JP4812715B2 - 紙幣収納カセットおよびこれを用いた紙幣処理機 - Google Patents

紙幣収納カセットおよびこれを用いた紙幣処理機 Download PDF

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Description

本発明は、紙幣収納カセットおよびこれを用いた紙幣処理機に関する。
紙幣処理機において、紙幣を収納する紙幣収納カセットを処理機本体に対し着脱可能に構成し、この紙幣収納カセットを金庫として用いて紙幣の運搬を行うことが行われているが、紙幣収納カセットを蛇腹構造にして伸縮可能に構成し、紙幣の収納量に応じて収納容量を変化させることで、空状態での取扱性および保管効率を向上する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−149088号公報
しかしながら、上記の紙幣収納カセットは、蛇腹構造を採用していることから、伸縮方向の変形は容易であるものの、他の方向への変形は容易ではなく、また、最も縮長させた状態でも十分に小型化できるとは言えなかった。
したがって、本発明は、空状態での取扱性および保管効率を一層向上できる紙幣収納カセットおよびこれを用いた紙幣処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、布製でいずれの方向にも変形容易な袋体と、該袋体の開口部に取り付けられる枠体と、該枠体の内側の導入口を開閉するシャッタとを有し、該シャッタが開放された状態で前記枠体の導入口を介して前記袋体内に紙幣を収納可能な紙幣収納カセットであって、前記袋体を収縮させるベルト体と、外部からの駆動力を受けて回転することにより前記ベルト体を巻き取って前記袋体を収縮させる巻取軸体と、該巻取軸体の前記ベルト体を巻き取る方向の回転を許容し、逆方向の回転を規制するラチェット機構とが設けられていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記巻取軸体が一対設けられて前記ベルト体を両側から巻き取ることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記枠体は、前記袋体の開口部に取り付けられる下部構成体と、該下部構成体に対して開閉可能に設けられた上部構成体とからなり、前記下部構成体には、前記巻取軸体および前記ラチェット機構が設けられ、前記上部構成体には、前記シャッタと、前記上部構成体の開閉に連動して前記ラチェット機構の係合を解除するとともに外部からの駆動力を受けて前記ラチェット機構を係合状態に戻す係合切替機構とが設けられていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の紙幣収納カセットと、該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体を駆動可能となる巻取駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の紙幣収納カセットと、該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体を駆動可能となる巻取駆動機構および前記紙幣収納カセットが装填されることによって前記係合切替機構を駆動可能となる係合駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明において、前記巻取駆動機構には、前記巻取軸体への駆動トルクを制限するトルクリミッタが設けられていることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項3に記載の紙幣収納カセットと、該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体および前記係合切替機構を駆動可能となる、これら巻取軸体および係合切替機構に共用の駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記共用の駆動機構は、前記巻取軸体と同期回転する駆動軸と、該駆動軸にワンウエイクラッチを介して支持されて前記駆動軸の一方向回転時に該駆動軸と一体的に回転して前記係合切替機構を駆動するレバー体とを有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、空の状態においては、袋体が布製でいずれの方向にも変形容易であるため、変形自由度が高くて取扱性に優れることになり、また、一層小さく折り畳むことができることになって保管効率も優れることになる。加えて、巻取軸体が外部からの駆動力で回転するとベルト体を巻き取り袋体を収縮させることになり、しかもラチェット機構が巻取軸体のベルト体を巻き取る方向とは逆方向の回転を規制して袋体の収縮状態を維持する。よって、運搬時等において、袋体に収納した紙幣の量に合うように袋体を収縮させることによって無駄な空間をなくすことができ、紙幣が袋体内で乱雑になることを防止できるとともに、全体を極力小型化することができる。
