより2次側圧力水の供給を制限して圧力を下げ、設定圧力に調整する。
逆に、ダイヤフラム弁74に加わる圧力がスプリング80による設定圧を下回ると、ダイヤフラム弁74が下方に変形してスプール弁76を押下げ、入力ポートP1と出力ポートP2(図6参照)の間を連通し、自動弁10の第2シリンダ室48から二次側に排水し、第2主弁32を開方向に動作する。これによって2次側圧力を設定圧に保つように自動弁10が制御される。
図5の初期状態において、スプリング80はダイヤフラム弁74の上部と、ガイドスリット86に対するピン84の挿入で位置決めされたスライダ82との間隔で決まるスプリング力により低圧設定の状態にある。
圧力調整弁16の上部に設けた圧力設定部72にはシリンダ90が設けられ、シリンダ90の中にジスク88が摺動自在に設けられている。ジスク88の下側にはフレーム95を介してプランジャ94が設けられており、プランジャ94の先端は下部のスライダ82にスプリング85を介して対向配置されている。
シリンダ90のシリンダ室90aにはポートP4で連通され、ここに2次側圧力水を導入する。またジスク88には逆止弁96が設けられ、初期的にポートP4に圧力水を導入した際に上側のシリンダ室90aから下側のシリンダ室90bに水を流して充満させるようにしている。これに対し、水が充満した状態でポートP4に2次側圧力が加わった際のジスク88の下降に対し、逆止弁96は下側から上側への水の流れを阻止する。
シリンダ90のシリンダ室90a、90bのそれぞれに対してはポートP5、P6が設けられ、この間を配管L9で接続し、配管L9の途中には流量を調整自在なニードル18が設けられている。
このためポートP4に2次側圧力水を導入した際のジスク88の移動速度はシリンダ室90bからシリンダ室90aに水を流すニードル18の設定流量により決まり、これによってジスク88が初期位置から先端のプランジャ94がスライダ82に挿接してスプリング80を押圧することで設定低圧から設定規定圧に切り替えるまでの遅延時間が決まる。
次に図1の実施形態における放水制御を説明する。図1の通常監視状態にあっては自動弁10の第1主弁30は閉鎖しており、流入口22となる1次側には圧力水が充満し、また配管L1を介してシリンダポートC2からの導入で第2シリンダ室48に圧力水が充水されている。
トンネル火災の発生により放水を行なう際には遠隔操作などにより起動弁12を動作して開放させる。起動弁12を開放すると1次圧取出口62から配管L1、L2を介して1次側消火用水が自動弁10の第1シリンダ室36にシリンダポートC1から供給され、第1ピストン34が上方にストロークし、図7に示すように第1主弁30が開放される。
このとき第2主弁32は弁座28に対しクリアランス45を形成した初期開度の状態にあり、初期開度に対応したクリアランス45を介して1次側から2次側に圧力水が供給され、ヘッドからの放水に伴い2次側に初期の圧力が発生する。この2次側に発生した圧力は2次圧取出口64から配管L5を介して初期放水圧力制御弁15の圧力検知ポートI3に加わり、矢印15aに示す閉鎖位置から破線の矢印15bで示す開放位置に作動する。
これは図4においてピストン206の力によりスプリング202に移行してスプール200が上方に移動し、入力ポートI1と出力ポートI2が連通した状態である。このため第2シリンダ室48のシリンダポートC3が配管L3、初期放水圧力制御弁15及び配管L4を介して圧力調整弁16に連通され、圧力調整弁16によって第2主弁32の開閉制御が可能な状態となる。
また2次側に発生した圧力は圧力調整弁16の圧力検知ポートP3にも供給され、このとき圧力調整弁16は図5及び図6に示したように低圧設定状態にあり、放水圧力を低圧設定に保つように自動弁10における第2主弁32を開閉制御する。
圧力調整弁16による自動弁10における第2主弁32の開閉制御は次のようになる。2次側圧力が圧力調整弁16における設定低圧より低い場合は、入力ポートP1、出力ポートP2を連通した弁開放状態とし、第2シリンダ室48の圧力水が初期放水圧力制御弁15及び圧力調整弁16を通って2次側に排水され、このため第2主弁32がスプリング54に抗して下降し、第2主弁32の開度を大きくして2次側圧力を設定低圧となるように増加させる。
一方、2次側圧力が設定低圧より高い場合には、圧力調整弁16は入力ポートP1、出力ポートP2の連通を遮断するように弁閉鎖状態となる。このため第2シリンダ室48のシリンダポートC3からの2次側への排水が停止し、シリンダポートC2からの1次側からの圧力水の供給をうけて、第2主弁32が上方に移動して開度を絞り、これによって設定低圧となるように2次側圧力を下げる。