請求項2に係る発明によれば、一対の巻取軸体がベルト体を両側から巻き取るため、巻き取りの速さを速くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、上部構成体が下部構成体に対して開かれた状態で、紙幣が取り出された後、上部構成体が下部構成体に対して閉じられると、この上部構成体の開閉に連動して係合切替機構がラチェット機構の係合を解除することになる。その結果、袋体を収縮状態から伸長可能に戻すことが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、処理機本体に紙幣収納カセットが装填されると、処理機本体に設けられた巻取駆動機構が巻取軸体を駆動可能となる。よって、処理機本体から紙幣収納カセットを取り出す際に、処理機本体に設けられた巻取駆動機構が紙幣収納カセットのベルト体を巻き取り袋体を収縮させることができる。
請求項5に係る発明によれば、処理機本体に紙幣収納カセットが装填されると、処理機本体に設けられた巻取駆動機構が巻取軸体を駆動可能となるとともに、係合駆動機構が係合切替機構を駆動可能となる。よって、ラチェット機構の係合を解除して袋体を伸長させた状態の紙幣収納カセットを処理機本体に装填した際に、処理機本体に設けられた係合駆動機構が係合切替機構を駆動してラチェット機構を係合状態に戻すことができ、また、処理機本体から紙幣収納カセットを取り出す際に、処理機本体に設けられた巻取駆動機構が紙幣収納カセットのベルト体を巻き取り袋体を収縮させることができる。
請求項6に係る発明によれば、巻取駆動機構には、巻取軸体への駆動トルクを制限するトルクリミッタが設けられているため、ベルト体を巻き取って袋体を収縮させる際に、紙幣の収納量に合った位置まで収縮させるとトルクリミッタが滑ってそれ以上の収縮を規制することになる。よって、袋体の収縮量を制御するための複雑な構成が不要となる。
請求項7に係る発明によれば、処理機本体に紙幣収納カセットが装填されると、処理機本体に設けられた共用の駆動機構が、巻取軸体および係合切替機構を駆動可能となる。よって、ラチェット機構の係合を解除して袋体を伸長させた状態の紙幣収納カセットを処理機本体に装填した際に、処理機本体に設けられた駆動機構が係合切替機構を駆動してラチェット機構を係合状態に戻すことができ、また、処理機本体から紙幣収納カセットを取り出す際に、処理機本体に設けられた駆動機構が紙幣収納カセットのベルト体を巻き取り袋体を収縮させることができる。しかも、巻取軸体および係合切替機構に対して共用の駆動機構を用いるためコスト増、部品点数増および重量増を抑制することができる。
請求項8に係る発明によれば、駆動軸の一方向回転によって、この駆動軸にワンウエイクラッチを介して支持されたレバー体を一体的に回転させて係合切替機構を駆動することができ、駆動軸の逆方向回転によって、巻取軸体によってベルト体を巻き取り袋体を収縮させるとともにワンウエイクラッチの空転でレバー体を停止状態に維持することができる。よって、簡素な構造の共用の駆動機構により、巻取軸体および係合切替機構の両方を駆動可能となる。
本発明の一実施形態の紙幣収納カセットおよびそれを用いた紙幣処理機を図面を参照して以下に説明する。
図1は紙幣処理機1を示すもので、この紙幣処理機1は、バラの紙幣Sを計数して入金および収納する入金収納処理と、バラの紙幣Sを計数して返却する計数処理とを行うことが可能とされるものである。
紙幣処理機1は、図1に概略的に示すように、処理機本体2と、処理機本体2に対し着脱可能に装填される紙幣収納カセット3とを有している。
処理機本体2は、機体の前面2A側の上部にバラ紙幣Sが投入される装填部12が設けられ、この装填部12の下側に機体内からリジェクト紙幣が繰り出されるリジェクト部13が設けられている。
装填部12は、水平に対し若干後ろ下がりに傾斜してその底をなす台部15を有しており、この台部15上に紙幣Sが上下方向に集積された状態で装填される。なお、台部15を水平に配置しても良い。
また、装填部12には、台部15の機体奥側上方に機体左右方向に沿って配設された回動軸16と、この回動軸16に回動可能に支持されて台部15の上側で上下に揺動可能とされ、台部15上に装填された紙幣Sを台部15との間で挟持するビルプレス17とが設けられている。
処理機本体2は、装填部12の機体奥側に、このように台部15上に装填されたバラ紙幣Sを、下側のものから一枚ずつ分離して機体内に繰り出す分離繰出部20を有している。この分離繰出部20は、装填部12の台部15に、台部15から上部を一部突出させた状態で機体左右方向に沿う軸回りに回転可能に設けられた蹴出ローラ21と、台部15よりも機体奥側に蹴出ローラ21と平行な軸回りに回転可能に設けられた繰出ローラ22と、この繰出ローラ22の上側に繰出ローラ22と平行な軸回りに回転可能に設けられた分離ローラ23とを有している。分離ローラ23は、図示せぬワンウエイクラッチによって繰出ローラ22側が紙幣Sを機体奥方に移動させる方向の回転、すなわち図1における反時計回り方向の回転が規制され、逆方向の回転のみ許容される。
このような分離繰出部20は、台部15上に装填されたバラ紙幣Sの最下のものを蹴出ローラ21で繰出ローラ22と分離ローラ23との間に蹴り出し、この蹴り出し時に最下の紙幣Sに引きずられて繰出ローラ22と分離ローラ23との間に移動した紙幣Sを分離ローラ23で止めて蹴り出された最下の紙幣Sのみを繰出ローラ22で機体内方に繰り出す。
処理機本体2は、分離繰出部20の機体奥側に接続され、分離繰出部20から繰り出された紙幣Sを搬送する搬送部25を有している。この搬送部25は、紙幣Sを案内する複数のガイド板と搬送ローラと振分部材等で構成されるもので、分離繰出部20から略水平に沿って機体奥側に延出した後に下側に折り返し略水平に沿って機体手前側に延出してリジェクト部13に接続される搬送路26と、この搬送路26の途中から分岐して前下がりに延出する搬送路27とを有しており、搬送路26には、搬送中の紙幣Sの金種、真偽、正損および搬送異常の識別と計数とを行う識別部28が設けられている。
処理機本体2は、搬送部25の搬送路27の端末位置に、識別部28により真紙幣かつ正紙幣で正常搬送と識別された紙幣Sを金種混合で一時貯留させる一時貯留部30が接続されている。この一時貯留部30は、機体前面側から開閉可能な返却扉31と、返却扉31とで平面視枠状をなす壁部32と、機体前後方向に水平にスライドすることで返却扉31および壁部32で囲まれた一時貯留空間33の下部を開閉する一時貯留部シャッタ34と、紙幣Sを下方に押し込む昇降可能な押込部35とを有している。そして、処理機本体2には、各部を制御する制御部36と、操作者による操作入力が行われる操作部37と、操作者への表示を行う表示部38とが設けられている。また、返却扉31には、制御部36でロックおよびロック解除が制御される返却扉ロック部39が設けられている。
なお、装填部12には、紙幣Sが分離繰出部20の分離繰出方向に短手方向を沿わせる姿勢で装填されることになり、搬送部25は紙幣Sをその短手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送し、その短手方向を放出方向に沿わせた姿勢で一時貯留部30およびリジェクト部13のいずれかに放出させる。勿論、紙幣Sを長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送するようにしても良い。
そして、紙幣収納カセット3は、処理機本体2の前面2Aに設けられた開閉可能な扉体40を開いた状態で処理機本体2に対し機体前後方向に出し入れされることになり、処理機本体2に装填された状態で一時貯留部30の鉛直下方に配置される。以下、紙幣収納カセット3を処理機本体2に装填された状態をもって説明する。
図2に示すように、紙幣収納カセット3は、滑りの良い布製であって長さ方向一側に開口部41を有する略有底角筒状に縫製された袋体42を有している。この袋体42は全体的に布製とされることで、三次元のいずれの方向にも変形容易となっているものの、外力を受けない状態では縫製によって有底角筒状をほぼ維持可能になっている。
紙幣収納カセット3は、袋体42の開口部41側の周縁部に取り付けられる金属製または合成樹脂製の枠体43を有している。この枠体43は、平面視が長方形枠状をなすとともに袋体42の開口部41側の周縁部の全周に取り付けられる下部構成体44と、この下部構成体44に開閉可能にヒンジ結合された平面視が長方形枠状の上部構成体46とを有している。上部構成体46は下部構成体44に対して閉状態(当接状態:図2に示す状態)でロック可能とされている。下部構成体44には、周方向に等間隔で係止突起部47が形成されており、袋体42の開口部41側の周縁部が係止突起部47に係止される。そして、下部構成体44の内側に嵌合固定される角リング状の保持部材48によって、係止突起部47に係止された袋体42の上方移動を規制し、係止突起部47からの外れを規制する。
紙幣収納カセット3は、その枠体43が、処理機本体2に機体前後方向に沿う水平状態で固定されたガイドレール50で案内されて処理機本体2内に配置されることになり、ガイドレール50の上面に載置されて水平状態に支持されることになる。
上部構成体46には、枠体43の上部に形成された導入口52を開閉するスライド式のカセットシャッタ(シャッタ)53が設けられている。このカセットシャッタ53は、上部構成体46に形成されたガイド溝54に沿って導入口52を機体前後方向の一方から他方まで水平状態でスライドする平板状のスライド体55と、このスライド体55に回動軸56を介して回動自在にヒンジ結合される揺動体57とを有している。
上部構成体46には、閉状態のカセットシャッタ53の下側に、一対のフラッパ60がそれぞれ回動軸61を中心に回動可能に設けられている。これらフラッパ60は、それぞれが支持される回動軸61から互いに近接する方向に延出し、平面視で導入口52内に両側から突出する閉状態と、回動軸61を中心に下方に回動して平面視で導入口52内から退避する開状態との間で回動可能とされ、閉状態となるように図示せぬネジリバネで付勢されている。