また自動弁10の第1主弁30の開動作により、第2主弁32のクリアランス45を通った2次側への圧力水の供給で発生した圧力は圧力調整弁16のポートP4にも加わる。ポートP4に2次側圧力が加わると図5の圧力設定部72に設けているジスク88がニードル18の流量で決まる速度で下降を開始する。
ジスク88は所定の遅延時間後に図9に示すようにプランジャ94をスプリング80の上部を支持しているスライダ82を押圧位置に移動し、スプリング80を圧縮して設定低圧から規定圧設定に切り替える。具体的にはスライダ82のピン84がガイドスリット86の下部に挿接する位置にジスク88がストロークすると、その時点で所定の規定圧設定に切り替わる。
このように圧力調整弁16が低圧設定から規定圧設定に切り替わると、図8の自動弁10に示すように、設定規定圧を維持するように第2シリンダ室48に対する供給圧力を制御し、これによって第2主弁32は図8に示すように、規定圧設定に対応して開度を大きくした状態となり、圧力調整弁16が2次側圧力を設定規定圧となるように第2シリンダ室48からの排水と排水遮断を制御し、規定圧設定による本格放水を行う。
図10は本発明による自動弁装置の他の実施形態を示した説明図である。図10において、この実施形態の自動弁装置は、自動弁100、起動弁12、初期放水圧力制御弁15A、圧力調整弁16で基本的に構成され、更に圧力スイッチ56、自動排水弁58及びテスト放水弁60を設けている。起動弁12及び圧力調整弁16は図1の実施形態と同じである。
図11は図10の自動弁100の断面図である。図11において、自動弁100は弁ボディ120の内部に形成した仕切壁126の部分に弁穴135を開口し、弁穴135の1次側に弁座128を形成し、弁座128にシール131を挿接した第1主弁130を配置している。
第1主弁130は上部に配置された第1ピストン134の円筒部134aの先端に連結されている。第1ピストン134は仕切部材138とカバー140で形成された第1シリンダ室136に摺動自在に組み込まれ、カバー140との間にはスプリング142が配置されている。この第1シリンダ室136に対してはシリンダポートC1が設けられ、シリンダポートC1から加圧水を導入することで第1ピストン134を上方にストロークし、これによって第1主弁130を開くようにしている。
第1主弁130の内部には同軸に第2主弁132が組み込まれている。第2主弁132は第2ピストンとしての機能を一体に備えている。第2主弁132はスプリング154を介して第1ピストン134の円筒部134aの内側に摺動自在に組み込まれ、また第1ピストン134の円筒部134aの上部はカバー140の内部上方から下側に形成したガイドスリーブ144に摺動自在にはめ込まれ、この部分に第2シリンダ室148を形成している。
カバー140の上部にはシリンダポートC2、C3が設けられ、シリンダポートC2は第1ピストン134の上側の第3シリンダ室137に連通し、またシリンダポートC3は第2主弁132の上側の第2シリンダ室148に連通している。第2主弁132はカバー140の中央より下方に配置されたステム150に連通しており、ステム150の上端にはストッパナット151aが形成され、ストッパナット151aの位置により弁座128に対する第2主弁132の図示の閉鎖状態における初期開度を設定している。ステム150の下端にはストッパ151が設けられ第2主弁132を吊り下げている。
再び図10を参照するに、自動弁100の1次圧取出口162からの配管L1は起動弁12に接続され、起動弁12の2次側は配管L2を介して圧力調整弁16の入力ポートP1に接続され、同時に分岐されて自動弁100のシリンダポートC1に接続される。このため起動弁12を開動作すると起動弁12を介して1次側圧力水が第1シリンダ室136に供給され、第1ピストン134をスプリング142に抗して上方に移動し、これによって第1主弁130を開動作する。
自動弁100における1次圧取出口162からの配管L1は分岐されて初期放水圧力制御弁15Aの第1出力ポートI2に接続される。ここで初期放水圧力制御弁15Aは入力ポートI1に第1出力ポートI2、第2出力ポートI3及び圧力検知ポートI4を備えている。
初期放水圧力制御弁15Aの入力ポートI1は配管L3により自動弁100のシリンダポートC3に接続される。また初期放水圧力制御弁15Aの第1出力ポートI2は配管L1が接続され、第2出力ポートI3は配管L4により圧力調整弁16の出力ポートP2に接続され、更に圧力検知ポートI4は配管L5が接続される。