一時貯留部30の鉛直下方位置つまり紙幣収納カセット3が装填される装填空間には、上下方向に沿うガイド62に沿って昇降可能な可動ステージ63が設けられている。この可動ステージ63は、機体左右方向に沿って延在するように配置された回転自在の支持ローラ64を有している。可動ステージ63は、図示略のスプリングで常時上方向に付勢されており、上限位置においては図示略のストッパに当接する。
以上の紙幣処理機1においては、処理機本体2の前面の扉体40を開いた状態で、カセットシャッタ53が閉状態とされた空の紙幣収納カセット3を処理機本体2内の所定の装填位置に装填する。つまり、紙幣収納カセット3の枠体43をガイドレール50上を摺動させて奥側の所定位置まで移動させる。すると、カセットシャッタ53のロックが解除されるとともに枠体43が処理機本体2にロックされる。
ロックが解除されたカセットシャッタ53を処理機本体2の前面2A側に引き出すと、引き出されたカセットシャッタ53は、スライド体55が導入口52から退避する位置に位置すると揺動体57が全体として枠体43よりも外側に位置し、回動軸56を介して回動可能となって下方に延出する姿勢に折り畳まれる。
上記した装填時に、変形容易な袋体42は、上部の待機位置に位置する可動ステージ63の支持ローラ64の上側に一部載置されることになり、これにより、袋体42は中間部が窄められた状態となる。このとき、袋体42の窄められた窄部67よりも上側が紙幣Sを収納する収納空間68となり、袋体42の窄められた窄部67が収納空間68の底部となる。
そして、例えば、紙幣Sの入金収納処理を行う場合には、操作者が装填部12のビルプレス17を持ち上げてこれと台部15との間に紙幣Sを、その短手方向を機体前後方向に沿わせた状態で装填する。このとき、金種混合の装填および単一金種の装填のいずれも可能である。そして、操作者が操作部37に入金開始の操作を入力すると、制御部36が分離繰出部20と搬送部25とを駆動する。すると、装填部12に装填された紙幣Sが最下のものから一枚ずつ機内に繰り出され、搬送部25で搬送される。その途中で識別部28により受け入れ可能と識別された紙幣Sが搬送路27から一時貯留部30内に放出され、それ以外の紙幣Sがリジェクト部13に放出される。なお、リジェクト部13に放出された紙幣Sはそのまま機外へ取り出し可能となる。
上記のようにして、装填部12に装填された紙幣Sが、リジェクト部13および一時貯留部30のいずれかに放出されることですべてなくなると、制御部36は、分離繰出部20および搬送部25を停止させて、識別部28の識別結果に基づいて一時貯留部30に一時貯留された紙幣Sの識別結果を表示部38に表示させる。この表示を見て操作者がキャンセル操作を操作部37に入力すると、制御部36は返却扉ロック部39で返却扉31のロックを解除して開放可能とし、操作者が返却扉31を開いて直接一時貯留部30の紙幣Sを取り出すことになる。
他方、表示を見て操作者が承認操作を操作部37に入力すると、制御部36は一時貯留部シャッタ34を開作動させることになり、一時貯留空間33から、紙幣Sが下方に落下して、カセットシャッタ53が開放された紙幣収納カセット3の導入口52を通って閉状態の一対のフラッパ60上に載置される。続いて、制御部36は、押込部35を下降させて、一対のフラッパ60上の紙幣Sを、これらフラッパ60を下方に回動させながら押し込む。すると、紙幣Sは、一対のフラッパ60を通過して、可動ステージ63で窄められた窄部67で底部が形成される袋体42の収納空間68の底部または既に収納された紙幣S上に収納される。一対のフラッパ60は紙幣Sが離れることで図示略のネジリバネの付勢力で水平状態に戻る。このとき、袋体42の可動ステージ63で窄められた窄部67より下側に紙幣Sが進入することはない。
また、このとき、押込部35の下降による紙幣Sを介しての押圧で、可動ステージ63とその支持ローラ64で窄められて形成される収納空間68の底部とが、押し込む紙幣量に応じて下降することになる。
その後、押込部35が閉状態の一対のフラッパ60間を通過しながら上昇し、この押込部35の上昇によって図示略のスプリングの付勢力で、可動ステージ63とその支持ローラ64で窄められて形成される収納空間68の底部とが上昇することになり、収納空間68内の紙幣Sは支持ローラ64上にある袋体42の一部と一対のフラッパ60とで挟持されることになる。
なお、以上の紙幣処理機1で紙幣Sの計数処理を行う場合は、上記と同様にして、装填部12に装填された紙幣Sがすべてリジェクト部13および一時貯留部30に搬送されたら、一時貯留部30から紙幣収納カセット3に紙幣Sを収納せずに、返却扉31を開いて一時貯留部30の紙幣Sを操作者に返却することになる。