自動弁100のおける2次圧取出口164は配管L5により圧力調整弁16の圧力検知ポートP3及びポートP4に接続され、更に自動弁100におけるシリンダポートC2に接続されている。
図12は図10の実施形態に設けた初期放水圧力制御弁15Aの断面図である。図12において、初期放水圧力制御弁15Aは弁ボディ301内にスプール300を摺動自在に設けており、スプール300の収納部に対しては入力ポートI1、第1出力ポートI2、第2出力ポートI3が開口されている。
スプール300の上部にはスプリング302が組み込まれ、設定圧調整ボルト304によるスプリング荷重による設定で弁を切り替え動作するための圧力を設定している。スプール300の下部にはピストン306が設けられ、シリンダ308に摺動自在に組み込まれている。ピストン306の下側のシリンダ室には圧力検知ポートI4が開口している。
圧力検知ポートI4には図10に示すように配管L5により2次側圧力が導入され、このため2次側圧力がスプリング302により設定圧を超えた時にピストン306に加わる力でスプリング302に抗してスプール300が上方に移動し、図示の入力ポートI1から第1出力ポートI2に連通した状態から入力ポートI1から第2出力ポートI3に連通した状態に切り替わる。
次に図10の実施形態における放水制御を説明する。図10の通常監視状態にあっては第2シリンダ室148には配管L1を介して1次側加圧水が充水されており、スプリング154の力とあいまって第2主弁132をステム150の先端のストッパ151に当接した位置に保持している。また第1主弁130はスプリング142の力で全閉している。
トンネル火災の発生により放水を行なう際には遠隔操作などにより起動弁12などを開動作させる。起動弁12が開くと1次圧取出口162から配管L1、L2を介してシリンダポートC1より第1シリンダ室136に1次側加圧水が供給され、第1ピストン134が上方にストロークし、これによって図13に示すように第1主弁130が開放される。
第1主弁130は開放状態で第2主弁132はステム150の下端のストッパー151に押圧されて当接した位置にあり、この位置で弁座128との間に所定の初期開度に対応したクリアランス145を形成している。このため第1主弁130が開くと第2主弁132のクリアランス145で決まる所定の初期開度による流路を通って2次側に加圧水が供給され、ヘッドからの放水に伴い2次側に初期の圧力が発生する。
2次側に発生した圧力は2次圧取出口164から配管L5を経由して初期放水圧力制御弁15Aの圧力検知ポートI4に加わり、図13の矢印15aで示す切り替え位置から破線の矢印15bで示す切り替え位置に作動する。
このためシリンダポートC3から初期放水圧力制御弁15Aを通って圧力調整弁16の出力ポートP2に至る圧力制御経路が形成され、このとき圧力調整弁16は図5及び図6に示したように低圧設定状態にあり、放水圧力を低圧設定に保つように第2主弁132を開閉制御する。なお、この場合は、図5、図6ま圧力検知ポートP3と排出室77を連通させておく必要がある。
即ち2次側圧力が設定圧よりも低い場合には圧力調整弁16は入力ポートP1と出力ポートP2を連通するように弁を開き、これによって第2シリンダ室148の圧力水を2次側に排水して、第2主弁132を上方に移動することで開度を大きくし、2次側に対する流量を増やすことで2次側圧力が設定圧となるように上昇させる。
また2次側圧力が設定圧よりも高い場合には、圧力調整弁16は入力ポートP1と出力ポートP2との間を制限し、自動弁100の第2シリンダ室148内の圧力を高め、スプリング154の力と共に第2主弁132を閉方向に動作することにより2次側圧力水の供給を制限して圧力を下げ、設定圧力に調整する。
また自動弁100の第1主弁130の開動作による初期開度で2次側に発生した圧力は圧力調整弁16のポートP4にも加わり、図8に示したように圧力調整部70に設けているジスク88がニードル18の流量で決まる速度で下降を開始する。所定の遅延時間後に、ジスク88、プランジャ94はスライダ82を押圧する位置に移動し、スライダ82を押し込み、スプリング80を圧縮して低圧設定から規定圧設定に切り替わる。
このように圧力制御弁16が低圧設定から規定圧設定に切り替わると、設定圧を維持するように圧力調整弁16が自動弁100の第2主弁132を図14に示すように更に大きな開度となるように制御し、2次側圧力を規定圧に維持する圧力制御を行い、これによって規定圧設定による本格放水を行なう。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されずその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。