上記のようにして紙幣Sを収納した紙幣収納カセット3を処理機本体2から取り出す場合には、まず、操作者は、扉体40を開き、揺動体57を水平に持ち上げて枠体43に押し込むことでカセットシャッタ53を閉じる。すると、カセットシャッタ53が閉状態でロックされるとともに、枠体43の処理機本体2に対するロックが解除されることになり、紙幣収納カセット3が処理機本体2から取り出し可能となる。このようにして処理機本体2から取り出された紙幣収納カセット3から紙幣を取り出す際には、操作者が上部構成体46の下部構成体44に対するロックを解除して上部構成体46をカセットシャッタ53と一体に揺動させて開き、袋体42内から紙幣を取り出すことになる。
図3に示すように、紙幣収納カセット3の枠体43の上部構成体46には、上部構成体46を下部構成体44に対して閉状態でロックするロック機構70が設けられており、このロック機構70によるロックおよびロック解除は別体のキー71により切り替えられる。また、上部構成体46には、紙幣収納カセット3を持ち運ぶ際に把持されるハンドル72が揺動可能に設けられている。
紙幣収納カセット3の袋体42の外側には、一本の布製のベルト体74が、枠体43側の一側位置から底部を通り枠体43側の他側位置に戻るように掛けられている。また、袋体42の外側には、このベルト体74を挿通させる空間を袋体42の外面とで形成してベルト体74を保持する布製の保持片75が、ベルト体74の延在方向に所定の間隔で配置されて複数縫い付けられている。
枠体43の下部構成体44には、短手方向の両側に、図4に示すように、長手方向に沿う姿勢で一対の巻取軸体77が配設されている。これら巻取軸体77は、それぞれが下部構成体44に複数の支持部材78を介して回転可能に支持されている。また、これら巻取軸体77には、軸線方向の中間部に、ベルト体74の端部が固定されてベルト体74を巻き取るプーリ部79が設けられており、軸方向の端部に傘歯車80が固定されている。一方の巻取軸体77のプーリ部79にベルト体74の一端部が固定され、他方の巻取軸体77のプーリ部79に同じベルト体74の他端部が固定されている。
下部構成体44には、長手方向の一側に、短手方向に沿う姿勢で連結軸体82が配設されている。この連結軸体82は、下部構成体44に支持部材83を介して回転可能に支持されている。この連結軸体82には、一対の巻取軸体77の傘歯車80に噛み合う一対の傘歯車84が逆向きに固定されており、その結果、連結軸体82が回転すると一対の巻取軸体77が互いに逆方向に回転する。
連結軸体82の端部には、連結部材85が固定されており、この連結部材85は、枠体43がこの連結部材85側を奥側にして処理機本体2内の所定の装填位置まで装填されると、処理機本体2に設けられた図3に示す駆動機構(巻取駆動機構,係合駆動機構,共用の駆動機構)87の駆動モータ88の駆動軸89に一体回転可能に連結される。その結果、処理機本体2の駆動機構87は、紙幣収納カセット3が装填されることによって図4に示す巻取軸体77を駆動可能となる。駆動モータ88の駆動軸89には、中間部に巻取軸体77への駆動トルクを制限する図3に示すトルクリミッタ90が設けられており、先端部には、図4に示すように連結軸体82の連結部材85に連結される連結部材91が固定されている。
以上により、一対の巻取軸体77は、連結軸体82を介して外部の処理機本体2側の駆動モータ88からの駆動力を受けて駆動モータ88の駆動軸89と同期回転することになり、この回転でベルト体74を両側から巻き取って袋体42を収縮させることになる。
下部構成体44には、連結軸体82の一対の傘歯車84の間位置に、図5にも示すように、係合状態において連結軸体82の一方向回転のみを許容し逆方向回転を規制するラチェット機構94が設けられている。このラチェット機構94は、連結軸体82に一方の傘歯車84に近接して固定された爪車95と、支持部材83に支持軸96を介して揺動可能に支持されて、爪車95に対し一端側の爪部97を係脱させる逆転防止爪98と、逆転防止爪98を爪部97が爪車95に係合する方向に付勢する図示略の爪バネとを有している。
ラチェット機構94は、逆転防止爪98がその爪部97において爪車95に係合する係合状態では、連結軸体82の巻取軸体77側が上側に移動する方向(図5の矢印R1方向)の回転が許容され、逆方向の回転が規制される。その結果、このラチェット機構94によって、一対の巻取軸体77は、互いに近接する側が上側に移動するように回転する、ベルト体74を巻き取る巻取方向(図5の矢印R2方向)の回転が許容され、逆方向の回転が規制される。なお、逆転防止爪98は、その爪部97とは反対の他端側の解除入力部100が上から押圧されると、支持軸96を中心に揺動して爪部97を爪車95から離間させる。この状態では、連結軸体82はいずれの方向にも回転可能となる。
図6に示すように、上部構成体46には、上部構成体46の下部構成体44に対する開閉に連動してラチェット機構94の係合を解除するとともに外部からの駆動力を受けてラチェット機構94を係合状態に戻す、係合切替機構102が設けられている。