本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図 図1の自動弁の断面図 図1の実施形態により制御される放水圧力のタイムチャート 図1の初期放水圧力制御弁の断面図 図1の圧力調整弁の断面図 図5の圧力調整弁におけるシリンダポート部分の断面図 図1の実施形態において起動弁の動作による初期放水状態における自動弁装置の説明図 図1の実施形態において初期放水により2次側圧力が発生して初期放水圧力制御弁が動作した場合の自動弁装置の説明図 の圧力調整弁を設定規定圧の切替え状態とした場合の断面図 本発明による自動弁装置の他の実施形態を示した説明図 図10の自動弁の断面図 図1の初期放水圧力制御弁の断面図 図10の実施形態において起動弁の動作による初期放水状態における自動弁装置の説明図 図10の実施形態において初期放水により2次側圧力が発生して初期放水圧力制御弁が動作した場合の自動弁装置の説明図
符号の説明
10、100:自動弁
12:起動弁
14:手動起動弁
15、15A:初期放水圧力制御弁
16:圧力調整弁
18:ニードル
20、120、201、301:弁ボディ
22、122:流入口
24、124:流出口
26、126:仕切壁
28、78、128:弁座
30、130:第1主弁
30a:貫通穴
31、131:シール
32、132:第2主弁
34、134:第1ピストン
34a、134a:円筒部
35:弁穴
36、136:第1シリンダ室
38、138:仕切部材
40、53、140:カバー
42、54、80、142、154、202、302:スプリング
44:ガイドピストン
44a、50、150:ステム
45、145:クリアランス
46:通気孔
48:第2主弁
52:ストッパナット
56:圧力スイッチ
58:自動排水弁
60:テスト放水弁
62、162:1次圧取出口
64、164:2次圧取出口
70:圧力調整部
72:圧力設定部
74:ダイヤフラム弁
75:シリンダ圧導入室
76:スプール弁
82:スライダ
84:ピン
86:ガイドスリット
88:ジスク
90:シリンダ
90a:1次シリンダ室
90b:2次シリンダ室
94:プランジャ
96:逆止弁
137:第3シリンダ室
144:ガイドスリーブ
151:ストッパ
200、300:スプール
204、304:設定圧調整ボルト
206、306:ピストン
208、308:シリンダ

Claims (3)

  1. 弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された第1主弁と、前記第1主弁を開閉駆動する第1ピストンを第1シリンダ室に摺動自在に設けた第1駆動機構と、前記弁座に対し所定の初期開度をもつ閉位置と開位置との間で開閉自在に配置された第2主弁と、前記第2主弁を開閉駆動する第2ピストンを第2シリンダ室に摺動自在に設けた第2駆動機構とを備えた自動弁と、
    前記第1シリンダ室に1次側圧力水を供給して前記第1主弁を開動作させて前記初期開度にある前記第2主弁を介して2次側に圧力水を供給させる起動弁と、
    前記第1主弁の開放後に2次側に発生する所定の初期放水圧力により動作し、前記第2シリンダ室に対する圧力制御経路を形成する初期放水圧力制御弁と、
    前記圧力制御経路を介して前記第2駆動機構を動作させ、スプリングの荷重と2次側圧力水との差圧に基づいて前記第2主弁の開度を制御する圧力調整部と、シリンダ室に対する2次側圧力水の流入出量の制御によるジスクの移動で所定遅延時間後に前記スプリングの圧縮状態を低圧設定から規定圧設定に切り替える圧力設定部とを備え、前記圧力調整部による前記第2シリンダ室に対する圧力調整により前記第2主弁を駆動して2次側放水圧力を前記圧力設定部により設定された低圧又は規定圧に制御する圧力調整弁と、
    を備えたことを特徴とする自動弁装置。
  2. 請求項1記載の自動弁装置に於いて、前記第1主弁を弁ボディに形成した弁座の1次側に配置し、前記第2主弁を前記弁座の2次側に配置したことを特徴とする自動弁装置。
  3. 請求項1記載の自動弁装置に於いて、前記第1主弁と第2主弁を、弁ボディに形成した弁座の1次側に同軸に配置したことを特徴とする自動弁装置。
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