この係合切替機構102は、上部構成体46の上面に対して直交する姿勢で上部構成体46に設けられた支持ピン103と、この支持ピン103に回動可能に支持された切替レバー104と、この切替レバー104を支持ピン103を中心として一方向に回動付勢する図示略の切替バネとを有している。
切替レバー104は、一端に下方に突出する押圧部106が設けられており、他端に下方に突出する係合入力部107が設けられている。切替レバー104は、図7(a)に示すように、押圧部106をラチェット機構94の逆転防止爪98の解除入力部100に対してずらすように回動した回避位置においては、逆転防止爪98の解除入力部100を上側から押圧不可であり、図7(b)に示すように、押圧部106をラチェット機構94の逆転防止爪98の解除入力部100に対し重なるように回動した押圧位置においては、逆転防止爪98の解除入力部100を上側から押圧可能となっている。なお、図示略の切替バネは、切替レバー104を押圧位置に維持するように回動付勢する。また、上部構成体46が下部構成体44に対して閉状態にあるとき、図6(a)に示すように、逆転防止爪98の解除入力部100と切替レバー104の押圧部106とが上下方向に重なり合う。
以上により、図6(b)に示すように、上部構成体46が下部構成体44に対して開状態になると、切替レバー104は、切替バネの付勢力で図7(b)に示す押圧位置に位置し、この状態で上部構成体46が閉じられると、図8(a)に示すように、押圧部106が、逆転防止爪98の解除入力部100を押圧し、その結果、逆転防止爪98が爪バネの付勢力に抗して揺動してその爪部97が爪車95から離間する(つまりラチェット機構94の係合が解除される)。これにより、一対の巻取軸体77が巻き取ったベルト体74を繰り出す方向の回転が可能となる。
図9に示すように、駆動機構87の駆動軸89には、トルクリミッタ90よりも連結部材91側に、ワンウエイクラッチ109を介してレバー体110が支持されている。このレバー体110は、ラチェット機構94が図8(a)に示す係合解除状態にあるとき、巻取軸体77を上記した巻取方向とは逆方向に回転させる方向(一方向)の駆動軸89の回転時に、図8(a)から図8(b)に示すように、駆動軸89と一体的に回転して係合切替機構102の切替レバー104を駆動する。つまり、図8(a)に示すように、切替レバー104によって逆転防止爪98が揺動し、ラチェット機構94が係合解除状態にある状態から、レバー体110が回転して切替レバー104の係合入力部107を側方に押すと、切替レバー104が切替バネの付勢力に抗して揺動して図8(b)に示す回避位置に位置し、その結果、切替レバー104の押圧部106による逆転防止爪98の解除入力部100への押圧が解除され、逆転防止爪98が爪バネの付勢力で揺動して爪部97を爪車95に係合させる係合状態となる(つまりラチェット機構94が係合状態に戻る)。
また、この状態から、巻取軸体77を上記した巻取方向に回転させる駆動軸89の回転の初期に、レバー体110は、その自重で切替レバー104から離間する方向に回転し、図8(a)に示すようにストッパ111に当接して停止する。その後は、駆動軸89の回転に拘わらず、ワンウエイクラッチ109が空転することで、レバー体110はストッパ111に当接した位置に停止する。
紙幣収納カセット3を処理機本体2から取り出すための所定の操作を操作者が操作部37に入力すると、制御部36は、駆動機構87の駆動モータ88をベルト体74を巻き取る巻取方向に所定時間回転させて巻取軸体77によりベルト体74を巻き取らせる。すると、ベルト体74は、袋体42の可動ステージ63よりも下側にあって余っている部分を収縮させることになり、ベルト体74が袋体42を紙幣量に応じて可能な収縮量まで収縮させると、ベルト体74の張力が上がり、トルクリミッタ90が滑ることでそれ以上のベルト体74の巻き取りが規制される。この駆動軸89の回転初期に、駆動機構87のレバー体110はその自重で切替レバー104から離間する方向に回転し、ストッパ111に当接して停止する。
そして、操作者が扉体40を開いた後、紙幣収納カセット3のカセットシャッタ53を閉じる。これによって、紙幣収納カセット3の処理機本体2に対するロックが解除されることになり、操作者が紙幣収納カセット3を処理機本体2から取り出して運搬する。このとき、上記のように紙幣収納カセット3は袋体42が余分な収納空間68がなくなるように収縮されており、収縮状態がラチェット機構94により維持されるため、内部の紙幣Sが乱雑になることなく運搬される。
このようにして運搬された紙幣収納カセット3に対して、操作者は、キー71によってロック機構70による枠体43のロックを解除して、上部構成体46を下部構成体44に対して開いて袋体42内の紙幣Sを取り出す。このとき、上部構成体46の開作動で係合切替機構102の切替レバー104が押圧位置に位置する。よって、操作者が紙幣Sを取り出した後、上部構成体46を閉じると、押圧部106が、逆転防止爪98の解除入力部100を押圧し、ラチェット機構94の係合を解除する。これにより、一対の巻取軸体77が巻き取ったベルト体74を繰り出す方向の回転が可能となるため、操作者は袋体42の収縮を解除するように引き延ばす。これによりベルト体74も一対の巻取軸体77を回転させながら引き出される。
そして、空の袋体42を枠体43に巻き付ける等して紙幣収納カセット3を畳み、この状態で処理機本体2まで運搬する。そして、処理機本体2の扉体40を開き、袋体42を広げて紙幣収納カセット3を処理機本体2の装填位置に装填すると、駆動機構87の連結部材91が紙幣収納カセット3の連結部材85に一体回転可能に連結されることになる。この状態で、カセットシャッタ53を開き、扉体40を閉じると、制御部36は、駆動モータ88を、上記した巻取方向とは逆方向に所定時間回転させる。すると、駆動軸89と一体的にレバー体110が回転して切替レバー104の係合入力部107を側方に押すことになり、切替レバー104が切替バネの付勢力に抗して揺動して回避位置に位置し、その結果、切替レバー104の押圧部106による逆転防止爪98の解除入力部100への押圧が解除され、係合解除状態となっていた逆転防止爪98が爪バネの付勢力で揺動して爪部97を爪車95に係合させる係合状態となる。このようにラチェット機構94が係合状態に戻ると、その後はラチェット機構94により連結軸体82の回転が規制されるため、駆動モータ88が停止するまで、トルクリミッタ90が滑ることになる。
以上に述べた本実施形態の紙幣収納カセット3によれば、空の状態においては、袋体42が布製でいずれの方向にも変形容易であるため、変形自由度が高くて取扱性に優れることになり、また、一層小さく折り畳むことができることになって保管効率も優れることになる。加えて、巻取軸体77が外部からの駆動力で回転するとベルト体74を巻き取り袋体42を収縮させることになり、しかもラチェット機構94が巻取軸体77のベルト体74を巻き取る方向とは逆方向の回転を規制して袋体42の収縮状態を維持する。よって、運搬時等において、袋体42に収納した紙幣Sの量に合うように袋体42を収縮させることによって無駄な空間をなくすことができ、紙幣Sが袋体42内で乱雑になることを防止できるとともに、全体を極力小型化することができる。
また、一対の巻取軸体77がベルト体74を両側から巻き取るため、巻き取りの速さを速くすることができる。
また、上部構成体46が下部構成体44に対して開かれた状態で、紙幣Sが取り出された後、上部構成体46が下部構成体44に対して閉じられると、この上部構成体46の開閉に連動して係合切替機構102がラチェット機構94の係合を解除することになる。その結果、袋体42を収縮状態から伸長可能に戻すことが可能となる。
本実施形態の紙幣処理機1によれば、処理機本体2に紙幣収納カセット3が装填されると、処理機本体2に設けられた共用の駆動機構87が、巻取軸体77および係合切替機構102を駆動可能となる。よって、ラチェット機構94の係合を解除して袋体42を伸長させた状態の紙幣収納カセット3を処理機本体2に装填した際に、処理機本体2に設けられた駆動機構87が係合切替機構102を駆動してラチェット機構94を係合状態に戻すことができ、また、処理機本体2から紙幣収納カセット3を取り出す際に、処理機本体2に設けられた駆動機構87が紙幣収納カセット3のベルト体74を巻き取り袋体42を収縮させることができる。しかも、巻取軸体77および係合切替機構102に対して共用の駆動機構87を用いるためコスト増、部品点数増および重量増を抑制することができる。勿論、処理機本体2に、紙幣収納カセット3が装填されることによって巻取軸体77を駆動可能となる巻取駆動機構と、紙幣収納カセット3が装填されることによって係合切替機構102を駆動可能となる係合駆動機構とを別々に設けることも可能である。
また、駆動機構87には、巻取軸体77への駆動トルクを制限するトルクリミッタ90が設けられているため、ベルト体74を巻き取って袋体42を収縮させる際に、紙幣Sの収納量に合った位置まで収縮させるとトルクリミッタ90が滑ってそれ以上の収縮を規制することができる。よって、袋体42の収縮量を制御するための複雑な構成が不要となる。
また、駆動機構87は、駆動軸89の一方向回転によって、この駆動軸89にワンウエイクラッチ109を介して支持されたレバー体110を一体的に回転させて係合切替機構102を駆動することができ、駆動軸89の逆方向回転によって、巻取軸体77によってベルト体74を巻き取り袋体42を収縮させるとともにワンウエイクラッチ109の空転でレバー体110を停止状態に維持することができる。よって、簡素な構造の共用の駆動機構87によって、巻取軸体77および係合切替機構102の両方を駆動可能となる。
本発明の一実施形態の紙幣収納カセットを備えた紙幣処理機を概略的に示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットを備えた紙幣処理機の要部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットおよび処理機本体の駆動機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットの要部を示す平面図である。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットの要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットを示す側面図であって、(a)は上部構成体の閉状態を、(b)は上部構成体の開状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットの逆転防止爪および切替部材等を示す平面図であって、(a)は切替部材の回避位置を、(b)は切替部材の押圧位置を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣収納カセットの係合切替機構と処理機本体の駆動機構とを示す斜視図であって、(a)はレバー体の作動前を、(b)はレバー体の作動後を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣処理機の処理機本体の駆動機構を示す側面図である。
符号の説明
1 紙幣処理機
2 処理機本体
3 紙幣収納カセット
41 開口部
42 袋体
43 枠体
44 上部構成体
46 下部構成体
52 導入口
53 カセットシャッタ(シャッタ)
74 ベルト体
77 巻取軸体
87 駆動機構(巻取駆動機構,係合駆動機構,共用の駆動機構)
89 駆動軸
90 トルクリミッタ
94 ラチェット機構
102 係合切替機構
109 ワンウエイクラッチ
110 レバー体
S 紙幣

Claims (8)

  1. 布製でいずれの方向にも変形容易な袋体と、該袋体の開口部に取り付けられる枠体と、該枠体の内側の導入口を開閉するシャッタとを有し、該シャッタが開放された状態で前記枠体の導入口を介して前記袋体内に紙幣を収納可能な紙幣収納カセットであって、
    前記袋体を収縮させるベルト体と、
    外部からの駆動力を受けて回転することにより前記ベルト体を巻き取って前記袋体を収縮させる巻取軸体と、
    該巻取軸体の前記ベルト体を巻き取る方向の回転を許容し、逆方向の回転を規制するラチェット機構とが設けられていることを特徴とする紙幣収納カセット。
  2. 前記巻取軸体が一対設けられて前記ベルト体を両側から巻き取ることを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納カセット。
  3. 前記枠体は、前記袋体の開口部に取り付けられる下部構成体と、該下部構成体に対して開閉可能に設けられた上部構成体とからなり、
    前記下部構成体には、前記巻取軸体および前記ラチェット機構が設けられ、
    前記上部構成体には、前記シャッタと、前記上部構成体の開閉に連動して前記ラチェット機構の係合を解除するとともに外部からの駆動力を受けて前記ラチェット機構を係合状態に戻す係合切替機構とが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣収納カセット。
  4. 請求項1または2に記載の紙幣収納カセットと、
    該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体を駆動可能となる巻取駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴とする紙幣処理機。
  5. 請求項3に記載の紙幣収納カセットと、
    該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体を駆動可能となる巻取駆動機構および前記紙幣収納カセットが装填されることによって前記係合切替機構を駆動可能となる係合駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴とする紙幣処理機。
  6. 前記巻取駆動機構には、前記巻取軸体への駆動トルクを制限するトルクリミッタが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の紙幣処理機。
  7. 請求項3に記載の紙幣収納カセットと、
    該紙幣収納カセットが着脱可能に装填されるとともに、該紙幣収納カセットが装填されることによって前記巻取軸体および前記係合切替機構を駆動可能となる、これら巻取軸体および係合切替機構に共用の駆動機構を備えた処理機本体とを有することを特徴とする紙幣処理機。
  8. 前記共用の駆動機構は、前記巻取軸体と同期回転する駆動軸と、該駆動軸にワンウエイクラッチを介して支持されて前記駆動軸の一方向回転時に該駆動軸と一体的に回転して前記係合切替機構を駆動するレバー体とを有することを特徴とする請求項7に記載の紙幣処理機。
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